JP2013150130A - 原稿読取装置及び画像形成装置と原稿読取方法 - Google Patents

原稿読取装置及び画像形成装置と原稿読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シートスルー読み取り時に、読取データの主走査変動が大きい場合にそれを一層悪化させないようにする。
【解決手段】ADF2によって連続的に給送される原稿の画像を、原稿読取部3が読取光学系を固定したまま順次読み取るシートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前に基準背景部を読み取った基準の読取データを第1メモリ132に記憶し、給送される原稿間で基準背景部を読み取った現在の読取データを第2メモリ133に記憶する。その基準の読取データと現在の読取データのそれぞれ主走査方向における読取レベルの変動量を主走査変動検出部134が検出し、それを主走査変動比較部135が比較して、その差が所定値未満であれば補正可否判断部136がゲイン演算部137に補正ゲインを算出させてデジタル増幅部114のゲインを補正させ、その差が所定値以上であればデジタル増幅部114のゲインを補正させない。
【選択図】 図2

Description

この発明は、原稿読取装置及びその原稿読取装置を備えた複写機、ファクシミリ装置、及びそれらとプリンタの機能を組み合せたデジタル複合機等の画像形成装置、ならびに原稿読取装置による原稿読取方法に関する。
上述したような各種の画像形成装置には、原稿を原稿台から1枚ずつ読取位置へ搬送する自動原稿給送装置(Auto Document Feeder:以下「ADF」と略称する)と、そのADFによって給送される原稿を副走査方向に搬送しながら、光源を含む読取光学系とCCDラインセンサ等の光電変換素子とで、その画像を読み取る画像読取部とを有する原稿読取装置を備えたものが多くなっている。このような原稿読取動作を「シートスルー読み取り」と称す。この場合は、読取光学系は所定の読取位置から移動しない。
これに対して、コンタクトガラス上に原稿をセットし、光源を含む読取光学系を副走査方向に移動させながら光電変換素子でその画像を読み取る動作を「ブックスキャン読み取り」と称している。
この「ブックスキャン読み取り」と「シートスルー読み取り」の両方の読み取り動作が可能な原稿読取装置も多い。
ところで、上記光学系には、原稿の画像を光電変換素子上に結像させるために光学レンズを備えている。その光学レンズはコサイン4乗則という特性、すなわち、レンズの光軸に近い主走査方向の中央部は光量が多くて明るく、レンズの光軸から離れた主走査方向の端部は光量が少なくなって暗くなるという特性を有している。
そのため、原稿面を照明する光源の明るさが主走査方向の全体に一様であっても、光電変換素子の出力レベルは、主走査方向の中央部のレベルが大きく、周辺に行くにしたがってレベルが低下する傾向がある。その他に、光電変換素子の感度の不均一性や光源の光量ムラなども、主走査方向の読取レベルのムラの原因となる。
そこで、原稿読取装置においては一般に原稿を読み取る前に、画像濃度の基準とする基準白板を読み取ってシェーディングデータを生成し、実際に原稿を読み取った際に、光電変換素子の出力の主走査方向のバラツキを、そのシェーディングデータによって画素ごとに補正するシェーディング補正を行っている。
例えば、図9に示すように、原稿の白色部における主走査方向1ラインの読取レベル(シェーディング補正前)Lが、主走査方向の中央部より両端部でレベルが低くなるようなムラがあったとしても、シェーディング補正後の読取レベルLsは、主走査方向に略均一になるようにする。
しかし、その基準白板はシートスルー読み取り時の原稿読取位置とは異なる位置に設置されている。そのため、シートスルー読み取りの場合、ADFによって順次搬送されてくる原稿の読み取り前に、毎回光源を含む光学系のキャリッジを基準白板読取位置へ移動させてそれを読み取った後、原稿読取位置へ戻して原稿を読み取るようにすると、単位時間当りの読取原稿枚数(sheets per minute:SPM)が低下してしまう。これを生産性の低下という。
そのため、機種によっては、シェーディング補正を行うための基準白板の読取動作を、原稿1枚の読み取り毎に行うのではなく、最初の原稿の読み取り開始前と、その後所定枚数の原稿を読み取る毎に1回、もしくは原稿読取を所定時間行う毎に1回だけ実行する「間欠シェーディング」を行っている。
あるいはまた、基準白板の読取動作を、電源ON時や待機モードからの復帰時等に1回だけ行い、その後複数枚の原稿を連続して読み取る間は基準白板の読取動作を実行しない「簡易シェーディング」を実施する機種もある。
それらの原稿読取装置では、直前に基準白板を読み取ったとき以外の原稿読取時には、前回の基準白板読取時(簡易シェーディングの場合は電源ON時等の1回の基準白板読取時)に取得したシェーディングデータを使ってシェーディング補正をする。
このようにして基準白板の読取動作を省略することによって、連続原稿読取に要する時間の短縮を図ることができる。すなわち、生産性の低下を少なくするか無くすことができる。
しかし、間欠シェーディングや簡易シェーディングでの、複数枚の原稿の連続読取時には、光源の連続点灯による発熱が原因で光源の光量が次第に低下する傾向がある。
例えば、図10に示すように、1枚目の原稿読取時の読取レベルL1(シェーディング補正前)に比べて、n枚目の原稿読み取り時の読取レベルLn(シェーディング補正前)は低下する。
そのため、同じ基準白板の読み取りによるシェーディングデータを使って、シェーディング補正を行っていくと、同じく図10に示すように、1枚目の原稿のシェーディング補正後の読取レベルL1sとn枚目の原稿のシェーディング補正後の読取レベルLnsとの間でレベル差が生じ、出力画像に濃度差が生じてしまうことになる。
したがって、シートスルー読み取りにおいて、間欠シェーディングや簡易シェーディングを実施する場合には、最適なシェーディング補正がなされないことがある。
このような問題を解決するため、例えば特許文献1では、複数枚の原稿を連続的にシートスルー読み取りして間欠シェーディングを実施する場合、読取光学系に用いられる光源の時間的光量変動特性のデータを不揮発性メモリに保存しておき、そのデータによって各原稿を読み取る時の光量変動を計算して、原稿を読み取る際に光電変換素子からの出力信号を増幅するアンプのゲイン(読取ゲイン)を補正することが提案されている。
それによって、例えば図11に示すように、n枚目の原稿読み取り時の読取レベルLnが光源の光量変動により図10に示した例と同様に低下した場合、その原稿を読み取る時に光量変動分に応じて読取ゲインを補正(増加)することによって、その読取レベルLn′を、図10に示した1枚目の原稿読み取り時の読取レベルL1と同様なレベルにすることができる。
そのゲイン補正後の読取レベルLn′(図11)をシェーディング補正すれば、そのシェーディング補正後の読取レベルLns′を、図10に示した1枚目の原稿のシェーディング補正後の読取レベルL1sと同様なレベルにすることができる。
このように読取ゲインを補正することによって、間欠シェーディング動作での原稿連続読取時の光源の光量低下による読取レベルの低下を補正することができる。
しかしながら、特許文献1に記載されているように、原稿読み取り時の読取ゲインを光量変動分に応じて補正(増加)すると、信号レベルの大きさに係わらず読取ゲインが一定率で増加することになる。そのため、実際には図11に示したように主走査方向の1ラインの読取信号全体のレベルが一定量だけ増加するのではなく、各画素の信号レベルの大きさ(絶対値)によって、それに読取ゲインを乗じた読取レベルの増加量が変わることになる。
