JP2013152769A - 圧電素子駆動方法、圧電素子駆動装置及び磁気ディスク装置 - Google Patents

圧電素子駆動方法、圧電素子駆動装置及び磁気ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ゲインを短時間に高精度に測定でき、圧電素子のゲインのバラツキを補償して精度を上げることができる圧電素子駆動方法、圧電素子駆動装置及び磁気ディスク装置を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、圧電素子駆動方法は、第1のタイミングで、圧電素子に第1の電圧を含む複数の電圧を印加して第1のゲインを含む複数のゲインを測定することと、複数のゲインからゲイン特性を算出することと、第2のタイミングで、圧電素子に第1の電圧を印加して第2のゲインを測定することと、第1のゲインと第2のゲインとに基づいてゲイン特性を補正することと、補正されたゲイン特性と第2のゲインとに基づいて第1の電圧以外の電圧の第3のゲインを算出することと、を具備する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は精度良く圧電素子を駆動する圧電素子駆動方法、圧電素子駆動装置及び磁気ディスク装置に関する。
ピエゾ素子等の圧電素子をアクチュエータに使うことが知られている。例えば、ハードディスク装置の磁気ヘッドを駆動するアクチュエータに使われ始めている。通常、ヘッドは回転するアームに固定され、ボイスコイルモータ(VCM)によりアームが回転されることにより、ヘッドがディスク上の所定の位置に移動される。近年、位置決めの精度を高めるために、アーム全体を駆動するVCMとは別に磁気ヘッド近傍に別の精密な駆動機構を追加した二段アクチュエータが開発されている。1段目となるVCM駆動のアームの先端に2段目となるサスペンション駆動のアクチュエータ機能が付加される。サスペンションにはピエゾ素子が搭載され、ピエゾ素子に電圧を加えることでピエゾ素子が伸縮し、先端の磁気ヘッドがトラック方向に変位される。
圧電素子には素子毎のゲイン・電圧特性のバラツキがあり、圧電素子を利用するアクチュエータを高精度に駆動するためには、素子毎にゲインを測定し、駆動電圧を調整する必要がある。圧電素子のゲインには電圧依存があるので、使用時(オントラック状態)の電圧で圧電素子を加振してゲインを求める必要がある。しかし、一般的にオントラック時の電圧は小さいので、圧電素子の振幅も小さく、ゲインの測定精度が悪くなる。測定精度を良くするためには、複数回測定して平均化する必要が生じるため、測定に時間がかかってしまう。
特開2000−285621号公報 特開2000−298963号公報 特開2000−182340号公報 特開2001−338477号公報
従来の圧電素子駆動装置はゲインのバラツキを補償して位置決め精度を上げるためには、ゲインの測定に時間がかかるという課題があった。
本発明の目的は、ゲインを短時間に高精度に測定でき、ゲインのバラツキを補償して位置決め精度を上げることができる圧電素子駆動方法、圧電素子駆動装置及び磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
実施形態によれば、圧電素子駆動方法は、第1のタイミングで、圧電素子に第1の電圧を含む複数の電圧を印加して第1のゲインを含む複数のゲインを測定することと、複数のゲインからゲイン特性を算出することと、第2のタイミングで、圧電素子に第1の電圧を印加して第2のゲインを測定することと、第1のゲインと第2のゲインとに基づいてゲイン特性を補正することと、補正されたゲイン特性と第2のゲインとに基づいて第1の電圧以外の電圧の第3のゲインを算出することとを具備する。
