JP2013144774A - インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013144774A
JP2013144774A JP2012206085A JP2012206085A JP2013144774A JP 2013144774 A JP2013144774 A JP 2013144774A JP 2012206085 A JP2012206085 A JP 2012206085A JP 2012206085 A JP2012206085 A JP 2012206085A JP 2013144774 A JP2013144774 A JP 2013144774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
resin
molecular weight
inkjet recording
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012206085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6058955B2 (ja
Inventor
Hiromine Yamamoto
寛峰 山本
Takayuki Hosoi
敬之 細井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Data Infotech Corp
Original Assignee
Oki Data Infotech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Infotech Corp filed Critical Oki Data Infotech Corp
Priority to JP2012206085A priority Critical patent/JP6058955B2/ja
Priority to PCT/JP2012/079903 priority patent/WO2013088907A1/ja
Publication of JP2013144774A publication Critical patent/JP2013144774A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6058955B2 publication Critical patent/JP6058955B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/50Sympathetic, colour changing or similar inks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17553Outer structure
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/322Pigment inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/36Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】有機蛍光顔料を含有するインクジェット記録用インクの安全性、保存安定性、記録ヘッドからの安定的な吐出性能、印字物の乾燥性を有するインクジェット記録用インク、及び、インクカートリッジを提供する。
【解決手段】有機蛍光顔料、顔料分散剤、有機溶剤、バインダ樹脂を含むインクジェット記録用インクにおいて、有機溶剤を主溶剤とし、有機蛍光顔料を有機溶剤に溶解させ、バインダ樹脂として高分子量樹脂と低分子量樹脂を併用して用いることで、インクジェット記録装置で好適に用いることのできるインクジェット記録用インク、及び、それを格納したインクカートリッジを得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジ及びインクカートリッジの製造方法に関する。特に、主溶剤に有機溶剤を用い、有機蛍光顔料を含有する蛍光インクジェット記録用インク、その製造方法、およびそのインクを用いた記録方法に関する。
インクジェット記録装置は、少量部数から印刷でき、安価で印刷することができ、更に、カラー印刷が容易であることから普及している。インクジェット記録装置で用いられるインクには、主溶剤に水を用いた水系のインク、主溶剤に有機溶剤を用いた有機溶剤系のインク、色材に染料を用いた染料インク、色材に顔料を用いた顔料インクなど様々なものが知られている。また、黒、シアン、マゼンタ、イエローなどのカラーインクの他に蛍光色の蛍光インクも知られている。
蛍光インクは、蛍光しないインクに比べて視認性が高い。なぜならば、蛍光色素は、入射した光源の反射光と共に、吸収した光エネルギーの一部を、波長を変えて輻射するためである。視認性が高いので人が認識し易く、宣伝広告用、注意を喚起するための標識などに広く用いられている。
また、インクジェット記録装置は、コストの観点から、プリント速度の高速化、及び、印字物の速乾性が求められている。そのためには、インクジェット記録用インクは、乾燥性に優れている必要がある。更に、インクジェット記録用インクの安全性、保存安定性、記録ヘッドからの安定的な吐出性能等も求められる。このような性能を満足するためには、色材に無機顔料を、溶剤に有機溶剤を主成分とした有機溶剤インクが用いられる。