そのため、上述した読取ゲインの補正は、主走査方向の1ラインの読取レベルの変化が少ない状態で一律に読取レベルが低下する場合には有効である。しかし、光源の種類によっては連続点灯時の光量低下の度合がその長さ方向(主走査方向)の位置によって異なるものがある。そのような場合には、読取ゲインを補正することによって、主走査方向の読取レベルの変動が一層大きくなってしまうという問題があった。
例えば、読取光学系の光源としてアレイ状の発光ダイオード(LED)光源を使用する場合、前述した光学レンズのコサイン4乗則の特性を補償するために、長手方向(主走査方向)に沿ってLEDを配置する密度を、中央部より両端部を密にして両端部の光量を増加するようにしている。そのため、連続点灯時に、LEDが粗な部分と密な部分とで発光による発熱温度に差異が生じ、それにより主走査方向の光量分布が経時で変動することになる。そのため、主走査方向の1ラインの読取信号レベルの経時による低下度合も異なってくる。
例えば、図12に示すように、1枚目の原稿読み取り時の読取レベルL1に対するn枚目の原稿読み取り時の読取レベルLnの低下(下向き矢印で示す)は、読取枚数が多くなると主走査方向の中央部に比べて両端部付近の方が大きくなる。
このn枚目読取時の読取レベルLnを1枚目読取時の読取レベルL1と同等にしようとして、アンプゲインを大きくするゲイン補正を行うと、主走査方向のどこでも同一のゲイン補正がかかるため、ゲイン補正後の読取レベルLn′は「補正前の読取レベル×ゲイン(G)」になる。
したがって、ゲイン補正によるゲイン増加量は、図12に上向き矢印で示すように、補正前のレベルが大きい中央部では大きいが、補正前のレべルが小さい両端部では小さくなる。すなわち、補正されるレベルの絶対量が中央部では大きく両端部では小さくなる。そのため、n枚目読取時のゲイン補正後の読取レベルLn′の主走査方向のレベル変動は、ゲイン補正前のn枚目読取時の読取レベルLnの主走査方向のレベル変動より大きくなってしまう。
したがって、シェーディング補正後の主走査方向の読取レベルの変動も、ゲイン補正をしなかった場合のシェーディング補正後の読取レベルLnsの変動よりも、ゲイン補正をした場合のシェーディング補正後の読取レベルLns′の変動の方が大きくなり、読取レベル変動の影響を悪化させてしまうことになる。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ADFを備えた原稿読取装置において、複数枚の原稿を連続的に読み取るシートスルー読み取り時に、経時による読取光学系の光源の光量低下に応じて読取ゲインを補正することにより、読取データの主走査方向における読取レベルの変動(主走査変動)が大きい場合に、その主走査変動を一層悪化させないようにすることを目的とする。
この発明は、自動原稿給送装置と原稿読取部を備え、その原稿読取部が、光源を含む読取光学系と、その読取光学系によって得た原稿からの反射光を光電変換し、その電気信号を増幅及びA/D変換して画像データを出力する画像読取処理部と、上記光源の連続点灯による光量変動に対応して上記画像読取処理部の読取ゲインを補正するゲイン補正手段とを有する原稿読取装置であって、上記の目的を達成するため、次のように構成したことを特徴とする。
すなわち、上記自動原稿給送装置によって連続的に給送される原稿の画像を上記読取光学系を固定したまま順次読み取るシートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前及び給送される原稿間で読み取れる位置に、原稿搬送方向に直交する主走査方向に沿って、基準色の反射面を有する基準背景部を設けると共に、
上記シートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前に上記基準背景部を読み取った画像データを基準の読取データとして記憶する第1の記憶手段と、給送される原稿間で上記基準背景部を読み取った画像データを現在の読取データとして記憶する第2の記憶手段と、
上記第1の記憶手段に記憶された上記基準の読取データの主走査方向における読取レベルの変動量を基準の主走査変動として検出し、上記第2の記憶手段に記憶された現在の読取データの主走査方向における読取レベルの変動量を現在の主走査変動として検出する主走査変動検出手段と、
上記基準の主走査変動と現在の主走査変動との差が予め設定した所定値未満であれば上記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させ、上記差が上記所定値以上であれば上記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させない補正可否判断手段とを設けている。
この発明によれば、シートスルー読み取り時において、原稿間で基準背景部を読み取ったときの読取データによる主走査変動が大きくなった場合には、読取光学系の光源の連続点灯による光量変動対応する画像読取処理部の読取ゲインの補正を行わないことにより、経時による原稿読み取り時の読取データ(画像データ)の主走査変動を一層悪化させないようにすることができる。
この発明による原稿読取装置の一実施形態の構成を示す概略図である。 図1に示した原稿読取装置の原稿読取部3における画像読取信号処理系の構成を示すブロック図である。 図1及び図2に示した原稿読取装置による原稿読取処理のメインルーチンを示すフロー図である。 図3におけるステップS11の原稿間処理のサブルーチンの内容を示すフロー図である。
基準背景部の読取レベルの経時による主走査変動の増加が小さい場合の説明用の線図である。 基準背景部の読取レベルの経時による主走査変動の増加が大きい場合の説明用の線図である。 図6におけるn枚目の原稿の読取レベルをゲイン補正した場合の読取レベルの変化を示す線図である。 この発明による原稿読取装置を備えた画像形成装置の一実施形態の全体構成を示す概略図である。
原稿読取装置における一般的なシェーディング補正を説明するための線図である。 従来の原稿読取装置における原稿連続読取時の光量変動による読取レベルの低下とそのシェーディング補正による問題を説明するための線図である。 同じくその原稿連続読取時の光量変動分に応じた読取ゲイン補正について説明するための線図である。 同じくその原稿連続読取時の光量変動が主走査方向の中央部より両端部ほど大きい場合にゲイン補正を行った場合の問題点を説明するための線図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
〔原稿読取装置の実施形態〕
図1はこの発明による原稿読取装置の一実施形態の構成を示す概略図である。
この図1に示す原稿読取装置1は、自動原稿給送装置(ADF)2と原稿読取部3とからなる。
ADF2は、原稿トレイ14に載置されたシート状の原稿Pをその最上部に位置する原稿からピックアップローラ5によって順次繰り出す。その原稿Pを分離ユニット6によって1枚ずつ分離し、送り出しコロ7によって搬送方向に給送する。
その原稿Pを搬送ローラ8と矢示A方向に回転する搬送ドラム9とによって狭持して、搬送ドラム9の表面に密着させた状態で搬送し、下部のシートスルー原稿の読取位置RLを通過させ、一方の面(おもて面)の画像を原稿読取部3によって読み取らせる。
その後、その原稿Pを図示しない分離手段により搬送ドラム9の表面から分離させ、搬送ローラ対10で挟持して密着イメージセンサ(Contact Image Sensor:CIS)11とガイド板12との間を通過させるように搬送する。両面読取モードのときは、その密着イメージセンサ11によって原稿Pの他方の面(裏面)の画像を読み取る。
その後、その原稿Pを排紙ローラ対13によって矢示B方向へ送出し、排紙トレイ15上へ排出する。
搬送ドラム9の下部における原稿読取部3のシートスルー原稿用ガラス22との間に、細長い板状の基準背景部(基準背景板)16を、読取位置RLを中心に、原稿搬送方向に直交する主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って固定配置している。
