JP2013147390A - シャワープレート - Google Patents
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Abstract
【課題】難加工かつ高コストである多数の高アスペクト比の孔開け加工を行うことなく、全面からの均一なガスの流出を可能とするセラミックス多孔体によるシャワープレートを提供する。
【解決手段】非晶質シリカの多孔体からなるシャワープレートにおいて、前記非晶質シリカの多孔体を、平均粒径が20〜100μm、かつ、前記平均粒径の±50%の範囲内のシリカ粒子により構成され、隣接するシリカ粒子1同士の少なくとも1か所における接触長さaが該シリカ粒子の粒径bの1/15〜3/4であり、平均気孔径が5〜25μmの連通孔を有している構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】非晶質シリカの多孔体からなるシャワープレートにおいて、前記非晶質シリカの多孔体を、平均粒径が20〜100μm、かつ、前記平均粒径の±50%の範囲内のシリカ粒子により構成され、隣接するシリカ粒子1同士の少なくとも1か所における接触長さaが該シリカ粒子の粒径bの1/15〜3/4であり、平均気孔径が5〜25μmの連通孔を有している構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、プラズマを用いたエッチングやCVDを行う装置のガス供給部に設けられるシャワープレートに関する。
半導体デバイスの製造工程には、エッチング工程やCVD工程が含まれており、これらの工程ではプラズマが用いられることがある。例えば、エッチング工程では、プラズマ中に発生する活性種やイオンの作用によりエッチングが行われる。また、CVD工程では、高い熱エネルギーを付与するのではなく、プラズマによってソースガスを活性化し、ウェーハ上に堆積させる薄膜CVD法等の手法も多用されている。
上記のようなエッチングやCVDにおけるソースガスの供給には、セラミックスやガラスに機械的に孔を開けたシャワープレートと呼ばれる板状部材が用いられる。
図5に、従来のシャワープレートの断面構造を示す。従来のシャワープレート11は、セラミックス12やガラス(石英)に直線的な貫通孔13が多数加工されている。シャワープレートは、被処理ウェーハ上にガスを均一に供給する目的で用いられるものであるため、このように、直径0.2〜0.5mm程度の微細な孔が多数開けられているものが一般的である。
図5に、従来のシャワープレートの断面構造を示す。従来のシャワープレート11は、セラミックス12やガラス(石英)に直線的な貫通孔13が多数加工されている。シャワープレートは、被処理ウェーハ上にガスを均一に供給する目的で用いられるものであるため、このように、直径0.2〜0.5mm程度の微細な孔が多数開けられているものが一般的である。
上記のような微細な孔は、貫通方向に対する垂直断面のアスペクト比が高いことが必要であるが、セラミックスやガラスに、このような微細な孔を高アスペクト比で機械加工により開けることは非常に困難である。そのため、薄い板状材料を用いて加工する場合も多いが、薄すぎると材料強度が不足し、しかも、多数の孔を開けなければならないため、加工中に破損する可能性が高く、結果的に高コストとなる。
また、レーザにより孔開け加工を行う場合もあるが、これは比較的加工が効率的であるものの、局所的な加熱等によって応力が発生し、材料にクラックが生じるおそれがある。
また、レーザにより孔開け加工を行う場合もあるが、これは比較的加工が効率的であるものの、局所的な加熱等によって応力が発生し、材料にクラックが生じるおそれがある。
このように、セラミックスやガラスへの微細な孔を開ける加工は非常に困難であり、シャワープレートは非常に高価なものとなる。
さらに、上記のような加工により製造されたシャワープレートは、ガス導入口直下に設置された場合、シャワープレートから流出するガス量は、ガス導入口に近い部分と遠い部分とで均一ではなく、ウェーハ上に供給されるガス量にばらつきが生じる。その上、温度の影響も加わると、ウェーハ面のエッチング量や成膜量のばらつきが生じすることとなる。
