JP2013148673A - 演奏情報処理装置 - Google Patents

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保彦 大場
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祥也 松尾
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Abstract

【課題】鍵盤楽器のダンパーの位置を精度良く検出する。
【解決手段】自動演奏ピアノにおいては、リフティングレールの端部にリフティングレールの上下方向の位置を検出する位置センサ555が配置されている。ピアノの演奏データを記憶する場合には、位置センサ555から出力されたリフティングレールの上下方向の位置を表す信号yaがデジタル信号ydに変換され、デジタル信号ydに基づいてリフティングレール8の位置を表す位置値yxが生成される。この位置値yxは第2バッファ1023に記憶され、第2変換部1021において、MIDI形式のデータにおけるダンパーペダルのコントロールチェンジメッセージが取りうる値に変換されて記憶される。また、ピアノの自動演奏を行う場合には、位置値yxを用いてサーボ制御が行われる。
【選択図】図7

Description

本発明は、鍵盤楽器の演奏に係るデータを処理する技術に関する。
ダンパーをアクチュエータで駆動するピアノとして特許文献1に開示された鍵盤楽器がある。この鍵盤楽器は、自動演奏ピアノであり、ラウドペダルの位置を検出する位置センサと、ラウドペダルを駆動するソレノイドとを備えている。ソレノイドのプランジャはラウドペダルに連結されており、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式の演奏データと位置センサの検出結果とを用いてサーボ制御でソレノイドを駆動してラウドペダルを駆動することによりダンパーの位置を制御する。
特開2005−250120号公報
ところで、ラウドペダルの動きをダンパーに伝える機構は、ラウドペダルからダンパーまでの間に配置された複数の部品で構成されており、複数の部品で力の伝わる方向や変位量を変えることにより、最終的にダンパーを変位させる。ラウドペダルに応じてダンパーの位置が変化するため、ラウドペダルの位置の検出は、間接的にダンパーの位置を検出しているといえるものの、ラウドペダルの変位量とダンパーの変位量には違いがあり、また、部品間に遊びがある所もあるため、ダンパーの位置を精度良く検出できてはいない。このため、ダンパーを動かす際には、この遊びや変位量の違いを考慮してラウドペダルの位置制御を行わなければならず、ダンパーの位置を精度良く制御するのが難しくなっている。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、鍵盤楽器のダンパーの位置を精度良く検出できる技術を提供することを目的とする。
本発明は、支点を中心に回転するレバーと、発音体に対応して配置され、前記レバーの回転に応じて変位するダンパーと、前記レバーを回転させるレールと、前記レールを駆動する駆動手段を有し、前記駆動手段の駆動により前記レールが変位して前記レバーに接触し、前記レールが前記レバーを回転させることにより前記ダンパーが前記発音体から離れる鍵盤楽器に設けられる装置であって、前記レールの移動方向における位置を検出し、検出した当該位置を表す位置値を出力する位置検出手段を有することを特徴とする演奏情報処理装置を提供する。
本発明においては、前記レールの移動方向における位置を指示する位置指示値を取得し、前記位置指示値が表す位置に前記レールが位置するように、当該位置指示値と前記位置検出手段で検出された位置値との差に基づいて前記駆動手段を制御するコントロール手段とを有する構成であってもよい。
また、本発明においては、前記駆動手段は、前記レールに連結された部品または前記レールに接し、接した部分に力を加えるアクチュエータと、当該アクチュエータを支持するフレームとを有し、前記位置検出手段は、前記フレームに設けられている構成であってもよい。
本発明によれば、鍵盤楽器のダンパーの位置を精度良く検出できる。
本発明の一実施形態に係る自動演奏ピアノ100の外観図である。 自動演奏ピアノ100の内部の模式図。 レール駆動部55の構成を示した図。 被固定部品550の斜視図。 自動演奏ピアノ100の電気的構成を示した図。 自動演奏機能に係る機能の構成を示した図。 モーションコントローラ1000bの機能構成を示したブロック図。 第2実施形態のモーションコントローラ1000bの機能構成を示したブロック図。 第3実施形態のモーションコントローラ1000bの機能構成を示したブロック図。 自動演奏ピアノ100の内部の模式図。 リフティングレール8を動かす変形例の構成を示した図。 リフティングレール8を動かす変形例の構成を示した図。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る自動演奏ピアノ100の外観図である。自動演奏ピアノ100は、正面側に複数の鍵1を備えており、鍵1の下方にダンパーペダル110、ソステヌートペダル111、ソフトペダル112を備えている。また、自動演奏ピアノ100は、MIDI形式の演奏データを記録したDVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)などの記録媒体から演奏データを読み出すアクセス部120を備えており、譜面台の横には、自動演奏ピアノ100を操作するための各種メニュー画面などの表示手段である液晶ディスプレイと、操作者からの指示を受け付ける受付手段として機能するタッチパネルとを備えた操作パネル130を備えている。