この基準背景部16は上記のように、シートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前及び給送される原稿間で読み取れる位置に、主走査方向に沿って設けられた基準部材であり、読取られる下面は白色等の均一な基準色の反射面になっている。また、この基準背景部16は、搬送される原稿を読み取る際の原稿押さえも兼ねている。
原稿読取部3はその上面に、コンタクトガラス20と、シェーディング補正用の基準部材である基準白板21と、シートスルー原稿用ガラス22とを配置している。
コンタクトガラス20は、ブックスキャン読み取りモードの時に原稿をセットする透明部材である。
このブックスキャン読み取りモードとは、コンタクトガラス20上に置かれた原稿に対して、後述する第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を矢示F方向(副走査方向)へ移動させながらその原稿の下面の画像を読み取るモードである。
基準白板21は、シェーディング補正用のシェーディングデータを得るために、原稿の画像を読み取る前に読み取られる基準部材であり、基準背景部16と同様に、画像読み取りの主走査方向に沿って設けた下面が白色の細長い板状の部材である。
シートスルー原稿用ガラス22は、シートスルー読み取りモードの時に、ADF2によって連続的に順次搬送されてくる原稿Pを読み取るための窓を形成する細長い透明部材であり、シートスルー原稿読取位置RLを中心に主走査方向に沿って設けられている。
シートスルー読み取りモードでは、基準白板21を読み取る場合は、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を基準白板21を読み取れる位置まで移動させて、それを読み取る。原稿P又は基準背景部16を読み取る場合は、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシートスルー原稿読取位置RLに対応する位置に停止させた状態で、基準背景部16を読み取るか、あるいはその原稿読取位置RLを通過する原稿の下面の画像を読み取る。
原稿読取部3の内部には、上述した第1キャリッジ23と第2キャリッジ26と共に、読取光学系を構成する光学レンズ29及び光電変換素子であるCCDラインセンサ30を備え、さらに、信号処理基板31とステッピングモータ等のスキャナモータ32を有する。
第1キャリッジ23は、光源24と第1ミラー25を有し、画像読取の副走査方向(矢示F方向)に移動可能である。光源24はいずれの読み取りモードでも、読取動作を開始する前に点灯する。
第2キャリッジ26は、第2ミラー27と第3ミラー28を有し、同じく画像読み取りの副走査方向である矢示F方向に、第1キャリッジ23の移動速度の1/2の速度で移動可能である。それによって、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26とが移動中に、光源24からCCDラインセンサ30までの光路長を常に一定に保つようにする。
スキャナモータ32は、第1キャリッジ23および第2キャリッジ26を移動させるための駆動源である。信号処理基板31には、CCDラインセンサ30によって光電変換された電気信号(アナログ信号)を処理するIC等による回路が設けられているが、その具体例については後述する。
光源24は、この実施例では、多数の発光ダイオード(LED)をアレイ状(直線状)に並べて配置したLED光源であり、各LEDが主走査方向の一部の照明を分担し、全体で主走査方向の全域を照明する構成になっている。そして、前述した光学レンズ29のコサイン4乗則の特性を補償するために、LEDの配置密度を主走査方向の中央部では幾分粗にし、両端部側で密にしている。
この原稿読取部3によれば、第1キャリッジ23の光源24から照射された光は、基準白板21あるいはシートスルー原稿用ガラス22の奥を照明し、その反射光が第1〜第3ミラー25,27,28によって順次反射され、光学レンズ29によってCCDラインセンサ30の受光面に結像される。
第1キャリッジ23と第2キャリッジ26は、非動作時にはシートスルー読み取りモード時の読取位置RLに待機する。
そして、ブックスキャン読み取りモードでは、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26がスキャナモータ32の駆動により、画像読取面とCCDラインセンサ30との間の距離を一定に保ちながら副走査方向に移動し、基準白板21及びコンタクトガラス20上に置かれた原稿の画像を読み取る。
一方、シートスルー読み取りモードでは、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシートスルー原稿読取位置RLに停止させたまま、ADF2によって給送されてくる原稿Pの画像を読み取る。
また、原稿の読取開始前又は原稿と原稿の紙間(原稿間)で基準背景部16を読み取る場合も、第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシートスルー原稿読取位置RLに停止させたまま、基準背景部16を読み取る。その際、基準背景部16の主走査方向の全域を少なくとも1回読み取るが、複数回読み取ってその各回の読取信号を平均化すれば、ノイズの影響を低減させることができる。
CCDラインセンサ30は、主走査方向に並んだ各画素ごとに入射光量に応じた電気信号を出力し、アナログの画像読取信号として信号処理基板31へ入力させる。
原稿の裏面の画像を読み取る場合は、密着イメージセンサ11によって行うが、この発明には関係しないので、その説明は省略する。
次に、この原稿読取装置1の原稿読取部3における画像読取信号処理系の構成を図2によって説明する。図2はその画像読取信号処理系の構成を示すブロック図である。
この原稿読取装置1は、前述したように自動原稿給送装置(ADF)2と原稿読取部3とからなる。その原稿読取部3内には、画像読取処理部110と、シェーディング補正処理部120、およびレベル補正部130等が設けられている。
これらの各部の動作タイミング等の制御等は、この原稿読取装置1全体を制御するマイクロコンピュータを含む制御部(コントローラ)によって制御される。
画像読取処理部110は、光電変換部111、アナログ処理部112、A/D変換部113及びデジタル増幅部114から構成されている。
光電変換部111は、図1におけるCCDラインセンサ30を含み、基準白板21又は基準背景部16や原稿からの反射光をCCDラインセンサ30で光電変換し、その各画素毎の電流信号を電圧信号に変換してアナログの画像読取信号とし、AC結合を介してアナログ処理部112へ出力する。
アナログ処理部112は、クランプ回路、サンプルホールド回路、及びAPGA(アナログ・プログラマブル・ゲイン・アンプ)等で構成されている。そして、光電変換部111からこのアナログ処理部112に入力した画像読取信号を、クランプ回路によって黒レベルに基準電圧を補正し、サンプルホールド回路によってサンプルホールドして連続した画像データとし、APGAによってA/D変換に適した電圧に増幅してA/D変換部113へ送る。
A/D変換部113はA/Dコンバータであり、アナログ処理部112から入力したアナログの画像読取信号をデジタル画像データ(以下単に「画像データ」と称す)に変換する。
デジタル増幅部114は、デジタル可変ゲインアンプであるDPGA(デジタル・プログラマブル・ゲイン・アンプ)と出力先切換回路等で構成されている。そして、このデジタル増幅部114では、A/D変換部113から入力する画像データを、DPGAによって設定されたゲインでデジタル増幅して10bitの画像データとし、出力先切換回路によって後述する各部のいずれかへ出力する。
