JP2013149769A - 太陽電池モジュールの固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可撓性を有する太陽電池モジュールの端部を挟持して固定する、固定部端部の応力集中を抑制し、太陽電池モジュールに磨耗あるいは破損や塑性変形が生じさせず、長期間に亘り安定した固定ができる構造を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール1の受光面側と非受光面側から一対の固定部材102,103で挟持し一対の固定部材102,103と太陽電池モジュール1の受光面側と非受光面側のそれぞれの間に弾性を有する部材107,108を配置し、弾性を有する部材107,108は、一対の固定部材102,103の端部よりも長い距離で太陽電池モジュール1の受光面と非受光面のそれぞれに接するように構成して、さらに弾性を有する部材107,108が、一対の固定部材102,103で挟持されていない位置から、太陽電池モジュール1の受光面または非受光面のそれぞれに接したまま徐々に厚みを薄くする傾斜を有するような構造とする。
【選択図】図1
【解決手段】太陽電池モジュール1の受光面側と非受光面側から一対の固定部材102,103で挟持し一対の固定部材102,103と太陽電池モジュール1の受光面側と非受光面側のそれぞれの間に弾性を有する部材107,108を配置し、弾性を有する部材107,108は、一対の固定部材102,103の端部よりも長い距離で太陽電池モジュール1の受光面と非受光面のそれぞれに接するように構成して、さらに弾性を有する部材107,108が、一対の固定部材102,103で挟持されていない位置から、太陽電池モジュール1の受光面または非受光面のそれぞれに接したまま徐々に厚みを薄くする傾斜を有するような構造とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池モジュールの設置に関する。
近年、環境に配慮する動きが広がっており、これに伴って太陽電池の普及が進んでいる。太陽電池を使用するためには、太陽電池セルを有する太陽電池モジュールを固定部材に取り付ける必要がある。
例えば、特許文献1には、太陽電池モジュールとフレームを、ネジとブチルゴムなどの弾力性を有する有機材料で固定される構造が開示されている(特許文献1の段落0049、図10)。
また、特許文献2には、太陽電池モジュール全面を補強板に両面テープで固定した、補強板付き太陽電池モジュールを、建築物等に固定するため、防水性弾性体の押さえ部材を貼り付けたフレームの溝に、差し込んで固定する構成が記載されている。
特許文献3には、太陽電池セルを樹脂層又はフレキシブルシートで保護し、この樹脂層又はフレキシブルシートに補強部材を取り付け、さらに補強部材と樹脂層又はフレキシブルシートに貫通孔を設けることが開示されている。
そして、可撓性絶縁基板上に電極および光電変換層を形成した薄膜太陽電池モジュールを固定する従来構造として、図6に薄膜太陽電池モジュールの固定主要部を示し、薄膜太陽電池モジュールの受光面側から全体構成を図7(a)に、側面図を図7(b)に示す。
図6と図7における、太陽電池モジュール1は、可撓性絶縁基板上に電極および光電変換層を形成した発電領域の薄膜太陽電池6を、可撓性の絶縁保護材により封止して製造している。太陽電池モジュール1は、固定部材である上フレーム2と下フレーム3で挟み、太陽電池モジュール1の非受光面側に、接着材5をつけて下フレーム3と接着している。接着材5として、反応硬化型接着剤や両面テープなどを用いている。そして、太陽電池モジュール1の非発電領域の一部である端部を、固定部材である上フレーム2と下フレーム3の間に挟み込み、太陽電池モジュール1の受光面上側から、隣り合う太陽電池モジュール1の間の上下のフレームを固定ネジ4で、図示していない屋根または壁などの支持材に固定する構成となっている。このように、上フレーム2と下フレーム3で太陽電池モジュール1の端部を挟む従来の固定構造20は、二枚のハット型フレームで構成され、太陽電池モジュールとフレームの接する部分が多くなることにより、挟んで固定する面積が多くなるため、太陽電池モジュールがフレームから抜けることを防止できる構造になっている。