有機溶剤を用いたインクジェット記録用インクは、種々の記録媒体に記録することができる。例えば、普通紙、合成紙、アクリル板、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリ塩化ビニル基材(ポリ塩化ビニル基材を以下、PVC基材と記載する)等が挙げられる。しかし、屋外で使用する場合は、耐水性に優れる記録基材が要求される。例えば、合成紙、アクリル板、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、PVC基材が挙げられる。
蛍光色のインクとしては例えば、無機蛍光顔料を用いたインクが特許文献1に開示されている。この技術は蛍色色素に無機蛍光顔料を用い、アミン基含有アルコールを添加することで記録ヘッドのノズル詰りを防止したインクジェット記録用インクの技術が開示されている。
特開2009−209316号公報
しかしながら、特許文献1のインクジェット記録用インクは、蛍光顔料に沈降しやすい無機顔料が用いられている。アミン基含有アルコールを添加することで無機蛍光顔料の沈降を防止できると記載しているが、顔料の沈降がより顕著である低温での保存安定性は評価されていない。低温下では、無機蛍光顔料のブラウン運動が弱くなり粒子同士が結合し凝集することで沈降しやすくなると考えられる。そのため、低温下では、インク中の無機蛍光顔料が沈降する可能性が有る。そのため、低温下では、インクの保存安定性は悪いと考えらえられる。よって、インクの安定的な吐出性能が得られないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、乾燥性、安全性、保存安定性、耐水性、記録媒体との密着性に優れ、記録ヘッドから安定的に吐出できる蛍光インクジェット記録用インク、及び、インクカートリッジおよびこれらの製造方法を提供する。
本発明のインクジェット記録用インクは、有機蛍光顔料と、顔料分散剤と、有機溶剤と、バインダ樹脂と、を含む前記有機溶剤が主溶剤であるインクジェット記録用インクであって、前記有機蛍光顔料は染料で染着された合成樹脂であり、前記バインダ樹脂は高分子量樹脂と低分子量樹脂を含み、前記高分子量樹脂と前記低分子量樹脂の前記インクジェット記録用インク中の比率は、1.0≦(前記高分子量樹脂の重量%)/(前記低分子量樹脂の重量%))≦5.0の式で表す範囲内であり、且つ前記バインダ樹脂の前記インクジェット記録用インク中の含有量が1重量%以上20重量%以下であり、前記高分子量樹脂は平均分子量が20000以上30000以下の塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂であり、前記低分子量樹脂は平均分子量が1000以上10000以下の前記高分子量樹脂とは異なる樹脂であり、前記有機蛍光顔料の前記インクジェット記録用インク中の含有量が8重量%以上30重量%以下であることを特徴とする。
本発明のインクカートリッジは、上述のインクジェット記録用インクと、前記インクジェット記録用インクを格納するパウチと、前記パウチを格納するケースと、を有することを特徴とする。
本発明のインクジェット記録用インクの製造方法は、有機蛍光顔料と、顔料分散剤と、有機溶剤と、バインダ樹脂と、を含む前記有機溶剤が主溶剤であるインクジェット記録用インクの製造方法であって、前記有機蛍光顔料は染料で染着された合成樹脂であり、前記バインダ樹脂は平均分子量が20000以上30000以下の塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂である高分子量樹脂と平均分子量が1000以上10000以下の前記高分子量樹脂とは異なる樹脂である低分子量樹脂とを含み、前記有機蛍光顔料と前記顔料分散剤を前記有機溶剤に溶解し、顔料分散体を得る工程と、前記高分子量樹脂と前記低分子量樹脂の前記インクジェット記録用インク中の比率が、1.0≦(前記高分子量樹脂の重量%)/(前記低分子量樹脂の重量%))≦5.0の式で表す範囲内であり、且つ前記インクジェット記録用インク中の含有量が1重量%以上20重量%以下であり、且つ前記有機蛍光顔料の前記インクジェット記録用インク中の含有量が8重量%以上30重量%以下とするように前記顔料分散体と前記バインダ樹脂と前記有機溶剤とを混合する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のインクカートリッジの製造方法は、上述のインクジェット記録用インクをパウチに格納する工程と、前記パウチをケースに格納する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の記録方法は、複数のノズルを備える記録ヘッドを記録基材の主走査方向に走査させながらインクジェット記録用インクを吐出するインクジェット記録装置の記録方法において、前記インクジェット記録用インクは上述のインクジェット記録用インクであり、第1の走査によって前記インクジェット記録用インクを記録基材上に吐出する工程と、前記記録基材を副走査方向に搬送する工程と、前記第1の走査以降の第2の走査によって、前記第1の走査で使用したノズル以外のノズルによって前記第1の走査によって前記インクジェット記録用インクを前記記録基材上に吐出した位置に、前記インクジェット記録用インクを吐出する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、乾燥性、安全性、保存安定性、耐水性、記録媒体との密着性に優れ、記録ヘッドから安定的に吐出できる蛍光インクジェット記録用インクを提供できる。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るインクカートリッジの分解斜視図である。