すなわち、基準白板21を読み取った場合はシェーディング補正処理部120のシェーディングデータ生成部121へ、原稿を読み取った場合はシェーディング補正部123へ、基準背景部16を読み取った場合はレベル補正部130の平均化部131へ、それぞれその画像データを出力する。その切換え制御は、この原稿読取装置の全体を制御する図示していない制御部によってなされる。
また、DPGAは、レベル補正部130の後述するゲイン演算部137からのゲイン補正データに応じてそのゲインが補正される。
シェーディング補正処理部120は、シェーディングデータ生成部121、シェーディングデータ記憶部122、及びシェーディング補正部123から構成されている。
シェーディングデータ生成部121では、画像読取処理部110が基準白板21を読み取ったときに出力する画像データを入力して、シェーディングデータを生成する。そして、そのシェーディングデータをシェーディングデータ記憶部122に記憶させる。
シェーディング補正部123では、画像読取処理部110がその後、原稿の画像を読み取ったときに出力する画像データを入力して、シェーディングデータ記憶部122に記憶されているシェーディングデータによって、前述したシェーディング補正をする。
それによって、図1によって前述した読取光学系の光源24の主走査方向における光量ムラ、光学レンズ29のコサイン4乗則の特性、光電変換部111におけるCCDラインセンサ30の画素毎の感度ムラ等を補正して、主走査1ラインの画像データが全て白画素であった場合に、図9に示したシェーディング補正後の読取レベルLsのように、読取レベルが主走査方向に略均一になるようにする。
しかし、この実施形態の原稿読取装置では、シートスルー読み取り時には生産性確保のため、前述した間欠シェーディング又は簡易シェーディングを行う。
間欠シェーディングを行う場合は、画像読取処理部110が基準白板21の読取動作を各原稿を読み取る前に毎回行うのではなく、所定枚数の原稿を読み取る毎に1回、もしくは所定時間経過するごとに1回だけ実施して、シェーディングデータ生成部121でシェーディングデータを生成し、シェーディングデータ記憶部122のシェーディングデータを更新する。
そのシェーディングデータによって、次に基準白板21の読取動作を実施するまで、各原稿の画像を読み取った画像データのシェーディング補正を行う。それによって、読取光学系を基準白板の読取位置へ移動させて基準白板を読み取った後シートスルー原稿読取位置へ戻す動作の回数を少なくして、多数の原稿を連続読み取りする速度を速くすることができる。
簡易シェーディングの場合は、基準白板21の読取動作を、電源ON時や待機モードからの復帰時等に1回だけ行ってその後は行わない。したがって、シートスルー読み取り時には、最初に基準白板の読取動作を行ったときにシェーディングデータ生成部121が生成して、シェーディングデータ記憶部122に記憶させたシェーディングデータによって、その後連続して読み取る全ての原稿の画像データのシェーディング補正を行う。それによって、生産性の低下を無くすことができる。
シェーディング補正処理部120によってシェーディング補正した画像データは、図示していない後段画像処理部へ送られ、印刷条件等に合わせた各種の画像補正処理を行って出力される。
レベル補正部130は、平均化部131、第1の記憶手段である第1メモリ132、第2の記憶手段である第2メモリ133、主走査変動検出部134、主走査変動比較部135、補正可否判断部136及びゲイン演算部137から構成されている。なお、第1メモリ132と第2メモリ133は、同一のメモリのメモリ領域をシェアして使用してもよい。
この原稿読取装置では、シートスルー読み取り時に、1枚目の原稿を読み取る前及びADF2によって連続して給送される原稿間(前の原稿と後の原稿との紙間)のタイミングで、読取光学系をシートスルー原稿読取位置に固定したままの状態で、図1に示した基準背景部16を読み取ることができる。この実施例では、各基準背景部読取時には基準背景部16を複数回読み取って、主走査の複数ライン分の画像データを取得する。
そして、1枚目の原稿を読み取る前に基準背景部16を読み取った時の複数ライン分の画像データを、平均化部131に入力させて一時記憶させ、その各ラインの画像データを主走査方向の対応する画素毎に平均化して、その平均化した画像データを基準の読取データとして第1メモリ132に記憶させる。
その後、2枚目以降の各原稿を読み取る前に、その直前に読み取った原稿との間の紙間において、基準背景部16を複数回読み取って、その複数ライン分の画像データを、平均化部131によって上述と同様に平均化し、その平均化した画像データを現在の読取データとして第2メモリ133に記憶させる。
なお、このように基準背景部16を読み取る際に所定ライン数分読み取って、対応する画素毎に平均化することによって、ランダムなノイズ成分を影響を受け難くすることができる。しかし、基準背景部16を最低限1ライン分読み取って、その画像データを第1メモリ132又は第2メモリ133に記憶させるようにしてもよい。その場合には、平均化部131は不要になる。
また、2枚目以降の各原稿間で基準背景部16を読み取らずに、複数枚の原稿を読み取る毎にその後の原稿間で基準背景部16を読み取るようにしてもよい。その複数枚は一定枚数でも、その枚数を経時により変更してもよい。
次に、主走査変動検出部134は、第1メモリ132に記憶している基準の読取データの主走査方向における読取レベルの変動量(「基準の主走査変動」と称す)と、第2メモリ133に記憶した原稿間で基準背景部16を読み取ったときの現在の読取データの主走査方向における読取レベルの変動量(「現在の主走査変動」と称す)とを検出する。
この主走査変動は、第1メモリ132及び第2メモリ133に記憶している各読取データ(画像データ)ごとに、その主走査方向の各画素の読取レベルのうち最高値と最低値との差を算出して主走査変動としてもよい。
あるいは、その各読取データの読取レベルは、一般に主走査方向の中央部が最も高く、両端部が最も低いので、中央部の画素の読取レベルと両端部の画素の読取レベルの平均又は一端部の画素の読取レベルとの差を算出しても、簡便に主走査変動を検出することができる。特に、この実施形態では読取光学系の光源24がLED光源であるので、前述したように経時における光量低下がLEDの配置密度が粗い中央部では少なく、配置密度が密な両端部では大きくなるため、この傾向が強い。
この場合は、基準背景部16を読み取った時の各読取データ(画像データ)の主走査方向の中央部と両端部又は一端部の画素の読取レベルのデータだけを記憶しておけばよいので、第1メモリ132及び第2メモリ133のメモリ容量を大幅に削減できる。
なお、第1メモリ132に記憶している基準の読取データによる基準の主走査変動については、主走査変動検出部134が一度それを検出すれば、シートスルー読み取りによるその一連の原稿読取中は変わらないので、その検出値を記憶しておけばよい。
主走査変動比較部135は、主走査変動検出部134で検出された基準の主走査変動の値と現在の主走査変動の値とを比較する。
補正可否判断部136は、主走査変動比較部135で比較した結果に基づいて、ゲイン補正を行うか否かの判断を行う。
この判断は、例えば、現在の主走査変動の値が基準の主走査変動の値より所定値以上大きくない(所定値未満である)場合は、経時による主走査変動の増加は小さいので、ゲイン補正を行うと判断する。現在の主走査変動の値が基準の主走査変動の値より所定値以上大きい(所定値未満でない)場合は、経時による主走査変動の増加が大きいので、ゲイン補正を行わないと判断する。
その判断の閾値とする「所定値」は予め最適な値を求めて記憶させておくが、メンテナンスの際や用途などにより必要に応じて外部から変更できるようにしてもよい。
ゲイン演算部137は、補正可否判断部136がゲイン補正を行うと判断した場合に、デジタル増幅部114における設定ゲインを増加させる補正ゲインを演算する。
