JP2013151186A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れ、不用意なロック解除を防止することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】棒状の剛性材からなり、2つの前側ロック装置20fの操作部34を両端で連結する操作部材41と、剛性材からなり、操作部材41の操作範囲のロック位置外側に配置され、2つの前側ロック装置20fのロックケース21を両端で連結する第1剛体部材42と、剛性材からなり、操作部材41の操作範囲のロック解除位置外側に配置され、2つの前側ロック装置20fのロックケース21を両端で連結する第2剛体部材43とを設ける。

【選択図】図3

Description

本発明は、車体フロア面に着脱可能に設置される車両用シートに関する。
従来から、商用ワンボックス車の荷物積載スペースを確保する等の理由から、着脱可能な車両用シートの構成が提案されている。特許文献1に示される車両用シート101では、図6に示すように、シート座部111下面の四隅にロック装置が配置されている。シート前側のロック装置120は、シート座部111に固定されるシート回転アーム121と、シート回転アーム121に回動支持されるロックアーム131とから主に構成されている。ロックアーム131の先端には、鉤状のロック部133が形成され、ロックアーム131が回動することで、ロック部133が車体フロア面151に配置されたストライカ152に係脱する。また、ロックアーム131は、ストライカ152と係合する係合位置と、係合が解除される解除位置とのそれぞれの位置で、保持できる保持構造160を備えている。保持構造160は、シート回転アーム121とロックアーム131の間に挟持されるボール161が、シート回転アーム121に設けられた孔162と、ロックアーム131に設けられた孔163に嵌入することで、係合位置か解除位置のどちらかでロックアーム131が保持される。このような保持構造160を備えたロック装置120によって、工具等を用いることなく、車両用シート101を着脱することができる。なお、車両用シート101を取外す際には、図示しないシート後側のロック装置をロック解除して、シートバック112を折畳み、シート座部111を前方に起立させた後、シート前側のロック装置120を解除保持した状態で、車体フロア面151から車両用シート101を持ち上げる手順となっている。
特許文献2に示される車両用シートでも、特許文献1と同様に、シート座部下面の四隅にロック装置220が配置され、これらロック装置220を車体フロア面に配置されたストライカに係脱することで、車両用シートを着脱することができる。また、特許文献2では、図7に示すように、シート前側の左右に設けたロック装置220のロックアーム231を連結ロッド241で連結し、この連結ロッド241を操作部に設定し、左右のロックアーム231を同時に操作することで、車両用シートを取外す際の作業性を改善している。
特開平11−321392号公報 特開2000−145234号公報
ところで、特許文献1では、車両用シートを取外す際には、シートバックを折畳み、シート座部111を前方に起立させた状態で、片手で車両用シートを支えつつ、もう一方の手でシート前側のロック装置120を解除することになるため、シート前側のロック装置120は、左右別々にロック解除操作ができるとともに、ロック解除状態が保持されるように構成されている。しかしながら、車両用シートは、片手で持ち運びするのが困難な程の重量物であるため、片手で車両用シートを支えつつ、もう一方の手で左右のロック装置120を別々に解除した後に両手で持ち上げることは、複数の操作が伴い、作業性に難がある。
特許文献2の構造では、左右のロックを同時に操作できるため、特許文献1よりも操作回数が減るメリットがある。しかし、ロックアーム231は、図示しないバネ部材により、ロック方向に付勢されているため、ロックアーム231をロック解除しつつ、車両用シート101を持ち上げなければならず、操作性が悪い。また、荷物等が連結ロッドに衝突した場合には、操作ロッドが変形し、操作性が悪くなるとともに、ロックの作動性が悪化し、ロック解除したままになってしまう恐れがある。
