JP2013150139A - 電源接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】降圧電源が大きな電流を昇圧回路に供給することなく、降圧電源のサイズを小さくすること。
【解決手段】出力端子と第1のスイッチとの間に接続された第1の昇圧回路によって、電源起動時において出力電圧を昇圧して該昇圧した電圧を第1のスイッチへ出力し、また、降圧電源と第2のスイッチとの間に接続された第2の昇圧回路によって、電源起動時において内部電圧を昇圧して該昇圧した電圧を第2のスイッチへ出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力供給源に接続される入力端子と、該電力供給源からの電力を外部機器へ出力する出力端子との間に接続される電源接続装置に関する。
電力供給源と電力供給源により電力が供給されて動作する外部機器とを接続する回路として電源接続回路がある。
図4は、従来の電源接続回路の構成を示す。
従来の電源接続回路は、入力電圧VINを出力電圧VOUTとして電力を伝達する電源接続回路におけるスイッチM1、M2のオンオフを2つの昇圧回路CP1、CP2によって行う。
昇圧回路CP1、CP2は、入力端子と出力端子との間の抵抗値、つまり、スイッチM1、M2のオン抵抗値を小さくするためにある。
電源が立ち上がった定常時には、入力電圧VINから昇圧回路CP1に電力が供給され、出力電圧VOUTから昇圧回路CP2に電力が供給される。これにより、スイッチM1,M2のゲートソース間電圧がそれぞれVIN,VOUTに依存させることができ、VIN,VOUTの変動に対してスイッチM1,M2を保護することができる。
入力端子に電源が投入された直後の立ち上がり時には、昇圧回路CP1、CP2は、入力端子より電力が供給される降圧電源LDOによって動作する。
昇圧回路CP1、CP2は、降圧電源LDOから供給された電力によって、スイッチM1、M2のゲートに電荷を供給してスイッチM1、M2をオンする。
このように単一の電源から昇圧回路に電力を供給するのものとして、例えば、特許文献1に記載されている。
特開平11−178224号公報
しかしながら、従来の電源接続回路は、降圧電源LDOのサイズを大きくしなければならないという問題があった。すなわち、電源起動時に、スイッチM1、M2を確実にオンするためには、昇圧回路CP1、CP2がスイッチSW1、SW2に大きな電流を供給しなければならない。
その電流供給のためには、降圧電源LDOが昇圧回路CP1、CP2に大きな電流を供給しなければならず、さらに、大きな電流を供給するためには、降圧電源LDOのサイズを大きくしなければならないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、降圧電源が大きな電流を昇圧回路に供給することなく、降圧電源のサイズを小さくすることが可能な電源接続装置を提供することにある。
本発明は、電力供給源に接続される入力端子と、該電力供給源からの電力を外部機器へ出力する出力端子との間に接続される電源接続装置であって、前記入力端子に接続され、所定の入力電圧が入力される第1のスイッチと、前記第1のスイッチと前記出力端子との間に接続され、前記第1のスイッチが出力する電圧を出力電圧として前記出力端子へ出力する第2のスイッチと、前記入力端子に接続され、該入力端子に前記入力電圧が投入された電源起動時において、前記入力電圧を降圧して、内部電圧を作り出す降圧電源と、前記出力端子と前記第1のスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記出力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第1のスイッチへ出力する第1の昇圧回路と、前記降圧電源と前記第2のスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記内部電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第2のスイッチへ出力する第2の昇圧回路とを具えたことを特徴とする。
前記第1の昇圧回路は、前記入力電圧が前記電源起動時から立ち上がった定常状態において、前記入力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第1のスイッチへ出力し、前記第2の昇圧回路は、前記入力電圧が前記電源起動時から立ち上がった定常状態において、前記出力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第2のスイッチへ出力することを特徴とする。
