JP2013154490A - インクジェット記録装置及び清掃方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、ワイピングによるノズルフェイス面の洗浄が行われているが、ワイピング動作時に使用するクリーニング液が揮発により減少してしまうことや、インクミストの混入により汚れてしまうことがあり、正常なクリーニング動作ができない上、ノズルフェイス面を損傷してしまうことがあった。
【解決手段】インクジェット記録装置の記録ヘッドフェイス面清掃方法であって、一つのワイパーブレードに対し、クリーニング液吸収体を2組備え、夫々の吸収体に対し、独立したクリーニング液容器を備える。第一クリーニング液吸収体でワイパーブレードの汚れを除去し、第二クリーニング液吸収体により、新鮮なクリーニング液でワイパーブレードを湿潤させることで、ノズルフェイス面の清掃不良を抑制する。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェット記録装置の記録ヘッドフェイス面清掃方法であって、一つのワイパーブレードに対し、クリーニング液吸収体を2組備え、夫々の吸収体に対し、独立したクリーニング液容器を備える。第一クリーニング液吸収体でワイパーブレードの汚れを除去し、第二クリーニング液吸収体により、新鮮なクリーニング液でワイパーブレードを湿潤させることで、ノズルフェイス面の清掃不良を抑制する。
【選択図】図2
Description
本発明は、記録ヘッドのノズル配置面を擦摺するワイピング手段を備えたインクジェット記録装置及び清掃方法に関する。
従来から、記録ヘッドに備えられたノズルからインク滴を吐出させて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置として、民生用の小型のインクジェット記録装置は勿論、捺染用及び屋外広告用など産業用の大型のインクジェット記録装置も幅広く使用されている。
インクジェット記録装置として、民生用の小型のインクジェット記録装置は勿論、捺染用及び屋外広告用など産業用の大型のインクジェット記録装置も幅広く使用されている。
このようなインクジェット記録装置では、記録ヘッドに備えられた微細なノズル孔から微量のインクを吐出する記録方法であるため、記録ヘッドのノズル配置面(フェイス面とも言う)にわずかな汚れや付着物が存在するだけで、インク不吐出や吐出偏向などの吐出不良が発生し、所望の画像形成が行えないという問題を抱えている。
上記吐出不良から回復するには、記録ヘッドフェイス面に付着したインクやほこりなどの堆積物を除去することが必要となり、様々な記録ヘッドフェイス面の清掃方法が提案されている。
上記清掃方法のうち、直接的に記録ヘッドフェイス面から付着物を除去する方法として、インクに対する溶解力を有するクリーニング液(ウェット液、清掃液とも言う)を塗布したゴムなどの弾性体からなるワイパーブレードで記録ヘッドフェイス面を擦摺するワイピングによる清掃手段を有したインクジェット記録装置がよく知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
上記清掃方法のうち、直接的に記録ヘッドフェイス面から付着物を除去する方法として、インクに対する溶解力を有するクリーニング液(ウェット液、清掃液とも言う)を塗布したゴムなどの弾性体からなるワイパーブレードで記録ヘッドフェイス面を擦摺するワイピングによる清掃手段を有したインクジェット記録装置がよく知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
ワイピング機構を有したインクジェット記録装置では、クリーニング液に浸漬したクリーニング液吸収体を介してワイパーブレードにクリーニング液をつけ、湿潤したワイパーブレードで記録ヘッドフェイス面を擦摺する方法が一般的である。
本手法でのワイピング動作時、記録ヘッドフェイス面に付着した固形物で記録ヘッドフェイス面を擦り、傷などの損傷を与えることや、撥水性保持のために記録ヘッドフェイス面に施された撥水処理膜を剥離してしまう危険性がある。
本手法でのワイピング動作時、記録ヘッドフェイス面に付着した固形物で記録ヘッドフェイス面を擦り、傷などの損傷を与えることや、撥水性保持のために記録ヘッドフェイス面に施された撥水処理膜を剥離してしまう危険性がある。
この危険性を回避するため、ワイパーブレードに溶解力の高いクリーニング液をつけ、記録ヘッドフェイス面に付着した固形物を溶解させることを行っている。
このワイピング手段を改善するため、ワイパーブレードに付着した異物の除去を行うワイパーブレードの清掃機構を有したインクジェット記録装置が検討されている(特許文献3及び特許文献4参照)。
このワイピング手段を改善するため、ワイパーブレードに付着した異物の除去を行うワイパーブレードの清掃機構を有したインクジェット記録装置が検討されている(特許文献3及び特許文献4参照)。
本発明者が鋭意検討した結果、ワイピングによる清掃方法を有するインクジェット記録装置を長期間使用することで、記録ヘッドフェイス面の撥水性を悪化させてしまう反作用が発生する場合があることが分かった。
さらなる検討を行った結果、長期間の使用により、ワイパーブレードにつけるクリーニング液中にインクジェット記録装置機内のインクミストなどが混入することや、クリーニング液中の液体成分が揮発することで、クリーニング液の粘度上昇や固形分量の増加が引き起こされることが分かった。