以下に、本発明の実施形態を説明する。
インクジェット記録用インクは、有機蛍光顔料と、顔料分散剤と、バインダ樹脂と、有機溶剤と、を含有することが必要である。
有機蛍光顔料は、ポリアミド樹脂、ホルムアルデヒド重縮合物、ケトン樹脂、ビニル共重合物の合成樹脂の内の1または複数種の合成樹脂と、着色剤として油性染料や塩基性染料を染着させて製造されたものである。
例えば、有機蛍光顔料は、シンロイヒ社製FM−11、FM−12、FM−13、FM−14、FM−15、FM−16、FM−17、FM−27、FM−34N、FM−35N、FM−47、FM−103、FM−105、FM−107、FM−109がある。
このような有機蛍光顔料を溶解することができる有機溶剤がある。有機蛍光顔料を有機溶剤に溶解させることで、顔料粒子径を制御する必要が無く、調整が容易にでき、且つ、有機蛍光顔料を構成する合成樹脂がバインダ機能をはたすため、バインダ樹脂の添加量が少量となる。
更に、有機蛍光顔料がインクジェット記録用インク中に溶解することで、顔料の凝集による沈降というリスクが無いため、インクジェット記録用インクの保存安定性が向上し、記録ヘッドから安定的な吐出性能を維持することが可能となるという利点がある。
インク中の有機蛍光顔料の含有量は、8重量%以上30重量%以下であり、好ましくは8重量%以上20重量%以下である。一般的に顔料を用いた場合はインク中の顔料の含有量は5以上10重量%程度である。有機蛍光顔料を用いる場合はそれに比べ多くなる。そのため、蛍光インクは、カラーインクと比較すると顔料の含有量の違いにより粘度は高めになり、バインダ樹脂の添加量が制限されてしまい、記録基材との十分な密着性を得ることが困難になるという問題がある。しかし、バインダ樹脂として塩酢ビ樹脂とアクリル樹脂の併用によりこのような問題が解決できる。インクジェット記録用インク中の有機蛍光顔料の含有量が8重量%未満の場合は、印字物に十分な視認性を得ることができない。また、20重量%を超えるとインクジェット記録用インクの粘度が高くなり記録ヘッドから安定的な吐出性能に影響を与え易くなる。さらに、30重量%を超える場合は、インクジェット記録用インクの粘度が高くなり記録ヘッドからの安定的な吐出性能を維持することできないばかりか、十分なバインダ樹脂を添加することができず記録媒体とインクの密着性が不十分となり好ましくない。
顔料分散剤として、フタロシアニンアンモニウム塩系、ポリエステルアミン系、脂肪酸アミン系、アポリアルキレンイミン系、ポリエステルポリアミド系、塩基性分散剤などを用いることできる。
特に、顔料分散剤のアミン価が10mgKOH/g以上50mgKOH/g以下の範囲のアポリアルキレンイミン系または塩基性分散剤が好ましい。なぜならば、有機蛍光顔料が好適に溶解するからである。理由は定かではないが、インク中に顔料分散剤が存在することで、有機溶剤への分散溶解性が高い顔料分散剤と有機蛍光顔料が結合して溶解度が上がるためと考えられる。
インク中の顔料分散剤の含有量は、1重量%以上5重量%以下の範囲が好ましい。更に好ましくは3重量%以下である。インクジェット記録用インク中における顔料分散剤の含有量が1重量%より少ない場合は、インクジェット記録用インクの保存安定性を維持することができず好ましくない。5重量%を超える場合は、印字物のブロッキング性、薬品耐性が不十分となり好ましくない。
バインダ樹脂は、高分子量樹脂と、低分子量樹脂を併用して用いる。
高分子量樹脂の平均分子量Aは20000≦A≦30000の範囲が好ましい。平均分子量Aが10000を超え20000未満の場合、記録基材との密着性、及び、記録ヘッドからの安定的な吐出性能を損なうため好ましくない。平均分子量Aが30000を超える場合、記録基材との密着性、及び、記録ヘッドからの安定的な吐出性能、印字物の乾燥性を損なうため好ましくない。
低分子量樹脂の平均分子量Bは1000≦B≦10000の範囲が好ましい。平均分子量Bが1000未満の場合、印字物の密着性を損なうばかりか、インク中の固形分濃度が高くなりなり記録ヘッドからの安定的な吐出性能を損なうため好ましくない。平均分子量Bが10000を超え20000未満の場合、少量の添加でもインクの粘度が高くなり、記録ヘッドから安定的な吐出性能を得ることが困難となる。
