JP2013153320A - 固体撮像素子、電子機器、及び、固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子、電子機器、及び、固体撮像素子の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カウンタを用いてアナログデジタル変換を行うアナログデジタル変換器における消費電力を低減可能とする。
【解決手段】 受光量に応じた信号電荷を生成して蓄積する画素と、前記画素に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、を備え、前記アナログデジタル変換部は、比較器とカウンタとを有し、前記比較器は、前記アナログ電圧と徐々に変化する参照電圧とを比較するべく設けられた所定の比較期間において、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出し、前記カウンタは、前記所定の比較期間において、前記比較器が前記大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする固体撮像素子。
【選択図】図16

Description

本技術は、固体撮像素子、電子機器、及び、固体撮像素子の駆動方法に関し、特に、カウンタを用いてアナログデジタル変換を行うアナログデジタル変換器を備える固体撮像素子、電子機器、及び、固体撮像素子の駆動方法に関する。
CMOSイメージセンサ等の撮像素子は、アナログの画素信号をデジタル値に変換するためのアナログデジタル変換部(AD変換部)を備えているものがある。AD変換部のAD変換方式には、いわゆるスロープ積分形と呼ばれる方式がある。このスロープ積分型のAD変換方式においては、経時的に所定の傾きで徐々に変化するランプ波と呼ばれる参照電圧と画素から出力されるアナログ信号との大小関係を比較し、比較を開始してから、これら信号の大小関係が反転するまでの時間をカウンタにてカウントした値を画素から出力されるアナログの画素信号に対応するデジタル値とする(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−118634号公報
スロープ積分型のAD変換方式を採用したCMOSイメージセンサにおいては、全体の消費電力に占めるAD変換部の消費電力の割合が大きく、中でもカウンタの消費電力は大きな割合を占める。
特に、カラムAD方式のCMOSイメージセンサにおいては、2次元マトリックス状に配列された複数画素の列毎又は複数列毎にAD変換部を設けるため多数のAD変換部を備えている。このため、カラムAD方式のCMOSイメージセンサにおいては、全体の消費電力に占めるカウンタの消費電力はかなりの割合となる。
なお、例えば、AD変換部の数を減らしたり高性能なAD変換部を用いたりすれば省電力自体は実現できる可能性はある。しかしながら、撮像装置の高速動作やコストダウンの要望も高く、高速動作やコストダウンを犠牲にした省電力では不十分である。
このため、少なくとも現状の動作速度を低下させたりやコストアップさせたりすることなく、カウンタにおける消費電力を低減することができる技術が待ち望まれていた。
本技術は、上述した課題に鑑みて考案されたものであり、アナログデジタル変換器における動作速度低下やコストアップを招くことなく省電力を実現することが可能な固体撮像素子、電子機器、及び、固体撮像素子の駆動方法を実現することを目的とする。
本技術の態様の1つは、受光量に応じた信号電荷を蓄積するための画素部と、所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出するための比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するためのアナログデジタル変換部と、を備え、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする固体撮像素子である。
本技術の他の態様は、受光量に応じた信号電荷を蓄積するための画素部と、所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出するための比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタとを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するためのアナログデジタル変換部と、を備え、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする固体撮像素子である。
本技術によれば、カウンタを用いてアナログデジタル変換を行うアナログデジタル変換器において、カウンタのカウント時間を短縮可能となり、これによりカウンタの消費電力を低減することが可能となる。
撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 固体撮像素子の概略構成を示すブロック図である。 画素の構成例を示す図である。 AD変換部の概略的な回路構成を示す図である。 カウンタ制御部の構成を説明する図である。 切り替え回路の具体例を示す図である。 AD変換の切り替え動作を説明するフローチャートである。 解析対象画素の第1例を説明する図である。 解析対象画素の第2例を説明する図である。 解析対象画素の第3例を説明するための図である。 解析対象画素の第4例を説明する図である。 解析対象画素を選別する手法を説明する図である。 記憶部の構成を説明する図である。 記憶部の構成を説明する図である。 第1のAD変換動作を説明するタイミングチャートである。 第2のAD変換動作を説明するタイミングチャートである。
以下、下記の順序に従って本技術を説明する。
(1)本技術の態様:
(2)撮像装置の構成:
(3)固体撮像素子の構成:
(4)固体撮像素子の動作:
(5)まとめ:
(1)本技術の態様:
本技術の態様の1つは、受光量に応じた信号電荷を蓄積する画素部と、所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧とを比較して前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、これら比較部とカウンタとを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、を備え、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする固体撮像素子である。
当該態様において、前記画素部は、受光量に応じた信号電荷を蓄積するように構成されており、前記アナログデジタル変換部は、前記画素部に蓄積される電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換する。このアナログデジタル変換を行うにあたり、前記アナログデジタル変換部は、比較部とカウンタとを用いる。前記比較部には、前記アナログ電圧と前記参照電圧とが入力されており、前記比較部は、これら電圧の大小関係の反転を検出するように構成されている。なお、参照電圧とは、徐々に変化する電圧である。
ここで、固体撮像素子においては、アナログデジタル変換を行うための前記所定期間が設けられており、この所定期間において、前記カウンタは、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントすることができる。
従って、例えば、前記画素部に蓄積される信号電荷の量が多く、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が平均的に前記所定期間の後半に反転する場合等に、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前の時間をカウントする場合に比べると、カウント時間を短縮することができる。
これにより、固体撮像素子の動作速度やコストアップを招くことなくカウンタの消費電力、ひいては固体撮像素子全体の消費電力を低減することができる。
本技術の他の態様は、受光量に応じた信号電荷を蓄積する画素部と、所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、を備え、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする固体撮像素子である。