実施形態の磁気ディスク装置の要部の構成例を示すブロック図である。 実施形態のヘッド位置決めに関する機能ブロック図である。 実施形態のマイクロアクチュエータのゲイン調整動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態のマイクロアクチュエータのゲイン・電圧特性の補正の一例を示す図である。 実施形態のマイクロアクチュエータのゲイン調整動作の他の例を示すフローチャートである。 実施形態のマイクロアクチュエータのゲイン・電圧特性の補正の他の例を示す図である。 実施形態のゲイン測定用信号の周波数特性を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に関する磁気ディスク装置の要部を示すブロック図である。磁気ディスク装置は、大別して、ヘッド・ディスクアセンブリ(head-disk assembly:HDA)6、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC)24と、ハードディスクコントローラ(HDC)32とから構成されている。
HDA6は、記録媒体である磁気ディスク10と、スピンドルモータ(SPM)12と、アーム14と、ボイスコイルモータ(VCM)20とを有する。磁気ディスク10は、SPM12により回転する。アーム14の先端にロードビーム16が取り付けられ、ロードビーム16の先端に磁気ヘッド18が取り付けられる。アーム14はVCM20の駆動により磁気ヘッド18を磁気ディスク10上の指定の位置まで移動制御する。さらに、アーム14の先端部のロードビーム16の取り付け部付近には一対の圧電素子(例えば、Pb(Zr,Ti)O)22が配置される。一対の圧電素子22に電圧を加えることで左右の圧電素子がそれぞれ逆位相で伸縮し、ロードビーム16の先端の磁気ヘッド18を磁気ディスク10上の半径方向(クロストラック方向)に変位させることができる。このように1段目となるVCM駆動のアームの先端に2段目となる圧電素子駆動のロードビームを付加した二段アクチュエータが実現される。以下、圧電素子22はマイクロアクチュエータ(以下、MA)とも称する。
磁気ヘッド18は、リードヘッド素子とライトヘッド素子とが、1つのスライダ上に分離して実装されている構造である。リードヘッド素子は、磁気ディスク10に記録されているデータを読出す。ライトヘッド素子は、磁気ディスク10にデータを書き込む。
ヘッドアンプIC24は、リードアンプ及びライトドライバを有する。リードアンプは、リードヘッド素子により読み出されたリード信号を増幅して、リード/ライト(R/W)チャネル26に伝送する。一方、ライトドライバは、R/Wチャネル26から出力されるライトデータに応じたライト電流をライトヘッド素子に伝送する。
HDC32は、R/Wチャネル26と、ディスクコントローラ28と、マイクロプロセッサ(CPU)30と、位置決めコントローラ34とを含む。R/Wチャネル26は、リードデータの信号処理を実行するリードチャネルと、ライトデータの信号処理を実行するライトチャネルとを含む。ディスクコントローラ28は、ホストシステム(図示せず)とR/Wチャネル26との間のデータ転送を制御するインターフェース制御を実行する。CPU30は、ドライブのメインコントローラであり、位置決めコントローラ34を介して磁気ヘッド18の位置決めを行なうサーボ制御及びヘッドアンプIC24を介してデータのリード/ライト制御を実行する。なお、位置決めコントローラ34はハードウェアとして実現してもよいし、ソフトウェア(ファームウェア)として実現してもよい。
図2はヘッドの位置決めに関する機能ブロック図である。ヘッドの目標位置を示す目標位置信号rが加算器42の+端子に、ヘッドの現在位置を示すヘッド位置信号yが加算器42の−端子に入力され、位置誤差信号eが得られる。位置誤差信号eは加算器44の第1の+端子に入力されるとともに、マイクロアクチュエータコントローラ(以下、MAコントローラと称する)50に供給される。加算器44の出力がVCMコントローラ46に供給され、VCM20の駆動量が制御される。VCM20はVCM位置信号yを出力し、この信号yは加算器54の第1の+端子に入力される。
MAコントローラ50の出力がゲイン補正器52を介してセレクタ48の第1端子に供給される。セレクタ48の出力はMA22に供給される。ゲイン補正器52の補正係数αはCPU30から供給される。MA22のゲイン・電圧特性のバラツキを補償するために、ゲイン補正器52はMAコントローラ50の出力であるMA22の駆動電圧を特性のバラツキに応じて補正する。