すなわち、第1メモリ132に記憶された基準の読取データの読取レベルに対して、第2メモリ133に記憶された現在の読取データの読取レベルがどの程度減少したか判断し、第2メモリに133記憶された現在の読取データの読取レベルが基準の読取データの読取レベルと等しくなるような補正ゲインを演算して、その補正ゲインをデジタル増幅部114に送る。
デジタル増幅部114は、その補正ゲインだけデジタル増幅のゲインを加算して設定し、その後に原稿を読み取ったときにA/D変換部113から入力する読取データ(画像データ)をその補正設定したゲインでデジタル増幅して、読取レベルの低下を補正する。
ゲイン演算部137が第1メモリ132に記憶された基準の読取データの読取レベルに対して、第2メモリ133に記憶された現在の読取データの読取レベルの減少度合を判断する際、その各読取データのそれぞれ1ラインの各画素の読取レベルの平均値を比較するとよい。
しかし、第1メモリ132及び第2メモリ133にそれぞれ1ラインの各読取データの中央部と両端部の画素の読取レベルだけを記憶した場合は、中央部の画素の読取レベル同士を比較し、現在の読取データの中央部の読取レベルが基準の読取データの中央部の読取レベルと同等になるように、補正ゲインを演算すればよい。
あるいは、特許文献1に記載されている例と同様に、図1に示した光源24の時間的光量変動特性のデータを予めゲイン演算部137の不揮発性メモリに記憶しておき、シートスルー読み取り開始後の時間経過をタイマで計測して、その経過時間に応じて各原稿を読み取る際の光量変動を計算し、デジタル増幅部114のゲインを補正する補正ゲインを演算するようにしてもよい。
次に、図1及び図2に示した原稿読取装置による原稿読取処理について図3〜図7によって説明する。これは、この発明による原稿読取方法の実施例の説明でもある。
図3はその原稿読取装置による原稿読取処理のメインルーチンを示すフロー図であり、図4は図3における原稿間処理のサブルーチンの内容を示すフロー図である。
また、図5は基準背景部の読取レベルの経時による主走査変動の増加が小さい場合の説明用の線図であり、図6は基準背景部の読取レベルの経時による主走査変動の増加が大きい場合の説明用の線図である。さらに、図7は図6におけるn枚目の原稿の読取レベルをゲイン補正した場合の変化を示す線図である。
原稿読み取りの開始が指示されると、図示していない制御部によって、図3に示す原稿読取処理が開始される。このとき、原稿読取装置1の各部が動作可能な待機状態になり、図1に示した光源24が点灯する。
原稿読み取りの開始指示は、原稿読取装置1又はそれを搭載した画像形成装置に設けられた操作パネルのスタートキー(ボタン)がタッチされるか、この原稿読取装置1にネットワーク等を介して接続されたホスト装置からの読取開始コマンドの受信などによってなされる。
図3の処理を開始すると、まずステップS1で読み取りモードがシートスルー読み取りか否かを判断する。シートスルー読み取りではないと判断した場合は、ステップS2に移行してブックスキャン読み取りを実行して処理を終了する。
ブックスキャン読み取りは、図1に示した基準白板21とコンタクトガラス20上に載置された原稿に対して第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を走行移動させながら、基準白板21を読み取った後原稿の画像を読み取る。
その際、図2に示した画像読取処理部110によって、光電変換したアナログの読取画像信号をデジタルの画像データに変換して所定のゲインでデジタル増幅する。そして、シェーディング補正処理部120において、基準白板21を読み取ったときの画像データからシェーディングデータを生成して記憶し、その後に原稿を読み取ったときの画像データをシェーディング補正して、後段画像処理部へ出力する。このブックスキャン読み取りの処理は従来と同様である。
ステップS1の判断でシートスルー読み取りであった場合は、図1に示したADF2によって、原稿トレイ14上にセットされた複数枚の原稿Pを連続的に順次給送し、その原稿Pの画像を原稿読取部3によって順次読み取るシートスルー読み取りを実行する。
その場合、まずステップS3へ進んで、1枚目の原稿を読み取る前に図1に示した第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を基準白板読取位置へ移動させて、基準白板21を読み取る。そして、図2における画像読取処理部110で読み取った画像データをシェーディング補正処理部120へ送り、ステップS4へ進む。
ステップS4では、シェーディングデータ生成部121がその画像データに基づいてシェーディングデータを生成し、それをシェーディングデータ記憶部122に記憶する。
次に、ステップS5で、図1に示した第1キャリッジ23と第2キャリッジ26をシートスルー原稿読取位置RLへ戻して停止させ、基準背景部16を複数回読み取る。その各回に読み取った複数ラインの画像データを図2に示した画像読取処理部110からレベル補正部130へ入力させ、平均化部131で各ラインの主走査方向の中心部と両端部の対応する各画素の読取レベルを平均化して、中心部と両端部の3点のデータを、ステップS6で基準の読取データとして第1メモリ132に記憶する。
その後、ステップS7で、主走査変動検出部134が、第1メモリ132に記憶された基準の読取データにおける中央部の画素の読取レベルと両端部の画素の平均の読取レベルとの差によって、基準の主走査変動を検出して記憶する。
これらのステップS5〜S7の処理を図5及び図6によって説明すると、1枚目の原稿を読み取る前に基準背景部16を読み取ったときの画像データの読取レベルをL1とし、その主走査方向の中央部の画素の読取レベルC1と、両端部の各画素の読取レベルE1a,E1bを、基準の読取データとして第1メモリ132に記憶する。
そして、その基準の読取データにおける中央部の画素の読取レベルC1と両端部の画素の平均の読取レベル(E1a+E1b)/2=EA1との差ΔCE1を、ΔCE1=C1−EA1によって算出し、それを基準の主走査変動の検出値として記憶する。
その後、原稿読取を開始する。ステップS8で、まず1枚目の原稿をADF2によって給送させ、その原稿の画像を画像読取処理部110によって読み取る。
そして、その読み取った画像データをシェーディング補正部123へ送り、ステップS9でそのシェーディング補正部123が、ステップS4で生成して記憶されたシェーディングデータによってシェーディング補正をして出力する。
その後、ステップS10で、ADF2の原稿トレイ14に原稿が残っているか否かを判断する。この判断は、ADF2の原稿検知センサによる検知信号の有無によって行う。原稿が残っていないと判断した場合は、この原稿読取処理を終了する。原稿が残っていると判断した場合は、次の原稿を読み取る前にステップS11とS12、あるいはさらにステップS13とS14の処理を行う。
まず、ステップS11で原稿間処理のサブルーチンの処理を実行する。この原稿間処理のサブルーチンでは、図4に示すステップS21〜S27の処理を行う。
その最初のステップS21では、ステップS5と同様に図1に示した基準背景部16を図2に示した画像読取処理部110で複数回読み取り、レベル補正部130の平均化部131で、その各回に読み取った複数ラインの画像データの主走査方向の中心部と両端部の対応する各画素の読取レベルを平均化し、中心部と両端部の3点のデータを、ステップS22で現在の読取データとして第2メモリ133に記憶する。
そして、ステップS23で、ステップS7と同様に図2の主走査変動検出部134が、第2メモリ133に記憶された現在の読取データにおける中央部の画素の読取レベルと両端部の画素の平均の読取レベルとの差によって、現在の主走査変動を検出する。
