JP2013154655A - インホイールモータ駆動装置の冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行風を利用してインホイールモータ駆動装置を積極的に冷却することができる構造を提供する。
【解決手段】車両10は、車体11の側部に取り付けられたインホイールモータ駆動装置21と、インホイールモータ駆動装置21よりも前方の車体下面に設けられ、インホイールモータ駆動装置21へ走行風を導く導風路37とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】車両10は、車体11の側部に取り付けられたインホイールモータ駆動装置21と、インホイールモータ駆動装置21よりも前方の車体下面に設けられ、インホイールモータ駆動装置21へ走行風を導く導風路37とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、走行風を利用してインホイールモータ駆動装置を冷却する技術に関する。
車体下面に沿って流れる走行風を積極的に整流させる構造として、例えば特開2006−298312号公報(特許文献1)および特開平6−199252号公報(特許文献2)に記載されるものが知られている。特許文献1に記載される構造は、車両の空気力学的な性能を改善するために、車体下面に1対の縦壁を設け、車体下面の走行風を1対の縦壁の間に収束させ、車幅方向中央部における走行風の流れを良くするというものである。特許文献2に記載される構造は、車体下面に斜面を形成して、車幅方向中央部の走行風の流れを良くし、車幅方向中央部に配置されたリアデフやトランスミッションを冷却するというものである。
ところで近年、ハイブリッド車両や電気自動車の需要が伸び、エンジンに代わる自動車の動力源として、モータが採用されることが多くなりつつある。モータは例えば、インホイールモータ駆動装置として、車輪のロードホイールの内空領域に配置される。インホイールモータ駆動装置は、連続して過負荷運転されると高温になる虞があり、適切に冷却する必要がある。
しかし、インホイールモータ駆動装置は車体の側部に取り付けられるため、上記従来のように車幅方向中央部における走行風の流れを良くする構造では、インホイールモータ駆動装置を冷却することはできない。またインホイールモータ駆動装置は、車幅方向両側部に形成されたホイールハウジングの内部に配置され、車幅のロードホイール内空領域に配置されるため、特許文献1に記載の縦壁や、特許文献2に記載の斜面を設けることが困難である。
本発明は、上述の実情に鑑み、走行風を利用してインホイールモータ駆動装置を積極的に冷却することができる構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置の冷却構造は、車体の側部に取り付けられたインホイールモータ駆動装置と、インホイールモータ駆動装置よりも前方の車体下面に設けられ、インホイールモータ駆動装置へ走行風を導く導風路とを備える。
かかる本発明によれば、車体側部に取り付けられたインホイールモータ駆動装置へ走行風を導く導風路を備えることから、走行風を利用してインホイールモータ駆動装置を積極的に冷却することができる。
本発明の一実施形態として、導風路は少なくとも一部において筒状である。かかる実施形態によれば、筒状のダクトを備えることから、インホイールモータ駆動装置へ走行風を効率良く導くことができる。他の実施形態として、導風路は車体下面に形成された溝であってもよい。
本発明の好ましい実施形態として、導風路は車体前方に向かって広がるよう開口する形状である。かかる実施形態によれば、走行風を大量に取り込んでインホイールモータ駆動装置を効率良く冷却することができる。ここで好ましくは、導風路の前端を車幅方向中央領域まで広げて配置し導風路の後端を車体側部に配置し、走行風を車幅方向中央部から車体側部へ導くとよい。他の実施形態として、導風路は断面積一定の筒あるいは溝であってもよい。
本発明のさらに好ましい実施形態として、導風路に設置されたフィルタをさらに備える。かかる実施形態によれば、小石など粒状の異物がフィルタで阻止され、異物を含まない走行風をインホイールモータ駆動装置へ送ることができる。したがって、インホイールモータ駆動装置に異物が衝突する虞を軽減することができる。フィルタは、金網等、走行風を通すが粒状体を通さないものであればよく、その材質は限定されない。またフィルタは、筒状の導風路に設置されてもよいし、溝状の導風路に設置されてもよい。
