JP2013153713A - 魚釣用リールのハンドルおよびハンドルノブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】魚釣用リールのハンドルは、リール本体1に回転可能に設けられたハンドル軸に連結されるアーム部8と、アーム部8の端部に取り付けられたハンドルノブ10と、を備え、ハンドルノブ10は、少なくとも一部が軟質部材で形成され、軟質部材で形成された部分に、釣針20が挿通保持される貫通孔11が設けられており、貫通孔11は、貫通孔11の開口11a,11bに向けて広がっている構成とした。
【選択図】図1
Description
この魚釣用リールによれば、釣針をフックに係止することで竿先から垂れ下がった仕掛けを留めておくことができる。
また、フックはリール本体の側面に突出するものであるため、不使用時には邪魔になることもある。
また、貫通孔は軟質部材で形成された部分に設けられているので、貫通孔に釣針をかける際や貫通孔から釣針を外す際に、釣針の当接を緩衝することができる。
また、凹状部を形成する内面に沿わせるようにして針先を貫通孔に挿入することもできる。
また、貫通孔は軟質部材で形成された部分に設けられているので、貫通孔に釣針をかける際や貫通孔から釣針を外す際に、釣針の当接を緩衝することができる。
軟質部材により釣針の当接を緩衝することができるので、貫通孔に釣針をかける際や貫通孔から釣針を外す際に、針先が当接したりこすれたりしても針先が傷つきにくい。
また、ハンドルノブに貫通孔を形成するだけで釣針をかけることができるので、コストが嵩むこともない。
また、貫通孔であるので、フック部を設けたときのようにハンドルノブから突出することもなく、邪魔にならない。
また、凹状部を形成する内面に沿わせるようにして針先を貫通孔に挿入することができるので、貫通孔に針先が導かれ易くなり、針先を挿入しやすい。特に、夜間等の釣行において手元が見えにくい場合でも、貫通孔に針先を好適に挿入することができる。
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリールは、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向移動可能に設けられたスプール6と、巻取操作されるハンドル7とを有して構成される。
そして、釣糸巻取時にベール5を釣糸巻取位置へ倒してハンドル7を回転操作すると、ロータ2が釣糸巻取方向へ回転するとともに前後方向にスプール6が往復動し、スプール6に対して釣糸が巻回される。
また、ベール5を釣糸放出位置へ反転させることで、図示しない仕掛けの投擲が可能となる。
ハンドルノブ10は、全体が軟質部材で形成されている。なお、軟質部材の定義であるが、アルミ合金より硬度が低く(HRB40未満)、かつ、弾性率が低い(70GPa未満)材料なら何でもよく、ABS樹脂、PC樹脂、POM樹脂、ナイロン樹脂、等の樹脂材料がよく、さらに、硬度の低い、例えば、ウレタンや軟質塩化ビニル(PVC)等の軟質樹脂、コルク材、ゴム材等で形成してもよい。
貫通孔11は、図2(b)に示すように、貫通孔11の内方から開口11a,11bに向けてそれぞれ湾曲状(ラッパ状)に広がっている。つまり、貫通孔11は、貫通孔11の軸方向中央部分11eを最小径部として、開口11a,11bに向けて拡径している。
なお、開口11aは、図2(a)に示すように、平面視で、左右方向が長軸となる略楕円形とされている。
なお、内面11cおよび内面11dの曲率半径は、同じに設定してもよい。
釣針20を貫通孔11にかける際には、例えば一方の開口11aから針先21を貫通孔11内に挿入し、針先21を貫通孔11に挿通させて他方の開口11bから針先21を抜き出す。これにより、釣針20の湾曲状部22が貫通孔11内に位置して、貫通孔11に釣針20をかけることができる。
また、ハンドルノブ10は、軟質部材により形成されており、貫通孔11内において釣針20の当接を緩衝することができるので、貫通孔11に釣針20をかける際や貫通孔11から釣針20を外す際に、針先21が当接したりこすれたりしても針先21が傷つきにくい。
このような貫通孔11とすることにより、針先21の挿入し易さが向上する。なお、内面11d側を開口11aに向けてさらに広がるように形成してもよい。
また、反対側の開口11bにおいて、内面11cや内面11dを開口11bに向けて広がるように形成してもよい。
図4(a)を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、貫通孔12の内面12c,12dが断面直線状(図2(a)のA−A断面に相当する断面において直線状)となっている。つまり、貫通孔12は、軸方向中央部分12eを最小径部として、開口12a,12bに向けて凹凸のない略漏斗状の傾斜面(内面12c,12d)を有して形成されている。
図4(c)を参照して本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、ハンドルノブ10が金属製であり、ハンドルノブ10に形成された縦孔14に貫通孔15Aが設けられた軟質部材15が取り付けられている。