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、トランジスタ素子から構成されたことを特徴とする。
前記トランジスタ素子は、MOSトランジスタであることを特徴とする。
前記第1の昇圧回路および前記第2の昇圧回路は、ダイオードと、前記昇圧のための容量素子とをそれぞれ含むことを特徴とする。
前記出力端子と前記第1の昇圧回路との間で電気的な接続および遮断を行う第1の接続手段を設け、該第1の接続手段によって、前記電源起動時において前記接続がされ、前記定常状態において前記遮断がされることを特徴とする。
前記第1の接続手段は、ダイオードからなることを特徴とする。
前記降圧電源と前記第2の昇圧回路との間で電気的な接続および遮断を行う第2の接続手段を設け、該第2の接続手段によって、前記電源起動時において前記接続がされ、前記定常状態において前記遮断がされることを特徴とする。
前記第2の接続手段は、ダイオードからなることを特徴とする。
本発明は、電力供給源に接続される複数の入力端子と、該電力供給源からの電力を外部機器へ出力する出力端子との間に接続される電源接続装置であって、前記複数の入力端子にそれぞれ接続され、第1乃至第N(Nは2以上の整数)の入力電圧がそれぞれ入力される第1乃至第Nのスイッチと、前記第1乃至第Nのスイッチと前記出力端子との間にそれぞれ接続され、前記第1乃至第Nのスイッチがそれぞれ出力する電圧のうちの一つを出力電圧として出力端子より出力する第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチと、前記第1乃至第Nのスイッチのオンオフをそれぞれ制御する第1乃至第Nのレベルシフタと、前記第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチのオンオフをそれぞれ制御する第(N+1)乃至第(2×N)のレベルシフタと、前記複数の入力端子に接続され、該各入力端子に前記入力電圧が投入された電源起動時において、前記第1乃至第Nの入力電圧をそれぞれ降圧して、内部電圧を作り出す第1乃至第Nの降圧電源と、前記出力端子と前記第1乃至第Nのスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記出力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第k(1≦k≦N)のスイッチへ前記第kのレベルシフタを介して出力する第1の昇圧回路と、前記第1乃至第Nの降圧電源と前記第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記内部電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第(N+k)のスイッチへ前記第(N+k)のレベルシフタを介して出力する第2の昇圧回路とを具えたことを特徴とする。
本発明は、出力端子と第1のスイッチとの間に接続された第1の昇圧回路によって、電源起動時において出力電圧を昇圧して該昇圧した電圧を第1のスイッチへ出力し、また、降圧電源と第2のスイッチとの間に接続された第2の昇圧回路によって、電源起動時において内部電圧を昇圧して該昇圧した電圧を第2のスイッチへ出力するようにしたので、降圧電源が昇圧回路に供給する電流を小さくすることができ、これにより、降圧電源のサイズを小さくすることができる。
本発明の第1の実施の形態である電源接続装置の構成を示す回路図である。 図1の電源接続装置の具体例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態である電源接続装置の構成を示す回路図である。 従来の電源接続回路を示す回路図である。
〔第1の例〕
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図2に基づいて説明する。
<構成>
図1は、本発明の電源接続装置100の構成例を示す。
電源接続装置100は、バッテリー等の電力供給源に接続される入力端子101と、該電力供給源からの電力を外部の電子機器へ出力する出力端子102との間で構成されている。
この電源接続装置100は、入力端子101に接続され、所定の入力電圧VINが入力される第1のスイッチ110(スイッチM1)と、第1のスイッチ110と出力端子102との間に接続され、第1のスイッチ110が出力する電圧を出力電圧VOUTとして出力端子102へ出力する第2のスイッチ120(スイッチM2)と、入力端子101に接続され、該入力端子101に入力電圧VINが投入された電源起動時において入力電圧VINを降圧して内部電圧を作り出す降圧電源130(LDO)と、出力端子102と第1のスイッチ110との間に接続され、電源起動時において出力電圧VOUTを昇圧して該昇圧した電圧を第1のスイッチ110へ出力する第1の昇圧回路140(CP1)と、降圧電源130と第2のスイッチ120との間に接続され、電源起動時において内部電圧を昇圧して該昇圧した電圧を第2のスイッチ120へ出力する第2の昇圧回路150(CP2)とを備えて構成される。