本発明は、上記事情を考慮し、操作性に優れ、不用意なロック解除を防止することができる車両用シートを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、シート座部の下面四隅に設けられた脚部と、該シート座部の前側に設けた2つの脚部の各下端に設けた前側ロック装置と、該シート座部の後側に設けた2つの脚部の各下端に設けた後側ロック装置とを備え、これら前側ロック装置と後側ロック装置は、車体フロア面に対して左右方向へ平行に配置された軸状のストライカを侵入溝内に保持したロック状態と、該ストライカが該侵入溝から離脱可能となるロック解除状態とを有する車両用シートであって、前記2つの前側ロック装置は、前記侵入溝を塞ぐように位置して前記ストライカを該侵入溝内に保持するロック位置と、該侵入溝を開放して該ストライカの該侵入溝からの離脱が可能となるロック解除位置との間で回動可能なロック部材と、該ロック部材をロック位置方向へ付勢する付勢手段とをそれぞれ備えており、該2つの前側ロック装置の該ロック部材を両端で連結する操作部材と、揺動する該操作部材の操作方向におけるロック位置の外側に配置され、前記2つの前側脚部の下端を両端で連結する第1剛体部材と、該操作部材の操作方向におけるロック解除位置の外側に配置され、該2つの前側脚部の下端を両端で連結する第2剛体部材とを備え、少なくとも該操作部材と該第2剛体部材とを平行に配置したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用シートであって、前記前側ロック装置と後側ロック装置が、前記ストライカと係合したロック状態にある時、前記第1剛体部材と前記第2剛体部材は、前記操作部材に対して車両の前後方向にそれぞれ配置されるとともに、該後側ロック装置をロック解除状態として前記シート座部を前方に起立させた状態にあるとき、該第2剛体部材が操作部材に対して車両の後方に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の車両用シートであって、前記前側ロック装置は、前記脚部の下端を構成するロックケースの収容空間に前記ロック部材と、前記付勢手段とが収容され、該ロックケースは、ともに断面略コ字形状を有する内側ケースと外側ケースとからなり、互いの凹部が向い合うように重ねることで、該内側ケースと該外側ケースの間に該収容空間が形成され、前記侵入溝は、該内側ケースと該外側ケースとに形成され、前記シート座部が着座状態にあるときに車両の前方側に開口するスリット状の溝からなり、該内側ケースには、該ロック部材に連結される前記操作部材が、ロック位置とロック解除位置との間を移動可能に貫通する長孔が形成され、前記第1剛体部材と前記第2剛体部材のそれぞれが、該長孔の両端で該内側ケースに連結され、ロック状態では、前記ストライカが該侵入溝内に位置しつつ、前記ロック部材の具備する鉤部が該侵入溝を横切るロック位置に該ロック部材が位置し、該ロック部材と該ストライカとが係合し、ロック解除状態では、該ロック部材の該鉤部が該侵入溝から離間するロック解除位置に該ロック部材が位置し、該ストライカの該侵入溝への侵入、および離脱が自在となることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用シートであって、前記操作部材と前記第2剛体部材は、円筒状のパイプ材からなることを特徴とする。
請求項1の発明において、車両用シートを車体フロア面から取り外す際、車両用シートを持ち上げるために、把持部となる操作部材と第2剛体部材とを一緒に掴むことで、ロック解除操作を意識することなく、ロック装置をロック解除できるため、ロック解除操作を別途行なう作業工程が無くなり、操作性が向上する。
また、この第2剛体部材と操作部材を握ったままで、車両用シートの着脱が行えるため、手を持ち替える必要が無くなり、操作性が向上する。
さらに、第1剛体部材と第2剛体部材とが、操作範囲を移動する操作部材を間に挟むように配置されているため、車体フロア面上に置かれた荷物等が操作部材に衝突することが無い。これにより、操作部材の変形によるロック装置の作動不良を防止できるとともに、不用意な解除を防止できる。