本発明は一実施形態に限定されるものではないが、インホイールモータ駆動装置は、インホイールモータ駆動装置の車輪ハブと結合してインホイールモータ駆動装置周辺の空気を車輪ハブの軸線方向外方へ排出する羽根部材をさらに備えてもよい。かかる実施形態によれば、インホイールモータ駆動装置の周辺の空気を積極的に外方へ排出して、インホイールモータ駆動装置を益々効率良く冷却することができる。羽根部材は、例えばファンなどの羽根車であってもよい。また、車輪ハブと結合する車輪のロードホイールが、羽根車の形状を含む構造であってもよい。あるいは、車輪のロードホイールに被されるホイールカバーが羽根車の形状を有してもよい。
本発明の一実施形態として、導風路は車体下部に付設されたアンダーガードに形成される。かかる実施形態によれば、車体下部を外力から保護することを主目的として車体下部に付設されるアンダーガードに導風路が形成されることから、導風路の設置が容易となり、車体の組立効率および製造効率が向上する。他の実施形態として導風路は、外力からの保護を主目的とせず車体下面を構成するパネルに形成されてもよい。
本発明の一実施形態として、アンダーガードはインホイールモータ駆動装置から延びる電力線を下方から支持する。かかる実施形態によれば、インホイールモータ駆動装置から延びる電力線をアンダーガードで支持することから、電力線を保護することが可能となり、電力線に小石などの異物が衝突することを防止するとともに、電力線を泥や埃で汚れにくくすることができる。また、走行風で冷却されるアンダーガードに電力線が支持されることから、電力線も冷却することができる。電力線を下方から支持するアンダーガードの形状は特に限定されない。
本発明の一実施形態として、アンダーガードは、車両の前輪側に設けられる前側アンダーガードと、前側アンダーガードから離隔して車両の後輪側に設けられる後側アンダーガードとを含む。他の実施形態として、アンダーガードは前輪側から後輪側に跨って設けられる。
本発明の一実施形態として、インホイールモータ駆動装置は、インホイールモータ駆動装置は車幅方向両側に配置されて左右1対をなす。そして導風路から分岐して、左右1対のインホイールモータ駆動装置の間に配置されてインホイールモータ駆動装置に電力を供給する電源装置に走行風を導く中央導風路をさらに備える。かかる実施形態によれば、電源装置へ走行風を導く中央導風路を備えることから、走行風を利用して電源装置を積極的に冷却することができる。電源装置は例えば、左右1対のインホイールモータ駆動装置に電力を供給するインバータおよび/またはバッテリである。
本発明の一実施形態として、アンダーガードは、車両の左輪側に設けられる左側アンダーガードと、左側アンダーガードから離隔して車両の右輪側に設けられる右側アンダーガードとを含む。他の実施形態として、アンダーガードは左輪側から右輪側に跨って設けられる。
このように本発明は、走行風を利用してインホイールモータ駆動装置を積極的に冷却することができる。したがって、インホイールモータ駆動装置は連続して過負荷運転されても走行中は高温にならない。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例になるインホイールモータ駆動装置の冷却構造を具備する車両の底面図であり、一部の車輪を断面にして示す。なお、車両の前方は、紙面の下向きとなる。図2は、同実施例を図1にII−IIで示す断面で矢印の方向にみた横断面図である。車両10は、車体11と、車輪16と、インホイールモータ駆動装置21と、アンダーガード31を備える。車体11の左右側面には、ホイールハウジング12がそれぞれ形成される。ホイールハウジング12は、車体11に固定されたパネル部材で画成され、車体11の側部から車幅方向中央へ窪んだ形状にされる。
ホイールハウジング12は車体11の前部側面および後部側面に形成され、合計4箇所設けられる。4個の車輪16および4個のインホイールモータ駆動装置21は、ホイールハウジング12の内部にそれぞれ収容される。ホイールハウジング12は、車体11の下方からみて車体の下面13よりも窪んでおり、車輪16およびインホイールモータ駆動装置21を収容するのに十分な空間を形成する。
車輪16は、ゴム製のタイヤ17および金属製のロードホイール18を有する。車輪16のロードホイール18は、インホイールモータ駆動装置21の一方端に設けられた車輪ハブ22と結合し、インホイールモータ駆動装置21によって駆動される。インホイールモータ駆動装置21は、車輪16と同軸に結合し、車輪16のロードホイール内空領域19に収容されるが、完全には収容されず、インホイールモータ駆動装置21の他方端に設けられたモータ部24が、ロードホイール内空領域19から突出する。
