JP2013144965A - 内燃機関の冷却制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑用オイルの圧力が低下すると冷却水による冷却効果を高めるようにして、軸受や摺動部の過熱を抑制することのできる内燃機関の冷却制御装置を提供する。
【解決手段】ウォータージャケット11c,11dおよびオイル通路13が形成された機関本体11とその内部で潤滑される複数の摺動部とを有するエンジン10の冷却水による冷却制御を実行する内燃機関の冷却制御装置であって、潤滑油通路の油圧を検出する油圧センサ15と、ウォータージャケット11c,11dを通る冷却液の流量を制御する冷却水量制御機構30と、を備え、冷却水量制御機構30は、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力より低下したことを条件に、冷却液の流量を検出油圧が基準圧力以上のときより増加させる。
【選択図】図1
【解決手段】ウォータージャケット11c,11dおよびオイル通路13が形成された機関本体11とその内部で潤滑される複数の摺動部とを有するエンジン10の冷却水による冷却制御を実行する内燃機関の冷却制御装置であって、潤滑油通路の油圧を検出する油圧センサ15と、ウォータージャケット11c,11dを通る冷却液の流量を制御する冷却水量制御機構30と、を備え、冷却水量制御機構30は、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力より低下したことを条件に、冷却液の流量を検出油圧が基準圧力以上のときより増加させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の冷却制御装置に関し、特に冷却水の循環量を変化させる制御を行う内燃機関の冷却制御装置に関する。
車両に搭載される水冷式の内燃機関には、その発熱部近傍のウォータージャケットを通過した冷却水(冷却液)をラジエータに通して冷却する冷却機構が装備されている。また、冷却水の循環経路中に設けたサーモスタット弁(温度感応弁)により、内燃機関の冷間始動時等には、ラジエータをバイパスさせるように冷却水循環経路を切り替え、内燃機関の内部の冷却水を適温まで速やかに昇温させてフリクションを抑えるようになっている。
一方、このような内燃機関においては、オイルポンプによりオイルパンからオイルを汲み上げて、吸・排気弁を駆動するカムシャフトやロッカーアーム等の動弁機構を潤滑したりクランクシャフト周りの摺動部等を潤滑したりするようになっている。さらに、このような内燃機関と併用される変速機においては、その潤滑用のオイル(フルードまたはATFともいう)の流路をオイル温度に応じ切り替えることにより、オイルをオイルクーラで冷却したりフルードウォーマで暖めたりするものがある。
このような車両用の内燃機関および変速機においては、冷却水による発熱部の冷却と潤滑用のオイルの適切な温度管理が重要である。
そこで、従来、内燃機関のシリンダヘッド側とシリンダブロック側とにそれぞれの冷却水通路を形成し、暖機運転時には、シリンダブロック側への冷却液の供給を停止しつつ、シリンダヘッド側に供給する流量を供給可能な最大流量より少ない流量とする分配制御バルブを設けて、動弁機構等の焼付きを防止しつつ内燃機関の暖機運転の促進を図るようにした冷却制御装置がある。この装置では、暖機運転終了後には、分配制御バルブがシリンダヘッド側に供給される冷却液量を暖機運転時に比べて増加させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、オイルレベルが下限レベル以下になるか、または、エンジンが過熱したことが検知されるかしたときには、内燃機関の機関回転数を低下させてオーバーヒートや焼付き等を防止するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上述のような従来の内燃機関の冷却制御装置にあっては、内燃機関の少なくとも一部で冷却水の循環を制限する水止め(冷却系回路切替えによるものを含む)を実行するため、その水止め中に何らかの理由で潤滑用のオイルの供給圧が基準圧力より低下してしまうと、冷却水による冷却が十分になされない状態下で機関内部の潤滑性能が低下することになり、摺動部における発熱量が増加していた。そのため、十分な潤滑・冷却が要求される主要な軸受や摺動部、例えばクランクシャフト用メインベアリングやコンロッドベアリング等の過熱による寿命低下や焼付きが懸念されるという問題があった。
また、電動ウォーターポンプや流量制限可能な弁等を用いて内燃機関の暖機時に冷却水の循環を停止させることも考えられるが、そのような場合にも、上述と同様に、その水止め中にオイルの供給圧が低下してしまうと、摺動部における発熱量が急増し、主要な軸受や摺動部の過熱を招いてしまうことが懸念される。
そこで、本発明は、潤滑用のオイルの圧力が低下した場合には、冷却水による冷却効果を高めるようにして、主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することのできる内燃機関の冷却制御装置を提供するものである。