測定用信号発生器56の出力がセレクタ48の第2端子に入力される。測定用信号発生器56の出力電圧はCPU30からの制御信号により決定される。セレクタ48の切替えもCPU30からの制御信号により制御される。圧電素子のゲインの測定時には測定用信号がセレクタ48を介してMA22に供給される。
MAコントローラ50の出力はMA位置信号yを推定するマイクロアクチュエータモデル(以下、MAモデルと称する)58を介して加算器44の第2の+端子に入力される。MA22から出力されるMA位置信号yが加算器54の第2の+端子に入力される。加算器54はVCM位置信号yとMA位置信号yを加算してヘッド位置信号yを生成する。 本実施形態では磁気ヘッド18の位置決めにはアーム14全体をVCM20が駆動するとともに、アーム14の先端部のロードビーム16をMA22が変位させる二段アクチュエータが採用されているので、VCM20とMA22の2つのアクチュエータが含まれ、複雑な制御系となる。そのため、MA22のゲインの測定は、MAコントローラ50の出力を0にして、MA22を使わずVCM20のみで磁気ヘッド18を位置決め(オントラック)させた状態でMA22にゲイン測定用信号dを印加して行う。すなわち、セレクタ48を測定用信号発生器56側に切替える。この状態で、MA22の入力電圧dと位置誤差信号eの比(e/d=P/(1+P))と、VCM20のみで磁気ヘッド18を位置決めさせている時の感度関数(1/(1+P))からMA22のゲインPを求めることができる。
ここで、PはVCM20のゲイン、CはVCMコントローラ46のゲインであるが、VCM20とMA22の2つで磁気ヘッド18を位置決め(オントラック)させる時のVCMコントローラ46の特性と、MAコントローラ50の出力を0にして、MA22を使わずVCM20のみで磁気ヘッド18を位置決めさせる時のVCMコントローラ46の特性は同じである必要はない。
MA22のゲインPはMA22に入力される駆動電圧に依存することが知られており、正確に位置決めをするには、オントラック時の電圧に近いMA22の駆動信号を用いてゲインを測定する必要がある。しかし、一般的にオントラック時の電圧は小さく、測定用のMA22の駆動電圧、MA22の変位ともに小さいため、位置誤差信号におけるMA22の加振成分が小さく、MA22のゲインの測定誤差が大きくなってしまう。ゲインの測定精度を向上させようとすると、複数回測定し、平均したり、1回の測定時間を延ばす必要があり、測定に時間がかかってしまう。
一方、MA22のゲインは経時変化をするため、出荷後も適宜なタイミングでMA22のゲイン測定を実施する必要がある。実際に使用されている状況下では、MA22のゲイン測定はできるだけ短時間で終わらせたいという要求があり、短時間かつ高精度でMA22のゲインを求める要求がある。
図3のフローチャートを参照してMA22のゲイン調整動作の一例を説明する。出荷前に、ブロック102で、上述したようにMAコントローラ50の出力を0にして、MA22を使わずVCM20のみで磁気ヘッド18を位置決め(オントラック)させた状態でMA22に複数の異なるゲイン測定用電圧V(i=1〜n、Vが最も低く、Vが最も高いとする)を印加して、MA22の複数のゲインG(V,t)を測定する。出荷前の工程内で測定時間が十分にあるので、このように複数の測定用電圧で複数のゲインを測定する。複数の測定用電圧はオントラック時の小電圧である必要は無い。複数の測定用電圧のうちの少なくとも1つは、出荷後のゲイン測定にあまり時間を使えない状況下でゲイン推定の演算時間を短縮するために、高電圧を用いる。高電圧をMA22へ印加すると、位置誤差信号におけるMA22の加振成分が大きく、MA22のゲインの測定誤差が小さく、短時間に高精度に複数のゲインを測定できる。
ブロック102で測定した複数のゲインG(V,t)に基づいて、ブロック104でMA22のゲイン・電圧特性の傾きdG(V)/dvを求める。MA22は入力電圧によってゲインが線形に変わる電圧特性を有するので、ゲイン・電圧特性の傾きdG(V)/dvは定数である。ゲイン・電圧特性の傾きは、最小二乗法等により求められる。
ブロック102で測定した複数のゲインG(V,t)の中の少なくともいずれか1つのゲインG(V,t)と、そのゲインに対応する電圧V、ブロック104で求めたMA22のゲイン・電圧特性の傾きdG(V)/dvを、ブロック106で不揮発性のメモリに格納する。図示してはいないが、メモリは位置決めコントローラ34内にある。この後、ブロック108で製品が出荷される。
