JP2013145303A - ファイバブラッググレーティング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範囲の温度変化に対して、ファイバブラッググレーティングの波長特性の変動を補償できるファイバブラッググレーティング装置を提供する。
【解決手段】ファイバブラッググレーティングが作り込まれた光ファイバ13と、光ファイバを固定し、かつ熱膨張係数が負である実装スリーブ15と、接触緩衝材17と、実装スリーブを、光ファイバの延在方向に沿った方向から接触緩衝材を介して一体的に挟み込み、かつ熱膨張係数が正であるホルダ19とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、周囲温度の変化に対するファイバブラッググレーティングのブラッグ反射波長の変動を抑制できるファイバブラッググレーティング装置に関する。
近年、インターネットの普及等により通信需要が急速に増大している。それに対応して光ファイバ等を用いた高速で大容量のネットワークが整備されつつある。このようなネットワークを構築するための通信手段として、光時間分割多重(OTDM:Optical Time Division Multiplexing)、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)、及び光符号分割多重(OCDM:Optical Code Division Multiplexing)が注目されている。
これら多重技術を用いる伝送では、並列に複数チャンネルの光パルス信号を生成する。この光パルス信号は、送信データを情報として含む電気信号を用いて光パルス列に変調したものである。送信側では、光パルス信号をチャンネル毎に異なる符号で変調する。この送信側における変調を符号化と称する。また、受信側では、送信側において符号化したときに用いられたものと同一の符号で変調することで、元の並列光パルス信号に戻す。この受信側における変調を復号化と称する。
多重技術の1つであるOCDMを用いる伝送では、多数のチャンネルの光パルス信号を同一の波長で同時に伝送することができる。
また、OCDMは、送信側と受信側とで同一符号を鍵として用いる伝送方法であるので、伝送におけるセキュリティーが高いことが特徴の一つである。
OCDMの符号化の手段として、光の位相を符号として用いる位相符号方式OCDMが知られている。そして、符号器及び復号器として、光ファイバにファイバブラッググレーティング(FBG:Fiber Bragg Grating)が作り込まれて構成されたスーパーストラクチャファイバブラッググレーティング(SSFBG:Superstructured Fiber Bragg Grating)を備えるFBG装置を用いることができる。ここで、FBGを利用した符号器及び復号器に同一の符号を設定するためには、符号器及び復号器のFBGを同一の実効屈折率周期構造とし、かつ同一のブラッグ反射波長とする必要がある。なお、上記FBG装置は、符号器及び復号器以外の用途に用いることや、OCDM以外の多重技術に適用すること等もできる。
FBGのブラッグ反射波長は、符号器及び復号器の例えば周囲温度の変化等に伴って変動する。このようなブラッグ反射波長の変動が生じると、符号器と復号器とで符号の整合がとれず、チャンネル間のクロストークが発生する。そのため、符号器及び復号器のFBGのブラッグ反射波長を同一に保つことが重要である。
そこで、周囲温度の変化に起因するFBGのブラッグ反射波長の変動を抑制する技術がある(例えば特許文献1参照)。
FBGのブラッグ反射波長は、周囲温度の上昇に伴い長波長側に変動する。そこで、特許文献1に開示されているFBG装置では、熱膨張係数が負である基板(以下、負膨張性基板とも称する)の表面上に、FBGが形成された光ファイバが取り付けられている。光ファイバは、少なくとも2箇所の隔離した部分において負膨張性基板の表面に固定されている。この特許文献1によるFBG装置では、周囲温度の上昇に伴って負膨張性基板が収縮することによって、FBGのブラッグ反射波長の変動を補償することができる。一方、FBGのブラッグ反射波長は、周囲温度の下降に伴い短波長側に変動する。周囲温度の下降時では、負膨張性基板が膨張することによって、FBGのブラッグ反射波長の変動を補償することができる。
