JP2013145117A - 自転車用監視センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】事件や事故の発生の恐れがある対象物101が的確に検出され、効果的に警報され得る自転車100用後方監視センサ10を提供する。
【解決手段】後方監視センサ10は、後方から自転車100に接近する対象物101を認識する。そして、後方監視センサ10は、認識した対象物101が接近しているか否かを判定するとともに、接近する対象物101の数を求める。後方監視センサ10は、接近する対象物101の数に応じて事件などの可能性を判断し、事件などの危険性があれば警報出力を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、自転車用監視センサに関し、特に、電動自転車に搭載される自転車用監視センサに用いて好適なものである。
従来、車両に搭載される光学測定装置が知られている(たとえば、特許文献1)。かかる光学測定装置では、照射したレーザ光の反射光または自車の車速などにより、自車の近傍に測定対象があるか否かが判定される。判定結果により、レーザ光の強さが弱または強に制御されてから、レーザ光が照射され、距離などの車両情報が測定される。
特開2005−274530号公報
自転車には、通常、バックミラーが装備されていないため、後方からの事件や事故が起こり易い。かかる事件や事故は、後方の状況を監視する後方監視センサを自転車に搭載することで回避できる。この場合、上記従来技術に記載の光学測定装置を用いることも可能である。
しかし、上記構成の光学測定装置では、反射光や車速により測定対象の有無が判断されるのみで、測定対象が接近しているか否かの判断はなされない。この場合、停止しているガードレールや反対車線を走行している車両なども測定対象に含まれてしまう。しかし、このような接近しない対象は、事件などを起こす可能性が低いため、これらを含めて状況監視を行うと、事件などの可能性が適切に判断され難くなる。
また、測定対象が近くに多く存在する場合には、事件などの発生割合が低くなると考えられる。このような場合に、測定対象が認識される度に警報等が行われると、警報等が頻発し、却ってユーザの注意力を削ぐ結果となって、事件などの可能性判断において信頼性が損なわれてしまう。こうなると、真に危険な状況下での警報等が軽視され兼ねず、事件などが適切に予防され得ない惧れがある。
本発明は、かかる課題を解消するために為されたものであり、事件や事故を適切に予防し得る自転車用監視センサを提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係る自転車用監視センサは、レーザ光を出射するレーザ光源と、レーザ光を目標領域において走査させるアクチュエータと、目標領域において反射されたレーザ光を受光する光検出器と、光検出器からの出力に基づいて目標領域における対象物の有無および対象物までの距離を測定する測定部と、警報出力を行う警報部と、レーザ光源、アクチュエータおよび警報部を制御する制御部と、を備える。ここで、制御部は、測定部による測定結果に基づき、接近する対象物の出現頻度を取得し、前記出現頻度が閾値未満であるときに、警報部を動作させる。
本態様に係る自転車用監視センサによれば、接近する物体について警報が行われるため、ガードレールなどの停止物や反対車線を走行する車両は警報対象とならない。よって、
事件や事故を発生させる恐れが低い物体についての警報が防止され得る。さらに、周囲に対象物が少ない状況下で対象物が接近するときに警報が行われるため、警報の頻発を回避できるとともに、真に事件などが発生する恐れが高い場合に警報が行われる。よって、ユーザに、事件などを回避するための対応を効果的に促すことができる。
以上のとおり、本発明によれば、事件や事故を適切に予防し得る自転車用監視センサを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る自転車の外観を示す平面図である。 実施の形態に係る自転車用後方監視センサおよび自転車に装着された機器を示すブロック図である。 実施の形態に係る自転車用後方監視センサを示すブロック図である。 実施の形態に係る自転車用後方監視センサの出射光学系を示す図である。 実施の形態に係る自転車用後方監視センサのサーボ光学系を示す図である。 実施の形態に係るレーザ光の照射範囲を説明する模式図である。 実施の形態に係るレーザ光の照射範囲を説明する模式図である。 実施の形態に係る対象物の幅テーブルの例示図ある。 実施の形態に係る自転車用後方監視センサのフローチャートである。 実施の形態に係る自転車用後方監視センサのフローチャートである。 実施の形態に係る自転車用後方監視センサのフローチャートである。 実施の形態に係る対象物の同定処理と対象物の接近判別処理に係るフローチャートである。
図を参照して、本実施の形態に係る自転車用後方監視センサ(以下。「後方監視センサ」と言う。)10について説明する。なお、図面においても、自転車用後方監視センサが「後方監視センサ」と記載される。
図1は、本実施の形態に係る後方監視センサ10が装着された自転車100の外観を示す平面図である。
自転車100は、車体60の後方を監視する後方監視センサ10と、車体60の前方を照らす前照灯20と、車体60を走行させるモータ30と、これらに電力を供給するバッテリユニット40とを備える。車体60は、フレーム61、ハンドル62、ペダル63、サドル64および車輪65などで形成される。
前照灯20は、車体60の前部分に設けられ、前方を向く。前照灯20には、LEDなどの光源が用いられる。
モータ30は、ペダルクランク軸(図示せず)の近傍に設けられる。モータ30の駆動力が伝達機構によってペダルクランク軸に伝達される。ペダルクランク軸は、ペダル63およびスプロケット(図示せず)などに接続される。ペダルクランク軸は、ペダル63を踏む力、およびモータ30から入力される補助力をスプロケットに作用させる。スプロケットは、これらの力を車輪65などに伝達し、車輪65を回転させることで、車体60を