本例では、以下、スイッチM1,M2は、MOSトランジスタにより構成される場合について説明するが、これに限定されるものではなく、他のトランジスタ素子でもよい。
例えば、スイッチM1,M2をバイポーラトランジスタにより構成する場合には、スイッチM1に入力端子から出力端子への方向を順方向とするダイオードを並列接続し、オンオフを制御する制御端子であるスイッチM1,M2のベースに昇圧回路CP1,CP2から電流をそれぞれ供給すればよい。
なお、スイッチM1,M2をMOSトランジスタにより構成すれば、オンオフを制御する制御端子であるゲートに電荷が十分溜まってからオン状態を維持するのにそれ以上電流を供給する必要がないため、昇圧回路CP1,CP2のサイズ、ひいては降圧電源LDOのサイズをさらに小さくできるため好ましい。
図1の構成において、降圧電源LDOは、昇圧回路CP2だけに電力を供給する。昇圧回路CP2は、降圧電源LDOから供給された電力によって、スイッチM2のゲートに電荷を供給してスイッチM2をオンする。スイッチM1のボディーダイオードを介して入力電圧VINが出力端子102に伝達されて出力電圧VOUTが出力される。
昇圧回路CP1は、出力電圧VOUTによって動作して、スイッチM1をオンする。降圧電源LDOは、昇圧回路CP2だけに電流を供給すればよい。これにより、降圧電源LDOが供給する電流を小さくすることができる。このように供給する電流を小さくできるため、降圧電源LDOのサイズを小さくすることができる。
<具体例>
次に、本発明に係る電源接続装置100の具体例について説明する。
図2は、電源接続装置100の具体的な構成例を示す。
昇圧回路CP1は、ダイオードD1,D2と、容量C1とを備えている。昇圧回路CP2は、ダイオードD3,D4と、容量C2とを備えている。スイッチM1,M2,M3,M4,M5は、MOSトランジスタからなる。
出力端子102と昇圧回路CP1との間には、電気的な接続および遮断を行う第1の接続手段160としてのダイオードD5が接続されている。降圧電源130と昇圧回路CP2との間には、電気的な接続および遮断を行う第2の接続手段170としてのダイオードD6が接続されている。
そして、図2において、降圧電源LDOの出力をダイオードD6を介して昇圧回路CP2へ入力し、出力電圧VOUTをダイオードD5を介して昇圧回路CP1へ入力する。ダイオードD5,D6は、入力電源が電源起動時から立ち上がった定常時において、昇圧回路CP1,CP2の電力供給源をそれぞれ入力電圧VIN、出力電圧VOUTとするためにある。
一般にMOSトランジスタのゲートには、ソース電圧に対して閾値よりも十分高い電圧を加えて抵抗値を小さくするのが望ましい。ここでは、そのことを考慮し、定常時の昇圧回路 CP1、CP2の入力電源はそれぞれ入力電圧VIN、出力電圧VOUTとなっている。
昇圧回路CP1は、ダイオードD5を介して容量C1に電荷が供給される。そして、クロックCLK1により容量C1の電圧が昇圧され、ダイオードD2を介して、スイッチM1のゲートに電荷が供給される。昇圧回路CP1は、これらの動作を繰り返して、スイッチM1に十分な電荷を供給してスイッチM1をオンする。
昇圧回路CP2は、ダイオードD6を介して容量C2に電荷が供給される。そして、クロックCLK2により容量C2の電圧が昇圧され、ダイオードD3を介して、スイッチM2のゲートに電荷が供給される。昇圧回路CP2は、これらの動作を繰り返して、スイッチM2に十分な電荷を供給してスイッチM2をオンする。
また、本例の電源接続装置100は、保護素子としてスイッチM3、M4、M5が挿入されている。
スイッチM3は、入力電圧VINに入力されるサージ電圧などの高電圧から昇圧回路CP1のダイオードD1を保護する役目を持つ。
スイッチM4は、出力電圧VOUTに入力されるサージ電圧などの高電圧から昇圧回路CP2のダイオードD4を保護する役目と、過電流または過電圧検出時に保護動作としてスイッチM2を素早くオフさせる役目を持つ。
スイッチM5は、スイッチM2のゲートに蓄えられた電荷を放電するためのものであり、ゲートに電圧V1が入力される。V1がハイのときオンして、ローのときオフする。
スイッチM4、M5によって,昇圧回路CP2のダイオードD3、D4がオフして出力端子からの導通経路を遮断することができ、スイッチM2の素早い放電ができる。
