JP2013145146A - 周波数測定装置および周波数測定方法 - Google Patents

周波数測定装置および周波数測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数の測定精度を向上させる。
【解決手段】測定対象信号のゼロクロスを検出する検出部と、検出部によるゼロクロスの検出結果に基づいて測定対象信号の周波数を測定する測定処理を実行する処理部とを備え、処理部は、測定処理において、測定処理の開始後に検出された1つのゼロクロスの検出時点を第1時点tp1としてその第1時点tp1から予め規定された規定時間trが経過した第2時点tp2までの間に検出されたゼロクロスの検出数ndと、第2時点tp2から予め規定された規定回数nrのゼロクロスが検出された第3時点tp3までの間の経過時間tdとを特定し、経過時間tdおよび規定時間trの合計時間ttで、検出数ndおよび規定回数nrの合計数ntを除算して周波数を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、測定対象信号のゼロクロスを検出してその検出結果に基づいて測定対象信号の周波数を測定する周波数測定装置および周波数測定方法に関するものである。
この種の周波数測定装置として、特開昭63−135870号公報に開示された周波数測定装置が知られている。この周波数測定装置は、波形整形回路、分周回路、カウンタ、基準クロック発生回路、ラッチ回路および演算回路などを備えて、測定対象信号(被測定信号)の周波数を測定する。この周波数測定装置では、波形整形回路が測定対象信号をパルス信号に波形整形し、分周回路がその測定対象信号を規定された分周比で分周する。次いで、分周された測定対象信号が、カウンタ、ラッチ回路、演算回路に供給される。また、カウンタは、基準クロック発生回路から供給される基準クロックをカウントし、分周された測定対象信号のゼロクロス(立ち上がり)時点におけるカウント値をラッチ回路および演算回路に供給する。続いて、演算回路が、分周された測定対象信号の1つのゼロクロス時点(t1)から次のゼロクロス時点(t2)までの基準クロックのカウント値を、t2におけるカウント値からt1におけるカウント値を減算して算出する。次いで、演算回路は、算出したt1からt2までのカウント値に基づいて測定対象信号の周波数を算出する。
一方、上記した周波数測定装置が行う方法(以下、「第1の方法」ともいう)とは異なる方法(以下、「第2の方法」)で測定対象信号の周波数を算出する周波数測定装置が知られている。この周波数測定装置では、予め決められた時間Tが経過する間に到来する測定対象信号(測定対象信号を波形整形した信号)のゼロクロスの回数をカウントし、その回数を時間Tで除して測定対象信号の周波数を算出する。
ここで、上記した第1の方法では、ゼロクロスが到来する毎に算出処理を行うため、測定対象信号の周波数が高いときには、周波数の算出が困難となるという課題が存在する。また、上記した第2の方法では、時間Tが経過する間において最後にカウントしたゼロクロスの時点と時間Tが経過した時点(時間Tの終了時点)とが一致しないことがあり、これに起因して周波数の測定精度が低下するという課題が存在する。
このような課題を解決する手段として、発明者は、次のような周波数測定装置を既に開発している。この周波数測定装置では、図3に示すように、測定対象信号(例えば、同図に示すパルス信号)の周波数fを測定する際に、検出部が、測定対象信号の立ち上がりのゼロクロスを検出してその数をカウントする。また、検出部は、ゼロクロスの数(カウント数)が予め規定された規定数Fとなったときに割り込み信号を出力する。また、同図に示すように、演算部が検出部からの割り込み信号の出力時点から次の割り込み信号の出力時点までの間の時間Gを、時間計測用のタイマパルス信号をカウントすることによって測定する。次いで、演算部が上記した規定数Fを時間Gで除算して測定対象信号の周波数fを算出する。この場合、時間Gが短すぎると、タイマパルス数をカウントする際の誤差の影響が大きくなって高精度での周波数fの測定が困難となる。このため、この周波数測定装置では、測定精度を高精度に維持するために、時間Gがある程度長くなるように(一例として0.2秒程度となるように)直前に算出した周波数fに基づいて次の算出の際に用いる規定数Fを規定している(1回目の周波数fの算出処理では、規定数Fが例えば4回に規定されている)。具体的には、例えば、直前の算出処理(同図に示す1回目の算出処理)で算出した周波数fが20Hzのときには、次に周波数fを算出するまで(次の割り込み信号が出力されるまで)周波数fの変動がない(または、少ない)と仮定して、次の算出処理(同図に示す2回目の算出処理)に用いる規定数Fを4回(f×0.2秒)と規定する。この方法では、演算部による周波数fの算出頻度を適度な頻度に抑えることができるため、上記した第1の方法に存在する課題(測定対象信号の周波数fが高いときには周波数fの算出が困難となるという課題)が解決される。また、上記した第2の方法のような誤差が生じないため、測定精度の低下が防止される。
