JP2013154183A - 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置 - Google Patents

一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013154183A
JP2013154183A JP2013049398A JP2013049398A JP2013154183A JP 2013154183 A JP2013154183 A JP 2013154183A JP 2013049398 A JP2013049398 A JP 2013049398A JP 2013049398 A JP2013049398 A JP 2013049398A JP 2013154183 A JP2013154183 A JP 2013154183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
rib
catheter
balloon
angioplasty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013049398A
Other languages
English (en)
Inventor
Ravish Sachar
ラビッシュ サッチャー、
Gregg Sutton
グレッグ サットン、
Larry Roberts
ラリー ロバーツ、
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Contego Medical Inc
Original Assignee
Contego Medical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Contego Medical Inc filed Critical Contego Medical Inc
Priority to JP2013049398A priority Critical patent/JP2013154183A/ja
Publication of JP2013154183A publication Critical patent/JP2013154183A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】血管形成処置を行う際に血流中に放出される塞栓粒子を捕獲するように適切に配置される経皮経管血管形成装置を提供する。
【解決手段】経皮経管的血管形成装置10は、血管形成バルーン18よりも先端側の位置にてカテーテル12の軸に取り付けられた塞栓フィルタ20を備える。フィルタは閉塞部より下流にあり、塞栓フィルタは、通常、カテーテルの軸に対して畳まれており、手術部位に対する装置の導入及び退避が容易になっている。血管形成バルーンが適切に配置されると、塞栓フィルタと操作的に関連する手段が作動し、フィルタを起立させ、血管の内腔を覆うようにフィルタメッシュを配置する。
【選択図】図2