ここで付言すると、インホイールモータ駆動装置21は、車輪ハブ22と、減速部23と、モータ部24を有する。車輪ハブ22と、減速部23と、モータ部24は、かかる順序で同軸に配置される。そして、車幅方向最外方に配置された車輪16に車輪ハブ22が結合する。したがって、モータ部24は車輪16よりも車幅方向内方に位置する。
モータ部24の外郭を形成するモータケーシングは懸架装置26と連結する。したがってインホイールモータ駆動装置21および車輪16は懸架装置26に懸架されて、路面Rの凹凸に応じて揺動可能とされる。
アンダーガード31は、外力から保護対象(本実施例では車体)を保護することを主目的とし、樹脂の中で比較的強度が大きい硬質プラスチック樹脂、アルミやアルミ合金などの軽金属、炭素繊維等、十分な強度を有する素材で形成される。本実施例のアンダーガード31は、前側アンダーガード31fおよび後側アンダーガード31rを含む。前側アンダーガード31fおよび後側アンダーガード31rは左右対称形状であり、車体11の下部に付設されて、車体11の下部を外方からの衝撃に対して保護する。また、前側アンダーガード31fおよび後側アンダーガード31rは、車体11の下面13の一部を構成し、車体11の下面に沿って流れる走行風を整流する。
前側アンダーガード31fは、車体11の前側に設けられて、前輪となる左右1対の車輪16の間の車体下部領域と、これら1対の車輪16よりも前方の車体下部領域を下方から覆う。また前側アンダーガード31fは、車体11から下方へ隆起した左右1対の隆起部33と、隆起部33よりも車幅方向内側に形成されて車体11から下方へ隆起した左右1対の隆起部35と、隆起部33,35の間に形成された左右1対の導風路37と、左右1対の隆起部35の間に形成された中央導風路39を有する。
1対の導風路37および中央導風路39は、車体11の下面13に形成されて上向きに窪み、車両前後方向に延びる溝形状である。中央導風路39は車幅方向中央に配置される。導風路37は車幅方向両側にそれぞれ配置される。これら3本の導風路は、前端側が互いに接続して前端38を構成し、後端側がそれぞれ分岐する。そして、左側の導風路37は車幅方向左後方へ延び、右側の導風路37は車幅方向右後方へ延び、中央導風路39は車幅方向中央を真っ直ぐ後方へ延びる。
前側アンダーガード31fに設けられた導風路の前端38は、車体11の前縁部に設けられる。左側の導風路37の後端32は、左前部の車輪16を収容するホイールハウジング12と接続し、左前部の車輪16と結合するインホイールモータ駆動装置21へ指向する。右側の導風路37の後端32は、右前部の車輪16を収容するホイールハウジング12と接続し、右前部の車輪16と結合するインホイールモータ駆動装置21へ指向する。中央導風路39の後端34は、後側アンダーガード31rへ指向する。
前側アンダーガード31fは板材で形成されて、上面と下面を有する。前側アンダーガード31fの下面は路面Rと向き合う。前側アンダーガード31fの上面は車体11に向かう。前側アンダーガード31fの上面は、モータ部24からインバータ45まで延びる電力線41を下方から支持する。
後側アンダーガード31rは、前側アンダーガード31fから離隔して、車体11の後側に設けられる。また後側アンダーガード31rは、後輪となる左右1対の車輪16の間の車体下部領域と、後輪となる左右1対の車輪16よりも前方の車体下部領域を下方から覆う。後側アンダーガード31rは前側アンダーガード31fと略同一形状であるため共通の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、後側アンダーガード31rの導風路の前端38は、前側アンダーガード31fの中央導風路39の後端34と向き合う。また、後側アンダーガード31rの左側の導風路37の後端32は、左後部の車輪16を収容するホイールハウジング12と接続し、左後部の車輪16と結合するインホイールモータ駆動装置21へ指向する。後側アンダーガード31rの右側の導風路37の後端32は、右後部の車輪16を収容するホイールハウジング12と接続し、右後部の車輪16と結合するインホイールモータ駆動装置21へ指向する。後側アンダーガード31rの中央導風路39の後端34は、車体11の後縁部へ指向する。
このように導風路37は、その前端が車体11の幅方向中央領域に配置され、その後端が車体11の側部に配置され、前後方向へ延びる。これに対し中央導風路39は、その前端が車体11の幅方向中央領域に配置され、その後端も車体11の幅方向中央領域に配置され、前後方向へ延びる。