さらに、上記のような加工により製造されたシャワープレートは、ガス導入口直下に設置された場合、シャワープレートから流出するガス量は、ガス導入口に近い部分と遠い部分とで均一ではなく、ウェーハ上に供給されるガス量にばらつきが生じる。その上、温度の影響も加わると、ウェーハ面のエッチング量や成膜量のばらつきが生じすることとなる。
これに対しては、最近では、特許文献1〜3に記載されているようなセラミックス多孔体によるシャワープレートも提案されている。
しかしながら、上記のようなセラミックス多孔体によるシャワープレートは、低コストで製造することができ、また、圧力損失が低減されるものの、特許文献1〜3に記載されているように気孔率及び強度を特定したのみでは、必ずしも、シャワープレート全面からのガスの流出量を均一にすることができるとは言い難い。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、難加工かつ高コストである多数の高アスペクト比の孔開け加工を行うことなく、全面からの均一なガスの流出を可能とするセラミックス多孔体によるシャワープレートを提供することを目的とするものである。
本発明に係るシャワープレートは、非晶質シリカの多孔体からなるシャワープレートであって、前記非晶質シリカの多孔体は、平均粒径が20〜100μm、かつ、前記平均粒径の±50%の範囲内のシリカ粒子により構成され、隣接するシリカ粒子同士の少なくとも1か所における接触長さが該シリカ粒子の粒径の1/15〜3/4であり、平均気孔径が5〜25μmの連通孔を有していることを特徴とする。
このような粒径が揃ったシリカ粒子の焼結体である多孔体を用いてシャワープレートを構成することにより、従来のような孔開け加工を必要とせず、不規則な三次元網目構造を有する連通孔によって、シャワープレートからのガスの流出の均一化を図ることができる。
このような粒径が揃ったシリカ粒子の焼結体である多孔体を用いてシャワープレートを構成することにより、従来のような孔開け加工を必要とせず、不規則な三次元網目構造を有する連通孔によって、シャワープレートからのガスの流出の均一化を図ることができる。
前記非晶質シリカの多孔体は、前記平均粒径の±30%の範囲内のシリカ粒子により構成されることが好ましい。
本発明によれば、所定の粒径の粒子及び気孔径のセラミックス多孔体を用いることにより、従来のように多数の高アスペクト比の難加工かつ高コストの孔開け加工を行うことなく、均一なガスの流出を可能とするセラミックス多孔体によるシャワープレートを低コストで提供することができる。
以下、本発明について、より詳細に説明する。
本発明に係るシャワープレートは、非晶質シリカの多孔体からなるシャワープレートである。そして、前記非晶質シリカの多孔体は、平均粒径が20〜100μm、かつ、前記平均粒径の±50%の範囲内のシリカ粒子により構成され、隣接するシリカ粒子同士の少なくとも1か所における接触長さが該シリカ粒子の粒径の1/15〜3/4であり、平均気孔径が5〜25μmの連通孔を有していることを特徴としている。
このように、本発明に係るシャワープレートは、粒径が比較的揃ったシリカ粒子により構成されており、完全には焼結していない、非晶質シリカの多孔体からなるものである。
本発明に係るシャワープレートは、非晶質シリカの多孔体からなるシャワープレートである。そして、前記非晶質シリカの多孔体は、平均粒径が20〜100μm、かつ、前記平均粒径の±50%の範囲内のシリカ粒子により構成され、隣接するシリカ粒子同士の少なくとも1か所における接触長さが該シリカ粒子の粒径の1/15〜3/4であり、平均気孔径が5〜25μmの連通孔を有していることを特徴としている。
このように、本発明に係るシャワープレートは、粒径が比較的揃ったシリカ粒子により構成されており、完全には焼結していない、非晶質シリカの多孔体からなるものである。