特表2000−503415号公報
図1(A)は、周囲温度の変化とFBGのブラッグ反射波長の変動との関係を示す図である。図1(A)において、横軸は周囲温度を℃単位で目盛ってある。また、縦軸はFBGのブラッグ反射波長の変動量をpm単位で目盛ってある。図1(A)に示すように、FBGのブラッグ反射波長の変動量は、周囲温度の変化に対して一次関数の関係にはない。
これに対して、負膨張性基板の膨張又は収縮を利用して波長特性を補償する場合、その補償量が周囲温度の変化に対して一次関数の関係となる。
このような、ブラッグ反射波長の変動量と補償量との、周囲温度に対する依存性の相違に起因して、特許文献1によるFBG装置では、周囲温度によって補償過多又は補償不足が生じる場合がある。
図1(B)は、特許文献1に開示されたFBG装置を用いて、FBGのブラッグ反射波長の変動を補償した結果を示している。図1(B)において、横軸は周囲温度を℃単位で目盛ってある。また、縦軸はFBGのブラッグ反射波長の変動量をpm単位で目盛ってある。実線は、高温域(周囲温度が概ね20〜80℃の範囲内の温域)におけるブラッグ反射波長の変動を補償する熱膨張係数が設定された負膨張性基板を用いた場合の結果である(符号101を付して示す)。また、破線は、中温域(周囲温度が概ね−10〜50℃の範囲内の温域)におけるブラッグ反射波長の変動を補償する熱膨張係数が設定された負膨張性基板を用いた場合の結果である(符号103を付して示す)。また、一点破線は、低温域(周囲温度が概ね−40〜20℃の範囲内の温域)におけるブラッグ反射波長の変動を補償する熱膨張係数が設定された負膨張性基板を用いた場合の結果である(符号105を付して示す)。
図1(B)に示すように、特許文献1に開示されたFBG装置では、各結果において、補償過多又は補償不足が生じる温度範囲が存在する。すなわち、高温域におけるブラッグ反射波長の変動を補償する場合には、低温域において補償過多が生じる。また、中温域におけるブラッグ反射波長の変動を補償する場合には、低温域において補償過多が生じ、かつ高温域において補償不足が生じる。また、低温域におけるブラッグ反射波長の変動を補償する場合には、高温域において補償不足が生じる。このように、特許文献1によるFBG装置では、広範囲の周囲温度の変化に対応して十分に波長特性の補償を行うことができない。
そこで、この発明の目的は、従来と比してより広範囲の温度変化に対して、FBGのブラッグ反射波長の変動を抑制できるFBG装置を提供することにある。
上述の目的の達成を図るため、この発明のFBG装置は、光ファイバと実装スリーブと接触緩衝材とホルダとを備えている。光ファイバには、FBGが作り込まれている。実装スリーブは、光ファイバを固定し、かつ負の熱膨張係数を有している。ホルダは、実装スリーブを、光ファイバの延在方向に沿った方向から接触緩衝材を介して一体的に挟み込み、かつ正の熱膨張係数を有している。
この発明によるFBG装置では、上述したように実装スリーブの熱膨張係数が負であり、かつホルダの熱膨張係数が正である。そのため、周囲温度が下降した際には、実装スリーブが膨張し、ホルダが収縮する。従って、実装スリーブの膨張がホルダによって抑制される。その結果、周囲温度の下降時において、実装スリーブによるFBGの波長特性の補償過多を、ホルダによって抑制することができる。そのため、この発明によるFBG装置では、高温域における波長特性を補償するように実装スリーブの熱膨張係数を設定しておくことによって、従来と比してより広範囲の温度変化に対して、FBGのブラッグ反射波長の変動を補償することができる。
(A)は、周囲温度の変化とFBGのブラッグ反射波長の変動との関係を示す図である。(B)は、従来のFBG装置における、周囲温度の変化とFBGのブラッグ反射波長の変動との関係を示す図である。 この発明のFBG装置の斜視図である。 (A)及び(B)は、この発明のFBG装置の端面図である。 この発明のFBG装置で用いる光ファイバにおけるFBGのブラッグ反射波長の変動を示す図である。 この発明のFBG装置による波長特性の補償の効果を示す図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