当該他の態様においても、前記画素部は、受光量に応じた信号電荷を蓄積するように構成されており、前記アナログデジタル変換部は、前記画素部に蓄積される電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換する。このアナログデジタル変換を行うにあたり、前記アナログデジタル変換部は、比較部とカウンタとを用いる。前記比較部には、前記アナログ電圧と前記参照電圧とが入力されており、前記比較部は、これら電圧の大小関係の反転を検出することができるように構成されている。なお、参照電圧とは、徐々に変化する電圧である。
ここで、固体撮像素子においては、アナログデジタル変換を行うための所定期間が設けられており、この所定期間において、前記カウンタは、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする。
従って、前記所定の選択基準として、次に入力されるアナログ信号の大きさを予測するための基準を、次にアナログデジタル変換の対象となる前記画素部に蓄積された信号電荷に応じたアナログ電圧が小さいと予測されたときは、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前の時間をカウントし、次にアナログデジタル変換の対象となる前記画素部に蓄積された信号電荷に応じたアナログ電圧が大きいと予測されたときは、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする選択基準とすることにより、カウンタのカウント時間を短縮可能となり、これによりカウンタの消費電力を低減することが可能となる。
本技術の選択的な態様の1つにおいては、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか短い方の時間をカウントする。これにより、カウンタのカウント時間を短縮可能となり、これによりカウンタの消費電力を低減することが可能となる。
本技術の選択的な態様の1つにおいては、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、前記アナログデジタル変換部によって既にアナログデジタル変換済みのデジタル画素データの統計結果に基づいて選択された方の時間をカウントする。これにより、統計的な予測結果に基づいて、カウンタのカウント時間を短縮することが可能となり、カウンタの消費電力を低減することが可能となる。
本技術の選択的な態様の1つにおいては、リセット状態の前記画素部から得られるアナログ電圧をデジタル値に変換する場合、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前の時間をカウントし、信号電荷を蓄積した状態の前記画素部から得られるアナログ電圧をデジタル値に変換する場合、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする。これにより、リセット状態の画素値のAD変換と信号電荷を蓄積した状態の画素値との双方でカウント時間を短縮し、カウンタの消費電力を低減することが可能となる。
本技術の選択的な態様の1つにおいては、前記カウンタが前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が反転した後の時間をカウントして得たカウント値を、所定の演算にて、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が反転する前の時間に相当するカウント値に変換して出力する変換出力部を更に備える。これにより、画素値は一律に前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が反転する前の時間に相当するカウント値に変換されて出力されるため、後段に特段の変更を加える必要がなくなる。よって、コストアップを防止できる。
なお、本技術に係る固体撮像素子は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様で実施することもできる。また、本技術は上記固体撮像素子を備える電子機器や撮像システム、これら素子や装置の構成に対応した工程を有する駆動方法やAD変換方法、上述した素子や装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させるプログラム、当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。
(2)撮像装置の構成:
図1は、固体撮像素子を備える撮像装置100の構成を示すブロック図である。同図に示す撮像装置100は、電子機器の一例である。
なお、本明細書において、撮像装置とは、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置や、撮像機能を有する携帯電話機などの携帯端末装置など、画像取込部(光電変換部)に固体撮像装置を用いる電子機器全般を指す。むろん、画像取込部に固体撮像装置を用いる電子機器には、画像読取部に固体撮像装置を用いる複写機も含まれる。また、撮像装置は、上述した電子機器に搭載するために固体撮像素子を含めてモジュール化されたモジュールであってもよい。
図1において、撮像装置100は、レンズ群を含む光学系11、固体撮像素子12、DSP13(Digital Signal Processor)、フレームメモリ14、表示装置15、記録装置16、操作系17、電源系18及び制御部19を備えている。
DSP13、フレームメモリ14、表示装置15、記録装置16、操作系17、電源系18及び制御部19は、通信バスを介して、互いにデータや信号を送受信できるように接続されている。
光学系11は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで固体撮像素子12の撮像面上に結像する。固体撮像素子12は、光学系11によって撮像面上に結像された入射光の受光量に応じた電気信号を画素単位で生成し、画素信号として出力する。この画素信号はDSP13に入力され、適宜に各種の画像処理を行った後、フレームメモリ14に記憶されたり、記録装置16の記録媒体に記録されたり、表示装置15に出力されたりする。
表示装置15は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、固体撮像素子12によって撮像された動画や静止画、その他の情報を表示する。記録装置16は、固体撮像素子12によって撮像された動画や静止画を、DVD(Digital Versatile Disk)やHD(Hard Disk)、半導体メモリ等の記録媒体に記録する。
操作系17は、ユーザから各種の操作を受け付けるものであり、ユーザの操作に応じた操作命令を、通信バスを介して、各部13,14,15,16,18,19へ送信する。電源系18は、駆動電源となる各種の電源電圧を生成して供給対象(各部13,14,15,16,17,19)へ適宜に供給する。
制御部19は、演算処理を行うCPUや撮像装置100の制御プログラムを記憶するROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、等を備えている。制御部19は、RAMをワークエアリアとして利用しつつROMに記憶されている制御プログラムをCPUが実行することにより、通信バスを介して各部13,14,15,16,17,18を制御する。また、制御部19は、不図示のタイミングジェネレータを制御して各種のタイミング信号を生成させ、各部へ供給する制御を行ったりする。
(3)固体撮像素子の構成:
図2は、固体撮像素子12の構成を示すブロック図である。本実施形態では、固体撮像素子として、X−Yアドレス型固体撮像素子の一種であるCMOSイメージセンサを例にとり説明を行う。
以下、図2を参照しつつ、固体撮像素子の具体的な一例について説明する。図2において、固体撮像素子12は、画素部121、垂直駆動部122、アナログデジタル変換部123(AD変換部123)、参照信号生成部124、水平駆動部125、制御部126及び信号処理部127を備えている。
画素部121には、光電変換素子としてのフォトダイオードを含む画素PXLが行列状に配置されている。画素部121の受光面側には、各画素に対応してフィルタの色を区分された色フィルタアレイが設けられている。なお、画素PXLの具体的な回路構成については、後に詳述する。