さらなる検討を行った結果、長期間の使用により、ワイパーブレードにつけるクリーニング液中にインクジェット記録装置機内のインクミストなどが混入することや、クリーニング液中の液体成分が揮発することで、クリーニング液の粘度上昇や固形分量の増加が引き起こされることが分かった。
上記のように、固形分を含んだクリーニング液を使用したワイピングでは、固形分の粒子が記録ヘッドフェイス面に損傷を与えることが分かった。さらに、増粘したクリーニング液が十分にワイパーブレードにつけられないといった不具合が生じる場合があることも分かった。これは、クリーニング液が増粘した状態でワイパーブレードに当接した場合、クリーニング液とワイパーブレードとが十分に接触しないことと、ワイパーブレードがクリーニング液から離脱するときにワイパーブレード側にクリーニング液を引き離しにくくなることが要因と考えられる。
前者の固形分粒子によるフェイス面損傷は、顔料やバインダー樹脂などの固形分を含んだインクジェットインクを使用したインクジェット記録装置で顕著に発生する。
後者のクリーニング液の増粘現象は、クリーニング液の粘度に対し、大幅に粘度が高いインクを使用した場合に生じる。これは、高粘度のインクがクリーニング液中に混入することで、クリーニング液の粘度が上昇することによる。
上記のようなクリーニング液の汚染及び増粘が記録ヘッドフェイス面の損傷及び撥水不良といった重大な品質トラブルを引き起こす危険性があるため、インクジェット記録装置のワイピング機構はさらに改善する必要がある。
後者のクリーニング液の増粘現象は、クリーニング液の粘度に対し、大幅に粘度が高いインクを使用した場合に生じる。これは、高粘度のインクがクリーニング液中に混入することで、クリーニング液の粘度が上昇することによる。
上記のようなクリーニング液の汚染及び増粘が記録ヘッドフェイス面の損傷及び撥水不良といった重大な品質トラブルを引き起こす危険性があるため、インクジェット記録装置のワイピング機構はさらに改善する必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、クリーニング液に揮発性の低い媒質を用いることに加え、クリーニング液が吸湿、乾燥の影響を受けないように、その外周を水蒸気透過性の低い材料で遮蔽するという方法が記載されており、水性インク以外の溶剤インクや油性インクなどには適用できない。
また、特許文献2に開示された技術は、クリーニング液の粘度が上昇する環境にあるときに、ワイパーブレードを介して、インクを供給することでクリーニング液の増粘を抑止するというものである。本手法では、クリーニング液の粘度よりもインクの粘度が低い、もしくは同等の場合には効果的であるが、クリーニング液の粘度よりもインクの粘度が高い場合や、ノズルフェイス面に損傷を与える恐れのある固形物を含むようなインク種を使用する場合には、適用できない。
特許文献3及び特許文献4で開示された技術では、ワイパーブレードに付着した異物の除去機構を有したインクジェット記録装置が提案されている。具体的には、ワイパーブレードが記録ヘッドフェイス面を擦摺する前に、板状の部材にワイパーブレードを当接させ、ワイパーブレード上に付着した異物を掻き取る構成である。
上記技術では、ワイパーブレードの異物除去に効果はあるが、乾燥した板状部材とワイパーブレードが接触することで、ワイパーブレード材の損傷や経時劣化の危険性がある上、固着した顔料粒子などの頑固な汚れに対しては、ワイパーブレードからの異物除去効果が十分に発揮できない可能性もある。
上記技術では、ワイパーブレードの異物除去に効果はあるが、乾燥した板状部材とワイパーブレードが接触することで、ワイパーブレード材の損傷や経時劣化の危険性がある上、固着した顔料粒子などの頑固な汚れに対しては、ワイパーブレードからの異物除去効果が十分に発揮できない可能性もある。
そこで本発明では、顔料やバインダー樹脂などの固形物を含有するインクを用いる場合や、インクの粘度よりも大幅に低い粘度であるクリーニング液を用いる場合のインクジェット記録方法において、クリーニング液の汚染、増粘及び揮発を抑止し、長期的に正常なワイピングを可能とする記録ヘッドフェイス面の清掃手段を備えたインクジェット記録装置を提案することを目的とする。
さらに、そのインクジェット記録装置を用いた記録ヘッドフェイス面の清掃方法を提供することを目的とする。
さらに、そのインクジェット記録装置を用いた記録ヘッドフェイス面の清掃方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明のインクジェット記録装置は、ノズルを備えた記録ヘッドと、前記ノズルの配置されたノズル面を擦摺するワイパーブレードとを備えたインクジェット記録装置であって、前記ワイパーブレードを湿潤させる第一のクリーニング液と前記第一のクリーニング液を格納する第一のクリーニング液容器と、前記第一のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第一のクリーニング液吸収体と、前記第一のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第一のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第一のクリーニング液吸収体の一部を前記第一のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第一のクリーニング液容器中の前記第一のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第一の遮蔽具と、前記ワイパーブレードを湿潤させる第二のクリーニング液と前記第二のクリーニング液を格納する第二のクリーニング液容器と、前記第二のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第二のクリーニング液吸収体と、前記第二のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第二のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第二のクリーニング液吸収体の一部を前記第二のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第二のクリーニング液容器中の前記第二のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第二の遮蔽具と、前記ワイパーブレードを駆動するワイプ駆動手段と、前記ワイパーブレードの移動を制御する制御部と、を有し、前記ワイパーブレードを、前記第一の遮蔽具から前記第一のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させることで湿潤させると共に前記ワイパーブレードの当接面を清掃し、その後に前記第二の遮蔽具から前記第二のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させることで少なくとも前記ワイパーブレードの当接面を湿潤させ、その後に前記ノズル面を擦摺することを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための別の本発明の清掃方法は、ノズルを備えた記録ヘッドと、前記ノズルの配置されたノズル面を擦摺するワイパーブレードとを備えたインクジェット記録装置の清掃方法であって、前記ワイパーブレードを湿潤させる第一のクリーニング液と前記第一のクリーニング液を格納する第一のクリーニング液容器と、前記第一のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第一のクリーニング液吸収体と、前記第一のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第一のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第一のクリーニング液吸収体の一部を前記第一のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第一のクリーニング液容器中の前記第一のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第一の遮蔽具と、前記ワイパーブレードを湿潤させる第二のクリーニング液と前記第二のクリーニング液を格納する第二のクリーニング液容器と、前記第二のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第二のクリーニング液吸収体と、前記第二のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第二のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第二のクリーニング液吸収体の一部を前記第二のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第二のクリーニング液容器中の前記第二のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第二の遮蔽具と、前記ワイパーブレードを駆動するワイプ駆動手段と、前記ワイパーブレードの移動を制御する制御部と、を備え、前記ワイパーブレードを、前記第一の遮蔽具から前記第一のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させながら移動させることで湿潤させると共に前記ワイパーブレードの当接面の汚れを除去するワイパーブレード清掃工程と、前記ワイパーブレードを、前記第二の遮蔽具から前記第二のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させながら移動させることで少なくとも前記ワイパーブレードを湿潤させるワイパーブレード湿潤工程と、前記ワイパーブレードを、前記ノズル面に擦摺させることで前記ノズル面を清掃するするノズル面清掃工程と、を少なくとも有することを特徴とする。
本発明によれば、一つのワイパーブレードに対し、クリーニング液吸収体を複数配置し、ワイパーブレード清掃手段とワイパーブレード湿潤手段と2つの役割に分離することで、ワイパーブレードの洗浄効果を高めるとともに、夫々のクリーニング液吸収体に独立したクリーニング液容器を配置することで、ワイパーブレード湿潤手段に使用されるクリーニング液の汚染及び増粘を抑止することができる。
上記方法により、ワイピングによる長期的な記録ヘッドフェイス面の劣化を抑止することができる。
上記方法により、ワイピングによる長期的な記録ヘッドフェイス面の劣化を抑止することができる。
以下に、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を模式的に示す正面図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、図1に示すように、記録媒体50を水平に配置して図1の紙面奥行き方向に搬送し、インクジェット方式によって、記録媒体50の表面に記録データに応じた画像や文字などを記録する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を模式的に示す正面図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、図1に示すように、記録媒体50を水平に配置して図1の紙面奥行き方向に搬送し、インクジェット方式によって、記録媒体50の表面に記録データに応じた画像や文字などを記録する。