前進させる。
図2は、自転車100に装着された電気機器系の構成を示すブロック図である。
制御回路50は、内部メモリに格納されたプログラムに従って、電気機器系を制御する。制御回路50は、自転車100の所定の位置に設置された回路ユニットに配される。制御回路50には、上記後方監視センサ10、前照灯20、モータ30およびバッテリユニット40の他、点灯スイッチ21、照度センサ22およびクランクトルクセンサ31が、信号線を介して、接続される。
制御回路50は、点灯スイッチ21および照度センサ22からの信号に基づいて、前照灯20を点灯させる。点灯スイッチ21は、ハンドル62などに設けられ、ユーザの操作によりオンおよびオフされる。また、点灯スイッチ21は、自動点灯モード(AUTO)に設定可能である。照度センサ22は、照度を測定し、周囲の明るさを検出する。
クランクトルクセンサ31は、ペダルクランク軸に設けられ、ペダル63からペダルクランク軸にかかるトルクを検出する。制御回路50は、クランクトルクセンサ31からの検出信号に基づいて、モータ30を制御する。
バッテリユニット40は、電池41およびバッテリマネジメントコントローラ(以下、「BMC」と言う。)42を備える。BMC42は、制御回路50から指示されたブロックに電池41の電力を与える。また、BMC42は、電池41に残る電力の容量を取得し、残容量を表示する。残容量は、ハンドル62などに装着されたパネル(図示せず)に表示される。この残容量に応じて、BMC42は、モータ30に供給する電力量を変化させたり、ユーザまたは制御回路50からの指示を得て、残る電力の供給先をモータ30または後方監視センサ10のいずれかを選択したりする。
後方監視センサ10は、出射ブロック11と、受光ブロック12と、警報部13と、後方監視センサマネジメントコントローラ(以下、「監視センサMC」という)を備える。
出射ブロック11は、目標領域に向けてレーザ光を出射する。受光ブロック12は、目標領域から反射されたレーザ光を受光する。警報部13は、音声や光等による警報出力を行う。監視センサMCは、制御回路50からの制御信号を受けて、後方監視センサ10内の各部を制御する。
図2の構成において、点灯スイッチ21がオンまたはオフされると、その信号が制御回路50へ出力される。また、照度センサ22は、照度を測定し、その測定結果を制御回路50へ出力する。制御回路50は、点灯スイッチ21がオンされると、BMC42に前照灯20への電力供給を行わせるとともに、前照灯20を点灯させる。また、制御回路50は、点灯スイッチ21がオフされると、BMC42に前照灯20への電力供給を停止させ、前照灯20を消灯させる。さらに、制御回路50は、点灯スイッチ21が自動点灯モード(AUTO)に設定されると、照度センサ22から入力された照度と閾値とを比較する。そして、照度が閾値以下になると、制御回路50は、BMC42に前照灯20への電力供給を行わせるとともに、前照灯20を点灯させる。反対に、照度が閾値より大きくなると、制御回路50は、BMC42に前照灯20への電力供給を停止させ、前照灯20を消灯させる。
パワーアシストモードにおいて、制御回路50は、クランクトルクセンサ31からのトルクを取得し、トルクに応じた補助力を算出する。そして、制御回路50は、算出した補助力に応じた電力がモータ30へ供給されるようBMC42を制御し、モータ30を動作
させて、モータ30からの補助力をペダルクランク軸に付与する。
後方監視センサ10は、図示しないON/OFFスイッチによりON/OFFされる。後方監視センサ10がON状態にあるとき、制御回路50は、昼夜を判定するための信号、および自転車100が走行中であるかを示す信号などを監視センサMC14に与える。
ここで、昼夜を判定するための信号として、点灯スイッチ21のオン/オフ信号、および照度センサ22からの検出信号が用いられる。点灯スイッチ21がオンされると、夜であると判定され、点灯スイッチ21がオフされると、昼であると判定される。また、点灯スイッチ21が自動点灯モード(AUTO)に設定された場合、照度センサ22の照度が閾値以下であるときに、夜であると判定され、照度センサ22の照度が閾値より大きくなると、昼であると判定される。
また、自転車100が走行中であるかを示す信号として、クランクトルクセンサ31からの検出信号が用いられる。クランクトルクセンサ31からの検出信号によりトルクが検出され、あるいは、そのトルク値が所定値以上であれば、自転車100が走行中であると判定される。
図3は、後方監視センサ10の構成を示すブロック図である。
出射ブロック11は、レーザ光を出射する出射光学系11aと、レーザ光を目標領域において走査させるアクチュエータ11bと、目標領域におけるレーザ光の走査位置を検出するためのサーボ光学系11cとを備える。また、受光ブロック12は、光検出器12aと、目標領域において反射されたレーザ光を光検出器12bに集光する集光光学系12bとを備えている。
警報部13は、後照灯13aおよびスピーカ13bを有する。後照灯13aは、図1を参照して、車体60の後部に取り付けられ、車体60の後方を向く。後照灯13aにはLEDなどの光源が装備され、後照灯13aは後方へ光(可視光)を照射する。また、スピーカ13bは、ハンドル62に装着され、音声を出力する。
監視センサMC14は、内部メモリに格納されたプログラムに従って、後方監視センサ10内の各部を制御する。監視センサMC14は、図2に示す制御回路50と、出射ブロック11、受光ブロック12および警報部13に接続される。監視センサMC14は、光検出器12aからの出力に基づいて目標領域における対象物101の有無および当該対象物101までの距離を測定する測定部の機能と、レーザ光源111、アクチュエータ11bおよび警報部13などを制御する制御部の機能と、昼夜を判定する昼夜判定部の機能を有する。