粒径が揃ったシリカ粒子の不完全な焼結体である多孔体を用いることにより、該多孔体表面での気孔径の均一化が図られ、多数の微細な孔開け加工を施した場合と同様の通気効果が得られる。この均一な気孔径は加工によって得られたのものではないため、従来の孔開け加工時のような破損を起こすことがない。また、孔の方向は直線的でなく、不規則な三次元網目構造となっているため、シャワープレートにおいてガスは満遍なく広がり、シャワープレートから流出されるガスの均一化が図られる。
本発明に係るシャワープレートを構成する多孔体の材質としては、シリカを用いる。
シリカは、ケイ素及び酸素以外の元素を含まないため、被処理シリコンウェーハに対する金属不純物汚染のおそれがないため、プラズマを用いたエッチング装置やCVD装置の部材として好適である。
シリカは、ケイ素及び酸素以外の元素を含まないため、被処理シリコンウェーハに対する金属不純物汚染のおそれがないため、プラズマを用いたエッチング装置やCVD装置の部材として好適である。
前記非晶質シリカの多孔体を構成するシリカ粒子には、平均粒径が20〜100μmのものを用いる。
前記平均粒径が20μm未満の場合、焼結時の急激な体積収縮により、ガスを満遍なく流通させることができる所望の気孔径を有する多孔体を得ることが困難である。
一方、前記平均粒径が100μmを超える場合、多孔体表面の気孔径のばらつきが大きくなり、ガスの流出量の均一化を図ることが困難となる。
前記平均粒径が20μm未満の場合、焼結時の急激な体積収縮により、ガスを満遍なく流通させることができる所望の気孔径を有する多孔体を得ることが困難である。
一方、前記平均粒径が100μmを超える場合、多孔体表面の気孔径のばらつきが大きくなり、ガスの流出量の均一化を図ることが困難となる。
また、前記シリカ粒子は、シャワープレートから流出するガス量の均一化を図る観点から、比較的粒径が揃っていることが好ましく、その範囲は前記平均粒径の±50%の範囲内であることが好ましい。
粒径のばらつきが上記範囲を超えると、多孔体の気孔径のばらつきが大きくなり、該シャワープレートから流出するガス量の均一化が図られず、結果的にウェーハ表面の均一なエッチング、成膜を行うことが困難となる。
前記粒径分布の範囲は、好ましくは、前記平均粒径の±30%以内である。
粒径のばらつきが上記範囲を超えると、多孔体の気孔径のばらつきが大きくなり、該シャワープレートから流出するガス量の均一化が図られず、結果的にウェーハ表面の均一なエッチング、成膜を行うことが困難となる。
前記粒径分布の範囲は、好ましくは、前記平均粒径の±30%以内である。
上記のように、平均粒径の±50%以内に粒径が揃っているシリカ粉末を所定の温度で焼成すると、非晶質(ガラス状)粒子は、その表面の一部が溶融し、隣接する粒子と結合してネックを形成する。この段階で焼結を止めることにより、粒子間に空間(気孔)を有する多孔体を得ることができる。
図1に、粒子同士が接触した状態の模式図を示す。前記ネックにおける隣接するシリカ粒子1同士の少なくとも1か所における接触長さaは、該シリカ粒子の粒径bの1/15〜3/4、すなわち、1/15≦a/b≦3/4であることが好ましい。
1個の粒子は複数個の粒子と接触するが、その接触(結合)箇所は少なくとも1か所における接触長さaが上記範囲内であればよい。
a/b<1/15の場合、粒子間のネック強度が不足し、シャワープレートの製造加工に耐えられないばかりでなく、使用中のパーティクル源となるおそれがある。
一方、a/b>3/4の場合、焼結による接触箇所の形成により強度が保持されるものの、気孔が減少し、シャワープレートによりガスを均一に拡散流出させるシャワー効果が十分に得られない。
十分な強度を有し、かつ、十分なシャワー効果を得るためには、a/bは2/5程度であることがより好ましい。
図1に、粒子同士が接触した状態の模式図を示す。前記ネックにおける隣接するシリカ粒子1同士の少なくとも1か所における接触長さaは、該シリカ粒子の粒径bの1/15〜3/4、すなわち、1/15≦a/b≦3/4であることが好ましい。
1個の粒子は複数個の粒子と接触するが、その接触(結合)箇所は少なくとも1か所における接触長さaが上記範囲内であればよい。
