JP2013149532A - イオン送出装置及びイオン発生装置 - Google Patents

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JP2013149532A JP2012010296A JP2012010296A JP2013149532A JP 2013149532 A JP2013149532 A JP 2013149532A JP 2012010296 A JP2012010296 A JP 2012010296A JP 2012010296 A JP2012010296 A JP 2012010296A JP 2013149532 A JP2013149532 A JP 2013149532A
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Abstract

【課題】分岐して第1、第2吹出口から送出される正負イオンを均等に放出することができるイオン送出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】イオン発生装置18を上流通路18から分岐する第1分岐通路8と第2分岐通路9の分岐点に配し、イオン発生装置18のハウジング180に形成される第1流入口182a及び第2流入口182bを上流通路13に臨んで形成し、一の隣接する第1流出口186a及び第2流出口186eを第1分岐通路8(第1方向X1)に臨んで形成し、他の隣接する第1流出口186d及び第2流出口186hを第2分岐通路9(第2方向X2)に臨んで形成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気中のイオンを送出するイオン送出装置に関する。また、本発明はイオンを発生するイオン発生装置に関する。
従来のイオン送出装置が特許文献1に開示されている。イオン送出装置は車載され、送風ダクトは一端に空気の吸込口が開口し、他端が分岐して車両室内の運転席側に臨む第1吹出口及び助手席側に臨む第2吹出口が開口する。送風ダクト内に配される送風ファンと分岐点との間にはイオン発生装置が配置される。
イオン発生装置は絶縁体から成るハウジングにより覆われ、ハウジング内に正イオンを発生する正イオン発生部と負イオンを発生する負イオン発生部とが配置されている。また、ハウジングには正イオン発生部及び負イオン発生部に対向する位置に貫通孔がそれぞれ設けられている。正イオン発生部及び負イオン発生部から発生した正イオン及び負イオンが貫通孔を介して送風ダクト内に放出される。
放出された正イオン及び負イオンは送風ファンによって第1吹出口及び第2吹出口に導かれ、車両室内に送出される。これにより、車両室内の殺菌等が行われる。送風ダクトの分岐点の上流側にイオン送出装置を配置することにより、一のイオン送出装置で分岐した第1吹出口及び第2吹出口からイオンを送出することができる。
特開2010−42750号公報
しかしながら、上記従来のイオン送出装置によると、送風ダクト内の分岐点の上流にイオン発生装置が配置されるため、送風ファンからの風をイオン発生装置ハウジングに受ける。このため、イオン発生装置の取り付け位置によって、放出された正イオンと負イオンとが第1、第2吹出口において正イオン又は負イオンのいずれかに偏る問題、又はイオンが減少する問題があった。
そこで、本発明は、分岐した送風ダクトから送出されるイオンを第1、第2吹出口において正イオンおよび負イオンを均等に放出できるイオン送出装置を提供することを目的とする。また、本発明は、分岐した送風ダクトに配した際にイオンを増加させることのできるイオン発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、一端に吸込口を開口した上流通路と前記上流通路から分岐して開放端にそれぞれ第1吹出口及び第2吹出口を開口する第1分岐通路及び第2分岐通路とを有する送風ダクトと、第1分岐通路と第2分岐通路との分岐点に配してイオンを発生するイオン発生装置とを備え、前記イオン発生装置で発生したイオンを第1吹出口及び第2吹出口から送出するイオン送出装置において、前記イオン発生装置が絶縁体から成るハウジングと、前記ハウジング内に仕切壁により仕切られる第1、第2通路と、前記ハウジングに開口して第1通路により連通する第1流入口及び複数の第1流出口と、前記ハウジングに開口して第2通路により連通する第2流入口及び複数の第2流出口と、第1通路に配して正イオンを発生する正イオン発生部と、第2通路に配して負イオンを発生する負イオン発生部とを有し、一の隣接する第1流出口及び第2流出口が第1分岐通路に臨んで配されるとともに他の隣接する第1流出口及び第2流入口が第2分岐通路に臨んで配され、第1流入口及び第2流入口が前記上流通路に臨んで配されることを特徴としている。