車両10の前進走行中、走行風が車体の下面13に沿って前方から後方へ流れる。このとき走行風は、図1に矢印で示すように導風路37および中央導風路39に導かれる。具体的には、走行風が車両10の前方から前側アンダーガード31fの前端38に流入し、導風路37および中央導風路39に沿って流れるよう導かれる。導風路37に沿って流れる走行風は、ホイールハウジング12へ流入し、モータ部24を含む前側1対のインホイールモータ駆動装置21に衝突する。これにより、モータ部24を含む前側1対のインホイールモータ駆動装置21は冷却される。前側アンダーガード31fの中央導風路39に沿って流れる走行風は、中央導風路39の後端34からさらに後方へ流れ、後側アンダーガード31rの前端38に流入する。以下同様に、後側1対のインホイールモータ駆動装置21は冷却される。
このように本実施例によれば、車体11の下面に設けられて、ホイールハウジング12よりも前方からホイールハウジング12内部のインホイールモータ駆動装置21へ走行風を導く導風路37を備えることから、走行風を利用してインホイールモータ駆動装置21を積極的に冷却することができる。
また本実施例によれば、車体11の下部を外力から保護することを主目的として車体下部に付設されるアンダーガード31に導風路37が形成されることから、車体11の下部を保護するのみならず、車体11への導風路37の設置が容易となり、車両10の組立効率および製造効率が向上する。
また本実施例によれば、アンダーガード31は車両10の前輪側に設けられる前側アンダーガード31fと、前側アンダーガード31fから離隔して車両の後輪側に設けられる後側アンダーガード31rとを含むことから、車両10の組立効率および製造効率が益々向上する。なお図示はしなかったが、前側アンダーガード31fと後側アンダーガード31rを接続した大きなアンダーガードで、車体11の下部全体を覆ってもよい。
次に本発明の変形例を説明する。図3は本発明の変形例を示す底面図である。この変形例につき、上述した実施例と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。この変形例では隆起部33と隆起部35が同じ高さ(地面からの高さ)で連続する。そして導風路37を、溝形状に代えて筒状に形成する。図3に示す変形例によれば、筒状の導風路37によってホイールハウジング12の内部へ走行風を効率良く導くことができる。
また、筒状の導風路37には、ワイヤーメッシュからなるフィルタ40を張り渡す。フィルタ40は、導風路37の前端側に設けると良い。これにより、走行風に混入する小石などの異物は、フィルタ40で遮断され、導風路37の後端32へ流入することがない。
次に本発明の別の変形例を説明する。図4は本発明の別の変形例を示す底面図である。別の変形例につき、上述した実施例と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。別の変形例のアンダーガード31は、車体左側に配置される左側アンダーガード31Lと、左側アンダーガード31Lから離隔して車体右側に配置される図示しない右側アンダーガードを含む。左側アンダーガード31Lと右側アンダーガードは左右を反転させた形状である。
導風路37は、後端側で幅寸法が小さく、前端側で幅寸法が大きく、車体前方に向かって広がるよう開口する形状である。これにより、導風路37は走行風を前端38から大量に取り込んでインホイールモータ駆動装置21を効率良く冷却することができる。
また、図4に示すロードホイール18は、軸線O方向にみて羽根車の形状にされる。すなわち、ロードホイール18のリム部18rとハブ部18hとを連結するディスク部18dが、軸線Oを中心として放射状に配置された羽根部材からなるファンの形状にされる。ディスク部18dが回転して車両10が走行する間、ディスク部18dはロードホイール内空領域19の空気を軸線O方向外側へ矢印の向きに排出する。これによりインホイールモータ駆動装置21の周囲に導風路37から積極的に走行風を導入することが可能となり、インホイールモータ駆動装置21を益々効率良く冷却することができる。また、インホイールモータ駆動装置21に付設される図示しないディスクブレーキ装置も積極的に冷却することができる。
また図4の実施例によれば、アンダーガード31は車両の左輪側に設けられる左側アンダーガード31Lと、左側アンダーガード31Lから離隔して車両の右輪側に設けられる右側アンダーガードとを含むことから、小さいアンダーガード31を利用して導風路37を設置することができる。なお、左側アンダーガード31Lおよび右側アンダーガードは、前輪側のみに設けてもよいし、後輪側のみに設けてもよいし、前後輪双方に設けてもよい。
次に本発明の他の実施例を説明する。図5は本発明の他の実施例を示す側面図であり、インホイールモータ駆動装置を車幅方向外側からみた状態を表す。なお図面の煩雑さを避けるため、図5ではインホイールモータ駆動装置と連結する懸架装置を図示しない。他の実施例につき、上述した実施例と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。