a/b<1/15の場合、粒子間のネック強度が不足し、シャワープレートの製造加工に耐えられないばかりでなく、使用中のパーティクル源となるおそれがある。
一方、a/b>3/4の場合、焼結による接触箇所の形成により強度が保持されるものの、気孔が減少し、シャワープレートによりガスを均一に拡散流出させるシャワー効果が十分に得られない。
十分な強度を有し、かつ、十分なシャワー効果を得るためには、a/bは2/5程度であることがより好ましい。
上記のようにして形成された多孔体の平均気孔径は5〜25μmであることが好ましい。
前記平均気孔径が5μm未満の場合、多孔体内でのガスの流通が悪く、圧力損失を生じ、シャワープレートへの負荷が大きくなるため好ましくない。
一方、前記平均気孔径が25μmを超える場合、シャワープレートから流出するガス量の均一化を図る効果が低下し、被処理ウェーハのエッチング、成膜のばらつきの原因となる。
なお、気孔径分布は、平均気孔径に対して±50%程度のばらつきがあっても、エッチング工程やCVD工程において、シャワープレートから流出されるガスによるウェーハ処理に大きな影響を与えることはないが、好ましくは、±25%程度の範囲内である。
前記平均気孔径が5μm未満の場合、多孔体内でのガスの流通が悪く、圧力損失を生じ、シャワープレートへの負荷が大きくなるため好ましくない。
一方、前記平均気孔径が25μmを超える場合、シャワープレートから流出するガス量の均一化を図る効果が低下し、被処理ウェーハのエッチング、成膜のばらつきの原因となる。
なお、気孔径分布は、平均気孔径に対して±50%程度のばらつきがあっても、エッチング工程やCVD工程において、シャワープレートから流出されるガスによるウェーハ処理に大きな影響を与えることはないが、好ましくは、±25%程度の範囲内である。
上記のように、本発明に係るシャワープレートを用いれば、ウェーハ表面に供給ガスを均一に行き渡らせることができるが、ガス供給のより一層の均一化を図るためには、シャワープレートと該シャワープレートへのガス導入部との間に、複数の貫通孔を有するガス拡散板を別途設けることが効果的である。
上記のような本発明に係るシリカ多孔体の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、下記実施例に示すような方法で、前記シリカ粒子を含むスラリーを調製した後、成形、焼成することにより、所望の多孔体を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明は、下記実施例により制限されるものではない。
(シャワープレートの作製)
まず、以下に示すシリカ多孔体試料をそれぞれ作製し、これらを用いてシャワープレートを作製した。
(シャワープレートの作製)
まず、以下に示すシリカ多孔体試料をそれぞれ作製し、これらを用いてシャワープレートを作製した。
[試料1〜7]
以下のようにして、異なる焼成温度で焼成した多孔体試料1〜7を作製した。
粒径80〜120μm(平均粒径100μm)のシリカ粉末1200g、テトラエトキシシラン400g、0.5N塩酸2gをビーカー内で混合し、シリカのスラリーを得た。得られたスラリーを内径350mmのポリ塩化ビニル製容器に流し込み、そのまま放置して成形体を得た。さらに、80℃で2時間乾燥させた後、大気炉にて1200〜1600℃の各温度で焼成した。
以下のようにして、異なる焼成温度で焼成した多孔体試料1〜7を作製した。
粒径80〜120μm(平均粒径100μm)のシリカ粉末1200g、テトラエトキシシラン400g、0.5N塩酸2gをビーカー内で混合し、シリカのスラリーを得た。得られたスラリーを内径350mmのポリ塩化ビニル製容器に流し込み、そのまま放置して成形体を得た。さらに、80℃で2時間乾燥させた後、大気炉にて1200〜1600℃の各温度で焼成した。
[試料8]
粒径10〜20μm(平均粒径15μm)のシリカ粉末1400g、テトラエトキシシラン400g、0.5N塩酸2gをビーカー内で混合し、シリカのスラリーを得た。得られたスラリーを内径340mmのポリ塩化ビニル容器に流し込み、そのまま放置して成形体を得た。さらに、80℃で2時間乾燥させた後、大気炉にて1300℃で焼成を行ったところ、焼成体の多孔体にクラックが発生した。