インクジェット記録装置1は、記録媒体50を搬送する搬送部40と、記録媒体50に記録する記録部41とを備える。また、記録媒体50の搬送方向と直交する方向に往復走査して記録を行う記録ヘッド9と、記録ヘッド9をクリーニングするクリーニングユニット10とを備える。また、インクジェット記録装置1は、記録データの受信や記録動作の制御を含めた装置全体の制御を行う制御部(不図示)を備える。
搬送部40は、図1の紙面奥行き方向に延ばされた略平板状のプラテン2上に、モータ5によって紙面に沿う水平軸回りに回転される複数のピンチローラ3を備える。そして、これらピンチローラ3によって、ピンチローラ3の回転軸と平行な回転軸回りに回転自在に支持されたグリッドローラ4が、紙面奥行き方向に複数配列されている。これらグリッドローラ4は、プラテン2の上方において図1の紙面奥行き方向に延びる水平面に整列され、記録媒体50の搬送路を形成している。
記録部41は、搬送部40およびクリーニングユニット10の上方で、記録媒体50の搬送方向と直交する方向に延在されたキャリッジレール7と、キャリッジレール7に沿って移動可能に設けられた記録ヘッドユニット8とを備える。また、記録ヘッドユニット8をキャリッジレール7上で位置制御および速度制御可能に往復移動させるモータ6を備える。さらに、記録ヘッドユニット8に記録用のインクを供給する着脱可能なインクカートリッジ17を備える。
本実施形態では、インクカートリッジ17には、カラー記録を行うための複数色のインクが備えられ、配管としての複数のインクチューブ16を介して、色ごとに、記録ヘッドユニット8に供給できるようになっている。なお、インクカートリッジ17の内部には各々のインクに対応した複数のインクタンクが備えられ、各々のインクは各々対応するインクタンクに収容されている。
記録ヘッドユニット8は、下面側に、インクの色や記録範囲などに応じて、複数の記録ヘッド9が設けられ、インクチューブ16から供給されるインクは、同色の記録を行う記録ヘッド9に分配して供給される。また、記録ヘッドユニット8には、各記録ヘッド9の温度を適宜の温度範囲に保つための冷却ファン18が設けられている。
なお、記録ヘッド9の詳細は図示しないが、各ノズルにインクを供給するインク室や、圧電素子などを用いた吐出機構が設けられている。記録ヘッド9は該圧電素子などを用いた吐出機構によってインクの吐出及びノズルのインクメニスカスを微振動させる空駆動動作を行うことが可能な構成となっている。本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクのメニスカスを振動させることで、ノズル近傍でのインク増粘を抑制し、吐出不良を回避している。また、このインク増粘の影響を前記微振動のみでは排除できない場合もあるので、インクジェット記録装置1は、画像形成範囲外において、インクを吐出させ、ノズル近傍の増粘したインクを排出する予備吐出を行うことが可能な構成となっている。また、ノズルは吐出機構の構成や記録画素ピッチなどに応じて適宜の個数及び配列ピッチで設けることができる。例えば、256個などの多数のノズルを配列することができる。本実施例の記録ヘッド9は、記録素子として圧電素子を用いているが、記録素子としてヒータを用いた記録ヘッドであっても良い。
モータ6の位置制御、速度制御は、制御部の制御信号に応じて行われる。記録動作時には記録ヘッドが記録媒体50上を所定速度で往復移動するように、モータ6が制御される。また、モータ6はクリーニング動作時にはクリーニングユニット10内の所定のクリーニング位置に記録ヘッドユニット8を移動できるようになっている。
クリーニングユニット10は、本実施形態では、記録ヘッド9内のインクをノズルから外部に吸引することで記録ヘッド9をクリーニングする吸引クリーニング部14Aと、記録ヘッドフェイス面をワイピング処理することで記録ヘッド9をクリーニングするワイプ部14Bとからなる。クリーニングユニット10は、搬送部40の側方かつ記録部41の下方における記録ヘッドユニット8の移動経路上に、搬送部40側からワイプ部14B、吸引クリーニング部14Aの順に配置されている。本実施形態は、これら吸引クリーニング部14A、ワイプ部14Bの上方位置が、所定のクリーニング位置となっている。
吸引クリーニング部14Aの概略構成は、キャップ11、キャップ駆動部(不図示)、吸引ポンプ12、ポンプ駆動部(不図示)、大気開放弁(不図示)および大気開放弁駆動部(不図示)からなる。
これらのうち、少なくともキャップ11は記録ヘッド9ごとに設けられている。ただし、キャップ駆動部、吸引ポンプ12、大気開放弁および大気開放弁駆動部は、記録ヘッド9ごとに各動作を共通化できる場合には、複数のキャップ11に対して1台設ける構成としてもよい。
これらのうち、少なくともキャップ11は記録ヘッド9ごとに設けられている。ただし、キャップ駆動部、吸引ポンプ12、大気開放弁および大気開放弁駆動部は、記録ヘッド9ごとに各動作を共通化できる場合には、複数のキャップ11に対して1台設ける構成としてもよい。