本発明に係る内燃機関の冷却制御装置は、上記目的達成のため、(1)冷却液通路および潤滑油通路が形成された機関本体と該機関本体の内部で潤滑油により潤滑される複数の摺動部とを有する内燃機関の前記冷却水による冷却制御を実行する内燃機関の冷却制御装置であって、前記潤滑油通路の油圧を検出する油圧センサと、前記冷却液通路を通る冷却液の流量を制御する冷却水量制御機構と、を備え、前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が予め設定された基準圧力より低下したことを条件に、前記冷却液通路を通る冷却液の流量を前記検出油圧が前記基準圧力以上のときより増加させることを特徴とする。
この発明では、油圧センサの検出油圧が基準圧力より低下すると、検出油圧が基準圧力以上のときよりも、冷却液通路を通る冷却液の流量を増加させる制御がなされる。したがって、潤滑油の供給油圧が基準油圧より低下して潤滑性能が十分に得られなくなるときに冷却液による冷却性能が高められる。その結果、内燃機関の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することのできる内燃機関の冷却制御装置となる。なお、ここにいう基準圧力は、予め設定された一定の閾値圧力であってもよいし、内燃機関の運転状態に応じた必要潤滑油量を賄うために運転状態に応じて異なる値に設定される閾値圧力であってもよい。
本発明の内燃機関の冷却制御装置においては、(2)前記冷却水量制御機構は、前記冷却液通路を通る冷却液の流量を制限する流量調節弁を有していることが好ましい。
この場合、冷間始動時等に流量調節弁により内燃機関の内部を通る冷却水の循環流量を抑えて暖機速度を高めることができ、しかも、その流量制限を緩和して冷却水量を増加させることにより、主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することもできる。
上記(2)の構成を有する内燃機関の冷却制御装置においては、(3)前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が前記基準圧力より低下したことを条件に、前記流量調節弁による前記冷却液の流量制限を緩和することが好ましい。
この場合、油圧低下による潤滑性能の低下時に、流量調節弁による冷却液の流量制限を緩和することで、主要な軸受や摺動部の過熱を有効に抑制することができる。
本発明の内燃機関の冷却制御装置においては、(4)前記内燃機関は、前記冷却液通路に冷却液を供給する冷却液ポンプを有し、前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が前記基準圧力より低下したことを条件に、前記冷却液ポンプの吐出量を増加させることが望ましい。
この場合、潤滑油の供給油圧が低下して潤滑性能が十分に得られなくなると、冷却液の循環流量が増加されることで、冷却性能が高められる。したがって、内燃機関の主要な軸受や摺動部の過熱を有効に抑制することができる。
上記(4)の構成を有する内燃機関の冷却制御装置においては、(5)前記冷却液ポンプは、デューティ制御信号に応じて駆動電流が可変制御される電動ポンプであり、前記冷却水量制御機構は、前記デューティ制御信号により前記冷却液ポンプの吐出量を可変制御することが好ましい。
この構成により、潤滑油圧の低下時に冷却液ポンプの吐出量を迅速かつ的確に可変制御して、内燃機関の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することができる。
上記(5)の構成を有する内燃機関の冷却制御装置においては、(6)前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が前記基準圧力より低下したことを条件に、前記デューティ制御信号のデューティ比を可変制御範囲内の最大値に変化させるのがよい。
これにより、潤滑油圧の低下時に冷却水による冷却効果を迅速にかつ的確に高めることができる。
本発明によれば、潤滑油の圧力が基準油圧より低下すると、冷却水の循環流量を増加させるようにしているので、潤滑油の圧力低下によって潤滑性能が十分に得られなくなるときに冷却水による冷却効果を高めることができる。その結果、内燃機関の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することのできる内燃機関の冷却制御装置を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の冷却制御装置を含むエンジン冷却システムを示しており、機械式のウォーターポンプによる冷却液循環経路中に電磁式水止め弁と温度感応弁とを設けたものを例示している。なお、本実施形態の内燃機関は、図示しない変速機と共に車両に搭載されている。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る内燃機関の冷却制御装置を含むエンジン冷却システムを示しており、機械式のウォーターポンプによる冷却液循環経路中に電磁式水止め弁と温度感応弁とを設けたものを例示している。なお、本実施形態の内燃機関は、図示しない変速機と共に車両に搭載されている。
図1および図2に示すように、本実施形態のエンジン冷却システムは、エンジン10(内燃機関)の機関本体11を冷却液、例えば冷却水によって冷却する冷却装置20と、その冷却装置20の作動を制御する冷却制御装置30と、エンジン10を通過した後の冷却水を通すヒータ41およびATFウォーマ43と、オイルクーラ45とを備えている。なお、ATF(オートマチックトランスミッションフルード)は、変速機内で作動油および潤滑油として機能するオイルである。