[試料9]
粒径150〜550μm(平均粒径350μm)のシリカ粉末1400g、テトラエトキシシラン400g、0.5N塩酸2gをビーカー内で混合し、シリカのスラリーを得た。得られたスラリーを内径340mmのポリ塩化ビニル容器に流し込み、そのまま放置して成形体を得た。さらに、80℃で2時間乾燥させた後、大気炉にて1300℃で焼成を行ったところ、焼成体の多孔体が大きく反り上がり、加工することができなかった。
粒径10〜20μm(平均粒径15μm)のシリカ粉末1400g、テトラエトキシシラン400g、0.5N塩酸2gをビーカー内で混合し、シリカのスラリーを得た。得られたスラリーを内径340mmのポリ塩化ビニル容器に流し込み、そのまま放置して成形体を得た。さらに、80℃で2時間乾燥させた後、大気炉にて1300℃で焼成を行ったところ、焼成体の多孔体にクラックが発生した。
[試料9]
粒径150〜550μm(平均粒径350μm)のシリカ粉末1400g、テトラエトキシシラン400g、0.5N塩酸2gをビーカー内で混合し、シリカのスラリーを得た。得られたスラリーを内径340mmのポリ塩化ビニル容器に流し込み、そのまま放置して成形体を得た。さらに、80℃で2時間乾燥させた後、大気炉にて1300℃で焼成を行ったところ、焼成体の多孔体が大きく反り上がり、加工することができなかった。
上記において得られた各焼成体について、各種物性評価を行った。
各焼成温度で得られた焼成体の気孔径を水銀ポロシメータにより測定した。
また、各焼成体の任意の3箇所についての電子顕微鏡観察により、粒子同士の接触長さa及び粒子径bを測定し、a/bの平均値を求めた(図1参照)。
さらに、得られた焼成体から直径300mm、厚さ3mmのプレートを作製し、5slmの窒素の流通状況を確認した。
表1に、各評価結果をまとめて示す。
各焼成温度で得られた焼成体の気孔径を水銀ポロシメータにより測定した。
また、各焼成体の任意の3箇所についての電子顕微鏡観察により、粒子同士の接触長さa及び粒子径bを測定し、a/bの平均値を求めた(図1参照)。
さらに、得られた焼成体から直径300mm、厚さ3mmのプレートを作製し、5slmの窒素の流通状況を確認した。
表1に、各評価結果をまとめて示す。
(エッチング試験)
[実施例1]
上記試料3の焼成体によるシャワープレートを用いて、図2に示すようなシャワーヘッドを作製した。シャワーヘッド10は、上部にガス導入口3を備えたシャーシ4の下部開口部に、シャワープレート2が設置されたものである。
[実施例1]
上記試料3の焼成体によるシャワープレートを用いて、図2に示すようなシャワーヘッドを作製した。シャワーヘッド10は、上部にガス導入口3を備えたシャーシ4の下部開口部に、シャワープレート2が設置されたものである。
[実施例2]
上記試料3の焼成体によるシャワープレートを用いて、図3に示すようなシャワーヘッドを作製した。シャワーヘッド20は、シャワープレート2とガス導入口3の間に石英からなる拡散板5が配置されたものであり、それ以外が、図2に示すシャワーヘッド10と同様である。前記拡散板5はシャワープレート2からの距離が10mmの位置に設けた。
上記試料3の焼成体によるシャワープレートを用いて、図3に示すようなシャワーヘッドを作製した。シャワーヘッド20は、シャワープレート2とガス導入口3の間に石英からなる拡散板5が配置されたものであり、それ以外が、図2に示すシャワーヘッド10と同様である。前記拡散板5はシャワープレート2からの距離が10mmの位置に設けた。
[比較例1]
平均粒径130μmのシリカ粉末を原料粉末として用い、それ以外については上記試料3と同様にして焼成体を作製した。この焼成体によるシャワープレートを用いて実施例2と同様のシャワーヘッドを作製した。
平均粒径130μmのシリカ粉末を原料粉末として用い、それ以外については上記試料3と同様にして焼成体を作製した。この焼成体によるシャワープレートを用いて実施例2と同様のシャワーヘッドを作製した。