Description

(関連出願の説明)
本願は、2004年4月8日に出願された米国仮特許出願第60/560,934号に対する優先権を主張するものである。
本発明は一般に外科手術装置に関し、特に経皮経管血管形成装置に関する。
血管床は酸素が豊富な一定の血流を臓器に供給する。これら血管に血小板が蓄積されると、閉塞を発症して臓器への血流を減少させ、有害な臨床症状を引き起こし、死に至る可能性もある。
血管形成術は、閉塞した血管を開いて血流を回復するために医師が行うカテーテル処置である。例えば、患者の鼠けい部、腕、手などに入口部位を切開し、透視誘導の下でガイドワイヤとカテーテルを閉塞位置に進入させる。先端に隣接した小バルーンを有するカテーテルを、バルーンが狭窄領域内に入るまで透視誘導下で進入させる。そして、バルーンの膨張及び収縮を1回以上行って動脈の狭窄領域を広げる。
病的な血管は早期血栓症から後期石灰化血栓といった範囲の症状であるため、血管形成術では狭窄位置から下流に塞栓粒子を放出する可能性がある。これら塞栓粒子は有害な臨床結果を生じるおそれがある。これら塞栓粒子を捕獲することで、塞栓粒子が血流により下流へ移動し毛細血管床に達することを防止することが有益であることがわかっている(例えば、文献:Baim DS, Wahr D, George B, et al., Randomized trial of a distal embolic protection device during percutaneous intervention of saphenous vein aorto-coronary bypass grafts(伏在静脈大動脈冠動脈バイパス移植の経皮的形成における末端塞栓保護装置の無作為抽出試験), Circulation 2002; 105: 1285-90)。
バルーン血管形成術のほか、ステントや物理的血栓除去装置により狭窄を治療してもよいが、これらの装置も狭窄位置から下流に塞栓粒子を放出する傾向がある。
現在、こうした塞栓粒子の捕獲に使用されるシステムはいくつかある。これらは主にガイドワイヤに形成されたフィルタシステム又は閉塞バルーンシステムである。これらシステムには、使い易さと、通常使用されるガイドワイヤより大径のフィルタガイドワイヤ又はバルーンガイドワイヤを用いて狭い病変部を横断させることに関して問題がある。また、これら塞栓保護ガイドワイヤは可撓性と安定性に問題があり、保護血管形成処置が困難になる場合が多い。伏在静脈形成の場合、このような問題は、特に、ガイドワイヤが十分に長くなく支持できない場合には大動脈冠動脈病変部に関わり、また、十分なフィルタ用着地ゾーンがない場合には末端静脈形成病変部に関わってくる。後者は、現在入手可能なフィルタシステムにおける処置バルーンと先端フィルタとの間の距離が大きいことから問題となっている。この距離は、末端静脈形成病変部においてのみならず、狭窄直後に側分岐部を有する動脈狭窄においても問題となる。このような場合、フィルタは側分岐部より末端側にのみ配置され、これにより側分岐部が塞栓粒子から保護されていない状態のままになることが多い。
一般に、本発明は、一体型塞栓フィルタを有する経皮経管血管形成装置からなる。フィルタが血管形成装置のカテーテルと一体化しているため、血管に別個の装置を挿入する必要がない。さらに、血管形成バルーンの適切な配置により、塞栓フィルタの適切な配置を確保する。
さらに具体的には、本発明の経皮経管血管形成装置は、血管形成バルーン、ステント、あるいは、物理的血栓除去装置より末端側の位置にてカテーテル軸に取り付けられた塞栓フィルタを備えている。したがって、フィルタは閉塞部の下流にあり、血管形成処置を行う際に血流中に放出されうる塞栓粒子を捕獲するように適切に配置されている。塞栓フィルタは、通常、カテーテル軸に対して畳まれており、手術部位に対する装置の導入及び退避が容易になっている。血管形成バルーン、ステント、あるいは、物理的血栓除去装置が適切に配置されると、塞栓フィルタと操作的に関連する手段が作動し、フィルタを起立させ、冠動脈の内腔を覆うようにフィルタメッシュを配置する。
幾つかの実施形態において、フィルタ起立手段は、フィルタの一端を他端に向けて長手方向に変位させ、長手方向リブを外側に曲げることにより、フィルタメッシュを起立させるバルーンを備えている。他の実施形態において、フィルタ起立手段は、フィルタの基端部及び先端部内に挿入されたバルーンを備え、これによりバルーンの膨張がリブをカテーテル軸から離間するように付勢し、リブを外側に曲げて、フィルタメッシュを起立させる。さらに他の実施形態において、フィルタ起立手段は、フィルタの一端に取り付けられた引張りワイヤを備えており、ワイヤの牽引によりフィルタの一端を他端に向けて長手方向に変位させ、長手方向リブを外側に曲げることにより、フィルタメッシュを起立させる。
本発明の一実施形態において、装置を退避のために畳んだとき、ごみがフィルタから押し出されるように、フィルタの先端に貯蔵部を設けている。
本発明の目的、特徴、及び利点は、図面と添付の特許請求の範囲とともに以下の説明を読むことで明白となるであろう。
開示された発明の第1の実施形態に係る、血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ姿勢である経皮経管的血管形成装置の第1の実施形態の部分破断側面図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタの起立姿勢を示す、図1の経皮経管的血管形成装置の部分破断側面図である。 図1の線3−3に沿って示す断面図である。 図1の線4−4に沿って示す断面図である。 図1の線5−5に沿って示す断面図である。 作動バルーンが塞栓フィルタの基端側にあり、フィルタが異なる方向から起立する点で図1及び図2の経皮経管的血管形成装置と異なる、本発明に係る経皮経管的血管形成装置の第2の実施例を示す図である。 血管形成バルーンが膨張し、塞栓フィルタが起立した状態を示す、図6の経皮経管的血管形成装置の図である。 塞栓フィルタ起立手段が蛇腹である点で前記各実施形態と異なる、経皮経管的血管形成装置の第3の実施形態を示す図である。血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ姿勢である状態を示している。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが膨張又は立ち上がった姿勢である状態を示す、図8の経皮経管的血管形成装置の他の図である。 塞栓フィルタの上下動に蛇腹を用いる本発明に係る経皮経管的血管形成装置の他の実施形態を示す図である。本実施形態は、蛇腹がフィルタの先端に配置されて、フィルタが逆方向から開くようにした点で図8及び図9の実施形態と異なる。血管形成バルーンと塞栓フィルタが収縮又は畳んだ姿勢である状態を示している。 血管形成バルーンが膨張し、塞栓フィルタが立ち上がった状態を示す、図10の経皮経管的血管形成装置の他の図である。 カテーテル軸とリブとの間に挿入されたバルーンがリブを上方に押し付けることにより、起立した塞栓フィルタ内にリブを曲げ込む、本発明に係る経皮経管的血管形成装置のさらに他の実施形態を示す図である。血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ又は下がった姿勢である装置を示す。 膨張状態の血管形成バルーンと起立状態の塞栓フィルタを示す、図12の経皮経管的血管形成装置の他の図である。 本発明に係る経皮経管的血管形成装置の他の実施形態を示す図である。本実施形態は、バルーンがフィルタの逆端部に配置される点で図12及び図13の実施形態と異なるが、バルーンが膨張したときに、リブを軸から離間させて的確な位置に押し込むことにより、塞栓フィルタを立ち上げるようになっている。血管形成バルーンが畳んだ状態で、塞栓フィルタがカテーテル軸に対して後退した状態の実施形態を示している。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが起立した状態を示す、図14の実施形態の他の図である。 本発明に係る経皮経管的血管形成装置のさらに他の実施形態を示す図である。本実施形態は、塞栓フィルタの前側リングに取り付けられ、患者の外部から操作可能な引っ張りワイヤを用いている。医師がワイヤに張力を加えると、先端リングが基端側に変位し、基端リングに近づくことにより、リブを外側に曲げ、これにより塞栓メッシュフィルタを起立させる。血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタがカテーテル軸に対して畳んだ状態の装置を示している。 