更に、バインダ樹脂の平均分子量Aと平均分子量Bとの樹脂重量%の比率は、1.0≦((平均分子量Aの樹脂重量%)/(平均分子量Bの樹脂重量%))≦5.0、の比率の範囲が好ましく、1.0≦((平均分子量Aの樹脂重量%)/(平均分子量Bの樹脂重量%))≦3.0、の比率の範囲が特に好ましい。平均分子量Aと平均分子量Bとの樹脂重量%の比率が1.0未満の場合、記録基材との密着性、記録ヘッドからの安定的な吐出性能が損なわれてしまうため好ましくない。平均分子量Aと平均分子量Bとの樹脂重量%の比率が5.0を超える場合、印字物の乾燥性、記録ヘッドからの安定的な吐出性能が損なわれてしまうため好ましくない。
インク中におけるバインダ樹脂の含有量は、1重量%以上20重量%以下の範囲が好ましく、更に好ましくは2重量%以上10重量%以下である。インクジェット記録用インク中におけるバインダ樹脂の含有量が1重量%より少ない場合は、記録基材との密着性が不十分となる。20重量%を超える場合は、インクジェット記録用インクの粘度が高くなり記録ヘッドからの安定的な吐出性能を維持できず好ましくない。しかし、より多くの蛍光インクを記録基材上に定着することができればより視認性が優れる。蛍光インクを記録ヘッドから吐出して記録する場合に、記録基材上の有機蛍光色顔料が多い方が蛍光色を強く出すことができる。例えば、記録基材上の同位置に蛍光インクを重ねて吐出することで、2倍のインク量を定着することになる。記録基材上を少なくとも2回走査して同位置に蛍光インクを吐出することで、2倍の量の有機蛍光色顔料を同位置に定着することができる。このような記録方法を用いて視認性をさらに増すことができる。
インクジェット記録用インクの溶媒である有機溶剤は、その溶媒中に占める割合が50重量%以上となる主溶剤として、グリコールモノアセテート類とグリコールエーテル類から選ばれる少なくとも一種を単独または混合して用いる。この有機溶媒を用いると記録ヘッドから良好に吐出することができる。
例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、ジエチルジグリコール、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレートなどのグリコールモノアセテート類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルアセテート、エチレングリコールモノエチルアセテート、エチレングリコールモノブチルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルアセテート、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類、などが挙げられる。中でも、バインダ樹脂及び有機蛍光顔料の溶解性の観点から、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートを以下、BGAcと記載する)が特に好ましい。
副溶剤として、トルエン、キシレンなどの芳香族化合物、γ−ブチロラクトン(γ−ブチロラクトンを以下、GBLと記載する)、γ−バレロラクトンなどのラクトン系溶剤、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、アセトニトリルなどの含窒素化合物等が挙げられる。これらは、必要に応じて複数の溶剤を併用して用いることができる。これら副溶剤は、記録媒体の基材に与える影響を考慮すると少ない方がよく、インク中における含有量は10重量%以下が好ましい。
添加剤は、可塑剤、表面調整剤、紫外線防止剤、光安定化剤、酸化防止剤等を使用することができる。
インクジェット記録用インクは、予め、有機蛍光顔料と顔料分散剤を有機溶剤に溶解した顔料分散体に、バインダ樹脂、有機溶剤を添加し、攪拌機を用いて攪拌し製造する。
インクジェット記録用インクはインクジェット記録装置ではインクカートリッジに格納された状態で使用される。図1を用いてインクカートリッジの説明をする。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るインクカートリッジの分解斜視図である。
インクカートリッジ1は、インクジェット記録用インクを内部に収容した可撓性のパウチ(インク袋)2と、該パウチ2を収容する上ケース3、下ケース4とを備えている。パウチ2内には、インクジェット記録用インクが格納されている。上ケース3としたケース4を嵌め合わせ、パウチ2を内部に格納する。パウチ2は、ガスバリヤー性の向上のためにアルミ箔を2枚のフィルム、例えば、外側をナイロンフィルム、内側をポリエチレンフィルムによって挟み込んだアルミラミネートフィルムを2枚重ね合わせ、周囲を熱溶着等によって接合することで構成されている。パウチ2の一端には、内部に収容されているインクを外部に排出するインク取出口5を備えている。パウチ2内のインクを外部に供給する為に下ケース4にはインク取出口5が露出する穴が設けられている。このインクカートリッジは、パウチ2にインクジェット記録用インクを充填し格納する工程と、そのパウチ2を上ケース3としたケース4に格納する工程とを含む工程によって製造される。また、インクの充填は、真空槽の中でパウチ2の開口部からインクを入れ、脱気し、その開口部を封止する工程を含むことが好ましい。インクジェット記録用インクを収容する図1で示されるインクカートリッジは、本発明のインクカートリッジの好ましい実施形態であるが、本発明のインクカートリッジはこの形態のインクカートリッジに限られない。
以下、実施例をあげて具体的に説明する。なお、実施例中、「部」は「重量部」を表す。
