JP2013144896A - ドア錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤操作や悪戯、経年的な使用によって構成部品が変形、破損、磨耗して使用不能に陥る前に、構成部品の変化を感知し開扉可能な状態を堅持するドア錠の提供。
【解決手段】錠本体3に対向配置した側壁3a,3bと、側壁の間に回動可能に設けられ、レバ−ハンドルと同動可能な回動カム6と、回動カムに突設した第1および第2係合カム9,11と、回動カムに連動して錠本体の内側を摺動し、ラッチボルト35を進退動可能にしたスライド板28を備え、第1または第2係合カムの何れか一方の回動域に係合カムと係合可能な過負荷変形手段16を配置する。解錠又は開扉時に回動カムが正常な開扉角度を超えて異状に回動した際、係合カムを介し過負荷変形手段を変形又は破損可能に設ける。過負荷変形手段の変形に連係して変形可能なシフトロッカ−24を設ける。シフトロッカ−の端部を、ラッチボルトとスライド板とを連係するシフタ−33に係脱可能に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、解錠ないし開扉時に誤操作や悪戯によってレバ−ハンドルに過大なトルクや衝撃が加えられ、或いは経年的な使用によって構成部品が変形ないし破損し若しくは磨耗して使用不能に陥る前に、前記構成部品の変化を感知し錠前の所期の機能や使用を捨象して、ラッチボルトの後退変位を拘束し開扉可能な状態を堅持して、使用者の安全を優先し使用上の安全性を確保するようにしたドア錠に関する。
小形のドア錠として多用されているチュ−ブラタイプの錠前として、レバ−ハンドルの回動操作に同動する回動カムの係止片にスライド板の後端部を係合し、該スライド板の前端部にラッチボルトの後端部を係合し、レバ−ハンドルの回動操作によってラッチボルトを進退動させ、施解錠するようにしたものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
前記回動カムは係止片と反対側に係合片を突設し、該係合片にバネ受の一端を係合し、この他端とバネ溝の端面との間にリタ−ンスプリングを介挿し、該スプリングの弾性によって、回動カムを一定方向へ回動可能に付勢していた。
そして、解錠時はレバ−ハンドルによって回動カムを回動し、係合片の変位を介しバネ受を移動させてリタ−ンスプリングを押し縮め、バネ受の先端部をバネ溝の中間部に設けた段部に当接して、バネ受の移動変位を規制していた。
しかし、前記錠前は、例えば解錠操作時に誤操作や悪戯によって、レバ−ハンドルに過大な回転トルクや衝撃が与えられると、バネ受が切欠部の基部を中心に折れ曲がり、この後折損して回動カムが所定角度以上に回動し、スライド板が後方へ過剰に移動してヨークを折り曲げ、ヨークとラッチボルトとの連係作動が失なわれて、ラッチボルトの進退動、つまり施解錠が不能になり使用不能になるという問題があった。
また、前記バネ受が変形または折損しない場合でも、解錠時にバネ受の先端部を段部に当接させて操作するため、当接部が経年的に磨耗し、その分回動カムが所定の角度以上に回動して、前記事態が発生するという問題があった。
このような問題を解決するものとして、レストラクタ−の前端部にカムを回動可能に連結し、該カムをラッチボルトの後端部に係合し、レバ−ハンドルの回動操作にハブを同動させてラッチボルトを進退動させ、施解錠するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記錠前は、解錠操作時に誤操作や悪戯によって、レバ−ハンドルに過大な回転トルクや衝撃が与えられると、スプリングピ−スが切欠部の基部を中心に折れ曲がり、この後折損してハブが所定角度以上に回動し、レストラクタ−が後方へ過剰に移動してカムの枢支ピンを折り曲げ、カムとラッチボルトとの連係作動が失なわれて、ラッチボルトの進退動、つまり施解錠が不能になり使用不能になるという問題が依然としてあった。
また、前記バネ受が変形または折損しない場合でも、前述のようにレストラクタ−の当接部が経年的に磨耗し、その分ハブが所定の角度以上に回動すると、前記事態の発生の惧れがあった。
実公平4−46462号公報 特開平9−203253号公報 実開平6−67749号公報
本発明はこのような問題を解決し、解錠ないし開扉時に誤操作や悪戯によってレバ−ハンドルに過大なトルクや衝撃が加えられ、或いは経年的な使用によって構成部品が変形ないし破損し若しくは磨耗して使用不能に陥る前に、前記構成部品の変化を感知し錠前の所期の機能や使用を捨象して、ラッチボルトの後退変位を拘束し開扉可能な状態を堅持して、使用者の安全を優先し使用上の安全性を確保するようにしたドア錠を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、第1または第2係合カムの何れか一方の回動域に前記係合カムと係合可能な過負荷変形手段を配置し、解錠ないし開扉時に前記回動カムが正常な開扉角度を超えて異状に回動した際、前記係合カムを介し過負荷変形手段を変形ないし破損可能に設けるとともに、前記過負荷変形手段の変形に連係して変形可能なシフトロッカ−を設け、該シフトロッカ−の端部を、ラッチボルトとスライド板とを連係するシフタ−に係脱可能に配置して、解錠ないし開扉時にレバ−ハンドルに過大なトルクや衝撃が加わる過負荷操作時に過負荷変形手段が変形した際、つまりレバ−ハンドルの異状な操作を過負荷変形手段の変形によって感知した際、シフトロッカ−を変形させてシフタ−に係合し、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を拘束して、レバ−ハンドルの異状な操作時における使用上の安全性を確保するようにしている。
請求項2の発明は、過負荷変形手段とシフトロッカ−との間にストッパ−ピンを配置し、該ストッパ−ピンの端部を常時はシフトロッカ−から離間して配置し、過負荷変形手段の変形時、前記ストッパ−ピンの端部をシフトロッカ−に当接可能に配置し、レバ−ハンドルの過負荷操作による過負荷変形手段の変形ないし変位をストッパ−ピンに伝え、シフトロッカ−を確実に作動ないし変位可能にしている。
