JP2013150130A - 原稿読取装置及び画像形成装置と原稿読取方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ADF2によって連続的に給送される原稿の画像を、原稿読取部3が読取光学系を固定したまま順次読み取るシートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前に基準背景部を読み取った基準の読取データを第1メモリ132に記憶し、給送される原稿間で基準背景部を読み取った現在の読取データを第2メモリ133に記憶する。その基準の読取データと現在の読取データのそれぞれ主走査方向における読取レベルの変動量を主走査変動検出部134が検出し、それを主走査変動比較部135が比較して、その差が所定値未満であれば補正可否判断部136がゲイン演算部137に補正ゲインを算出させてデジタル増幅部114のゲインを補正させ、その差が所定値以上であればデジタル増幅部114のゲインを補正させない。
【選択図】 図2
Description
この「ブックスキャン読み取り」と「シートスルー読み取り」の両方の読み取り動作が可能な原稿読取装置も多い。
そのため、原稿面を照明する光源の明るさが主走査方向の全体に一様であっても、光電変換素子の出力レベルは、主走査方向の中央部のレベルが大きく、周辺に行くにしたがってレベルが低下する傾向がある。その他に、光電変換素子の感度の不均一性や光源の光量ムラなども、主走査方向の読取レベルのムラの原因となる。
例えば、図9に示すように、原稿の白色部における主走査方向1ラインの読取レベル(シェーディング補正前)Lが、主走査方向の中央部より両端部でレベルが低くなるようなムラがあったとしても、シェーディング補正後の読取レベルLsは、主走査方向に略均一になるようにする。
あるいはまた、基準白板の読取動作を、電源ON時や待機モードからの復帰時等に1回だけ行い、その後複数枚の原稿を連続して読み取る間は基準白板の読取動作を実行しない「簡易シェーディング」を実施する機種もある。
このようにして基準白板の読取動作を省略することによって、連続原稿読取に要する時間の短縮を図ることができる。すなわち、生産性の低下を少なくするか無くすことができる。
例えば、図10に示すように、1枚目の原稿読取時の読取レベルL1(シェーディング補正前)に比べて、n枚目の原稿読み取り時の読取レベルLn(シェーディング補正前)は低下する。
したがって、シートスルー読み取りにおいて、間欠シェーディングや簡易シェーディングを実施する場合には、最適なシェーディング補正がなされないことがある。
このように読取ゲインを補正することによって、間欠シェーディング動作での原稿連続読取時の光源の光量低下による読取レベルの低下を補正することができる。
このn枚目読取時の読取レベルLnを1枚目読取時の読取レベルL1と同等にしようとして、アンプゲインを大きくするゲイン補正を行うと、主走査方向のどこでも同一のゲイン補正がかかるため、ゲイン補正後の読取レベルLn′は「補正前の読取レベル×ゲイン(G)」になる。
上記シートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前に上記基準背景部を読み取った画像データを基準の読取データとして記憶する第1の記憶手段と、給送される原稿間で上記基準背景部を読み取った画像データを現在の読取データとして記憶する第2の記憶手段と、
上記第1の記憶手段に記憶された上記基準の読取データの主走査方向における読取レベルの変動量を基準の主走査変動として検出し、上記第2の記憶手段に記憶された現在の読取データの主走査方向における読取レベルの変動量を現在の主走査変動として検出する主走査変動検出手段と、
上記基準の主走査変動と現在の主走査変動との差が予め設定した所定値未満であれば上記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させ、上記差が上記所定値以上であれば上記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させない補正可否判断手段とを設けている。
〔原稿読取装置の実施形態〕
図1はこの発明による原稿読取装置の一実施形態の構成を示す概略図である。
この図1に示す原稿読取装置1は、自動原稿給送装置(ADF)2と原稿読取部3とからなる。
その原稿Pを搬送ローラ8と矢示A方向に回転する搬送ドラム9とによって狭持して、搬送ドラム9の表面に密着させた状態で搬送し、下部のシートスルー原稿の読取位置RLを通過させ、一方の面(おもて面)の画像を原稿読取部3によって読み取らせる。