インクジェット記録用インクの組成を表1にまとめる。インクジェット記録用インクは、合計が100部になるように、有機蛍光顔料、顔料分散剤、有機溶剤、バインダ樹脂を調製した。予め、有機蛍光顔料と顔料分散剤を有機溶剤に溶解した顔料分散体に、バインダ樹脂、有機溶剤を添加し、60℃に過熱しながら攪拌機を用いて1200rpmの回転速度で4時間撹拌しバインダ樹脂を溶解させインクジェット記録用インクを得た。
Figure 2013144774
(実施例1)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を2.0部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を2.0部使用したインクを作成した。
(実施例2)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を2.0部、ポリエステル樹脂(平均分子量1800)を2.0部使用したインクを作成した
(実施例3)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を2.0部、変性スチレン・アクリル系ポリマー(平均分子量8100)を2.0部使用したインクを作成した。
(実施例4)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を3.0部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を1.0部使用したインクを作成した。
(比較例1)
有機溶剤はBGAcを83.3部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を7.0部、顔料分散剤を0.9部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を3.0部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を2.0部使用したインクを作成した。
(比較例2)
有機溶剤はBGAcを59.5部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を30.5部、顔料分散剤を5.2部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を0.5部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を0.5部使用したインクを作成した。
(比較例3)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を4.0部使用したインクを作成した。
(比較例4)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を4.0部使用したインクを作成した。
(比較例5)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量38000)を2.0部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を2.0部使用したインクを作成した。
(比較例6)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量12000)を2.0部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を2.0部使用したインクを作成した。
(比較例7)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を2.0部、変性スチレン・アクリル系ポリマー(平均分子量16500)を2.0部使用したインクを作成した。
(比較例8)
有機溶剤はBGAcを75.4部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂はポリエステル樹脂(平均分子量25000)を2.0部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を2.0部使用したインクを作成した。
(比較例9)
有機溶剤はBGAcを74.9部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を1.5部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を3.0部使用したインクを作成した。
(比較例10)
有機溶剤はBGAcを76.3部、GBLを3.8部、有機蛍光顔料を14.0部、顔料分散剤を2.8部、バインダ樹脂は塩酢ビ樹脂(平均分子量25000)を2.6部、変性アクリル系共重合物(平均分子量4600)を0.5部使用したインクを作成した。
上述の実施例1から実施例4、比較例1から比較例10で得られたインクジェット記録用インクを視認性試験、ブロッキング性試験、薬品耐性試験、物理耐性試験、光沢性試験、インク保存安定性試験、連続吐出性能試験を行った。試験結果は下記の基準で評価した。評価結果は表2に示すとおりである。
Figure 2013144774