以降は出荷後の工程であり、MAコントローラ50の出力電圧を補正するために、MA22のゲインを測定して、ゲイン補正器52の補正量αを決定する。この動作は任意のタイミングで実行すればよく、磁気ディスク装置の電源オン毎に行ってもよいし、一定時間毎に行ってもよいし、トラッキングが不安定になったら行ってもよい。例えば、電源がオンされると、ブロック110でMA22にゲイン測定用電圧のVを印加して、MA22のゲインG(V,t)を測定する。この時、測定用電圧が高電圧であるので、位置誤差信号におけるMA22の加振成分が大きく、MA22のゲインの測定誤差が小さく、短時間に高精度にゲインを測定できる。
ブロック106でメモリに格納しておいたゲイン・電圧特性の傾きdG(V)/dvを、ブロック106で格納しておいたゲインG(V,t)とブロック110で測定したゲインG(V,t)とに基づいて、ブロック112で補正する。この補正は傾きdG(V)/dvの経年変化の補償である。この詳細は後述する。
ブロック110で測定したゲインG(V,t)と、ブロック112で補正したゲイン・電圧特性の傾きdG(V)/dvとに基づいて、ブロック114で任意の印加電圧におけるMA22のゲインG(Va,)を求めることができる。任意の印加電圧Vは実使用時のオントラック電圧を含む。
ブロック116で、このゲインG(Va,)に基づいてゲイン補正器52の補正量αを決定し、MA22のゲインを調整する。
次に、ブロック112でのMA22のゲイン・電圧特性の傾きの補正について説明する。MA22のゲインの経時変化の原因は、ピエゾ素子を固定している接着剤の経時変化であり、次のように表すことができる。
F=k×x …(1)
F=k×x …(2)
ここで、Fは力、kは剛性、xは変位を表す。
式(1)を初期状態、式(2)は経時変化後を表し、接着剤の変質で剛性がkからkに変化したとする。
式(1)、式(2)から経時変化後の変位は次のように表すことができる。
=(k/k)×x …(3)
そのため、経時変化により、ゲイン・電圧特性の傾きと切片は(k/k)倍になることが分かる。同じ測定電圧で出荷前(初期状態)と出荷後(経時変化後)に求めたMA22のゲインの比に応じて(k/k)が分かり、これをMA22の印加電圧に乗算することにより、ゲインの傾きを補正することができる。
図4に本実施形態によるゲイン・電圧特性の補正の一例を示す。出荷前に比較的高い3つの電圧(例えば、8.5V,7.5V,7V)のゲイン測定用信号を用いて3箇所の×印のゲインを測定する(ブロック102)。これらの3箇所のゲインから、破線で示すようなゲイン・電圧特性の傾きを求め、メモリに格納する(ブロック104、106)。メモリには一番高い電圧(8.5V)と、そのゲインも格納する(ブロック106)。ブロック112で傾きを補正し、補正した傾きのゲイン・電圧特性からオントラック時の電圧(例えば、2V)のゲインを算出する(ブロック114)。
次に、図5のフローチャートを参照してMA22のゲイン調整動作の他の例を説明する。上述の動作例は製品の出荷前の時間がある時に複数の電圧のゲインを測定し、ゲイン・電圧特性の傾きを求めて、出荷後に傾きの経時変化を補償してから、高電圧でゲインを1回測定し、補償後の傾きからオントラック時の電圧のゲインを算出したが、以下に述べる他の例では、出荷前に高電圧とオントラック時の小電圧の2つの電圧のゲインを測定し、両者の差を求め、出荷後にその差の経時変化を補償してから、上記高電圧でゲインを1回測定し、補償後の差からオントラック時の電圧のゲインを算出する。
出荷前に、ブロック122で、MAコントローラ50の出力を0にして、MA22を使わずVCM20のみで磁気ヘッド18を位置決め(オントラック)させた状態でMA22に高電圧V(例えば、8.5V)とオントラック時の小電圧V(例えば、2V)の2つの電圧のゲインG(V,t)、G(V,t)を測定する。
ブロック122で測定した2つのゲインG(V,t)、G(V,t)の差ΔG=G(V,t)−(V,t)をブロック124で求める。2つのゲインの差はゲイン・電圧特性の傾きとも言える。