図4は、出射光学系11aおよびアクチュエータ11bの構成を示す図である。
出射光学系11aは、レーザ光源111と、ビーム整形用レンズ112、113と、ミラー114を備える。ベース200の上面に、基板を介してレーザ光源111が配置され、さらに、ビーム整形用のレンズ112、113およびアクチュエータ114が配置される。ミラー114は、アクチュエータ11bに配置される。レーザ光源111から出射されたレーザ光は、ビーム整形用レンズ112、113を透過して、水平方向斜めからミラー114に入射する。
アクチュエータ11bは、2つの回転軸M1、M2を有し、これら回転軸M1、M2でミラー114を水平方向および鉛直方向に回転させる。こうしてミラー114が定められ
た角度範囲で回転することにより、ミラー114にて反射されたレーザ光が、水平方向および鉛直方向に振られる。これにより、レーザ光が目標領域を走査する。なお、アクチュエータには、コイルと磁石が配され、コイルに電流を印加したときに生じる電磁力によりミラー114が駆動される。
なお、アクチュエータ11bの構成の詳細は、たとえば、出願人が先に出願した特願2009−272843号に記載されており、その記載がここに取り込まれる。この他、特開2008−281339号公報に記載のアクチュエータを用いることもできる。
図5は、サーボ光学系11cの構成を示す図である。図5(a)は、ベース200を裏面側から見たときの一部平面図である。
図示の如く、ベース200の裏側周縁には、壁201、202が形成されており、壁201、202よりも中央側は、壁201、202よりも一段低い平面203となっている。壁201には、半導体レーザ303が装着された回路基板301が装着されている。他方、壁202の近傍には、PSD308が装着された回路基板302が装着されている。
ベース200裏側の平面203には、取り付け具307によって集光レンズ304と、アパーチャ305と、ND(ニュートラルデンシティ)フィルタ306が装着されている。さらに、この平面203には開口203aが形成されており、この開口203aを介して、アクチュエータ11bの回転軸M1の下部に装着された透過板300がベース200の裏側に突出している。透過板300は、光透過性の平行平板からなっている。
半導体レーザ303から出射されたレーザ光(サーボ光)は、集光レンズ304を透過した後、アパーチャ305によってビーム径が絞られ、さらにNDフィルタ306によって減光される。その後、サーボ光は、透過板300に入射され、透過板300によって屈折作用を受ける。しかる後、透過板300を透過したサーボ光は、PSD308によって受光され、PSD308から、受光位置に応じた位置検出信号が出力される。
図5(b)は、透過板300の回動位置とサーボ光の光路との関係を模式的に示す図である。
サーボ光は、レーザ光軸に対し傾いて配置された透過板300によって屈折され、PSD308に受光される。ここで、透過板300が実線の位置から破線矢印のように回動すると、サーボ光の光路が図中の実線から点線のように変化し、PSD308上におけるサーボ光の受光位置が変化する。これにより、PSD308にて検出されるサーボ光の受光位置によって、透過板300の回動位置を検出することができる。透過板300の回動位置は、ミラー114bの回転位置に対応し、目標領域におけるレーザ光の走査位置に対応する。よって、PSD308からの信号をもとに目標領域におけるレーザ光の走査位置を検出することができる。
次に、後方監視センサ10の動作について説明する。後方監視動作時、後方監視センサ10は、レーザ光の走査範囲が2段階に切り替えられる。
図6は、第1目標領域A1の水平方向の範囲A1H、および、第2目標領域A2の水平方向の範囲A2Hを表わす。第1目標領域A1は、後方監視センサ10からの距離がK1(たとえば、30m)の照準位置P1に設定され、第2目標領域A2は、後方監視センサ10からの距離がK2(たとえば、10m)の照準位置P2に設定される。
図7(a)は、第1目標領域A1の鉛直方向の範囲A1Vを表わす。図7(b)は、第
2目標領域A2の鉛直方向の範囲A2Vを表わす。図7(a)、(b)において、長方形の一つのマスは、各目標領域におけるレーザ光のサイズと形状を模式的に示している。レーザ光の走査位置が各マスに対応すると、図4のレーザ光源111からレーザ光が出射され、そのマスの形状およびサイズのレーザ光が各目標領域に照射される。
なお、図6に示すように、第2目標領域A2の水平方向の走査角度θ2Hは、第1目標領域A1の水平方向の走査角度θ1Hより広く設定される。また、図7(a)、(b)に破線矢印で示すように、レーザ光は、第1目標領域A1および第2目標領域A2を、それぞれ、水平方向に3段走査する。最上段の走査ライン(1)と中央の走査ライン(2)の鉛直方向の振り角と、中央の走査ライン(2)と最下段の走査ライン(3)の鉛直方向の振り角は、図1に示すように、ともにθvである。
図6および図7に示すように、第1目標領域A1と第2目標領域A2の水平方向の走査範囲は、ともにDである。また、第1目標領域A1と第2目標領域A2の鉛直方向の走査範囲は、それぞれ、範囲A1Vおよび範囲A2Vである。第1目標領域A1は第2目標領域A2よりも後方監視センサ10から離れているため、第1目標領域A1におけるレーザ光は、第2目標領域A2におけるレーザ光よりも広がる。このため、図7(a)、(b)に示すように、第1目標領域A1におけるレーザ光の縦横の幅H1、L1は、第2目標領域A1におけるレーザ光の縦横の幅H2、L2よりも数段大きくなる。
