JP5229012B2 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の冷却装置に関し、特に、内燃機関とラジエータ等のメイン熱交換器の間を循環する冷却液循環通路から分岐されたバイパス通路上に設けられたサブ熱交換器を有する内燃機関の冷却装置に関する。
一般に、自動車等の車両に搭載された内燃機関において、内燃機関を冷却するためには、熱交換器としてのラジエータを用いた水冷式の冷却装置が使用されている。従来のこの種の内燃機関の冷却装置においては、内燃機関に導入する冷却水の温度を制御できるように、ラジエータ側に循環させる冷却水量を調節するサーモスタット装置が使用されている。
このサーモスタット装置は、内燃機関の冷却水の入口側と出口側に介装されており、冷却水の温度が低い場合に、サーモスタット装置の弁体を閉じて冷却水をラジエータを経由させずバイパス通路を介して循環させる一方、冷却水の温度が高くなった場合は、サーモスタット装置の弁体を開いて冷却水をラジエータを通して循環させることにより、内燃機関に供給される冷却水の温度が所定の温度になるように制御している。
ところで、このような内燃機関の冷却装置を排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置に搭載した場合には、内燃機関からの排気ガスが排気される排気通路から吸入空気を吸入する吸気通路に還流させる排気ガスを冷却するためのEGRクーラが設けられるものがある。
また、内燃機関の冷却装置としては、内燃機関の潤滑部(クランクシャフト、吸・排気カムシャフト、シリンダ、シリンダボア等)を潤滑および冷却するためのオイルを冷却するオイルクーラが設けられたものがある。
このようにEGRクーラやオイルクーラ等の熱交換器を内燃機関の冷却装置に設けることにより、EGR装置を備えた排気システムの性能の向上を図ることができ、また、内燃機関の潤滑部を冷却するためのオイルを冷却して内燃機関のフリクションを低減して燃費を向上させることができる。
これら熱交換器を備えた内燃機関の冷却装置としては、ウォータポンプから内燃機関への主冷却水通路に、熱交換器への分岐冷却水通路を備えるものが知られている。この冷却装置においては、内燃機関の始動時等の冷却水水温の低い場合でも熱交換器に供給された冷却水がラジエータを経由してウォータポンプに還流される。
このウォータポンプは、暖機終了後の内燃機関や熱交換器の冷却性能を向上させるためにポンプ性能が設定されていることから、熱交換器に供給された冷却水をラジエータを経由してウォータポンプに還流させると、冷却水の水温上昇が抑制されて水温の低い冷却水の循環による影響を受けて内燃機関が暖まり難くなり、その分だけ暖機運転時間が長くなってしまう。
このような不具合を解消するために、図7に示す内燃機関の冷却装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。図7において、熱交換器であるEGRクーラ1とラジエータ2の間には吐出される冷却水の流量を可変する可変ウォータポンプ3が設けられており、例えば、内燃機関4の暖機時に、内燃機関4の排気通路5からEGRガス供給管6に導入されるEGRガスの温度が低温の場合には、可変ウォータポンプ3の吐出流量を少なくしてEGRクーラ1の過冷却を防止して暖機性能を高め、一方、EGRガスの温度が高温となる暖機終了後には、可変ウォータポンプ3の吐出流量を多くして、EGRクーラ1を効率よく冷却するようにしている。
また、内燃機関4を冷却するための別系統のラジエータ7を設け、内燃機関4に設けられたウォータポンプ9によりラジエータ7と内燃機関4との間で冷却水循環通路8を介して冷却水を循環させることにより、内燃機関4を冷却することができる。
また、その他の内燃機関の冷却装置としては、図8に示すものが知られている(例えば、特許文献2参照)。図8において、内燃機関11とラジエータ12の冷却水導入タンク13との間に接続された冷却水導出管14と、冷却水導出管14に装着されたサーモスタット装置15と、サーモスタット装置15と内燃機関11のクランクシャフトから動力が伝達される機械式のウォータポンプ16との間に接続された第1のバイパス管17と、ラジエータ12の冷却水導出タンク18とウォータポンプ16との間に接続された冷却水導入管19と、冷却水導入管19に装着された熱交換器であるオイルクーラ20と、オイルクーラ20とトランスミッション21のオイル槽との間に接続されたミッションオイル還流管22と、オイルクーラ20の上流側の冷却水導出管14と第1のバイパス管17との間に接続された第2のバイパス管23と、ミッションオイル還流管22に設けられ、オイルの温度を検出する油温センサ27と、冷却水導出管14に設けられ、内燃機関11から流出した冷却水の温度を検出する水温センサ24と、第1のバイパス管17および第2のバイパス管23の接続部に装着され、ミッションオイルの温度上昇に伴い第1のバイパス管17の流路(A−C)を閉じ、第2のバイパス管23の流路(A−B)を開放する切換バルブ25と、油温センサ27および水温センサ24からの検出情報に基づいて切換バルブ25の切換制御を行うコントロールユニット(C/U)26とを備えている。