ブロック122で測定した高電圧のゲインG(V,t)と、ブロック124で求めたゲイン差ΔGを、ブロック126で位置決めコントローラ34内のメモリに格納する。この後、ブロック128で製品出荷が行われる。
出荷後のブロック130でMA22にゲイン測定用電圧の高電圧Vを印加して、MA22のゲインG(V,t)を測定する。
ブロック126でメモリに格納しておいたゲイン差ΔGを、ブロック126でメモリに格納しておいたゲインG(V,t)と、ブロック130で測定したゲインG(V,t)とに基づいて、ブロック132で補正する。この補正は差ΔGの経年変化の補償である。この詳細は上述した第1の動作例の場合と同じである。
ブロック130で測定したゲインG(V,t)と、ブロック132で補正したゲイン差ΔGとに基づいて、ブロック134でオントラック電圧におけるMA22のゲインG(V,t)を求めることができる。
ブロック136で、このゲインG(V,t)に基づいてゲイン補正器52の補正量を決定し、MA22のゲインを調整する。
図6に他の動作例によるゲイン・電圧特性の補正の一例を示す。出荷前に高電圧Vとオントラック時の小電圧Vの2つのゲイン測定用信号を用いて2箇所の×印のゲインを測定する(ブロック122)。これらの2箇所のゲインから、ゲイン差を求め、メモリに格納する(ブロック124、126)。メモリには高電圧Vのゲインも格納する(ブロック126)。ブロック132でゲイン差を補正し、補正したゲイン差からオントラック時の小電圧Vのゲインを算出する(ブロック134)。
次にゲイン測定用信号について説明する。図7はゲイン測定用信号の周波数選択に用いる。図7(a)は周波数毎にMAゲインを複数回測定した時の平均値と標準偏差を示す図である。図7(b)は位置誤差信号のスペクトラムを示す図である。図7(c)はMAゲインの周波数特性を示す図である。図7(a)、(b)に示すように、ゲイン測定用信号は、低域風外乱周波数(低域風外乱が大きい周波数)、回転同期周波数、ディスクフラッタ周波数では、位置誤差が大きくて精度のよい測定ができない。また、図7(c)に示すように、共振影響周波数(MA22の主共振周波数の影響がある周波数)では、MAゲインが共振の影響を受けるため、正確なMAゲインを測定できない。従って、これらの周波数を避けた周波数を持つ正弦波を用いることが好ましい。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、測定時間が十分ある出荷前に、MAコントローラ50の出力を0にして、MA22を使わずVCM20のみで磁気ヘッド18を位置決め(オントラック)させた状態で少なくとも2つのゲイン測定用電圧をMA22に印加する。測定結果からゲイン・電圧特性の傾きを求める場合は、2つ以上の多数の電圧を印加する。2つ以上の電圧は少なくとも高電圧を含む。2つの電圧を印加する場合は、高電圧とオントラック時の小電圧とし、両電圧でのゲインの差を求める。傾きあるいは差と高電圧で測定したゲイン値をメモリに記憶する。このように高電圧でゲインを測定するので、短時間で精度良くゲインを測定できる。小電圧の測定では、圧電素子の振幅も小さく、ゲインの測定精度が悪い。
出荷後に、高電圧を印加して短時間にゲインを測定する。測定したゲインとメモリに記憶していた同じく高電圧でのゲインとから、メモリに記憶していた傾きあるいは差を、MA22の経年変化を補償するために、補正する。この後、測定したゲインと補正後の傾きあるいは差とに基づきオントラック時のゲインを算出する。このため、短時間に精度良くゲインを求めることができる。従って、二段アクチュエータの圧電素子毎のゲインのバラツキを短時間に補償して、圧電素子によるヘッド駆動の精度を上げることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。実施形態は、ヘッド駆動機構として、ピエゾ素子を用いた二段アクチュエータを用いる磁気ディスク装置を例にとり説明したが、磁気ディスク装置に限定されず、磁気ディスク装置でも二段アクチュエータに限定されず、圧電素子を用いる全てのアクチュエータに適用できる。