この構成によると、吸込口を介して送風ダクトに流入した空気は上流通路を流通する。上流通路を流通する空気は送風ダクトの分岐点に配されるイオン発生装置のハウジング内に第1、第2流入口を介して流入する。第1流入口からハウジングに流入した空気は第1通路を流通し、正イオン発生部で発生した正イオンが含まれる。第2流入口からハウジングに流入した空気は第2通路を流通し、負イオン発生部で発生した負イオンが含まれる。これにより、ハウジング内での正イオンと負イオンとの衝突による中和失活が防止される。正イオンを含む空気は複数の第1流出口から放出され、負イオンを含む空気は複数の第2流出口から放出される。一の隣接する第1流出口及び第2流出口は第1分岐通路に臨み、正イオン及び負イオンを含む空気が第1分岐通路を流通して第1吹出口から送出される。他の隣接する第1流出口及び第2流出口は第2分岐通路に臨み、正イオン及び負イオンを含む空気が第2分岐通路を流通して第2吹出口から送出される。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、第1流入口及び第2流入口が前記ハウジングの天面に形成され、第1流出口及び第2流出口が前記ハウジングの周面に形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記正イオン発生部及び前記負イオン発生部が針状の放電電極を有し、前記放電電極がそれぞれ先端を第1流入口または第2流入口に向けて立設されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記送風ダクトの壁面を貫通して前記ハウジングを配置したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成のイオン送出装置において、前記送風ダクトが車載され、車両室内の運転席側に第1吹出口が臨んで配されるとともに助手席側に第2吹出口が臨んで配されることを特徴としている。
また本発明は、絶縁体から成るハウジングと、前記ハウジング内に仕切壁により仕切られる第1、第2通路と、前記ハウジングに開口して第1通路により連通する第1流入口及び第1流出口と、前記ハウジングに開口して第2通路により連通する第2流入口及び第2流出口と、第1通路に配して正イオンを発生する正イオン発生部と、第2通路に配して負イオンを発生する負イオン発生部とを備え、第1流出口及び第2流出口をそれぞれ前記ハウジングの複数の面に形成するとともに、一の隣接する第1流出口及び第2流出口が第1方向に面して他の隣接する第1流出口及び第2流入口が第2方向に面し、第1流入口及び第2流入口が第3方向に面することを特徴としている。
この構成によると、第1流入口からハウジング内の第1通路に流入した空気は正イオン発生部から発生した正イオンを含んで第1流出口から放出される。また、第2流入口からハウジング内の第2通路に流入した空気は負イオン発生部から発生した負イオンを含んで第2流出口から放出される。これにより、ハウジング内での正イオンと負イオンとの衝突による中和失活が防止される。また、第1流出口及び第2流出口はハウジングの複数の面に形成され、第1方向に臨む一の隣接する第1流出口と第2流出口から正イオンと負イオンが放出されるとともに第2方向に臨む他の隣接する第1流出口と第2流出口から正イオンと負イオンが放出される。
本発明によると、イオン発生装置を第1分岐通路と第2分岐通路との分岐点に配置したので、イオン発生装置が第1、第2吹出口に近づけられて正イオンと負イオンとの衝突による中和失活を低減することができる。また、仕切壁により仕切られた第1、第2通路にそれぞれ正イオン発生部及び負イオン発生部を設け、イオン発生装置の第1流入口及び第2流入口が上流通路に臨み、隣接する第1流出口及び第2流出口が第1分岐通路または第2分岐通路に臨んで配される。これにより、送風ダクトを流通する気流がイオン発生装置のハウジング内を流通してイオンを十分含むことができるとともに第1、第2分岐通路を流通する気流に正負イオンを均一に含むことができる。従って、第1吹出口及び第2吹出口から送出されるイオンを増加させることができる。