第1目標領域A1の走査時において、監視センサMC14は、PSD308からの信号を基に第1目標領域A1におけるレーザ光の走査位置を検出しながら、レーザ光が図7(a)の走査ライン(1)、(2)、(3)を順に走査するように、アクチュエータ11bを制御する。そして、監視センサMC14は、走査位置が図7(a)の各マスに対応するタイミングで、レーザ光源111を発光させる。これにより、所定間隔で出射された各レーザ光は、水平方向および鉛直方向に略重ならずかつ間隔を空けずに、第1目標領域A1に照射される。なお、最下段の走査ライン(3)の走査が終わると、最上段に戻って、同様の走査が繰り返される。
同様に、第2目標領域A2の走査時において、監視センサMC14は、PSD308からの信号を基に第2目標領域A2におけるレーザ光の走査位置を検出しながら、レーザ光が図7(b)の走査ライン(1)、(2)、(3)を順に走査するように、アクチュエータ11bを制御する。そして、監視センサMC14は、走査位置が図7(b)の各マスに対応するタイミングで、レーザ光源111を発光させる。これにより、所定間隔で出射された各レーザ光は、水平方向および鉛直方向に略重ならずかつ間隔を空けずに、第2目標領域A2に照射される。なお、最下段の走査ライン(3)の走査が終わると、最上段に戻って、同様の走査が繰り返される。
このように、発光間隔を開けながらレーザ光が各目標領域A1、A2に照射される。各目標領域A1、A2に車101aやバイク101bなどの対象物101が存在すると、照射されたレーザ光は対象物101で反射され、反射されたレーザ光は後方監視センサ10へ戻る。ここで、光検出器12aは、反射光を受けて、受光信号を監視センサMC14に出力する。監視センサMC14は、受光信号により、対象物101の存在を判定する。
具体的には、監視センサMC14は、受光信号が入力されると、そのときレーザ光が照射された位置に、対象物101となり得る物体が存在すると判断する。また、監視センサMC14は、レーザ光の出射タイミングから受光タイミングまでの時間差から、この物体までの距離を算出する。
さらに、監視センサMC14は、物体までの距離に加えて、物体をレーザ光が水平方向
に走査したときの受光信号の連続数を取得する。レーザ光の大きさは、後方監視センサ10から離れるほど、大きくなるため、受光信号の連続数と物体の幅との関係は、後方監視センサ10からの距離に応じて変化する。
たとえば、図7(a)、(b)に示すレーザ光のサイズ(マスのサイズ)が、H1=638.4mm、L1=114.7mm、H2=219.5mm、L2=44.9mmの場合、車の幅:170cmに相当する受光信号の連続数は、後方監視センサ10からの距離が30mの照準位置P1(第1目標領域A1)において“15”であるのに対し、後方監視センサ10からの距離が10mの照準位置P2(第2目標領域A2)では“38”になる。
監視センサMC14は、物体までの距離を算出するとともに、受光信号の連続数を計数する。そして、これら距離および連続数と、対象物の幅テーブルとを比較して、検出した物体が、自動車やバイク等の対象物であるかを判定する。
図8(a)、(b)は、対象物の幅テーブルを例示する図である。図示のように、幅テーブルには、対象物までの距離とその距離における受光信号の連続数とが対応付けられている。この幅テーブルは、監視センサMC14内のメモリに格納されている。幅テーブルには、事件などの危険性がある車101aやバイク101bなどの特定の対象物101についての受光信号の連続数が、対象物までの距離に関連付けて記述されている。
監視センサMC14は、物体までの距離と当該物体に対する受光信号の連続数とが、対象物の幅テーブル中の距離と連続数の組み合わせの何れかにマッチングするかを判定する。そして、マッチングすれば、当該物体を対象物として認識し、マッチングしなければ、当該物体を対象物として認識しない。なお、マッチングの判定では、計数した連続数と、その距離に対応する幅テーブル中の連続数との差が、予め設定した許容値以内であれば、マッチングすると判定される。
図9から図11は、後方監視センサ10が、対象物101を監視し、警報部13で警報するフローチャートを表わす。
図9に示すように、まず、監視センサMC14は、自転車100が走行中であるかを判定する。この判定は、上記のように、制御回路50から入力されるクランクトルクセンサ31からの検出信号を用いて行われる。自転車100が走行中でなければ(S2:NO)、監視センサMC14は、自転車100が走行中となるまで(S2:YES)、レーザ光源111とアクチュエータ11bの動作を停止させる。
一方、自転車100が走行中であると(S2:YES)、監視センサMC14は、現在の時間が夜の時間帯であるかを判定する(S4)。たとえば、監視センサMC14は、上記のように、点灯スイッチ21のオン/オフ、または、照度センサ22の照度が閾値以下であるかに基づき、現在の時間が夜の時間帯であるかを判定する(S4)。具体的には、点灯スイッチ21がオンされ、または、点灯スイッチ21が自動点灯モード(AUTO)に設定され、且つ、照度センサ22の照度が閾値以下である場合に、現在の時間が夜の時間帯であると判定される。また、点灯スイッチ21のオフ、または、点灯スイッチ21が自動点灯モード(AUTO)に設定され、且つ、照度センサ22の照度が閾値より大きい場合には、現在の時間帯が昼の時間帯であると判定される。
監視センサMC14は、レーザ光源111とアクチュエータ11bの動作頻度を、昼の時間帯より夜の時間帯の方が高くなるように設定する。たとえば、監視センサMC14は、現在の時間帯が夜の時間帯であると(S4:YES)、ステップS6において、レーザ
光の走査停止期間を決める設定値を、n(たとえば、1分)と定める。また、後方監視センサ10は、現在の時間帯が昼の時間帯であると(S4:NO)、ステップS8において、上記所定値を、nより長いd(たとえば、2分)と定める。そして、所定値nまたは所定値dがレーザ光源111などの動作頻度を表わす値として監視センサMC14内のメモリに記録される。