これらのステップS21〜S23の処理を図5及び図6によって説明すると、n枚目(最初は2枚目)の原稿を読み取る前に基準背景部16を読み取ったときの画像データによる読取レベルをLnとし、その主走査方向の中央部の画素の読取レベルCnと両端部の各画素の読取レベルEna,Enbを、現在の読取データとして第2メモリ133に記憶する。
そして、その現在の読取データにおける中央部の画素の読取レベルCnと両端部の画素の平均の読取レベル(Ena+Enb)/2=EAnとの差ΔCEnを、ΔCEn=Cn−EAnによって算出し、それを現在の主走査変動の検出値とする。
次に、ステップS24で、主走査変動比較部135がこの基準の主走査変動ΔCE1と現在の主走査変動ΔCEnとを比較する。通常、後者の方が前者より大きくなるので、現在の主走査変動ΔCEnから基準の主走査変動ΔCE1を減じて、主走査変動差ΔX=ΔCEn−ΔCE1を算出する。
そして、ステップS25で、補正可否判断部136がその主走査変動差ΔXが予め設定した所定値A未満か否かによって、ゲイン補正を行うか否かを判断する。
すなわち、主走査変動差ΔXが予め設定した所定値A未満(ΔX<A)の場合は、経時による主走査変動の増加が小さいのでゲイン補正を行うと判断する。その場合は、ステップS26,S27へ移行し、ゲイン補正を行ってから図3のメインルーチンへリターンする。しかし、主走査変動差ΔXが所定値Aを以上である(ΔX≧A)場合には、経時による主走査変動の増加が大きいためゲイン補正を行わないと判断し、ゲイン補正を行わずに図3のメインルーチンへリターンする。
ステップS25でΔX<Aであり、ゲイン補正を行うと判断した場合は、ステップS26で図2におけるゲイン演算部137が、現在の読取レベルが基準の読取レベルに対してどの程度減少したかを判断して、その減少分だけ読取レベルを増加させるように、デジタル増幅部114のゲインを増加させるための補正ゲインを演算して、デジタル増幅部114へ送る。そして、ステップS27でデジタル増幅部114がその補正ゲインだけデジタルゲインを増加するように補正設定する。
この実施形態では、例えば図5に示した現在の読取レベルLnの中央部の画素の読取レベルCnが、基準の読取レベルL1の中央部の画素の読取レベルC1と等しくなるようにするための補正ゲインを演算し、その演算結果をデジタル増幅部114に送る。
それによって、デジタル増幅部114はその補正ゲインだけデジタルゲインを増加し、その後に読み取る原稿の画像データの読取レベルが、1枚目の原稿を読み取ったときの読取レベルと同等になるようにする。
例えば、現在の読取レベルが基準の読取レベルに対して2割(20%)低下していた場合には、ゲインを2割大きくする。なお、アナログゲインではなくデジタルゲインを変更するのは、通常アナログゲインは3db又は1.5dbステップでの調整しかできないため、微調整ができないが、デジタルゲインは微調整が可能なためである。
しかし、それ程微調整を必要としない場合は、図2におけるアナログ処理部112に設けられているアナログ・プログラマブル・ゲイン・アンプ(APGA)等の増幅回路のゲインを補正するようにしてもよい。
これらのステップS25〜S27の処理について図5〜図7によって説明する。
原稿読取枚数nが少ないうちは、シートスルー読み取り開始後の経過時間が短いため、例えば図5に示したように、基準背景部を読み取ったときの画像データによる現在の読取レベルLnにおいて、主走査方向の中央部の画素の読取レベルCnに対して両端部の各画素の読取レベルEna,Enbのレベル低下が少ない。したがって、現在の主走査変動ΔCEnが基準の主走査変動ΔCE1と比べてあまり大きくならないため、主走査変動差ΔX=ΔCEn−ΔCE1が所定値A未満になるから、レベル補正を行う。
原稿読取枚数nが多くなると、シートスルー読み取り開始後の経過時間が長くなるため、例えば図6に示したように、基準背景部を読み取ったときの画像データによる現在の読取レベルLnにおいて、主走査方向の中央部の画素の読取レベルCnに対して両端部の各画素の読取レベルEna,Enbのレベル低下が大きくなる。したがって、現在の主走査変動ΔCEnが基準の主走査変動ΔCE1と比べて大きくなるため、主走査変動差ΔX=ΔCEn−ΔCE1が所定値A以上になるため、レベル補正を行わない。
例えば、読取光学系に用いる光源が、図1に示した光源24のように多数の発光ダイオード(LED)をアレイ状に並べて配置したLED光源である場合、前述したように、主走査方向の両端部付近には中央部よりLEDが密に配置されている。そのため、連続点灯時に、LEDが密に配置された両端部では中央部より発光による発熱量が多くなるため光量低下が大きくなり、読取枚数が多くなると図6に示したような読取レベル分布が生じる。
このような場合に、現在の読取レベルLnの中央部の画素の読取レベルCnが、基準の読取レベルL1の中央部の画素の読取レベルC1と等しくなるようにゲイン補正を行うと、読取レベルが大きい中央部に比べて、読取レベルが大幅に低下している両端部では、ゲイン補正値は同じでもレベル補正量(増加量)の大きさは小さくなる。
そのため、図7に示すように、現在の読取レベルLnをゲイン補正したと仮定した読取レベルLn′は、中央部の画素の読取レベルCn′と両端部画素の読取レベルEna′,Enb′の平均値EAn′との差が大きくなる。すなわち主走査変動ΔCEn′が大きく増加し、主走査変動が一層悪化することになる。
それによって、図12によって説明したように、シェーディング補正を行っても、この主走査変動を充分に補正することはできず、レベル補正を行わなかった場合よりも主走査変動が大きくなる。そのため、このような場合にはレベル補正を行わないようにして、主走査変動の一層の悪化を防ぐ。
図3のメインルーチンに戻ると、ステップS12では原稿を所定枚数読み取ったか否かを判断する。そのため、読取枚数カウンタを備えており、そのカウンタがリセットされた状態から1枚目の原稿からの読取枚数をカウントしており、このステップS12でそのカウント値をチェックし、所定値になっていなければステップS8へ進み、所定値になっていれば読取枚数カウンタをリセットしてステップS13へ進む。
所定枚数の原稿を読み取るまでは、ステップS8〜S12のループで処理を繰り返し、ADFに原稿があれば、順次その原稿を給送して読み取り、その画像データをシェーディング補正して出力し、その原稿間で基準背景部を読み取って主走査変動差が所定値未満であればデジタル増幅部のゲインを補正する。
所定枚数の原稿を読み取るとステップS13へ進み、図1に示した第1キャリッジ23と第2キャリッジ26を基準白板読取位置へ移動させて基準白板21を読み取る。そして、ステップS14でその読み取った画像データによってシェーディングデータを生成して記憶し、図2におけるシェーディングデータ記憶部122のシェーディングデータを更新する。
その後、ステップS8へ進んで次の原稿を読み取り、その画像データをシェーディング補正して出力し、再び所定枚数の原稿を読み取るまで、ステップS8〜S12のループで前述と同様の処理を繰り返す。
この実施形態では、基準背景部16を読み取ったときの画像データである読取データの主走査方向の中央部の画素と両端部の画素の合計3点の読取レベルのデータを用いて主走査変動を検出した。しかし、通常、両端部の画素の読取レベルは略等しいので、両端部のうちいずれか一方の画素と中央部の画素の合計2点の読取レベルのデータを用いて主走査変動を検出するようにしてもよい。
また、主走査方向全域に亘る読取レベルのデータを用いて主走査変動を検出してもよい。
また、この実施形態では、原稿読取開始前及び原稿読取中の各原稿間(紙間)において基準背景部16を複数回ずつ読み取って、その複数回読み取った複数ラインの各画像データの主走査方向の中央部と両端部の各画素の読取データを、それぞれ対応画素毎に平均化して各画素の読取データとし、ランダムなノイズ成分による影響を低減するようにした。
しかし、これは必須ではなく、各原稿間等での基準背景部16の読取回数は1回でもよい。その場合は、平均化部131は不要になる。