その後、その原稿Pを排紙ローラ対13によって矢示B方向へ送出し、排紙トレイ15上へ排出する。
この基準背景部16は上記のように、シートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前及び給送される原稿間で読み取れる位置に、主走査方向に沿って設けられた基準部材であり、読取られる下面は白色等の均一な基準色の反射面になっている。また、この基準背景部16は、搬送される原稿を読み取る際の原稿押さえも兼ねている。
コンタクトガラス20は、ブックスキャン読み取りモードの時に原稿をセットする透明部材である。
このブックスキャン読み取りモードとは、コンタクトガラス20上に置かれた原稿に対して、後述する第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を矢示F方向(副走査方向)へ移動させながらその原稿の下面の画像を読み取るモードである。
シートスルー原稿用ガラス22は、シートスルー読み取りモードの時に、ADF2によって連続的に順次搬送されてくる原稿Pを読み取るための窓を形成する細長い透明部材であり、シートスルー原稿読取位置RLを中心に主走査方向に沿って設けられている。
第2キャリッジ26は、第2ミラー27と第3ミラー28を有し、同じく画像読み取りの副走査方向である矢示F方向に、第1キャリッジ23の移動速度の1/2の速度で移動可能である。それによって、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26とが移動中に、光源24からCCDラインセンサ30までの光路長を常に一定に保つようにする。
光源24は、この実施例では、多数の発光ダイオード(LED)をアレイ状(直線状)に並べて配置したLED光源であり、各LEDが主走査方向の一部の照明を分担し、全体で主走査方向の全域を照明する構成になっている。そして、前述した光学レンズ29のコサイン4乗則の特性を補償するために、LEDの配置密度を主走査方向の中央部では幾分粗にし、両端部側で密にしている。
第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、非動作時にはシートスルー読み取りモード時の読取位置RLに待機する。
また、原稿の読取開始前又は原稿と原稿の紙間(原稿間)で基準背景部16を読み取る場合も、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシートスルー原稿読取位置RLに停止させたまま、基準背景部16を読み取る。その際、基準背景部16の主走査方向の全域を少なくとも1回読み取るが、複数回読み取ってその各回の読取信号を平均化すれば、ノイズの影響を低減させることができる。
原稿の裏面の画像を読み取る場合は、密着イメージセンサ11によって行うが、この発明には関係しないので、その説明は省略する。
この原稿読取装置1は、前述したように自動原稿給送装置(ADF)2と原稿読取部3とからなる。その原稿読取部3内には、画像読取処理部110と、シェーディング補正処理部120、およびレベル補正部130等が設けられている。
これらの各部の動作タイミング等の制御等は、この原稿読取装置1全体を制御するマイクロコンピュータを含む制御部(コントローラ)によって制御される。
光電変換部111は、図1におけるCCDラインセンサ30を含み、基準白板21又は基準背景部16や原稿からの反射光をCCDラインセンサ30で光電変換し、その各画素毎の電流信号を電圧信号に変換してアナログの画像読取信号とし、AC結合を介してアナログ処理部112へ出力する。
デジタル増幅部114は、デジタル可変ゲインアンプであるDPGA(デジタル・プログラマブル・ゲイン・アンプ)と出力先切換回路等で構成されている。そして、このデジタル増幅部114では、A/D変換部113から入力する画像データを、DPGAによって設定されたゲインでデジタル増幅して10bitの画像データとし、出力先切換回路によって後述する各部のいずれかへ出力する。
また、DPGAは、レベル補正部130の後述するゲイン演算部137からのゲイン補正データに応じてそのゲインが補正される。
シェーディングデータ生成部121では、画像読取処理部110が基準白板21を読み取ったときに出力する画像データを入力して、シェーディングデータを生成する。そして、そのシェーディングデータをシェーディングデータ記憶部122に記憶させる。
それによって、図1によって前述した読取光学系の光源24の主走査方向における光量ムラ、光学レンズ29のコサイン4乗則の特性、光電変換部111におけるCCDラインセンサ30の画素毎の感度ムラ等を補正して、主走査1ラインの画像データが全て白画素であった場合に、図9に示したシェーディング補正後の読取レベルLsのように、読取レベルが主走査方向に略均一になるようにする。