また、図8には、薄膜太陽電池を、封止材または保護フィルム付の封止材でラミネートし、固定するためのフレームを取り付けた太陽電池モジュール1の別の従来構造を示す。薄膜太陽電池は、可撓性基板に電極及び光電変換層を積層したもので、太陽電池モジュールも可撓性を有している。太陽電池モジュール1の端部の非受光面側に接着材5aを貼り、下フレーム3と接着した。そして、受光面側から上フレーム2aを太陽電池モジュール端部に設置し、上フレーム2aの上から固定ネジ4aで太陽電池モジュール1と下フレーム3を固定し、太陽電池モジュール1端部を、固定ネジ4により固定する構成からなる、従来の別の固定構造21となっており、一枚のハット型フレームで構成されている。更に、上フレーム2aと下フレーム3は、図示していない屋根または壁などの支持材に固定される。
図6と図8において、薄膜太陽電池6からなる発電領域は、例えばFで示す領域であり、発電領域が形成されない太陽電池モジュールの端部をフレームに挿入して挟み込んでいる。
従来のように、薄膜太陽電池モジュールを固定する場合、太陽電池モジュールの端部を挟み込んで固定するようにすると、可撓性を有する太陽電池モジュールを容易にかつフレームから抜けることを防止して、固定することができ、さらに、太陽電池モジュールの端部を両面テープでフレームに接着することで、より強固に固定が可能となるが、固定フレーム端部での応力集中が起こり、可撓性を有する太陽電池モジュールに塑性変形を起こしたり、太陽電池モジュールに風圧などの外的要因が繰り返し加わることで、太陽電池モジュールの固定フレーム端部位置で繰り返し応力を受け、磨耗あるいは破損をする可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、可撓性を有する太陽電池モジュールの固定部近傍で、応力集中が発生せずに、太陽電池モジュールの変形や破損が生じないようにして、複雑な構造を採らずに、容易に固定することのできる構成を提供することにある。
本発明に係る太陽電池モジュールの固定装置は、可撓性を有する太陽電池モジュールを設置位置に固定する固定部材を設置し、固定部材は、太陽電池モジュールの下部(非受光面側)に位置するベース固定部材(ベースフレーム)と、太陽電池モジュールの上部(受光面側)に位置する押さえ板(押さえフレーム)とで構成する一対により、太陽電池モジュールの少なくとも対向する2辺の少なくとも一部を挟んで固定し、押さえ板と太陽電池モジュールの受光面(表面)の間に弾性を有する部材である第一弾性部材(上部サポート部材)を配置し、ベース固定部材と太陽電池モジュールの非受光面(裏面)の間には弾性を有する部材である第二弾性部材(下部サポート部材)を配置し、第一弾性部材は、押さえ板による挟持部の端部(押さえ板の端部)より長い距離を、第一弾性部材が太陽電池モジュールの受光面に接している構造とし、第二弾性部材は、ベース固定部材による挟持部の端部(ベース固定部材の端部)より長い距離を、第二弾性部材が太陽電池モジュールの非受光面に接している構造とし、第一弾性部材および第二弾性部材は、押さえ板とベース固定部材で構成する一対の固定部材で挟持されている部分ではない、太陽電池モジュールの固定部材で挟持されていない部分で、太陽電池モジュールの表面または裏面に接したまま、断面形状が傾斜することで徐々に厚みが薄くなる構成とする(請求項1の発明)。
このような構造とすることにより、押さえ板とベース固定部材で構成する一対の固定部材で挟持されている部分の端部での、太陽電池モジュールに対する応力集中が無くなり、太陽電池モジュールへ加わる応力が緩和される。
そして、太陽電池モジュールの受光面側に接して配置する第一弾性部材は、太陽電池モジュールの発電領域(太陽電池セルが封止樹脂で封止されている部分)よりも外側の、発電領域外(太陽電池セルである薄膜太陽電池6が存在しない位置)にのみ配置する(請求項2の発明)。
これにより、発電領域を第一弾性部材で覆うことがないので、発電領域全体で太陽光を受けることができる。
さらに、太陽電池モジュールの非受光面側に接して配置する第二弾性部材は、太陽電池モジュールの受光面側に接して配置する第一弾性部材よりも長い距離を太陽電池モジュールの非受光面側に接するような部材として構成することもできる(請求項3の発明)。
さらに、太陽電池モジュールの非受光面側に接して配置する第二弾性部材は、太陽電池モジュールの受光面側に接して配置する第一弾性部材よりも長い距離を太陽電池モジュールの非受光面側に接するような部材として構成することもできる(請求項3の発明)。
すなわち、第一弾性部材の挟持部(押さえ板端部)より、はみ出した部分の距離よりも、第二弾性部材の挟持部(ベース固定部材端部)よりも、はみ出した部分の距離が長くなっている。第二弾性部材が太陽電池モジュールと接しているのは、裏面(非受光面)であるので、配置位置に発電領域を考慮する必要がない。そして、第一弾性部材と、第二弾性部材の発電領域方向の端部を互い違いにすることで、太陽電池モジュールに対する応力をより低く抑えることが可能となる。