請求項3の発明は、ストッパ−ピンの当接時、前記シフトロッカ−を変形可能に設け、該シフトロッカ−の端部を前記シフタ−に係合可能に配置し、シフトロッカ−をシフタ−に係合させて、シフタ−によるラッチボルトないしスライド板の後退変位を堅持させている。
請求項4の発明は、過負荷変形手段の変形を、過負荷変形手段の所定の磨耗時にも形成可能にし、レバ−ハンドルの過負荷操作に限らず、過負荷変形手段の使用による磨耗によっても形成可能にし、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を維持させて、使用上の安全性を確保するようにしている。
請求項5の発明は、シフトロッカ−を、鋼板を折曲して形成し、シフトロッカ−に強度と弾性を持たせて、長期の使用に堪えさせるようにしている。
請求項6の発明は、シフトロッカ−の一端部を錠本体の係合溝に圧入し、他端をシフタ−の回動域に係合可能に配置し、シフトロッカ−を錠本体に容易かつ強固に取付けるとともに、シフタ−に係合可能にしている。
請求項7の発明は、過負荷変形手段を錠本体に設けたバネ収容溝に摺動可能に配置し、該過負荷変形手段の一端を第2係合カムに係合可能に配置し、過負荷変形手段の他端をバネ収容溝の段部に当接可能に配置し、解錠ないし開扉時に一端を第2係合カムに係合し、他端を段部に当接する過負荷変形手段の金属疲労や歪の蓄積、磨耗による故障に対応させている。
請求項8の発明は、過負荷変形手段をアルミダイカスト製とし、比較的強度の弱い過負荷変形手段の変形や磨耗による故障に備えるようにしている。
請求項9の発明は、錠本体に対向配置した側壁と、該側壁の間に回動可能に設けられ、かつレバ−ハンドルと同動可能な回動カムと、該回動カムに突設した第1および第2係合カムと、前記回動カムに連動して錠本体の内側を摺動し、ラッチボルトを進退動可能にしたスライド板と、を備え、前記第1および第2係合カムの回動域を錠本体の相対する側壁に臨ませて配置したドア錠において、前記第1または第2係合カムの何れか一方の回動域に前記係合カムと係合可能な過負荷変形手段を配置し、解錠ないし開扉時に前記回動カムが正常な開扉角度を超えて異状に回動した際、前記係合カムを介し過負荷変形手段を変形ないし破損可能に設けるとともに、前記スライド板の中間部に前記過負荷変形手段を配置し、該過負荷変形手段の変形時にスライド板を錠本体の内面に圧接可能にし、解錠ないし開扉時にレバ−ハンドルに過大なトルクや衝撃が加わる過負荷操作時に過負荷変形手段が変形した際、つまりレバ−ハンドルの異状な操作を過負荷変形手段の変形によって感知した際、スライド板を変位させて錠本体の内面に圧接し、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を保持させて、レバ−ハンドルの異状な操作時における使用上の安全性を確保するようにしている。
請求項10の発明は、スライド板をコ字形状に形成し、その屈曲片の中間部の対向位置に前記過負荷変形手段を外側へ突設し、過負荷変形手段と係合カムとの係合を確実かつ円滑に行なうとともに、過負荷変形手段を対向して設けることによって、ドアの吊り元位置の相違に対応可能にしている。
請求項11の発明は、屈曲片の後部内側に前記回動カムを回動可能に配置し、過負荷変形手段に対する回動カムの係合を合理的かつ確実に行なうようにしている。
請求項12の発明は、過負荷変形手段の基部内面に第1または第2係合カムに係合可能な突起を突設し、係合カムによってスライド板の移動を確実かつ容易に行なうとともに、屈曲片の変形ないし変位を確実かつ容易に形成し、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を確実に拘束するようにしている。
請求項13の発明は、第1係合カムの係合による一方の過負荷変形手段の変形時に、前記第2係合カムを他方の過負荷変形手段側の突起に係合可能に設け、スライド板の他側を錠本体の内面に圧接可能にし、スライド板の二つの屈曲片を錠本体の内面に圧接してスライド板の移動を阻止し、スライド板ないしラッチボルトの後退変位を確実かつ強固に拘束可能にしている。
請求項14の発明は、回動カムを中空筒状の二つの回動カムエレメントで構成し、該回動カムエレメンの一端に第1および第2係合カムを構成する二つのカムプレ−トを突設し、他端に角孔を形成するとともに、前記回動カムエレメントのカムプレ−トを対向して接合し、かつ連結して回動カムを構成し、回動カムを容易かつ安価に製作し得るようにしている。
請求項15の発明は、錠本体とスライド板と回動カムを鋼板製とし、これらを容易かつ安価に製作し得るようにしている。
請求項1の発明は、第1または第2係合カムの何れか一方の回動域に前記係合カムと係合可能な過負荷変形手段を配置し、解錠ないし開扉時に前記回動カムが正常な開扉角度を超えて異状に回動した際、前記係合カムを介し過負荷変形手段を変形ないし破損可能に設けるとともに、前記過負荷変形手段の変形に連係して変形可能なシフトロッカ−を設け、該シフトロッカ−の端部を、ラッチボルトとスライド板とを連係するシフタ−に係脱可能に配置したから、解錠ないし開扉時にレバ−ハンドルに過大なトルクや衝撃が加わる過負荷操作時に過負荷変形手段が変形した際、つまりレバ−ハンドルの異状な操作を過負荷変形手段の変形によって感知した際、シフトロッカ−を変形させてシフタ−に係合し、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を保持させて、レバ−ハンドルの異状な操作時における使用上の安全性を確保することができる。
請求項2の発明は、過負荷変形手段とシフトロッカ−との間にストッパ−ピンを配置し、該ストッパ−ピンの端部を常時はシフトロッカ−から離間して配置し、過負荷変形手段の変形時、前記ストッパ−ピンの端部をシフトロッカ−に当接可能に配置したから、レバ−ハンドルの過負荷操作による過負荷変形手段の変形ないし変位をストッパ−ピンに伝え、シフトロッカ−を確実に作動ないし変位することができる。