画素部121には、n本の画素駆動線HSLn(n=1,2,・・・)とm本の垂直信号線VSLm(m=1,2,・・・)が配線されている。画素駆動線HSLnは、図の左右方向(画素行の画素配列方向/水平方向)に沿って配線され、図の上下方向に等間隔で配置されている。垂直信号線VSLmは、図の上下方向(画素列の画素配列方向/垂直方向)に沿って配線され、図の左右方向に等間隔で配置されている。
画素駆動線HSLnの一端は、垂直駆動部122の各行に対応した出力端子に接続されている。垂直信号線VSLmの一端は、AD変換部123に接続されている。垂直駆動部122や水平駆動部125は、制御部126の制御の下、画素部121を構成する各画素PXLからアナログ信号を順次に読み出す制御を行う。なお、各画素PXLに対する画素駆動線HSLnと垂直信号線VSLmの具体的な配線については、画素PXLの説明とともに後述する。
制御部126は、例えば、タイミングジェネレータと通信インターフェースとを備える。タイミングジェネレータは、外部から入力されるクロック(マスタークロック)に基づいて、各種のクロック信号を生成する。通信インターフェースは、固体撮像素子12の外部から与えられる動作モードを指令するデータなどを受け取り、固体撮像素子12の内部情報を含むデータを外部へ出力する。
制御部126は、マスタークロックに基づいて、マスタークロックと同じ周波数のクロック、それを2分周したクロック、より分周した低速のクロック、等を生成し、デバイス内の各部(垂直駆動部122、水平駆動部125、AD変換部123、参照信号生成部124、信号処理部127、等)に供給する。
垂直駆動部122は、例えば、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成されている。垂直駆動部122は、外部から入力される映像信号をデコードした信号に基づいて、行アドレスを制御するための垂直アドレス設定部や行走査を制御するための行走査制御部を備えている。
垂直駆動部122は、読み出し走査と掃き出し走査が可能である。読み出し走査とは、信号を読み出す単位画素を順に選択する走査である。読み出し走査は、基本的には行単位で順に行われるが、所定の位置関係にある複数画素の出力を加算もしくは加算平均することにより画素の間引きを行う場合は、所定の順番により行われる。
掃き出し走査とは、読み出し走査にて読み出しを行う行又は画素組み合わせに対し、この読み出し走査よりもシャッタースピードの時間分だけ先行して、読み出しを行う行又は画素組み合わせに属する単位画素をリセットさせる走査である。
水平駆動部125は、制御部126の出力するクロックに同期してAD変換部123を構成する各ADC回路を順番に選択する。AD変換部123は、垂直信号線VSLmごとに設けられたADC回路(m=1,2,・・・)を備え、各垂直信号線VSLmから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、水平駆動部125の制御に従って水平信号線Ltrfに出力する。
水平駆動部125は、例えば、水平アドレス設定部や水平走査部を備えており、水平アドレス設定部が規定した水平方向の読み出し列に対応するAD変換部123の個々のADC回路を選択することにより、選択されたADC回路において生成されたデジタル信号を水平信号線Ltrfに導く。
このようにしてAD変換部123から出力されたデジタル信号は、水平信号線Ltrfを介して信号処理部127へ入力される。信号処理部127は、画素部121からAD変換部123を経由して出力される信号を、演算処理にて、色フィルタアレイの色配列に対応した画像信号に変換する処理を行う。また、信号処理部127は、必要に応じて、水平方向や垂直方向の画素信号を加算や加算平均等により間引く処理を行う。このようにして生成された画像信号は、固体撮像素子12の外部に出力される。
参照信号生成部124は、DAC(Digtal Analog Converter)を備えており、制御部126から供給されるカウントクロックに同期して、参照信号Vrampを生成する。参照信号Vrampは、制御部126から供給される初期値から階段状に時間変化する鋸歯状波(ランプ波形)である。この参照信号Vrampは、AD変換部123の個々のADC回路に供給される。
AD変換部123は、複数のADC回路を備えている。ADC回路は、各画素PXLから出力されるアナログ電圧をAD変換するにあたり、所定のAD変換期間(後述するP相期間やD相期間)、参照電圧Vrampと垂直信号線VSLmの電圧とを比較器にて比較し、参照電圧Vrampと垂直信号線VSLmの電圧の電圧との大小関係が反転する前後いずれかの時間をカウンタにてカウントする。これにより、アナログ電圧に応じたデジタル信号を生成することができる。なお、AD変換部123の具体例については後述する。
[画素構成]
図3は、画素の回路構成を説明する図である。同図には、一般的な4トランジスタ方式の構成の画素の等価回路を示してある。同図に示す画素は、フォトダイオードPDと、4つのトランジスタ(転送トランジスタTR1、リセットトランジスタTR2、増幅トランジスタTR3、選択トランジスタTR4)を備えている。
フォトダイオードPDは、受光した光量に応じた電流を光電変換によって発生させる。フォトダイオードPDのアノードはグランドに接続され、そのカソードは転送トランジスタTR1のドレインに接続される。
画素PXLには、垂直駆動部122のリセット信号生成回路や各種ドライバから、信号線Ltrg,Lrst,Lselを介して、各種の制御信号が入力される。
転送トランジスタTR1のゲートには、転送ゲート信号の信号線Ltrgが接続される。転送トランジスタTR1のソースは、リセットトランジスタTR2のソースと、増幅トランジスタTR3のゲートとの接続点に対して接続される。この接続点は信号電荷を蓄積する容量であるフローティングディフュージョンFDを構成する。
転送トランジスタTR1は、そのゲートに信号線Ltrgを通じて転送信号が入力されるとオンし、フォトダイオードPDの光電変換によって蓄積された信号電荷(ここでは、光電子)をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタTR2は、そのゲートにリセット信号の信号線Lrstが接続され、ドレインに定電圧源VDDが接続される。リセットトランジスタTR2は、信号線Lrstを通じてゲートにリセット信号が入力されるとオンし、フローティングディフュージョンFDを定電圧源VDDの電圧にリセットする。一方、信号線Lrstを通じてゲートにリセット信号が入力されていない場合は、リセットトランジスタTR2はオフし、フローティングディフュージョンFDと定電圧源VDDとの間に所定のポテンシャル障壁を形成する。
増幅トランジスタTR3は、ゲートをフローティングディフュージョンFDに接続され、ドレインを定電圧源VDDに接続され、ソースを選択トランジスタTR4のドレインに接続されている。
選択トランジスタTR4は、ゲートに選択信号の信号線Lselが接続され、ソースが垂直信号線VSLに接続される。選択トランジスタTR4は、信号線Lselを通じてゲートに制御信号(アドレス信号またはセレクト信号)を入力されるとオンし、信号線Lselを通じてゲートにこの制御信号を入力されていない場合はオフする。
選択トランジスタTR4がオンすると、増幅トランジスタTR3は、フローティングディフュージョンFDの電圧を増幅して垂直信号線VSLに出力する。垂直信号線VSLを通じて各画素から出力された電圧は、AD変換部123に入力される。
なお、画素の回路構成は、図3に示した構成のみならず、3トランジスタ方式の構成や、他の4トランジスタ方式の構成等、公知の種々の構成を採用可能である。他の4トランジスタ方式の構成としては、例えば、増幅トランジスタTR3と定電圧源VDDとの間に選択トランジスタTr4を配置した構成が挙げられる。
[ADC変換部]
図4は、AD変換部123の構成を示す図である。同図に示すように、AD変換部123を構成する各ADC回路は、垂直信号線VSLm毎に設けられた比較器123aやカウンタ123bと、ラッチ123cを備えている。
比較器123aは、一方の入力端子に参照信号生成部124から参照電圧Vrampを入力され、他方の入力端子に画素から垂直信号線VSLを通して出力されるアナログの画素信号(以下、VSL電圧Vvslと記載する。)を入力されている。
比較器123aは、これら参照電圧VrampとVSL電圧Vvslを比較する。比較器123aは、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとの大小関係に応じてハイレベルもしくはローレベルの信号を出力するようになっており、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslの大小関係が入れ替わると、出力がハイレベルとローレベルの間で反転する。