図2は、自動演奏ピアノ100の内部の機械的構成を側面側から見たときの模式図である。図2には、鍵1毎に設けられたハンマーアクション機構3、鍵1を駆動するソレノイド50、鍵センサ26、ダンパーペダル110、ダンパー6を動かすダンパー機構9などが示されている。なお、図2においては、右側が演奏者から見て正面側、左側が演奏者から見て背面側となる。図2においては、一つの鍵1のみが示されているが、鍵1は演奏者から見て左右方向へわたって88個並設されており、ハンマーアクション機構3及び鍵センサ26も鍵1に対応して88個並設されている。また、ソレノイド50についても、一つのソレノイド50が一つの鍵1に対応して設けられている。なお、本実施形態においては、88個のソレノイド50が設けられることになるが、ソレノイド50は、上側から見ると正面側と背面側とで二列に配置され、正面側の列に44個、背面側の列に44個が配置される。図2においては、一つの鍵1に対して2つのソレノイド50が設けられているように見えるが、図2において正面側にあるソレノイド50は、図示されている鍵1に対応したソレノイド50であり、その隣で背面側に図示されているソレノイド50は、図示されている鍵1に奥側で隣り合う鍵1に対応したソレノイド50である。
鍵1は揺動自在に支持されており、演奏者によって押下される。ハンマー2を備えたハンマーアクション機構3は、鍵1に対応して張られている弦4(発音体)を打撃する機構である。演奏者により鍵1が押下されるとハンマー2が鍵1の動きに対応して弦4を打撃する。ソレノイド50は、鍵1を駆動する駆動手段である。ソレノイド50は、ケース51に収納されている。ケース51は、棚板5に設けられた孔に配置され、この孔は、カバー52で覆われている。ソレノイド50においては、ソレノイド50を駆動する信号が供給されるとプランジャが変位する。プランジャが変位して鍵1を押し上げると、ハンマー2が鍵1の動きに対応して弦4を打撃する。鍵センサ26は、各鍵1の前端側(図2の右側)の下方にそれぞれ配置されており、演奏によって変化する鍵1の上下方向の位置の変化を検出し、検出した位置を示す信号を出力する。
ダンパーペダル110は、ダンパー6を動かすためのペダルである。図2においては、ダンパーペダル110の右端側(以下、前端側とする)が演奏者により操作される。図2においてダンパーペダル110の左端側(以下、後端側とする)には、突上棒116が接続されている。突上棒116の上端は、レバー117の前端側(図2の右側)の下面に接している。レバー117は、ピン113で支持されており、ピン113を中心に回転する。レバー117の上面側には、スプリング114と、リフティングロッド115が接している。ダンパーペダル110、突上棒116、レバー117、ピン113及びリフティングロッド115は、リフティングレール8を駆動する駆動手段として機能する。
弾性体であるスプリング114は、金属のバネであり、上端側はカバー52に接している。スプリング114は、ピン113を中心にレバー117を時計回りに回転させる力をレバー117に加える。なお、ピン113を中心にレバー117を時計回りに回転させる力をレバー117に加えるものであれば、金属のバネではなくゴムなどの弾性体をスプリング114に替えて用いてもよい。リフティングロッド115は、カバー52に設けられた孔、ケース51に設けられた孔、および棚板5に設けられた孔を貫通し、リフティングレール8の下面に接している。リフティングレール8は、ダンパー機構9を動かすための部品である。リフティングレール8は、鍵1毎に設けられたダンパー機構9の下方に配置されており、演奏者側から見て左右方向にわたって長手方向を有する棒状の部品である。
ダンパー機構9は、ダンパー6を動かすものであり、レバー91およびダンパーワイヤー92を備えている。レバー91は、一端がピン93で支持されており、他端にはダンパーワイヤー92が連結されている。ダンパーワイヤー92は、レバー91に連結されている側と反対側の端部がダンパー6に連結されている。
演奏者がダンパーペダル110に触れていない状態においては、スプリング114によってレバー117と突上棒116が下方へ押し下げられており、ダンパーペダル110の前端側が所定位置に位置している。演奏者が、スプリング114の力に抗してダンパーペダル110の前端側を踏み下げると、ダンパーペダル110の後端側が上がって突上棒116が上昇する。突上棒116が上昇すると、レバー117の前端側が押し上げられ、レバー117が回転し、リフティングロッド115が押し上げられる。リフティングロッド115が押し上げられると、リフティングレール8が上方へ押し上げられる。押し上げられたリフティングレール8は、レバー91に接触し、レバー91を回転させる。レバー91が回転すると、ダンパーワイヤー92が押し上げられる。ダンパーワイヤー92が押し上げられると、ダンパー6が弦4から離れる。
また、演奏者がダンパーペダル110から足を離すと、スプリング114の力によってレバー117の前端側が下降し、突上棒116を押し下げる。突上棒116が下がると、ダンパーペダル110の後端側が下がり、ダンパーペダル110の前端側が所定位置に復帰する。また、レバー117の前端側が下降すると、リフティングロッド115が下降する。リフティングロッド115が下降すると、リフティングレール8が下方へ下がる。リフティングレール8が下方へ下がると、レバー91が回転してダンパーワイヤー92が下がり、ダンパー6が弦4を押さえつける。
次にアクチュエータを用いてリフティングレール8を駆動する構成について説明する。図3は、リフティングレール8の端部と、リフティングレールを駆動するレール駆動部55の正面図である。レール駆動部55(リフティングレール8を駆動する駆動手段)は、被固定部品550、フレーム551、アクチュエータの一例であるソレノイド552、木ネジ553で構成されている。なお、本実施形態においては、レール駆動部55は、演奏者側から見てリフティングレール8の右端側に設けられているが、演奏者側から見てリフティングレール8の左端側に設けてもよい。
被固定部品550は、リフティングレール8を上下させるための部品である。被固定部品550は、平板の金属片を端から所定距離の位置で垂直に折り曲げ、垂直となった部分の端から所定距離の位置で水平に折り曲げることにより、図4に示したように金属片を段状に折り曲げた形状となっている。なお、段状の下側の部分は、正面側の一部が上方へ折り曲げられており、この折り曲げられて垂直となった部分には、木ネジ553が貫通する孔550aが設けられている。被固定部品550は、この孔に通された木ネジ553でリフティングレール8に固定される。なお、被固定部品550は、金属ではなく合成樹脂や木材など、他の素材で形成されていてもよい。また、被固定部品550をリフティングレール8に固定する際には木ネジ553ではなく、接着剤で固定してもよい。被固定部品550は、後述するプランジャ552aの直線運動をリフティングレール8に伝達する伝達手段として機能する。