また、本発明によると、分岐する送風ダクトの分岐点に配した際にイオンを増加させることのできるイオン発生装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るイオン送出装置を取り付けた車両の側面断面図 本発明の第1実施形態に係るイオン送出装置の概略構成を示す上面図 本発明の第1本実施形態に係るイオン発生装置の斜視図 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の上面図 本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の横断面図 本発明の第2実施形態に係るイオン発生装置を示す斜視図 本発明の第2実施形態に係るイオン発生装置を示す上面図
[第1実施形態]
以下に本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。図1はイオン送出装置2を備えた車両を示す側面断面図である。車両1は、エンジンルーム5、機器室4及び車両室6に区画されている。エンジンルーム5と機器室4との間は隔壁7によって仕切られるとともに、機器室4と車両室6との間はインストルメントパネル10によって仕切られている。
エンジンルーム5の上面はボンネット3に覆われてエンジン(不図示)を収容している。車両室6は乗員が乗り込む空間であり、椅子60が備え付けられる。機器室4にはイオン送出装置2(HVAC:Heating, Ventilation, and Air-Conditioning)が配置されている。
図2はイオン送出装置2の概略構成を示す上面図である。イオン送出装置2は気流が流通する送風ダクト23を備えている。送風ダクト23は上流通路13、第1分岐通路8及び第2分岐通路9を有している。上流通路13は一端に吸込口11を開口する。第1分岐通路8及び第2分岐通路9は上流通路13から分岐し、それぞれ第1、第2吹出口8a、9aを開口する。
吸込口11は切替ダンパ31により択一的に開閉される外気吸込口11aと内気吸込口11bとを有している。外気吸込口11aは車両1の外部に連通して外気(外気OA)を吸い込む。内気吸込口11bは車両室6に連通して車両室6内の空気(内気IA)を吸い込む。第1吹出口8aは車両室6内の運転席に臨んで配され、第2吹出口9aは車両室6内の助手席に臨んで配される。
上流通路13には上流側から順にフィルタユニット14、送風機15、蒸発器16及びヒーターコア(不図示)が配される。送風機15は例えばシロッコファンから成り、送風ダクト23内に気流を発生する。フィルタユニット14は吸込口11から流入する空気中の塵埃や花粉等の浮遊微粒子を捕集する。
蒸発器16は気流の流通方向で送風機15の下流側に上流通路13を塞ぐように配されている。蒸発器16は、入口配管(不図示)から流入した冷媒が流通する複数のチューブ(不図示)と表面を空気が流通するように配された複数のコルゲートフィン(不図示)とを有する。
蒸発器16はエンジンルーム5(図1参照)と機器室4(図1参照)との間を流通する冷媒の循環流路(不図示)内に設けられている。循環流路には、圧縮機、凝縮器、レシーバ及び膨張弁が設けられている(いずれも不図示)。エンジンからVベルト(不図示)を介して圧縮機に動力が伝達されると、圧縮機は循環流路内で冷媒を循環させる。冷媒は蒸発器16で気化する。冷媒が気化しているときに蒸発器16のコルゲートフィン間を空気が通過することによって、空気は気化熱を奪われて冷却される。これにより、車両室6内の冷房が行われる。
ヒーターコア(不図示)は気流の流通方向で蒸発器16の下流側に配されている。ヒーターコアはコルゲートチューブとコルゲートチューブの周りに設けられた多数の放熱フィンとを有する。ヒーターコアは、エンジンルーム5と機器室4との間を流れるエンジン冷却水の分流路(不図示)内に温水バルブ(不図示)とともに設けられている。分流路は、エンジンとラジエータ(不図示)との間を循環するエンジン冷却水の循環流路(不図示)にヒーターコアとラジエータとが並列になるように接続されている。エンジン冷却水が循環流路を循環しているときに温水バルブが開かれると、エンジンで加熱された冷却水(温水)が分流路に流入してヒーターコアのコルゲートチューブ内に流入する。そして、ヒーターコアの放熱フィン間を空気が通過することによって、空気は加熱される。これにより、車両室6内の暖房が行われる。なお、冷房・暖房の切換はインストルメントパネル10に設けられた切換スイッチ(不図示)を使用者が操作することにより行われる。
上流通路13はヒーターコアの下流でダンパ43aにより開閉される開口部43が設けられる。ダンパ43aの開度によって第1、第2吹出口8a、9aから吹き出される空気の流量が調整される。また、上流通路13にはヒーターコアと開口部43との間から分岐した空気送出口41、42が設けられる。空気送出口41、42はダンパ41a、42aによりそれぞれ開閉され、ダクト(不図示)を介して車両室6内の後部座席等に臨んで配される。ダンパ41a、42aの開度によって空気送出口41、42から吹き出される空気の流量が調整される。
