JP2013146383A - 化粧用スポンジパフ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ソフト感があり感触に優れた化粧用スポンジパフを提供すること。
【解決手段】天然ゴム又は合成ゴム若しくはこれらを混合したゴムラテックス１０ｋｇに対し、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液を２０〜４０ｇ配合して発泡、加硫して作製されたスポンジ基材を含む化粧用スポンジパフ。
【選択図】図３
【解決手段】天然ゴム又は合成ゴム若しくはこれらを混合したゴムラテックス１０ｋｇに対し、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液を２０〜４０ｇ配合して発泡、加硫して作製されたスポンジ基材を含む化粧用スポンジパフ。
【選択図】図３
Description
本発明は、天然ゴム又は合成ゴム若しくはこれらを混合したゴムラテックスを基材とする化粧用スポンジパフ、及びその製造方法に関する。
従来、化粧用スポンジパフの基材として、上述のゴムラテックスを所謂ダンロップ法により作製されたフォームラバーが用いられる場合がある。実用上、フォームラバーの発泡倍率とそれに伴う気泡径の変更により、使用する様々な化粧料の性質や用途に対応していた。
近年の消費者志向として、ソフト感等の感触がより一層優れたスポンジパフのニーズが高まっている。また、ファンデーションを肌に均一に塗布するために、気泡径の小さなスポンジパフが求められていた。小気泡化に関しては、発泡倍率を下げることで対応していたが、その結果、スポンジパフが硬くなり、ソフト感等が損なわれてしまうという問題が顕在化する。以上説明したように、従来、優れた感触で、肌に均一にファンデーションを塗布することが可能な化粧用スポンジパフを提供することは困難であった。
それゆえに、本発明は、低発泡率を維持しつつ、より優れた感触の化粧用スポンジパフ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第１形態は、化粧用スポンジパフであって、天然ゴム又は合成ゴム若しくはこれらを混合したゴムラテックス１０ｋｇに対し、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液を２０〜４０ｇ配合して発泡、加硫して作製されたスポンジ基材を含む。
また、本発明の第２形態は、化粧用スポンジパフの製造方法であって、天然ゴム又は合成ゴム若しくはこれらを混合したゴムラテックス１０ｋｇに対し、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液を２０〜４０ｇ配合して発泡、加硫してなる。
本発明によれば、低発泡率を維持しつつ、より優れた感触の化粧用スポンジパフ及びその製造方法を提供することが可能となる。
（実施形態について）
ＮＢＲラテックス１０ｋｇ（ゴム固形分約６８％）に対し、加硫剤や安定剤等の薬品が配合される。この原料コンパウンドにヒアルロン酸ナトリウム水溶液が３０ｇ配合され、これにより配合ラテックスが得られる。ここで、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液は、製造メーカーにより濃度や特性が異なるが、本実施形態では１％分散液が使用される。配合ゴムラテックスは、発泡機により、見掛比重０．１６ｇ／ｃｍ３ の発泡倍率で発泡させられ、その後、発泡したゴムラテックスは加硫される。これにより化粧用スポンジパフの基材が得られる。この基材が所定サイズにカットされ研磨されることで、化粧用スポンジパフが作製される。
ＮＢＲラテックス１０ｋｇ（ゴム固形分約６８％）に対し、加硫剤や安定剤等の薬品が配合される。この原料コンパウンドにヒアルロン酸ナトリウム水溶液が３０ｇ配合され、これにより配合ラテックスが得られる。ここで、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液は、製造メーカーにより濃度や特性が異なるが、本実施形態では１％分散液が使用される。配合ゴムラテックスは、発泡機により、見掛比重０．１６ｇ／ｃｍ３ の発泡倍率で発泡させられ、その後、発泡したゴムラテックスは加硫される。これにより化粧用スポンジパフの基材が得られる。この基材が所定サイズにカットされ研磨されることで、化粧用スポンジパフが作製される。
（比較例について）
次に、本実施形態に係る化粧用スポンジパフとの対比のための比較例について説明する。
次に、本実施形態に係る化粧用スポンジパフとの対比のための比較例について説明する。