<回路動作>
図2の電源接続装置100は、スイッチM3,M4が起動時にはオフ状態なのでそれらがオンするまでの間、昇圧回路CP2は降圧電源LDO出力を、昇圧回路CP1は出力電圧VOUTをそれぞれ代替電源として使用する。
そして、電源接続装置100は、スイッチM3,M4が定常時にはオン状態となり、昇圧回路CP1は入力電圧VINを、昇圧回路CP2は出力電圧VOUTをそれぞれ電源として使用する。
以下、具体的な回路動作について説明する。
入力端子に電源が接続された直後、つまり起動時において、スイッチM1、M2はいずれもオフ状態にあり出力電圧VOUTは0Vである。
昇圧回路CP2はダイオードD6を介して入力されたLDO出力電圧を代替電源として昇圧動作を行う。やがて、スイッチM2とM4のゲート電圧が上がり、導通すると出力電圧VOUTが電源として入力される。昇圧回路CP2がさらに昇圧を続け出力電圧VOUTが降圧電源LDOの出力電圧を上回ると自動的にダイオードD6はオフする。
そして、スイッチM2のドレインにはスイッチM1のボディダイオードを介して電源が印加される。スイッチM2がオンすると、出力電圧VOUTには入力電圧VIN1がボディダイオードの閾値電圧Vf分だけ降圧した電圧が出力される。その電圧がダイオードD5を介して昇圧回路CP1に入力され昇圧動作が開始する。やがて、スイッチM3がオンすることで入力電圧VINが昇圧回路CP1に入力され、さらに昇圧が続くと自動的にダイオードD5はオフする。
上述のように、降圧電源LDOを電力供給源としてスイッチM2をオンして、出力電圧VOUTを電力供給源としてスイッチM1をオンするという順序により、入力端子と出力端子間のパスが導通する。
以上のような構成及び動作により、図2の電源接続装置100は、電源起動時に、昇圧回路CP2の電力供給源を降圧電源LDOが出力する電圧とし、昇圧回路CP1の電力供給源を出力電圧VOUTとすることができる。これにより、実施形態1の電源接続回路は、降圧電源が昇圧回路に供給する電流を小さくできるため、降圧電源のサイズを小さくすることができる。
〔第2の例〕
本発明の第2の実施の形態を、図3に基づいて説明する。なお、前述した第1の例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を付す。
<構成>
図3は、本発明の電源接続装置200の構成例を示す。
電源接続装置200は、複数の入力端子101,201にそれぞれ接続され、第1乃至第N(Nは2以上の整数)の入力電圧(VIN1,VIN2)がそれぞれ入力される第1乃至第Nのスイッチ110,210(スイッチM1,スイッチM6)と、第1乃至第Nのスイッチ(M1,M6)と出力端子102との間にそれぞれ接続され、第1乃至第Nのスイッチ(M1,M6)がそれぞれ出力する電圧のうちの一つを出力電圧(VOUT)として出力端子102より出力する第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチ120,220(スイッチM2,スイッチM7)と、第1乃至第Nのスイッチ(M1,M6)のオンオフをそれぞれ制御する第1乃至第Nのレベルシフタ260,261(LS1,LS3)と、第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチ(M2,M7)のオンオフをそれぞれ制御する第(N+1)乃至第(2×N)のレベルシフタ270,271(LS2,LS4)と、複数の入力端子101,201に接続され、該各入力端子に入力電圧(VIN1,VIN2)が投入された電源起動時において第1乃至第Nの入力電圧(VIN1,VIN2)をそれぞれ降圧して内部電圧を作り出す第1乃至第Nの降圧電源130,230(LDO1,LDO2)と、出力端子102と第1乃至第Nのスイッチ(M1,M6)との間に接続され、電源起動時において出力電圧(VOUT)を昇圧して該昇圧した電圧を第k(1≦k≦N)のスイッチ(M1,M6)へ第kのレベルシフタを介して出力する第1の昇圧回路140(CP1)と、第1乃至第Nの降圧電源(LDO1,LDO2)と第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチ(M2,M7)との間に接続され、電源起動時において内部電圧を昇圧して該昇圧した電圧を第(N+k)のスイッチへ第(N+k)のレベルシフタを介して出力する第2の昇圧回路150(CP2)とを備えて構成される。