エンジン10は、4サイクルの多気筒内燃機関であり、そのエンジンブロックを構成する機関本体11は、互いに一体に締結されたシリンダヘッド側部分11aおよびシリンダブロック側部分11bによって構成されている。
詳細を図示しないが、機関本体11のシリンダヘッド側部分11aには、動弁機構が収納されるとともに燃料噴射装置等が装着されており、機関本体11のシリンダブロック側部分11bには、複数の気筒が形成されるとともに、それらの気筒に対応する公知のピストン・クランク機構(複数のピストンの往復運動をクランク軸の回転に変換する機構)を収納するクランクケースが設けられている。また、そのクランクケースの下方側には、オイルパン14(図2参照)が装着されており、機関本体11内を潤滑・冷却するための潤滑油であるオイルを貯留可能になっている。
また、機関本体11のシリンダヘッド側部分11aおよびシリンダブロック側部分11bには、それぞれの冷却液通路であるウォータージャケット11c,11dが形成されており、シリンダブロック側部分11bのウォータージャケット11dは、例えばその下流端側でシリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11cに合流している。
さらに、機関本体11のシリンダヘッド側部分11aおよびシリンダブロック側部分11bには、機関本体11の内部に収納されたオイルポンプ12(冷却液ポンプ;図2参照)から吐出される加圧されたオイルをクランク軸を支持するメインベアリング等に給送可能なメインオイル通路13(潤滑油通路)が形成されている。さらに、図示しないが、機関本体11のシリンダヘッド側部分11aおよびシリンダブロック側部分11bには、メインオイル通路13から分岐してクランク軸内部の油路を介しコンロッドベアリング等にオイルを供給する図示しない下部側のオイル通路や、オイルポンプ12から吐出される加圧されたオイルを動弁機構側に給送する上部側のオイル通路、潤滑後のオイルを順次下方側に流下させるドレーン通路等が形成されている。
図2に示すように、メインオイル通路13の下流側部分には、オイルポンプ12から吐出された直後のメインオイル通路13内のオイルの油圧を検出する油圧センサ15が設けられている。また、オイルポンプ12は、ストレーナ19を通してオイルパン14内のオイルを吸入するようになっており、オイル中の異物やスラッジ等がストレーナ19に捕捉されて、オイルポンプ12内に吸入されないようになっている。
図1に示すように、冷却装置20は、機械式のウォーターポンプ(図1中にはメカWPと記す)21、ラジエータ22、リザーブタンク23および冷却ファン24を含んで構成されている。
ウォーターポンプ21は、エンジン10からの動力により回転するようエンジン10に装着されており、ラジエータ22での外気との熱交換により冷却された冷却水を、エンジン10の機関本体11内に圧送することができる公知のものである。
ラジエータ22は、エンジン10のウォータージャケット11c,11dを通過した後の冷却水を冷却風となる外部の空気と熱交換して冷却する熱交換器である。
リザーブタンク23は、接続配管23a,23bによってラジエータ22に並列に接続された公知の完全密閉型のものである。
冷却ファン24は、図示しない冷却水温センサによって検出される冷却水温が所定温度を超えるとエンジン10の動力の一部を用いて駆動され、ラジエータ22を通る冷却風を生じさせるか強化させるようになっている。
冷却制御装置30は、第1サーモスタット弁31、第2サーモスタット弁32および電磁式の水止め弁33と、水止め弁33を制御する電子制御ユニットであるECU50と、を含んで構成されている。
第1サーモスタット弁31は、機械式のウォーターポンプ21の吸入側に配置され、このウォーターポンプ21に吸入される冷却水の温度が低いときにはラジエータ22を通る冷却液の流量を制限するよう、冷却水温度に感応して開閉する流量調節バルブとなっている。また、第1サーモスタット弁31は、ヒータ41、ATFウォーマ43およびオイルクーラ45のいずれかを通過した冷却水をウォーターポンプ21の吸入側に通過させるようになっている。
第2サーモスタット弁32は、ウォーターポンプ21から吐出される冷却水の温度が低いときにはエンジン10のシリンダブロック側部分11bのウォータージャケット11dに流れる冷却水を制限するよう、冷却水温度に感応して開閉する流量調節弁となっている。また、第2サーモスタット弁32には、ウォーターポンプ21から吐出される冷却水のうちシリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11c側に流れなかった冷却水をオイルクーラ45側に通過させるようになっている。
電磁式の水止め弁33は、ウォーターポンプ21の吐出圧が所定の圧力(運転中に要求される必要吐出圧より大きい圧力)に達すると開弁する安全弁機能を有する弁となっている。この水止め弁33は、シリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11c内に流入する冷却水の流量(この流量を含むウォータージャケット11c,11dを通る冷却液の流量)を制限することができる流量調節弁ともなっている。