14…アーム、16…ロードビーム、18…磁気ヘッド、20…VCM、22…圧電素子(MA)、26…リードチャネル、34…位置決めコントローラ、46…VCMコントローラ、50…MAコントローラ、52…ゲイン補正器、56…測定用信号発生器、58…MAモデル。

Claims (9)

  1. 第1のタイミングで、圧電素子に第1の電圧を含む複数の電圧の測定信号を印加して第1のゲインを含む複数のゲインを測定することと、
    前記複数のゲインから前記印加電圧に対するゲイン特性を算出することと、
    第2のタイミングで、前記圧電素子に前記第1の電圧を印加して第2のゲインを測定することと、
    前記第1のゲインと前記第2のゲインとに基づいて前記ゲイン特性を補正することと、
    前記補正されたゲイン特性と前記第2のゲインとに基づいて前記第1の電圧以外の第2の電圧を印加した際の第3のゲインを算出することと、
    を具備する圧電素子駆動方法。
  2. 算出した前記第3のゲインに基づいて前記圧電素子の駆動電圧を制御することをさらに具備する請求項1記載の圧電素子駆動方法。
  3. 前記複数のゲインを測定することは、前記圧電素子に第1の電圧を含む2つ以上の電圧を印加して前記第1のゲインを含む2つ以上のゲインを測定することを具備し、
    前記ゲイン特性を算出することは、前記2つ以上のゲインからゲイン・電圧特性の傾きを算出することを具備し、
    前記第3のゲインを算出することは、前記2つ以上の電圧のいずれよりも低い前記第2の電圧のゲインを算出することを具備する請求項1記載の圧電素子駆動方法。
  4. 前記ゲイン特性を補正することは、前記ゲイン・電圧特性の傾きと前記第1のゲインと前記第2のゲインとの比を乗算することを具備する請求項3記載の圧電素子駆動方法。
  5. 前記複数のゲインを測定することは、前記圧電素子に第1の電圧と、前記第2の電圧を印加して2つのゲインを測定することを具備し、
    前記ゲイン特性を算出することは、前記2つのゲインからゲイン差を算出することを具備し、
    前記第3のゲインを算出することは、前記第2のゲインから前記第2の電圧のゲインを算出することを具備する請求項1記載の圧電素子駆動方法。
  6. 前記ゲイン特性を補正することは、前記ゲイン差と、前記複数のゲインを測定する際に測定した前記第1の電圧を印加して測定したゲインと前記第3のゲインを算出する際に用いた前記第2のゲインの比を乗算することを具備する請求項5記載の圧電素子駆動方法。
  7. 第1のタイミングで、圧電素子に第1の電圧を含む複数の電圧を印加して第1のゲインを含む複数のゲインを測定する手段と、
    前記複数のゲインから前記印加電圧に対するゲイン特性を算出する手段と、
    第2のタイミングで、前記圧電素子に前記第1の電圧を印加して第2のゲインを測定する手段と、
    前記第1のゲインと前記第2のゲインとに基づいて前記ゲイン特性を補正する手段と、
    前記補正されたゲイン特性と前記第2のゲインとに基づいて前記第1の電圧以外の第2の電圧の第3のゲインを算出する手段と、
    を具備する圧電素子駆動装置。
  8. ヘッドを駆動する圧電素子と、前記圧電素子を保持するアームを駆動する疎アクチュエータとを具備する二段アクチュエータと、
    第1のタイミングで、前記圧電素子に第1の電圧を含む複数の電圧を印加して第1のゲインを含む複数のゲインを測定する手段と、
    前記複数のゲインから前記印加電圧に対するゲイン特性を算出する手段と、
    第2のタイミングで、前記圧電素子に前記第1の電圧を印加して第2のゲインを測定する手段と、
    前記第1のゲインと前記第2のゲインとに基づいて前記ゲイン特性を補正する手段と、
    前記補正されたゲイン特性と前記第2のゲインとに基づいて前記第1の電圧以外の第2の電圧の第3のゲインを算出する手段と、
    算出した前記第3のゲインに基づいて前記圧電素子の駆動電圧を制御する手段と、
    を具備する磁気ディスク装置。
  9. 前記印加電圧は、低域風外乱周波数、回転同期周波数、ディスクフラッタ周波数、圧電素子の共振影響周波数以外の周波数を持つ正弦波信号を具備する請求項8記載の磁気ディスク装置。
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