自転車100の走行状態が検出され、昼夜の所定値が設定されると、次に、監視センサMC14は、アクチュエータ11bに電力が供給されるようBMC42を制御し、アクチュエータ11bを動作させる(ステップS10)。監視センサMC14は、アクチュエータ11bのミラー114が初期位置に配置されているかを、ステップS12で確認する。ここで、ミラー114が初期位置になければ、監視センサMC14は、ステップS14において、アクチュエータ11bの2つの回転軸を動かし、ミラー114の位置を調整する。一方、ミラー114が初期位置にあれば、S16に進む。
しかる後、監視センサMC14は、ステップS16において、レーザ光源111への電力供給をBMC42に開始させ、レーザ光の走査を開始させる。同時に、レーザ光源111の動作時間の計測を開始する。このとき、監視センサMC14は、走査領域を第1目標領域A1に設定して、上記のように、レーザ光を水平方向および鉛直方向に走査させる。
こうして、レーザ光の走査を開始した後、監視センサMC14は、図10に示すように、レーザ光源111の動作開始から20秒が経ったか否かを判定する(ステップS18)。動作開始から20秒が経過していれば(S18:NO)、後方監視センサ10は、図9のステップS20で、レーザ光源111への電力供給を終了し、さらに、アクチュエータ11bのミラー114を初期位置に戻してから、アクチュエータ11bへの電力供給を終了させる(S22)。こうして、次の走査が開始されるまで(S24:YES)、ミラー114は初期位置に保持される。
続いて、監視センサMC14は、先のステップS6またはS8で求めた所定値dまたは所定値nを内部メモリから読み出し、レーザ光源111の停止からの経過時間と所定値dまたは所定値nとを比較する(S24)。経過時間が所定値を超えると(S24:YES)、監視センサMC14は、自転車100の後方を再び監視するために、ステップS2に戻って、自転車100が走行中であるかを判定する。ここで、所定値nが所定値dより短く設定されていることにより、夜の時間帯では、昼の時間帯よりも、待機時間が短くなり、後方監視の頻度は多くなる。
これに対し、図10のステップS18において、レーザ光源111が点灯されてから20秒が経過していなければ(S18:YES)、レーザ光の反射光に基づき対象物101の有無が監視される(S26)。ここでは、図6に示すように、水平方向の走査角度θ1Hが小さく設定され、第1目標領域A1における走査幅Dが狭いため、対象物101の検出範囲は、狭い範囲に制限される。たとえば、照準位置P1における走査幅Dが自転車100の走行車線の幅程度となるように角度θ1Hが設定される。この場合、自転車100が道の真ん中を走行していると、後方監視センサ10から照準位置P1までの第1目標領域A1は、自転車100の走行車線内にあり、対向車線には含まれない。よって、後方監視センサ10は、主に、自転車100の走行車線を走る対象物101を監視する。
ステップS26において、監視センサMC14は、光検出器12a(図3)から入力される反射光の受光信号を監視する。受光信号がない場合、監視センサMC14は、第1目標領域A1に対象物101が存在しないと判定し(S26:NO)、レーザ光源111の点灯時間が20秒になるまで(S18)、対象物101の出現を監視する(S26)。
一方、監視センサMC14は、光検出器12aから反射光の受光信号が入力されると、ステップS26において、まず、第1目標領域A1に物体があるとして、その物体までの距離を測定し、さらに、この物体をレーザ光が水平方向に走査したときの受光信号の連続数を計数する。
続いて、監視センサMC14は、取得した距離および受光信号の連続数と、図8に例示する対象物の幅テーブルとを対比し、上記のように、取得した距離および受光信号の連続数にマッチングする組み合わせが幅テーブル中にあれば、当該物体が対象物であると認識する(S26:YES)。認識された対象物までの距離と受光信号の連続数は、監視センサMC14の内部メモリに保持される。
上記のように、対象物の幅テーブルには、事件などの危険性がある車101aやバイク101bなどの対象物101の幅が、受光信号の連続数として記述されており、これらより幅が狭いポールや人などは、幅テーブルに登録されていない。よって、ポールや人等が第1目標領域に存在しても、これらは対象物101として認識されない。また、レーザ光は1回の目標領域の走査において、鉛直方向に3度走査されるが、そのうちの1度でも受光信号の連続数が幅テーブルにマッチングすると、対象物101の存在が認識される。なお、第1目標領域の走査範囲に同時に複数の対象物が含まれる場合には、複数の対象物が認識される。
こうして対象物が認識されると(S26:YES)、第1目標領域に対する走査が継続され、ステップS26で認識された対象物101が自転車100に接近してきているかが判定される(S28)。この判定は、以下のように行われる。
レーザ光の次回以降の走査により、上記と同様にして、対象物101が認識される。監視センサMC14は、この対象物101の幅(受光信号の連続数)でもって、この対象物と、ステップS26で認識した対象物101とを同定する。
具体的には、図12(a)に示すように、第1目標領域が走査され(S101)、この走査で対象物101が認識されると(S102:YES)、認識された対象物101の中から、その幅(受光信号の連続数)がステップS26で認識された対象物101の幅(受光信号の連続数)に一致し、あるいは、所定の許容範囲内の微差であるものが抽出される(S103)。そして、抽出された対象物101の中から、ステップS26で認識された対象物101の位置の近傍にあるものが抽出され(S104)、これにより抽出された対象物101が、ステップS26で認識された対象物101と同一であると同定される(S105)。このとき、同定された対象物101までの距離と受光信号の連続数は、監視センサMC14の内部メモリに保持される。