特開昭63−135870号公報(第2−3頁、第1−2図)
ところが、発明者が開発している上記の周波数測定装置にも、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この周波数測定装置では、上記したように、高精度で周波数fを測定するために、周波数fの算出に用いる時間Gを予め決められた規定時間(例えば、0.2秒程度)以上とする必要がある。しかしながら、上記の周波数測定装置では、測定対象信号の周波数fが大きく変化しているときには、この時間Gが規定時間を下回ることがあり、高精度での測定が困難となるおそれがあるという課題が存在する。具体的には、上記の周波数測定装置では、例えば、上記したように、直前の算出処理(図3に示す1回目の算出処理)に算出した周波数fが20Hzのときには、次の算出処理(同図に示す2回目の算出処理)に用いる規定数Fが4回(f×0.2秒)と規定されるが、その算出処理の際に周波数fが44Hz程度に上昇したときには、同図に示すように、4回のゼロクロスが到来(カウント)するまでの時間Gが、目標とした0.2秒の規定時間を下回る0.09秒に短縮されることとなる。したがって、周波数の測定精度のさらなる向上のため、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、周波数の測定精度を向上させ得る周波数測定装置および周波数測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の周波数測定装置は、測定対象信号のゼロクロスを検出する検出部と、当該検出部による前記ゼロクロスの検出結果に基づいて前記測定対象信号の周波数を測定する測定処理を実行する処理部とを備えた周波数測定装置であって、前記処理部は、前記測定処理において、当該測定処理の開始後に検出された1つの前記ゼロクロスの検出時点を第1時点として当該第1時点から予め規定された規定時間が経過した第2時点までの間に検出された前記ゼロクロスの検出数と、前記第2時点から予め規定された規定回数の前記ゼロクロスが検出された第3時点までの間の経過時間とを特定し、当該経過時間および前記規定時間の合計時間で前記検出数および前記規定回数の合計数を除算して前記周波数を算出する。
上記目的を達成すべく請求項2記載の周波数測定装置は、請求項1記載の周波数測定装置において、前記規定時間を任意の時間に規定する第1操作が可能な第1操作部を備え、前記処理部は、前記第1操作によって規定された前記規定時間を用いて前記測定処理を実行する。
上記目的を達成すべく請求項3記載の周波数測定装置は、請求項1または2記載の周波数測定装置において、前記規定回数を任意の回数に規定する第2操作が可能な第2操作部を備え、前記処理部は、前記第2操作によって規定された前記規定回数を用いて前記測定処理を実行する。
また、請求項4記載の周波数測定方法は、測定対象信号のゼロクロスを検出して、当該ゼロクロスの検出結果に基づいて前記測定対象信号の周波数を測定する測定処理を実行する周波数測定方法であって、前記測定処理において、当該測定処理の開始後に検出された1つの前記ゼロクロスの検出時点を第1時点として当該第1時点から予め規定された規定時間が経過した第2時点までの間に検出した前記ゼロクロスの検出数と、前記第2時点から予め規定された規定回数の前記ゼロクロスを検出した第3時点までの間の経過時間とを特定し、当該経過時間および前記規定時間の合計時間で前記検出数および前記規定回数の合計数を除算して前記周波数を算出する。
また、請求項5記載の周波数測定方法は、請求項4記載の周波数測定方法において、前記測定処理に先立って前記規定時間を任意の時間に規定し、当該規定した規定時間を用いて前記測定処理を実行する。
また、請求項6記載の周波数測定方法は、請求項4または5記載の周波数測定方法において、前記測定処理に先立って前記規定回数を任意の回数に規定し、当該規定した規定回数を用いて前記測定処理を実行する。