また、車体フロア面上に置かれた荷物等が衝突しないように、操作部材を複雑な形状にする必要が無くなるため、コストを安くすることができる。
さらに、ロック部材が、付勢手段によってロック方向に常時付勢されていることで、車両用シートを起立させた状態で車両を使用する場合であっても、ロック装置がストライカと係合したロック状態が保持されるため、段差を乗越えるなどして、車両に大きな振動が作用した際にも、車両用シートが脱落することはない。
請求項2の発明において、ストライカと係合したロック状態では、第1剛体部材と第2剛体部材が、操作部材に対して車両の前後方向にそれぞれ配置されていることで、着座状態にある車両用シートについて、車体フロア面上に置かれた荷物等が操作部材に衝突する前に、第1剛体部材と第2剛体部材に衝突する。これにより、操作部材の変形によるロック装置の作動不良を防止できるとともに、不用意な解除を防止できる。
また、シート座部を前方に起立させた状態で、第2剛体部材が操作部材に対して車両の後方に配置されていることで、シート座部を起立させた状態でも、車体フロア面上に置かれた荷物等が操作部材に衝突する前に、第2剛体部材に衝突するため、操作部材の変形によるロック装置の作動不良を防止できる。
さらに、操作部材をロック解除する際に、第2剛体部材と操作部材を斜め上方から手で握るように掴むことができるため、握り易く、また力を入れ易いので、握ったまま車両用シートを持ち上げる際にも、持ち上げ易くすることができる。
請求項3の発明において、請求項1、請求項2と同様の作用効果が得られる。
請求項4の発明において、操作部材と第2剛体部材を円筒パイプとすることで、操作部材をロック解除位置に移動する際に握り易く、操作性が良い。また、車両用シートを持ち上げる際の把持部としても持ち易くできる。
本発明の一実施形態に係るロック装置の着座時における側面図で、(a)はロック状態、(b)はロック解除状態である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートの側面図で、(a)は着座状態、(b)折畳み状態、(c)は起立状態、(d)は離脱状態である。 本発明の一実施形態を示し、着座時におけるロック装置で、(a)は斜視図、(b)は内側ケースを取外した側面図である 本発明の一実施形態を示し、起立時(ロック状態)におけるロック装置で、(a)は斜視図、(b)は内側ケースを取外した側面図である 本発明の一実施形態を示し、起立時(ロック解除状態)におけるロック装置で、(a)は斜視図、(b)は内側ケースを取外した側面図である ロック装置の従来例を示す側面図である。 ロック装置の従来例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図5に示すように、本実施形態の車両用シート1は、乗員が座るシート座部11、シート座部11に座った乗員がもたれ掛かるシートバック12、シート座部11を支える脚部15を備えている。
シート座部11は、剛性材からなるフレーム(図示せず)にクッション材からなるシートクッション13が固定されている。
シートバック12は、シート座部11後方にリクライナ14を介して揺動可能に支持され、シートバック12がシート座部11上に重なるよう前方に折畳み可能に、揺動範囲は設定されている。
脚部15は、フレームの下面四隅からそれぞれ下方に向かって伸設されている。また、各脚部15の下端には、ロック装置20が設けられ、脚部15はロック装置20を介して、車体フロア面51の4ヶ所に配置されるストライカ52に着脱可能に固定されている。
ストライカ52は、軸状の剛性材からなり、左右方向(車幅方向)に沿って車体フロア面51上に平行に配置されている。このストライカ52の平行部分には、図3(a)、(b)に示すように、樹脂の被覆部52aが一体的に設けられている。