請求項3の発明は、ストッパ−ピンの当接時、前記シフトロッカ−を変形可能に設け、該シフトロッカ−の端部を前記シフタ−に係合可能に配置したから、シフトロッカ−をシフタ−に係合させて、シフタ−によるラッチボルトないしスライド板の後退変位を堅持させることができる。
請求項4の発明は、過負荷変形手段の変形を、過負荷変形手段の所定の磨耗時にも形成可能にしたから、レバ−ハンドルの過負荷操作に限らず、過負荷変形手段の使用による磨耗によっても形成可能にし、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を維持させて、使用上の安全性を確保することができる。
請求項5の発明は、シフトロッカ−を、鋼板を折曲して形成したから、シフトロッカ−に強度と弾性を持たせて、長期の使用に堪えさせることができる。
請求項6の発明は、シフトロッカ−の一端部を錠本体の係合溝に圧入し、他端をシフタ−の回動域に係合可能に配置したから、シフトロッカ−を錠本体に容易かつ強固に取付けられるとともに、シフタ−に係合することができる。
請求項7の発明は、過負荷変形手段を錠本体に設けたバネ収容溝に摺動可能に配置し、該過負荷変形手段の一端を第2係合カムに係合可能に配置し、過負荷変形手段の他端をバネ収容溝の段部に当接可能に配置したから、解錠ないし開扉時に一端を第2係合カムに係合し、他端を段部に当接する過負荷変形手段の金属疲労や歪の蓄積、磨耗による故障に対応することができる。
請求項8の発明は、過負荷変形手段をアルミダイカスト製としたから、比較的強度の弱い過負荷変形手段の変形や磨耗による故障に備えることができる。
請求項9の発明は、第1または第2係合カムの何れか一方の回動域に前記係合カムと係合可能な過負荷変形手段を配置し、解錠ないし開扉時に前記回動カムが正常な開扉角度を超えて異状に回動した際、前記係合カムを介し過負荷変形手段を変形ないし破損可能に設けるとともに、前記スライド板の中間部に前記過負荷変形手段を配置し、該過負荷変形手段の変形時にスライド板を錠本体の内面に圧接可能にしたから、解錠ないし開扉時にレバ−ハンドルに過大なトルクや衝撃が加わる過負荷操作時に過負荷変形手段が変形した際、つまりレバ−ハンドルの異状な操作を過負荷変形手段の変形によって感知した際、スライド板を変位させて錠本体の内面に圧接し、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を拘束して、レバ−ハンドルの異状な操作時における使用上の安全性を確保することができる
請求項10の発明は、スライド板をコ字形状に形成し、その屈曲片の中間部の対向位置に前記過負荷変形手段を外側へ突設したから、過負荷変形手段と係合カムとの係合を確実かつ円滑に行なえるとともに、過負荷変形手段を対向して設けることによって、ドアの吊り元位置の相違に対応することができる。
請求項11の発明は、屈曲片の後部内側に前記回動カムを回動可能に配置したから、過負荷変形手段に対する回動カムの係合を合理的かつ確実に行なうことができる。
請求項12の発明は、過負荷変形手段の基部内面に第1または第2係合カムに係合可能な突起を突設したから、係合カムによってスライド板の移動を確実かつ容易に行なえるとともに、屈曲片の変形ないし変位を確実かつ容易に形成し、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を確実に拘束することができる。
請求項13の発明は、第1係合カムの係合による一方の過負荷変形手段の変形時に、前記第2係合カムを他方の過負荷変形手段側の突起に係合可能に設け、スライド板の他側を錠本体の内面に圧接可能にしたから、スライド板の二つの屈曲片を錠本体の内面に圧接してスライド板の移動を阻止し、スライド板ないしラッチボルトの後退変位を確実かつ強固に拘束することができる。
請求項14の発明は、回動カムを中空筒状の二つの回動カムエレメントで構成し、該回動カムエレメンの一端に第1および第2係合カムを構成する二つのカムプレ−トを突設し、他端に角孔を形成するとともに、前記回動カムエレメントのカムプレ−トを対向して接合し、かつ連結して回動カムを構成したから、回動カムを容易かつ安価に製作することができる。
請求項15の発明は、錠本体とスライド板と回動カムを鋼板製としたから、これらを容易かつ安価に製作することができる。
本発明を適用したチュ−ブラ錠の施錠状態を示す断面図である。 図1のチュ−ブラ錠の要部を分解して示し斜視図である。 本発明を適用したチュ−ブラ錠の錠本体を示す断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図1の施錠時における錠本体の一部を破断して示す断面図である。
本発明を適用したチュ−ブラ錠の解錠ないし開扉時の正常な状況を示す断面図で、過負荷変形手段(バネ受)は変形しておらず、ストッパ−ピンはシフトロッカ−を押圧していない。 図6の正常な解錠ないし開扉時における錠本体の一部を破断して示す断面図で、過負荷変形手段(バネ受)の先端が段部に当接しているが、ストッパ−ピンはシフトロッカ−を押圧していない。
本発明を適用したチュ−ブラ錠において、レバ−ハンドルを過負荷操作した際の状況を示す断面図で、過負荷変形手段(バネ受)が変形し、ストッパ−ピンが前方へ押し出されてシフトロッカ−に当接し、該シフトロッカ−が押し曲げられて先端部をシフタ−の前部に係合している。 図8のレバ−ハンドルの過負荷操作時における錠本体の一部を破断して示す断面図で、過負荷変形手段(バネ受)が変形し、ストッパ−ピンが前方へ押し出されてシフトロッカ−に当接し、該シフトロッカ−が押し曲げられて先端部をシフタ−の前部に係合している。
本発明の他の実施形態を適用したチュ−ブラ錠の施錠状態を示す断面図である。 前記他の実施形態のチュ−ブラ錠の要部を分解して示し斜視図である。 前記他の実施形態のチュ−ブラ錠の解錠ないし開扉時の正常な状況を示す断面図で、過負荷変形手段(カム受)は変形しておらず、屈曲片は錠本体に圧接されていない。 前記他の実施形態のチュ−ブラ錠において、レバ−ハンドルを過負荷操作した際の状況を示す断面図で、一方の過負荷変形手段(カム受)が変形し、一方の屈曲片が錠本体を圧接するとともに、第2係合カムが他方の突起に係合して他方の屈曲片を押し広げ、錠本体の他側面を圧接している。