この内燃機関の冷却装置は、ミッションオイルの温度が低い場合には、第1のバイパス管17を通して内燃機関11で暖められた冷却水を還流することにより(冷却水の流れは矢印Aの実線で示す)、オイルクーラ20によりオイルを過冷却するのを防止して暖機性能を高め、オイルの温度が高い場合には切換バルブ25により第1のバイパス管17の流路を閉じ、第2のバイパス管23の流路を開放することにより、オイルクーラ20を冷却しつつ(冷却水の流れは矢印Bの破線で示す)、暖機性能を高めることができる。
また、内燃機関11の暖機終了後には、サーモスタット装置15が冷却水導出管14とラジエータ13とを連通するため、黒抜きの矢印Cで示すようにラジエータ13によって冷却された冷却水がオイルクーラ20に供給されることでオイルクーラ20が冷却されるとともに、オイルクーラ20を介して冷却水が内燃機関11に供給されることで内燃機関11が冷却される。
特開2006−207495号公報 特開2004−84882号公報
しかしながら、このような従来の内燃機関の冷却装置にあっては、EGRクーラ1やオイルクーラ20からなる熱交換器の過冷却を防止して暖機性能を高めるために可変ウォータポンプ3や切換バルブ25およびコントロールユニット26が必要となってしまうため、冷却装置の構成が複雑となってしまうとともに、可変ウォータポンプ3や切換バルブ25およびコントロールユニット26が必要な分だけ冷却装置の製造コストが増大してしまうという問題があった。
また、可変ウォータポンプ3や機械式のウォータポンプ16で冷却水を内燃機関や熱交換器に供給するようになっているため、可変ウォータポンプ3や機械式のウォータポンプ16を直接的に制御しなければならず、可変ウォータポンプ3や機械式のウォータポンプ16の仕事量を低減することが困難となってしまった。
また、特許文献1に記載される内燃機関の冷却装置は、内燃機関4の暖機終了後にラジエータ2と別体のラジエータ7で内燃機関4を冷却する必要があるため、冷却装置の構造が複雑で部品点数が増大してしまい、冷却装置の製造コストがより一層増大してしまった。
また、特許文献2に示す内燃機関の冷却装置は、内燃機関11の暖機終了後にラジエータ13で冷却された冷却水を、オイルクーラ20を介して内燃機関11に供給するようになっていたため、内燃機関11に供給される前にオイルクーラ20で冷却水の温度が上昇してしまい、内燃機関11の冷却性能が悪化してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、構造を簡素化して内燃機関の暖機時にサブ熱交換器の過冷却を防止して内燃機関およびサブ熱交換器の暖機性能を向上させることができるとともに、ウォータポンプの仕事量を低減することができることに加えて、暖機終了後に内燃機関および第2の交換器の冷却性能を向上させることができる低コストな内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の冷却装置は、上記目的を達成するため、(1)冷却液が流入される冷却液流入部および冷却液が流出される冷却液流出部を有する内燃機関と冷却液を冷却するメイン熱交換器との間に設けられ、前記内燃機関の前記冷却液流出部および前記冷却液流入部と前記メイン熱交換器との間で冷却液を循環させる冷却液循環通路と、前記冷却液循環通路に対して分岐される分岐部を有し、前記冷却液流出部から流出される冷却液を、前記メイン熱交換器を迂回させて合流部で前記冷却液循環通路に合流させるバイパス通路と、前記合流部に設けられ、前記バイパス通路から冷却液が流入される第1の入口部、前記メイン熱交換器を通して前記冷却液循環通路から冷却液が流入される第2の入口部および前記第1の入口部および前記第2の入口部から流入した冷却液を、前記冷却液循環通路を通して前記冷却液流入部に供給する出口部を有するサーモハウジングと、前記サーモハウジング内に設けられ、前記第1の入口部を開閉する第1の開閉弁および前記第2の入口部を開閉する第2の開閉弁を開閉制御するサーモエレメントを有するサーモスタット装置と、前記サーモハウジングの出口部と前記冷却液流入部の間の前記冷却液循環通路上に設けられたウォータポンプとを備えた内燃機関の冷却装置において、前記バイパス通路に設けられたサブ熱交換器と、前記冷却液循環通路から分岐され、前記ウォータポンプから吐出された冷却液を前記サーモハウジングの前記第1の入口部に供給する還流通路とを有するものから構成されている。
この構成により、内燃機関の暖機時には、サーモエレメントにより第2の開閉弁がサーモハウジングの第2の入口部を閉じるとともに、第1の開閉弁が第1の入口部を開放するため、内燃機関で暖められた冷却液がバイパス通路から第1の入口部に導入され、サーモハウジングの出口部からウォータポンプによって吸引される。このため、暖機運転時にはバイパス通路に設けられたサブ熱交換器を内燃機関で暖められた冷却液が通過するので、サブ熱交換器が過冷却されるのを防止することができる。
また、バイパス通路からサーモハウジングの第1の入口部に導入され、サーモハウジングの出口部から内燃機関に流出した冷却液の一部が還流通路からサーモハウジングの第1の入口部に流入した後にサーモハウジングの出口部を通してウォータポンプに供給されるので、サーモスタット装置がリリーフバルブとして機能してウォータポンプの駆動力の補助を行うことができ、ウォータポンプの仕事量を低減させることができる。
そして、サーモハウジングの出口部から内燃機関に流出した冷却液の一部を還流通路からサーモハウジングの第1の入口部に還流させるので、内燃機関の暖機時に内燃機関に供給される冷却液の総量を少なくすることができ、内燃機関の暖機性を向上させることができる。