フレーム551は、ソレノイド552が固定される部材であり、棚板5に固定される。フレーム551は、帯状の金属片を折り曲げて形成されている。フレーム551には、ソレノイド552のプランジャ552aが貫通する孔が設けられている。フレーム551にソレノイド552が固定されると、図3に示したように棚板5の上方に棚板5から離れてソレノイド552が位置し、プランジャ552aの一端がフレーム551より上に突出した状態となる。なお、フレーム551についても、金属ではなく合成樹脂や木材など、他の素材で形成されていてもよい。
ソレノイド552は、プランジャ552aとスプリング552bを有する。プランジャ552aは、ソレノイド552のフレームを貫通しており、一端が段状の被固定部品550の上側の部分の下面に接している。ソレノイド552においては、電流が流れていない状態にあっては、スプリング552bの力でプランジャ552aが被固定部品550に接している。また、ソレノイド552に電流が流れると、プランジャ552aが上方へ移動する。プランジャ552aが上方へ移動すると、プランジャ552aは、接している被固定部品550を押し上げる。被固定部品550が押し上げられると、被固定部品550が固定されているリフティングレール8が上に移動する。なお、ソレノイド552は、スプリング552bを備えないプッシュ型のソレノイドであってもよい。
なお、フレーム551には、位置センサ555が設けられている。位置センサ555は、透過板555aと、検出部555bとで構成されている。透過板555aは、板状で光が透過する合成樹脂の部材である。透過板555aは、位置によって透過する光の光量が異なるように加工されており、被固定部品550から離れるに従って透過する光の光量が多くなるように加工されている。検出部555bは、投光部と受光部が一体となったフォトセンサである。投光部から出た光は、透過板555aを透過して受光部で受光される。検出部555bは、受光した光の光量に対応したアナログ信号yaを出力する。この構成によれば、リフティングレール8の位置が上下に変化すると、透過板555aを透過する光量が変化し、受光部に到達する光量が変化する。すると、検出部555bから出力されるアナログ信号yaは、リフティングレール8の上下方向の位置に対応して変化し、上下方向の位置を表すものとなる。
次に、自動演奏ピアノ100の電気的構成について、図5を用いて説明する。図5は、上述したソレノイドを制御して自動演奏を行うコントローラ10の構成を示したブロック図である。図5に示したように、コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、アクセス部120および操作パネル130を備えており、これらはバス101に接続されている。また、コントローラ10は、バス101に接続されたA/D変換部141a,141b、PWM(Pulse Width Modulation)信号発生部142a,142bを備えており、これらを用いてソレノイドを制御する。
A/D変換部141aは、鍵センサ26から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をモーションコントローラ1000aへ出力する。この信号は、演奏によって変化する鍵1の上下方向の位置を表すこととなる。
A/D変換部141bは、位置センサ555から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をモーションコントローラ1000bへ出力する。位置センサ555から出力される信号は、上述したようにリフティングレール8の上下方向の位置を表すため、変換後のデジタル信号ydもリフティングレール8の上下方向の位置を表すこととなる。
CPU102は、RAM104を作業領域としてROM103に記憶された制御プログラムを実行する。ROM103に記憶された制御プログラムが実行されると、アクセス部120に挿入された記録媒体から読み出した演奏データに従ってソレノイドを駆動して自動演奏を行う自動演奏機能が実現する。
図6は、自動演奏機能に係る機能の構成を示したブロック図である。図6に示したようにCPU102においては、モーションコントローラ1000aとモーションコントローラ1000bが実現する。
モーションコントローラ1000aは、演奏データに基づいて鍵1を駆動する機能を備えている。モーションコントローラ1000aは、演奏データに基づいて鍵1を駆動する場合、アクセス部120で記録媒体から読み出されたMIDI形式の演奏データを取得する。なお、ここでモーションコントローラ1000aが取得する演奏データは、鍵1の駆動に係るデータであるノートオン/オフメッセージである。モーションコントローラ1000aは、ノートオン/オフメッセージを取得すると、駆動する鍵1を特定する。また、モーションコントローラ1000aは、メッセージに含まれるベロシティのデータから時間経過に応じた鍵1の上下方向の位置を算出する。
モーションコントローラ1000aは、この算出結果から、時間の経過に応じた鍵1の上下方向の位置を特定する。また、モーションコントローラ1000aは、A/D変換部141aから供給される信号を取得し、取得した信号が表す鍵1の上下方向の位置と、特定した上下方向の位置との差分である位置偏差を算出する。モーションコントローラ1000aは、この位置偏差に予め定められた増幅率を乗じることにより、位置偏差exが表す位置成分の制御量を、後段のPWM信号発生部142aにおけるデューティ比に対応する値に単位変換し、鍵1の上下方向の位置を制御する制御値として出力する。また、モーションコントローラ1000aは、駆動する鍵を表す鍵番号を出力する。
PWM信号発生部142aは、モーションコントローラ1000aから出力された鍵番号と制御値を取得し、制御値をパルス幅変調方式のPWM信号に変換し、このPWM信号を、取得した鍵番号が表す鍵1に対応したソレノイド50へ出力する。このPWM信号を取得したソレノイド50は、PWM信号に応じてプランジャを変位させ、鍵1を駆動する。
また、モーションコントローラ1000aは、ユーザが行った演奏に応じて当該演奏を表すMIDI形式の演奏データを出力する機能を備えている。具体的には、ユーザが鍵1を操作すると、鍵センサ26から出力されたアナログ信号がA/D変換部141aでデジタル信号に変換され、鍵1の上下方向の位置を表す信号がモーションコントローラ1000aの供給される。
