JP2013154774A - 鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロアカバーをエンジンに固定する構造であっても、エンジン側固定部の強度を向上させる必要がない鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造を提供する。
【解決手段】エンジン(10)に固定され、エンジン(10)の前方及び下方の少なくとも一部を覆うロアカバー(20)とエンジン(10)とを直接または間接的に締結部材(31)を介して締結する締結部(30)を設け、この締結部(30)には、締結部材(31)回りにおいて、ロアカバー(20)の後方および/または上方への移動を許容する移動許容空間(33)を設けた。
【選択図】図3
【解決手段】エンジン(10)に固定され、エンジン(10)の前方及び下方の少なくとも一部を覆うロアカバー(20)とエンジン(10)とを直接または間接的に締結部材(31)を介して締結する締結部(30)を設け、この締結部(30)には、締結部材(31)回りにおいて、ロアカバー(20)の後方および/または上方への移動を許容する移動許容空間(33)を設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造に関するものである。
従来、鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造として、例えば特許文献1に見られるようなものが知られている。同文献の符号を借りて説明すると、この鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造は、前輸(17)を操舵自在に軸支するヘッドパイプ(13)と、このヘッドパイプ(13)から後方かつ下方に延出するメインフレーム(11)と、このメインフレーム(11)の下方に懸架されるエンジン(30)と、このエンジン(30)に固定され、エンジン(30)の前方の一部及び下方を覆うロアカバー(40)とを備えている。
上述した従来の鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造では、ロアカバー(40)がエンジン(30)に固定されていることから、走行時に縁石等にロアカバー(40)が接触した場合、ロアカバー(40)からの衝撃がエンジン側固定部に大きく及ぶ可能性がある。そのため、エンジン側固定部を強固に形成する必要あり、重量増加の一因となっていた。
本発明が解決しようとする課題は、ロアカバーをエンジンに固定する構造であっても、エンジン側固定部の強度を向上させる必要がない鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造を提供することである。
本発明が解決しようとする課題は、ロアカバーをエンジンに固定する構造であっても、エンジン側固定部の強度を向上させる必要がない鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造は、
前輸を操舵自在に軸支するヘッドパイプと、
このヘッドパイプから後方かつ下方に延出するメインフレームと、
このメインフレームの下方に懸架されるエンジンと、
このエンジンに固定され、エンジンの前方及び下方の少なくとも一部を覆うロアカバーと、
を備えた鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造において、
前記ロアカバーとエンジンとを直接または間接的に締結部材を介して締結する締結部を設け、この締結部には、前記締結部材回りにおいて、前記ロアカバーの後方および/または上方への移動を許容する移動許容空間を設けたことを特徴とする。
この鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造によれば、ロアカバーは、エンジンに固定されているものの、前記締結部材回りに設けられた移動許容空間の存在により、走行時に縁石等と接触した場合には、後方および/または上方へ移動し得る。この移動は、衝撃を緩和するから、結果としてエンジン側固定部への影響を低減することができる。
したがって、この鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造によれば、ロアカバーをエンジンに固定する構造であっても、エンジン側固定部の強度を向上させる必要がなくなり、エンジンの軽量化を図ることが可能になる。
前輸を操舵自在に軸支するヘッドパイプと、
このヘッドパイプから後方かつ下方に延出するメインフレームと、
このメインフレームの下方に懸架されるエンジンと、
このエンジンに固定され、エンジンの前方及び下方の少なくとも一部を覆うロアカバーと、
を備えた鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造において、