<視認性試験>
インクジェット記録用インクを、6番のメイヤーバー(R.D.Specialties社製)を用いてPVC基材に塗布し25℃で2日間乾燥させた。乾燥した塗布面を、比較対照物として3Mスコッチカル蛍光色フィルムシリーズ(住友スリーエム社製)を用い目視にて視認性を評価した。結果は以下のように分類し、表中に示した。
○:比較対照物と同等以上の視認性を得ることができた。
×:比較対照物と同等の視認性を得ることができなかった。
<ブロッキング性試験>
インクジェット記録用インクを、6番のメイヤーバー(R.D.Specialties社製)を用いてPVC基材に塗布し25℃で2日間乾燥させた。乾燥した塗布面を1平方センチメートルの正方形に裁断し、塗布面同士を重ねて、500gの加重をかけて1日放置した。放置後、重ねた塗布面を引き剥がし、塗布面の剥がれの有無を評価した。結果は以下のように分類し、表中に示した。
○:塗布面の剥がれはみられなかった。
×:塗布面の剥がれがみられた。
<薬品耐性試験>
インクジェット記録用インクを、6番のメイヤーバー(R.D.Specialties社製)を用いてPVC基材に塗布し25℃で2日間乾燥させた。乾燥した塗布面を、以下の薬品をそれぞれ浸漬させた布で20回擦り塗布面を目視で評価した。耐性評価に使用した薬品は、50%エタノール水溶液、中性洗剤、アルカリ洗剤、酸素系漂白剤、塩素系漂白剤である。結果は以下のように分類し、表中に示した。
○:すべての薬品で塗布面の異常は確認されなかった。
△:いくつかの薬品で塗布面の異常が確認された。
×:すべての薬品で塗布面の異常が確認された。
<物理耐性試験>
インクジェット記録用インクを、6番のメイヤーバー(R.D.Specialties社製)を用いてPVC基材に塗布し25℃で2日間乾燥させた。乾燥した塗布面を、以下の試験方法で耐性を評価した。用いた試験方法は、塗布面を試験用布片(JIS染色堅ろう度試験用)で50往復擦る擦過試験、塗布面のクロスカット試験、塗布面を折り曲げる耐折曲げ試験、塗布面同士を50回擦る耐もみ試験である。結果は以下のように分類し、表中に示した。
○:塗布面がすべての方法で剥れなかった。
△:塗布面がいくつかの方法で剥れた。
×:塗布面がすべての方法で剥れた。
<光沢性試験>
インクジェット記録用インクを、6番のメイヤーバー(R.D.Specialties社製)を用いてPVC基材に塗布し25℃で2日間乾燥させた。乾燥した塗布面を、BYK−Gardner社製の光沢度計micro−TRI−glossを用いて測定角度60°の光沢を測定した。結果は以下のように分類し、表中に示した。
○:光沢度は60以上であった。
△:光沢度は20以上60未満であった。
×:光沢度は20未満であった。
<インク保存安定性試験>
インクジェット記録用インクを、60℃で4週間、及び、−15℃で4週間保存させ、保存前後の粘度を測定して変化率を算出した。インクジェット記録用インクの粘度は、東機産業社製の粘度計VISCOMETER TV−33にて測定した。結果は以下のように分類し、表中に示した。
○:60℃、及び、−15℃保存前後における粘度変化率が、±5%未満であった。
△:60℃、及び、−15℃保存前後における粘度変化率の一方が、±5%未満であった。
×:60℃、及び、−15℃保存前後における粘度変化率が、±5%以上であった。
<連続印字性試験>
インクジェット記録用インクを、インクジェット記録装置IP−5600(セイコーアイ・インフォテック社製)を用いて連続印字性能を評価した。6.0メートルの評価画像を連続印字して、印字前後のノズル抜け(不吐出ノズルの有無)を測定した。測定環境は、室温15℃湿度30%、室温23℃湿度50%、室温30℃湿度70%の3環境下で評価した。結果は以下のように分類し、表中に示した。
○:各環境下にて印字前後のノズル抜けは見られなかった。
△:一部の環境下にて印字前後でノズル抜けが見られた。
×:全ての環境下にて印字前後でノズル抜けが見られた。
ここで、実施例と比較例を比較する。
比較例1は、インク中の有機蛍光顔料濃度が8重量%未満であるため、視認性が不良であることがわかる。更に、インク中の顔料分散剤濃度が1重量%未満であるため、インクの保存安定性が不良であることがわかる。
比較例2は、インク中の有機蛍光顔料濃度が30重量%を超えているため、記録ヘッドから吐出可能な粘度に調製しようとした場合、バインダ樹脂の添加量が抑制されてしまい、薬品耐性、物理耐性、インク保存安定性、連続印字性が不良であることがわかる。更に、インク中の顔料分散剤濃度が5重量%を超えているため、印字物のブロッキング性、薬品耐性が不良であることがわかる。
比較例3は、バインダ樹脂に低分子量樹脂を併用していないため、ブロッキング性、薬品耐性、連続印字性が不良であることがわかる。
比較例4は、バインダ樹脂に高分子量樹脂を併用していないため、ブロッキング性、薬品耐性、物理耐性、連続印字性が不良であることがわかる。
比較例5は、バインダ樹脂に平均分子量が30000を越える塩酢ビ樹脂を使用しているため、連続印字性が不良であることがわかる。
比較例6は、バインダ樹脂に平均分子量が20000以上30000以下の塩酢ビ樹脂を使用していないため、薬品耐性、物理耐性、連続印字性が不良であることがわかる。