カウンタ123bは、制御部126からクロックを供給されており、当該クロックを利用してAD変換の開始から終了までの時間をカウントしている。AD変換の開始と終了のタイミングは、制御部126の出力する制御信号(例えば、後述するカウント許可信号S1)と比較器123aの出力反転とに基づいて特定する。
また、カウンタ123bは、いわゆる相関2重サンプリング(CDS)により、画素信号をA/D変換する。具体的には、カウンタ123bは、制御部126の制御に従い、垂直信号線VSLmからリセット成分に相当するアナログ信号が出力されている間(後述するP相期間に対応)はダウンカウントを行い、このダウンカウントの結果を初期値として、垂直信号線から信号成分に相当するアナログ信号が出力されている間(後述するD相期間に対応)はアップカウントを行う。
このようにして生成されるカウント値は、信号成分とリセット成分の差分に相当するデジタル値となる。すなわち、垂直信号線VSLmを通して画素からAD変換部123へ入力されたアナログの画素信号に相当するデジタル値を、リセット成分にて較正した値となる。
カウンタ123bが生成したデジタル値は、ラッチ123cに記憶され、水平走査部の制御に従って順次にラッチ123cから出力され、水平信号線Ltrfを介して信号処理部127へ出力される。このように相関2重サンプリングによってデジタル信号を生成するカウンタ123bは、図5に示すカウンタ制御部131によって動作を制御されている。
[カウンタ制御部]
図5は、カウンタ制御部131の構成を示すブロック図である。カウンタ制御部131は、例えば、信号処理部127や後段のDSP13に設けられる。カウンタ制御部131は、次に読み出されるVSL電圧Vvslの大きさを統計的な解析処理によって予測するための解析部1311と、解析部1311の予測結果に基づいてカウンタ123bを制御するための制御信号生成部1312と、を備えている。
制御信号生成部1312は、解析部1311の予測結果に基づいて動作制御信号S1をカウンタ123bへ出力し、これによりカウンタ123bの動作を切り替える。この制御により、カウンタ123bは、カウントの実行を許可されている期間(後述するP相期間やD相期間等。以下、カウント期間と記載する。)において、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作の2種類のAD変換動作を適宜に切り替えて実行することができる。
[動作切替制御回路]
一方で、固体撮像素子12は、動作制御信号S1に応じてカウンタ123bのAD変換動作を切り替えるための切り替え回路128を備えている。切り替え回路128は、例えば、カウンタ123bの内部に設けられる。図6は、切り替え回路128の具体的な一例を示す図である。
同図に示す切り替え回路128は、排他的論理和回路128a(ExOR回路)と、セレクタ回路128bと、論理積回路128c(AND回路)と、を備えている。また、切り替え回路128には、比較出力Vcoと、動作制御信号S1と、D相フラグS2と、カウント許可信号S3と、を入力されている。
比較出力Vcoは、比較器123aの出力する信号であり、比較器123aの比較結果に応じてカウント期間の中で出力が変化する。後述する図15や図16に示す例では、比較出力Vcoは、VSL電圧Vvslに比べて参照電圧Vrampが大きいときにハイレベルとなり、VSL電圧Vvslに比べて参照電圧Vrampが小さいときにローレベルとなる。
動作制御信号S1は、上述したようにカウンタ制御部131が出力する信号であり、解析部1311の予測結果に応じて出力が変化する。後述する図15や図16に示す例では、動作制御信号S1は、カウンタ123bに第1のAD変換動作を行わせる場合はローレベルとなり、カウンタ123bに第2のAD変換動作を行わせる場合はハイレベルとなる。
D相フラグS2は、P相期間とD相期間とで出力が変化する信号であり、例えば制御部126が出力する。本実施形態において、D相フラグS2は、後述するD相期間においてはハイレベル(1)となり、P相期間においてはローレベル(0)となる。
カウント許可信号S3は、カウント期間と、カウンタ123bにカウントの実行を許可しない期間(以下、非カウント期間と記載する)とで出力が変化する信号であり、例えば、制御部126が出力する。カウント許可信号S3は、カウント期間においてはハイレベルとなり、非カウント期間においてはローレベルとなる。
以上のように構成された切り替え回路128は、次のように動作する。
まず、排他的論理和回路128aは、比較出力Vcoと動作制御信号S1を入力されており、カウント期間指示信号Vco’を出力する。このカウント期間指示信号Vco’は、比較出力Vcoと動作制御信号S1の何れか一方のみがハイレベルのときハイレベルとなり、その他のときはローレベルとなる。
すなわち、カウント期間指示信号Vco’は、動作制御信号S1がハイレベルの場合、後述するP相期間やD相期間のようにAD変換を行う期間において、比較出力Vcoに対してハイレベルとローレベルが反転した信号となり、動作制御信号S1がローレベルの場合、後述するP相期間やD相期間のようにAD変換を行う期間において、比較出力Vcoに対してハイレベルとローレベルが同じタイミングで現れる信号になる。
従って、カウント期間指示信号Vco’は、動作制御信号S1がハイレベルの場合、カウント期間において比較器123aの出力が反転する前の期間がハイレベルとなり、動作制御信号S1がローレベルの場合、カウント期間において比較器123aの出力が反転した後の期間がハイレベルとなる。
セレクタ回路128bは、比較出力Vcoとカウント期間指示信号Vco’とD相フラグS2を入力されている。ここで、セレクタ回路128bは、D相フラグS2がハイレベル(1)のときはカウント期間指示信号Vco’を出力し、D相フラグS2がローレベル(0)のときは比較出力Vcoを出力する。
これにより、後述するP相期間に切り替え回路128がカウンタ123bへ入力する信号S4は、比較出力Vcoと同等になり、後述するD相期間に切り替え回路128がカウンタ123bへ入力する信号S4は、カウント期間指示信号Vco’と同等になる。よって、カウンタ123bは、P相期間においては、比較器123aの比較出力に応じたAD変換動作を行い、D相期間においては、カウント期間指示信号Vco’に応じたAD変換動作を行う。
論理積回路128cは、セレクタ回路128bの出力とカウント許可信号S3を入力されており、セレクタ回路128bの出力とカウント許可信号S3の論理積を出力する。すなわち、論理積回路128cは、セレクタ回路128bの出力とカウント許可信号S3とが共にハイレベルの時はハイレベルを出力し、いずれか一方でもローレベルの時はローレベルを出力する。
その結果、論理積回路128cは、カウント期間以外はローレベルを出力し、カウント期間においては、セレクタ回路128bの出力と同様の信号になる。これにより、切り替え回路128の出力が、カウント期間以外にハイレベルにならないように制御される。
すなわち、信号S4は、動作制御信号S1がローレベル(第1のAD変換動作を指示)の場合、比較出力Vcoが反転する前がハイレベルであって比較出力Vcoが反転した後はローレベルであるため、カウンタ123bは、比較出力Vcoが反転する前の時間をカウントする第1のAD変換動作を行う。
一方、信号S4は、動作制御信号S1がハイレベル(第2のAD変換動作を指示)の場合、比較出力Vcoが反転する前がローレベルであって比較出力Vco反転した後はハイレベルであるため、カウンタ123bは比較出力Vcoが反転した後の時間をカウントする第2のAD変換動作を行う。
(4)固体撮像素子の動作:
次に、カウンタ制御部131において、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作を、どのような選択基準で選択するかを説明する。図7は、カウンタ制御部131が実行するAD変換の切り替え動作を説明するフローチャートである。なお、本実施形態では、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作とを切り替えて実行する場合を例に取り説明を行うが、むろん、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作を個別に実行してもよい。