ロック装置20は、シート座部11の前側に設けた2つの前側脚部15fの各下端に配置される前側ロック装置20fと、シート座部11の後側に設けた2つの後側脚部15rの各下端に配置される後側ロック装置(図示せず)とで構成されている。なお、後側ロック装置には、先行文献1や先行文献2等に開示された後側ロック装置を適宜採用することができ、その説明は省略する。また、前側ロック装置20fは、図3〜図5に示すように、前側脚部15fの下端に一体に設けられる内側ケース21iと外側ケース21oとで構成されるロックケース21と、ロックケース21内に収容されるロック部材31、および付勢バネ35とを備えている。内側ケース21iと外側ケース21oとは、ともに断面略コ字形状を備え、互いの凹部が向い合うように重ねることで、内側ケース21iと外側ケース21oの間には収容空間21aが形成されている。そして、この収容空間21aに、ロック部材31、および付勢バネ35とが収容されている。
ロックケース21の内側ケース21iと外側ケース21oの対向する凹部の底面には、シート座部11が図3に示す着座状態にあるとき、車両前方に向くように車両前方側の側面から後方に向かって同形状の一端が開口するスリット状の侵入溝22が設けられている。そして、侵入溝22のスリット幅は、ストライカ52の被覆部52aの軸径よりも僅かに広く設定されている。また、ロックケース21の外側には、侵入溝22の周縁を覆って、周縁がストライカ52の被覆部52aに直接当接しないように保護する樹脂製のスリットカバー24が配置されている。
ロック部材31は、板状部材からなり、基端側に回転軸32が設けられ、先端側に鉤形状を有する鉤部33が設けられている。ロック部材31は、ロックケース21の侵入溝22の最奥部近傍に、回転軸32の両端を外側ケース21oと内側ケース21iとに回動可能に軸支され、鉤部33が侵入溝22を横切るように回動するよう配置されている。また、ロック部材31には、回転軸32を中心とする所定半径上に突設された軸部材からなり、ロック部材31を回動操作するための操作部34が設けられている。操作部34は、内側ケース21iに設けられた規制孔(長孔)23に挿入され、操作部34の操作範囲は、ロックケース21に設けられた規制孔23内を操作部34が移動することによって規定されている。
規制孔23は、着座状態において、内側ケース21iの回転軸32を軸支する部位の上方に、前後方向に沿って回転軸32を中心とする円弧状の長孔に形成されている。
そして、ロック部材31は、付勢バネ35によって、図3(b)の反時計方向に付勢されて鉤部33が侵入溝22の外から侵入溝22を横切る方向、つまり着座状態において、操作部34を規制孔23の後端(ロック解除位置)側から前端(ロック位置)側に付勢保持されている。ロック位置では、鉤部33が侵入溝22を横切った状態で保持されて、ストライカ52が侵入溝22から外れるのを阻止可能となり、ロック解除位置では、鉤部33が侵入溝22から離間した状態となって、ストライカ52が侵入溝22から離脱可能となる。なお、鉤部33の外周面は、付勢バネ35の付勢バネ35の付勢力により、ロック位置にあるロック部材31を押退けてストライカ52が侵入溝22に侵入できるようにストライカ52の侵入方向に対して傾斜した円弧、またはテーパー面に形成されている。また、内側ケース21iと外側ケース21oの少なくとも一方には、侵入溝22の最奥部の位置に、軟質の樹脂、またはゴム材からなる緩衝用のダンパ70が設けられており、ロック位置では、ストライカ52がダンパ70を弾性変形させることで、ストライカ52がロック部材31の鉤部33内面と侵入溝22の最奥部との間でガタ付かないように弾性を付与する。
2つの前側ロック装置20fは、左右方向に沿って配置される円筒状のパイプ材からなる操作部材41の両端で各操作部34が連結され、操作部材41を操作することで2つの前側ロック装置20fが連動して、ロック解除を行なう構成となっている。
また、2つの前側ロック装置20fとストライカは、前側ロック装置20fとストライカ52とが係合した状態(ロック状態)で、ストライカ52を中心としてシート座部11をヒンジ状に回動可能に支持するように設定されている。
さらに、2つの前側ロック装置20fには、第1剛体部材42と、第2剛体部材43とが配置されている。第1剛体部材42は、棒状の剛性材からなり、操作部材41の操作範囲のロック位置外側、つまり着座状態における規制孔23の前方に配置され、2つの前側ロック装置20fの内側ケース21iを両端で連結している。また、第2剛体部材43は、円筒状の剛性材からなり、操作部材41の操作範囲のロック解除位置外側、つまり着座状態における規制孔23の後側下方に配置され、2つの前側ロック装置20fの内側ケース21iを両端で連結している。