また、水止め弁33には、その弁体33aを水圧(前後差圧)および弁ばね33bからの弱い開弁方向の付勢力に抗して閉弁方向に付勢することができる電磁コイル33cが装着されている。この水止め弁33は、電磁コイル33cへの通電電流をECU50によって制御されるようになっており、電磁コイル33cが所定電流での通電により励磁されたときには、弁体33aを閉弁させる電磁力を発生させることができるようになっている。すなわち、水止め弁33は、電磁コイル33cの非励磁状態下では前後の水圧の差に応じて安全側に開き、電磁コイル33cの励磁状態下では電磁力によって閉弁状態に保持されるようになっている。
ヒータ41は、エンジン10を通過した後の高温の冷却水を通過させるヒータコアを有するヒータ用熱交換器となっており、車室内の空気または車室内に流入する空気を高温の冷却水との熱交換によって昇温させ、車室内を暖房することができる。
ATFウォーマ43は、エンジン10に締結された変速機の内部のオイル、すなわち、ATFとエンジン10を通過した後の高温の冷却水との間で熱交換させるオイル昇温用の熱交換器となっている。
また、オイルクーラ45は、エンジン10内を潤滑・冷却して温度上昇したエンジンオイルを、エンジン10の流入する前の冷却水との熱交換によって冷却することができる熱交換器である。
ECU50は、詳細なハードウェア構成を図示しないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバックアップメモリ(バックアップRAMまたは不揮発性メモリ)に加えて、A/D変換器やバッファ等を有する入力インターフェース回路、駆動回路等を有する出力インターフェース回路等を含んで構成されている。このECU50は、ROMに格納された制御プログラムに従ってエンジン10の運転を電子制御するとともに、水止め弁33を選択的に閉弁状態に保持する制御を実行できるようになっている。
冷却制御装置30は、第1サーモスタット弁31および第2サーモスタット弁32により、電磁式の水止め弁33と協働し、冷却水温度に応じてウォータージャケット11c,11dを通る冷却水の流量を制御する通常の流量制御が可能な冷却水量制御機構を構成している。
また、冷却制御装置30は、励磁状態の水止め弁33によってシリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11c内に流入する冷却水の流量を制限する水止め機能を発揮する一方、油圧センサ15の検出油圧が予め設定された基準圧力より低下したことを条件に、ECU50により水止め弁33の通電を停止して非励磁とし、シリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11c内に流入する冷却水の流量の水止め弁33による制限を緩和するフェールセーフ機能を発揮できるようになっている。
すなわち、冷却制御装置30は、油圧センサ15の検出油圧が予め設定された基準圧力より低下して、エンジン10のオイルによる潤滑性能が十分に得られなくなるときには、水止め弁33およびECU50により、ウォータージャケット11c,11dを通る冷却水の流量を油圧センサ15の検出油圧が基準圧力以上のときよりも増加した冷却水流量に変更する。そして、冷却制御装置30は、この冷却水量の増量により、十分な潤滑・冷却が要求される主要な軸受や摺動部、例えばクランクシャフト用メインベアリングやコンロッドベアリング等の過熱を抑制する機能を発揮するようになっている。
なお、本実施形態においては、基準圧力は、予め設定された一定の閾値圧力であるが、エンジン10の負荷率等の運転状態に応じて必要潤滑油量を賄うのに十分な油圧として、異なる複数の値に設定される複数の閾値圧力のうちから選択されるいずれかの閾値圧力であってもよい。
次に、作用について説明する。
上述のように構成された本実施形態のエンジン冷却システムにおいては、エンジン10の始動によりオイルポンプ12が作動し、その吐出圧が所定圧力に達するまでの所定待ち時間が経過すると、図3に示すような冷却制御プログラムが開始される。
まず、最初に、メインオイル通路13内の油圧センサ15の検出油圧(図3中ではエンジン油圧と記す)が基準圧力を下回る程度に低下しているか否かが判別される(ステップS11)。
このとき、オイルポンプ12からの吐出圧が正常であれば、判別結果がNOとなり(ステップS11でNOの場合)、通常の冷却制御が実施される(ステップS13)。
すなわち、通常、オイルポンプ12からの吐出圧が正常であれば、メインオイル通路13内の油圧である油圧センサ15の検出油圧が基準圧力よりも高くなる。この状態においては、冷却制御装置30は、水止め弁33を適宜励磁状態として閉弁させる通常の流量制御を実行する。
水止め弁33の閉弁時には、シリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11c内に流入する冷却水の流量を制限する水止め機能が発揮される。その結果、エンジン10の冷間始動時等において、エンジン10内への冷却水の流入が十分に制限される水止めがなされることになる。
水止め弁33が開弁時には、ウォーターポンプ21の吐出圧が設定圧以上になると、水止め弁33が前後の水圧の差に応じて安全側に開くとともに、第1サーモスタット弁31および第2サーモスタット弁32がそれぞれに流入する冷却水温に応じて作動することで、ウォータージャケット11c,11dを通る冷却水の流量が、エンジン10の運転状態に応じて制御される。
一方、何らかの理由、例えばスラッジや異物等によるストレーナ19の目詰まりがひどくなったり、オイルパン14内のオイルレベル(オイル貯留量)が著しく低下したりしてしまい、オイルポンプ12から所要の吐出圧でオイルが吐出されないような状態に陥ってしまうと、油圧センサ15の検出油圧が基準油圧より低い油圧に低下してしまう可能性がある。