以下、本発明をチュ−ブラタイプの錠前(以下、チュ−ブラ錠と呼ぶ)を備えたドア錠に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図9において1は吊元側の一端を蝶番を介して枠体(共に図示略)に回動可能に連結したドアで、その他側端部の中高位置に錠取付孔2が形成され、該錠取付孔2にチュ−ブラ錠の錠本体3が収容されている。
前記錠本体3は亜鉛合金ダイカストによって略中空円筒体の半割形状に成形され、その開口部を錠本体3と略同形の亜鉛合金ダイカスト製の錠カバ−4で閉塞し、その接合部をビス止め(図示略)している。
前記錠本体3の中間部に大径のカム穴5が設けられ、該カム穴5に亜鉛合金ダイカスト製の回動カム6の一端が回動可能に収容されている。前記回動カム6は略円筒状に成形され、その中央に角穴7が設けられ、該角穴7にレバ−ハンドル(図示略)と一体的な角芯棒8が挿入されている。
前記回動カム6の周面の略同高位置に、第1および第2係合カム9,11と中間係合カム10が離間して突設され、このうち第1係合カム9は錠本体3の一方の側壁3aに近接して配置され、後述のスライド板と係合可能に配置されている。
前記中間係合カム10は施錠時に後述するロックカム12と係合可能に配置され、また第2係合カム11は第1係合カム9と反対側に突設され、後述の過負荷変形手段であるバネ受と係合可能に配置されている。
前記中間係合カム10の回動域にロックカム12が回動可能に配置され、該カム12の枢動側に、表示錠(図示略)ないしサムタ−ン摘み(図示略)に連係するロックバ−13が挿入されている。
前記ロックカム12は、錠本体3の他方の側壁3bに近接して配置され、施錠時はサムタ−ン摘み操作にロックバ−13が同動して内側へ回動し、前記中間係合カム10の周面に係合して、該中間回動カム6の回動を阻止可能にしている。
一方、前記中間係合カム10は、解錠時はサムタ−ン摘み操作にロックバ−13が同動して外側へ回動し、回動カム6の周面から避退して前記係合を解除可能にされている。
図中、3cは側壁3a,3bと共に錠本体3の周囲を区画する後部壁、14は錠本体3の角ピンで、該ピンにロックバネ15が取付けられ、該バネ15の端縁をロックカム12の周面に係合し、その弾性によってロックカム12の揺動を防止可能にしている。
前記バネ受16は亜鉛合金ダイカストによって略逆L字形状に成形され、その内側面を回動カム6の周面に係合可能に配置し、その先端の下部に係合片17を突設している。
前記係合片17は略台形柱状に形成され、その底部とバネ受16の底部を、錠本体3の側壁3bに沿って形成したバネ収容溝18に摺動可能に収容されている。図中、18aはバネ収容溝18の前部に突設した段部で、該段部18aに係合片17の先端部を当接可能に配置している。
前記バネ受16とバネ収容溝18の前端面との間にリタ−ンスプリング19が挿入され、該スプリング19の弾性によって、バネ受16を介し回動カム6を図1上反時計方向へ回動可能に付勢している。
図中、20は中間係合カム10の直下に設けた突起で、該突起20をカム穴5に臨ませて突設した係止壁21,22に当接可能に配置し、これらの当接によって回動カム6の回動角度を規制している。
前記リタ−ンスプリング19の内部に亜鉛合金ダイカスト製のストッパ−ピン23が挿入され、その両端部は円錐台形の尖端形状をしていて、その尖端部をバネ受16の端面とシフトロッカ−24に当接可能に配置している。
前記シフトロッカ−24は、弾性部材である鋼板を略S字形若しくは逆Z字形に折曲して形成され、その一端にV字形断面の屈曲片25を形成し、他端に一対の係合片26を離間して突設している。
前記シフトロッカ−24は、前記屈曲片25を側壁3bの前端部に形成したV字形の係合溝27に圧入し、その弾性によって係合溝27から抜け止め、かつ屈曲片25の外側片を側壁3bの内面に沿わせて配置している。
そして、前記シフトロッカ−24の中間部を段部18aの延設部端面に近接して配置するとともに、前記係合片26,26を前記延設部端面から斜状に突出し、この突出部を後述するヨークに係合可能に配置している。
前述のスライド板28は側壁3aの内側に摺動可能に配置され、これは細長矩形の鋼板をS字ないしZ字状に折曲して形成され、その中間部に長孔29が形成され、該長孔29に前記第1係合カム9が係合可能に挿入されている。
図中、30は前記長孔29の開口縁部を切り起した起立片で、該起立片30を側壁3aの切欠部31に係合可能に配置し、スライド板28の後退変位を規制可能にしている。
前記スライド板28の前端部の両側に掛止溝32が形成され、該掛止溝32にシフタ−33が係合可能に挿入されている。
前記シフタ−33は硬質の鋼板をU字形に打ち抜いて形成され、その二つのシフタ−ア−ム33aを前記掛止溝32,32に係合可能に挿入し、それらの端部を錠本体3の前部に形成した略V字形の係止溝34に揺動可能に挿入している。
前記シフタ−ア−ム33aの先端部に、ラッチボルト35と一体のラッチシャフト36の後部が係合可能に挿入されている。
前記錠本体3の前端部に、ラッチボルト35を出入り可能な貫通孔37が形成され、該貫通孔37の閉塞端とラッチボルト35との間にラッチスプリング38が介挿され、該ラッチスプリング38の弾性によって、ラッチボルト35を前方へ突出可能に付勢している
図中、39は錠本体3の前端部に突出成形した矩形のフランジ板で、その両端部にビス40を挿入可能なビス孔41が設けられ、42はフランジ板39の前面にビス止めした鋼板製の縦長矩形のフロント板で、その両端部にビス孔43が設けられ、中央に通孔44が形成されている。
図中、45は合成樹脂製の吸音キャップで、前記通孔44の開口部に装着され、46はラッチボルト35の先端部に装着された合成樹脂製の吸音ブシュである。