上記実施例及び比較例において作製した各シャワーヘッドを用いて、図4に示すようなプラズマ装置において直径300mmのシリコンウェーハのエッチング試験を行った。
チャンバ8内のテーブル7上に載置したウェーハ6の上方に、シャワーヘッド10(20)を設置し、プラズマエッチングを行った。エッチング条件は、上部出力:100W、流通ガスCl:50sccm、炉内圧力:2.5Pa、処理時間:0.5時間とした。
表2に、シリコンウェーハの平均エッチング量とバラツキの評価結果を示す。
チャンバ8内のテーブル7上に載置したウェーハ6の上方に、シャワーヘッド10(20)を設置し、プラズマエッチングを行った。エッチング条件は、上部出力:100W、流通ガスCl:50sccm、炉内圧力:2.5Pa、処理時間:0.5時間とした。
表2に、シリコンウェーハの平均エッチング量とバラツキの評価結果を示す。
表2に示した結果から分かるように、試料3の多孔体によるシャワープレートを用いることにより、エッチングガスを良好な状態で流出させることができ、プラズマエッチングによるシリコンウェーハ表面のエッチング量のばらつきを抑制することができることが認められた。
さらに、ガス拡散板を用いて、該シャワープレート面にガスが満遍なく供給されるようにすることにより、エッチング量のばらつきをより抑制することができることが認められた。
さらに、ガス拡散板を用いて、該シャワープレート面にガスが満遍なく供給されるようにすることにより、エッチング量のばらつきをより抑制することができることが認められた。
1 シリカ粒子
2,11 シャワープレート
3 ガス導入口
4 シャーシ
5 ガス拡散板
6 ウェーハ
7 テーブル
8 チャンバ
10,20 シャワーヘッド
12 セラミックス
13 貫通孔
2,11 シャワープレート
3 ガス導入口
4 シャーシ
5 ガス拡散板
6 ウェーハ
7 テーブル
8 チャンバ
10,20 シャワーヘッド
12 セラミックス
13 貫通孔
Claims (2)
- 非晶質シリカの多孔体からなるシャワープレートであって、前記非晶質シリカの多孔体は、平均粒径が20〜100μm、かつ、前記平均粒径の±50%の範囲内のシリカ粒子により構成され、隣接するシリカ粒子同士の少なくとも1か所における接触長さが該シリカ粒子の粒径の1/15〜3/4であり、平均気孔径が5〜25μmの連通孔を有していることを特徴とするシャワープレート。
- 前記非晶質シリカの多孔体は、前記平均粒径の±30%の範囲内のシリカ粒子により構成されることを特徴とする請求項1記載のシャワープレート。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020009926A (ja) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 株式会社ディスコ | ポーラスチャックテーブル、ポーラスチャックテーブルの製造方法、及び、加工装置 |
WO2022215662A1 (ja) * | 2021-04-07 | 2022-10-13 | Agc株式会社 | シリカガラス多孔質体およびその製造方法 |
-
2012
- 2012-01-20 JP JP2012010056A patent/JP2013147390A/ja active Pending
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KR20230167357A (ko) | 2021-04-07 | 2023-12-08 | 에이지씨 가부시키가이샤 | 실리카 유리 다공질체 및 그 제조 방법 |
DE112022002016T5 (de) | 2021-04-07 | 2024-01-18 | AGC Inc. | Poröser quarzglaskörper und herstellungsverfahren dafür |
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