送風機15の駆動によって外気吸込口11a及び内気吸込口11bの一方から空気が上流通路13内に吸い込まれ、上流通路13内に第1、第2吹出口8a、9aへ向かう気流が発生する。空気に含まれる塵挨や花粉等の浮遊微粒子はフィルタユニット14によって除去される。塵挨等が除去された空気は冷房運転時には蒸発器16で冷却される。その後、上流通路13から送風ダクト23に分岐した気流は第1、第2吹出口8a、9aから車両室6内に送出される。これにより、空気が車両室6内の運転席側及び助手席側に送出されながら冷房が行われる。暖房運転時には、塵挨等が除去された空気はヒーターコアによって加熱された空気が放出されて第1、第2吹出口8a、9aから車両室6内に送出される。これにより、車両室6内が暖房される。
第1分岐通路8と第2分岐通路9との分岐点にはイオン発生装置18が配される。図3、図4、図5はイオン発生装置18の斜視図、上面図及び横断面図を示している。イオン発生装置18は絶縁体から成るハウジング180により覆われている。ハウジング180内は仕切壁184により仕切られた第1通路185aと第2通路185bが形成されている。第1通路185aには正イオンを発生する正イオン発生部181aが配され、第2通路185bには負イオンを発生する負イオン発生部181bが配されている。また、第1通路185aにより連通する第1流入口182a及び複数の第1流出口186a〜186dがハウジング180に開口している。また、第2通路185bにより連通する第2流入口182b及び第2流出口186e〜186hがハウジング180に開口している。
ここで、第1流入口182a及び第2流入口182bはハウジング180の天面に形成され、上流通路13(第3方向Z)に臨む。また、第1流出口186a〜186d及び第2流出口186e〜186hはハウジング180の周面に複数形成され、一の隣接する第1流出口186a及び第2流出口186eは第1分岐通路8(第1方向X1)に臨む。また、他の隣接する第1流出口186d及び第2流出口186hが第2分岐通路9(第2方向X2)に臨む。なお、ハウジング180の周面には第1分岐通路8及び第2分岐通路9のいずれにも臨まない第1流出口186b、186c及び第2流出口186f、186gが形成されており、これらの流出口から流出するイオンも第1分岐通路8又は第2分岐通路9に流れる気流に放出される。
上流通路13の上流側に面する第1流入口182aからハウジング180内の第1通路185aに流入した空気は正イオン発生部181aから発生した正イオンを含んで第1分岐通路8と第2分岐通路9の下流側に面する第1流出口186a、186dからそれぞれ放出される。また、第2流入口182bからハウジング180内の第2通路185bに流入した空気は負イオン発生部181bから発生した負イオンを含んで第1分岐通路8と第2分岐通路9の下流側に面する第2流出口186e、186hからそれぞれ放出される。これにより、第1分岐通路8と第2分岐通路9の下流側に多くの正イオンと負イオンを含む空気が放出される。
したがって、イオン発生装置18を第1分岐通路8と第2分岐通路9との分岐点に配置したので、イオン発生装置18が第1、第2吹出口8a、9aに近づけられて正イオンと負イオンとの衝突による中和失活を低減することができる。また、送風ダクト23を流通する気流がイオン発生装置18のハウジング180内を流通してイオンを十分含むことができるとともに第1、第2分岐通路8、9を流通する気流に正負イオンを均一に含むことができる。従って、第1、第2吹出口8a、9aから送出されるイオンを増加させることができる。
なお、正イオン発生部181a及び負イオン発生部181bは針状の放電電極が基板183に離れて配置されて構成される。また、放電電極はそれぞれ先端を第1流入口182aまたは第2流入口182bに向けて立設されてイオン発生部181a、181bがハウジング180の外部に露出している。これにより、上流通路13の上流側からの気流は針先に向かってハウジング180内に流入して針先に埃が付着しにくい。したがって、針先に埃が付着して放電不良又は異常放電が発生してイオンの発生量が減少するのを防止することができる。
正イオン発生部181aまたは負イオン発生部181bの放電電極に正極性または負極性の高電圧(例えば、約2kV)を印加することにより、例えばコロナ放電により正イオン発生部181aから正イオンが発生し、負イオン発生部181bから負イオンが発生する。