そのような場合、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力を下回る程度に低下しているか否かの判別結果が、YESとなる(ステップS11でYESの場合)。
この場合、ECU50は、メインオイル通路13内の油圧である油圧センサ15の検出油圧が基準圧力よりも低い圧力に低下することを条件に、水止め弁33を非励磁状態として水圧により開弁させる流量制限緩和処理を実行する(ステップS12)。
したがって、このとき、シリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11c内に流入する冷却水の流量の制限が、緩和、例えば解除され、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力以上のときよりも、シリンダヘッド側部分11aのウォータージャケット11cに流入する冷却水の流量が増加し、ウォータージャケット11c,11dを通る冷却液の流量が増加することになる。よって、オイルの供給油圧が基準油圧より低下して潤滑性能が十分に得られなくなるときに、冷却水によるエンジン10の冷却性能が高められ、エンジン10の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することが可能となる。その結果、通常より焼付きが生じ易い運転状態に陥ったとしても、専ら焼付きを回避したり過酷な運転条件下で焼付きに至るまでの時間を長くしたりすることができることになる。
上述の通常の冷却制御(ステップS13)および流量制限緩和処理(ステップS12)のいずれかが実行されると、今回の処理は終了する。そして、以上のような一連の冷却制御の処理が、ECU50によって所定時間毎に繰返し実行される。
このような本実施形態においては、冷却制御装置30は、ウォータージャケット11c,11dを通る冷却水の流量を制限する流量調節弁としての水止め弁33および第2サーモスタット弁32を有しているので、エンジン10の冷間始動時等に水止め弁33や第2サーモスタット弁32によりエンジン10の内部の冷却水循環流量を抑えて、暖機速度を高めることができる。しかも、暖機完了後には、それまでの流量制限を緩和して冷却水量を増加させることで、主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することができる。
また、ECU50は、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力よりも低下したことを条件に、水止め弁33による冷却水の流量制限を緩和するので、油圧低下による潤滑性能の低下時に水止め弁33による冷却水の流量制限を緩和する。したがって、冷却水量が制限される水止め中にオイルの供給圧が基準圧力より低下してエンジン10の内部の潤滑性能が低下してしまう場合には、必ず所要の冷却水量が確保され、摺動部における発熱量が急増するといったことが回避されることになる。その結果、十分な潤滑・冷却が要求される主要な軸受や摺動部、例えばクランクシャフト用メインベアリングやコンロッドベアリング等の過熱を有効にかつ的確に抑制することができる。
このように、本実施形態の内燃機関の冷却制御装置30においては、オイルの供給圧力が基準油圧より低下すると、冷却水の循環流量を増加させるようにしているので、オイルの圧力低下によって潤滑性能が十分に得られなくなるときに冷却水による冷却効果を高めることができる。その結果、エンジン10の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することのできるエンジン10の冷却制御装置を提供することができる。
(第2実施形態)
図4および図5は、本発明の第2実施形態に係る内燃機関の冷却制御装置を含むエンジン冷却システムを示しており、電動式のウォーターポンプによる冷却液循環経路中に温度感応弁を設けたものを例示している。なお、本実施形態の内燃機関は、第1実施形態の場合と同様に、図示しない変速機と共に車両に搭載されている。また、本実施形態において第1実施形態と類似する構成については、図1〜図3中の対応する構成要素と同一の符号を付け、以下、本実施形態が第1実施形態と相違する点について詳述する。
図4および図5は、本発明の第2実施形態に係る内燃機関の冷却制御装置を含むエンジン冷却システムを示しており、電動式のウォーターポンプによる冷却液循環経路中に温度感応弁を設けたものを例示している。なお、本実施形態の内燃機関は、第1実施形態の場合と同様に、図示しない変速機と共に車両に搭載されている。また、本実施形態において第1実施形態と類似する構成については、図1〜図3中の対応する構成要素と同一の符号を付け、以下、本実施形態が第1実施形態と相違する点について詳述する。
図4および図5に示すように、本実施形態のエンジン冷却システムは、エンジン60の機関本体61を冷却水によって冷却する冷却装置70と、その冷却装置70の作動を制御する冷却制御装置80(冷却水量制御機構)と、エンジン60の排気再循環ガスを冷却するEGRクーラ91と、エンジン60を通過した後の冷却水を通す排熱回収器93およびヒータ41とを備えている。