ハンドルノブ10は、アルミ合金、マグネシウム合金等の軽金属から形成されている。縦孔14は、上面10aから下面10bに貫通する筒状の内面14cを有する孔であり、中央部14dが縦孔14の内空に向けてフランジ状に突出している。
なお、軟質部材15は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽金属より硬度が低く(HRB40未満)、かつ、弾性率が低い(70GPa未満)材料でもよく、例えば、ABS樹脂、PC樹脂、POM樹脂、ナイロン樹脂、等の樹脂材料を採用してもよい。
軟質部材15の外周面15cは、縦孔14の内面14cに内嵌可能であり、外周面15cに連続して形成された周溝15dは、縦孔14の中央部14dに内嵌可能である。なお、軟質部材15は、縦孔14に接着材等を用いて固定することができる。
なお、内面15fおよび内面15gの曲率半径は、同じに設定してもよい。
このような軟質部材15の貫通孔15Aに対して、釣針20を通してかけることができる。
また、ハンドルノブ10に金属材料を用いた場合には、軟質部材15としてより軟質な材料を用いても、ハンドル操作中に変形し過ぎることがない。
また、軟質部材15を縦孔14から剥離して、部品単体で交換することも可能である。
図5を参照して本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態では、貫通孔16の内面16cが開口16aから開口16bに亘って断面直線状となっている。
なお、内面16dは、軸方向中央部16eから開口16a,16bに向けて広がるように形成されている。
また、内面16cや内面16dに針先21が当接したりこすれたりする頻度も少なくなり、針先21がより一層傷つきにくい。
図6を参照して本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態では、ハンドルノブ30が軟質部材からなる略球状に形成されており、外周面の一部に貫通孔17が形成されている。
また、この場合にも、貫通孔17に釣針20をかける際に、広がっている開口17a(または開口17b)を通じて針先21を挿入することができるので、針先21を挿入し易く、釣針20をかけ易い。
図7を参照して本発明の第6実施形態について説明する。
本実施形態では、ハンドルノブ40に凹状部19が形成されており、この凹状部19に貫通孔18が形成されている。
凹状部19,19は同形状であるので、一方の上面40a側の凹状部19について説明すると、図7(a)に示すように、凹状部19は、平面視で略U字形状を呈している。凹状部19は、上面40a側と前面40c側とが開口するように切り欠かれており、底部に、貫通孔18が形成されている。
なお、内面18cは、凹状部19の内壁19aに連続するように湾曲している。
また、貫通孔18の長さが短くなるので、釣針20をかける際や外す際に、貫通孔18の内面18c,18dに針先21が当接したりこすれたりする頻度が少なくなる。したがって、針先21がより一層傷つきにくいという効果が得られる。また、貫通孔18の長さが短くなるので、ハンドルノブ40の厚みに対し、より小さい釣針20をかけることも可能となる。
また、凹状部19を形成する内面(内壁19a)に沿わせるようにして針先21を貫通孔18に挿入することができ、針先21を挿入しやすい。
また、図7(b)(c)において、内面18cは、断面直線状に形成してもよい。
7 ハンドル
8 アーム部
10,30,40,50 ハンドルノブ
11,12,15A,16,17,18 貫通孔
11a,11b 開口
12a,12b 開口
15a,15b 開口
16a,16b 開口
17a,17b 開口
18a,18b 開口
19 凹状部
20 釣針
21 針先
Claims (4)
- リール本体に回転可能に設けられたハンドル軸に連結されるアーム部と、前記アーム部の端部に取り付けられたハンドルノブと、を備えた魚釣用リールのハンドルであって、
前記ハンドルノブは、少なくとも一部が軟質部材で形成され、前記軟質部材で形成された部分に、釣針が挿通保持される貫通孔が設けられており、
前記貫通孔は、前記貫通孔の開口に向けて広がっていることを特徴とする魚釣用リールのハンドル。 - 前記ハンドルノブは、扁平状とされた部分を有しており、
前記貫通孔は、前記扁平状とされた部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リールのハンドル。 - 前記ハンドルノブには、凹状部が形成されており、
前記貫通孔は、前記凹状部に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リールのハンドル。 - 魚釣用リールのハンドルのアーム部に取り付けられ、少なくとも一部が軟質部材で形成されたハンドルノブであって、
前記軟質部材で形成された部分には、釣針が挿通保持される貫通孔が設けられており、前記貫通孔は、前記貫通孔の開口に向けて広がっていることを特徴とするハンドルノブ。
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