前記ロアカバーとエンジンとを直接または間接的に締結部材を介して締結する締結部を設け、この締結部には、前記締結部材回りにおいて、前記ロアカバーの後方および/または上方への移動を許容する移動許容空間を設けたことを特徴とする。
この鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造によれば、ロアカバーは、エンジンに固定されているものの、前記締結部材回りに設けられた移動許容空間の存在により、走行時に縁石等と接触した場合には、後方および/または上方へ移動し得る。この移動は、衝撃を緩和するから、結果としてエンジン側固定部への影響を低減することができる。
したがって、この鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造によれば、ロアカバーをエンジンに固定する構造であっても、エンジン側固定部の強度を向上させる必要がなくなり、エンジンの軽量化を図ることが可能になる。
前記エンジンがシリンダより下方に膨出するクランクケースを備えている場合には、前記締結部はクランクケースの前方に配置するとともに、前記ロアカバーには、該ロアカバーが前記移動許容空間にて許容される移動を行った際に、前記クランクケースの膨出部と当接し得る、クランクケース対向部を設けた構成とすることができる。
このように構成すると、ロアカバーが移動した際には、ロアカバーにおけるクランクケース対向部がクランクケースに当接し得、その当接が生じると、クランクケースが衝撃力の一部を受け持つこととなる。したがって、局所的な応力集中を回避でき、エンジン側固定部の強度を向上させる必要性がさらに低下するから、一層エンジンの軽量化を図ることが可能となる。
このように構成すると、ロアカバーが移動した際には、ロアカバーにおけるクランクケース対向部がクランクケースに当接し得、その当接が生じると、クランクケースが衝撃力の一部を受け持つこととなる。したがって、局所的な応力集中を回避でき、エンジン側固定部の強度を向上させる必要性がさらに低下するから、一層エンジンの軽量化を図ることが可能となる。
前記エンジンの下方に排気管が設けられる場合には、前記ロアカバーには、前記排気管と対向する部位の少なくとも一部に開口を設けた構成とすることができる。
このように構成すると、ロアカバーと排気管との接触を回避して、排気管への入力荷重を低減することができると同時に、排気管の雰囲気温度を下げることができる。
このように構成すると、ロアカバーと排気管との接触を回避して、排気管への入力荷重を低減することができると同時に、排気管の雰囲気温度を下げることができる。
前記ロアカバーには、前記締結部を構成する起立板を設け、この起立板に、前記移動許容空間をなすとともに、前記締結部材を前記起立板外へ逃がさない開口を設けた構成とすることができる。
このように構成すると、移動許容空間をなす開口が前記締結部材を前記起立板外へ逃がさない開口となっているので、ロアカバーの移動を許容してもロアカバーの脱落防止を図ることができる。
このように構成すると、移動許容空間をなす開口が前記締結部材を前記起立板外へ逃がさない開口となっているので、ロアカバーの移動を許容してもロアカバーの脱落防止を図ることができる。
前記ロアカバーには、前記締結部を構成する起立板を設け、この起立板に、前記移動許容空間をなすとともに、前記締結部材を前記起立板外へ逃がし得る開放部を有する開口を設けた構成とすることができる。
このように構成すると、前記開放部を通して締結部材を移動許容空間へ入れることができるから、ロアカバーの組付け性が向上する。
このように構成すると、前記開放部を通して締結部材を移動許容空間へ入れることができるから、ロアカバーの組付け性が向上する。
前記エンジンの下面に左右のステップを連結支持するステップバーを固定するとともに、このステップバーに、前記ロアカバーの後部を係止した構成とすることができる。
このように構成すると、ロアカバーの後部がステップバーに係止されるため、ロアカバーの固定状態を安定させることができるとともにエンジン側への応力集中を回避することができる。しかも、締結部材を用いることなく、ロアカバー後部を係止にて固定することができるため、生産性が向上する。
このように構成すると、ロアカバーの後部がステップバーに係止されるため、ロアカバーの固定状態を安定させることができるとともにエンジン側への応力集中を回避することができる。しかも、締結部材を用いることなく、ロアカバー後部を係止にて固定することができるため、生産性が向上する。
前記エンジンの下面に左右のステップを連結支持するステップバーを固定金具で固定するとともに、その固定金具に、前記ロアカバーの後部を固定する固定片を、一体的にかつ前記エンジンから離間させて設けた構成とすることができる。