モーションコントローラ1000aは、このデジタル信号に基づいて、時間の経過に応じて変化する鍵1の上下方向の位置を特定し、時間の変化と特定した上下方向の位置の関係から鍵1の動作速度を求め、求めた速度からMIDI形式データにおけるベロシティのデータを生成する。また、モーションコントローラ1000aは、操作された鍵1を特定し、この鍵番号をMIDI形式データにおけるノートナンバーに変換する。
モーションコントローラ1000aは、生成されるベロシティのデータやノートナンバーのデータを用いてノートオン/オフのメッセージを生成し、鍵1が操作された時間を表す時間情報と、生成したメッセージを出力する。この時間情報とメッセージから、MIDI形式の演奏データが生成され、生成された演奏データがアクセス部120により記録媒体に記録される。
次にモーションコントローラ1000bについて説明する。図7は、モーションコントローラ1000bの機能の構成を示したブロック図である。モーションコントローラ1000bは、演奏データに基づいてダンパー6を駆動する機能と、ユーザが行ったダンパーペダル110の操作を表す演奏データを生成する機能を備えている。
位置値生成部1036は、デジタル信号ydにスムージング処理を行うものである。位置値生成部1036は、スムージング処理を行なって得られる値をリフティングレール8の位置を表す位置値yxとして出力する。
速度値生成部1037は、リフティングレール8の移動速度を表す速度値yvを生成するものである。速度値生成部1037は、順次供給されるデジタル信号ydを時間微分してリフティングレール8の移動速度を算出し、移動速度を表す速度値yvを出力する。
演奏データ生成部1020は、第2変換部1021、第2データベース1022、及び第2バッファ1023で構成されている。
第2バッファ1023は、位置値生成部1036から管理部1030に出力された位置値yxを取得して記憶するバッファである。ダンパーペダル110がユーザにより操作された場合、リフティングレール8の上下方向の位置は、時間の経過に応じて変化する。例えば、取得した位置値yxが、時刻t1においてはダンパーペダル110が操作されていない状態の位置、時刻t2においてはダンパーペダル110が途中まで踏み込まれたときの位置、時刻t3においてはダンパーペダル110が最も踏み込まれたときの位置である場合、時刻t1〜t3における位置値yxが時刻に従った順番で記憶される。
第2データベース1022は、MIDI形式の演奏データにおいてダンパーペダルのコントロールチェンジメッセージが取りうる値(以下、ダンパー変位量と称する)と、リフティングレール8の位置とを対応付けたテーブルを有している。このテーブルにおいては、例えば、ダンパーペダル110が操作されていないときのリフティングレール8の位置を表す位置値yxに対しては、ダンパー6がオフ(ダンパー6が弦4に接している状態)であることを表す値である0が対応付けられ、ハーフペダルのときのリフティングレール8の位置を表す位置値yxに対しては64が対応付けられ、ダンパーペダル110が最も踏み込まれたとき(ダンパー6が弦4から最も離れている状態)のリフティングレール8の位置を表す位置値yxに対しては127が対応付けられている。なお、ダンパペダルがオフである状態からハーフペダルまでの間、及びハーフペダルからダンパペダルが最も踏み込まれた状態までの間についても、位置値yxとコントロールチェンジが取りうる値とが対応付けられている。
第2変換部1021は、第2データベース1022を参照し、第2バッファ1023に記憶された位置値yxに対応付けられているダンパー変位量を取得する。つまり、第2データベースを参照することにより、位置値yxは、無次元のダンパー変位量に変換される。第2変換部1021は、取得したダンパー変位量を含むMIDI形式の演奏データを出力する。この出力される演奏データは、ダンパー6の駆動に係るコントロールチェンジメッセージとなる。
演奏データ解析部1010は、第1変換部1011、第1データベース1012、及び第1バッファ1013で構成されている。
第1データベース1012は、ダンパー変位量と、リフティングレール8の上下方向の位置とを対応付けたテーブルを有している。なお、このテーブルは、第2データベース1022と同じテーブルである。
第1変換部1011は、アクセス部120で記録媒体から読み出されたMIDI形式の演奏データを取得する。第1変換部1011が取得する演奏データは、ダンパー6の駆動に係るコントロールチェンジメッセージである。第1変換部1011は、この演奏データに含まれている値、即ち、上記ダンパー変位量を抽出する。第1変換部1011は、順次取得した演奏データからダンパー変位量を抽出すると、第1データベース1012を参照し、抽出したダンパー変位量に対応付けられている値、つまり、リフティングレール8の上下方向の位置を取得し、取得した値を位置指示値rxとして第1バッファ1013へ出力する。
第1バッファ1013は、位置指示値rxを一時的に記憶するバッファである。例えば、順次取得した演奏データに含まれるダンパー変位量が演奏データ毎に異なり、時刻t1におけるダンパー変位量が0、時刻t2におけるダンパー変位量が64、時刻t3におけるダンパー変位量が127である場合、第1バッファ1013においては、時刻t1における位置指示値rxと時刻t1の組み、時刻t2における位置指示値rxと時刻t2の組み、及び時刻t3における位置指示値rxと時刻t3の組みが時刻に従った順番で記憶される。
管理部1030は、第1バッファ1013に記憶された時刻と位置指示値rxを取得し、取得した位置指示値rxを出力する。また、管理部1030は、第1バッファ1013に記憶されている時刻と位置指示値rxの組みを取得し、時間微分を行なってリフティングレール8の移動速度を算出し、移動速度を表す速度指示値rvを出力する。また、管理部1030は、予め定められた固定値ufを出力する。
第1減算器1031は、管理部1030から出力された位置指示値rxと、位置値生成部1036から出力された位置値yxを取得する。第1減算器1031は、位置指示値rx−位置値yxの演算を行い、演算結果である位置偏差exを第1増幅部1034へ出力する。
第2減算器1032は、管理部1030から出力された速度指示値rvと、速度値生成部1037から出力された速度値yvを取得する。第2減算器1032は、速度指示値rv−速度値yvの演算を行い、演算結果である速度偏差evを第2増幅部1035へ出力する。