例えば、一方の正イオン発生部181aの放電電極に正電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてH(HO)mから成る電荷が正のクラスタイオンを発生する。他方の負イオン発生部181bの放電電極には負電圧が印加され、電離により発生するイオンが空気中の水分と結合して主としてO (HO)nから成る電荷が負のクラスタイオンを発生する。ここで、m、nは任意の自然数である。H(HO)m及びO (HO)nは空気中の浮遊菌、イオン送出装置2及び車両室6に付着した付着菌、及び臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌等や臭い成分等を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生してフィルタ14を通過した気流に放出することにより、イオン送出装置2内及び車両室6内の殺菌、ウイルスの不活化及び臭い除去を行うことができる。
また、正イオン発生部181a及び負イオン発生部181bの放電電極に印加する電圧をより高くすると、放電によって正イオン発生部181a及び負イオン発生部181bからイオン及びオゾンが放出される。オゾンの酸化力によって殺菌及び脱臭を行うことができる。
(HO)m+O (HO)n→・OH+1/2O2+(m+n)HO ・・・(1)
(HO)m+H(HO)m’+O (HO)n+O (HO)n’
→ 2・OH+O+(m+m'+n+n')HO ・・・(2)
(HO)m+H(HO)m’+O (HO)n+O (HO)n’
→ H+O+(m+m’+n+n')HO ・・・(3)
また、ハウジング180は送風ダクト23の壁面(図5参照)を貫通して配置されている。このとき、送風ダクト23の壁面の下部においてハウジング180には側面から突出したコネクタ189が設けられ、コネクタ189に電源ケーブル19の一端が接続されている。これにより、ハウジング180が送風ダクト23の壁面から大きく突出して設けられるのを防ぎ、送風ダクト23内の気流に対してイオン発生装置18のハウジング180が与える空気抵抗を低減することができる。
なお、コネクタ189から高圧基板188に電力が供給され、高圧基板188にはマイクロコンピュータからなる制御装置187が内蔵されている。これにより、正イオン発生部181aまたは負イオン発生部181bの放電電極に印加される電圧が電源制御される。
本実施形態によると、第1流入口182a及び第2流入口182bが上流通路13(第3方向Z)に面し、一の隣接する第1流出口186a及び第2流出口186eは第1分岐通路8(第1方向X1)に面し、他の隣接する第1流出口186d及び第2流出口186hが第2分岐通路9(第2方向X2)に面する。これにより、イオン発生装置18を第1分岐通路8と第2分岐通路9との分岐点に配置したので、イオン発生装置18が第1、第2吹出口8a、9aに近づけられて正イオンと負イオンとの衝突による中和失活を低減することができる。また、送風ダクト23を流通する気流がイオン発生装置18のハウジング180内を流通してイオンを十分含むことができるとともに第1、第2分岐通路8、9を流通する気流に正負イオンを均一に含むことができる。従って、第1、第2吹出口8a、9aから送出されるイオンを増加させることができる。
また、送風ダクト23が車載され、車両室6内の運転席側に第1吹出口8aを臨んで配し、助手席側に第2吹出口9aが臨んで配すことにより、運転席側と助手席側に放出されるイオンを増加させることができる。
また、第1流入口182a及び第2流入口182bをハウジング180の天面に形成し、第1流出口186a及び第2流出口186bをハウジング180の周面に形成することにより、天面側からハウジング180内に流入した空気をハウジング180の周面から流出することができる。
また、正イオン発生部181a及び負イオン発生部181bが針状の放電電極を有し、放電電極がそれぞれ先端を第1流入口182aまたは第2流入口182bに向けて立設することにより、針先に埃が付着しにくい。したがって、針先に埃が付着して放電不良が発生し、異常放電が発生するのを防止してイオンの発生量が減少するのを防止することができる。
また、送風ダクト23の壁面を貫通してハウジング180を配置することにより、送風ダクト23内の気流に対しイオン発生装置18のハウジング180が与える空気抵抗を低減することができる。
[第2実施形態]
なお、図6は第2実施形態に係るイオン発生装置18の斜視図、上面図を示している。第1通路185aと第2通路185bを仕切る仕切壁184はイオン発生装置18の設置方向に応じて変更することができる。例えば、変形例で示すように仕切壁184を正イオン発生部181aと負イオン発生部181bの並列方向と略直交する方向に設けてもよい。