AD変換動作が開始されると、まず、一定量の画素の画素データを第1のAD変換動作もしくは第2のAD変換動作にてAD変換する(S100)。そして、一定量の画素の画素データのデジタル値が得られると、既に得られた複数画素のデジタル値を統計的に解析することにより、次に取得対象となる画素から得られる画素データの傾向を把握する(S110)。
画素の傾向を把握するために行う解析は、統計的な手法により行われ、例えば、既に得られた複数画素のデジタル値を解析対象として、加算平均、単純加算、標準偏差、等を算出することにより行う。解析対象となる画素は、例えば、下記の図8〜図12に示す手法のいずれか又は組み合わせにて選択される画素とすることができるが、むろん、これらに限らず、様々な選択手法を採用することができる。
[行単位で解析]
図8は、解析対象画素の第1例を説明する図である。同図に示す例では、次に読み出す第n行の傾向を予測するため、直近に読み出された第n−1行の複数画素を解析対象として、これら複数画素に対して統計的な解析を実行する。
このように、第n−1行の複数画素から既にデジタル値として取得済みの画素値を解析することにより、第n−1行の複数画素の階調を示す特徴が取得される。そして、第n−1行の複数画素の階調を示す特徴に基づいて、第n行の複数画素がどのような階調の傾向を有するか予測することができる。これにより、第n行の複数画素の画素データをAD変換するにあたり、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作のいずれを選択すべきか判断することができる。
より具体的な一例を挙げると、第n−1行の複数画素から取得済みの画素値の加算平均が所定の閾値よりも大きい場合は、次に取得される第n行の複数画素から取得される画素値も所定の閾値より大きくなる傾向(高階調になる傾向)にあると予測する。
一方、第n−1行の複数画素から取得済みの画素値の加算平均が所定の閾値よりも小さい場合は、次に取得される第n行の画素か取得される画素値も所定の閾値より小さくなる傾向(低階調になる傾向)にあると予測する(S120)。なお、所定の閾値としては、画素の取り得る階調の中間値等を採用することができる。
ここで、後述するように、カウント期間は、低階調の画素データについては、第2のAD変換動作にてAD変換するよりも第1のAD変換動作にてAD変換する方が短くなり、高階調の画素データについては、第1のAD変換動作にてAD変換するよりも第2のAD変換動作にてAD変換する方が短くなる。
そこで、第n行の複数画素が所定の閾値より小さくなる傾向があると予測した場合(S120:No)、第n行の複数画素については第1のAD変換動作にてAD変換を行い(S140)、第n行の複数画素が所定の閾値より大きくなる傾向があると予測した場合(S120:Yes)、第n行の複数画素については第2のAD変換動作にてAD変換を行う(S130)。
その後、次の第n+1行の複数画素をAD変換する際は、再び、ステップS110の解析を実行して1行前の第n行の複数画素からデジタル値として取得済みの画素値を解析することにより、第n+1行の傾向を予測し、第n+1行の複数画素をAD変換する際に、いずれのAD変換動作を採用するか決定する。これにより、AD変換に要するカウント時間を総合的に短縮することが可能になる。
図9は、解析対象画素の第2例を説明する図である。同図に示す例では、次に読み出す第n行の傾向を予測するため、直近に読み出された第n−1行以前の所定数行の複数画素を解析対象とし、これら複数画素に対して統計的な解析を実行する。この解析結果に基づいて第n行の階調を予測し、第n行の複数画素をAD変換する際に、いずれのAD変換動作を採用するか決定する。
むろん、第n−1行以前の行を解析して第n行の傾向を予測する際は、第n−1行以前の行の複数画素の加算平均のように複数画素の全体から算出する1つの統計値に基づいて予測を行ってもよいが、第n−1行以前の各行の変動状況を考慮してもよい。
例えば、各行毎に加算平均を行い、第n−1行の画素値の加算平均が「10」、第n−2行の画素値の加算平均が「9」、第n−3行の加算平均が「8」の場合には、最小二乗近似等の所定の予測手法を用いることにより、例えば第n行の複数画素の加算平均が「11」になると予測される。このとき、第n行の複数画素の加算平均として予測された「11」を所定の閾値と比較して、第n行において選択するAD変換動作を決定することができる。
このように、直近の複数行を解析対象とすれば、次にAD変換する第n行の傾向の予測精度が向上すると共に、変動の傾向まで考慮に入れた予測を行うことも可能となり、予測の精度が向上する。これにより、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作の選択を、より適切に行えるようになり、結果として、カウント時間を短縮することができる。
[フレーム単位で解析]
図10は、解析対象画素の第3例を説明するための図である。同図に示す例では、次に読み出す第nフレームの傾向を予測するため、直近に読み出された第n−1フレームの複数画素を解析対象として、これら複数画素に対して統計的な解析を実行する。
このように、第n−1フレームの複数画素から既にデジタル値として取得済みの画素値を解析することにより、第nフレームの複数画素の階調を示す特徴が取得される。そして、第n−1行の複数画素の階調を示す特徴に基づいて、第nフレームの複数画素の画素データをAD変換するにあたり、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作のいずれを選択すべきか判断することができる。
より具体的な一例を挙げると、第n−1フレームの複数画素から取得済みの画素値の加算平均が所定の閾値よりも大きい場合は、次に取得される第nフレームの画素から取得される画素値も所定の閾値より大きくなる傾向(高階調になる傾向)にあると予測する。
一方、第n−1フレームの複数画素から取得済みの画素値の加算平均が所定の閾値よりも小さい場合は、次に取得される第nフレームの画素から得られる画素値も所定の閾値よりも小さくなる傾向(低階調になる傾向)にあると予測する(S120)。
そこで、第nフレームの画素の画素データが所定の閾値より小さくなる傾向があると判断した場合(S120:No)、第nフレームの複数画素については第1のAD変換動作にてAD変換を行い(S140)、第nフレームの画素の画素データが所定の閾値より大きいと判断した場合(S120:Yes)、第nフレームの複数画素については第2のAD変換動作にてAD変換を行う(S130)。
その後、次の第n+1フレームの画素についてAD変換する際は、再び、ステップS110の解析を実行して1フレーム前の第nフレームの複数画素から取得済みの画素値を解析することにより、第n+1フレームの傾向を予測し、第nフレームの複数画素をAD変換する際に、いずれのAD変換動作を採用するか決定する。これにより、AD変換に要するカウント期間を総合的に短縮することが可能になる。
図11は、解析対象画素の第4例を説明する図である。同図に示す例では、次に読み出す第nフレームの傾向を予測するため、直近に読み出された第n−1フレーム以前の所定数フレームの複数画素を解析対象とし、これら複数画素に対して統計的な解析を実行する。この解析結果に基づいて第nフレームの階調を予測し、第nフレームの複数画素をAD変換する際に、いずれのAD変換動作を採用するか決定する。その後の判断処理については、上述した第3例の場合と同様である。
むろん、第n−1フレーム以前のフレームを解析して第nフレームの傾向を予測する際は、第n−1フレーム以前のフレームの複数画素の加算平均のように複数画素の全体から算出する1つの統計値に基づいて予測を行ってもよいが、第n−1フレーム以前の各フレームの変動状況を考慮してもよい。
例えば、各フレーム毎に加算平均を行い、第n−1フレームの画素値の加算平均が「10」、第n−2フレームの画素値の加算平均が「9」、第n−3フレームの加算平均が「8」の場合には、最小二乗近似等の所定の予測手法を用いることにより、例えば第nフレームの複数画素の加算平均が「11」になると予測される。このとき、第nフレームの複数画素の加算平均として予測された「11」を所定の閾値と比較して、第nフレームにおいて選択するAD変換動作を決定することができる。
このように、直近の複数フレームを解析対象とすれば、次にAD変換する第nフレームの傾向の予測精度が向上すると共に、変動の傾向まで考慮に入れた予測を行うことも可能となり、予測の精度が向上する。これにより、第1のAD変換動作と第2のAD変換動作の選択を、より適切に行えるようになり、結果として、カウント時間を短縮することができる。