第1増幅部1034は、位置偏差exを取得し、取得した位置偏差exに予め定められた増幅率を乗じ、演算結果を位置制御値uxとして出力する。ここで第1増幅部1034は、位置偏差exが表す位置成分の制御量を、後段のPWM信号発生部142bにおけるデューティ比に対応する値に単位変換している。
第2増幅部1035は、速度偏差evを取得し、取得した速度偏差evに予め定められた増幅率を乗じ、演算結果を速度制御値uvとして出力する。ここで第2増幅部1035は、速度偏差evが表す速度成分の制御量を、後段のPWM信号発生部142bにおけるデューティ比に対応する値に単位変換している。
加算器1033は、固定値uf、位置制御値ux、及び速度制御値uvを加算し、加算結果を制御値uとして出力する。制御値uは、ソレノイド552に対して供給すべき電流を表す値(言い換えれば、PWM信号発生部142bにおけるデューティ比)となる。
PWM信号発生部142bは、ソレノイド552を駆動するPWM信号を出力するものである。PWM信号発生部142bは、制御値uに対応したPWM信号uiを生成し、生成したPWM信号uiをソレノイド552へ出力する。このPWM信号uiを取得したソレノイド552は、PWM信号uiに応じてプランジャを変位させる。
[第1実施形態の動作]
次に自動演奏ピアノ100の動作を説明する。なお、以下の説明においては、ユーザの演奏によるダンパー6の動きを演奏データとして記憶するときの動作、及び記録媒体に記憶された演奏データに基づいてダンパー6を駆動するときの動作について説明する。
(ユーザの演奏によるダンパー6の動きを演奏データとして記憶するときの動作)
演奏データの記憶を指示する操作をユーザが操作パネル130において行うと、ユーザが行った演奏を表す演奏データがアクセス部120に挿入された記録媒体へ記録されることとなる。
例えば、ユーザが、ダンパーペダル110の前端側を踏み下げると、ダンパーペダル110の後端側が上がって突上棒116が上昇する。突上棒116が上昇すると、レバー117の前端側が押し上げられ、レバー117が回転し、リフティングロッド115が押し上げられる。リフティングロッド115が押し上げられると、リフティングレール8が上方へ押し上げられる。
リフティングレール8の上下方向の位置が変化すると、透過板555aの位置が変化し、検出部555bから出力されるアナログ信号yaが変化する。このアナログ信号yaは、A/D変換部141bにおいてサンプリングされ、順次デジタル信号ydに変換される。A/D変換部141bで得られたデジタル信号ydは、位置値生成部1036へ順次出力される。位置値生成部1036は、順次供給されるデジタル信号ydにスムージング処理を行い、リフティングレール8の位置を表す位置値yxを出力する。リフティングレール8の位置は、ダンパーペダル110の操作に応じて変化するため、この位置値yxもダンパーペダル110の操作に応じて変化することとなる。
位置値生成部1036から出力された位置値yxは、管理部1030を介して第2バッファ1023へ供給され、第2バッファ1023に記憶される。第2変換部1021は、第2バッファ1023に記憶された位置値yxに対応付けられているダンパー変位量を第2データベース1022から取得し、取得したダンパー変位量を含むMIDI形式の演奏データを出力する。この出力される演奏データは、ダンパーペダル110の駆動に係るコントロールチェンジメッセージとなる。CPU102は、アクセス部120を制御し、この演奏データを演奏時刻を表す情報と共に記録媒体に記憶させる。
(演奏データに基づいてダンパー6を駆動するときの動作)
次に、記録媒体に記憶された演奏データに基づいてダンパー6を駆動するときの動作について説明する。まず、MIDI形式の演奏データが記憶された記録媒体をアクセス部120に挿入し、この演奏データを再生する操作が操作パネル130において行われると、CPU102は、演奏データを記録媒体から読み出す。ここで、演奏データとして、ダンパー6の駆動に係るコントロールチェンジメッセージが読み出されると、この演奏データが第1変換部1011へ供給される。
第1変換部1011は、取得した演奏データからダンパー変位量を抽出すると、抽出したダンパー変位量を第1データベース1012を参照してリフティングレール8の位置を表す位置指示値rxに変換する。この位置指示値rxは、第1バッファ1013に記憶される。なお、例えば、時刻t1におけるダンパー変位量が0、時刻t2におけるダンパー変位量が64、時刻t3におけるダンパー変位量が127である場合、第1バッファ1013においては、時刻t1における位置指示値rxと時刻t1の組み、時刻t2における位置指示値rxと時刻t2の組み、及び時刻t3における位置指示値rxと時刻t3の組みが時刻に従った順番で記憶される。
管理部1030は、第1バッファ1013に位置指示値rxが記憶されると、第1バッファ1013に記憶された時刻と位置指示値rxを取得し、取得した位置指示値rxを出力する。また、管理部1030は、第1バッファ1013に記憶されている時刻と位置指示値rxの組みを順次取得し、時間微分を行なってリフティングレール8の移動速度を算出し、移動速度を表す速度指示値rvを出力する。
一方、位置センサ555においては、リフティングレールの8の上下方向の位置を表すアナログ信号yaが出力され、このアナログ信号yaは、A/D変換部141bにおいて順次デジタル信号ydに変換される。位置値生成部1036は、このデジタル信号ydに基づいてリフティングレール8の位置を表す位置値yxを出力し、速度値生成部1037は、このデジタル信号ydを時間微分してリフティングレール8の移動速度を算出し、移動速度を表す速度値yvを出力する。
第1減算器1031は、管理部1030から出力された位置指示値rxと、位置値生成部1036から出力された位置値yxを取得し、位置指示値rx−位置値yxの演算を行い、演算結果である位置偏差exを第1増幅部1034へ出力する。また、第2減算器1032は、管理部1030から出力された速度指示値rvと、速度値生成部1037から出力された速度値yvを取得し、速度指示値rv−速度値yvの演算を行い、演算結果である速度偏差evを第2増幅部1035へ出力する。