ステップS102にて対象物101を認識できない場合(S102:NO)、あるいは、ステップS103、104にて対象物101を抽出できない場合(S103:NO、S104:NO)には、NG(同定不可)と判定される。
同図(a)のルーチンは、所定回数、繰り返される。その間に、対象物101を同定できず、全て、NG(同定不可)(S106)となった場合には、図10のステップS28の判定はNOとされる。
こうして対象物101が同定されると、監視センサMC14は、図12(b)に示すように、図10のステップS26で認識された対象物101までの距離daと、図12(a)の処理にて同定された対象物101までの距離dbを内部メモリから取得し(S201)、これら距離の差分Δdを、Δd=da―dbの演算により求める(S202)。そし
て、監視センサMC14は、差分Δdが0より大きければ(S203:YES)、対象物101が接近していると判定し(S204)、差分Δdが0以下であれば(S203:NO)、対象物101が接近していないと判定する(S205)。
図12(b)の判定は、同定された全ての対象物101について行われる。こうして、図10のステップS26にて認識された全ての対象物101について、ステップS28において、接近しているかが判定される。
図10のステップS26にて認識された全ての対象物101が接近していない場合(S28:NO)、監視センサMC14は、処理を図9のステップS20に進める。停止または後退する対象物101は、事件などを発生させる可能性が低く、監視する必要がないので、前述と同様、監視センサMC14は、ステップS20からS24により、レーザ光源111およびアクチュエータ11bを停止し、停止からの経過時間と所定値とを比較する。
一方、認識された対象物101の中で1つだけでも接近していれば(S28:YES)、監視センサMC14は、自転車100に接近する対象物101の数が2つ以上かを判定する(S30)。接近する対象物101の数が2つ以上のとき(ステップS30:YES)、監視センサMC14は、自転車100の進行方向に対して垂直な方向に接近対象物101が多数存在し、事件などの危険性が低い状況であるとして、前述と同様、ステップS20からS24の処理を行い、レーザ光源111とアクチュエータ11bの動作を停止させる、
ステップ30において、接近する対象物101が2より少ない、すなわち、接近する対象物101が1つである場合(S30:NO)、監視センサMC14は、この対象物101を第1対象物101と特定する(ステップS32)。同時に、監視センサMC14は、図9のステップS16にて走査を開始してから第1対象物101を特定するまでの経過時間(特定時間)と、第1対象物101の距離および幅(受光信号の連続数)を内部メモリに記憶する。続いて、監視センサMC14は、ステップS34で、水平方向の走査角度を、図6の第1目標領域A1の角度θ1Hから、第2目標領域A2の角度θ2Hへ広げる。
次に、監視センサMC14は、走査開始からの経過時間が10秒を超えているかを判定する(ステップS36)。そして、走査開始から10秒が経過した後に、第1対象物101を始めて検出した場合(S36:YES)、監視センサMC14は、警報部13を動作させる(S38)。
この場合、後方監視センサ10により監視が開始してから10秒の間、接近する対象物101が一切認識されず、その後、突然に、接近する対象物101が第1目標領域に現れている。このような状況下では、事件などが起こる危険性があるため、監視センサMC14は、ステップS38で、警報部13を動作させる。
たとえば、監視センサMC14は、後照灯13aを点灯または点滅し、接近する対象物101(第1対象物)に注意を促し、また、注意すべき対象物101(第1対象物)が迫っていることを告げる音声をスピーカ13bから出力し、ユーザに接近対象物101の存在を知らせる。なお、ステップS36において閾値となる時間は10秒以外でも良い。
ステップS36の判定がNOである場合、監視センサMC14は、後方の混雑具合を判定できないため、警報を行わずに、処理を図11のステップS40に進める。
ステップS40では、図10のステップS18と同様に、監視センサMC14は、走査を開始してから20秒が経ったか否かを判定する。20秒が経過していれば、監視センサ
MC14は、図9のステップS20からS24の処理により、レーザ光源111、アクチュエータ11bを停止し、その後の経過時間を測定する。
一方、レーザ光源111の動作開始から20秒が経過していなければ(S40:YES)、レーザ光の走査が継続され、上記第1対象物以外の他の対象物が認識されたかが判定される(S42)。この判定は、以下のようにして行われる。
図10のステップS32にて第1対象物101が特定されると、監視センサMC14は、第1対象物101を追跡する。第1対象物101が特定された後、ステップS34において、走査範囲が第2目標領域A2に拡大されるが、図6および図7に示すように、拡大後の走査範囲は、拡大前の第1目標領域A1に対する走査範囲を含んでいる。よって、拡大後の走査範囲にも、第1対象物101が含まれ、第1対象物101は認識可能である。
監視センサMC14は、拡大後の走査範囲に含まれる対象物101を認識し、認識した対象物101の位置、距離、幅(受光信号の連続数)から、第1対象物101を同定する。そして、認識した対象物101から、同定した第1対象物101を除いた残りの対象物101を、図11のステップS42において、他の対象物として認識する。
図6に示すように、第2目標領域A2の水平角度θ2Hは、第1目標領域A1の水平角度θ1Hに比べて大きいため、自転車100の進行方向に水平な方向に広い範囲に存在する対象物101が調べられる。よって、道の端を走行している幅の狭いバイク101bなどはステップS26で認識されるが、このバイク101bが進行して自転車100に接近すると、第1目標領域A1から外れてしまう。しかし、走査角度拡大により第2目標領域A2にレーザ光が照射されれば、このようなバイク101bも監視対象となり、さらなる追跡が可能となる。