一方、内燃機関の暖機終了後には、サーモエレメントにより第1の開閉弁がサーモハウジングの第1の入口部を閉じるとともに、第2の開閉弁が第2の入口部を開放するため、、メイン熱交換器で冷却された冷却液がサーモハウジングに供給される。このとき、サーモハウジングの出口部からウォータポンプに吸い上げられて内燃機関に供給される冷却液の一部が還流通路からバイパス通路に逆流してサブ熱交換器を冷却する。
したがって、サブ熱交換器には内燃機関の冷却液流出部から流出された暖められた冷却液ではなく、メイン熱交換器により冷却された冷却装置内において最も温度の低い冷却液によって直接冷却されることになり、サブ熱交換器の冷却性能を向上させることができる。また、内燃機関にもメイン熱交換器により冷却された冷却装置内において最も温度の低い冷却液が供給されるので、内燃機関の冷却性能も向上させることができる。
このようにサブ熱交換器をバイパス通路に設け、冷却液循環通路から分岐され、ウォータポンプから吐出された冷却液をサーモハウジングの第1の入口部に供給する還流通路を設ける構成とすることにより、冷却装置の構造を簡素化して冷却装置の製造コストを低減することができる。また、内燃機関の暖機時にサブ熱交換器の過冷却を防止して内燃機関およびサブ熱交換器の暖機性能を向上させることができるとともに、ウォータポンプの仕事量を低減することができることに加えて、暖機終了後に内燃機関および第2の交換器の冷却性能を向上させることができる。
上記(1)に記載の内燃機関の冷却装置において、(2)前記メイン熱交換器がラジエータから構成され、前記サブ熱交換器がオイルクーラまたはEGRクーラから構成されている。
この構成により、内燃機関の暖機時に潤滑油またはEGRガスの暖機を促すことができるとともに、内燃機関の暖機終了後に潤滑油またはEGRガスを充分に冷却することができる。
上記(1)または(2)に記載の内燃機関の冷却装置において、(3)前記ウォータポンプが、前記内燃機関のクランクシャフトから駆動力が伝達される機械式のウォータポンプからなるものから構成されている。
この構成により、内燃機関の暖機時にサーモスタット装置をリリーフバルブとして機能させてウォータポンプの駆動力の補助を行うことにより、ウォータポンプの仕事量を低減させることができるため、内燃機関のクランクシャフトによりウォータポンプを駆動するための動力を少なくすることができ、内燃機関のフリクションを低減させて燃費を向上させることができる。
本発明によれば、構造を簡素化して内燃機関の暖機時にサブ熱交換器の過冷却を防止して内燃機関およびサブ熱交換器の暖機性能を向上させることができるとともに、ウォータポンプの仕事量を低減することができることに加えて、暖機終了後に内燃機関および第2の交換器の冷却性能を向上させることができる低コストな内燃機関の冷却装置を提供することができる。
本発明に係る内燃機関の冷却装置の第1の実施の形態を示す図であり、内燃機関の冷却装置の概略構成図である。 本発明に係る内燃機関の冷却装置の第1の実施の形態を示す図であり、サーモスタット装置の断面図およびサーモスタット装置の周辺の冷却通路を示す図である。 本発明に係る内燃機関の冷却装置の第1の実施の形態を示す図であり、オイルポンプを駆動する機構を示す図である。 本発明に係る内燃機関の冷却装置の第1の実施の形態を示す図であり、サーモスタット装置の第1の開閉弁を開放したときの冷却水の流れを示す図である。 本発明に係る内燃機関の冷却装置の第1の実施の形態を示す図であり、サーモスタット装置の第2の開閉弁を開放したときの冷却水の流れを示す図である。 本発明に係る内燃機関の冷却装置の第2の実施の形態を示す図であり、サーモスタット装置の断面図およびサーモスタット装置の周辺の冷却通路を示す図である。 従来の内燃機関の冷却装置の概略構成図である。 従来の他の内燃機関の冷却装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る内燃機関の冷却装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図5は、本発明に係る内燃機関の冷却装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン31は、冷却液として冷却水が流入される冷却水流入部31aおよび冷却水が流出される冷却水流出部31bを備えており、冷却水流入部31aから流入された冷却水は、エンジン31に設けられたウォータジャケットを流通して冷却水流出部31bから流出される。
なお、ウォータジャケットは、公知のようにシリンダブロックのシリンダやピストンを冷却したり、シリンダヘッドの吸気ポートやシリンダブロックの燃焼室を覆うシリンダヘッドの底部を冷却するためにシリンダブロックやシリンダヘッドに設けられている。
エンジン31の冷却水流入部31aおよび冷却水流出部31bは、冷却水循環通路としての冷却水循環通路32によって連通されており、この冷却水循環通路32にはメイン熱交換器としてのラジエータ33が接続され、このラジエータ33は、エンジン31の冷却水流出部31bから流出された冷却水を冷却するようになっている。
すなわち、冷却水循環通路32は、エンジン31の冷却水流出部31bおよび冷却水流入部31aとラジエータ33との間で冷却水を循環させるようになっている。
また、冷却水循環通路32にはバイパス通路34が接続されており、このバイパス通路34は、冷却水循環通路32から分岐される分岐部34aを有し、冷却水流出部31bから流出される冷却水を、ラジエータ33を迂回させて合流部34bで冷却水循環通路32に合流させるようになっている。