キャップ駆動部は、キャップ11の上下方向の位置を選択的に切り換えるための上下動を行うものであり、例えば、機械的、電磁的、流体的な適宜の昇降手段からなる。そのため、キャップ駆動部は、モータ6によってキャリッジレール7上を移動して吸引クリーニング部14Aの上方に位置した状態の記録ヘッドユニット8に対して、キャップ11を上下方向に進退させ、キャップ11が記録ヘッド面を封止する状態と、封止を解除する状態とを切り換えることができるようになっている。
吸引ポンプ12は、吸引空間内の空気、インクなどの内容物を吸引して、吸引空間外に排出するためのものであり、適宜構成の流体ポンプ、例えばロータリポンプなどを採用することができる。インクカートリッジ17から記録ヘッド9までインクを通液させるための通液手段とここでは吸引ポンプ12を用いている。吸引ポンプ12は、吸引口が吸引管に接続され、排出口が排出管に接続されている。排出管の他端は、廃液ボトル15に接続されている。
ワイプ部14Bは、周知のワイピング処理を行うものであればどのような構成を有していてもよい。例えば、ワイプ部14Bの上方に移動された記録ヘッド9の記録ヘッド面上でクリーニング液を含んだワイパーブレードを相対移動させることで、記録ヘッドフェイス面をワイピングする構成を採用することができる。
図2は、本発明の好ましい実施形態に係る図1のインクジェット記録装置のワイプ部14B周辺部の拡大側面図である。
図2において、ワイパーブレード21はワイプ駆動部22に取り付けられており、ワイプ駆動部22が図中の矢印方向に回転運動することにより、ワイパーブレード21は記録ヘッド9に対して相対的に移動することができる。ワイパーブレード21は記録ヘッドフェイス面に損傷を与えないように、ゴムや高分子樹脂及び布のような弾性体を素材とすることが好ましい。
図2において、ワイパーブレード21はワイプ駆動部22に取り付けられており、ワイプ駆動部22が図中の矢印方向に回転運動することにより、ワイパーブレード21は記録ヘッド9に対して相対的に移動することができる。ワイパーブレード21は記録ヘッドフェイス面に損傷を与えないように、ゴムや高分子樹脂及び布のような弾性体を素材とすることが好ましい。
複数の記録ヘッド9が搭載されたインクジェット記録装置1を用いる場合、上記ワイパーブレード21は、各記録ヘッド9に対して、専用のワイパーブレード21を複数備える装置構成としてもよいし、1つのワイパーブレード21を備えて、各記録ヘッド9に対して、共通して使用する装置構成としてもよい。
第一吸収体23及び第二吸収体24はスポンジや布などの吸湿性素材からなり、第一クリーニング液容器25及び第二クリーニング液容器26内に設置され、クリーニング液(第一クリーニング液27もしくは、第二クリーニング液29)に浸漬されている。なお、クリーニング液は第一クリーニング液27と第二クリーニング液29から成り、夫々の組成は同一としても良いが好ましくはその用途に応じて、異なる組成とすることが好ましい。
第一クリーニング液容器25及び第二クリーニング液容器26の上側開口部には、遮蔽具28が取り付けられており、第一クリーニング液27及び第二クリーニング液29の揮発を抑制している。遮蔽具28には、第一吸収体23もしくは第二吸収体24を貫通させることができる開口部が設けられており、第一吸収体23及び第二吸収体24の下部は第一クリーニング液27及び第二クリーニング液29に浸漬され、第一吸収体23及び第二吸収体24の上部は、大気中に曝されており、相対的移動を行うワイパーブレード21と当接することが可能である。
また、上記遮蔽具28は、クリーニング液の揮発を抑制するだけでなく、インクジェット記録装置1機内に浮遊したほこりやインクミストなどが第一クリーニング液容器25及び第二クリーニング液容器26内部に混入し、第一クリーニング液27及び第二クリーニング液29を汚染することも防いでいる。
さらに、上記遮蔽具28は、ガラス素材や透明プラスチック素材などの透明性材料で構成することにより、第一クリーニング液容器25及び第二クリーニング液容器26内部の第一クリーニング液27及び第二クリーニング液29の残量を簡便に目視で確認でき、クリーニング液補充の適正時期が明確となるため、クリーニング液の枯渇を予防することができる。
上記クリーニング液を補充する際は、第一吸収体23及び第二吸収体24上部に第一クリーニング液27、もしくは第二クリーニング液29を滴下して補充してもよいし、第一クリーニング液容器25及び第二クリーニング液容器26に、別の開口部を設け、その開口部より第一クリーニング液27、もしくは第二クリーニング液29を補充してもよい。
上記の装置構成により、ワイプ駆動部22により、移動運動させられるワイパーブレード21は、第一吸収体23、第二吸収体24及び記録ヘッドフェイス面の順に当接しながら移動することができる。
第一吸収体23及び第二吸収体24はクリーニング液を含んでおり、ワイパーブレード21と当接する際に、ワイパーブレード21に固着した汚れを除去する機能と、ワイパーブレード21にクリーニング液をつける機能を有している。
特に、第一吸収体23は汚れが固着したワイパーブレード21と最初に当接するため、ワイパーブレード21に固着した汚れを除去する機能(除去機能)に特化している。次に、第二吸収体24は、第一吸収体23により大半の汚れが除去されているワイパーブレード21と当接するため、ワイパーブレード21にクリーニング液をつける機能(湿潤機能)に特化している。
また、大半の汚れを除去する第一吸収体23の設置された第一クリーニング液容器25は汚染されやすい環境下にあるが、第二吸収体24の設置された第二クリーニング液容器26とは独立した構成となっているため、第一クリーニング液容器25内の汚染された第一クリーニング液27が第二クリーニング液容器26内の第二クリーニング液29へ汚染を伝播することはない。そのため、第二クリーニング液容器26に設置された第二吸収体24の汚染度は、第一吸収体23の汚染度よりも圧倒的に低いため、常に清浄なクリーニング液をワイパーブレード21につけることができ、記録ヘッド9フェイス面の正常な清掃を長期的に行うことができる。