導風路37の後端32はホイールハウジング12に接続する。導風路37を画成するアンダーガード31の導風路部分36は、断面形状が逆U字形状の溝であり、インホイールモータ駆動装置から延びる電力線41を下方から支持する。
電力線41の一端は、モータ部24に設けられた端子ボックス25と接続する。電力線41の他端は、車体11の内部に引き込まれ、車体11に搭載された図示しないインバータと接続する。そしてインバータは電力線41を介してモータ部24に電力を供給する。
導風路部分36の前端領域36aは、水平であり、隆起部33,35の間で車両前後方向に延びる。導風路37の後端32を含む導風路部分36の後端領域36bは、後方に向かうにつれて高くなるよう傾斜して延びる。そして後端領域36bの上縁は、後端32において端子ボックス25と略同じ高さ位置にされる。
端子ボックス25から延びる電力線41は、2本ないし3本あって、導風路部分36の後端領域36bの上縁に下方から支持される。さらに電力線41は、導風路部分36の上縁に沿って車両前後方向に延び、導風路部分36の前端領域36aから向きを変えて、車体11の内部に至る。
図5に示す実施例によれば、インホイールモータ駆動装置21から延びる電力線41をアンダーガード31で支持することから、電力線41を保護することが可能となり、電力線41に小石などの異物が衝突することを防止するとともに、電力線41を泥や埃で汚れにくくすることができる。また、アンダーガード31は走行風で冷却されることから、電力線41を間接的に冷却することができる。さらに図5に示す実施例によれば、ブラケット等で電力線41を支持する必要がなく、レイアウト上有利である。
なお導風路部分36は、電力線41の他、モータ部24から車体11まで延びる図示しない信号線を下方から支持してもよい。これにより信号線も保護することができる。またアンダーガード31をアルミニウムなどの熱伝導率の高い金属で形成することによって、電力線41の熱をアンダーガード31で放熱することが可能となり、電力線41の異常な温度上昇を抑制することができる。
次に本発明のさらに他の実施例を説明する。図6は本発明のさらに他の実施例になるインホイールモータ駆動装置の冷却構造を具備する車両の底面図である。図7は同実施例の縦断面図である。さらに他の実施例につき、上述した実施例と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。さらに他の実施例では、左右1対の導風路37から分岐して車幅方向中央に沿って前後方向に延びる中央導風路39の後端34がサブフレーム43と向き合う。
サブフレーム43は縦材および横材といった複数本のフレームパイプで構成されるが図6では簡略化して示される。サブフレーム43は車体11の下部に固定される。サブフレーム43は、左右1対のホイールハウジング12間に配置され、これらホイールハウジング12内部のインホイールモータ駆動装置21に電力を供給するインバータ45と、このインバータ45に電力を供給するバッテリ47とを下方から支持する。またサブフレーム43の車幅方向両側には懸架装置26が取り付けられる。
車両10の前進走行中、走行風が図6および図7に矢印で示すように車体の下面13に沿って後方へ流れる。このとき走行風は前端38に流入して導風路37および中央導風路39に導かれる。中央導風路39に沿って流れる走行風は、後側アンダーガード31rの後端からサブフレーム43に吹き込み、サブフレーム43上のインバータ45およびバッテリ47の上下面および左右側面に沿って後方へ流れ、インバータ45およびバッテリ47を冷却する。
このように本実施例によれば、インホイールモータ駆動装置21は車幅方向両側に配置されて左右1対をなし、導風路37から分岐して、左右1対のインホイールモータ駆動装置21の間に配置されたインバータ45およびバッテリ47に走行風を導く中央導風路39をさらに備えることから、走行風を利用してインバータ45およびバッテリ47を積極的に冷却することができる。
なお左右1対のインホイールモータ駆動装置21の間には、インバータ45およびバッテリ47といった熱源の他、他の熱源を配置してもよい。また図示はしなかったが、前側アンダーガード31fも同様に構成されてもよい。あるいは、サブフレーム43の下面にアンダーガードをさらに付設して、サブフレーム43を保護してもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置の冷却構造は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