この他、図中、47はカム穴5の両側に形成された芯出し孔、48は錠カバ−4の中間部に形成した通孔で、該通孔48に回動カム6の他端が回動可能に収容され、該通孔48の両側に芯出し孔49が形成され、これらの芯出し孔47,49に、ドア1の内外に配置したハンドル取付座の取付脚(共に図示略)が挿入されている。
このように構成したドア錠は、側壁3bの前端部にV字形の係合溝27を設けるとともに、ストッパ−ピン23をダイカスト成形し、バネ材である鋼板をプレス成形してシフトロッカ−24を製作すれば良いから、新規部品の製作は僅かで複雑な加工を要せず、これを容易かつ安価に製作できるとともに、既設製品を僅かに改変することで対応し得る。
次に、このような構成部品を用いてドア錠を組立てる場合は、前記係合溝27にシフトロッカ−24の屈曲片25を圧入し、その屈曲弾性によって係合溝27から抜け止める。
そして、屈曲片25の外側片を側壁3bの内面に沿わせて配置し、シフトロッカ−24の中間部を段部18aの延設部端面に係合し、該延設部端面から係合片26,26を斜状に突出し、該突出部をシフタ−33に係合可能に配置する。
また、カム穴5に回動カム6の一端を掛け止め、該カム6の第1係合カム9をスライド板28の長孔29に係合可能に挿入し、該スライド板28の掛止溝32にシフタ−33のシフタ−ア−ム33aを係合可能に掛け止める。
前記スライド板28は側壁3aの内側に摺動可能に配置し、シフタ−33の基端部を係止溝34に揺動可能に支持し、そのシフタ−ア−ム33a,33aの間にラッチシャフト36を係合可能に配置する。
前記ラッチボルト35を貫通孔37に挿入し、該ラッチボルト35と貫通孔37の間にラッチスプリング38を挿入し、該スプリング38を介しラッチボルト35を前方へ突出可能に付勢する。
一方、回動カム6の中間係合カム10と一体の突起20を、係止壁21,22の間に配置し、第2係合カム11にバネ受16の一端を係合可能に配置し、この他端とバネ収容溝18の端部との間にリタ−ンスプリング19を介挿する。
そして、リタ−ンスプリング19の内部にストッパ−ピン23を挿入し、前記スプリング19の弾性によって、バネ受16を介し回動カム6を図1上反時計方向へ回動可能に付勢する。この状況は図1のようである。
このような状況の下で閉扉すると、ラッチボルト35がラッチスプリング38の弾性によって外側へ押し出され、枠体側のトロヨケ(図示略)に係入する。
また、回動カム6がリタ−ンスプリング19によって前記方向へ回動可能に付勢され、スライド板28を外側へ変位させてシフタ−ア−ム33a,33aを同動させる。
この場合、ストッパ−ピン23の両端は、図示のようにバネ受16の一端とバネ収容溝18の前部に位置し、その前端部がシフトロッカ−24から離間し、該シフトロッカ−24が当初の組み付け状態に置かれ、シフタ−33から離間している。
このような状況から施錠する場合は、サムタ−ン摘みを回動操作し、ロックバ−13を同動させてロックカム12を内側へ回動し、該カム12を中間係合カム10の周面に係合して回動カム6の回動を阻止する。
このようにすると、スライド板28の後退変位が阻止され、ラッチボルト35の後退が阻止されて施錠状態を形成する。
このような施錠時は、バネ受16の係合片17の先端部がバネ収容溝18の段部18aから離間し、シフトロッカ−24の係合片26がシフタ−33から離間して係合を解除している。
また、係合片17と段部18a上にリタ−ンスプリング19が押し縮められて位置し、該スプリング19内のストッパ−ピン23の両端部は、バネ受16の一端とバネ収容溝18の前部に位置している。このうち、ストッパ−ピン23の前端部はシフトロッカ−24から離間し、該シフトロッカ−24が当初の組み付け状態を維持している。この状況は図1および図5のようである。
このような施錠時から解錠する場合は、サムタ−ン摘み操作を回動操作し、ロックバ−13を同動してロックカム12を外側へ回動し、該カム12を中間係合カム10の周面から避退して係合を解除する。
このようにすると、回動カム6が回動可能になり、スライド板28の後退変位が可能になってラッチボルト35の後退が可能になり、解錠状態を形成する。
そこで、この後ドア1を開放する場合は、リタ−ンスプリング19の弾性に抗して、レバ−ハンドル(図示略)を図1上時計方向へ回動操作し、前記スプリング19を押し縮めて回動カム6を同動させる。
このようにすると、第1係合カム9が後退し、該第1係合カム9に係合するスライド板28が後方へ引き動かされ、これにシフタ−ア−ム33aが引き動かされて後方へ揺動し、ラッチボルト35が後退してトロヨケ(図示略)から引き抜かれる。この状況は図6および図7のようである。
前記状況は、レバ−ハンドルを通常の回動力で操作する通常の開扉時の状態を示し、この状態では回動カム6の回動によって第2係合カム11がバネ受16の端部に係合し、該バネ受16がリタ−ンスプリング19を押し縮めて外側へ移動し、これにストッパ−ピン23の一端が係合して同動する。
すなわち、前記ストッパ−ピン23はレバ−ハンドルの開扉操作後、次第に外側へ押し動かされ、その先端部が前記状況下では段部18aの前端部より若干前方へ移動し、シフトロッカ−24の直前位置へ移動したところで停止し、該シフトロッカ−24に当接しない。
その際、シフトロッカ−24の係合片26は、図6のようにシフタ−ア−ム33aの先端部に近接するが、該アーム33aの前側面に係合しない。したがって、ストッパ−ピン23の当接によってシフトロッカ−24が変形することはない。
一方、前記開扉時にレバ−ハンドルが通常の回動力を超えて操作され、または過大な衝撃が加わり、第1係合カム9が起立片30の規制位置を越えて後退し、回動カム6が通常の回動角度を超えて回動すると、第2係合カム11が同動してバネ受16の端部に係合し、係合片17の前端部が段部18aに強力に当接する。
このため、バネ受16が第2係合カム11と段部18aに挟圧され、その曲げモ−メントによって係合片17の基部を中心に外側に折れ曲がり、前傾変位する。この状況は図9のようである。
このようなバネ受16の変形ないし前傾変位は、レバ−ハンドルの一回の過負荷操作、または長期に亘る複数回の過負荷操作による内部応力ないし歪の蓄積、若しくは金属疲労によって形成される。