図3の電源接続装置200は、2つの電圧を入力して、そのうちの一つを出力する回路である。2入力に限らずさらに多入力となった場合にも適用できる。以下の説明においてはVIN1、VIN2の両方に入力がある場合にはスイッチM1とM2がオン、M6とM7がオフとなりVIN1がVOUTに出力されるシステムであるとする。例えば、VIN1がコンセントから供給される電圧であり、VIN2が電池から供給される場合にコンセントからの電圧を優先させることを意味する。
LDO1およびLDO2はVIN1およびVIN2をそれぞれ入力電源とし、共通の出力ノードを持つ降圧レギュレータである。降圧レギュレータの出力はダイオードD6を介して昇圧回路CP2へ入力され、出力電圧VOUTはダイオードD5を介して昇圧回路CP1へ入力される。ダイオードD5,D6の構成および、昇圧回路CP1およびCP2の構成は実施形態1と同じであるので説明は省略する。
M3およびM5はVIN1およびVIN2に入力されるサージなどの高電圧からCP1を保護するとともに、定常時にCP1に入力電圧を入力するための入力選択スイッチになっている。
スイッチM4は出力電圧VOUTに入力されるサージ電圧などの高電圧から昇圧回路CP2のダイオードD4を保護する役目と、過電流または過電圧検出時に保護動作としてスイッチM2またはM7を素早くオフさせる役目を持つ。
スイッチM8は実施形態1のスイッチM5と同じであるので説明は省略する。
スイッチM1、M2、M6、M7および入力選択スイッチM3、M5のゲート駆動用にレベルシフタLS1〜LS6が実装されている。このため1入力時にくらべCP1には大きな出力能力が求められる。この場合にもダイオードD5を介して代替電源をVOUTからとることで十分な駆動能力を維持することができる。
レベルシフタLS1〜LS6は、各イネーブル信号EN1〜EN6に応じて、スイッチM1、M2、M3,M5、M6,M7のオンオフを制御する回路である。LS1,LS3,LS5,LS6は、各イネーブル信号に応じて昇圧回路CP1の昇圧電圧またはグラウンド電圧をスイッチM1,M3,M5,M6に与える。LS2,LS4は、各イネーブル信号に応じて昇圧回路CP2の昇圧電圧またはグラウンド電圧をスイッチM2,M7に与える。各イネーブル信号がハイのときは、レベルシフタの出力電圧は昇圧電圧となり、ローのときは、グラウンド電圧となる。
VIN1を出力端子に伝えたいときは、LS1,LS2、LS5の出力電圧はそれぞれ昇圧回路CP1,CP2の昇圧電圧となり、その他のレベルシフタの出力電圧はグラウンド電圧となる。
VIN1が取り外され、VIN2を出力端子に伝えたいときは、LS3,LS4、LS6の出力電圧はそれぞれ昇圧回路CP1,CP2の昇圧電圧となり、その他のレベルシフタの出力電圧はグラウンド電圧となる。
このようにして、入力電圧を伝えたい経路に応じたレベルシフタが昇圧電圧を出力する。
なお、各イネーブル信号は、図示しない制御回路により各入力電圧VIN1,VIN2の大きさに応じて生成される。各イネーブル信号は、伝えたい入力電圧の経路に対応したレベルシフタにハイを出力し、それ以外のレベルシフタにはローを出力する。
<回路動作>
図3の電源接続装置200は、スイッチM3,M4 ,M5が起動時にはオフ状態なのでそれらがオンするまでの間、昇圧回路CP2は降圧電源LDOの出力を、昇圧回路CP1は出力電圧VOUTをそれぞれ代替電源として使用する。
ここではVIN1, VIN2の両方に電源入力された場合の説明を行う。この場合、スイッチM1,M2が定常時にはオン状態となり、昇圧回路CP1は入力電圧VIN1を、昇圧回路CP2は出力電圧VOUTをそれぞれ電源として使用する。
以下、具体的な回路動作について説明する。
入力端子に電源が接続された直後、つまり起動時において、スイッチM1、M2、M3、M4、M5はいずれもオフ状態にあり出力電圧VOUTは0Vである。
昇圧回路CP2はダイオードD6を介して入力されたLDO出力電圧を代替電源として昇圧動作を行う。レベルシフタLS2, LS4を介してスイッチM2はオン、M7はオフとなり、M4は昇圧回路CP2の出力電圧で直接駆動されてオンする。M2とM4が導通すると出力電圧VOUTが昇圧回路CP2の電源として入力される。そして、CP2がさらに昇圧を続けることでやがて出力電圧VOUTが降圧電源LDOの出力電圧を上回り、自動的にダイオードD6はオフする。
スイッチM2がオンするとVOUTにはVIN1よりもスイッチM1のボディダイオードの閾値電圧Vf分だけ降圧した電圧が出力される。その電圧がダイオードD5を介して昇圧回路CP1に入力され昇圧動作が開始する。すると、レベルシフタLS1,LS3,LS5,LS6を介してそれぞれスイッチM1はオン、M6はオフ、M3はオンM5はオフとなる。M3を通じて昇圧回路CP1にVIN1が入力されてさらに昇圧動作が続くと自動的にダイオードD5はオフする。