本発明によれば、太陽電池モジュールを固定するフレーム近傍での応力集中を緩和でき、太陽電池モジュールの確実な取り付け固定を実施しつつ、太陽電池モジュールに磨耗あるいは破損や塑性変形が生じさせず、長期間に亘り安定した固定を実施できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、第1の実施形態に係る太陽電池モジュール固定部の構造に掛かる断面図である。
図1は、第1の実施形態に係る太陽電池モジュール固定部の構造に掛かる断面図である。
太陽電池モジュール1は、可撓性絶縁基板上に電極および光電変換層を形成した薄膜太陽電池6(太陽電池セル)を、可撓性の絶縁保護材により封止して製造した。薄膜太陽電池6は、発電領域となり、図1の場合、例えばFで示す範囲となる。
図1の実施例においては、従来の図6に示した、上フレーム2と下フレーム3で太陽電池モジュール1の端部を挟む二枚のハット型フレームで構成する従来の固定構造20に類似した、押さえフレーム102とベースフレーム103を有している。
そして、太陽電池モジュール1の受光面側端部と押さえフレーム102の間には、太陽電池モジュール1の端部から発電領域方向に太陽電池モジュール1の受光面に接し、押さえフレーム102端部から太陽電池モジュール1の受光面に接している発電領域近傍に傾斜する構成とした上部サポート部材107を配置する。
さらに、太陽電池モジュール1の非受光面側端部とベースフレーム103の間には、太陽電池モジュール1の端部から発電領域を有する方向に太陽電池モジュール1の非受光面に接し、その接する領域は、上部サポート部材107と同等であり、ベースフレーム103端部から太陽電池モジュール1の非受光面に接する発電領域を有する方向の端部に傾斜する構成とした下部サポート部材108を配置する。
そして、太陽電池モジュール1の固定部は、ベースフレーム103に、下部サポート部材108、太陽電池モジュール1、上部サポート部材107、押さえフレーム102の順で積層し、固定ネジ104で、上部サポート部材107とベースフレーム103による挟み込み固定がなされる。本実施例においては、固定ネジ104によって、上部サポート部材107とベースフレーム103の挟持力を発生さるように構成しているが、上部サポート部材107とベースフレーム103の挟持力を得られる手段であれば、特に限定されるものではなく、例えば、万力機構を用いることも可能である。
また、このような、固定部第1構造200で、上部サポート部材107と下部サポート部材108は、同一部材であっても、異種の部材であってもよいが、低弾性材料を用いる。低弾性材料としては、例えば、ゴム類やプラスチック類がある。そして、サポート部材(107,108)は、発電領域方向に向けて徐々に厚みが薄くなっていることが特徴である。また、サポート部材(107、108)は、例えば数mm〜1cm程度の充分な厚みをもって、発電層面に干渉しない範囲まで伸びていることが好ましい。
図1の固定部第1構造200のように、従来の固定構造20に類似した二枚のハット型フレームで構成しても良いが、従来の別の固定構造21に類似した一枚のハット型フレームで構成しても良い。図2には、図1の押さえフレーム102であるハット型構造を、フラットな押さえフレーム102aにした、第2の実施形態に係る太陽電池モジュール固定部の構造に掛かる断面図を示す。図2の固定部第2構造200aは、図1の固定部第1構造200との相違点が、押さえフレーム102aとしたことのみであり、その他の構成部品には、同一の符号を付し、説明を省略する。
このように、本願発明においては、押さえフレーム102,102aの形状は、押さえられる機能を備えていれば、特に限定されるものではない。
さらに、ベースフレーム103も、本実施形態においては、ハット型形状を有しているが、特許文献1の図12に記載の固定部材の構造であっても良く、太陽電池モジュール1を上部サポート部材107と下部サポート部材108を介して、挟み込んで固定できれば、その構造は、特に限定されない。
さらに、ベースフレーム103も、本実施形態においては、ハット型形状を有しているが、特許文献1の図12に記載の固定部材の構造であっても良く、太陽電池モジュール1を上部サポート部材107と下部サポート部材108を介して、挟み込んで固定できれば、その構造は、特に限定されない。
次に、別の実施形態として、第3の実施形態に係る太陽電池モジュール固定部の構造に掛かる断面図を、図3に示す。