比較例7は、バインダ樹脂に平均分子量が1000以上10000以下のアクリル樹脂またはポリエステル樹脂を使用していないため、連続印字性が不良であることがわかる。
比較例8は、バインダ樹脂に平均分子量が20000以上30000以下の塩酢ビ樹脂を使用していないため、薬品耐性、物理耐性、連続印字性が不良であることがわかる。
比較例9は、バインダ樹脂である高分子量樹脂と低分子量樹脂の比率が1.0未満であるため薬品耐性、物理耐性、連続印字性が不良であることがわかる。
比較例10は、バインダ樹脂である高分子量樹脂と低分子量樹脂の比率が5.0を超えているため、ブロッキング性、連続印字性が不良であることがわかる。
実施例1は、有機蛍光顔料の含有量が14.0重量%で、バインダ樹脂に分子量25000の塩酢ビ樹脂と分子量4600のアクリル系樹脂を併用し、高分子量樹脂と低分子量樹脂の比率が1.0であるため、視認性、ブロッキング性、薬品耐性、物理耐性、光沢性、インクの保存安定性、連続印字性の全ての試験で良好な結果となることが分かる。
実施例2は、有機蛍光顔料の含有量が14.0重量%で、バインダ樹脂に分子量25000の塩酢ビ樹脂と分子量1800のポリエステル樹脂を併用し、高分子量樹脂と低分子量樹脂の比率が1.0であるため、視認性、ブロッキング性、薬品耐性、物理耐性、光沢性、インクの保存安定性、連続印字性の全ての試験で良好な結果となることが分かる。
実施例3は、有機蛍光顔料の含有量が14.0重量%で、バインダ樹脂に分子量25000の塩酢ビ樹脂と分子量8100のアクリル系樹脂を併用し、高分子量樹脂と低分子量樹脂の比率が1.0であるため、視認性、ブロッキング性、薬品耐性、物理耐性、光沢性、インクの保存安定性、連続印字性の全ての試験で良好な結果となることが分かる。
実施例4は、有機蛍光顔料の含有量が14.0重量%で、バインダ樹脂に分子量25000の塩酢ビ樹脂と分子量4600のアクリル系樹脂を併用し、高分子量樹脂と低分子量樹脂の比率が3.0であるため、視認性、ブロッキング性、薬品耐性、物理耐性、光沢性、インクの保存安定性、連続印字性の全ての試験で良好な結果となることが分かる。
以上のことから、有機蛍光顔料の含有量は8以上30重量%以下であることが好ましいことがわかる。
更に、バインダ樹脂は高分子量樹脂と低分子量樹脂を併用する必要があることがわかる。
更に、高分子量のバインダ樹脂は、塩酢ビ樹脂であり、その平均分子量は20000以上30000以下を使用する必要があることがわかる。
更に低分子量のバインダ樹脂は、アクリル系樹脂、又は、ポリエステル樹脂であり、その平均分子量は1000以上10000以下を使用する必要があることがわかる。
表2に示す結果を比較することで、有機蛍光顔料をインクジェット記録用インク中に溶解させ、バインダ樹脂は高分子量樹脂と、低分子量樹脂を併用することで、インクジェット記録用インクの安全性、保存安定性、記録ヘッドからの安定的な吐出性能、印字物の乾燥性を有するインクジェット記録用インク、及び、インクカートリッジを提供できることがわかる。
ここで、インクジェット記録装置による記録方法について説明する。記録基材の上空を主走査方向に往復走査するキャリッジに記録ヘッドが搭載され、複数走査で記録するシャトル方式のインクジェット記録装置を用いる。例えば4回の走査で記録させる場合、記録基材を副走査方向に記録ヘッドの4分の1の幅毎に搬送させ、各搬送後にインクを吐出することで、記録基材の同位置にノズルを変えて4回の吐出ができる。
まず、キャリッジを主走査方向に走査させながら記録基材上にインクを吐出する。次に副走査方向に記録ヘッドの4分の1の幅だけ記録基材を移動させ、キャリッジを主走査方向に走査させながら記録基材上にインクを吐出させ、続けて2回行い、合計4回の走査で最大4回同じ位置にインクを吐出することができる。すなわち、高濃度で記録を行うことができ、視認性に優れ、また有機蛍光顔料が厚く定着するので耐光性も高まる。
本発明は、インクジェット記録用インクに好適に適用できる。
1 インクカートリッジ
2 パウチ
3 上ケース
4 下ケース
5 インク取出口

Claims (9)

  1. 有機蛍光顔料と、顔料分散剤と、有機溶剤と、バインダ樹脂と、を含む前記有機溶剤が主溶剤であるインクジェット記録用インクであって、前記有機蛍光顔料は染料で染着された合成樹脂であり、前記バインダ樹脂は高分子量樹脂と低分子量樹脂を含み、前記高分子量樹脂と前記低分子量樹脂の前記インクジェット記録用インク中の比率は、1.0≦(前記高分子量樹脂の重量%)/(前記低分子量樹脂の重量%))≦5.0の式で表す範囲内であり、且つ前記バインダ樹脂の前記インクジェット記録用インク中の含有量が1重量%以上20重量%以下であり、前記高分子量樹脂は平均分子量が20000以上30000以下の塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂であり、前記低分子量樹脂は平均分子量が1000以上10000以下の前記高分子量樹脂とは異なる樹脂であり、前記有機蛍光顔料の前記インクジェット記録用インク中の含有量が8重量%以上30重量%以下であることを特徴とするインクジェット記録用インク。
  2. 前記低分子量樹脂は、アクリル系樹脂またはポリエステル樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