第1増幅部1034は、位置偏差exを取得し、取得した位置偏差exに予め定められた増幅率を乗じ、演算結果を位置制御値uxとして出力する。また、第2増幅部1035は、速度偏差evを取得し、取得した速度偏差evに予め定められた増幅率を乗じ、演算結果を速度制御値uvとして出力する。加算器1033は、固定値uf、位置制御値ux、及び速度制御値uvを加算し、加算結果を制御値uとしてPWM信号発生部142bへ出力する。PWM信号発生部142bは、制御値uに応じてPWM信号uiを出力し、ソレノイド552は、PWM信号uiに応じてプランジャを変位させる。
ここで、プランジャ552aが変位すると、被固定部品550と共に透過板555aとリフティングレール8が変位する。透過板555aが変位すると、透過板555aの位置が変化し、検出部555bから出力されるアナログ信号yaが変化する。このアナログ信号yaは、デジタル信号ydに変換されて位置値生成部1036と速度値生成部1037へ供給される。そして、この位置値yxが第1減算器1031へフィードバックされ、この速度値yvが第2減算器1032へフィードバックされ、位置偏差ex及び速度偏差evが小さくなるように、制御値uが出力される。
本実施形態においては、演奏データに基づいて自動演奏を行う際には、リフティングレール8をソレノイド552で動かすことにより、ダンパー6を駆動する。ダンパーペダルをソレノイドで駆動することによりダンパーを動かす構成と比較すると、ソレノイドで駆動される部品からダンパーまでの間にある部品の数が少ないため、ダンパーを精度良く動かすことができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る自動演奏ピアノ100は、モーションコントローラ1000bの構成が第1実施形態と異なり、他の構成は、第1実施形態と同じである。このため、以下の説明においては、この相違点を中心に説明する。
図8は、第2実施形態におけるモーションコントローラ1000bの機能構成を示したブロック図である。本実施形態のモーションコントローラ1000bは、第3変換部1038と第3データベース1039を備えている。また、本実施形態のモーションコントローラ1000bは、第1データベース1012a、及び第2データベース1022aを備えている。
第3データベース1039は、デジタル信号ydの値と、リフティングレール8の上下方向の位置とを対応付けたテーブルを有している。例えば、リフティングレール8がリフティングロッド115及びプランジャ552aによって突き上げられていない状態をリフティングレール8の上下方向の基準位置とし、この位置を0mmとする。この場合、「0mm」に対しては、リフティングレール8の位置が0mmのときのデジタル信号ydの値が対応付けられてテーブルに格納される。また、リフティングレール8がリフティングロッド115及びプランジャ552aによって最も上昇させられたときの位置が基準位置から上方へ10mm離れた位置であるとする。この場合、「10mm」に対しては、リフティングレール8の位置が10mmのときのデジタル信号ydの値が対応付けられてテーブルに格納される。なお、このテーブルにおいては、0mmから10mmまでの間の位置についても、デジタル信号ydの値と、リフティングレール8の上下方向の位置とが対応付けて格納されている。
第3変換部1038は、第3データベース1039を参照し、A/D変換部141bから取得したデジタル信号ydに対応付けられている位置値を取得する。つまり、第3データベースを参照することにより、デジタル信号ydは、リフティングレール8の位置をmm単位で表した物理量に変換される。第3変換部1038は、取得した位置値を位置値生成部1036と速度値生成部1037へ出力する。
なお、位置値生成部1036に供給されるのは、mm単位の位置値であるため、位置値生成部1036から出力され、第2バッファや第1減算器1031に供給される位置値yxもmm単位の値となる。また、速度値生成部1037に供給されるのも、mm単位の位置値であるため、速度値生成部1037から出力される速度値yvはmm/s単位の物理量となる。
第1データベース1012aは、ダンパー変位量と、リフティングレール8の位置とを対応付けたテーブルを有している。なお、第1データベース1012aにおいては、格納されている位置がmm単位の物理量である点が第1データベース1012と異なる。
第1変換部1011は、ダンパー6の駆動に係るコントロールチェンジメッセージを取得する。第1変換部1011は、順次取得した演奏データからダンパー変位量を抽出すると、第1データベース1012aを参照し、抽出したダンパー変位量に対応付けられているmm単位の値、つまり、リフティングレール8の上下方向の位置を取得し、取得した値を位置指示値rxとして第1バッファ1013へ出力する。なお、第1バッファ1013に記憶される位置指示値がmm単位の物理量であるため、管理部1030から出力される位置指示値rxはmm単位の物理量となり、速度指示値rvは、mm/s単位の物理量となる。
第2データベース1022aは、ダンパー変位量と、リフティングレール8の位置とを対応付けたテーブルを有している。なお、第2データベース1022aにおいては、格納されている位置がmm単位の物理量である点が第1データベース1012と異なる。
第2変換部1021は、第2データベース1022aを参照し、第2バッファ1023に記憶された位置値yxに対応付けられているダンパー変位量を取得する。つまり、第2データベースを参照することにより、mm単位の物理量である位置値yxは、無次元のダンパー変位量に変換される。第2変換部1021は、取得したダンパー変位量を含むMIDI形式の演奏データを出力する。この出力される演奏データは、ダンパー6の駆動に係るコントロールチェンジメッセージとなる。
第1実施形態においては、位置値yx、位置指示値rx、速度値yv、速度指示値rvが無次元の値であったのに対し、本実施形態においては、mm単位やmm/s単位の物理量である点が異なる。なお、サーボ制御の動作については第1実施形態と同じであるため、その説明を省略する。
このように本実施形態においては、無次元の値ではなく、mm単位やmm/s単位の物理量を用いてサーボ制御を行うため、ピアノの機種が違ったとしてもリフティングレール8を同じ変位量で動かすことができる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る自動演奏ピアノ100は、モーションコントローラ1000bの構成が第2実施形態と異なり、他の構成は、第2実施形態と同じである。このため、以下の説明においては、この相違点を中心に説明する。