これにより、上流通路13の上流側に面する第1流入口182aからハウジング180内の第1通路185aに流入した空気は正イオン発生部181aから発生した正イオンを含んで第1分岐通路8(第1方向X1)と第2分岐通路9(第2方向X2)の下流側に面する第1流出口186a、186dからそれぞれ放出される。また、第2流入口182bからハウジング180内の第2通路185bに流入した空気は負イオン発生部181bから発生した負イオンを含んで第1分岐通路8(第1方向X1)と第2分岐通路9(第2方向X2)の下流側に面する第2流出口186e、186hからそれぞれ放出される。これにより、第1分岐通路8と第2分岐通路9の下流側に多くの正イオンと負イオンを含む空気が放出される。
本発明は、車載に限定されない正イオン及び負イオンを発生する空気調和装置に利用することができる。
1 車両
2 イオン送出装置
3 ボンネット
4 機器室
5 エンジンルーム
6 車両室
7 隔壁
8 第1分岐通路
8a 第1吹出口
9 第2分岐通路
9a 第2吹出口
10 インストルメントパネル
11 吸込口
11a 外気吸込口
11b 内気吸込口
13 吹込通路
14 フィルタユニット
15 送風機
16 蒸発器
18 イオン発生装置
19 電源ケーブル
23 送風ダクト
180 ハウジング
181a 正イオン発生部
181b 負イオン発生部
182a 第1流入口
182b 第2流入口
183 基板
184 仕切壁
185a 第1通路
185b 第2通路
186a〜186d 第1流出口
186e〜186h 第2流出口
187 制御装置
188 高圧基板
189 コネクタ

Claims (6)

  1. 一端に吸込口を開口した上流通路と前記上流通路から分岐して開放端にそれぞれ第1吹出口及び第2吹出口を開口する第1分岐通路及び第2分岐通路とを有する送風ダクトと、第1分岐通路と第2分岐通路との分岐点に配してイオンを発生するイオン発生装置とを備え、前記イオン発生装置で発生したイオンを第1吹出口及び第2吹出口から送出するイオン送出装置において、
    前記イオン発生装置が絶縁体から成るハウジングと、前記ハウジング内に仕切壁により仕切られる第1、第2通路と、前記ハウジングに開口して第1通路により連通する第1流入口及び複数の第1流出口と、前記ハウジングに開口して第2通路により連通する第2流入口及び複数の第2流出口と、第1通路に配して正イオンを発生する正イオン発生部と、第2通路に配して負イオンを発生する負イオン発生部とを有し、一の隣接する第1流出口及び第2流出口が第1分岐通路に臨んで配されるとともに他の隣接する第1流出口及び第2流入口が第2分岐通路に臨んで配され、第1流入口及び第2流入口が前記上流通路に臨んで配されることを特徴とするイオン送出装置。
  2. 第1流入口及び第2流入口が前記ハウジングの天面に形成され、第1流出口及び第2流出口が前記ハウジングの周面に形成されることを特徴とする請求項1に記載のイオン送出装置。
  3. 前記正イオン発生部及び前記負イオン発生部が針状の放電電極を有し、前記放電電極がそれぞれ先端を第1流入口または第2流入口に向けて立設されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン送出装置。
  4. 前記送風ダクトの壁面を貫通して前記ハウジングを配置したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のイオン送出装置。
  5. 前記送風ダクトが車載され、車両室内の運転席側に第1吹出口が臨んで配されるとともに助手席側に第2吹出口が臨んで配されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のイオン送出装置。
  6. 絶縁体から成るハウジングと、前記ハウジング内に仕切壁により仕切られる第1、第2通路と、前記ハウジングに開口して第1通路により連通する第1流入口及び第1流出口と、前記ハウジングに開口して第2通路により連通する第2流入口及び第2流出口と、第1通路に配して正イオンを発生する正イオン発生部と、第2通路に配して負イオンを発生する負イオン発生部とを備え、第1流出口及び第2流出口をそれぞれ前記ハウジングの複数の面に形成するとともに、一の隣接する第1流出口及び第2流出口が第1方向に面して他の隣接する第1流出口及び第2流入口が第2方向に面し、第1流入口及び第2流入口が第3方向に面することを特徴とするイオン発生装置。
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