ステップS42において認識された他の対象物101は、通常、以下の2つの対象物101を含む。1つは、ステップS34にて走査角度が広げられたことにより、広げられた範囲で新たに発見された対象物101である。もう1つは、第1対象物101と縦に並んで走行することで第1対象物101の陰に隠れて1つ目の対象物101として認識されなかったが、第1対象物101が自転車100に接近するなどして、第1対象物101の陰にならずに初めて認識された対象物101である。
こうして他の対象物が認識されると(S42:YES)、監視センサMC14は、当該他の対象物101が接近しているか否かを、ステップS28と同様にして、判定する(S44)。ステップS42において、他の対象物101が複数認識されている場合、全ての他の対象物について、ステップS44の判定が行われる。全ての対象物101が接近していなければ(S44:NO)、監視センサMC14は、ステップS18に処理を戻し、再び、1つ目の対象物101を探索する。この場合、走査範囲は、第1目標領域に再設定される。
ステップ44において、少なくとも1つの他の対象物101が接近していれば(S44:YES)、監視センサMC14は、接近する他の対象物101の数が2つ以上であるかを判定する(S46)。そして、接近する他の対象物101の数が2つ以上のとき、監視センサMC14は、ステップS20からS24の処理を行う。
接近する他の対象物101が1つの場合(S46:NO)、監視センサMC14は、こ
の接近対象物101を第2対象物101と特定し(ステップS48)、走査開始から第2対象物101が特定されるまでの経過時間(特定時間)を取得する。そして、監視センサMC14は、第1対象物101が特定されるまでの経過時間(特定時間)を内部メモリか
ら読み出し、第1対象物101の特定時間と第2対象物101の特定時間との差を算出する。この時間差、つまり第1目標領域A1の走査において第1対象物101が特定されてから第2目標領域A2の走査で新たな第2対象物101が特定されるまでの時間が、所定の時間(ここでは、6秒)より大きいか否かが判定される。
たとえば、時速20kmで自転車100が走行中に、時速40kmの第1対象物101が後方から接近してきた場合、6秒間の間に第1対象物101は33m自転車100に接近する。第1目標領域A1の照準位置P1が自転車100から30mの位置である場合、第1対象物101が33m接近すると、第1対象物101は自転車100を追い越すことになる。よって、第2対象物101の検出が、第1対象物101の検出から6秒より長く経過している場合、第1対象物101が自転車100を追い越してから第2対象物101を検出していることになり、第1対象物101と第2対象物101との間隔が離れており、自転車100の進行方向において対象物101の数が少ないと判定される。このように周囲に対象物101が少ないと、事件などの発生確率が高いため、監視センサMC14は、警報部13を動作させる。たとえば、後方監視センサ10は、後照灯13aを点灯させたり、スピーカ13bから警告音を出力したりする。
一方、第1対象物101の検出時間と第2対象物101の検出時間との差が6秒未満のとき、第1対象物101と第2対象物101との間隔が短く、自転車100の進行方向において対象物101が多いと判定され、監視センサMC14は、警報部13を動作させずに、ステップS20からS24においてレーザ光源111とアクチュエータ11bの動作を停止させる、
以上、本実施の形態によれば、接近する対象物101の出現頻度が低いときに(図10のS30:NO、S36:YES、図11のS46:NO、S50:NO)、対象物101や自転車100のユーザに警報がおこなわれる。よって、真に事件などが発生する恐れが高い場合に的確に警報が行われ、事件などを回避するための対応を効果的に促すことができる。
また、本実施の形態によれば、接近する対象物101が監視対象とされ(図10のS28、図11のS44)、停止したり、自転車100から後退したりする対象物101は監視対象から外される。このような接近しない対象物101は事件などを起こす可能性が低いので、これらが監視対象から外されることで、不要な警報を回避することができる。よって、事件などの発生割合が高い対象物101のみに対して警報が行われ、事件などが効果的に予防され得る。
さらに、周囲に対象物101が多い場合には、事件などに合う危険性が低いとして、レーザ光源111およびアクチュエータ11bの動作が停止される(図10のS30:YES、図11のS46:YES、S50:YES)。このため、消費電力を効果的に削減することができる。このように無駄な電力消費を抑制することで、パワーアシストなどに電力を有効に利用でき、自転車100の走行距離を延ばすことができる。また、後方監視センサ10にも電力が利用され、後方監視が可能な時間が延長される。
また、本実施の形態によれば、昼の時間帯より夜の時間帯の方が、レーザ光の走査頻度が高められる(図9のS4、S6、S8)。このため、昼に比べて、事件などが起こり易い夜に、後方が重点的に監視されるため、事件などを予防する効果を高めることができる。一方、事件などの発生割合が低い昼には、走査頻度が低下されるので、無駄な電力消費が抑制され得る。
また、本実施の形態によれば、事件などが起こり難い自転車100の停止中には、後方監視センサ10の動作が止められる(図9のS2)。このため、無駄な消費電力の削減が
さらに図られ得る。
さらに、レーザ光の走査開始から所定時間が経過した後に、突然接近対象物101が現れた場合に(図10のS36:YES)、警報が発せられるため、事件などが効果的に防がれ得る。