このように構成すると、ロアカバーの後部がステップバーに固定されるため、ロアカバーの固定状態を安定させることができるとともにエンジン側への応力集中を回避することができる。しかも、ロアカバーの後部は、ステップバーを固定する固定金具に、一体的にかつ前記エンジンから離間させて設けられた固定片に固定されるから、走行時にロアカバーが縁石等と接触した場合には、前記固定片によって衝撃が緩和され、結果としてエンジン側固定部への影響を一層低減することができる。
このように構成すると、ロアカバーの後部がステップバーに固定されるため、ロアカバーの固定状態を安定させることができるとともにエンジン側への応力集中を回避することができる。しかも、ロアカバーの後部は、ステップバーを固定する固定金具に、一体的にかつ前記エンジンから離間させて設けられた固定片に固定されるから、走行時にロアカバーが縁石等と接触した場合には、前記固定片によって衝撃が緩和され、結果としてエンジン側固定部への影響を一層低減することができる。
以下、本発明に係る鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1、図2に示す車両1は鞍乗型車両の一例である自動二輪車であり,主として図1に示すように、ヘッドパイプ2を有する車体フレーム3と,この車体フレーム3に取り付けられたエンジン10と,このエンジン10で駆動される後輪WRとを備えている。
ヘッドパイプ2には,ハンドル6で操作される一対のフロントフォーク6fが設けられ,このフロントフォーク6fに前輪WFが回転可能に支持されている。
車体フレーム3は、ヘッドパイプ2から後方かつ下方に延出するメインフレーム3mを有しており、このメインフレーム3mの下方にエンジン10が懸架されている。
ヘッドパイプ2には,ハンドル6で操作される一対のフロントフォーク6fが設けられ,このフロントフォーク6fに前輪WFが回転可能に支持されている。
車体フレーム3は、ヘッドパイプ2から後方かつ下方に延出するメインフレーム3mを有しており、このメインフレーム3mの下方にエンジン10が懸架されている。
メインフレーム3mの後部には左右一対のピボットプレート3p(図1において左側のみ図示)が設けられ,それらピボットプレート3pにスイングアーム4がピボット軸4pで揺動自在に設けられ,このスイングアーム4の後端に後輪WRが回転可能に支持されている。メインフレーム3mの後部には斜め後方へ延びるリアフレーム3rが一体に設けられており、スイングアーム4とリアフレーム3rとの間にはクッションユニット5が設けられている。
エンジン10にはロアカバー20が固定されている。ロアカバー20は、エンジン10の前方及び下方の少なくとも一部を覆うことが必要であり、図示のロアカバー20は、エンジン10の下方の一部を覆っている。
図3に示すように、この実施の形態の鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造は,ロアカバー20とエンジン10とを直接または間接的に締結部材31を介して締結する締結部30を設け、この締結部30には、締結部材31回りにおいて、ロアカバー20の後方および/または上方への移動を許容する移動許容空間33を設けたことを特徴とする。図示のものは、ロアカバー20とエンジン10とを取付用部材32を介して間接的に締結したが、ロアカバー20とエンジン10とを直接締結することもできる。また、図示の移動許容空間33は、ロアカバー20の上方への移動を許容する上下方向に延びる長孔で構成したが、後方への移動を許容する前後方向へ延びる長孔で構成することもでき、また、後方および上方への移動を許容する、締結部材31回りに広がる開口で構成することもできる。移動許容空間33はエンジン10ないし取付用部材32に設けることもできる。
このような鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造によれば、ロアカバー20は、エンジン10に固定されているものの、締結部材31回りに設けられた移動許容空間33の存在により、走行時に縁石等と接触した場合には、後方および/または上方(図示のものは上方)へ移動し得る。この移動は、衝撃を緩和するから、結果としてエンジン側固定部11への影響を低減することができる。
したがって、この鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造によれば、ロアカバー20をエンジン10に固定する構造であっても、エンジン側固定部11の強度を向上させる必要がなくなり、エンジン10の軽量化を図ることが可能になる。
締結部材31による締結力は、通常走行時の振動やロアカバー20への小石等の衝突ではロアカバー20は移動しないが、縁石や大きな石等にロアカバー20が当接した際には、ロアカバー20が移動し得る程度の締結力とする。