[解析対象画素の選択]
図12は、解析対象画素を選別する手法を説明する図である。同図に示す手法を採用することにより、解析対象として選択された行やフレームに含まれる複数画素から、次にAD変換対象となる画素の傾向を判断するのに適した画素が抽出され、予測精度が向上する。
同図に示す手法では、上閾値Th1と下閾値Th2とが設定されている(Th1>Th2)。ここで、フレーム単位や行単位で解析対象として選択された複数画素のうち、取得されている画素値が上閾値Th1より大きい画素や、下閾値Th2より小さい画素については、解析対象から除外する。
なお、上閾値Th1や下閾値Th2は、例えば、階調の中間値を中心として、高階調側に所定階調だけ高い値を上閾値Th1とし、低階調側に所定階調だけ低い値を下閾値Th2とする。
これにより、飛び抜けて画素値が大きかったり、飛び抜けて画素値が小さかったりする画素を解析対象から除外し、ノイズ等に起因する特異な画素を除いた画素を解析対象とすることができる。従って、局所的に明るかったり局所的に暗かったりする画素を解析対象から除外し、画像全体としての傾向を適切に把握し、次にAD変換する画素の階調の予測精度を向上することができる。
[記憶方法]
図9に示した解析方法を採用する場合は、例えば、図13に示すように、複数行分の画素のデジタル値を記憶することができる複数のラインバッファを用意する。これらラインバッファには、直近に得られた複数行の画素から得られたデジタル値を記憶する。そして、解析部1311は、ラインバッファから読み出した画素値に基づいて、ステップS110の解析とステップS120の判断とを行い、次に取得する第n行のAD変換動作を決定する。
また、図11に示した解析方法を採用する場合は、例えば、図14に示すように、複数フレーム分のデジタル値を記憶することができる複数のフレームメモリを用意する。これらフレームメモリには、直近に得られた複数フレーム分の画素から得られたデジタル値を記憶する。解析部1311は、フレームメモリから読み出した画素値に基づいて、ステップS110の解析とステップS120の判断とを行い、次に取得する第nフレームのAD変換動作を決定する。
また、AD変換動作は、列毎に決定してもよい。例えば、図9に示した解析方法と図13に示す記憶方法を例に取ると、解析部1311は、複数のラインバッファに記憶された複数行の画素のデジタル値について列毎に解析を行うことにより、次に取得する第n行に適用すべきAD変換動作を列毎に決定する。そして、このようにして決定されたAD変換動作を行うように各列に対応するカウンタ123bを制御する。これにより、列毎に最適なAD変換動作が選択されることになり、D相期間におけるカウント時間をさらに短縮できる。
むろん、1列毎にこのような解析を行うのみならず、複数列を単位列として単位列毎に解析を行い、AD変換動作を単位列毎に決定するようにしてもよいし、列のみならず複数行と複数列を単位領域として単位領域毎に解析を行い、AD変換動作を単位領域毎に選択するようにしてもよい。
[第1のAD変換動作]
次に、図15を参照しつつ、第1のAD変換動作について説明する。同図に示す画素の読み出し動作は、主として、リセット動作、リセットレベル取得動作、画素信号レベル取得動作、により構成される。
リセット動作は、図15に示すリセット期間(〜t1)において実行され、リセットレベル取得動作は、図15に示すP相期間(t1〜t3)において実行され、画素信号レベル取得動作は、図15に示すD相期間(t4〜t5)において実行される。なお、リセットレベル取得動作と画素信号レベル取得動作の間には、参照信号Vrampを初期値に戻す等といったD相期間に行うAD変換動作の準備を行うためのD相準備期間(t3〜t4)が設けられる。
リセット動作においては、具体的には、処理対象の画素のリセットトランジスタTR2に対して、上述したリセットオン電圧に相当するリセットパルスを印加する。すると、リセットトランジスタTR2がオン状態となり、フローティングディフュージョンFDが定電圧源VDDと電気的に接続され、フローティングディフュージョンFDが所定のレベルにリセットされる。これにより、フローティングディフュージョンFDに蓄積されている電荷が掃き出されて、所定の基準電圧にリセットされる。
リセットが終了すると、次に、P相期間において、リセットされた画素に蓄積されている電荷量に応じた電圧(アナログ電圧)をデジタル値に変換するリセットレベル取得動作が実行される。
P相期間においては、具体的には、処理対象の画素のリセットトランジスタTR2と転送トランジスタTr1に、それぞれ、上述したリセットオフ電圧に相当するリセットパルス、上述した転送オフ電圧に相当する転送パルス、を印加する。一方、選択トランジスタTr4に対しては、上述した選択オン電圧に相当する選択パルスを印加する。
これにより、処理対象の画素のリセットトランジスタTR2と転送トランジスタTr1はオフ状態となり、選択トランジスタTr4はオン状態となる。このとき、VSL電圧Vvslは、リセットされた直後のフローティングディフュージョンFDにおける電圧を、増幅トランジスタTR3にて増幅した電圧となる。
ここで、比較器123aは、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとを入力され、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとの大小関係に応じた比較出力Vcoを出力する。なお、VSL電圧Vvslは、AD変換の対象画素に接続されている垂直信号線VSLの電圧であり、参照電圧Vrampは、所定の基準値を初期値として、AD変換が開始から終了までの一定期間、時間の経過と共に初期値から徐々に変化する電圧である。
なお、P相期間における参照電圧Vrampは、D相期間における参照電圧Vrampよりも変化範囲が狭く、図15に示すように、システム上の最小の階調値に相当する電圧Vminと、システム上の最大の階調値に相当する電圧Vmaxよりも小さい電圧Vmidと、の間で変化するようになっている。
比較出力Vcoは、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとがクロスして大小関係が反転すると、ハイレベルとローレベルの間で変化する。図15に示す例では、比較出力Vcoは、参照電圧VrampがVSL電圧Vvslに比べて大きい場合はハイレベルの電圧となり、参照電圧VrampがVSL電圧Vvslに比べて小さい場合はローレベルの電圧となる。
ここで、カウンタ123bは、切り替え回路128の出力する信号S4を入力されているところ、図15に示す例では、動作制御信号S1がローレベルであるため、実質的には、カウンタ123bには比較出力Vcoと同等のカウント期間指示信号Vco’信号が入力される。
従って、カウンタ123bは、比較出力Vcoとカウント許可信号S3が共にハイレベルとなるP相カウント期間やD相カウント期間においてカウントを行い、比較出力Vcoとカウント許可信号S3の少なくとも一方がローレベルの場合にはカウントを行わない。また、カウンタ123bは、P相カウント期間とD相カウント期間の双方において、第1のAD変換動作を行うことになる。
これにより、カウンタ123bは、P相カウント期間のAD変換を開始してから、比較出力Vcoと参照電圧Vrampとが交差する前までの時間をカウントすることができる。このカウント値Cpは、リセット状態の画素に蓄積された電荷に相当するデジタル値となる。なお、カウンタ123bは、P相期間においては、ダウンカウントを行う。
P相期間が終了すると、参照電圧Vrampを初期値に戻す等のためのD相準備期間を経た後、フォトダイオードPDが受光量に応じて生成する電荷量に応じた電圧(アナログ電圧)をデジタル値に変換する。
D相期間においては、具体的には、処理対象の画素のリセットトランジスタTR2に、上述したリセットオフ電圧に相当するリセットパルスを印加する。一方、転送トランジスタTr1と選択トランジスタTr4には、それぞれ、上述した転送オフ電圧に相当する転送パルス、上述した選択オン電圧に相当する選択パルスを印加する。
これにより、処理対象の画素のリセットトランジスタTR2はオフ状態となり、転送トランジスタTr1と選択トランジスタTr4はオン状態となる。このとき、フローティングディフュージョンFDには、フォトダイオードPDが受光量に応じて生成した電荷が転送され、VSL電圧Vvslは、このフローティングディフュージョンFDの電圧を、増幅トランジスタTR3が増幅した電圧となる。