ＮＢＲラテックス１０ｋｇ（ゴム固形分約６８％）に対し、加硫剤や安定剤等の薬品が配合される。この原料コンパウンドは、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液が添加されずに、そのまま発泡機により、見掛比重０．１６ｇ／ｃｍ３ の発泡倍率で発泡させられる。その後、発泡したゴムラテックスは加硫され、比較例に係る化粧用スポンジパフの基材が得られる。
（本実施形態と比較例との対比）
ここで、本願出願人は、本実施形態の作用・効果を調べるため、さらには、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液の好適な配合量を見つけるべく、１０ｇ、２０ｇ、３０ｇ、４０ｇ及び５０ｇの配合量毎に１０個ずつの基材を作製し、各基材の硬度をＦ型硬度計（アスカーＦ型デュロメーター）で測定した。
ここで、本願出願人は、本実施形態の作用・効果を調べるため、さらには、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液の好適な配合量を見つけるべく、１０ｇ、２０ｇ、３０ｇ、４０ｇ及び５０ｇの配合量毎に１０個ずつの基材を作製し、各基材の硬度をＦ型硬度計（アスカーＦ型デュロメーター）で測定した。
以上の測定結果は図１に示すように、１０ｇの場合、測定硬度は５９〜６８のレンジ内に収まり、測定硬度の平均値は６２．０であった。２０ｇの場合は、測定硬度は５５〜６３のレンジ内に収まり、測定硬度の平均値は、５７．０であった。３０ｇ〜５０ｇの場合の硬度レンジ及び硬度平均値は図示した通りである。
また、本願出願人は、対比のために、比較例を１０個作製し、それぞれの硬度も測定した。この測定結果は、図１の最下列に示されており、硬度レンジは５９〜６５で、硬度平均値は６３．０であった。
図１の右端行には、本実施形態の硬度レンジの下限値と比較例のそれとの差の絶対値が示される。図１の右端行にはさらに、本実施形態の硬度レンジの上限値と比較例のそれとの差の絶対値が示される。
ここで、図２に示すように、本実施形態と比較例とでは同じ見掛比重の発泡倍率で基材を作製したにも関わらず、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液の配合量が２０ｇ〜４０ｇの範囲内では、比較例よりもはるかに低硬度になっている。
また、図３に示すように、比較例がまばらな気泡径のセル構造となっているのに対し、実施形態は、気泡径が概ね均一で微細なセル構造になっており、ファンデーションを肌に均一に塗布することが可能となる。
以上の通り、本実施形態に係る化粧用スポンジパフによれば、従来通りの低発泡率を維持しつつも、より優れた感触（つまり低硬度）の化粧用スポンジパフ及びその製造方法を提供することが可能となる。
（付記）
なお、以上の実施形態の説明では、ゴムラテックスとしてＮＢＲラテックスを例示した。しかし、これに限らず、ゴムラテックスとしては、天然ゴムラテックス又は合成ゴムラテックスでも良いし、これらを混合したものでも構わない。また、合成ゴムラテックスにおいては、ＮＢＲのみでも良く、ＮＢＲにＳＢＲやＮＲを配合したものでも良い。
なお、以上の実施形態の説明では、ゴムラテックスとしてＮＢＲラテックスを例示した。しかし、これに限らず、ゴムラテックスとしては、天然ゴムラテックス又は合成ゴムラテックスでも良いし、これらを混合したものでも構わない。また、合成ゴムラテックスにおいては、ＮＢＲのみでも良く、ＮＢＲにＳＢＲやＮＲを配合したものでも良い。
本発明は、低発泡率を維持しつつも、より優れた感触を得ることができ、化粧用スポンジパフに好適である。
Claims (2)
- 天然ゴム又は合成ゴム若しくはこれらを混合したゴムラテックス１０ｋｇに対し、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液を２０〜４０ｇ配合して発泡、加硫して作製されたスポンジ基材を含む化粧用スポンジパフ。
- 天然ゴム又は合成ゴム若しくはこれらを混合したゴムラテックス１０ｋｇに対し、ヒアルロン酸ナトリウム水溶液を２０〜４０ｇ配合して発泡、加硫してなる、化粧用スポンジパフの製造方法。
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|---|---|---|---|---|
| JP2005152186A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | 化粧パフ用軟質ポリウレタンフォーム及びその製造方法 |
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