なお、上記のように第一吸収体23は除去機能に特化しているため、第一クリーニング液27は樹脂溶解性の高い組成とすることが好ましい。第二吸収体24は湿潤機能に特化しているため、第二クリーニング液29は揮発性の低い組成とすることが好ましい。
図3は、本発明の好ましい実施形態に係るインクジェット記録装置の概略構成を模式的に示すブロック図である。
図3において30は制御部であり、制御部30は、演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行するCPU31と、該CPU31によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM32と、記録データのバッファやCPU31による処理のワークエリア等として用いられるRAM33などを備える。入力部34は、不図示のホストコンピュータから入力した記録データなどを制御部30に出力する。
図3において30は制御部であり、制御部30は、演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行するCPU31と、該CPU31によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM32と、記録データのバッファやCPU31による処理のワークエリア等として用いられるRAM33などを備える。入力部34は、不図示のホストコンピュータから入力した記録データなどを制御部30に出力する。
本実施形態のインクジェット記録装置1において、制御部30は、記録ヘッド駆動部36を介して、記録ヘッド9を動作させる。記録ヘッド9が複数搭載されている場合、制御部30及び記録ヘッド駆動部36は、各々の記録ヘッド9を個別に駆動させることができる。
記録ヘッド駆動部36は制御部30から入力された情報に基づいて、各記録ヘッド9のインク吐出もしくは不吐出のタイミングを生成し、記録ヘッド9を駆動させる。インク吐出をさせる場合は、オン波形を生成し、不吐出させる場合には、オフ波形を生成し、各記録ヘッド9へ転送する。
オペレーションパネル35は、インクジェット記録装置1の起動、メンテナンス、給紙(記録媒体の供給)、排紙(記録媒体の排出)その他の動作を行うためのスイッチ、及び、表示画面(例えば液晶画面)を備える。ユーザは表示画面を見ながらスイッチを操作することで上記動作を実行することができる。
また、ユーザはオペレーションパネル35を介して、ワイピング動作を開始させるようにインクジェット記録装置へ信号を送ることができる。ユーザにより、上記動作開始の命令が下された場合、制御部30はワイプ駆動部22を介して、ワイパーブレード21を動作させ、ワイピングを開始することができる。また、その際には、記録ヘッドユニット駆動部37により記録ヘッドユニット8をワイプブレード21上方に移動させ、記録ヘッドフェイス面にワイパーブレードを当接できる位置へ記録ヘッド9を移動させる。
また、制御部30に予めワイピング動作条件の情報を格納しておくことで、所定のワイピング動作を行うことができる。上記ワイピング条件として、ワイパーブレード21の移動速度及びワイパーブレード21の記録ヘッドフェイス面擦摺回数が挙げられる。
図4は、上記ワイピング手段を有したインクジェット記録装置の好ましい実施形態を示すフローチャートである。
制御部30にワイピング開始の信号が送られることにより、ワイピングが開始される。
まず、ステップS100へ進み、制御部30はワイプ駆動部22を介して、ワイパーブレード21を第一吸収体23の位置まで移動させる。
制御部30にワイピング開始の信号が送られることにより、ワイピングが開始される。
まず、ステップS100へ進み、制御部30はワイプ駆動部22を介して、ワイパーブレード21を第一吸収体23の位置まで移動させる。
次に、ステップS110へ進み、制御部30はワイプ駆動部22を介して、ワイパーブレード21を第一吸収体23に対して相対的に移動させ、第一吸収体23を擦摺し、ワイパーブレード21に付着した汚れを除去する除去工程を行う。本工程においては、第一吸収体23を介して、第一クリーニング液27がワイパーブレード21につけられ、ワイパーブレード21上に固着した顔料や樹脂を溶解し、ワイパーブレード21を効率よく清掃する。
上記、ワイパーブレード除去工程を経由した後、ステップS120へ進み、制御部30はワイプ駆動部22を介して、ワイパーブレード21を第二吸収体24の位置まで移動させる。
次に、ステップS130へ進み、制御部30はワイプ駆動部22を介して、ワイパーブレード21を第二吸収体24に対して相対的に移動させ、第二吸収体24を擦摺し、ワイパーブレード21に第二吸収体24を介して、第二クリーニング液29をつけ、ワイパーブレード21を湿潤させる湿潤工程を行う。
上記、ワイパーブレード湿潤工程を経由した後、ステップS140へ進み、制御部30は記録ヘッドユニット駆動部37を介して、記録ヘッドユニット8を移動させ、洗浄対象となる記録ヘッド9をワイパーブレード21に擦摺される位置(図2参照)へ移動させる。
次に、ステップS150へ進み、制御部30はワイプ駆動部22を介して、ワイパーブレード21を移動させ、上記ステップS140でワイプ部14Bの上方に移動してきた記録ヘッド9のフェイス面を擦摺するようにワイパーブレード21を、記録ヘッド9に対して相対的に移動させる。本工程により、ステップS130で湿潤されたワイパーブレード21により、記録ヘッド9のフェイス面が擦摺され、フェイス面に付着した異物を掻き取ることができる。