図16の実施形態の他の図であり、血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが起立した状態を示す図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ状態である、本発明に係る経皮経管的血管形成装置の他の実施形態を示す図である。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが立ち上がった状態を示す、図18の実施形態の他の図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ状態である、本発明に係る経皮経管的血管形成装置のさらに他の実施形態を示す図である。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが立ち上がった状態を示す、図20の実施形態の他の図である。 狭窄部を有する冠動脈の破断側面図である。 ガイドワイヤを冠動脈及び狭窄部に通した状態の、図20の冠動脈を示す図である。 図23のガイドワイヤ上に嵌め込まれ、血管形成バルーンが狭窄部内に配置されるように配置された図1の装置を示す図である。 狭窄部を減らすために膨張状態にある血管形成バルーンを示し、血管形成処置の結果、血流内に流れ込むおそれのある塞栓粒子を捕獲するように、塞栓フィルタが起立した状態を示す図である。 血液が逆方向に流れる末梢血管の用途において、畳んだ状態の血管形成バルーンと塞栓フィルタがカテーテル軸上で逆転している装置の一実施形態の部分破断側面図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが起立姿勢の状態を示す、図26の装置の部分破断側面図である。 本発明の他の実施形態に係る塞栓フィルタの側面図である。 膨張バルーンが拡張して塞栓フィルタを起立させる状態であり、内部構成を示すためにフィルタメッシュの図示を省略した、図28の塞栓フィルタの側面図である。 膨張バルーンが収縮した状態であり、内部構成を示すためにフィルタメッシュの図示を省略した、図28の塞栓フィルタの側面図である。 フィルタを畳むようにカテーテル前端内に後退している塞栓フィルタであり、内部構成を示すためにフィルタメッシュの図示を省略した、図28の塞栓フィルタの側面図である。 フィルタが拡張し、フィルタメッシュが定位置にある、図28の塞栓フィルタの側面図である。 血管形成バルーンが収縮した状態で、塞栓フィルタが後退した状態を示す、血管形成装置の他の実施形態の破断側面図である。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが起立した状態を示す、図33の血管形成装置の破断側面図である。 フィルタメッシュがリブの端部より大きく拡張して、フィルタが畳んだときにサックを形成する血管形成装置のさらなる実施形態の側面図である。
以下、図面を参照して説明するが、各図中の同様の番号は同様の構成要素を示している。図1及び図2は本発明に係る経皮経管血管形成装置の第1の実施形態10を示す。装置10は、基端(図示せず)と先端16とを有する軸14を備えた細長いカテーテル12を有している。カテーテル12の先端16から基端側にわずかに離れた位置には、従来の設計の血管形成バルーン18が配置されている。図1には、収縮又は畳んだ状態の血管形成バルーン18で示す。図2には、膨張状態の血管形成バルーン18を示す。
血管形成バルーン18とカテーテル12の先端14との間には、畳むことが可能なフィルタ20が配置されている。フィルタ20は基端リング部22と先端リング部24を備えている。基端及び先端リング22、24の間には、複数の細長いリブ26が一般に長手方向に延在している。これらリブはニチノール等の形状記憶材料で構成することができ、これらリブは基準線の位置において畳んだ状態となる。フィルタメッシュ28がリブ26の先端部を覆っている。図1及び図2の実施形態において、先端リング24は基端リング22に対して接離方向に移動可能である。先端リング24が基端リング22に向かって移動すると、リブ26は外側に曲がる。リブ26が外側に曲がると、リブを覆っているフィルタメッシュ28は起立する。図1は、畳んだ状態のフィルタ20を示す。一方、図2は、起立状態のフィルタを示す。
図1及び図2に示す装置10のフィルタ20の起立畳み手段34が設けられている。具体的には、バルーン34が、その先端38をカテーテル12の軸14に結合している。先端リング24が図1に示すように後退位置にあるとき、バルーン36の本体はカテーテル12の軸14上で前方に折りたたまれる。バルーン36が図2に示すように膨張したとき、バルーン36は基端側に拡張して、先端リング24を基端方向に押し、リブ26を外側に曲げることにより、フィルタ20を起立させる。バルーン32が収縮したとき、形状記憶リブはまっすぐに伸び、先端リング24を先端方向に移動させ、フィルタ20をカテーテル12の軸14の近くに畳む。
図3、図4、図5は、装置10の長さに沿った各位置での断面を示す。まず、図3を参照して、カテーテル軸12は3つの管腔、すなわち、2つの小径の管腔と1つの大径の主管腔を有している。2つの小径管腔は膨張管腔である。一方の管腔40は血管形成バルーン18用であり、他方の管腔42はフィルタ20を制御するバルーン36用である。大径の主管腔44は、血管形成処置を行えるように装置を配置するために装置10を前進させるガイドワイヤ(図示せず)の受け入れに使用される。
次に図4を参照するが、この断面図は血管形成バルーン18より先端側の断面を示すものである。このため、血管形成バルーン膨張管腔40は終わっており、ここでは目視できない。したがって、図4では2つの管腔、すなわち、ガイドワイヤ受け入れ用の主管腔44と、フィルタバルーン36用の小径膨張管腔42を示している。
次に図5を参照するが、この断面図はフィルタバルーン36より先端側の断面を示すものである。このため、主管腔44しか目視できない。
図6及び図7は、本発明に係る経皮経管血管形成装置の他の実施形態110を示す。この装置は、本実施形態におけるフィルタ120の先端リング124が固定され、フィルタ120の基端リング122が先端リングに対して接離方向に移動可能であることによりリブ126を外側に曲げたり、まっすぐに伸ばしたりする以外は、前述の装置10と同様である。バルーン136はフィルタ120の基端側に配置され、バルーン136が膨張したときに基端リング122を先端方向に押す。
次に図8及び図9を参照して、経皮経管血管形成装置のさらに他の実施形態210を示す。この装置は、フィルタ220の起立手段がバルーンではなく蛇腹236であること以外は、図1及び図2に示す装置と同様である。図8において、蛇腹236は膨張していない状態であり、畳んだ状態であるため、フィルタ220のリブ226をカテーテル212の軸214に対してまっすぐに伸ばす。図9において、蛇腹236は膨張しており、基端リング222を先端方向に押して、リブ236を外に曲げ、フィルタメッシュ238を起立させる。
図10及び図11は、経皮経管血管形成装置のさらに他の実施形態310を示す。この装置は、蛇腹336がフィルタ320の先端側に配置されていること以外は、図8及び図9に示す装置と同様である。したがって、蛇腹336は膨張すると、先端リング324を基端リング322に向けて基端方向に移動させることにより、リブ326を外側に曲げ、フィルタメッシュ338を起立させる。
図12及び図13は、経皮経管血管形成装置の他の実施形態410を示す。この装置において、フィルタ起立手段は、カテーテル軸414と、フィルタ420の固定先端リング424に隣接するリブ426との間に配置されたバルーン436により構成される。バルーン436は膨張すると、リブ426をカテーテル軸414から離間するように外側に押すことにより、リブを曲げ、フィルタ420の基端リング422を先端方向に引き込む。リブ426が外側に曲がると、フィルタメッシュ428が起立することにより、フィルタ420を立ち上げる。
図14及び図15は、バルーン536が、カテーテル軸512と、フィルタ520の基端リング522に隣接するリブ526との間に配置されていること以外は、図12及び図13に示す装置と同様の装置510を示す。装置510において、先端リング524はカテーテル軸512に沿ってスライド自在であり、バルーン536が膨張してリブ526を外側に曲げると、図15中矢印539で示すように先端リング524が基端方向にスライドし、フィルタ520を立ち上げる。