請求項1記載の周波数測定装置、および請求項4記載の周波数測定方法では、第2時点から第3時点までの経過時間および規定時間の合計時間で第1時点から第2時点までの間に検出したゼロクロスの検出数および規定回数の合計数を除算して周波数を算出している。このため、この周波数測定装置および周波数測定方法によれば、周波数の算出に用いる合計時間を規定時間よりも常に長い時間とすることができる結果、規定時間をある程度長く規定することで、規定時間が経過したか否かを特定する際や経過時間の特定を行う際に時間的な誤差が生じたとしても、その誤差に起因する周波数の測定精度の低下を確実に少なく抑えることができる。また、この周波数測定装置および周波数測定方法では、周波数の算出に用いる合計時間の開始時点および終了時点をゼロクロスの検出時点にそれぞれ一致させることができるため、開始時点および終了時点がゼロクロスの検出時点にそれぞれ一致しないことに起因する周波数の測定精度の低下を確実に回避することができる。したがって、この周波数測定装置および周波数測定方法によれば、周波数の測定精度を十分に向上させることができる。
請求項2記載の周波数測定装置、および請求項5記載の周波数測定方法によれば、規定時間を任意の時間に規定することにより、規定時間が経過したか否かを特定する際や経過時間の特定を行う際に時間的な誤差が生じたとしても、その誤差の影響を十分に少なくするのに必要な規定時間を任意に変更することができる。また、規定時間を変更することで、周波数を算出する処理の間隔を任意に変更することができる。したがって、この周波数測定装置および周波数測定方法によれば、周波数の測定精度をさらに向上させつつ、測定対象信号における周波数の変動状態などに応じて周波数を算出する処理の間隔を適切な間隔に変更することができる。
請求項3記載の周波数測定装置、および請求項6記載の周波数測定方法によれば、規定回数を任意の回数に規定することにより、例えば、規定回数を少なく規定することで、周波数を算出する1回の処理に必要な時間を短くすることができる。また、第2時点から第3時点までの間に処理部によって実行される各処理が時間を要するものであるときには、規定回数を多く規定することで、第2時点から第3時点までの間に各処理を確実に完了させることができる。
周波数測定装置1の構成を示す構成図である。 周波数測定装置1の動作を説明する説明図である。 発明者が開発している周波数測定装置の動作を説明する説明図である。
以下、周波数測定装置および周波数測定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、周波数測定装置1の構成について説明する。図1に示す周波数測定装置1は、一例として、検出部11、操作部12、表示部13、記憶部14および処理部15を備え、測定対象信号Ss(一例として、図2に示すパルス信号)の周波数fを測定可能に構成されている。
検出部11は、処理部15の制御に従い、入力した測定対象信号Ssのゼロクロス(例えば、立ち上がりのゼロクロス)を検出して検出信号Sdを処理部15に出力する検出処理を実行する。操作部12は、電源スイッチ、および測定処理の開始を指示する開始スイッチを備えている。また、操作部12は、第1操作部および第2操作部に相当し、後述する規定時間trを規定する操作(第1操作)、および後述する規定回数nrを規定する操作(第2操作)を行うための操作キーを備えている。また、操作部12は、各スイッチや操作キーが操作されたときに操作信号Soを処理部15に出力する。
表示部13は、処理部15の制御に従い、処理部15によって測定される周波数fを表示する。記憶部14は、処理部15の制御に従い、操作部12を用いた操作によって規定された規定時間trおよび規定回数nrを記憶する。また、記憶部14は、処理部15によって算出された周波数fを記憶する。
処理部15は、操作部12から出力される操作信号Soに従い、検出部11、表示部13および記憶部14を制御する。また、処理部15は、時間計測用のタイマパルス信号(図2参照)を生成するタイマパルス信号生成回路21を備えて構成され(図1参照)、検出部11から出力された検出信号Sdの出力回数(検出部11によるゼロクロスの検出結果)を特定すると共に、タイマパルス信号をカウントして時間を特定し、特定した出力回数および時間に基づいて測定対象信号Ssの周波数fを測定する測定処理を実行する。
次に、周波数測定装置1を用いて測定対象信号Ssの周波数fを測定する周波数測定方法、およびその際の周波数測定装置1の動作について説明する。
この周波数測定装置1では、操作部12の電源スイッチが操作されたときに、各部が初期化される。次いで、操作部12の入力キーを操作して規定時間trおよび規定回数nrを規定する。この際に、処理部15が、規定時間trおよび規定回数nrを記憶部14に記憶させる。