エンジン60は、4サイクルの多気筒内燃機関であり、そのエンジンブロックを構成する機関本体61は、互いに一体に締結されたシリンダヘッド側部分61aおよびシリンダブロック側部分61bと、ウォーターアウトレットパイプ61eとを有している。
詳細を図示しないが、機関本体61のシリンダヘッド側部分61aには、動弁機構等が収納されるとともに燃料噴射装置等が装着されており、シリンダブロック側部分61bには、複数の気筒が形成されるとともに、それらの気筒に対応する公知のピストン・クランク機構を収納するクランクケースが設けられている。また、そのクランクケースの下方側には、オイルパン14(図5参照)が装着されており、機関本体61内を潤滑・冷却するための潤滑油であるオイルを貯留可能になっている。
また、機関本体61のシリンダヘッド側部分61aおよびシリンダブロック側部分61bには、それぞれの冷却液通路であるウォータージャケット61c,61dが直列に接続するように形成され、さらに下流側のウォーターアウトレットパイプ61e内に接続している。
さらに、機関本体61のシリンダヘッド側部分61aおよびシリンダブロック側部分61bには、機関本体61の内部に収納されたオイルポンプ12(冷却液ポンプ;図5参照)から吐出される加圧されたオイルをクランク軸を支持するメインベアリング等に給送可能なメインオイル通路63(潤滑油通路)の他、そのメインオイル通路63から分岐してクランク軸内部の油路を介しコンロッドベアリング等にオイルを供給する図示しない下部側のオイル通路や、オイルポンプ12から吐出される加圧されたオイルを動弁機構側に給送する上部側のオイル通路、潤滑後のオイルを順次下方側に流下させるドレーン通路等が形成されている。
図5に示すように、メインオイル通路63の下流側部分には、オイルポンプ12から吐出された直後のメインオイル通路63内のオイルの油圧を検出する油圧センサ15が設けられている。
冷却装置70は、電動式のウォーターポンプ(図4中には電動WPと記す)71およびラジエータ22を含んで構成されている。
ウォーターポンプ71は、車両に搭載されたバッテリを電源としてECU50によって制御され、ラジエータ22での外気との熱交換により冷却された冷却水を、エンジン60の機関本体61内に圧送することができる公知のものである。このウォーターポンプ71は、デューティ制御信号に応じて駆動電流をデューティ制御し、可変制御できる電動ポンプとなっている。
冷却制御装置80は、上述のようにデューティ制御信号により駆動電流が制御される電動式のウォーターポンプ71と、第1サーモスタット弁31および第2サーモスタット弁82と、を含んで構成されている。
第2サーモスタット弁82は、ウォーターポンプ71から吐出されEGRクーラ91に通水された冷却水の温度に応じて開閉し、その冷却水の温度が所定温度を超えると開弁して、EGRクーラ91を通過した後の冷却水の温度に応じてその冷却水をシリンダヘッド側部分61aのウォータージャケット61c内に流入させる流量調節弁となっている。また、第2サーモスタット弁82は、EGRクーラ91を通過した後の冷却水の温度が所定温度に達しない間は閉弁して、その冷却水がシリンダヘッド側部分61aのウォータージャケット61c内に流入するのを規制する。
排熱回収器93は、エンジン60の排気ガスとEGRクーラ91を通過した後の冷却水との間で熱交換させることによって排気ガスから熱を回収し、その熱をヒータ41による暖房に利用可能にする公知のものである。
ECU50は、第1実施形態のものと略同一のハードウェア構成を有しており、ROMに格納された制御プログラムに従ってエンジン60の運転を電子制御するとともに、電動式のウォーターポンプ71の吐出量の可変制御を実行できるようになっている。
この冷却制御装置80は、第1サーモスタット弁31および第2サーモスタット弁82により、冷却水温度に応じてウォータージャケット61c,61dを通る冷却水の流量を制御する通常の流量制御が可能な冷却水量制御機構を構成している。
また、ECU50および電動式のウォーターポンプ71を有する冷却制御装置80は、油圧センサ15の検出油圧が予め設定された基準圧力より低下したことを条件に、ECU50により電動式のウォーターポンプ71の駆動電流のデューティ比(単位時間当たりの通電ON時間の比率)を最大値である100%に増加させ、ウォーターポンプ71の単位時間当りの吐出量を増加させるようになっている。
すなわち、冷却制御装置80は、ECU50および電動式のウォーターポンプ71により、油圧センサ15の検出油圧が予め設定された基準圧力より低下して、エンジン60のオイルによる潤滑性能が十分に得られなくなるときには、ウォータージャケット61c,61dを通る冷却水の流量を油圧センサ15の検出油圧が基準圧力以上のときよりも増加した冷却水流量に変更する。これにより、冷却制御装置80は、この冷却水量の増量によって、十分な潤滑・冷却が要求される主要な軸受や摺動部、例えばクランクシャフト用メインベアリングやコンロッドベアリング等の過熱を抑制する機能を、冷却装置70に発揮させることができるようになっている。
上述のように構成された本実施形態のエンジン冷却システムにおいては、エンジン60の始動により機械式のオイルポンプ12が作動し、その吐出圧が所定圧力に達するまでの所定待ち時間が経過すると、図6に示すような冷却制御プログラムが開始される。
まず、油圧センサ15の検出油圧(図6中ではエンジン油圧と記す)が基準圧力を下回る程度に低下しているか否かが判別される(ステップS21)。