次に、車両用シート1を取外す手順を説明する。まず、図2(a)、図3に示される着座状態から、リクライナ14を操作し、図2(b)に示されるように、シートバック12をシート座部11に折り重ねる。次に、後側脚部15rの各後側ロック装置をロック解除し、図2(c)、図4に示すように、車両用シート1を前側のストライカ52を中心に前方へ回動して起立させる。次に、図5に示すように、前側脚部15fの操作部材41と第2剛体部材43を起立させた車両用シート1の後側上方から一緒に掴み、操作部材41を第2剛体部材43に近接させることで、前側脚部15fの各前側ロック装置20fをロック解除する。そして、操作部材41と第2剛体部材43を掴んだまま、車両用シート1を持ち上げ、図2(d)に示すように、車体フロア面51から取り外す。
取り外した車両用シート1を車体フロア面51に組付ける際は、シートバック12を折り重ねた状態でシート前方を下にして車両用シート1を起立させた状態で、車両用シート1を取付位置の上方に運ぶ。前側脚部15fの前側ロック装置20fの侵入溝22にストライカ52を挿入すると、ストライカ52が鉤部33の外周に当接して、付勢バネ35の付勢力に抗してロック部材31をロック位置からロック解除位置側へ押出して、ストライカ52が侵入溝22の最奥部に進入する。そして、ストライカ52が侵入溝22の最奥部に進入すると、ロック部材31が付勢バネ35の付勢力によってロック位置へ移動し、ストライカ52に係合する。なお、ロック解除するときと同様に、第2剛体部材43と操作部材41とを握るように持った場合には、ロック部材31の鉤部33が侵入溝22から外れているので、ストライカ52がロック部材31に接することなく侵入溝22の最奥部に侵入することができ、操作部材41から手を離すことで、ロック部材31が付勢バネ35によってロック位置に移動する。次に、起立させた状態の車両用シート1のシート後方を下に降ろすと、前側ロック装置20fと同様に、後側ロック装置がストライカ52と係合し、車両用シート1が車体フロア面51上に固定される。
上記構成により、車両用シート1を車体フロア面51から取り外す際、車両用シート1を持ち上げるために、把持部となる操作部材41と第2剛体部材43とを一緒に掴むことで、ロック解除操作を意識することなく、前側ロック装置20fをロック解除できるため、ロック解除操作を別途行なう作業工程が無くなり、操作性が向上する。また、この第2剛体部材43と操作部材41を握ったままで、車両用シート1の着脱が行えるため、手を持ち替える必要が無くなり、操作性がさらに向上する。
そして、第1剛体部材42と第2剛体部材43とが、操作範囲を移動する操作部材41を間に挟むように配置されているため、車体フロア面51上に置かれた荷物等が操作部材41に衝突することが無い。これにより、操作部材41の変形による前側ロック装置20fの作動不良を防止できるとともに、不用意なロック解除を防止できる。また、車体フロア面51上に置かれた荷物等が衝突しないように、操作部材41を複雑な形状にする必要が無くなるため、コストを安くすることができる。
第2剛体部材43が、着座状態において、操作部材41の下方に位置することで、車両用シート1を起立させた状態では、第2剛体部材43が操作部材41よりも車両後方、つまり荷物スペース側に位置するため、操作部材41に車両後方側から荷物等が衝突するのを防止することができる。
また、操作部材41をロック解除する際に、第2剛体部材43と操作部材41を後斜め上方から手で握るように掴むことができるため、握り易く、また力を入れ易いので、握ったまま車両用シート1を持ち上げる際にも、持ち上げ易くすることができる。
ロック部材31が、付勢バネ35の付勢力によって、ロック方向に常時付勢されていることで、車両用シート1を起立させた状態で車両を使用する場合であっても、前側ロック装置20fがストライカ52と係合したロック状態が保持されるため、段差を乗越えるなどして、車両に大きな振動が作用した際にも、車両用シート1が脱落することはない。