そして、前記バネ受16の変形によって、その変形分、リタ−ンスプリング19が押し縮められ、該スプリング19に挿入したストッパ−ピン23が前方へ押し出され、その先端部が前記通常の停止位置を超えて前方へ移動し、シフトロッカ−24に当接する。
このため、シフトロッカ−24がストッパ−ピン23に押圧され、その弾性に抗して前方に押し曲げられ、この折曲変位に係合片26,26が同動してシフタ−ア−ム33a,33aの先端部の前側へ移動し、その弾性によって係合片26,26がシフタ−ア−ム33a,33aの先端部の前側面に強力に係合する。この状況は図8および図9のようである。
したがって、シフタ−33の後方揺動変位がロックされ、ラッチボルト35の後退変位が堅持される。
このようなシフタ−33の後方揺動変位のロック時、ないしラッチボルト35の後退変位の堅固時は、レバ−ハンドルを開扉方向、つまり図8上反時計方向へ回動しても、スライド板28の前進が阻止され、ラッチボルト35の突出を阻止し、解錠状態ないしドア1の開放可能な状態を堅持する。したがって、バネ受16の変形ないし故障によるドア錠の使用上の安全性が確保される。
この後、前記故障したドア錠を復旧する場合は、内外のレバ−ハンドルとハンドル取付座(共に図示略)を取り外し、フロント板42を取り外して錠取付孔2からドア錠を取り出し、錠カバ−4を取り外して錠本体2内の変形ないし破損したバネ受16を取り出し、これを新規のバネ受16と交換して組立て後、ドア1に取付ければ良く、前記復旧作業を容易かつ速やかに行なえる。
一方、前記バネ受16の異状変位はレバ−ハンドルの過負荷操作によって引き起こされたが、それ以外に例えばバネ受16の経年的な使用による磨耗によっても引き起こされる
すなわち、バネ受16は解錠ないし開扉時は、係合片17の端部を段部18aに当接させており、主にその当接部の磨耗によって、バネ受16の前記変形ないし前傾変位に相当する過剰な変位が形成され得る。
このようなバネ受16の磨耗による故障は、前述のレバ−ハンドルの過負荷操作による場合に比べ、故障の発生時期が遅いことが予想されるが、そのようなバネ受16の磨耗によっても前述と同様にラッチボルト35の後退変位をロックし、開扉可能な状態を形成する。
すなわち、解錠ないし開扉時において、バネ受16の経年的な磨耗の累積量が許容量を超えると、前述と同様にバネ受16が過剰に前方へ移動してストッパ−ピン23を押し出し、該ストッパ−ピン23の前端部がシフトロッカ−24を押圧して、シフトロッカ−24を変形させ折曲変位させる。
このため、係合片26,26がシフタ−ア−ム33aの前面側に係合し、シフタ−33の後方揺動変位をロックして、ラッチボルト35の後退変位を堅固に維持する。
したがって、バネ受16の磨耗によるドア錠の故障時においても、使用上の安全性が確保される。
図10乃至図13は本発明の他の実施形態を示し、前述の実施形態の構成と対応する部分に同一の符号を用いている。
この実施形態は、主要な構成部材である錠本体3、錠カバ−4、回動カム6を、アルミダイカスト製の代わりに鋼板製とし、これらを容易かつ安価に製作し得るようにしている
このうち、錠本体3は周囲の端縁を起立成形して側壁3a,3bと、後部壁3cとフランジ板39を形成しており、その底面の回動カム5の両側位置と、前部位置に嵌着溝50〜52を形成し、これらの嵌着溝50〜52に鋼板製の仕切片53〜55を圧入して立設している。図中、53a,54aは仕切片53,54の中央に形成したカム溝で、これらに後述するカムプレ−トを回動可能に係入している。
前記錠カバ−4は周囲に側片4a〜4cを起立形成し、これらを錠本体3の側壁3a,3bと後部壁34cに係合可能にしており、その平坦面の前記嵌着溝50〜52と対向位置に嵌合溝56〜58を形成し、これらの嵌合溝56〜58に仕切片53〜55の他端を挿入可能にしている。図中、48aは通孔48の開口縁部に形成したフランジ部である。
前記回動カム6は、鋼板を円筒状にプレス成形した二つの回動カムエレメント6a,6bからなり、それらの一端に角穴7を形成し、この他端の両側位置に第1および第2係合カムを構成する、大小のカムプレ−ト59a,59b,60a,60bを突設している。
このうち、大きなカムプレ−ト59a,59bにピン61とピン孔62を形成し、ピン61をピン孔62に嵌合して位置合わせし、かつカムプレ−ト59a,59bをカシメて連結し、カムプレ−ト59a,59b,60a,60bの端面を対向して接合している。
前記カムプレ−ト59a,59b,60a,60bは、前記仕切片53,54のカム溝53a,54aに回動可能に係入し、その回動面を保持されている。
前記ラッチボルト35は合成樹脂によって角柱状に形成され、その先端部を略三角柱状に形成し、中間部に矩形の貫通孔63を形成し、後端部にバネ収容溝64を形成していて、該ラッチボルト35の外周面に鋼板製のラッチカバ−65をカシメて連結されている。
前記ラッチカバ−65はU字形断面に形成され、その屈曲片65a,65aの中間部に略球面状の係合凸部67が外側に突出して形成されている。図中、68は屈曲片65aに形成したカシメ連結用の凸部である。
前記ラッチカバ−65はスライド板28の内側に摺動可能に装着され、前記バネ収容溝64と仕切片53との間にラッチスプリング71が介挿され、該ラッチスプリング71のバネ強さは前述の実施形態のラッチスプリング38よりも強力で、該ラッチスプリング71の弾性によってラッチボルト35を前方へ付勢している。
前記スライド板28は鋼板を長尺のU字形状に折曲して形成され、その屈曲片28a,28aの先端部に長孔69が形成され、該長孔69に前記係合凸部67が摺動可能に係合している。
前記屈曲片28a,28aの中間部に、当該部を外側に切起し形成した、過負荷変形手段である略山形のカム受70が形成され、該カム受70の内側に前記カムプレ−ト59a,59b,60a,60bが係合可能に挿入され、前記カム受70,70の外端部が、錠取付孔2の中間部に形成した凹溝2a,2aに突出して配置されている。
この場合、前記二つのカム受70,70は対向して配置され、ドア1の吊元位置の変化に対応可能にしている。