また、冷却水循環通路32からはヒータ通路35が分岐されており、このヒータ通路35は、合流部34bに合流されている。また、ヒータ通路35にはヒータコア36が配置されており、ヒータコア36は、図示しない暖房装置の熱源として機能するように構成され、ヒータ通路35に供給される高温の冷却水と熱交換を行うことにより、車両の図示しない空調ダクト内に吸引された空気を暖めるようになっている。なお、冷却水循環通路32、バイパス通路34およびヒータ通路35は、配管によって構成されている。
また、冷却水循環通路32、バイパス通路34およびヒータ通路35の合流部34bにはサーモハウジング37が設けられており、このサーモハウジング37は、バイパス通路34から冷却水が流入される第1の入口部38と、ラジエータ33を通して冷却水循環通路32から冷却水が流入される第2の入口部39と、ヒータ通路35から冷却水が流入される第3の入口部40と、第1の入口部38、第2の入口部39および第3の入口部40から流入した冷却水を、冷却水循環通路32を通してエンジン31の冷却水流入部31aに供給する出口部41とを備えている。
また、図2に示すように、サーモハウジング37内にはサーモスタット装置42が設けられており、このサーモスタット装置42は、第1の入口部38を開閉する第1の開閉弁43および第2の入口部39を開閉する第2の開閉弁44を開閉制御する感温式のサーモエレメント45を備えている。
図2において、サーモスタット装置42は、上フレーム46および下フレーム47にサーモエレメント45、第1の開閉弁43および第2の開閉弁44が一体的に組み付けられており、下フレーム47に冷却水が流入する開口部が形成されている。
また、上フレーム46は、下フレーム47の環状フランジ47aの上面に固定される一対の支柱からなり、この支柱の間に冷却水が流通するようになっている。また、サーモスタット装置42は、下フレーム47の環状フランジ47aがサーモハウジング37に固定されることでサーモハウジング37に組み付けられている。
上フレーム46および下フレーム47の内部には第2の開閉弁44が設けられており、この第2の開閉弁44の外周部には弾性体からなる環状の弁部44aが設けられ、第2の開閉弁44は、下フレーム47の環状フランジ47aに形成されたバルブシート47cに弁部44aが当接および離隔することにより、第2の入口部39を開閉するようになっている。
また、第2の開閉弁44の中心部にはワックス膨張型の熱感温部48が設けられており、この熱感温部48は、冷却水の温度変化により膨張・収縮するワックス50を内蔵するケース49と、ワックス50の体積変化に伴いケース49に対して摺動するピストンロッド51とを備えている。
ピストンロッド51の上部とワックス50の間には下面が開口する筒状の弾性スプール52が介装されており、この弾性スプール52は、ワックス50が膨張すると、上方から下方に向かって内周面が近接するように押し潰されるように弾性変形することにより、ピストンロッド51を下方に押し出すようになっている。
ピストンロッド51の下端部は、下フレーム47の中央部に形成された保持部47bに嵌合することにより、下フレーム47に保持されている。また、第2の開閉弁44の内周部にはケース49が取付けられており、第2の開閉弁44は、ケース49と一体的に上下方向に移動自在となっている。また、ケース49の上面にはロッド53が取付けられており、このロッド53には第1の開閉弁43が摺動自在に取付けられている。
また、第2の開閉弁44と上フレーム46の間にはコイルスプリング54が介装されており、このコイルスプリング54は、第2の開閉弁44を下方に付勢して第2の開閉弁44の弁部44aをバルブシート47cに当接させるようになっている。
また、ケース49の上面と第1の開閉弁43の間にはコイルスプリング55が介装されており、このコイルスプリング55は、第1の開閉弁43をケース49の上面から離隔する方向に付勢している。
このような構成を有するサーモスタット装置42にあっては、サーモハウジング37の内部通路37aに流入した冷却水の温度が所定温度(例えば、80〜90℃)になると、ワックス50が膨張することにより、弾性スプール52が上方から下方に向かって内周面が近接するように押し潰されるように弾性変形することでピストンロッド51が下方に押し出され、ピストンロッド51がケース49から突出するような力が作用する。
ところが、ピストンロッド51の突出端部は、下フレーム47の保持部47bに保持されているため、ワックス50がピストンロッド51を押圧する力が作用した場合に、その反作用の力がケース49に作用し、ケース49がコイルスプリング55を押し縮めながら第1の入口部38に移動する。
このため、ケース49に取付けられた第2の開閉弁44の弁部44aがバルブシート47cから離隔して第2の入口部39が開放され、第2の入口部39とサーモハウジング37の内部通路37aが連通する。
また、ケース49がコイルスプリング54を押し縮めながら第1の入口部38に向かって移動するのに伴って第1の開閉弁43が第1の入口部38側に移動してサーモハウジング37の内周面に当接することにより、第1の入口部38が閉止される。
また、第1の開閉弁43が第1の入口部38を閉止するときには、コイルスプリング55により第1の開閉弁43がサーモハウジング37の内周面に押圧されるので、第1の入口部38が完全に閉止される。