図16及び図17に示す実施形態610は、異なるフィルタ620起立手段を用いる。実施形態610では引っ張りワイヤ650を使用する。引っ張りワイヤ650は、これまでフィルタバルーン膨張管腔644として使用されていた部分を通って延在し、引っ張りワイヤ650の先端652は先端リング624に取り付けられている。医師がフィルタ620を立ち上げたいときは、矢印653で示すようにワイヤ650に張力をかけ、これにより、矢印655で示すように先端リング624を基端リング622に向けて基端方向に引き込む。リブ626が外側に曲がり、図17に示すようにフィルタメッシュ628を起立させる。
図18及び図19に示す装置710において、押しワイヤ750の先端752が基端リング722に取り付けられている。したがって、ワイヤ750が矢印753で示す方向に押されると、基端リング722が先端リング724に向かって矢印755で示す方向に先端側に前進し、図19に示すように、リブ726を外側に曲げることにより、フィルタ720を起立させる。
図20及び図21に示す装置810は、引っ張りワイヤ850を用いてフィルタ820を起立させる。引っ張りワイヤ850は固定先端リング824の開口部851に巻きつけられ、引っ張りワイヤの先端852が取り付けられている基端リング822に向けて後方に延在している。したがって、引っ張りワイヤ850に対して、矢印853で示す方向に張力がかかると、基端リング822は先端リング824に向かって矢印855で示す方向に先端側に引かれ、図21に示すように、リブ826を外側に曲げることにより、フィルタ820を起立させる。
次に、図22乃至図25を参照して装置10の動作について説明する。なお、他の装置も同じほぼ原理で動作することがわかる。図22は、上下壁902、904と、分岐血管905と、血小板又は他の物質が動脈壁に蓄積され、動脈内腔径を狭め、それにより動脈内の血流を制限することにより形成される狭窄部又は閉塞部906とを有する血管構造(例えば、冠動脈、伏在静脈移植片、腎動脈、頚動脈、表在大腿動脈等)900を示す。
図23において、ガイドワイヤ908は、大腿動脈を通す等により医師によって挿入されており、血管構造900の狭窄部906を通るまで血管系中を導かれている。
次に図24を参照するが、装置10がガイドワイヤ908の上から挿入され、狭窄部906内に血管形成バルーンが存在するような位置まで前進している。塞栓フィルタ20は、血管形成位置から数センチメートル先端側又は下流にある。図24中、血管形成バルーンと塞栓フィルタはいずれも、畳んだ状態で示されている。
図25において、塞栓フィルタ20はフィルタバルーン36を膨張させることにより起立しており、先端リング22をカテーテル軸12に沿って基端方向にスライドさせる。リブ26が外側に曲がると、リブに支持されているメッシュフィルタ材料28が広がり、動脈内腔のほぼ全体を覆う。このとき、血管形成バルーン18は膨張している。バルーン18は膨張すると、狭窄部906を構成する組織や血小板を外側に押し、狭窄部を開いて、これにより塞栓粒子を放出する可能性がある。血流中に捕獲されたこのような塞栓粒子はすべて、塞栓フィルタ20により捕獲されることから、臨床的損傷を与えるような位置への移動は防止される。
図25で重要なのは、狭窄部906に対してフィルタ20が起立している距離の近さである。狭窄部906と分岐血管905との間の「着地領域」が短いにもかかわらず、フィルタ20は分岐血管の上流で塞栓粒子を捕えるように起立している。
冠動脈から装置10を除去する際、好ましい処置として、塞栓フィルタ20を畳む前に、まず血管形成バルーン18を収縮させる。このようにすれば、血管形成バルーン18が収縮するときに放出される塞栓粒子はすべて、フィルタ20により捕獲される。塞栓フィルタバルーン20が収縮し、リブ26とフィルタメッシュ28をカテーテル12の軸14に対して畳むことができる。メッシュ28により捕獲された塞栓粒子はいずれも軸14に捕えられる。その後、装置10をガイドワイヤ908の上から引き抜き、患者の身体から除去する。
種々の末梢血管での使用例においては、血流方向と反対にカテーテルを挿入しなければならない場合がある(例えば、大動脈)。図26及び図27は、血管形成バルーン1018と塞栓フィルタ1020がカテーテル1012の軸1014上で逆転している装置1000を示す。したがって、血管が矢印1080で示す方向に血管を流れている場合、塞栓フィルタ1020は血管形成バルーン1018に対して基端側になるので、血管形成バルーンにより追い出される塞栓粒子を捕獲するように配置される。
図26及び図27の実施形態1000は図1乃至図3の実施形態10と同じ塞栓フィルタ起立方法及び装置を用いているが、前述の他の実施形態の塞栓フィルタ起立方法及び装置も、塞栓フィルタと装置先端との間に血管形成バルーンが配置された実施形態の装置1000のような構成に対して同様に適用可能であることがわかる。
図28乃至図32は、血管形成バルーンと共に使用する塞栓フィルタのさらに他の実施形態1120を示す。図28乃至図32は塞栓フィルタ1120のみを示し、血管形成バルーンは省略しているが、塞栓フィルタは、前述の各実施形態と同じ方法で血管形成バルーンと同じカテーテル1114上に配置されることがわかる。さらに、図29乃至図31は説明をわかりやすくするためにフィルタメッシュ1128のない塞栓フィルタ1120を示している。
図28において、塞栓フィルタ1120はカテーテル1112の軸1114に近接して折りたたまれている。フィルタ1120のリブ1126は、基端リング部1122と先端リング部1124との間に延在している。先端リング部1124は、カテーテル1112の軸1114にスライド可能に取り付けられている。基端リング部1122はカテーテルの軸に対して固定されている。図29は、塞栓フィルタバルーン1136は膨張しており、塞栓フィルタのリブ1126を拡張している。リブが拡張すると、先端リング部1124が矢印1188で示すように基端方向にスライドする。いったん拡張すると、リブ1126はその形状を維持するので、図30に示すように塞栓フィルタバルーン1136が収縮しても、塞栓フィルタ1120は拡張したままである。
塞栓フィルタ1120を後退させるには、図31に示すように、第2の外側カテーテル1190をカテーテル1112を覆うように前進させ、塞栓フィルタが外側カテーテル1190の前端に引き込まれることでリブ1126を畳む。リブ1126が畳まれると、先端リング部1124が先端方向にスライドする。外側カテーテル1190の前端内への塞栓フィルタ1120の後退が完了すると、外側及び内側カテーテルが同時に引き戻される。
図32は、フィルタメッシュ1128がリブ1126を覆って配置された塞栓フィルタ1129を示す。
図33及び図34は、経皮経管血管形成装置のさらなる実施形態1210を示す。ここでは、塞栓フィルタ1220が血管形成バルーン1218とは異なる担持部材上に配置されている。具体的には、血管形成バルーン1218は外側カテーテル1294上に配置され、塞栓フィルタ1220は内側カテーテル1295の前端に配置されている。(説明をわかりやすくするため、図33及び図34では塞栓フィルタ1220のフィルタメッシュは図示を省略している。)外側カテーテルは、好ましくは、3つの管腔を有している。1つは血管形成バルーン1218の膨張用、1つはガイドワイヤの収容用(図示せず)、そして1つは内側カテーテル1295及び塞栓フィルタ1220の受け入れ用である。内側カテーテル1295は外側カテーテル1294内にスライド可能に入れ子式に配置されている。塞栓フィルタ1220のリブ1226はニチノール等の形状記憶金属からなり、通常、「開放」状態をとるように構成されている。外側カテーテル1294の前端内に後退すると、塞栓フィルタのリブ1226は畳まれる。
経皮血管形成装置1210を使用するには、内側カテーテルを外側カテーテルに挿入し、図33に示すように、塞栓フィルタ1220が装置の先端内で畳まれるようにする。外側及び内側カテーテル1294、1295は共に、大腿動脈等を介し、ガイドワイヤ上に挿入され、非膨張状態の血管形成バルーン1218が狭窄部内に存在するような位置まで血管系を前進する。好適な医療用画像技術により狭窄部内の血管形成バルーン1218の位置が検証されると、内側カテーテルが外側カテーテル1294の前端を越えて塞栓フィルタ1220を進めるように前進する。塞栓フィルタ1220が外側カテーテル1294の範囲から離れると、リブが拡張状態となり、塞栓フィルタを起立させる。その後、血管形成バルーン1218を膨張させて、狭窄部の処置を行えばよい。処置中に放出された塞栓はすべて、狭窄部の下流で塞栓フィルタ1220により捕獲される。
血管形成処置が完了すると、血管形成バルーン1218を収縮させ、塞栓フィルタ1220を外側カテーテル1294の前端内に引き戻す。そしうて、外側及び内側カテーテル1294、1295を共に患者から除去する。