10 車両、11 車体、12 ホイールハウジング、13 下面、16 車輪、18d ディスク部、19 ロードホイール内空領域、21 インホイールモータ駆動装置、22 車輪ハブ、23 減速部、24 モータ部、25 端子ボックス、26 懸架装置、31 アンダーガード、31f 前側アンダーガード、31r 後側アンダーガード、31L 左側アンダーガード、32 導風路の後端、33 隆起部、34 中央導風路の後端、35 隆起部、36 導風路部分、37 導風路、38 前端、39 中央導風路、40 フィルタ、41 電力線、43 サブフレーム、45 インバータ、47 バッテリ。
Claims (10)
- 車体の側部に取り付けられたインホイールモータ駆動装置と、
前記インホイールモータ駆動装置よりも前方の車体下面に設けられ、前記インホイールモータ駆動装置へ走行風を導く導風路とを備える、インホイールモータ駆動装置の冷却構造。 - 前記導風路は、少なくとも一部において筒状である、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
- 前記導風路は、車体前方に向かって広がるよう開口する形状である、請求項1または2に記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
- 前記導風路に設置されたフィルタをさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
- 前記インホイールモータ駆動装置の車輪ハブと結合してインホイールモータ駆動装置周辺の空気を車輪ハブの軸線方向外方へ排出する羽根部材をさらに備える、請求項1〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
- 前記導風路は、車体下部に付設されたアンダーガードに形成される、請求項1〜5のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
- 前記アンダーガードは、前記インホイールモータ駆動装置から延びる電力線を下方から支持する、請求項6に記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
- 前記アンダーガードは、車両の前輪側に設けられる前側アンダーガードと、前記前側アンダーガードから離隔して車両の後輪側に設けられる後側アンダーガードとを含む、請求項6または7に記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
- 前記インホイールモータ駆動装置は車幅方向両側に配置されて左右1対をなし、
前記導風路から分岐して、前記左右1対のインホイールモータ駆動装置の間に配置されて前記インホイールモータ駆動装置に電力を供給する電源装置に走行風を導く中央導風路をさらに備える、請求項6〜8のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。 - 前記アンダーガードは、車両の左輪側に設けられる左側アンダーガードと、前記左側アンダーガードから離隔して車両の右輪側に設けられる右側アンダーガードとを含む、請求項6〜8のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置の冷却構造。
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JP2012014328A JP2013154655A (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | インホイールモータ駆動装置の冷却構造 |
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2012
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015058733A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | Ntn株式会社 | インホイールモータ駆動装置 |
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JP2018199410A (ja) * | 2017-05-26 | 2018-12-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車両後部構造 |
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