図3での固定部第3構造300における、図1との相違点は、図1の下部サポート部材108の構造を変更し、新たに第2下部サポート部材109として点にある。
第2下部サポート部材109は、上部サポート部材107に比べ、太陽電池モジュール1の端部から発電領域方向に対する長さが長く、発電領域である発電薄膜太陽電池6形成範囲の位置まで及んでいるが、非受光面側であるため、発電には影響がない。
第2下部サポート部材109は、上部サポート部材107に比べ、太陽電池モジュール1の端部から発電領域方向に対する長さが長く、発電領域である発電薄膜太陽電池6形成範囲の位置まで及んでいるが、非受光面側であるため、発電には影響がない。
また、図3の実施形態の変形例として、図4に第4の実施形態に係る太陽電池モジュール固定部の構造に掛かる断面図を示す。
図4での固定部第4構造301における、図3との変更点は、図3の第2下部サポート部材109の形状を変更して、第3下部サポート部材109aとした点である。
図4での固定部第4構造301における、図3との変更点は、図3の第2下部サポート部材109の形状を変更して、第3下部サポート部材109aとした点である。
図3の固定部第3構造300における第2下部サポート部材109は、太陽電池モジュール1の端部から、ベースフレーム103の端部より先まで、同じ厚みを有し、徐々に厚みが薄く傾斜角度が、上部サポート部材107と同等になるように構成しているが、特にその形状には限定されることは無く、図4の第3下部サポート部材109aのように、ベースフレーム103の端部から、傾斜をつけても良い。この場合も、上部サポート部材107よりも第3下部サポート部材109aが、長い距離まで太陽電池モジュール1の非受光面側に接するように構成することでは、図3の固定部第3構造300と同様である。
そして、固定部第3構造300及び固定部第4構造301で、上部サポート部材107と第2下部サポート部材109,第3下部サポート部材109aとは、固定部第1構造200や固定部第2構造200aと同様に、同一部材であっても、異種の部材であってもよいが、低弾性材料を用いる。低弾性材料としては、例えば、ゴム類やプラスチック類がある。そして、サポート部材(107,109,109a)は、発電領域方向に向けて徐々に厚みが薄くなっていることが特徴である。また、サポート部材(107、108)は、例えば数mm〜1cm程度の充分な厚みをもって、発電層面に干渉しない範囲まで伸びていることが好ましい。
また、図3や図4の固定においても、押さえフレーム102は、図2の例のような押さえフレーム102aとすることも可能である。
次に、従来技術と本発明により固定された太陽電池モジュール1が受ける応力状態を、図5に示し、本発明の作用効果を説明する。
次に、従来技術と本発明により固定された太陽電池モジュール1が受ける応力状態を、図5に示し、本発明の作用効果を説明する。
従来技術としては、図6で説明した従来の固定構造20を比較対象とし、本発明としては、図1の固定部第1構造200と、図3の固定部第3構造300で、その太陽電池モジュール1が受ける応力状態を調べた。
図5において、横軸は、太陽電池モジュール1の端部から、太陽電池モジュール1の中央Dまでの距離を表し、縦軸は、太陽電池モジュール1が受ける応力の強さを示す。
図5より、従来の構造(固定構造20)においては、上フレーム2と下フレーム3の端部で、応力が急激に発生し(最大値A点)、距離20mmほどで一定の応力(実施例では最大値A点に対して約60%)まで減衰している。すなわち、上フレーム2と下フレーム3の端部で過度な応力集中を起こしている。
図5より、従来の構造(固定構造20)においては、上フレーム2と下フレーム3の端部で、応力が急激に発生し(最大値A点)、距離20mmほどで一定の応力(実施例では最大値A点に対して約60%)まで減衰している。すなわち、上フレーム2と下フレーム3の端部で過度な応力集中を起こしている。
これに対して、固定部第1構造200を用いた場合には、太陽電池モジュール1の端部から、押さえフレーム102とベースフレーム103の端部に達するまでも、太陽電池モジュール1に掛かる応力が増加し、上部サポート部材107と下部サポート部材108の厚みが徐々に薄くなって、太陽電池モジュール1の受光面あるいは、非受光面(裏面)と接している端部まで応力が増加し(最大値B点)、その後減衰して一定の応力(実施例では従来の固定構造20で安定した応力値とほぼ同等値)で安定する。従来構造の場合と比較すると、固定部第1構造200を用いた実施例では、最大となる応力値(B点)が、太陽電池モジュール1の中央方向で応力安定する値に対して、半分以下(A点と比較したB点)まで緩和されており、応力集中を抑制する効果が高く得られていることが分かった。