この場合、規定時間trは、処理部15によって実行される測定処理(周波数fを算出する処理であって、以下、「算出処理」ともいう)において用いる測定対象信号Ssのゼロクロスの数を検出部11にカウントさせる最低限の時間(少なくともその間はカウントを継続させる時間)に相当する。ここで、上記したように、処理部15は、タイマパルス信号生成回路21から出力されるタイマパルス信号をカウントして時間を特定する。このため、処理部15によって特定される時間の最小単位(分解能)はタイマパルス信号の周期(タイマパルス信号1つ分の時間)となる。言い換えると、処理部15によって特定される時間には、最大で1パルス分だけ誤差が含まれていることがある。したがって、規定時間trが経過したか否かを処理部15が特定する際にも最大で1パルス分だけ時間的な誤差が生じることがあり、また、処理部15が後述する経過時間tdを特定する際にも最大で1パルス分だけ時間的な誤差が生じることがある。このため、このような誤差が生じたとしてもその誤差に起因する周波数fの精度の低下を少なく抑えるには、規定時間trをある程度長く規定して、後述する合計時間tt(経過時間tdと規定時間trとを合計した時間であって、周波数fを算出する算出処理において用いる時間)をある程度長くするのが好ましい。この例では、規定時間trを、一例とし0.2秒に規定するものとする。
また、規定回数nrは、周波数fを算出する算出処理において用いる経過時間tdの特定を終了するタイミングを規定するための値であって、上記した規定時間trが到来した後、この規定回数nrのゼロクロスが検出部11によって検出された時点が経過時間tdの特定を終了するタイミングとなる。この場合、規定回数nrが少ないほど、1回の算出処理に要する時間を短くすることができるが、逆に規定回数nrが少な過ぎると、規定時間trが到来した時点から経過時間tdの特定を終了する時点までの間に処理部15によって行われる各処理(例えば、算出処理の前処理)が完了しないおそれがある。このため、処理部15の仕様や能力に応じた適切な回数に規定するのが好ましい。この例では、規定回数nrを、一例とし2回に規定するものとする。
続いて、操作部12の開始スイッチを操作して、測定処理の開始を指示する。この際に、操作部12が操作信号Soを出力し、処理部15が操作信号Soに従って測定処理を開始する。この測定処理では、処理部15は、検出部11を制御して、検出処理を開始させる。この場合、検出部11は、この検出処理において、入力した測定対象信号Ssの立ち上がりのゼロクロスを検出して、検出信号Sdを処理部15に出力する。また、処理部15は、規定時間trおよび規定回数nrを記憶部14から読み出すと共に、検出部11からの検出信号Sdの出力有無を監視する。
次いで、操作部12の開始スイッチが操作されて操作部12から操作信号Soが出力された後(測定処理の開始後)に、検出部11から最初に検出信号Sdが出力されたときには、処理部15は、タイマパルス信号生成回路21から出力されるタイマパルス信号をカウントすることによってその検出信号Sdの出力時点(最初のゼロクロスの検出時点:以下、この時点を「第1時点tp1」ともいう)からの時間を特定して、規定時間tr(この例では、0.2秒)が経過したか否かを判別する。また、処理部15は、規定時間trが経過したか否かを判別する処理と平行して、検出部11からの検出信号Sdの出力有無を継続して監視し、その出力回数(つまり、検出部11によって検出されたゼロクロスの数)をカウントする(以下、カウントした数を「検出数nd」ともいう)。
続いて、処理部15は、規定時間trが経過したと判別したときには、第1時点tp1から規定時間trが経過した時点(以下この時点を「第2時点tp2」ともいう)までの間に検出部11によって検出されたゼロクロスの検出数ndを特定する。
次いで、処理部15は、検出部11からの検出信号Sdの出力有無を継続して監視し、図2に示すように、第2時点tp2から規定回数nr(この例では、2回)のゼロクロスが検出部11によってさらに検出された時点(以下、この時点を「第3時点tp3」ともいう)までの間の時間(以下、この時間を「経過時間td」ともいう)をタイマパルス信号をカウントすることによって特定する。
続いて、処理部15は、特定した検出数ndおよび経過時間tdと、予め規定した(設定した)規定時間trおよび規定回数nrとに基づいて測定対象信号Ssの周波数fを算出する処理(1回目の算出処理:図2参照)。この場合、周波数fは、次に示す式(1)から算出する。
f=(nd+nr)/(tr+td)=nt/tt・・・式(1)
なお、式(1)において、「nt」は、検出数ndおよび規定回数nrの合計数を表し、「tt」は、経過時間tdおよび規定時間trの合計時間を表す。つまり、処理部15は、経過時間tdおよび規定時間trの合計時間ttで、検出数ndおよび規定回数nrの合計数ntを除算して周波数fを算出する。