このとき、比較器123aは、上述したP相期間と同様に、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとを入力されている。なお、D相期間においては、参照電圧Vrampは、システム上の最小の階調値に相当する電圧Vminと、システム上の最大の階調値に相当する電圧Vmaxと、の間で変化するようになっている。
比較器123aは、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとの大小関係に応じた電圧を出力する。比較出力Vcoは、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとがクロスして大小関係が反転すると、ハイレベルとローレベルの間で変化する。
カウンタ123bは、P相期間と同様にカウント許可信号S3と比較出力Vcoとが所定の関係にある場合にカウントを行うが、カウント方向はP相期間と逆のアップカウントを実行する。
ただし、カウンタ123bは、D相期間においては、P相期間のカウント値Cpを初期値としてカウントを行う。これにより、D相期間の終了時にカウンタ123bが保持するカウント値Cxは、フォトダイオードPDが受光量に応じて生成する電荷に応じた電圧に相当するカウント値Cdから、リセット状態の画素に蓄積された電荷に応じた電圧に相当するカウント値Cpを差し引いたデジタル値となる。このようにダウンカウントとアップカウントを組み合わせることにより、カウンタ123bの保持する値は、いわゆる相関2重サンプリングによって固定ノイズ成分を除去された値になる。
以上のように、第1のAD変化動作のD相期間においては、比較器123aの出力が大小反転する前の期間をD相カウント期間としている。このため、第1のAD変換動作によれば、VSL電圧Vvslが小さい場合(画素の階調値が小さい場合)にD相カウント期間が短くなり、VSL電圧Vvslが大きい場合(画素の階調値が大きい場合)にD相カウント期間が長くなる。従って、上述した図7に示すように、VSL電圧Vvslが小さいと予測された場合(画素の階調値が小さいと予測された場合)に第1のAD変換動作を行うようにすれば、D相カウント期間を総合的に短縮することができる。
[第2のAD変換動作]
次に、図16を参照しつつ、第2のAD変換動作について説明する。なお、同図に示す画素の読み出し動作におけるリセット期間とP相期間は、上述した第1のAD変換動作の場合と同様であるため、説明を省略する。
P相期間が終了すると、まず、上述した第1のAD変換動作と同様に、参照電圧Vrampを初期値に戻す等のためのD相準備期間を経た後、D相期間を行う。画素を構成する各トランジスタの状態は、上述した第1のAD変換動作と同様である。
また、比較器123aは、上述した第1のAD変換動作と同様に、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとを入力されており、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとの大小関係に応じた電圧を出力する。
また、カウンタ123bは、上述した第1のAD変換動作と同様に、P相期間のカウント値Cpを初期値として、カウント許可信号S3と比較出力Vcoとが所定の関係にある場合に、アップカウントを行う
ただし、第2のAD変換動作のD相期間においては、カウンタ123bに入力されるカウント期間指示信号Vco’が、比較出力Vcoとはハイレベルとローレベル相補的な関係を有する信号になっている。
例えば、図16に示すように、比較出力Vcoが、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslの大小関係が反転する前までハイレベルであって大小関係が反転した後にローレベルの場合は、カウント期間指示信号Vco’は、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslの大小関係が反転する前までローレベルであって大小関係が反転した後にハイレベルとなる。
このため、D相期間の終了時、カウンタ123bは、D相期間においてカウントしたカウント値Cd’から、P相期間にカウントしたカウント値Cpを差し引いた、カウント値Cx’を保持している。カウント値Cd’は、参照電圧VrampとVSL電圧Vvslとの大小関係が反転した後のD相期間t5〜t6に相当する。
ただし、カウント値Cx’は、システム上の最大階調に対応するカウント値Cmaxから、フォトダイオードPDの受光量に応じた電圧のデジタル値Cxを差し引いた値である。そこで、カウント値Cx’を入力される後段のDSP13では、第2のAD変換動作によって生成されたカウント値Cx’を、例えば、下記式(1)に示す関係式を用いて、デジタル値Cxに変換する処理が実行される。
下記式(1)は、カウント値Cx’と真のデジタル値Cxの関係式である。
Cmax−Cx’=Cmax−Cd’−Cp
=(Cd’−Cp)+Cmax−2Cd’・・・(1)
このようにして、変換されたデジタル値Cxは、フォトダイオードPDが受光量に応じて生成する電荷に応じた電圧から、リセット状態の画素に蓄積された電荷に応じた電圧を差し引いた電圧に相当するデジタル値となる。このようにダウンカウントとアップカウントと所定の変換処理とを組み合わせることにより、カウンタ123bの保持する値は、いわゆる相関2重サンプリングによって固定ノイズ成分を除去された値になる。
以上のように、第2のAD変換動作のD相期間においては、比較器123aの出力が大小反転した後の期間をD相カウント期間としている。このため、第2のAD変換動作によれば、VSL電圧Vvslが大きい場合(画素の階調値が大きい場合)にD相カウント期間が短くなり、VSL電圧Vvslが小さい場合(画素の階調値が小さい場合)にD相カウント期間が長くなる。従って、上述した図7に示すように、VSL電圧Vvslが大きいと予測された場合(画素の階調値が大きいと予測された場合)に第2のAD変換動作を行うようにすれば、D相カウント期間を総合的に短縮することができる。
(5)まとめ:
以上説明した実施形態によれば、受光量に応じた信号電荷を生成して蓄積する画素PXLと、画素PXLに蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧(VSL電圧Vvsl)をデジタル値に変換するAD変換部123と、を備え、AD変換部123は、比較器123aとカウンタ123bとを有し、比較器123aは、アナログ電圧と参照電圧Vrampとを比較するべく設けられた所定のAD変換期間において、アナログ電圧と参照電圧Vrampの大小関係の反転を検出し、カウンタ123bは、所定のAD変換期間において、比較器123aが大小関係の反転を検出した後の時間をカウント可能としてある。これにより、カウンタ123bを用いてAD変換を行うAD変換部123におけるカウント時間を短縮可能となり、省電力可能となる。
なお、本技術は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本技術に具現された技術的思想は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
そして、本技術は、以下のような構成を取ることができる。
(A)受光量に応じた信号電荷を蓄積する画素部と、
所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
を備え、
前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする固体撮像素子。
(B)受光量に応じた信号電荷を蓄積する画素部と、
所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
を備え、
前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする固体撮像素子。
(C)前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか短い方の時間をカウントする前記(B)に記載の固体撮像素子。
(D)前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、前記アナログデジタル変換部によって既にアナログデジタル変換済みのデジタル画素データの統計結果に基づいて選択された方の時間をカウントする前記(B)又は前記(C)に記載の固体撮像素子。