上述のように、降圧電源LDOを電力供給源としてスイッチM2をオンして、出力電圧VOUTを電力供給源としてスイッチM1をオンするという順序により、入力端子と出力端子間のパスが導通する。
以上のような構成及び動作により、電源接続装置200は、電源起動時に、昇圧回路CP2の電力供給源を降圧電源LDOが出力する電圧とし、昇圧回路CP1の電力供給源を出力電圧VOUTとすることができる。特に多入力で駆動すべきレベルシフタの数が増えた場合でも、入力端子と出力端子間のスイッチに加え、これらレベルシフタの多くを出力電圧で駆動することができる。これにより、レベルシフタが備わった多入力の場合でも、降圧電源が昇圧回路に供給する電流を小さくできるため、降圧電源のサイズを小さくすることができる。
100 電源接続装置
101 入力端子
102 出力端子
110 第1のスイッチ(スイッチM1)
120 第2のスイッチ(スイッチM2)
130 降圧電源(LDO)
140 第1の昇圧回路(CP1)
150 第2の昇圧回路(CP2)
160 第1の接続手段(ダイオードD5)
170 第2の接続手段(ダイオードD6)
200 電源接続装置
201 入力端子
210 第1乃至第Nのスイッチ(スイッチM6)
220 第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチ(スイッチM7)
230 第1乃至第Nの降圧電源(LDO2)
260,261 第1乃至第Nのレベルシフタ(LS1,LS3)
270,271 第(N+1)乃至第(2×N)のレベルシフタ(LS2,LS4)

Claims (18)

  1. 電力供給源に接続される入力端子と、該電力供給源からの電力を外部機器へ出力する出力端子との間に接続される電源接続装置であって、
    前記入力端子に接続され、所定の入力電圧が入力される第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチと前記出力端子との間に接続され、前記第1のスイッチが出力する電圧を出力電圧として前記出力端子へ出力する第2のスイッチと、
    前記入力端子に接続され、該入力端子に前記入力電圧が投入された電源起動時において、前記入力電圧を降圧して、内部電圧を作り出す降圧電源と、
    前記出力端子と前記第1のスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記出力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第1のスイッチへ出力する第1の昇圧回路と、
    前記降圧電源と前記第2のスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記内部電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第2のスイッチへ出力する第2の昇圧回路と、
    を具えたことを特徴とする電源接続装置。
  2. 前記第1の昇圧回路は、前記入力電圧が前記電源起動時から立ち上がった定常状態において、前記入力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第1のスイッチへ出力し、
    前記第2の昇圧回路は、前記入力電圧が前記電源起動時から立ち上がった定常状態において、前記出力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第2のスイッチへ出力することを特徴とする請求項1記載の電源接続装置。
  3. 前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、トランジスタ素子から構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の電源接続装置。
  4. 前記トランジスタ素子は、MOSトランジスタであることを特徴とする請求項3記載の電源接続装置。
  5. 前記第1の昇圧回路および前記第2の昇圧回路は、ダイオードと、前記昇圧のための容量素子とをそれぞれ含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電源接続装置。
  6. 前記出力端子と前記第1の昇圧回路との間で電気的な接続および遮断を行う第1の接続手段を設け、該第1の接続手段によって、前記電源起動時において前記接続がされ、前記定常状態において前記遮断がされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電源接続装置。
  7. 前記第1の接続手段は、ダイオードからなることを特徴とする請求項6記載の電源接続装置。