図中、70a,70bはカム受70,70の折り曲げ基部の一側に内側に突設した突起で、カムプレ−ト59a,59b,60a,60bの尖端部と係合可能にされている。
前記カムプレ−ト59a,59bと仕切片53との間に板バネ72が配置され、該板バネ72の対向位置に2つの突片72aが形成され、該突片72a,72aを仕切片53に隣接して嵌着溝50と嵌合溝56に挿入して保持している。
前記板バネ72の中央に一対のバネ片73が切り起し形成され、該バネ片73をカムプレ−ト59a,59bの周面に係合可能に配置している。
このように構成したドア錠は、前述のように鋼板をプレス成形して錠本体3、錠カバ−4、回動カム6、スライド板28、仕切片53〜55、ラッチカバ−65、板バネ72を製作する。
このうち、回動カム6は、鋼板を円筒状にプレス成形した二つの回動カムエレメント6a,6bを製作し、それらの一端に角穴7を形成し、この他端の両側位置に大小のカムプレ−ト59a,59b,60a,60bを突設する。
そして、大きなカムプレ−ト59a,59bにピン61とピン孔62を形成し、これらのピン61をピン孔62に嵌合して位置合わせ、かつカムプレ−ト59a,59bをカシメて連結し、カムプレ−ト59a,59b,60a,60bの端面を接合する。
前記スライド板28は鋼板を略コ字形に折り曲げ、その屈曲片28a,28aの先端部に長孔69を形成し、中間部に過負荷変形手段であるカム受70を外側に略く字形状に突設する。
前記ラッチボルト35は合成樹脂を略角柱状に成形し、その外周面にラッチカバ−65をカシメて連結する。
こうして製作した構成部品を用いてドア錠を組立てる場合は、先ず錠本体3の嵌着溝50〜52に仕切片53〜55を圧入して立設し、この錠本体3内に、ラッチボルト35を組み付けたスライド板28、すなわちスライド板アセンブリを組み込む。
前記スライド板アセンブリは、スライド板28の内側に、ラッチカバ−65をカシメたラッチボルト35を係合かつ摺動可能に組み付ける。
その際、スライド板28の屈曲片28a,28aの内側にラッチボルト35のアセンブリを押し込み、屈曲片28a,28aを押し広げて、ラッチカバ−65の係合凸部67,67を屈曲片28a,28aの長孔69,69に係合して組み付ける。
前記スライド板アセンブリの組み込みは、ラッチボルト35の貫通孔63に仕切片55を係入し、スライド板28のカム受70,70を錠本体3の切欠部31,31に位置付け、スライド板28の後端部を仕切片54と錠本体3の後部壁3cとの間に位置付ける。
この後、仕切片53の後面に板バネ72を密接して位置付け、その突片72aを嵌着溝50に差し込み、バネ収容溝64と仕切片53との間にラッチスプリング71を介挿し、ラッチボルト35を前方へ付勢する。
このため、ラッチボルト35にラッチカバ−65が同動し、該カバ−65の係合凸部67と係合する長孔69を介して、スライド板28を同方向へ引き動せる。
そして、回動カム6の一端をカム穴5に挿入し、カムプレ−ト59a,59bを仕切片53のカム溝53aに挿入し、カムプレ−ト60a,60bを仕切片54のカム溝54aに挿入する。
この後、錠本体3の開口側に錠カバ−4を嵌着して閉塞し、通孔48に回動カム6の他端を挿入する。
こうして組み付けた錠本体3をドア1へ組み付ける場合は、従来と同様の要領で行なう その際、錠取付孔2の中間部に凹溝2a,2aを形成し、該凹溝2a,2aにカム受70,70の外端部を位置付ける。こうしてドア1に組み付けたドア錠の施錠時の状況は図10のようである。
前記ドア錠の施錠時の状況は、ラッチボルト35がラッチスプリング71によって前方へ突出し、該ラッチボルト35が枠体のトロヨケ(共に図示略)に係合し、施錠状態を維持するとともに、貫通孔63の後端面が仕切片55に当接して、ラッチボルト35の突出変位を規制している。
また、スライド板28がラッチボルト35に引き動かされて前方へ移動し、カム受70,70が切欠部31,31の前部に移動し、その外側に凹溝2a,2aが位置している。
この場合、回動カム6のカムプレ−ト59a,59b,60a,60bは、錠本体3の長さ方向と同方向に位置し、カムプレ−ト59a,59bの周面にバネ片73,73が係合し、その両端の尖端部が突起70a,70aに係合可能に近接し、またカムプレ−ト60a,60bが仕切片54のカム溝54aに係入している。
このような施錠状況からドア1を開放する場合は、レバ−ハンドル(図示略)を図1上時計方向へ回動する。
このようにすると、レバ−ハンドルと一体に角芯棒8ないし回動カム6が同方向へ回動し、カムプレ−ト59a,59bの一方の尖端部が直近の突起70aに係合し、その係合力によってスライド板28がラッチスプリング71の弾性に抗して後退する。
このため、スライド板28の長孔69に係合した係合凸部67を介し、該係合凸部67を突設したラッチカバ−65と一体のラッチボルト35が、スライド板28と同動して後退する。
そして、レバ−ハンドルが更に回動して終端部に差し掛かると、カムプレ−ト59a,59bの尖端部が起立回動し、カム受70の内部に奥深く係合するとともに、スライド板28が更に後退して後部壁3cに当接する。
この後、係合凸部67を介してスライド板28が同方向へ引き動かされ、これにラッチボルト35が同動して後退し、トロヨケ(図示略)から引き抜かれて開扉可能になる。
この状況は図12のようで、レバ−ハンドルが通常の回動力で操作された際の開扉状態を示し、この場合は他方のカムプレ−ト60a,60bの尖端部が突起70bから離間し係合していない。
一方、前記開扉時にレバ−ハンドルが通常の回動力を超えて異状に操作され、または過大な衝撃が加えられて操作されると、回動カム6が通常の回動角度以上に回動し、カムプレ−ト59a,59bが一方のカム受70に係合して、スライド板28が後退し後部壁3cに当接する。
その際、カムプレ−ト59a,59bの過剰回動によって、カム受70が押し曲げられて変形し凹溝2a側へ突出するとともに、同側の屈曲片28aを外側に押し広げ、該屈曲片28aを錠本体3の側壁3aに圧接する。