この実施の形態では、例えば上述したOCDMにおける符号器又は復号器として動作するFBG装置について説明する。
(構成の説明)
図2及び図3は、この実施の形態によるFBG装置を示す模式図である。図2は、FBG装置の斜視図である。また、図3(A)は、FBG装置を図2のI−I線で切り取った切り口を示す端面図である。また、図3(B)は、FBG装置を図3(A)のII−II線で切り取った切り口を示す端面図である。なお、図3(B)では、切り口を示すハッチングを省略している。
FBG装置11は、光ファイバ13と、実装スリーブ15と、接触緩衝材17と、ホルダ19とを備えて構成されている。
光ファイバ13として、周囲温度の変化に対して正の相関でFBGのブラッグ反射波長が変動する(すなわち、光ファイバ13に形成されたFBGのブラッグ反射波長が、周囲温度の上昇に伴い長波長側に変動する)光ファイバを用いる。より具体的には、光ファイバ13として、例えばFIBERCORE社製の紫外感光性光ファイバPA1500(以下、光ファイバAとも称する)又はCorActive社製の紫外感光性光ファイバUVS652(以下、光ファイバBとも称する)等を用いることができる。
図4を参照して、光ファイバA及び光ファイバBにおけるFBGのブラッグ反射波長の変動について説明する。図4は、周囲温度の変化と、光ファイバA及び光ファイバBにおけるFBGのブラッグ反射波長の変動との関係を示す図である。図4において、横軸は周囲温度を℃単位で目盛ってある。また、縦軸はFBGのブラッグ反射波長の変動量をpm単位で目盛ってある。図4から、周囲温度が20〜80℃の範囲内では、光ファイバAの波長変動率が10pm/℃、及び光ファイバBの波長変動率が9pm/℃であることが確認できる。
また、光ファイバ13には、FBGが作り込まれている(図示せず)。この実施の形態では、光ファイバ13は、FBGが実装スリーブ15に接触して実装スリーブ15に固定されている。
実装スリーブ15は、例えば直方体状とすることができる。そして、上面15a側で光ファイバ13を固定している。
図2及び図3に示す構成例では、上面15aに、実装スリーブ15の長手方向に沿って延在する溝部21が形成されている。ここでは、溝部21の延在方向に直交する断面を、例えば縦及び横の寸法が各1mmの矩形状とすることができる。この溝部21内に、溝部21と延在方向を一致させて光ファイバ13が収容されている。そして、光ファイバ13に形成されたFBGが、溝部21の底面21aに接触している。
さらに、溝部21は、延在方向の両端部分が接着剤23で埋め込まれている。接着剤23は、例えばヤング率が100GPa以上であり、かつガラス転移温度が100℃以上のエポキシ系接着剤であるのが好ましい。より具体的には、接着剤23として、オーテックス株式会社製の紫外線硬化型エポキシ接着剤「PARQIT」を用いることができる。そして、20℃の周囲温度下において、例えば100g重の引っ張り張力を印加した状態(約1nmの波長変動を与えた状態)で光ファイバ13を固定するのが好ましい。
このように、光ファイバ13は、接着剤23で溝部21内に延在方向の両端付近で固定される。
また、実装スリーブ15は、負の熱膨張係数を有する材料で構成されている。実装スリーブ15の熱膨張係数は、周囲温度が20〜80℃の範囲内における光ファイバ13のブラッグ反射波長の変動を過不足なく補償する値に設定される。光ファイバ13として例えば光ファイバAを用いる場合には、実装スリーブ15の熱膨張係数を−7.5×10-6/℃とするのが好ましい。また、光ファイバ13として例えば光ファイバBを用いる場合には、実装スリーブ15の熱膨張係数を−6.5×10-6/℃とするのが好ましい。実装スリーブ15として、例えば日本電気硝子株式会社製のCERSATを用いることができる。