上述の実施形態において、塞栓フィルタ1220の担持手段として、内側カテーテル1295の代わりにワイヤを用いてもよい。
図35及び図36は、フィルタメッシュ1328がリブ1362の端部を越えて先端側に延在し、先端リング1324の先端に取り付けられていること以外は装置10と同である血管形成装置1310を示す。図36に示すようにフィルタ1320が畳まれているときは、塞栓粒子を閉じ込めるのに役立つサック1398が形成され、これにより、リブ1326がフィルタから粒子を搾り出す可能性が低くなる。
上述の各例では、血管形成バルーンが血管の狭窄を緩和するための一手段にすぎないことがわかる。血管形成バルーンの代わりにステント、物理的血栓除去装置、あるいは、他の好適な装置を用いて、塞栓フィルタより基端側の位置にてカテーテルに配置することができる。したがって、ステントや他の血栓除去装置により放出される塞栓はすべて、血栓形成バルーンについて上述したのと同じように塞栓フィルタにより捕獲される。
上述の各実施形態ではニチノール等の形状記憶金属からなるフィルタリブを用いたが、弾力性のあるいずれの好適な材料を用いても同様の結果が得られることがわかる。リブはまっすぐに形成され、バルーンにより開放されるが、弾力性のある構造により元の形状に戻る。あるいは、図33及び図34の実施形態の場合、リブは当初、開放姿勢に形成され、内側に変形して外側カテーテル内に嵌り、そして、外側カテーテルの範囲から出ると元の開放姿勢に戻る。
フィルタの設計は種々のものが考えられる。例えば、フィルタ20のリブ26の両端はリング22、24に取り付けられるが、フィルタの固定端のリブ端をカテーテル軸に直接取り付けることもできる。
本発明では、塞栓フィルタを狭窄部処置手段に非常に近い位置に配置することができる。これにより、フィルタの「着地領域」を最小化できるという効果があり、また、図22乃至図25に示すように、側分岐部の保護が可能となる。
最後に、上述の各実施形態は例を用いて説明したが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲の主旨と精神を逸脱しない範囲で他の変形例を考えることができるであろう。
開示された発明の第1の実施形態に係る、血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ姿勢である経皮経管的血管形成装置の第1の実施形態の部分破断側面図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタの起立姿勢を示す、図1の経皮経管的血管形成装置の部分破断側面図である。 図1の線3−3に沿って示す断面図である。 図1の線4−4に沿って示す断面図である。 図1の線5−5に沿って示す断面図である。 作動バルーンが塞栓フィルタの基端側にあり、フィルタが異なる方向から起立する点で図1及び図2の経皮経管的血管形成装置と異なる、本発明に係る経皮経管的血管形成装置の第2の実施例を示す図である。 血管形成バルーンが膨張し、塞栓フィルタが起立した状態を示す、図6の経皮経管的血管形成装置の図である。 塞栓フィルタ起立手段が蛇腹である点で前記各実施形態と異なる、経皮経管的血管形成装置の第3の実施形態を示す図である。血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ姿勢である状態を示している。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが膨張又は立ち上がった姿勢である状態を示す、図8の経皮経管的血管形成装置の他の図である。 塞栓フィルタの上下動に蛇腹を用いる本発明に係る経皮経管的血管形成装置の他の実施形態を示す図である。本実施形態は、蛇腹がフィルタの先端に配置されて、フィルタが逆方向から開くようにした点で図8及び図9の実施形態と異なる。血管形成バルーンと塞栓フィルタが収縮又は畳んだ姿勢である状態を示している。 血管形成バルーンが膨張し、塞栓フィルタが立ち上がった状態を示す、図10の経皮経管的血管形成装置の他の図である。 カテーテル軸とリブとの間に挿入されたバルーンがリブを上方に押し付けることにより、起立した塞栓フィルタ内にリブを曲げ込む、本発明に係る経皮経管的血管形成装置のさらに他の実施形態を示す図である。血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ又は下がった姿勢である装置を示す。 膨張状態の血管形成バルーンと起立状態の塞栓フィルタを示す、図12の経皮経管的血管形成装置の他の図である。 本発明に係る経皮経管的血管形成装置の他の実施形態を示す図である。本実施形態は、バルーンがフィルタの逆端部に配置される点で図12及び図13の実施形態と異なるが、バルーンが膨張したときに、リブを軸から離間させて的確な位置に押し込むことにより、塞栓フィルタを立ち上げるようになっている。血管形成バルーンが畳んだ状態で、塞栓フィルタがカテーテル軸に対して後退した状態の実施形態を示している。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが起立した状態を示す、図14の実施形態の他の図である。 本発明に係る経皮経管的血管形成装置のさらに他の実施形態を示す図である。本実施形態は、塞栓フィルタの前側リングに取り付けられ、患者の外部から操作可能な引っ張りワイヤを用いている。医師がワイヤに張力を加えると、先端リングが基端側に変位し、基端リングに近づくことにより、リブを外側に曲げ、これにより塞栓メッシュフィルタを起立させる。血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタがカテーテル軸に対して畳んだ状態の装置を示している。 図16の実施形態の他の図であり、血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが起立した状態を示す図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ状態である、本発明に係る経皮経管的血管形成装置の他の実施形態を示す図である。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが立ち上がった状態を示す、図18の実施形態の他の図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが畳んだ状態である、本発明に係る経皮経管的血管形成装置のさらに他の実施形態を示す図である。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが立ち上がった状態を示す、図20の実施形態の他の図である。 狭窄部を有する冠動脈の破断側面図である。 ガイドワイヤを冠動脈及び狭窄部に通した状態の、図20の冠動脈を示す図である。 図23のガイドワイヤ上に嵌め込まれ、血管形成バルーンが狭窄部内に配置されるように配置された図1の装置を示す図である。 狭窄部を減らすために膨張状態にある血管形成バルーンを示し、血管形成処置の結果、血流内に流れ込むおそれのある塞栓粒子を捕獲するように、塞栓フィルタが起立した状態を示す図である。 血液が逆方向に流れる末梢血管の用途において、畳んだ状態の血管形成バルーンと塞栓フィルタがカテーテル軸上で逆転している装置の一実施形態の部分破断側面図である。 血管形成バルーンと塞栓フィルタが起立姿勢の状態を示す、図26の装置の部分破断側面図である。 本発明の他の実施形態に係る塞栓フィルタの側面図である。 膨張バルーンが拡張して塞栓フィルタを起立させる状態であり、内部構成を示すためにフィルタメッシュの図示を省略した、図28の塞栓フィルタの側面図である。 膨張バルーンが収縮した状態であり、内部構成を示すためにフィルタメッシュの図示を省略した、図28の塞栓フィルタの側面図である。 フィルタを畳むようにカテーテル前端内に後退している塞栓フィルタであり、内部構成を示すためにフィルタメッシュの図示を省略した、図28の塞栓フィルタの側面図である。 フィルタが拡張し、フィルタメッシュが定位置にある、図28の塞栓フィルタの側面図である。 血管形成バルーンが収縮した状態で、塞栓フィルタが後退した状態を示す、血管形成装置の他の実施形態の破断側面図である。 血管形成バルーンが膨張した状態で、塞栓フィルタが起立した状態を示す、図33の血管形成装置の破断側面図である。 フィルタメッシュがリブの端部より大きく拡張して、フィルタが畳んだときにサックを形成する血管形成装置のさらなる実施形態の側面図である。 フィルタメッシュがリブの端部より大きく拡張して、フィルタが畳んだときにサックを形成する血管形成装置のさらなる実施形態の側面図である