また、冷却水の温度が下がるとワックス50が収縮して、コイルスプリング54の付勢力によってケース49がピストンロッド51を押し戻す。このとき、弾性スプール52が下方から上方に向かって内周面が離隔するように広げられるように弾性変形することにより、ピストンロッド51が上方に移動しようとする。
ところが、コイルスプリング54によりケース49を介して第2の開閉弁44が下方に付勢されていることにより、第2の開閉弁44の弁部44aがバルブシート47cに当接して、第2の入口部39を閉止する。
また、サーモハウジング37の出口部41と冷却水流入部31aとの間の冷却水循環通路32上にはウォータポンプ56が設けられており、このウォータポンプ56は、サーモハウジング37の出口部41から流出する冷却水を吸い上げるロータ57が冷却水循環通路32内に設けられ、このロータ57を回転させる回転機構58にクランクシャフトから動力が伝達されるようになっている。
なお、本実施の形態では、ケース49、ワックス50、ピストンロッド51、弾性スプール52、ロッド53およびコイルスプリング54、55がサーモエレメント45を構成している。
図3に示すように、エンジン31のクランクシャフト59にはクランクプーリ60が固定されているとともに、クランクプーリ60の外周面に無端状ベルト70が巻き掛けられており、クランクプーリ60および無端状ベルト70によって各種補機への駆動力の伝達を行うようにしている。
エンジン31の駆動力が伝達される補機としては、パワーステアリング用オイルポンプ61、オルタネータ62、ウォータポンプ56およびエアコンディショナ用コンプレッサ63があり、これらパワーステアリング用オイルポンプ61、オルタネータ62、ウォータポンプ56およびエアコンディショナ用コンプレッサ63の入力軸にはそれぞれプーリ64〜67が固定されている。
ウォータポンプ56の回転機構58にはプーリ66が接続されており、回転機構58にはクランクシャフト59の駆動力(回転力)が伝達されることでロータ57が回転される。すなわち、本実施の形態では、サーモハウジング37の出口部41と冷却水流入部31aの間の冷却水循環通路32上に、クランクシャフト59から動力が伝達される機械式のウォータポンプ56が設けられている。
図1において、バイパス通路34にはサブ熱交換器としてのオイルクーラ68が設けられており、このオイルクーラ68は、エンジン31の潤滑部(クランクシャフト、吸・排気カムシャフト、シリンダ、シリンダボア等)を潤滑および冷却するために潤滑部に供給されるオイルと、図示しない自動変速機の潤滑部(ギヤや回転軸の軸受面等)を潤滑および冷却するために自動変速機の潤滑部に供給されるオイル(オートマチック・トランスミッション・フルード:ATF)を冷却するようになっており、バイパス通路34と同軸上にバイパス通路34を取り囲むようにして設けられ、エンジン31や自動変速機からオイルをオイルクーラ68に導入するためのオイル導入部68aと、オイルクーラ68からエンジン31や自動変速機にオイルを供給するためのオイル導出部68bとを備えている。
また、図1、図2に示すように、ウォータポンプ56の下流側の冷却水循環通路32には還流通路69が分岐して設けられており、この還流通路69は、バイパス通路34に連通し、ウォータポンプ56から吐出された冷却水をサーモハウジング37の第1の入口部38に供給するようになっている。
なお、本実施の形態では、図1において、冷却水循環通路32、ラジエータ33、バイパス通路34、ヒータ通路35、ヒータコア36、サーモハウジング37、サーモスタット装置42、ウォータポンプ56、オイルクーラ68および還流通路69が冷却装置30を構成している。
次に、作用を説明する。
まず、エンジン31の始動直後等の暖機時には、冷却水が低温であるため、ワックス50が収縮した状態である。このため、図4に示すように、コイルスプリング54の付勢力によって第2の開閉弁44の弁部44aがバルブシート47cに当接して第2の入口部39を閉止するため、冷却水循環通路32とサーモハウジング37の内部通路37aの連通が遮断される。
また、コイルスプリング54の付勢力によって第2の開閉弁44の弁部44aがバルブシート47cに当接した状態では、第1の開閉弁43が第1の入口部38の周囲のサーモハウジング37から離隔するため、第1の入口部38が開放される。
このとき、図4に矢印Aで示すように、エンジン31の冷却水流出部31bから流出された高温の冷却水がラジエータ33を迂回してバイパス通路34および第1の入口部38を介してサーモハウジング37の内部通路37aに流入される。
また、第3の入口部40が常時開放された状態にあるため、エンジン31の冷却水流出部31bから流出された高温の冷却水がヒータ通路35および第3の入口部40を介してサーモハウジング37の内部通路37aに流入される。
そして、バイパス通路34を流通する高温の冷却水は、オイルクーラ68を通過するため、オイルの暖機が行われることになり、オイルクーラ68によってオイルが過冷却されてしまうことがない。また、ヒータ通路35を流通する高温の冷却水によってヒータコア36と車両の空調ダクト内に吸引された空気との間で熱交換が行われ、室内が暖められる。
また、サーモハウジング37の内部通路37aに流入した冷却水は、ウォータポンプ56のロータ57によって吸い上げられることにより、冷却水循環通路32を介してエンジン31の冷却水流入部31aに供給される。