間欠シェーディングを行う場合は、画像読取処理部110が基準白板21の読取動作を各原稿を読み取る前に毎回行うのではなく、所定枚数の原稿を読み取る毎に1回、もしくは所定時間経過するごとに1回だけ実施して、シェーディングデータ生成部121でシェーディングデータを生成し、シェーディングデータ記憶部122のシェーディングデータを更新する。
レベル補正部130は、平均化部131、第1の記憶手段である第1メモリ132、第2の記憶手段である第2メモリ133、主走査変動検出部134、主走査変動比較部135、補正可否判断部136及びゲイン演算部137から構成されている。なお、第1メモリ132と第2メモリ133は、同一のメモリのメモリ領域をシェアして使用してもよい。
その後、2枚目以降の各原稿を読み取る前に、その直前に読み取った原稿との間の紙間において、基準背景部16を複数回読み取って、その複数ライン分の画像データを、平均化部131によって上述と同様に平均化し、その平均化した画像データを現在の読取データとして第2メモリ133に記憶させる。
また、2枚目以降の各原稿間で基準背景部16を読み取らずに、複数枚の原稿を読み取る毎にその後の原稿間で基準背景部16を読み取るようにしてもよい。その複数枚は一定枚数でも、その枚数を経時により変更してもよい。
この主走査変動は、第1メモリ132及び第2メモリ133に記憶している各読取データ(画像データ)ごとに、その主走査方向の各画素の読取レベルのうち最高値と最低値との差を算出して主走査変動としてもよい。
なお、第1メモリ132に記憶している基準の読取データによる基準の主走査変動については、主走査変動検出部134が一度それを検出すれば、シートスルー読み取りによるその一連の原稿読取中は変わらないので、その検出値を記憶しておけばよい。
補正可否判断部136は、主走査変動比較部135で比較した結果に基づいて、ゲイン補正を行うか否かの判断を行う。
その判断の閾値とする「所定値」は予め最適な値を求めて記憶させておくが、メンテナンスの際や用途などにより必要に応じて外部から変更できるようにしてもよい。
すなわち、第1メモリ132に記憶された基準の読取データの読取レベルに対して、第2メモリ133に記憶された現在の読取データの読取レベルがどの程度減少したか判断し、第2メモリに133記憶された現在の読取データの読取レベルが基準の読取データの読取レベルと等しくなるような補正ゲインを演算して、その補正ゲインをデジタル増幅部114に送る。
ゲイン演算部137が第1メモリ132に記憶された基準の読取データの読取レベルに対して、第2メモリ133に記憶された現在の読取データの読取レベルの減少度合を判断する際、その各読取データのそれぞれ1ラインの各画素の読取レベルの平均値を比較するとよい。
図3はその原稿読取装置による原稿読取処理のメインルーチンを示すフロー図であり、図4は図3における原稿間処理のサブルーチンの内容を示すフロー図である。
また、図5は基準背景部の読取レベルの経時による主走査変動の増加が小さい場合の説明用の線図であり、図6は基準背景部の読取レベルの経時による主走査変動の増加が大きい場合の説明用の線図である。さらに、図7は図6におけるn枚目の原稿の読取レベルをゲイン補正した場合の変化を示す線図である。
原稿読み取りの開始指示は、原稿読取装置1又はそれを搭載した画像形成装置に設けられた操作パネルのスタートキー(ボタン)がタッチされるか、この原稿読取装置1にネットワーク等を介して接続されたホスト装置からの読取開始コマンドの受信などによってなされる。
ブックスキャン読み取りは、図1に示した基準白板21とコンタクトガラス20上に載置された原稿に対して第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を走行移動させながら、基準白板21を読み取った後原稿の画像を読み取る。
ステップS4では、シェーディングデータ生成部121がその画像データに基づいてシェーディングデータを生成し、それをシェーディングデータ記憶部122に記憶する。
そして、その基準の読取データにおける中央部の画素の読取レベルC1と両端部の画素の平均の読取レベル(E1a+E1b)/2=EA1との差ΔCE1を、ΔCE1=C1−EA1によって算出し、それを基準の主走査変動の検出値として記憶する。
そして、その読み取った画像データをシェーディング補正部123へ送り、ステップS9でそのシェーディング補正部123が、ステップS4で生成して記憶されたシェーディングデータによってシェーディング補正をして出力する。