Claims (39)

  1. 基端と先端とを有する細長いカテーテルと、
    その先端に隣接して前記カテーテルに取り付けられ、血管内の狭窄部の処置を行う手段と、
    前記細長いカテーテルの先端前記血管形成バルーンに取り付けられたフィルタであって、前記カテーテルの前記先端を血管内に挿入するために畳まれることが可能であり、血管内の狭窄部の処置を行う前記手段を膨張させることにより、血流中に放出される塞栓を捕獲するように拡張可能なフィルタと、
    前記カテーテルの前記基端に近い位置から、前記フィルタを拡張するように動作可能な手段と
    を備える経皮経管的血管形成装置。
  2. 血管内の狭窄部の処置を行う前記手段は血管形成バルーンにより構成される請求項1記載の血管形成装置。
  3. 血管内の狭窄部の処置を行う前記手段はステントにより構成される請求項1記載の血管形成装置。
  4. 血管内の狭窄部の処置を行う前記手段は物理的血栓除去装置により構成される請求項1記載の血管形成装置。
  5. 前記フィルタを起立させる前記手段はバルーンにより構成される請求項1の血管形成装置。
  6. 前記フィルタを起立させる前記手段は蛇腹により構成される請求項1の血管形成装置。
  7. 前記フィルタを起立させる前記手段はワイヤにより構成される請求項1の血管形成装置。
  8. 前記フィルタは、
    複数の細長い長手方向のリブであって、それぞれのリブが基端と先端を有し、前記リブのそれぞれの前記基端及び先端が前記カテーテルに取り付けられたリブであり、
    前記リブの前記基端及び/又は先端が互いに対して移動可能であるように、前記リブの前記基端及び先端のうちの少なくとも一方が前記カテーテルにスライド可能に取り付けられたリブと、
    前記リブの先端部を覆うフィルタメッシュと
    を備え、
    前記リブの前記基端及び/又は先端が互いに対して近接するように変位した場合、前記リブは外側に曲がり、前記フィルタメッシュを径方向に拡張する請求項1の血管形成装置。
  9. 前記カテーテルにスライド可能に取り付けられた前記リブの前記基端及び先端のうちの少なくとも一方は、
    前記先端に隣接して前記カテーテルに取りけられた先端リング部と、
    前記先端リング部と前記狭窄部処置手段との間で前記カテーテルに取り付けられた基端リング部とを備え、
    前記先端及び基端リング部のうちの少なくとも一方は、前記リング部が互いに対して移動可能であるように、前記カテーテルにスライド可能に取り付けられ、
    前記複数の細長いリブは、前記基端及び先端リングの間で長手方向に延在し、前記基端及び先端リングに取り付けられる請求項8の血管形成装置。
  10. 前記フィルタを起立させる前記手段は、膨張したときに、前記リブの前記基端及び先端を互いに近接するように変位させるバルーンにより構成される請求項8の血管形成装置。
  11. 前記バルーンは、前記リブの前記先端と前記カテーテルの前記先端との間に配置され、
    前記バルーンを膨張させることにより、前記リブの前記先端を基端方向に変位させて、前記フィルタを起立させる請求項8の血管形成装置。
  12. 前記バルーンは、前記リブの前記基端と前記狭窄部処置手段との間に配置され、
    前記バルーンを膨張させることにより、前記リブの前記基端を先端方向に変位させて、前記フィルタを起立させる請求項8の血管形成装置。
  13. 前記フィルタを起立させる前記手段は、前記カテーテルと前記リブとの間に配置されたバルーンにより構成され、
    前記バルーンを膨張させることにより、前記リブを径方向外側に変位させる請求項8の血管形成装置。
  14. 前記リブは弾力性があり、通常、前記カテーテルに対して押し付けられた位置に戻る請求項8の血管形成装置。
  15. 前記リブは弾力性があり、通常、拡張状態に戻る請求項8の血管形成装置。
  16. 前記リブは形状記憶金属からなる請求項8の血管形成装置。
  17. 前記形状記憶金属はニチノールからなる請求項16の血管形成装置。
  18. 前記フィルタメッシュは、前記カテーテルの長手軸に対して長手方向に前記リブを超えて延在し、前記フィルタを畳んだときに塞栓粒子を保留するようにサックが形成される請求項8の血管形成装置。
  19. 先端を持つ管腔を有するカテーテルと、
    その先端に隣接して前記カテーテルに取り付けられ、血管内の狭窄部の処置を行う手段と、
    前記カテーテルの前記管腔内に入れ子式に収容される細長い担持部材と、
    前記担持部材の前端に取り付けられた塞栓フィルタであって、形状記憶金属からなる複数のリブを備え、通常は開放状態を取るように構成されたフィルタであり、前記フィルタを前記管腔の前記先端内に収容できるように前記複数のリブが畳まれることが可能である塞栓フィルタと
    を備え、
    前記塞栓フィルタが前記管腔の先端から拡張するように、前記担持部材が前記カテーテルに対して前進すると、前記塞栓フィルタが開く経皮経管的血管形成装置。
  20. 前記カテーテルは第1のカテーテルにより構成され、前記担持部材は第2のカテーテルにより構成される請求項19記載の血管形成装置。
  21. 前記担持部材はワイヤにより構成される請求項19記載の血管形成装置。
  22. 基端と先端とを有する細長いカテーテルと、
    その先端に隣接して前記カテーテルに取り付けられ、血管内の狭窄部の処置を行う手段と、
    前記細長いカテーテルの基端前記血管形成バルーンに取り付けられたフィルタであって、前記カテーテルの前記先端を血管内に挿入するために畳まれることが可能であり、血管内の狭窄部の処置を行う前記手段を膨張させることにより、血流中に放出される塞栓を捕獲するように拡張可能なフィルタと、
    前記カテーテルの前記基端に近い位置から、前記フィルタを拡張するように動作可能な手段と
    を備える経皮経管的血管形成装置。
  23. 血管内の狭窄部の処置を行う前記手段は血管形成バルーンにより構成される請求項22記載の血管形成装置。
  24. 血管内の狭窄部の処置を行う前記手段はステントにより構成される請求項22記載の血管形成装置。
  25. 血管内の狭窄部の処置を行う前記手段は物理的血栓除去装置により構成される請求項22記載の血管形成装置。
  26. 前記フィルタを起立させる前記手段はバルーンにより構成される請求項22の血管形成装置。
  27. 前記フィルタを起立させる前記手段は蛇腹により構成される請求項22の血管形成装置。
  28. 前記フィルタを起立させる前記手段はワイヤにより構成される請求項22の血管形成装置。
  29. 前記フィルタは、
    複数の細長い長手方向のリブであって、それぞれのリブが基端と先端を有し、前記リブのそれぞれの前記基端及び先端が前記カテーテルに取り付けられたリブであり、
    前記リブの前記基端及び/又は先端が互いに対して移動可能であるように、前記リブの前記基端及び先端のうちの少なくとも一方が前記カテーテルにスライド可能に取り付けられたリブと、
    前記リブの先端部を覆うフィルタメッシュと
    を備え、
    前記リブの前記基端及び/又は先端が互いに対して近接するように変位した場合、前記リブは外側に曲がり、前記フィルタメッシュを径方向に拡張する請求項22の血管形成装置。
  30. 前記カテーテルにスライド可能に取り付けられた前記リブの前記基端及び先端のうちの少なくとも一方は、
    前記先端に隣接して前記カテーテルに取りけられた先端リング部と、
    前記先端リング部と前記狭窄部処置手段との間で前記カテーテルに取り付けられた基端リング部とを備え、
    前記先端及び基端リング部のうちの少なくとも一方は、前記リング部が互いに対して移動可能であるように、前記カテーテルにスライド可能に取り付けられ、
    前記複数の細長いリブは、前記基端及び先端リングの間で長手方向に延在し、前記基端及び先端リングに取り付けられる請求項29の血管形成装置。
  31. 前記フィルタを起立させる前記手段は、膨張したときに、前記リブの前記基端及び先端を互いに近接するように変位させるバルーンにより構成される請求項29の血管形成装置。
  32. 前記バルーンは、前記リブの前記先端と前記カテーテルの前記先端との間に配置され、
    前記バルーンを膨張させることにより、前記リブの前記先端を基端方向に変位させて、前記フィルタを起立させる請求項29の血管形成装置。
  33. 前記バルーンは、前記リブの前記基端と前記狭窄部処置手段との間に配置され、
    前記バルーンを膨張させることにより、前記リブの前記基端を先端方向に変位させて、前記フィルタを起立させる請求項29の血管形成装置。
  34. 前記フィルタを起立させる前記手段は、前記カテーテルと前記リブとの間に配置されたバルーンにより構成され、
    前記バルーンを膨張させることにより、前記リブを径方向外側に変位させる請求項29の血管形成装置。
  35. 前記リブは弾力性があり、通常、前記カテーテルに対して押し付けられた位置に戻る請求項29の血管形成装置。
  36. 前記リブは弾力性があり、通常、拡張状態に戻る請求項29の血管形成装置。
  37. 前記リブは形状記憶金属からなる請求項29の血管形成装置。
  38. 前記形状記憶金属はニチノールからなる請求項37の血管形成装置。
  39. 前記フィルタメッシュは、前記カテーテルの長手軸に対して長手方向に前記リブを超えて延在し、前記フィルタを畳んだときに塞栓粒子を保留するようにサックが形成される請求項29の血管形成装置。
JP2013049398A 2013-03-12 2013-03-12 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置 Pending JP2013154183A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049398A JP2013154183A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049398A JP2013154183A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008542291A Division JP2009517124A (ja) 2005-11-26 2005-11-26 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013154183A true JP2013154183A (ja) 2013-08-15