さらに、原稿読取中の各原稿間で基準背景部16を読み取らずに、複数枚の原稿を読み取る毎に、次の原稿との間(原稿間)で基準背景部16を読み取るようにしてもよい。その複数枚は一定枚数でも、その枚数を経時により変更してもよい。その原稿枚数を、基準白板21を読み取る間隔の所定枚数(図3のステップS12で判断する所定枚数)より少ない一定枚数とすれば、その一定枚数の原稿を読み取るまでは、図3におけるステップS11の「原稿間処理」は行わず、ステップS8〜S10の処理を繰り返して、順次原稿を読み取ることになる。
また、この実施形態では、所定枚数の原稿を読み取る毎に基準白板を読み取り、シェーディングデータを更新してシェーディング補正を行う、間欠シェーディングを実施する場合の例で説明した。しかし、電源ON時や省電力モードからの復帰時、あるいはシートスルー読み取り開始時等に1回だけ基準白板を読み取って、シェーディングデータを生成・記憶し、以後のシートスルー読み取り中はシェーディングデータを更新しない簡易シェーディングを行う場合にもこの発明を適用することができる。
さらに、この発明はシェーディング補正を行う原稿読取装置にだけ適用し得るものではなく、シェーディング補正の有無に係わらず、読取レベルの低下を補正するレベル補正機能を有する原稿読取装置に適用すれば全て有効である。
また、経時による読取レベルの主走査変動の増加は、上述した実施形態のように読取光学系の光源としてアレイ状のLED光源を使用した場合に顕著であるから、この発明が特に有効である。しかし、キセノンランプや蛍光灯等の他の細長い光源を使用する場合でも、経時により長手方向(主走査方向)における光量ムラが生じて、読取レベルの主走査変動の増加が起こり得るので、この発明を適用することによってその影響を抑えることができる。
〔画像形成装置の実施形態〕
次に、この発明による原稿読取装置を備えた画像形成装置の実施形態について図8によって説明する。
図8は前述した原稿読取装置1を備えた画像形成装置の一実施形態の全体構成を示す概略図である。この図8に示す画像形成装置は、画像形成装置本体4上に図1に示した原稿読取装置1が搭載されている。その画像形成装置本体4には、画像形成部40、給紙部50、搬送部60、排紙部70、両面反転部80等が設けられている。
画像形成部40は、書込みユニット41、作像ユニット45、転写搬送ベルト49、及び定着装置71等からなる。
書込みユニット41は、レーザ光源を有するレーザ出力ユニット42、図示を省略している回転多面鏡(ポリゴンミラー)、結像レンズ43、及びミラー44等で構成されている。
作像ユニット45は、感光体ドラム46とその外周に沿って配置された帯電器47及び現像器48等で構成されている。
転写搬送ベルト49は、感光体ドラム46の回転軸線と平行で、水平方向に間隔を置いた2本の駆動ローラと従動ローラであるローラ49aと49bに掛け渡されており、ローラ49a側が感光体ドラム46に圧接されている。
画像形成部40では、矢示方向に回転する感光体ドラム46の表面を帯電器47で一様に帯電させ、書込みユニット41によるレーザ光の走査で露光して、画像データに応じた静電潜像を作成し、それを現像器48でトナーによって現像する。そのトナー画像を、搬送部60の位置決めローラ対62によって転写搬送ベルト49上に搬送されて来る用紙51に転写し、その用紙51を転写搬送ベルト49によって定着装置71に搬送して、トナー画像を定着させる。
給紙部50は、画像を形成するための用紙51がそのサイズごとに積載された第1給紙トレイ52、第2給紙トレイ53及び第3給紙トレイ54と、その各給紙トレイ52,53,54から用紙51を繰り出す第1用紙繰出部55、第2用紙繰出部56及び第3用紙繰出部57等で構成されている。
搬送部60は、複数の搬送ローラ対61と位置決め(レジスト)ローラ対62と図示していない搬送ガイド等で構成され、給紙部50のいずれかの給紙トレイから繰り出された用紙51を、画像形成部40へ搬送する。
排紙部70は、複数の排紙ローラ対72と図示していない排紙ガイドや搬送路切り換爪、及び排紙トレイ73等から構成され、定着装置71によってトナー像が定着された用紙を、複数の排紙ローラ対72で搬送して排紙トレイ73上へ排出する。
両面反転部80は、複数の搬送ローラ対81と複数の反転ローラ対82と複数の両面搬送ローラ対83,84と、図示していない搬送ガイド等から構成され、用紙の両面に画像を形成する場合や、片面に画像を形成した用紙を画像面を下向きにして排紙する場合に使用する。
しかし、この発明には直接関係しないので、その動作説明は省略する。
この画像形成装置によれば、原稿読取装置1によってシートスルー読み取り又はブックスキャン読み取りによって、読み取った原稿の画像データを必要な画像処理を施した後、画像形成装置本体4の書込みユニット41へ送る。そして、レーザ出力ユニット42から射出するレーザ光を、その画像データの各画素のレベル(画像濃度に対応する)に応じて光量変調して感光体ドラム46の帯電表面を露光し、画像形成部40によってトナー画像を形成して用紙に転写する。
このようにして、原稿読取装置1によって読み取った原稿の画像と同じ画像を用紙上に形成し、いわゆるコピーを作成することができる。この場合、形成される画像の主走査方向における濃度ムラを少なくすることができる。
また、原稿読取装置1によって読み取った画像データを記憶媒体に記憶したり、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ等のホスト装置へ送信したりすることもできる。
その場合も、その画像データの各主走査ラインでの同一濃度の画素におけるレベル変動を抑えることができる。
この発明による原稿読取装置を搭載した画像形成装置は、直接転写方式の画像形成装置に限らず、中間転写方式又は直接転写方式のカラー画像形成装置、ファクシミリ装置、それらとプリンタの機能を組み合わせたデジタル複合機等の画像形成装置でもよい。
さらに、レーザ光を使用しないLEDアレイなどによる書込み手段を使用する電子写真方式の画像形成装置や、電子写真方式以外のインクジェット方式などの画像形成装置にも適用できる。
1:原稿読取装置 2:自動原稿給送装置(ADF) 3:原稿読取部
4:画像形成装置本体 5:ピックアップローラ 6:分離ユニット
7:送り出しコロ 8:搬送ローラ 9:搬送ドラム 10:搬送ローラ対
11:密着イメージセンサ(CIS) 12:ガイド板 13:排紙ローラ対
14:原稿トレイ 15:排紙トレイ 16:基準背景部(基準背景板)
20:コンタクトガラス 21:基準白板 22:シートスルー原稿用ガラス
23:第1キャリッジ 24:光源(LED光源) 25:第1ミラー
26:第2キャリッジ 27:第2ミラー 28:第3ミラー
29:光学レンズ 30:CCDラインセンサ(光電変換素子)
31:信号処理基板 32:スキャナモータ
40:画像形成部 41:書込みユニット 42:レーザ出力ユニット
43:結像レンズ 44:ミラー 45:作像ユニット 46:感光体ドラム
47:帯電器 48:現像器 49:転写搬送ベルト 50:給紙部
51:用紙 52:第1給紙トレイ 53:第2給紙トレイ
54:第3給紙トレイ 55:第1用紙繰出部 56:第2用紙繰出部
57:第3用紙繰出部 60:搬送部 61:搬送ローラ対
62:位置決めローラ対 70:排紙部 71:定着装置
72:排紙ローラ対 73:排紙トレイ 80:両面反転部
81:搬送ローラ対 82:反転ローラ対 83,84:両面搬送ローラ対
110:画像読取処理部 111:光電変換部 112:アナログ処理部
113:A/D変換部 114:デジタル増幅部
120:シェーディング補正処理部 121:シェーディングデータ生成部
122:シェーディングデータ記憶部 123:シェーディング補正部
130:レベル補正部 131:平均化部(平均化手段)
132:第1メモリ(第1の記憶手段) 133:第2メモリ(第2の記憶手段)