接触緩衝材17は、後述するホルダ19の補償調整部19aと実装スリーブ15との間に設けられた第1接触緩衝材17a、及び固定部19cと実装スリーブ15との間に設けられた第2接触緩衝材17bを含んで構成されている。第1接触緩衝材17a及び第2接触緩衝材17bは、一体的に形成されていても良いし、互いに離間して形成されていても良い。なお、図2及び図3では、第1接触緩衝材17aと第2接触緩衝材17bが互いに離間して形成された構成例を示している。
また、接触緩衝材17は、実装スリーブ15及びホルダ19と比して軟らかい(例えばショア硬度が小さい、又はヤング率が小さい)材料で形成されるのが好ましい。接触緩衝材17を、例えばウレタン等のスポンジ材料、又は発泡スチロール等で形成することができる。接触緩衝材17として、例えばノイアックコーポレーション株式会社製のPEライトA−8で形成することができる。
ホルダ19は、一対の補償調整部19aと結合部19bと固定部19cとを含んで構成されている。
一対の補償調整部19aは、実装スリーブ15を、光ファイバ13の延在方向に沿った方向から挟み込んでいる。補償調整部19aは、実装スリーブ15の、光ファイバ13の延在方向に直交する2つの面(端面15b及び15c)と対面して形成されている。そして、これら補償調整部19aは、接触緩衝材17(第1接触緩衝材17a)を介して実装スリーブ15を挟み込んでいる。また、一対の補償調整部19aは、結合部19bによって結合されており、一体的に構成されている。

また、固定部19cは、実装スリーブ15を、光ファイバ13の延在方向に直交する方向から包み込んでいる。図2及び図3に示す構成例では、固定部19cは、実装スリーブ15を、光ファイバ13の延在方向に沿った上面15a、並びに上面15aと直交する側面15d及び15eから、接触緩衝材17(第2接触緩衝材17b)を介して一体的に包み込んでいる。
なお、ホルダ19は、少なくとも一対の補償調整部19a及び結合部19bを含んで構成されていれば良く、その形状を設計に応じて任意好適に変更することができる。従って、ホルダ19を、固定部19cを含まない構成とすることができる。その場合には、例えば、実装スリーブ15の端面15b及び15cと対面する一対の補償調整部19aと、側面15d及び15eと対面する一対の結合部19bとを含む枠状体として構成される。あるいは、例えば、側面15d及び15eと対面する位置ではなく、上面15a又は下面15fと対面させた結合部19bによって、一対の補償調整部19aを結合することもできる。
一方、固定部19cを設けた場合には、固定部19cによって実装スリーブ15を、上面15a、端面15b及び15c、並びに側面15d及び15eの5面から包み込むことができるため、光ファイバ13及び実装スリーブ15をより確実に固定することができる。
また、ホルダ19は、正の熱膨張係数を有する材料で構成されている。ここで、ホルダ19は、補償調整部19aにおいて、周囲温度の変化に伴う実装スリーブ15の伸縮を調整する目的で設けられている。そのために、ホルダ19の熱膨張係数を、例えば少なくとも1.5×10-5/℃以上とするのが好ましい。また、ホルダ19を、例えばアルミ又は銅等で形成することができる。
なお、上述した各構成要素の形状及び寸法を、それぞれの材料に応じて適宜設定することができる。
(作用・効果の説明)
この実施の形態によるFBG装置11では、周囲温度の上昇時において、FBGのブラッグ反射波長が長波長側に変動する。これに対し、光ファイバ13を固定している実装スリーブ15は、熱膨張係数が負であるため収縮する。そして、上述したように、実装スリーブ15の熱膨張係数は、高温域(すなわち例えば周囲温度が20〜80℃の範囲内)におけるFBGの波長変動量に基づいて設定されている。そのため、高温域におけるブラッグ反射波長の変動は、実装スリーブ15の収縮によって補償される。なお、周囲温度の上昇時において、熱膨張係数が正であるホルダ19は膨張する。しかし、実装スリーブ15の収縮による応力と、ホルダ19の膨張による応力は、互いに離間する方向に発生するため、高温域における波長特性の補償効果には影響しない。
ここで、既に説明したように、実装スリーブの熱膨張係数を、高温域におけるFBGの波長特性を過不足なく補償する値に設定した場合、実装スリーブのみによる補償では、上述した特許文献1のように低温域(すなわち例えば周囲温度が20℃よりも低い温域)において補償過多が生じる。