Family

ID=49049954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013049398A Pending JP2013154183A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013154183A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9510930B2 (en) 2008-10-22 2016-12-06 Contego Medical, Llc Angioplasty device with embolic filter
US9707071B2 (en) 2004-11-24 2017-07-18 Contego Medical Llc Percutaneous transluminal angioplasty device with integral embolic filter
US9949816B2 (en) 2013-06-14 2018-04-24 Avantec Vascular Corporation IVC filter retrieval systems with multiple capture modes
JP2018531751A (ja) * 2015-10-27 2018-11-01 コンテゴ メディカル エルエルシー 経管的血管形成デバイス及び使用方法
US10278804B2 (en) 2014-12-12 2019-05-07 Avantec Vascular Corporation IVC filter retrieval systems with releasable capture feature
US10292805B2 (en) 2015-01-23 2019-05-21 Contego Medical, Llc Interventional device having an integrated embolic filter and associated methods
US10314634B2 (en) 2014-11-04 2019-06-11 Avantec Vascular Corporation Catheter device with longitudinally expanding interior components for compressing cancellous bone
US10856962B2 (en) 2014-12-12 2020-12-08 Avantec Vascular Corporation IVC filter retrieval systems with interposed support members
US10874499B2 (en) 2016-12-22 2020-12-29 Avantec Vascular Corporation Systems, devices, and methods for retrieval systems having a tether
US11833025B2 (en) 2018-06-29 2023-12-05 Avantec Vascular Corporation Systems and methods for implants and deployment devices