この例では、規定回数nrが2回に規定され、規定時間trが0.2秒に規定されているため、図2における「1回目の算出処理」に示すように、例えば、検出数ndが1回で経過時間tdが0.06秒のときには、処理部15は、上記の式(1)から、周波数fを「11.5Hz」と算出する(f=(1+2)/(0.2+0.06)=3/0.26=11.5)。続いて、処理部15は、算出した周波数fを記憶部14に記憶させる。
次いで、処理部15は、上記した1回目の算出処理における第3時点tp3を新たな第1時点tp1として、上記した周波数fを算出する処理(2回目の算出処理)を実行する。この場合、図2における「2回目の算出処理」に示すように、例えば、検出数ndが3回で経過時間tdが0.02秒のときには、処理部15は、上記の式(1)から、周波数fを「22.7Hz」と算出する(f=(3+2)/(0.2+0.02)=5/0.22=22.7)。続いて、処理部15は、算出した周波数fを記憶部14に記憶させる。
次いで、処理部15は、処理部15は、上記した2回目の算出処理における第3時点tp3を新たな第1時点tp1として、上記した周波数fを算出する処理(3回目の算出処理)を実行する。この場合、図2における「3回目の算出処理」に示すように、例えば、検出数ndが7回で経過時間tdが0.03秒のときには、処理部15は、上記の式(1)から、周波数fを「39.1Hz」と算出する(f=(7+2)/(0.2+0.03)=9/0.23=39.1)。続いて、処理部15は、算出した周波数fを記憶部14に記憶させる。以下、処理部15は同様にして、直前の算出処理における第3時点tp3を新たな第1時点tp1としつつ、上記した算出処理を繰り返して実行する。
ここで、この周波数測定装置1および周波数測定方法では、第2時点tp2から第3時点tp3までの経過時間tdおよび規定時間trの合計時間ttで、第1時点tp1から第2時点tp2までの間に検出されたゼロクロスの検出数ndおよび規定回数nrの合計数ntを除算して周波数fを算出している。このため、周波数fの算出に用いる合計時間tt(経過時間tdおよび規定時間trの合計時間)が規定時間trよりも常に長い時間となる。したがって、この周波数測定装置1および周波数測定方法では、規定時間trをある程度長く(上記の例では0.2秒に)規定することで、規定時間trが経過したか否かを処理部15が特定する際や、処理部15が経過時間tdの特定を行う際に時間的な誤差が生じたとしても、その誤差に起因する周波数fの測定精度の低下を確実に少なく抑えることが可能となっている。また、この周波数測定装置1および周波数測定方法では、周波数fの算出に用いる合計時間ttの開始時点および終了時点がゼロクロスの検出時点にそれぞれ一致する。このため、開始時点および終了時点がゼロクロスの検出時点にそれぞれ一致しないことがある従来の構成および方法とは異なり、この一致しないことに起因する周波数fの測定精度の低下を確実に回避することが可能となっている。
また、処理部15は、測定処理において、上記のようにして算出した周波数fを表示部13に表示させる。この場合、処理部15は、周波数fを算出する度に、最新の周波数fを表示させる。なお、予め決められた時間間隔(例えば、1秒間隔)でその時点の最新の周波数fを表示させる構成および方法や、上記した算出処理を予め決められた回数実行する度に各算出処理において算出した周波数fを平均してその平均値を表示させる構成および方法を採用することもできる。
このように、この周波数測定装置1および周波数測定方法では、第2時点tp2から第3時点tp3までの経過時間tdおよび規定時間trの合計時間ttで、第1時点tp1から第2時点tp2までの間に検出したゼロクロスの検出数ndおよび規定回数nrの合計数ntを除算して周波数fを算出している。このため、この周波数測定装置1および周波数測定方法によれば、周波数fの算出に用いる経過時間tdおよび規定時間trの合計時間ttを規定時間trよりも常に長い時間とすることができる結果、規定時間trをある程度長く規定することで、規定時間trが経過したか否かを特定する際や、経過時間tdの特定を行う際に時間的な誤差が生じたとしても、その誤差に起因する周波数fの測定精度の低下を確実に少なく抑えることができる。また、この周波数測定装置1および周波数測定方法では、周波数fの算出に用いる合計時間ttの開始時点および終了時点をゼロクロスの検出時点にそれぞれ一致させることができるため、開始時点および終了時点がゼロクロスの検出時点にそれぞれ一致しないことに起因する周波数fの測定精度の低下を確実に回避することができる。したがって、この周波数測定装置1および周波数測定方法によれば、周波数fの測定精度を十分に向上させることができる。