また、ロータ57によって吸い上げられた冷却水の一部は、矢印Bで示すように、還流通路69から第1の入口部38を介してサーモハウジング37の内部通路37aに還流され、ロータ57によって再度吸い上げられることになる。
このように、エンジン31の暖機時には、バイパス通路34に設けられたオイルクーラ68にエンジン31で暖められた冷却水を通過させることができるため、オイルクーラ68が過冷却されるのを防止することができる。
また、オイルクーラ68によりオイルの暖機を促すことができるため、オイルの粘度を低くすることができ、エンジン31の潤滑部や自動変速機の潤滑部のフリクションを低減することができる。
また、バイパス通路34からサーモハウジング37の第1の入口部38に導入され、サーモハウジング37の出口部41からエンジン31に供給される冷却水の一部は、還流通路69からサーモハウジング37の第1の入口部38に流入された後にサーモハウジング37の出口部41を通してウォータポンプ56のロータ57に供給されることができるので、サーモスタット装置42をリリーフバルブとして機能させてウォータポンプ56の駆動力の補助を行うことができ、ウォータポンプ56の仕事量を低減させることができる。
特に、本実施の形態のウォータポンプ56が、エンジン31のクランクシャフト59から駆動力が伝達される機械式であるため、ウォータポンプ56の仕事量を低減させることでエンジン31のクランクシャフト59によりウォータポンプ56を駆動するための動力を少なくすることができ、エンジン31のフリクションを低減させて燃費を向上させることができる。
また、本実施の形態では、サーモハウジング37の出口部41からエンジン31に供給される冷却水の一部を還流通路69からサーモハウジング37の第1の入口部38に還流させているので、エンジン31の暖機時にエンジン31に供給される冷却水の総量を少なくすることができ、エンジン31の暖機性を向上させることができる。
一方、暖機が終了してバイパス通路34から第1の入口部38を介してサーモハウジング37の内部通路37aに流入する冷却水の温度が所定温度(例えば、80〜90℃)になると、ワックス50が膨張することにより、弾性スプール52が上方から下方に向かって内周面が近接するように押し潰されるように弾性変形することでピストンロッド51が下方に押し出され、ピストンロッド51がケース49から突出するような力が作用する。
ところが、ピストンロッド51の突出端部は、下フレーム47の保持部47bに保持されているため、ワックス50がピストンロッド51を押圧する力が作用した場合に、その反作用の力がケース49に作用し、ケース49がコイルスプリング55を押し縮めながら第1の入口部38に移動する。
このため、ケース49に取付けられた第2の開閉弁44の弁部44aがバルブシート47cから離隔して第2の入口部39が開放され、第2の入口部39とサーモハウジング37の内部通路37aとが連通する。
また、ケース49がコイルスプリング54を押し縮めながら第1の入口部38に向かって移動するのに伴って第1の開閉弁43が第1の入口部38側に移動してサーモハウジング37の内周面に当接することにより、第1の入口部38が閉止される。
このとき、図5の矢印Cで示すように、ラジエータ33で冷却された冷却水が第2の入口部39を通してサーモハウジング37の内部通路37aに供給される。このとき、サーモハウジング37の出口部41からウォータポンプ56のロータ57に吸い上げられてエンジン31に供給される冷却水の一部が矢印Dで示すように、還流通路69からバイパス通路34に逆流してバイパス通路34に供給されるため、オイルクーラ68を冷却する。
したがって、オイルクーラ68にはエンジン31の冷却水流出部31bから流出された暖められた冷却水ではなく、ラジエータ33により冷却された冷却装置30内において最も温度の低い冷却水によって直接冷却されることになり、オイルクーラ68の冷却性能を向上させることができる。
また、エンジン31にもラジエータ33により冷却された冷却装置30内において最も温度の低い冷却水が供給されるので、エンジン31の冷却性能も向上させることができる。
また、暖機終了後にオイルクーラ68によって高温のオイルを冷却することができるため、オイルが劣化してしまうのを防止することができ、エンジン31の潤滑部および自動変速機の潤滑部の潤滑性能が低下してしまうのを防止することができる。
このように本実施の形態では、オイルクーラ68をバイパス通路34に設け、冷却水循環通路32から分岐されてウォータポンプ56から吐出された冷却水をサーモハウジング37の第1の入口部38に供給する還流通路69を設ける構成とすることにより、冷却装置30の構造を簡素化して、エンジン31の暖機時にオイルクーラ68の過冷却を防止してエンジン31およびオイルクーラ68の暖機性能を向上させることができるとともに、ウォータポンプ56の仕事量を低減することができることに加えて、暖機終了後にエンジン31およびオイルクーラ68の冷却性能を向上させることができる低コストな冷却装置30を提供することができる。
特に、従来のように可変ウォータポンプや切換バルブおよびコントロールユニット等の電気的なデバイスが不要となるため、冷却装置30の電気的な故障が発生するのを防止することができるとともに、従来のように可変ウォータポンプや切換バルブの制御を行うためのコントロールユニットが不要になるため、その分だけ冷却装置30の製造コストが増大するのを防止することができる。