上記フェイス面洗浄工程が終了すると、ステップS160へ進み、ワイピング回数の追加が必要かどうかを判定する。このワイピング回数は、インクジェット記録装置1内部に搭載されたROM32に予め設定した回数が格納されており、予め設定されたワイピング回数が複数回であれば、ステップS170へ進み、予め設定された回数が1回であれば、本清掃動作を終了する。
上記判定により、ステップS170へ進んだ場合、インクジェット記録装置1内部に搭載されたROM32に予め設定した回数だけ、ワイパーブレード21を記録ヘッド9のフェイス面に擦摺させる。設定された回数のワイピングが終了した時点で、本清掃動作を終了する。
ステップS170で複数回のワイピング動作を行う場合、記録ヘッド9を擦摺したワイプブレード21は、ワイプ駆動部22によって、図2中の矢印ように回転運動させられ、再び第一吸収体23を擦摺し、除去工程を経た後、第二吸収体24を擦摺し、湿潤工程を経てから、再度記録ヘッド9のフェイス面の擦摺動作を行う。
また、上記ワイピング回数は、ユーザがオペレーションパネル35を介して、設定回数を変更することができる構成としてもよい。
また、上記ワイピング回数は、ユーザがオペレーションパネル35を介して、設定回数を変更することができる構成としてもよい。
なお、本発明はインクジェット記録装置に搭載するインクが、顔料、分散剤及びバインダー樹脂のうち、少なくとも何れか1つの固形分を含有するインクを用いる場合に効果的である。これは、インク中の固形分がワイピング時にヘッドフェイス面にキズなどの損傷を与える可能性があるためである。
さらに、本発明は、使用するクリーニング液の粘度が、上記搭載するインクの粘度よりも3Pa・s以上低いクリーニング液を用いる際により効果的となる。これは、本発明では、クリーニング液中に、高粘度のインクが混入することで生じるクリーニング液の大幅増粘を抑制できるためである。
上記本発明のインクジェット記録装置及び清掃方法は、一般的なインクジェット記録装置に利用することができる。
1 記録装置
8 記録ヘッドユニット
9 記録ヘッド
21 ワイプブレード
22 ワイプ駆動部
23 第一吸収体
24 第二吸収体
25 第一クリーニング液容器
26 第二クリーニング液容器
27 第一クリーニング液
28 遮蔽具
29 第二クリーニング液
8 記録ヘッドユニット
9 記録ヘッド
21 ワイプブレード
22 ワイプ駆動部
23 第一吸収体
24 第二吸収体
25 第一クリーニング液容器
26 第二クリーニング液容器
27 第一クリーニング液
28 遮蔽具
29 第二クリーニング液
Claims (8)
- ノズルを備えた記録ヘッドと、前記ノズルの配置されたノズル面を擦摺するワイパーブレードとを備えたインクジェット記録装置であって、
前記ワイパーブレードを湿潤させる第一のクリーニング液と前記第一のクリーニング液を格納する第一のクリーニング液容器と、前記第一のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第一のクリーニング液吸収体と、前記第一のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第一のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第一のクリーニング液吸収体の一部を前記第一のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第一のクリーニング液容器中の前記第一のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第一の遮蔽具と、
前記ワイパーブレードを湿潤させる第二のクリーニング液と前記第二のクリーニング液を格納する第二のクリーニング液容器と、前記第二のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第二のクリーニング液吸収体と、前記第二のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第二のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第二のクリーニング液吸収体の一部を前記第二のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第二のクリーニング液容器中の前記第二のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第二の遮蔽具と、
前記ワイパーブレードを駆動するワイプ駆動手段と、前記ワイパーブレードの移動を制御する制御部と、を有し、