したがって、この鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造によれば、ロアカバー20をエンジン10に固定する構造であっても、エンジン側固定部11の強度を向上させる必要がなくなり、エンジン10の軽量化を図ることが可能になる。
締結部材31による締結力は、通常走行時の振動やロアカバー20への小石等の衝突ではロアカバー20は移動しないが、縁石や大きな石等にロアカバー20が当接した際には、ロアカバー20が移動し得る程度の締結力とする。
エンジン10は、略水平方向前方に配置されたシリンダ12と、このシリンダ12の前方に設けられたシリンダヘッド12hと、このシリンダヘッドの12hの前部に設けられたシリンダヘッドカバーと12cと、シリンダ12の後方に設けられたクランクケース13とを備え、クランクケース13は、その一部がシリンダ12より下方に膨出している。膨出部を符号13bで示す。
エンジン10とロアカバー20との締結部30はクランクケース13の前方に配置されているとともに、ロアカバー20には、該ロアカバー20が移動許容空間33にて許容される移動を行った際に、クランクケース13の膨出部13bと当接し得る、クランクケース対向部21が設けられている。
このように構成すると、ロアカバー20が移動した際には、ロアカバー20におけるクランクケース対向部21がクランクケース13の膨出部13bに当接し得、その当接が生じると、クランクケース13の膨出部13bが衝撃力の一部を受け持つこととなる。したがって、局所的な応力集中(この場合、締結部30及びエンジン側固定部11への応力集中)を回避でき、エンジン側固定部11の強度を向上させる必要性がさらに低下するから、一層エンジン10の軽量化を図ることが可能となる。
図10に示すように、クランクケース対向部21には、ゴム等からなる緩衝体21bを設けることができる。
このようにすると、エンジン10への衝撃を一層緩衝することができる。
このように構成すると、ロアカバー20が移動した際には、ロアカバー20におけるクランクケース対向部21がクランクケース13の膨出部13bに当接し得、その当接が生じると、クランクケース13の膨出部13bが衝撃力の一部を受け持つこととなる。したがって、局所的な応力集中(この場合、締結部30及びエンジン側固定部11への応力集中)を回避でき、エンジン側固定部11の強度を向上させる必要性がさらに低下するから、一層エンジン10の軽量化を図ることが可能となる。
図10に示すように、クランクケース対向部21には、ゴム等からなる緩衝体21bを設けることができる。
このようにすると、エンジン10への衝撃を一層緩衝することができる。
図3、図4等に示すように、エンジン10の下方には、シリンダヘッド12hに接続された排気管14が配置されている。
ロアカバー20には、排気管14と対向する部位の少なくとも一部に開口22(図4)が設けられている。
このように構成すると、ロアカバー20が移動した際のロアカバー20と排気管14との接触を回避して、排気管14への入力荷重を低減することができると同時に、排気管14の雰囲気温度を下げることができる。
ロアカバー20には、排気管14と対向する部位の少なくとも一部に開口22(図4)が設けられている。
このように構成すると、ロアカバー20が移動した際のロアカバー20と排気管14との接触を回避して、排気管14への入力荷重を低減することができると同時に、排気管14の雰囲気温度を下げることができる。
図3等に示すように、ロアカバー20には、前記締結部30を構成する起立板23が設けられており、この起立板23に、前記移動許容空間33をなすとともに、締結部材31を起立板23外へ逃がさない開口(33)が設けられている。
このように構成すると、移動許容空間をなす開口(33)が締結部材31を起立板23外へ逃がさない開口となっているので、ロアカバー20の移動を許容してもロアカバー20の脱落防止を図ることができる。
このように構成すると、移動許容空間をなす開口(33)が締結部材31を起立板23外へ逃がさない開口となっているので、ロアカバー20の移動を許容してもロアカバー20の脱落防止を図ることができる。
図10に示すように、移動許容空間33は締結部材31を起立板23外へ逃がし得る開放部33bを有する開口で構成することもできる。
このように構成すると、開放部33bを通して締結部材31を移動許容空間33へ入れることができるから、ロアカバー20の組付け性が向上する。
このように構成すると、開放部33bを通して締結部材31を移動許容空間33へ入れることができるから、ロアカバー20の組付け性が向上する。
図4に示すように、エンジン10の下面には、左右のステップ7(L,R)を連結支持するステップバー7bが固定されており、このステップバー7bに、ロアカバー20の後部27が係止されている。