また、本実施の形態では、オイルクーラ68をバイパス通路34に設けたので、オイルクーラ68の冷却経路を簡素化することができ、オイルクーラ68の搭載の自由度を増大させることができる。このため、オイルクーラ68の大型化を図ることができ、オイルクーラ68の冷却性能をより一層向上させることができる。
なお、サブ熱交換器としてバイパス通路34にオイルクーラ68を設けているが、オイルクーラの代わりにサブ熱交換器として、EGRクーラを設けてもよい。このEGRクーラは、エンジン31から大気中に排出されるNOx(窒素酸化物)の量を低減するために、エンジン31の排気系における排気の一部を吸気系に再循環させるEGR通路に設けられており、EGR通路と同軸上にEGR通路を取り囲むようにして設けられている。
このようにEGRクーラをバイパス通路34に設けた場合には、エンジン31の冷却時にEGRクーラが過冷却されてしまうのを防止して、エンジン31の暖機を早めることができる。
また、暖機終了後には、EGRクーラにより高温のEGRガスを冷却することができ、冷却されたEGRガスをエンジン31の吸気通路に再循環させてエンジン31での燃焼温度を低くすることで、NOxの発生を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明に係る内燃機関の冷却装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、サーモスタット装置およびバルブハウジングの構成が第1の実施の形態と異なるのみであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。このため、第1の実施の形態と同一の構成については、第1の実施の形態の図面を用いて説明を行う。
図1、図6において、冷却水循環通路32、バイパス通路34およびヒータ通路35の合流部34bにはサーモハウジング81が設けられており、このサーモハウジング81は、バイパス通路34から冷却水が流入される第1の入口部82と、ラジエータ33を通して冷却水循環通路32から冷却水が流入される第2の入口部83と、ヒータ通路35から冷却水が流入される第3の入口部84と、第1の入口部82、第2の入口部83および第3の入口部84から流入した冷却水を、冷却水循環通路32を通してエンジン31の冷却水流入部31aに供給する出口部85とを備えている。
また、サーモハウジング81内には電子サーモスタット装置86が設けられており、この電子サーモスタット装置86は、第1の入口部82を開閉する第1の開閉弁87および第2の入口部83を開閉する第2の開閉弁88を開閉制御する感温部90を備えている。
感温部90の上部には感温部90を電気的に加熱するPTC(Positive temperature Coefficient)ヒータ91が設けられており、電子サーモスタット装置86は、PTCヒータ91に図示しない制御回路から通電を行って感温部90内のワックスを電気的に加熱することで、第1の開閉弁87および第2の開閉弁88の開閉を行うようになっている。
感温部90にはピストンロッド92の一端部が設けられており、このピストンロッド92には第2の開閉弁88が固定されている。
サーモハウジング81には底板95が固定されており、この底板95と第2の開閉弁88の間にはコイルスプリング96が介装され、第2の開閉弁88は、コイルスプリング96によって第2の入口部83を閉止する方向に付勢されている。
また、ピストンロッド92の係合部92aと第1の開閉弁87の間にはコイルスプリング97が介装されており、第1の開閉弁87は、コイルスプリング97によって第1の入口部82に向かって付勢されている。
本実施の形態では、感温部90、PTCヒータ91、ピストンロッド92、底板95、コイルスプリング96、97がサーモエレメントを構成している。
このような構成を有する電子サーモスタット装置86にあっては、エンジン31の始動直後等の暖機時には、冷却水が低温であるため、ワックスが収縮した状態となっている。このため、コイルスプリング96の付勢力によって第2の開閉弁88が第2の入口部83を閉止することにより、冷却水循環通路32とサーモハウジング81内の内部通路81aの連通が遮断される。
また、コイルスプリング96の付勢力によって第2の開閉弁88が第2の入口部83を閉止した状態では、第1の開閉弁87が第1の入口部82を開放する。このため、第1の実施の形態と同様にエンジン31の冷却水流出部31bから流出された高温の冷却水がラジエータ33を迂回してバイパス通路34および第1の入口部82を介してサーモハウジング81の内部通路81aに流入され、ロータ57によって吸い上げられた冷却水の一部が還流通路69から第1の入口部82を介してサーモハウジング81に還流され、ロータ57によって再度吸い上げられる。
一方、制御回路によりPTCヒータ91を加熱すると、感温部90内のワックスが膨張することにより、膨張するワックスに押圧されてピストンロッド92が上方に移動する。このとき、第2の開閉弁88がコイルスプリング96の付勢力に抗して上方に移動して第2の入口部83を開放する。また、ピストンロッド92の上方への移動により第1の開閉弁87が第1の入口部82を閉止する。
このため、第1の実施の形態と同様にラジエータ33で冷却された冷却水が第2の入口部83を通してサーモハウジング81の内部通路81aに流入し、サーモハウジング81の出口部85からウォータポンプ56のロータ57に吸い上げられ、エンジン31に供給される冷却液の一部が還流通路69からバイパス通路34に逆流してバイパス通路34に供給されることで、オイルクーラ68が冷却される。