また、前記カムプレ−ト59a,59bの過剰回動によって、他方のカムプレ−ト60a,60bも過剰に回動し、その尖端部が突起70bに係合して同側の屈曲片28aを外側に押し広げ、該屈曲片28aを錠本体3の側壁3bに圧接する。この状況は図13のようである。
このため、スライド板28の屈曲片28a,屈曲片28aが錠本体3の側壁3a,3bに圧接されて移動不能になり、ラッチボルト35の後退変位が拘束されて、解錠状態ないしドア1の開放可能な状態を堅持し、図示の状態を保持する。
したがって、レバ−ハンドルが異状に回動操作され、または過大な衝撃を受けても、カム受70の変形を介して屈曲片28a,28aを外側に変位させ、錠本体3の側壁3a,3bに圧接させてスライド板28の後退変位を拘束し、解錠ないし開扉状態を維持してドア錠の使用上の安全性を確保する。
このように本発明のドア錠は、解錠ないし開扉時に誤操作や悪戯によってレバ−ハンドルに過大なトルクや衝撃が加えられ、或いは経年的な使用によって構成部品が変形ないし破損し若しくは磨耗して使用不能に陥る前に、前記構成部品の変化を感知し錠前の所期の機能や使用を捨象して、ラッチボルトの後退変位を拘束し開扉可能な状態を堅持して、使用者の安全を優先し使用上の安全性を確保するようにしている。
1 ドア
3 錠本体
3a,3b 側壁
6 回動カム
6a,6b 回動カムエレメント
7 角孔
9 第1係合カム
11 第2係合カム
16 過負荷変形手段(バネ受)
18 バネ収容溝
23 ストッパ−ピン
28 スライド板
28a 屈曲片
24 シフトロッカ−
33 シフタ−
35 ラッチボルト
59a,59b 第1係合カム(カムプレ−ト)
60a,60b 第2係合カム(カムプレ−ト)
70 過負荷変形手段(カム受)
70a,70b 突起

Claims (15)

  1. 錠本体に対向配置した側壁と、該側壁の間に回動可能に設けられ、かつレバ−ハンドルと同動可能な回動カムと、該回動カムに突設した第1および第2係合カムと、前記回動カムに連動して錠本体の内側を摺動し、ラッチボルトを進退動可能にしたスライド板と、を備え、前記第1および第2係合カムの回動域を錠本体の相対する側壁に臨ませて配置したドア錠において、前記第1または第2係合カムの何れか一方の回動域に前記係合カムと係合可能な過負荷変形手段を配置し、解錠ないし開扉時に前記回動カムが正常な開扉角度を超えて異状に回動した際、前記係合カムを介し過負荷変形手段を変形ないし破損可能に設けるとともに、前記過負荷変形手段の変形に連係して変形可能なシフトロッカ−を設け、該シフトロッカ−の端部を、ラッチボルトとスライド板とを連係するシフタ−に係脱可能に配置したことを特徴とするドア錠。
  2. 前記過負荷変形手段とシフトロッカ−との間にストッパ−ピンを配置し、該ストッパ−ピンの端部を常時はシフトロッカ−から離間して配置し、過負荷変形手段の変形時、前記ストッパ−ピンの端部をシフトロッカ−に当接可能に配置した請求項1記載のドア錠。
  3. 前記ストッパ−ピンの当接時、前記シフトロッカ−を変形可能に設け、該シフトロッカ−の端部を前記シフタ−に係合可能に配置した請求項2記載のドア錠。
  4. 前記過負荷変形手段の変形を、過負荷変形手段の所定の磨耗時にも形成可能にした請求項1記載のドア錠。
  5. 前記シフトロッカ−を、鋼板を折曲して形成した請求項1記載のドア錠。
  6. 前記シフトロッカ−の一端部を錠本体の係合溝に圧入し、他端をシフタ−の回動域に係合可能に配置した請求項1記載のドア錠。
  7. 前記過負荷変形手段を錠本体に設けたバネ収容溝に摺動可能に配置し、該過負荷変形手段の一端を第2係合カムに係合可能に配置し、過負荷変形手段の他端をバネ収容溝の段部に当接可能に配置した請求項1記載のドア錠。
  8. 前記過負荷変形手段をアルミダイカスト製とした請求項1記載のドア錠。
  9. 錠本体に対向配置した側壁と、該側壁の間に回動可能に設けられ、かつレバ−ハンドルと同動可能な回動カムと、該回動カムに突設した第1および第2係合カムと、前記回動カムに連動して錠本体の内側を摺動し、ラッチボルトを進退動可能にしたスライド板と、を備え、前記第1および第2係合カムの回動域を錠本体の相対する側壁に臨ませて配置したドア錠において、前記第1または第2係合カムの何れか一方の回動域に前記係合カムと係合可能な過負荷変形手段を配置し、解錠ないし開扉時に前記回動カムが正常な開扉角度を超えて異状に回動した際、前記係合カムを介し過負荷変形手段を変形ないし破損可能に設けるとともに、前記スライド板の中間部に前記過負荷変形手段を配置し、該過負荷変形手段の変形時にスライド板を錠本体の内面に圧接可能にしたことを特徴とするドア錠。
  10. 前記スライド板をコ字形状に形成し、その屈曲片の中間部の対向位置に前記過負荷変形手段を外側へ突設した請求項9記載のドア錠。
  11. 前記屈曲片の後部内側に前記回動カムを回動可能に配置した請求項10記載のドア錠。
  12. 前記過負荷変形手段の基部内面に第1または第2係合カムに係合可能な突起を突設した請求項9記載のドア錠。
  13. 前記第1係合カムの係合による一方の過負荷変形手段の変形時に、前記第2係合カムを他方の過負荷変形手段側の突起に係合可能に設け、スライド板の他側を錠本体の内面に圧接可能にした請求項11記載のドア錠。
  14. 前記回動カムを中空筒状の二つの回動カムエレメントで構成し、該回動カムエレメンの一端に第1および第2係合カムを構成する二つのカムプレ−トを突設し、他端に角孔を形成するとともに、前記回動カムエレメントのカムプレ−トを対向して接合し、かつ連結して回動カムを構成した請求項9記載のドア錠。
  15. 前記錠本体とスライド板と回動カムを鋼板製とした請求項9記載のドア錠。
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JPS58108062U (ja) * 1982-01-18 1983-07-22 株式会社ゴ−ル 扉錠
JPS6312574U (ja) * 1986-07-11 1988-01-27

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