このように構成すると、ロアカバー20の後部27がステップバー7bに係止されるため、ロアカバー20の固定状態を安定させることができるとともに、ロアカバー20への衝撃力がステップバー7bによっても受け止められるから、エンジン10側への応力集中を回避することができる。しかも、締結部材31を用いることなく、ロアカバー20の後部27を係止にて固定することができるため、生産性が向上する。
ステップバー7bは、固定金具8によって、エンジン10の下面に固定されている。
このように構成すると、ロアカバー20の後部27がステップバー7bに係止されるため、ロアカバー20の固定状態を安定させることができるとともに、ロアカバー20への衝撃力がステップバー7bによっても受け止められるから、エンジン10側への応力集中を回避することができる。しかも、締結部材31を用いることなく、ロアカバー20の後部27を係止にて固定することができるため、生産性が向上する。
ステップバー7bは、固定金具8によって、エンジン10の下面に固定されている。
図6〜図9に示すように、ロアカバー20は、底板24と、この底板24の前方へ一体的に湾曲状に立ち上がる前部25と、この前部25及び底板24に跨るようにして左右に設けられた前記起立板23と、前部25及び底板24に跨るようにして斜めに設けられた前記排気管14用の開口22と、この開口22を避けるようにして底板24から一体にかつ前後方向に隆起して湾曲面(21)を形成し、その湾曲面(21)で前記クランクケース対向部21を形成する隆起部26と、この隆起部26の左面と左側の起立板23とを連結する底板24上に一体に設けられた補強リブ24rと、底板24に開けられた泥水等の排水口24cと、隆起部26の前面下部に設けられた泥水等の排水口26cと、隆起部26の内部天面(図9)に沿って長手方向に設けられた補強リブ26rと、隆起部26の後部に設けられた前記後部(係止部)27とを備えている。
ロアカバー20は、合成樹脂の一体成型品であり、後部(係止部)27は、左右一対の下フック27f1,27f1と、これら下フック27f1,27f1の間において下フック27f1,27f1と対向する上フック27f2とを有している。後部(係止部)27は、これらフック27f1,27f2を、その弾性を利用してステップバー7bに係合させることができる。
図10,図11に示すように、ロアカバー20の後部は、底板24の後部両端24d、24dで構成し、ステップバー7bを固定する固定金具8に、ロアカバー20の後部24d、24dを固定する固定片8fを、一体的にかつエンジン10の底面10bから離間させて設けた構成とすることもできる。
このように構成すると、ロアカバー20の後部24bがステップバー7bに固定されるため、ロアカバー20の固定状態を安定させることができるとともにエンジン10側への応力集中を回避することができる。しかも、ロアカバー20の後部24dは、ステップバー7bを固定する固定金具8に一体的にかつエンジン10から離間させて設けられた固定片8fに固定されるから、走行時にロアカバー20が縁石等と接触した場合には、固定片8fによって衝撃が緩和され、結果としてエンジン側固定部11への影響を一層低減することができる。なお、8bは締結ボルトである。
このように構成すると、ロアカバー20の後部24bがステップバー7bに固定されるため、ロアカバー20の固定状態を安定させることができるとともにエンジン10側への応力集中を回避することができる。しかも、ロアカバー20の後部24dは、ステップバー7bを固定する固定金具8に一体的にかつエンジン10から離間させて設けられた固定片8fに固定されるから、走行時にロアカバー20が縁石等と接触した場合には、固定片8fによって衝撃が緩和され、結果としてエンジン側固定部11への影響を一層低減することができる。なお、8bは締結ボルトである。
図1に示すように、ピボットプレート3pには、メインスタンド9mが設けられているとともに、図1,図2に示すように、車両の左右にはそれぞれ、サイドスタンド9s、9sが設け受けられている。図2に示すように、エンジン10の右側にはキックペダル15が設けられており、右側のサイドスタンド9sにはキックペダル15のストッパ15sが設けられている。
図3、図4において16はギアチェンジペダル、図2、図4において17はブレーキペダル、図4等において18はドレンボルトである。
図3、図4において16はギアチェンジペダル、図2、図4において17はブレーキペダル、図4等において18はドレンボルトである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
1:自動二輪車(鞍乗型車両)、2:ヘッドパイプ、3m:メインフレーム、7(L,R):ステップ、7b:ステップバー、8:固定金具、8f:固定片10、:エンジン、12:シリンダ、13:クランクケース、13b:膨出部、14:排気管、20:ロアカバー、21:クランクケース対向部、22:開口、23:起立板、24d、27:後部、30:締結部、31:締結部材、33:移動許容空間(開口)、33b:開放部。