また、本実施の形態によれば、第1目標領域A1において対象物101が検出されてから次に第2目標領域に新たな対象物101が検出されるまでの時間が所定の時間未満のとき(図11のS50:YES)、警報が行われない。このような場合、先に検出された対象物101と次に検出された対象物101との間隔が狭く、自転車100の進行方向において対象物101が混雑している。このような状況は、事件などが起こり難いだけでなく、事件などの可能性が高い対象物101以外も検出してしまう。よって、このような状況では、警報部13が動作されないことで、不要な警報が抑制される。また、レーザ光源111とアクチュエータ11bの動作が停止されることで、無駄な電力の消費が抑えられる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態によって何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、図10のステップS30でNOと判定されても、ステップS36でYESと判定されなければ警報が行われないよう制御されたが、ステップS36でNOと判定されたときも、警報が行われるようにしても良い。この場合、ステップS36でYESと判定されたときとNOと判定されたときとで、警報の内容を変えても良い。たとえば、ステップS36でYESと判定されたときは、突然、対象物が出現し事件等に合う危険性が高いため、出力音を高めるなど、警戒度を高めた出力としても良い。
また、上記実施の形態では、受光信号の連続数によって対象物が同定されたが、図8(a)、(b)に示すように、幅テーブルの距離と連続数の組み合わせにさらに対象物を特定するための情報(同図中の“対象物”の欄の情報)が対応付けられている場合には、この情報が一致するかによって同定を行うようにしても良い。
また、上記実施の形態では、点灯スイッチ21および照度センサ22が制御回路50を介して前照灯20に接続されるが、これらが直接前照灯20に接続され得る。この場合、後方監視センサ10は前照灯20の点灯信号を制御回路50から受けて、昼夜を判定する。
また、クランクトルクセンサ31や警報部13なども、上記実施の形態以外に変更可能である。
なお、上記実施の形態では、後方の監視が行われたが、上記後方監視センサ10と同様のセンサを前方に向けて自転車100に設置し、前方の監視を行うようにしても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
100 … 自転車
10 … 後方監視センサ
11 … レーザ光源
11b … アクチュエータ
12a … 光検出器
13 … 警報部
13a … 後照灯
13b … スピーカ
14 … 監視センサMC(測定部、制御部、昼夜判定部)

Claims (7)

  1. レーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光を目標領域において走査させるアクチュエータと、
    前記目標領域において反射された前記レーザ光を受光する光検出器と、
    前記光検出器からの出力に基づいて前記目標領域における対象物の有無および当該対象物までの距離を測定する測定部と、
    警報出力を行う警報部と、
    前記レーザ光源、前記アクチュエータおよび前記警報部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記測定部による測定結果に基づき、接近する対象物の出現頻度を取得し、前記出現頻度が閾値未満であるときに、前記警報部を動作させる、
    ことを特徴とする自転車用監視センサ。
  2. 請求項1に記載の自転車用監視センサにおいて、
    前記制御部は、前記測定部による測定結果に基づき、接近する対象物の数を取得し、前記対象物の数が閾値以上のとき、前記レーザ光源と前記アクチュエータの動作を停止させる、
    ことを特徴とする自転車用監視センサ。
  3. 請求項1または2に記載の自転車用監視センサにおいて、
    前記制御部は、前記測定部による測定結果に基づき、接近する対象物の出現頻度を監視し、前記出現頻度が閾値未満であるとき、前記レーザ光源と前記アクチュエータの動作を停止させる、
    ことを特徴とする自転車用監視センサ。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の自転車用監視センサにおいて、
    昼夜を判定する昼夜判定部を更に備え、
    前記制御部は、前記昼夜判定部による判定結果に基づき、前記レーザ光源と前記アクチュエータの動作頻度を、昼の時間帯より夜の時間帯が高くなるように設定する、
    ことを特徴とする自転車用監視センサ。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の自転車用監視センサにおいて、
    前記制御部は、自転車が走行中であることを示す信号に基づき、前記自転車が走行中でないと判別すると、前記レーザ光源と前記アクチュエータの動作を停止させる、
    ことを特徴とする自転車用監視センサ。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の自転車用監視センサにおいて、
    前記制御部は、前記レーザ光源と前記アクチュエータの動作開始から所定時間が経過した後に、接近する対象物を始めて検出すると、前記警報部を動作させる、
    ことを特徴とする自転車用監視センサ。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の自転車用監視センサにおいて、
    前記制御部は、目標領域において前記対象物が検出されてから次に目標領域に新たな対象物が検出されるまでの時間が所定の時間未満のとき、前記レーザ光源と前記アクチュエータの動作を停止させる、
    ことを特徴とする自転車用監視センサ。
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