(E)リセット状態の前記画素部から得られるアナログ電圧をデジタル値に変換する場合、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前の時間をカウントし、
信号電荷を蓄積した状態の前記画素部から得られるアナログ電圧をデジタル値に変換する場合、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする前記(B)〜(D)の何れか1項に記載の固体撮像素子。
(F)前記カウンタが前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が反転した後の時間をカウントして得たカウント値を、所定の演算にて、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が反転する前の時間に相当するカウント値に変換して出力する変換出力部を更に備える前記(A)〜(E)の何れか1項に記載の固体撮像素子。
(G)信号電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
を備え、
前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする電子機器。
(H)信号電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
を備え、
前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする電子機器。
(I)信号電荷を電荷蓄積部に蓄積するための電荷蓄積工程と、
徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧とを比較部にて比較するための比較工程と、
前記比較工程を行うために設けられた所定期間において、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を前記比較部が検出した後の時間をカウンタにてカウントするためのカウント工程と、
を有する、固体撮像素子の駆動方法。
(J)信号電荷を電荷蓄積部に蓄積するための電荷蓄積工程と、
徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧とを比較部にて比較するための比較工程と、
前記比較工程を行うために設けられた所定期間において、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を前記比較部が検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウンタにてカウントするためのカウント工程と、
を有する、固体撮像素子の駆動方法。
11…光学系、12…固体撮像素子、13…DSP、14…フレームメモリ、15…表示装置、16…記録装置、17…操作系、18…電源系、19…制御部、100…撮像装置、121…画素部、122…垂直駆動部、123…アナログデジタル変換部、123…AD変換部、123a…比較器、123b…カウンタ、123c…ラッチ、124…参照信号生成部、125…水平駆動部、126…制御部、127…信号処理部、128…切り替え回路、128a…排他的論理和回路、128b…セレクタ回路、128c…論理積回路、131…カウンタ制御部、1311…解析部、1312…制御信号生成部、PXL…画素、S1…動作切替信号、S2…D相フラグ、S3…カウント許可信号、Vco…比較出力、Vco’…カウント期間指示信号、Vvsl…VSL電圧、Vramp…参照電圧

Claims (10)

  1. 受光量に応じた信号電荷を蓄積する画素部と、
    所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
    を備え、
    前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする固体撮像素子。
  2. 受光量に応じた信号電荷を蓄積する画素部と、
    所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記画素部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
    を備え、
    前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする固体撮像素子。
  3. 前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか短い方の時間をカウントする請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、前記アナログデジタル変換部によって既にアナログデジタル変換済みのデジタル画素データの統計結果に基づいて選択された方の時間をカウントする請求項2に記載の固体撮像素子。
  5. リセット状態の前記画素部から得られるアナログ電圧をデジタル値に変換する場合、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前の時間をカウントし、
    信号電荷を蓄積した状態の前記画素部から得られるアナログ電圧をデジタル値に変換する場合、前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする請求項2に記載の固体撮像素子。
  6. 前記カウンタが前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が反転した後の時間をカウントして得たカウント値を、所定の演算にて、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係が反転する前の時間に相当するカウント値に変換して出力する変換出力部を更に備える請求項1に記載の固体撮像素子。
  7. 信号電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
    を備え、
    前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出した後の時間をカウントする電子機器。
  8. 信号電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    所定期間において徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧との比較により前記参照電圧と前記アナログ電圧の大小関係の反転を検出する比較部と、時間をカウントするカウンタと、を有し、前記比較部と前記カウンタを用いて前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧をデジタル値に変換するアナログデジタル変換部と、
    を備え、
    前記カウンタは、前記所定期間において、前記比較部が前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウントする電子機器。
  9. 信号電荷を電荷蓄積部に蓄積するための電荷蓄積工程と、
    徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧とを比較部にて比較するための比較工程と、
    前記比較工程を行うために設けられた所定期間において、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を前記比較部が検出した後の時間をカウンタにてカウントするためのカウント工程と、
    を有する、固体撮像素子の駆動方法。
  10. 信号電荷を電荷蓄積部に蓄積するための電荷蓄積工程と、
    徐々に変化する参照電圧と前記電荷蓄積部に蓄積された電荷量に応じたアナログ電圧とを比較部にて比較するための比較工程と、
    前記比較工程を行うために設けられた所定期間において、前記アナログ電圧と前記参照電圧の大小関係の反転を前記比較部が検出する前後何れか、所定の選択基準に基づいて選択された方の時間をカウンタにてカウントするためのカウント工程と、
    を有する、固体撮像素子の駆動方法。
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