図9は、第3実施形態におけるモーションコントローラ1000bの機能構成を示したブロック図である。本実施形態のモーションコントローラ1000bは、第2実施形態と比較すると、速度値生成部1037、第2減算器1032、及び第2増幅部1035を備えていない点が異なる。このように速度指示値rvや速度値yvを処理するブロックを備えていないため、本実施形態においては、速度に係る情報を使用しない位置制御となる。
具体的には、第1変換部1011に供給された演奏データに含まれているダンパー変位量は、mm単位の物理量に変換されて第1バッファ1013に記憶された後、管理部1030を介して第1減算器1031へ供給される。第1減算器1031は、供給された位置指示値rxと、位置値生成部1036から供給される位置値yxとを用いて位置偏差exを求め、求めた位置偏差exを第1増幅部1034へ出力する。第1増幅部1034は、第1実施形態と同様に位置制御値uxを出力する。本実施形態においては、第2増幅部1035を備えていないため、加算器1033は、固定値uf及び位置制御値uxを加算し、加算結果を制御値uとして出力する。制御値uは、ソレノイド552に対して供給すべき電流を表す値となる。以下、第1実施形態と同様に制御値uに基づいてソレノイド552が駆動され、リフティングレール8の位置が制御される。なお、演奏データを記憶する際には、速度値yvは使用されないため、演奏データを記憶する場合の動作は、第2実施形態と同じとなる。
本実施形態は、速度値yv及び速度指示値rvを用いた制御を行わないため、モーションコントローラ1000bの構成を簡易なものにすることができる。なお、図9においては、第3実施形態においては、モーションコントローラ1000bが第3変換部1038と第3データベース1039を備える構成となっているが、第3変換部1038と第3データベース1039を備えず、第1データベース1012aに替えて第1実施形態の第1データベース1012を備え、第2データベース1022aに替えて第1実施形態の第2データベース1022を備える構成としてもよい。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態および以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
上述した実施形態においては、位置センサ555は、リフティングレール8の長手方向の端部のうち、演奏者側から見て右端の端部の上下方向の位置を検出する構成となっているが、演奏者側から見て左端の端部の上下方向の位置を検出する構成としてもよい。また、リフティングレール8の長手方向の両端に位置センサ555を配置し、リフティングレール8の両端の上下方向の位置を検出する構成としてもよい。この場合、位置値生成部1036は、2つの位置センサ555から出力されたアナログ信号をデジタル変換して得られるデジタル信号ydの平均を求め、求めた平均値から位置値yxを求めるようにしてもよい。また、リフティングレール8の長手方向の中央に位置センサ555を配置する構成としてもよく、中央と左端、中央と右端、又は中央と両端に位置センサ555を配置する構成としてもよい。また、位置センサ555を複数配置する場合、その数は、2つや3つに限定されるものではなく、リフティングレール8の長手方向の両端や中央以外の他の位置にも配置し、4つ以上の位置センサ555を配置する構成としてもよい。
また、位置センサ555をフレーム551に配置するのではなく、リフティングレール8の上面に透過板555、リフティングレール8の上方に検出部555bを配置する構成としてもよい。
上述した実施形態においては、リフティングレール8の上下方向の位置を検出し、この検出した位置の情報を用いてサーボ制御を行なっているが、サーボ制御を行わないオープン制御の構成としてもよい。この構成においては、モーションコントローラ1000bは、第1減算器1031、第2減算器1032、及び速度値生成部1037を備えない構成となり、構成が簡易なものとなる。
上述した実施形態においては、位置センサ555は、光を用いて位置を検出する構成となっているが、光を用いる構成に限定されるものではなく、直線上の位置を検出するリニアポテンショメータ用いた構成や、磁気を用いて位置を検出する構成など、他の構成であってもよい。
上述した実施形態においては、位置センサ555は、リフティングレール8の上下方向の位置を検出しているが、リフティングロッド115の長手方向に沿ってリフティングロッド115の周面に透過板555aを設け、この透過板555aが検出部555bの投光部と受光部の間を通過するようにし、リフティングロッド115の上下方向の位置を検出するようにしてもよい。リフティングロッド115は、リフティングレール8と共に変位するため、この構成においては、リフティングロッド115の位置を検出しているものの、間接的にリフティングレール8の位置を検出しているということができる。
上述した実施形態においては、モーションコントローラ1000bから出力された演奏データは、アクセス部120に挿入された記録媒体に記憶される構成となっているが、他の外部装置と通信を行うインターフェースをコントローラ10に設け、このインターフェースを介して演奏データを他の外部装置へ出力する構成としてもよい。また、この構成にあっては、他の外部装置からインターフェースを介して演奏データを取得し、取得した演奏データをモーションコントローラ1000a,1000bへ供給する構成としてもよい。
上述した実施形態においては、被固定部品550を介してソレノイド552でリフティングレール8を駆動しているが、リフティングレール8を駆動する構成は、この構成に限定されるものではない。図10は、本変形例に係る自動演奏ピアノ100の内部の構成を示した図である。本変形例においては、ソレノイド552がケース51の内部に配置される。また、本変形例においては、自動演奏ピアノ100は、リフティングロッド115aとリフティングロッド115b有する。リフティングロッド115aの下端は、レバー117の上面側に接し、上端は、プランジャ552aの下端に接している。また、リフティングロッド115bの下端は、プランジャ552aの上端に接し、上端は、リフティングレール8の下面に接している。