その最初のステップS21では、ステップS5と同様に図1に示した基準背景部16を図2に示した画像読取処理部110で複数回読み取り、レベル補正部130の平均化部131で、その各回に読み取った複数ラインの画像データの主走査方向の中心部と両端部の対応する各画素の読取レベルを平均化し、中心部と両端部の3点のデータを、ステップS22で現在の読取データとして第2メモリ133に記憶する。
そして、その現在の読取データにおける中央部の画素の読取レベルCnと両端部の画素の平均の読取レベル(Ena+Enb)/2=EAnとの差ΔCEnを、ΔCEn=Cn−EAnによって算出し、それを現在の主走査変動の検出値とする。
そして、ステップS25で、補正可否判断部136がその主走査変動差ΔXが予め設定した所定値A未満か否かによって、ゲイン補正を行うか否かを判断する。
それによって、デジタル増幅部114はその補正ゲインだけデジタルゲインを増加し、その後に読み取る原稿の画像データの読取レベルが、1枚目の原稿を読み取ったときの読取レベルと同等になるようにする。
しかし、それ程微調整を必要としない場合は、図2におけるアナログ処理部112に設けられているアナログ・プログラマブル・ゲイン・アンプ(APGA)等の増幅回路のゲインを補正するようにしてもよい。
原稿読取枚数nが少ないうちは、シートスルー読み取り開始後の経過時間が短いため、例えば図5に示したように、基準背景部を読み取ったときの画像データによる現在の読取レベルLnにおいて、主走査方向の中央部の画素の読取レベルCnに対して両端部の各画素の読取レベルEna,Enbのレベル低下が少ない。したがって、現在の主走査変動ΔCEnが基準の主走査変動ΔCE1と比べてあまり大きくならないため、主走査変動差ΔX=ΔCEn−ΔCE1が所定値A未満になるから、レベル補正を行う。
そのため、図7に示すように、現在の読取レベルLnをゲイン補正したと仮定した読取レベルLn′は、中央部の画素の読取レベルCn′と両端部画素の読取レベルEna′,Enb′の平均値EAn′との差が大きくなる。すなわち主走査変動ΔCEn′が大きく増加し、主走査変動が一層悪化することになる。
その後、ステップS8へ進んで次の原稿を読み取り、その画像データをシェーディング補正して出力し、再び所定枚数の原稿を読み取るまで、ステップS8〜S12のループで前述と同様の処理を繰り返す。
また、主走査方向全域に亘る読取レベルのデータを用いて主走査変動を検出してもよい。
しかし、これは必須ではなく、各原稿間等での基準背景部16の読取回数は1回でもよい。その場合は、平均化部131は不要になる。
次に、この発明による原稿読取装置を備えた画像形成装置の実施形態について図8によって説明する。
図8は前述した原稿読取装置1を備えた画像形成装置の一実施形態の全体構成を示す概略図である。この図8に示す画像形成装置は、画像形成装置本体4上に図1に示した原稿読取装置1が搭載されている。その画像形成装置本体4には、画像形成部40、給紙部50、搬送部60、排紙部70、両面反転部80等が設けられている。
書込みユニット41は、レーザ光源を有するレーザ出力ユニット42、図示を省略している回転多面鏡(ポリゴンミラー)、結像レンズ43、及びミラー44等で構成されている。
転写搬送ベルト49は、感光体ドラム46の回転軸線と平行で、水平方向に間隔を置いた2本の駆動ローラと従動ローラであるローラ49aと49bに掛け渡されており、ローラ49a側が感光体ドラム46に圧接されている。
排紙部70は、複数の排紙ローラ対72と図示していない排紙ガイドや搬送路切り換爪、及び排紙トレイ73等から構成され、定着装置71によってトナー像が定着された用紙を、複数の排紙ローラ対72で搬送して排紙トレイ73上へ排出する。
しかし、この発明には直接関係しないので、その動作説明は省略する。
また、原稿読取装置1によって読み取った画像データを記憶媒体に記憶したり、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ等のホスト装置へ送信したりすることもできる。
その場合も、その画像データの各主走査ラインでの同一濃度の画素におけるレベル変動を抑えることができる。
さらに、レーザ光を使用しないLEDアレイなどによる書込み手段を使用する電子写真方式の画像形成装置や、電子写真方式以外のインクジェット方式などの画像形成装置にも適用できる。
4:画像形成装置本体 5:ピックアップローラ 6:分離ユニット
7:送り出しコロ 8:搬送ローラ 9:搬送ドラム 10:搬送ローラ対
11:密着イメージセンサ(CIS) 12:ガイド板 13:排紙ローラ対