このように本実施の形態にあっても、冷却装置の構造を簡素化して、エンジン31の暖機時にオイルクーラ68の過冷却を防止してエンジン31およびオイルクーラ68の暖機性能を向上させることができるとともに、ウォータポンプ56の仕事量を低減することができることに加えて、暖機終了後にエンジン31およびオイルクーラ68の冷却性能を向上させることができる低コストな冷却装置を提供することができる。
また、本実施の形態では、サーモハウジング81の第1の入口部82および第2の入口部83の開閉制御を電子サーモスタット装置86によって行っているので、感温部90内のワックスを冷却水の温度に影響されずに加熱して、第1の入口部82および第2の入口部83の開閉制御をきめ細かく行うことができる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る内燃機関の冷却装置は、構造を簡素化して内燃機関の暖機時にサブ熱交換器の過冷却を防止して内燃機関およびサブ熱交換器の暖機性能を向上させることができるとともに、ウォータポンプの仕事量を低減することができることに加えて、暖機終了後に内燃機関および第2の交換器の冷却性能を向上させることができる低コストな内燃機関の冷却装置を提供することができるという効果を有し、内燃機関とラジエータ等のメイン熱交換器の間を循環する冷却液循環通路から分岐されたバイパス通路上に設けられたサブ熱交換器を有する内燃機関の冷却装置等として有用である。
30 冷却装置
31 エンジン(内燃機関)
31a 冷却水流入部(冷却液流入部)
31b 冷却水流出部(冷却液流出部)
32 冷却水循環通路(冷却液循環通路)
33 ラジエータ(メイン熱交換器)
34 バイパス通路
34a 分岐部
34b 合流部
37 サーモハウジング
37a 内部通路
38 第1の入口部
39 第2の入口部
41 出口部
42 サーモスタット装置
43 第1の開閉弁
44 第2の開閉弁
45 サーモエレメント
49 ケース(サーモエレメント)
50 ワックス(サーモエレメント)
51 ピストンロッド(サーモエレメント)
52 弾性スプール(サーモエレメント)
53 ロッド(サーモエレメント)
54、55 コイルスプリング(サーモエレメント)
56 ウォータポンプ
59 クランクシャフト
68 オイルクーラ(サブ熱交換器)
69 還流通路
81 サーモハウジング
82 第1の入口部
83 第2の入口部
85 出口部
86 電子サーモスタット装置
87 第1の開閉弁
88 第2の開閉弁
90 感温部(サーモエレメント)
91 PTCヒータ(サーモエレメント)
92 ピストンロッド(サーモエレメント)
95 底板(サーモエレメント)
96、97 コイルスプリング(サーモエレメント)

Claims (3)

  1. 冷却液が流入される冷却液流入部および冷却液が流出される冷却液流出部を有する内燃機関と冷却液を冷却するメイン熱交換器との間に設けられ、前記内燃機関の前記冷却液流出部および前記冷却液流入部と前記メイン熱交換器との間で冷却液を循環させる冷却液循環通路と、
    前記冷却液循環通路に対して分岐される分岐部を有し、前記冷却液流出部から流出される冷却液を、前記メイン熱交換器を迂回させて合流部で前記冷却液循環通路に合流させるバイパス通路と、
    前記合流部に設けられ、前記バイパス通路から冷却液が流入される第1の入口部、前記メイン熱交換器を通して前記冷却液循環通路から冷却液が流入される第2の入口部および前記第1の入口部および前記第2の入口部から流入した冷却液を、前記冷却液循環通路を通して前記冷却液流入部に供給する出口部を有するサーモハウジングと、
    前記サーモハウジング内に設けられ、前記第1の入口部を開閉する第1の開閉弁および前記第2の入口部を開閉する第2の開閉弁を開閉制御するサーモエレメントを有するサーモスタット装置と、
    前記サーモハウジングの出口部と前記冷却液流入部の間の前記冷却液循環通路上に設けられたウォータポンプとを備えた内燃機関の冷却装置において、
    前記バイパス通路に設けられたサブ熱交換器と、前記冷却液循環通路および前記バイパス通路から分岐され、前記ウォータポンプから吐出された冷却液を前記サーモハウジングの前記第1の入口部に供給する還流通路とを有し、
    前記サーモエレメントにより前記第1の入口部が開放され、かつ前記第2の入口部が閉止されたときに、前記循環通路が前記バイパス通路および前記第1の入口部に連通され、前記サーモエレメントにより前記第1の入口部が閉止され、かつ前記第2の入口部が開放されたときに、前記還流通路が前記バイパス通路に連通されることを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 前記メイン熱交換器がラジエータから構成され、前記サブ熱交換器がオイルクーラまたはEGRクーラから構成されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記ウォータポンプが、前記内燃機関のクランクシャフトから駆動力が伝達される機械式のウォータポンプからなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
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