また、この周波数測定装置1および周波数測定方法によれば、規定時間trを任意の時間に規定することにより、規定時間trが経過したか否かを特定する際や、経過時間tdの特定を行う際に時間的な誤差が生じたとしても、その誤差の影響を十分に少なくするのに必要な規定時間trを任意に変更することができる。また、規定時間trを変更することで、周波数fを算出する算出処理の間隔を任意に変更することができる。したがって、この周波数測定装置1および周波数測定方法によれば、周波数fの測定精度をさらに向上させつつ、測定対象信号Ssにおける周波数fの変動状態などに応じて算出処理の間隔を適切な間隔に変更することができる。
また、この周波数測定装置1および周波数測定方法によれば、規定回数nrを任意の回数に規定することにより、例えば、規定回数nrを少なく規定することで、1回の算出処理に必要な時間を短くすることができる。また、第2時点tp2から第3時点tp3までの間に処理部15によって実行される各処理が時間を要するものであるときには、規定回数nrを多く規定することで、第2時点tp2から第3時点tp3までの間に各処理を確実に完了させることができる。
なお、周波数測定装置および周波数測定方法は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、規定時間trを0.2秒に規定した例について上記したが、規定時間trは、任意の時間に規定することができる。たま、規定回数nrを2回に規定した例について上記したが、規定回数nrについても、任意の回数(1回または3回以上)に規定することができる。
また、規定時間trおよび規定回数nrを任意に変更可能な構成および方法について上記したが、これらの一方だけを任意に変更可能とし、これらの他方が予め規定された時間または回数に固定されている構成および方法を採用することもできる。また、規定時間trおよび規定回数nrの双方が予め規定された時間および回数に固定されている構成および方法を採用することもできる。
また、測定対象信号Ssとしてのパルス信号の周波数fを測定する例について上記したが、パルス信号以外の信号(例えば、正弦波)を測定対象信号Ssとすることができるのは勿論である。
1 周波数測定装置
11 検出部
12 操作部
14 記憶部
15 処理部
f 周波数
nd 検出数
nr 規定回数
Ss 測定対象信号
td 経過時間
tp1 第1時点
tp2 第2時点
tp3 第3時点
tr 規定時間

Claims (6)

  1. 測定対象信号のゼロクロスを検出する検出部と、当該検出部による前記ゼロクロスの検出結果に基づいて前記測定対象信号の周波数を測定する測定処理を実行する処理部とを備えた周波数測定装置であって、
    前記処理部は、前記測定処理において、当該測定処理の開始後に検出された1つの前記ゼロクロスの検出時点を第1時点として当該第1時点から予め規定された規定時間が経過した第2時点までの間に検出された前記ゼロクロスの検出数と、前記第2時点から予め規定された規定回数の前記ゼロクロスが検出された第3時点までの間の経過時間とを特定し、当該経過時間および前記規定時間の合計時間で前記検出数および前記規定回数の合計数を除算して前記周波数を算出する周波数測定装置。
  2. 前記規定時間を任意の時間に規定する第1操作が可能な第1操作部を備え、
    前記処理部は、前記第1操作によって規定された前記規定時間を用いて前記測定処理を実行する請求項1記載の周波数測定装置。
  3. 前記規定回数を任意の回数に規定する第2操作が可能な第2操作部を備え、
    前記処理部は、前記第2操作によって規定された前記規定回数を用いて前記測定処理を実行する請求項1または2記載の周波数測定装置。
  4. 測定対象信号のゼロクロスを検出して、当該ゼロクロスの検出結果に基づいて前記測定対象信号の周波数を測定する測定処理を実行する周波数測定方法であって、
    前記測定処理において、当該測定処理の開始後に検出された1つの前記ゼロクロスの検出時点を第1時点として当該第1時点から予め規定された規定時間が経過した第2時点までの間に検出した前記ゼロクロスの検出数と、前記第2時点から予め規定された規定回数の前記ゼロクロスを検出した第3時点までの間の経過時間とを特定し、当該経過時間および前記規定時間の合計時間で前記検出数および前記規定回数の合計数を除算して前記周波数を算出する周波数測定方法。
  5. 前記測定処理に先立って前記規定時間を任意の時間に規定し、当該規定した規定時間を用いて前記測定処理を実行する請求項4記載の周波数測定方法。
  6. 前記測定処理に先立って前記規定回数を任意の回数に規定し、当該規定した規定回数を用いて前記測定処理を実行する請求項4または5記載の周波数測定方法。
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