14:原稿トレイ 15:排紙トレイ 16:基準背景部(基準背景板)
20:コンタクトガラス 21:基準白板 22:シートスルー原稿用ガラス
23:第1キャリッジ 24:光源(LED光源) 25:第1ミラー
26:第2キャリッジ 27:第2ミラー 28:第3ミラー
29:光学レンズ 30:CCDラインセンサ(光電変換素子)
31:信号処理基板 32:スキャナモータ
43:結像レンズ 44:ミラー 45:作像ユニット 46:感光体ドラム
47:帯電器 48:現像器 49:転写搬送ベルト 50:給紙部
51:用紙 52:第1給紙トレイ 53:第2給紙トレイ
54:第3給紙トレイ 55:第1用紙繰出部 56:第2用紙繰出部
57:第3用紙繰出部 60:搬送部 61:搬送ローラ対
62:位置決めローラ対 70:排紙部 71:定着装置
72:排紙ローラ対 73:排紙トレイ 80:両面反転部
81:搬送ローラ対 82:反転ローラ対 83,84:両面搬送ローラ対
113:A/D変換部 114:デジタル増幅部
120:シェーディング補正処理部 121:シェーディングデータ生成部
122:シェーディングデータ記憶部 123:シェーディング補正部
130:レベル補正部 131:平均化部(平均化手段)
132:第1メモリ(第1の記憶手段) 133:第2メモリ(第2の記憶手段)
134:主走査変動検出部(主走査変動検出手段) 135:主走査変動比較部
136:補正可否判断部(補正可否判断手段)
137:ゲイン演算部(ゲイン補正手段) P:原稿
Claims (10)
- 自動原稿給送装置と原稿読取部を備え、
該原稿読取部が、光源を含む読取光学系と、該読取光学系によって得た原稿からの反射光を光電変換し、その電気信号を増幅及びA/D変換して画像データを出力する画像読取処理部と、前記光源の連続点灯による光量変動に対応して前記画像読取処理部の読取ゲインを補正するゲイン補正手段とを有する原稿読取装置であって、
前記自動原稿給送装置によって連続的に給送される原稿の画像を前記読取光学系を固定したまま順次読み取るシートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前及び給送される原稿間で読み取れる位置に、原稿搬送方向に直交する主走査方向に沿って、基準色の反射面を有する基準背景部を設けると共に、
前記シートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取った画像データを基準の読取データとして記憶する第1の記憶手段と、給送される原稿間で前記基準背景部を読み取った画像データを現在の読取データとして記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記基準の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を基準の主走査変動として検出し、前記第2の記憶手段に記憶された前記現在の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を現在の主走査変動として検出する主走査変動検出手段と、
前記基準の主走査変動と前記現在の主走査変動との差が予め設定した所定値未満であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させ、前記差が前記所定値以上であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させない補正可否判断手段と
を設けたことを特徴とする原稿読取装置。 - 前記第1の記憶手段に記憶する基準の読取データが、前記最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータであり、前記第2の記憶手段に記憶する現在の読取データが、前記給送される原稿間で前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータであって、
前記主走査変動検出手段は、前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段に記憶した読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を、それぞれ前記中央部の読取レベルと前記両端部又は一端部の読取レベルとの差によって検出することを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。 - 前記光源がアレイ状のLED光源であることを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