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524008A (ja) * 1997-05-08 2001-11-27 エンボル−エックス・インコーポレイテッド フィルタおよび医療装置展開能力を有する経皮カテーテルおよびガイドワイヤ
JP2002336261A (ja) * 2001-04-03 2002-11-26 Medtronic Ave Inc 一時的管腔内フィルタ・ガイドワイヤとその使用法
JP2003505192A (ja) * 1999-08-03 2003-02-12 ボストン サイエンティフィック リミテッド 支持ワイヤを有する誘導フィルタ及びその使用方法
JP2003265489A (ja) * 2002-03-15 2003-09-24 Medtronic Ave Inc 一時的な先端部塞栓保護用ガイドワイヤ装置
JP2004508071A (ja) * 2000-04-28 2004-03-18 アドバンスド、カーディオバスキュラー、システムズ、インコーポレーテッド シースを展開可能かつシースによる再被覆可能な管腔内装置用のニチノール合金設計
JP2004097807A (ja) * 2002-08-20 2004-04-02 Nipro Corp 血栓捕捉カテーテル
WO2005004968A1 (en) * 2003-07-02 2005-01-20 Medtronic Vascular Inc. Devices and methods for aspirating from filters

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001524008A (ja) * 1997-05-08 2001-11-27 エンボル−エックス・インコーポレイテッド フィルタおよび医療装置展開能力を有する経皮カテーテルおよびガイドワイヤ
JP2003505192A (ja) * 1999-08-03 2003-02-12 ボストン サイエンティフィック リミテッド 支持ワイヤを有する誘導フィルタ及びその使用方法
JP2004508071A (ja) * 2000-04-28 2004-03-18 アドバンスド、カーディオバスキュラー、システムズ、インコーポレーテッド シースを展開可能かつシースによる再被覆可能な管腔内装置用のニチノール合金設計
JP2002336261A (ja) * 2001-04-03 2002-11-26 Medtronic Ave Inc 一時的管腔内フィルタ・ガイドワイヤとその使用法
JP2003265489A (ja) * 2002-03-15 2003-09-24 Medtronic Ave Inc 一時的な先端部塞栓保護用ガイドワイヤ装置
JP2004097807A (ja) * 2002-08-20 2004-04-02 Nipro Corp 血栓捕捉カテーテル
WO2005004968A1 (en) * 2003-07-02 2005-01-20 Medtronic Vascular Inc. Devices and methods for aspirating from filters

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9707071B2 (en) 2004-11-24 2017-07-18 Contego Medical Llc Percutaneous transluminal angioplasty device with integral embolic filter
US10702367B2 (en) 2004-11-24 2020-07-07 Contego Medical, Llc Percutaneous transluminal angioplasty device with integral embolic filter
US9510930B2 (en) 2008-10-22 2016-12-06 Contego Medical, Llc Angioplasty device with embolic filter
US9949816B2 (en) 2013-06-14 2018-04-24 Avantec Vascular Corporation IVC filter retrieval systems with multiple capture modes
US10022213B2 (en) 2013-06-14 2018-07-17 Avantec Vascular Corporation Shaping improvements for Inferior Vena Cava filter and retrieval systems
US11219517B2 (en) 2013-06-14 2022-01-11 Avantec Vascular Corporation Inferior Vena Cava filter and retrieval systems
US11051926B2 (en) 2013-06-14 2021-07-06 Avantec Vascular Corporation Method for retrieval of a medical device
US11013589B2 (en) 2013-06-14 2021-05-25 Avantec Vascular Corporation Method for IVC filter retrieval with multiple capture modes
US10314634B2 (en) 2014-11-04 2019-06-11 Avantec Vascular Corporation Catheter device with longitudinally expanding interior components for compressing cancellous bone
US10856962B2 (en) 2014-12-12 2020-12-08 Avantec Vascular Corporation IVC filter retrieval systems with interposed support members
US10278804B2 (en) 2014-12-12 2019-05-07 Avantec Vascular Corporation IVC filter retrieval systems with releasable capture feature
US11903810B2 (en) 2014-12-12 2024-02-20 Avantec Vascular Corporation Instrument for delivery or capture of a medical device in a blood vessel
US11844679B2 (en) 2015-01-23 2023-12-19 Contego Medical, Llc Interventional device having an integrated embolic filter and associated methods
US10292805B2 (en) 2015-01-23 2019-05-21 Contego Medical, Llc Interventional device having an integrated embolic filter and associated methods
US11166802B2 (en) 2015-01-23 2021-11-09 Contego Medical, Inc. Interventional device having an integrated embolic filter and associated methods
JP7075122B2 (ja) 2015-10-27 2022-05-25 コンテゴ メディカル インコーポレイテッド 経管的血管形成デバイス及び使用方法
US11865022B2 (en) 2015-10-27 2024-01-09 Contego Medical, Inc. Transluminal angioplasty devices and methods of use
JP2018531751A (ja) * 2015-10-27 2018-11-01 コンテゴ メディカル エルエルシー 経管的血管形成デバイス及び使用方法
US11833024B2 (en) 2016-12-22 2023-12-05 Avantec Vascular Corporation Systems, devices, and methods for retrieval systems having a tether
US10874499B2 (en) 2016-12-22 2020-12-29 Avantec Vascular Corporation Systems, devices, and methods for retrieval systems having a tether
US11833025B2 (en) 2018-06-29 2023-12-05 Avantec Vascular Corporation Systems and methods for implants and deployment devices

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8403976B2 (en) Percutaneous transluminal angioplasty device with integral embolic filter
JP2009517124A (ja) 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置
US10702367B2 (en) Percutaneous transluminal angioplasty device with integral embolic filter
JP6105078B2 (ja) 経皮経管的血管形成装置
JP2013154183A (ja) 一体型塞栓フィルタを有する経皮経管的血管形成装置
US6569184B2 (en) Recovery system for retrieving an embolic protection device
US9510930B2 (en) Angioplasty device with embolic filter
JP7315241B2 (ja) 血栓摘出装置および使用方法
CA2396329C (en) Deployable recoverable vascular filter and methods for use
JP4128526B2 (ja) 塞栓予防装置
ES2370388T3 (es) Catéter con cuerpo principal dilatable radialmente.
US6994718B2 (en) Distal protection device for filtering and occlusion
US6575995B1 (en) Expandable cage embolic material filter system and method
JP5059011B2 (ja) 塞栓防止器具
JP5643184B2 (ja) 回収カテーテル及び配置された医療装置を回収する方法
US20140214067A1 (en) Percutaneous transluminal angioplasty device with integral embolic filter
US20160287844A1 (en) Percutaneous transluminal angioplasty device with integral embolic filter
JP2016511086A (ja) 一体型塞栓フィルタを有する経皮的血管形成装置
JP2004535843A (ja) 血管内ガイドワイヤフィルタおよびその使用方法
WO2009151761A1 (en) Angioplasty device with embolic filter and fixed filter housing

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140318

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140617

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140918

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150127