図10の構成においては、ダンパーペダル110が踏まれた場合、レバー117がリフティングロッド115aを押し上げ、リフティングロッド115aは、プランジャ552aを押し上げる。プランジャ552aは、リフティングロッド115bを押し上げ、リフティングロッド115bは、リフティングレール8を押し上げる。
また、ソレノイド552が駆動された場合、プランジャ552aが上昇し、リフティングロッド115bを押し上げ、リフティングロッド115bは、リフティングレール8を押し上げる。ソレノイド552を用いてリフティングレール8を駆動した場合、ソレノイド552の駆動力はスプリング114には作用しないため、本変形例においても大きな力を必要とせずにダンパー6を動かすことができる。
また、リフティングレールを駆動するソレノイドをケース51内に収める構成にあっては、図11に示した構成としてもよい。図11は、ケース51内を拡大して正面側から見た模式図である。本変形例においては、リフティングロッド115は、側方に突出したロッド115cを有する。ロッド115cは、ケース51内に配置されたソレノイド552のプランジャ552aに接している。ソレノイド552が駆動された場合、プランジャ552aが上昇し、ロッド115cを押し上げる。ロッド115cが押し上げられると、ロッド115cに連結されているリフティングロッド115が押し上げられ、リフティングレール8を押し上げる。本変形例においても、ソレノイド552の駆動力はスプリング114には作用しないため、大きな力を必要とせずにダンパー6を動かすことができる。
また、自動演奏ピアノ100においては、リフティングロッド115とは別のリフティングロッドを設け、このリフティングロッドをソレノイド552で駆動するようにしてもよい。図12は、本変形例に係るリフティングロッド115dを備えた構成の模式図である。ケース51内に配置されたソレノイド552のプランジャ552aは、リフティングロッド115dに接しており、このリフティングロッド115dは、ケース51と棚板5を貫通し、リフティングレール8の下面に接している。本変形例においても、ソレノイド552の駆動力はスプリング114には作用しないため、大きな力を必要とせずにダンパー6を動かすことができる。
なお、リフティングロッド115dを備える構成にあっては、リフティングロッド115dがケース51とカバー52を貫通するようにしてもよい。そして、カバー52の下方にソレノイド552を配置し、このソレノイドでリフティングロッド115dを動かすようにしてもよい。
また、ケース51とカバー52を貫通したリフティングロッド115dを動かす構成にあっては、リフティングロッド115dの下端に接し、且つ、ピンを中心に回転するレバーを設け、このレバーをソレノイドで動かすようにしてもよい。
上述した実施形態においては、ソレノイドでリフティングロッドを動かしているが、リフティングロッドを動かすアクチュエータは、ソレノイドに限定されるものではない。例えば、モータの回転運動を直線運動に変換し、この直線運動でリフティングロッドを動かすようにしてもよい。
上述した実施形態においては、ダンパー機構を備える楽器としてピアノを例にしているが、チェレスタやグロッケンシュピールなど、打撃に応じて振動する発音体を備える楽器においてダンパー機構を備えるものについても、上述した実施形態のピアノと同様に、ダンパーの動きを演奏データとして記憶し、演奏データに基づいてダンパーを駆動するようにしてもよい。
1…鍵、2…ハンマー、3…ハンマーアクション機構、4…弦、5…棚板、6…ダンパー、8…リフティングレール、9…ダンパー機構、10…コントローラ、26…鍵センサ、50…ソレノイド、51…ケース、52…カバー、55…レール駆動部、91…レバー、92…ダンパーワイヤー、93…ピン、100…自動演奏ピアノ、110…ダンパーペダル、111…ソステヌートペダル、112…ソフトペダル、113…ピン、114…スプリング、115,115a,115b,115d…リフティングロッド、115c…ロッド、116…突上棒、117…レバー、101…バス、102…CPU、103…ROM、104…RAM、120…アクセス部、130…操作パネル、141a,141b…A/D変換部、142a,142b…PWM信号発生部、550…被固定部品、550a…孔、551…フレーム、552…ソレノイド、552a…プランジャ、552b…スプリング、553…木ネジ、555…位置センサ、555a…透過板、555b…検出部、1000a,1000b…モーションコントローラ、1010…演奏データ解析部、1011…第1変換部、1012,1012a…第1データベース、1013…第1バッファ、1020…演奏データ生成部、1021…第2変換部、1022,1022a…第2データベース、1023…第2バッファ、1030…管理部、1031…第1減算器、1032…第2減算器、1033…加算器、1034…第1増幅部、1035…第2増幅部、1036…位置値生成部、1037…速度値生成部、1038…第3変換部、1039…第3データベース

Claims (3)

  1. 支点を中心に回転するレバーと、発音体に対応して配置され、前記レバーの回転に応じて変位するダンパーと、前記レバーを回転させるレールと、前記レールを駆動する駆動手段を有し、前記駆動手段の駆動により前記レールが変位して前記レバーに接触し、前記レールが前記レバーを回転させることにより前記ダンパーが前記発音体から離れる鍵盤楽器に設けられる装置であって、
    前記レールの移動方向における位置を検出し、検出した当該位置を表す位置値を出力する位置検出手段
    を有することを特徴とする演奏情報処理装置。
  2. 前記レールの移動方向における位置を指示する位置指示値を取得し、前記位置指示値が表す位置に前記レールが位置するように、当該位置指示値と前記位置検出手段で検出された位置値との差に基づいて前記駆動手段を制御するコントロール手段と
    を有する請求項1に記載の演奏情報処理装置。
  3. 前記駆動手段は、前記レールに連結された部品または前記レールに接し、接した部分に力を加えるアクチュエータと、当該アクチュエータを支持するフレームとを有し、
    前記位置検出手段は、前記フレームに設けられていること
    を特徴とする請求項2に記載の演奏情報処理装置。
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