更に、固定部第3構造300を用いた場合には、第2下部サポート部材109が太陽電池モジュール1の非受光面(裏面)と接している端部まで応力が増加しているが、その最大となる応力値(C点)は、固定部第1構造200を用いた場合の最大応力値(B点)に比べて、更に半分以下(B点と比較したC点)まで減少している。このように、固定部第3構造300を採用すれば、より応力集中の抑制効果を高めることができる。
ここで、太陽電池モジュール1の端部において、薄膜太陽電池6が設けられていない、発電領域外の部分を長く取ると、その太陽電池モジュール1の発電領域外端部の受光面側と非受光面側に接して配置する上部サポート部材107と下部サポート部材108(第2下部サポート部材109,第3下部サポート部材109a)は、押さえフレーム102とベースフレーム103の端部から太陽電池モジュール1の発電領域に向けて、傾斜角度を小さくして、徐々に厚みを減少させることで、押さえフレーム102とベースフレーム103の端部の剛性を除去に緩和する方向に変化させて、応力集中を抑える効果が高くできるが、太陽電池モジュール1の設置面積に対する、発電領域の割合が低下して、好ましくないので、太陽電池モジュール1の端部の薄膜太陽電池6が設けられていない領域は大きく取らずに、受光面側は、短い距離の上部サポート部材107傾斜に留め、固定部第3構造300や固定部第4構造301のように、非受光面側の第2下部サポート部材109,第3下部サポート部材109aを長くとって、応力集中を緩和する構造が、より好ましい。
1 太陽電池モジュール
2 上フレーム
3 下フレーム
4,104 固定ネジ
5 接着材
6 薄膜太陽電池
102 押さえフレーム
103 ベースフレーム
107 上部サポート部材
108 下部サポート部材
109 第2下部サポート部材
109a 第3下部サポート部材
200 固定部第1構造
200a 固定部第2構造
300 固定部第3構造
301 固定部第4構造
F 発電領域
2 上フレーム
3 下フレーム
4,104 固定ネジ
5 接着材
6 薄膜太陽電池
102 押さえフレーム
103 ベースフレーム
107 上部サポート部材
108 下部サポート部材
109 第2下部サポート部材
109a 第3下部サポート部材
200 固定部第1構造
200a 固定部第2構造
300 固定部第3構造
301 固定部第4構造
F 発電領域
Claims (4)
- 可撓性を有する太陽電池モジュールと、
それを挟持する固定部材を有し、前記固定部材が支持材に固定される固定装置において、
前記太陽電池モジュールの少なくとも対向する2辺の少なくとも一部を、前記太陽電池モジュールの受光面側と非受光面側から一対の固定部材で挟持し、
前記一対の固定部材と前記太陽電池モジュールの受光面側と非受光面側のそれぞれの間に弾性を有する部材を配置し、
前記弾性を有する部材は、前記一対の固定部材の端部よりも長い距離で前記太陽電池モジュールの受光面と非受光面のそれぞれに接するように構成し、
さらに、前記弾性を有する部材は、前記一対の固定部材で挟持されていない位置から、前記太陽電池モジュールの受光面または非受光面のそれぞれに接したまま徐々に厚みを薄くする傾斜を有するように構成されていることを特徴とする太陽電池モジュールの固定装置。
- 前記太陽電池モジュールの受光面側に接して配置する前記弾性を有する部材が、前記太陽電池モジュールの発電領域より外側に配置されている、
請求項1に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
- 前記太陽電池モジュールの非受光面側に接して配置する前記弾性を有する部材が、前記太陽電池モジュールの受光面側に接して配置する前記弾性を有する部材よりも長い距離を前記太陽電池モジュールの非受光面側に接する部材で構成した、
請求項1または2に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
- 前記弾性を有する部材が、低弾性材料である、
請求項1ないし3のいずれかに記載の太陽電池モジュールの固定装置。
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JP2015195712A (ja) * | 2014-03-27 | 2015-11-05 | 三菱化学株式会社 | 太陽電池装置 |
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