- 前記ゲイン補正手段は、前記第1の記憶手段に記憶された基準の読取データと前記第2の記憶手段に記憶された現在の読取データとの読取レベルの差に応じて、前記画像読取処理部の読取ゲインを補正することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
- 前記画像読取処理部は、前記A/D変換した画像データをデジタル増幅するデジタル増幅手段を有し、
前記ゲイン補正手段は、前記デジタル増幅手段のデジタルゲインを補正することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の原稿読取装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の原稿読取装置において、
前記基準背景部を読み取った読取データを前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に記憶させる際に、前記基準背景部を一度に複数回読み取った複数ラインの画像データを平均化して記憶させる平均化手段を設けたことを特徴とする原稿読取装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載の原稿読取装置において、
前記シートスルー読み取りにおける最初の原稿を読み取る前にだけ、あるいは最初の原稿を読み取る前及び所定枚数の原稿を読み取るごとに、基準白板を読み取ってシェーディングデータを生成し、そのシェーディングデータによって、その後次に前記基準白板を読み取るまで、各原稿の読み取りによる画像データをシェーディング補正するシェーディング補正手段を有することを特徴とする原稿読取装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の原稿読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 自動原稿給送装置と原稿読取部を備え、
該原稿読取部が、光源を含む読取光学系と、該読取光学系によって得た原稿からの反射光を光電変換し、その電気信号を増幅及びA/D変換して画像データを出力する画像読取処理部と、前記光源の連続点灯による光量変動に対応して前記画像読取処理部の読取ゲインを補正するゲイン補正手段とを有し、
前記自動原稿給送装置によって連続的に給送される原稿の画像を前記読取光学系を固定したまま順次読み取るシートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前及び給送される原稿間で読み取れる位置に、原稿搬送方向に直交する主走査方向に沿って、基準色の反射面を有する基準背景部を設けた原稿読取装置による原稿読取方法であって、
前記シートスルー読み取り時に、
最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取って、その画像データを基準の読取データとして記憶し、
給送される原稿間で前記基準背景部を読み取って、その画像データを現在の読取データとして記憶し、
前記基準の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を基準の主走査変動として検出し、
前記現在の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を現在の主走査変動として検出し、
前記基準の主走査変動と前記現在の主走査変動との差が予め設定した所定値未満であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させ、前記差が前記所定値以上であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させない
ことを特徴とする原稿読取方法。 - 請求項9に記載の原稿読取方法において、
前記最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータを、前記基準の読取データとして記憶し、
前記給送される原稿間で前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータを、前記現在の読取データとして記憶し、
前記基準の主走査変動及び前記現在の主走査変動を、それぞれ前記基準の読取データ及び前記現在の読取データの前記中央部の読取レベルと前記両端部又は一端部の読取レベルとの差によって検出することを特徴とする原稿読取方法。
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