  8. 前記降圧電源と前記第2の昇圧回路との間で電気的な接続および遮断を行う第2の接続手段を設け、該第2の接続手段によって、前記電源起動時において前記接続がされ、前記定常状態において前記遮断がされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電源接続装置。
  9. 前記第2の接続手段は、ダイオードからなることを特徴とする請求項8記載の電源接続装置。
  10. 電力供給源に接続される複数の入力端子と、該電力供給源からの電力を外部機器へ出力する出力端子との間に接続される電源接続装置であって、
    前記複数の入力端子にそれぞれ接続され、第1乃至第N(Nは2以上の整数)の入力電圧がそれぞれ入力される第1乃至第Nのスイッチと、
    前記第1乃至第Nのスイッチと前記出力端子との間にそれぞれ接続され、前記第1乃至第Nのスイッチがそれぞれ出力する電圧のうちの一つを出力電圧として出力端子より出力する第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチと、
    前記第1乃至第Nのスイッチのオンオフをそれぞれ制御する第1乃至第Nのレベルシフタと、
    前記第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチのオンオフをそれぞれ制御する第(N+1)乃至第(2×N)のレベルシフタと、
    前記複数の入力端子に接続され、該各入力端子に前記入力電圧が投入された電源起動時において、前記第1乃至第Nの入力電圧をそれぞれ降圧して、内部電圧を作り出す第1乃至第Nの降圧電源と、
    前記出力端子と前記第1乃至第Nのスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記出力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第k(1≦k≦N)のスイッチへ前記第kのレベルシフタを介して出力する第1の昇圧回路と、
    前記第1乃至第Nの降圧電源と前記第(N+1)乃至第(2×N)のスイッチとの間に接続され、前記電源起動時において、前記内部電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第(N+k)のスイッチへ前記第(N+k)のレベルシフタを介して出力する第2の昇圧回路と、
    を具えたことを特徴とする電源接続装置。
  11. 前記第1の昇圧回路は、前記第kの入力電圧が前記電源起動時から立ち上がった定常状態において、前記第kの入力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第kのスイッチへ前記第kのレベルシフタを介して出力し、
    前記第2の昇圧回路は、前記第kの入力電圧が前記電源起動時から立ち上がった定常状態において、前記出力電圧を昇圧して、該昇圧した電圧を前記第(N+k)のスイッチへ前記第(N+k)のレベルシフタを介して出力することを特徴とする請求項10記載の電源接続装置。
  12. 前記第1乃至第(2×N)のスイッチは、トランジスタ素子から構成されたことを特徴とする請求項10又は11記載の電源接続装置。
  13. 前記トランジスタ素子は、MOSトランジスタであることを特徴とする請求項12記載の電源接続装置。
  14. 前記第1の昇圧回路および前記第2の昇圧回路は、ダイオードと、前記昇圧のための容量素子とをそれぞれ含むことを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載の電源接続装置。
  15. 前記出力端子と前記第1の昇圧回路との間で電気的な接続および遮断を行う第1の接続手段を設け、該第1の接続手段によって、前記電源起動時において前記接続がされ、前記定常状態において前記遮断がされることを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の電源接続装置。
  16. 前記第1の接続手段は、ダイオードからなることを特徴とする請求項15記載の電源接続装置。
  17. 前記降圧電源と前記第2の昇圧回路との間で電気的な接続および遮断を行う第2の接続手段を設け、該第2の接続手段によって、前記電源起動時において前記接続がされ、前記定常状態において前記遮断がされることを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の電源接続装置。
  18. 前記第2の接続手段は、ダイオードからなることを特徴とする請求項17記載の電源接続装置。
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