操作部材41を円筒パイプとすることで、操作部材41をロック解除位置に移動する際に握り易く、操作性が良い。また、車両用シート1を持ち上げる際の把持部としても持ち易くできる。
なお、本実施形態の車両用シート1は、1人用の座席でも、数人が座れるベンチシート型の座席にも採用することができ、同様の作用効果が得られる。
1…車両用シート
11…シート座部
15f…前側脚部(脚部)
15r…後側脚部
20…ロック装置
20f…前側ロック装置
21…ロックケース
21a…収容空間
21i…内側ケース
21o…外側ケース
22…侵入溝
23…規制孔(長孔)
31…ロック部材
33…鉤部
34…操作部
41…操作部材
42…第1剛体部材
43…第2剛体部材
52…ストライカ

Claims (4)

  1. シート座部の下面四隅に設けられた脚部と、
    該シート座部の前側に設けた2つの脚部の各下端に設けた前側ロック装置と、
    該シート座部の後側に設けた2つの脚部の各下端に設けた後側ロック装置とを備え、
    これら前側ロック装置と後側ロック装置は、
    車体フロア面に対して左右方向へ平行に配置された軸状のストライカを侵入溝内に保持したロック状態と、
    該ストライカが該侵入溝から離脱可能となるロック解除状態とを有する車両用シートであって、
    前記2つの前側ロック装置は、
    前記侵入溝を塞ぐように位置して前記ストライカを該侵入溝内に保持するロック位置と、該侵入溝を開放して該ストライカの該侵入溝からの離脱が可能となるロック解除位置との間で回動可能なロック部材と、
    該ロック部材をロック位置方向へ付勢する付勢手段とをそれぞれ備えており、
    該2つの前側ロック装置の該ロック部材を両端で連結する操作部材と、
    揺動する該操作部材の操作方向におけるロック位置の外側に配置され、前記2つの前側脚部の下端を両端で連結する第1剛体部材と、
    該操作部材の操作方向におけるロック解除位置の外側に配置され、該2つの前側脚部の下端を両端で連結する第2剛体部材とを備え、少なくとも該操作部材と該第2剛体部材とを平行に配置したことを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記前側ロック装置と後側ロック装置が、前記ストライカと係合したロック状態にある時、
    前記第1剛体部材と前記第2剛体部材は、前記操作部材に対して車両の前後方向にそれぞれ配置されるとともに、
    該後側ロック装置をロック解除状態として前記シート座部を前方に起立させた状態にある時、該第2剛体部材が操作部材に対して車両の後方に配置されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記前側ロック装置は、前記脚部の下端を構成するロックケースの収容空間に前記ロック部材と、前記付勢手段とが収容され、
    該ロックケースは、ともに断面略コ字形状を有する内側ケースと外側ケースとからなり、互いの凹部が向い合うように重ねることで、該内側ケースと該外側ケースの間に該収容空間が形成され、
    前記侵入溝は、該内側ケースと該外側ケースとに形成され、前記シート座部が着座状態にあるときに車両の前方側に開口するスリット状の溝からなり、
    該内側ケースには、該ロック部材に連結される前記操作部材が、ロック位置とロック解除位置との間を移動可能に貫通する長孔が形成され、
    前記第1剛体部材と前記第2剛体部材のそれぞれが、該長孔の両端で該内側ケースに連結され、
    ロック状態では、前記ストライカが該侵入溝内に位置しつつ、前記ロック部材の具備する鉤部が該侵入溝を横切るロック位置に該ロック部材が位置し、該ロック部材と該ストライカとが係合し、
    ロック解除状態では、該ロック部材の該鉤部が該侵入溝から離間するロック解除位置に該ロック部材が位置し、該ストライカの該侵入溝への侵入、および離脱が自在となることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用シートであって、
    前記操作部材と前記第2剛体部材は、円筒状のパイプ材からなることを特徴とする車両用シート。
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