このとき、オイルポンプ12からの吐出圧が正常であれば、判別結果がNOとなり(ステップS11でNOの場合)、通常の冷却制御が実施される(ステップS23)。
すなわち、通常、オイルポンプ12からの吐出圧が正常であれば、メインオイル通路63内の油圧である油圧センサ15の検出油圧が基準圧力よりも高くなる。この状態においては、冷却制御装置80は、電動式のウォーターポンプ71の駆動電流の制御デューティ比を最大値以下、専ら最大値未満とする。
また、第1サーモスタット弁31および第2サーモスタット弁32がそれぞれに流入する冷却水温に応じて作動することで、ウォータージャケット11c,11dを通る冷却水の流量が、エンジン60の運転状態に応じて制御される通常の流量制御状態となる。
一方、何らかの理由、例えばスラッジや異物等によるストレーナ19の目詰まりがひどくなったり、オイルパン14内のオイルレベル(オイル貯留量)が著しく低下したりしてしまい、オイルポンプ12から所要の吐出圧でオイルが吐出されないような状態に陥ってしまうと、油圧センサ15の検出油圧が基準油圧より低い油圧に低下してしまう可能性がある。
そのような場合、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力を下回る程度に低下しているか否かの判別結果が、YESとなる(ステップS21でYESの場合)。
この場合、ECU50は、メインオイル通路63内の油圧である油圧センサ15の検出油圧が基準圧力よりも低い圧力に低下することを条件に、電動式のウォーターポンプ71の駆動電流の制御デューティ比を最大値である100%に増加させ、ウォーターポンプ71の単位時間当りの吐出量を増加させるポンプ吐出量増量の処理を実行する(ステップS22)。
したがって、このとき、シリンダヘッド側部分61aのウォータージャケット61c内に流入する冷却水の流量の制限が、緩和、例えば解除され、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力以上のときよりも、シリンダヘッド側部分61aのウォータージャケット61cに流入する冷却水の流量が増加し、ウォータージャケット61c,61dを通る冷却液の流量が増加することになる。よって、オイルの供給油圧が基準油圧より低下して潤滑性能が十分に得られなくなるときに、冷却水によるエンジン60の冷却性能が高められ、エンジン60の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することが可能となる。
上述の通常の冷却制御(ステップS23)およびポンプ吐出量増量の処理(ステップS22)のいずれかが実行されると、今回の処理は終了する。
本実施形態においても、油圧センサ15で検出されるオイルの供給圧力が基準油圧より低下すると、エンジン60のウォータージャケット61c,61dを通る冷却水の流量を油圧センサ15の検出油圧が基準圧力以上のときよりも増加させるようにしているので、オイルの圧力低下によって潤滑性能が十分に得られなくなるときに冷却水による冷却効果を高めることができる。その結果、エンジン60の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することのできるエンジン60の冷却制御装置を提供することができる。
しかも、ウォーターポンプ71がデューティ制御信号に応じて駆動電流が可変制御される電動ポンプであり、冷却制御装置80が、デューティ制御信号によりウォーターポンプ71の吐出量を可変制御するので、オイル圧の低下時にウォーターポンプ71の吐出量を迅速かつ的確に可変制御して、エンジン60の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することができる。また、冷却制御装置80は、油圧センサ15の検出油圧が基準圧力より低下したことを条件に、デューティ制御信号のデューティ比を可変制御範囲内の最大値に変化させるので、オイル圧の低下時に冷却水による冷却効果を迅速にかつ的確に高めることができる。
なお、上述の第1実施形態においては、水止め弁33による水止め中に油圧センサ15の検出油圧が低下すると、水止め弁33による流量制限を解除し、上述の第2実施形態では、油圧センサ15の検出油圧が低下すると、電動式のウォーターポンプ71の駆動デューティ比を最大値にしてウォーターポンプの吐出量(流量)を増加させるものとしたが、水止め弁33による流量制限の緩和と電動式のウォーターポンプ71の駆動デューティ比の最大値への切替えとを併用する構成とすることができるのはいうまでもない。なお、ここにいう水止め弁33による流量制限の緩和とは、流量制限を完全に解除するのでなく、その制限量や制限期間を減らすことを含むものであることはいうまでもない。
以上説明したように、本発明は、潤滑油の圧力が基準油圧より低下すると、冷却水の循環流量を増加させるようにしているので、潤滑油の圧力低下によって潤滑性能が十分に得られなくなるときに冷却水による冷却効果を高めることができ、その結果、内燃機関の主要な軸受や摺動部の過熱を抑制することのできる内燃機関の冷却制御装置を提供することができる。このような本発明は、内燃機関の冷却制御装置、特に冷却水の循環量を変化させる内燃機関の冷却制御装置全般に有用である。
10;60 エンジン(内燃機関)
11;61 機関本体
11a;61a シリンダヘッド側部分
11b;61b シリンダブロック側部分
11c,11d;61c,61d ウォータージャケット(冷却水通路)