前記ワイパーブレードを、前記第一の遮蔽具から前記第一のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させることで湿潤させると共に前記ワイパーブレードの当接面を清掃し、その後に前記第二の遮蔽具から前記第二のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させることで少なくとも前記ワイパーブレードの当接面を湿潤させ、その後に前記ノズル面を擦摺することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記遮蔽具は、透明性材料を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドから吐出されるインクは、顔料、分散剤及びバインダー樹脂のうち、少なくとも何れか1つの固形分を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記クリーニング液の粘度は、前記インクの粘度よりも3Pa・s以上低いことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記クリーニング液は、主成分が有機溶剤であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記クリーニング液は、複数の有機溶剤の混合液からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記ワイパーブレードの前記ノズルの配置された面を擦摺する回数は、任意の回数に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- ノズルを備えた記録ヘッドと、前記ノズルの配置されたノズル面を擦摺するワイパーブレードとを備えたインクジェット記録装置の清掃方法であって、
前記ワイパーブレードを湿潤させる第一のクリーニング液と前記第一のクリーニング液を格納する第一のクリーニング液容器と、前記第一のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第一のクリーニング液吸収体と、前記第一のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第一のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第一のクリーニング液吸収体の一部を前記第一のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第一のクリーニング液容器中の前記第一のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第一の遮蔽具と、前記ワイパーブレードを湿潤させる第二のクリーニング液と前記第二のクリーニング液を格納する第二のクリーニング液容器と、前記第二のクリーニング液に一部を浸し、前記ワイパーブレードを当接させる第二のクリーニング液吸収体と、前記第二のクリーニング液吸収体を挿通させる開口部をそなえると共に前記第二のクリーニング液容器の開口部分を覆い、前記第二のクリーニング液吸収体の一部を前記第二のクリーニング液容器外に突出させると共に前記ワイパーブレードが前記第二のクリーニング液容器中の前記第二のクリーニング液の液面に当たらないように遮蔽する第二の遮蔽具と、前記ワイパーブレードを駆動するワイプ駆動手段と、前記ワイパーブレードの移動を制御する制御部と、を備え、前記ワイパーブレードを、前記第一の遮蔽具から前記第一のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させながら移動させることで湿潤させると共に前記ワイパーブレードの当接面の汚れを除去するワイパーブレード清掃工程と、前記ワイパーブレードを、前記第二の遮蔽具から前記第二のクリーニング液吸収体の突出した部分に当接させながら移動させることで少なくとも前記ワイパーブレードを湿潤させるワイパーブレード湿潤工程と、前記ワイパーブレードを、前記ノズル面に擦摺させることで前記ノズル面を清掃するするノズル面清掃工程と、を少なくとも有する清掃方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012014966A JP2013154490A (ja) | 2012-01-27 | 2012-01-27 | インクジェット記録装置及び清掃方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013154490A true JP2013154490A (ja) | 2013-08-15 |
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ID=49050179
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JP2012014966A Pending JP2013154490A (ja) | 2012-01-27 | 2012-01-27 | インクジェット記録装置及び清掃方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023276998A1 (ja) * | 2021-06-29 | 2023-01-05 | ローランドディー.ジー.株式会社 | プリンタ |
EP4253060A1 (en) * | 2022-03-31 | 2023-10-04 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid discharging device and method for performing maintenance of liquid discharging device |
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2012
- 2012-01-27 JP JP2012014966A patent/JP2013154490A/ja active Pending
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