Claims (7)
- 前輸を操舵自在に軸支するヘッドパイプ(2)と、
このヘッドパイプ(2)から後方かつ下方に延出するメインフレーム(3m)と、
このメインフレーム(3m)の下方に懸架されるエンジン(10)と、
このエンジン(10)に固定され、エンジン(10)の前方及び下方の少なくとも一部を覆うロアカバー(20)と、
を備えた鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造において、
前記ロアカバー(20)とエンジン(10)とを直接または間接的に締結部材(31)を介して締結する締結部(30)を設け、この締結部(30)には、前記締結部材(31)回りにおいて、前記ロアカバー(20)の後方および/または上方への移動を許容する移動許容空間(33)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造。 - 請求項1において、
前記エンジン(10)は、シリンダ(12)より下方に膨出するクランクケース(13)を備え、前記締結部(30)はクランクケース(13)の前方に配置するとともに、前記ロアカバー(20)には、該ロアカバー(20)が前記移動許容空間(33)にて許容される移動を行った際に、前記クランクケース(13)の膨出部(13b)と当接し得る、クランクケース対向部(21)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造。 - 請求項1または2において、
前記エンジン(10)の下方に排気管(14)が設けられるとともに、前記ロアカバー(20)には、前記排気管(14)と対向する部位の少なくとも一部に開口(22)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記ロアカバー(20)には、前記締結部(30)を構成する起立板(23)を設け、この起立板(23)に、前記移動許容空間(33)をなすとともに、前記締結部材(31)を前記起立板(23)外へ逃がさない開口(33)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記ロアカバー(20)には、前記締結部(30)を構成する起立板(23)を設け、この起立板(23)に、前記移動許容空間(33)をなすとともに、前記締結部材(31)を前記起立板(23)外へ逃がし得る開放部(33b)を有する開口(33)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造。 - 請求項1〜5のうちいずれか一項において、
前記エンジン(10)の下面に左右のステップ(7)を連結支持するステップバー(7b)を固定するとともに、このステップバー(7b)に、前記ロアカバー(20)の後部(27)を係止したことを特徴とする鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造。 - 請求項1〜6のうちいずれか一項において、
前記エンジン(10)の下面に左右のステップ(7)を連結支持するステップバー(7b)を固定金具(8)で固定するとともに、その固定金具(8)に、前記ロアカバー(20)の後部(24d)を固定する固定片(8f)を、一体的にかつ前記エンジン(10)から離間させて設けたことを特徴とする鞍乗型車両のエンジン下方カバー構造。
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JP (1) | JP2013154774A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3069973A1 (en) * | 2015-03-19 | 2016-09-21 | Honda Motor Co., Ltd. | Saddle-type-ride vehicle |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4138463B2 (ja) * | 2002-11-27 | 2008-08-27 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車におけるスキッドプレート構造 |
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-
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3069973A1 (en) * | 2015-03-19 | 2016-09-21 | Honda Motor Co., Ltd. | Saddle-type-ride vehicle |
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