134:主走査変動検出部(主走査変動検出手段) 135:主走査変動比較部
136:補正可否判断部(補正可否判断手段)
137:ゲイン演算部(ゲイン補正手段) P:原稿
特開2008−311734号公報

Claims (10)

  1. 自動原稿給送装置と原稿読取部を備え、
    該原稿読取部が、光源を含む読取光学系と、該読取光学系によって得た原稿からの反射光を光電変換し、その電気信号を増幅及びA/D変換して画像データを出力する画像読取処理部と、前記光源の連続点灯による光量変動に対応して前記画像読取処理部の読取ゲインを補正するゲイン補正手段とを有する原稿読取装置であって、
    前記自動原稿給送装置によって連続的に給送される原稿の画像を前記読取光学系を固定したまま順次読み取るシートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前及び給送される原稿間で読み取れる位置に、原稿搬送方向に直交する主走査方向に沿って、基準色の反射面を有する基準背景部を設けると共に、
    前記シートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取った画像データを基準の読取データとして記憶する第1の記憶手段と、給送される原稿間で前記基準背景部を読み取った画像データを現在の読取データとして記憶する第2の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された前記基準の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を基準の主走査変動として検出し、前記第2の記憶手段に記憶された前記現在の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を現在の主走査変動として検出する主走査変動検出手段と、
    前記基準の主走査変動と前記現在の主走査変動との差が予め設定した所定値未満であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させ、前記差が前記所定値以上であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させない補正可否判断手段と
    を設けたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記第1の記憶手段に記憶する基準の読取データが、前記最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータであり、前記第2の記憶手段に記憶する現在の読取データが、前記給送される原稿間で前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータであって、
    前記主走査変動検出手段は、前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段に記憶した読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を、それぞれ前記中央部の読取レベルと前記両端部又は一端部の読取レベルとの差によって検出することを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記光源がアレイ状のLED光源であることを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記ゲイン補正手段は、前記第1の記憶手段に記憶された基準の読取データと前記第2の記憶手段に記憶された現在の読取データとの読取レベルの差に応じて、前記画像読取処理部の読取ゲインを補正することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
  5. 前記画像読取処理部は、前記A/D変換した画像データをデジタル増幅するデジタル増幅手段を有し、
    前記ゲイン補正手段は、前記デジタル増幅手段のデジタルゲインを補正することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の原稿読取装置において、
    前記基準背景部を読み取った読取データを前記第1の記憶手段又は前記第2の記憶手段に記憶させる際に、前記基準背景部を一度に複数回読み取った複数ラインの画像データを平均化して記憶させる平均化手段を設けたことを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の原稿読取装置において、
    前記シートスルー読み取りにおける最初の原稿を読み取る前にだけ、あるいは最初の原稿を読み取る前及び所定枚数の原稿を読み取るごとに、基準白板を読み取ってシェーディングデータを生成し、そのシェーディングデータによって、その後次に前記基準白板を読み取るまで、各原稿の読み取りによる画像データをシェーディング補正するシェーディング補正手段を有することを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の原稿読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 自動原稿給送装置と原稿読取部を備え、
    該原稿読取部が、光源を含む読取光学系と、該読取光学系によって得た原稿からの反射光を光電変換し、その電気信号を増幅及びA/D変換して画像データを出力する画像読取処理部と、前記光源の連続点灯による光量変動に対応して前記画像読取処理部の読取ゲインを補正するゲイン補正手段とを有し、
    前記自動原稿給送装置によって連続的に給送される原稿の画像を前記読取光学系を固定したまま順次読み取るシートスルー読み取り時に、最初の原稿が給送される前及び給送される原稿間で読み取れる位置に、原稿搬送方向に直交する主走査方向に沿って、基準色の反射面を有する基準背景部を設けた原稿読取装置による原稿読取方法であって、
    前記シートスルー読み取り時に、
    最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取って、その画像データを基準の読取データとして記憶し、
    給送される原稿間で前記基準背景部を読み取って、その画像データを現在の読取データとして記憶し、
    前記基準の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を基準の主走査変動として検出し、
    前記現在の読取データの前記主走査方向における読取レベルの変動量を現在の主走査変動として検出し、
    前記基準の主走査変動と前記現在の主走査変動との差が予め設定した所定値未満であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させ、前記差が前記所定値以上であれば前記ゲイン補正手段に読取ゲインを補正させない
    ことを特徴とする原稿読取方法。
  10. 請求項9に記載の原稿読取方法において、
    前記最初の原稿が給送される前に前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータを、前記基準の読取データとして記憶し、
    前記給送される原稿間で前記基準背景部を読み取った画像データの前記主走査方向の中央部と両端部又は一端部の読取レベルのデータを、前記現在の読取データとして記憶し、
    前記基準の主走査変動及び前記現在の主走査変動を、それぞれ前記基準の読取データ及び前記現在の読取データの前記中央部の読取レベルと前記両端部又は一端部の読取レベルとの差によって検出することを特徴とする原稿読取方法。
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