しかし、この実施の形態によるFBG装置11では、周囲温度が下降した際には、実装スリーブ15が膨張し、かつホルダ19が収縮する。従って、低温域において、実装スリーブ15の膨張が、ホルダ19の補償調整部19aによって抑制される(図3(B)参照)。その結果、実装スリーブ15による波長特性の補償過多を、ホルダ19によって抑制することができる。そのため、FBG装置11では、従来と比してより広範囲の温度変化に対して、FBGのブラッグ反射波長の変動を補償することができる。
また、FBG装置11は、実装スリーブ15及びホルダ19の熱膨張係数を適宜設定することによって波長特性を補償することができる。従って、装置が複雑化することなく、また、製造コストが増大することなく、広い温域における波長特性を補償するという効果を得ることができる。さらに、波長特性を補償するために電力の供給を必要としないため、省エネルギーの観点からも好ましいといえる。
ここで、発明者は、FBG装置11による波長特性の補償の効果を確認するために、シミュレーションを行った。このシミュレーションでは、FBG装置11(以下、装置Aとも称する)と、ホルダ19を設けずに構成したFBG装置(以下、装置Bとも称する)とで波長特性の補償の効果を比較した。これらのFBG装置は、ホルダ19の有無を除いて同一の構成とした。そして、光ファイバ13として上述した光ファイバBを用い、また、実装スリーブ15の熱膨張係数を−6.5×10-6/℃とした。
このシミュレーションの結果を図5に示す。図5において、横軸は周囲温度を℃単位で目盛ってある。また、縦軸はFBGのブラッグ反射波長の変動量をpm単位で目盛ってある。また、装置Aに係る結果を、符号51を付して示した。また、装置Bに係る結果を、符号53を付して示した。
図5から、周囲温度が20〜80℃の高温域では、装置A及び装置Bともに、ブラッグ反射波長の変動が補償されていることがわかる。
また、周囲温度が20℃よりも低い低温域では、ホルダ19を設けていない装置Bは、補償過多が生じている。これに対し、ホルダ19を備えている装置Aは、低温域における補償過多が抑制され、ブラッグ反射波長の変動が補償されていることがわかる。
11:FBG装置
13:光ファイバ
15:実装スリーブ
17:接触緩衝材
19:ホルダ
19a:補償調整部
19b:結合部
19c:固定部
21:溝部
23:接着剤

Claims (4)

  1. ファイバブラッググレーティングが作り込まれた光ファイバと、
    該光ファイバを固定し、かつ熱膨張係数が負である実装スリーブと、
    接触緩衝材と、
    前記実装スリーブを、前記光ファイバの延在方向に沿った方向から前記接触緩衝材を介して一体的に挟み込み、かつ熱膨張係数が正であるホルダと
    を備える
    ことを特徴とするファイバブラッググレーティング装置。
  2. 前記ホルダが、前記実装スリーブを、前記光ファイバの延在方向に直交する方向から前記接触緩衝材を介して包み込んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載のファイバブラッググレーティング装置。
  3. 前記実装スリーブの熱膨張係数が、20〜80℃の範囲内の周囲温度における前記ファイバブラッググレーティングの波長変動率に基づいて定められている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイバブラッググレーティング装置。
  4. 前記ファイバブラッググレーティングは、20〜80℃の範囲内の周囲温度における波長変動率が9〜10pm/℃であり
    前記実装スリーブは、−6.5×10-6〜−7.5×10-6/℃の範囲内の熱膨張係数を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載のファイバブラッググレーティング装置。



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