12 オイルポンプ
13;63 メインオイル通路(潤滑油通路)
14 オイルパン
15 油圧センサ
19 ストレーナ
20;70 冷却装置
21 機械式のウォーターポンプ
22 ラジエータ
23 リザーブタンク
30;80 冷却制御装置(冷却水量制御機構)
31;81 第1サーモスタット弁
32;82 第2サーモスタット弁(流量調節弁)
33 水止め弁(流量調節弁)
33a 逆止弁体
33b 弁ばね
33c 電磁コイル
41 ヒータ
43 ATFウォーマ(フルードウォーマ)
45 オイルクーラ
50 ECU(冷却水量制御機構)
61e ウォーターアウトレットパイプ
71 電動式のウォーターポンプ
91 EGRクーラ
93 排熱回収器
11;61 機関本体
11a;61a シリンダヘッド側部分
11b;61b シリンダブロック側部分
11c,11d;61c,61d ウォータージャケット(冷却水通路)
12 オイルポンプ
13;63 メインオイル通路(潤滑油通路)
14 オイルパン
15 油圧センサ
19 ストレーナ
20;70 冷却装置
21 機械式のウォーターポンプ
22 ラジエータ
23 リザーブタンク
30;80 冷却制御装置(冷却水量制御機構)
31;81 第1サーモスタット弁
32;82 第2サーモスタット弁(流量調節弁)
33 水止め弁(流量調節弁)
33a 逆止弁体
33b 弁ばね
33c 電磁コイル
41 ヒータ
43 ATFウォーマ(フルードウォーマ)
45 オイルクーラ
50 ECU(冷却水量制御機構)
61e ウォーターアウトレットパイプ
71 電動式のウォーターポンプ
91 EGRクーラ
93 排熱回収器
Claims (6)
- 冷却液通路および潤滑油通路が形成された機関本体と該機関本体の内部で潤滑油により潤滑される複数の摺動部とを有する内燃機関の前記冷却水による冷却制御を実行する内燃機関の冷却制御装置であって、
前記潤滑油通路の油圧を検出する油圧センサと、
前記冷却液通路を通る冷却液の流量を制御する冷却水量制御機構と、を備え、
前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が予め設定された基準圧力より低下したことを条件に、前記冷却液通路を通る冷却液の流量を前記検出油圧が前記基準圧力以上のときより増加させることを特徴とする内燃機関の冷却制御装置。 - 前記冷却水量制御機構は、前記冷却液通路を通る冷却液の流量を制限する流量調節弁を有していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却制御装置。
- 前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が前記基準圧力より低下したことを条件に、前記流量調節弁による前記冷却液の流量制限を緩和することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の冷却制御装置。
- 前記内燃機関は、前記冷却液通路に冷却液を供給する冷却液ポンプを有し、
前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が前記基準圧力より低下したことを条件に、前記冷却液ポンプの吐出量を増加させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1の請求項に記載の内燃機関の冷却制御装置。 - 前記冷却液ポンプは、デューティ制御信号に応じて駆動電流が可変制御される電動ポンプであり、
前記冷却水量制御機構は、前記デューティ制御信号により前記冷却液ポンプの吐出量を可変制御することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の冷却制御装置。 - 前記冷却水量制御機構は、前記油圧センサの検出油圧が前記基準圧力より低下したことを条件に、前記デューティ制御信号のデューティ比を可変制御範囲内の最大値に変化させることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の冷却制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012006348A JP2013144965A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 内燃機関の冷却制御装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015081523A (ja) * | 2013-10-21 | 2015-04-27 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の冷却装置 |
-
2012
- 2012-01-16 JP JP2012006348A patent/JP2013144965A/ja active Pending
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JP2015081523A (ja) * | 2013-10-21 | 2015-04-27 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の冷却装置 |
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