  3. 前記合成樹脂は、ポリアミド樹脂、ホルムアルデヒド重縮合物、ケトン樹脂、ビニル共重合物のうち少なくとも一種を含み、且つ前記合成樹脂の着色剤として油性染料と塩基性染料のうち少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録用インク。
  4. 前記顔料分散剤は、前記インクジェット記録用インク中の含有量が1重量%以上5重量%以下であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録用インク。
  5. 前記顔料分散剤は、アミン価が10mgKOH/g以上50mgKOH/g以下のアポリアルキレンイミン系分散剤または塩基性分散剤が含まれることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のインクジェット記録用インク。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のインクジェット記録用インクと、
    前記インクジェット記録用インクを格納するパウチと、前記パウチを格納するケースと、を有することを特徴とするインクカートリッジ。
  7. 有機蛍光顔料と、顔料分散剤と、有機溶剤と、バインダ樹脂と、を含む前記有機溶剤が主溶剤であるインクジェット記録用インクの製造方法であって、前記有機蛍光顔料は染料で染着された合成樹脂であり、前記バインダ樹脂は平均分子量が20000以上30000以下の塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂である高分子量樹脂と平均分子量が1000以上10000以下の前記高分子量樹脂とは異なる樹脂である低分子量樹脂とを含み、前記有機蛍光顔料と前記顔料分散剤を前記有機溶剤に溶解し、顔料分散体を得る工程と、前記高分子量樹脂と前記低分子量樹脂の前記インクジェット記録用インク中の比率が、1.0≦(前記高分子量樹脂の重量%)/(前記低分子量樹脂の重量%))≦5.0の式で表す範囲内であり、且つ前記インクジェット記録用インク中の含有量が1重量%以上20重量%以下であり、且つ前記有機蛍光顔料の前記インクジェット記録用インク中の含有量が8重量%以上30重量%以下とするように前記顔料分散体と前記バインダ樹脂と前記有機溶剤とを混合する工程と、を備えることを特徴とするインクジェット記録用インクの製造方法。
  8. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のインクジェット記録用インクをパウチに格納する工程と、前記パウチをケースに格納する工程と、を有することを特徴とするインクカートリッジの製造方法。
  9. 複数のノズルを備える記録ヘッドを記録基材の主走査方向に走査させながらインクジェット記録用インクを吐出するインクジェット記録装置の記録方法において、
    前記インクジェット記録用インクは請求項1から請求項5の何れか1項に記載のインクジェット記録用インクであり、
    第1の走査によって前記インクジェット記録用インクを記録基材上に吐出する工程と、前記記録基材を副走査方向に搬送する工程と、
    前記第1の走査以降の第2の走査によって、前記第1の走査で使用したノズル以外のノズルによって前記第1の走査によって前記インクジェット記録用インクを前記記録基材上に吐出した位置に、前記インクジェット記録用インクを吐出する工程と、を備える記録方法。
JP2012206085A 2011-12-15 2012-09-19 インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法 Expired - Fee Related JP6058955B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012206085A JP6058955B2 (ja) 2011-12-15 2012-09-19 インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法
PCT/JP2012/079903 WO2013088907A1 (ja) 2011-12-15 2012-11-19 インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274638 2011-12-15
JP2011274638 2011-12-15
JP2012206085A JP6058955B2 (ja) 2011-12-15 2012-09-19 インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013144774A true JP2013144774A (ja) 2013-07-25
JP6058955B2 JP6058955B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=48612362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012206085A Expired - Fee Related JP6058955B2 (ja) 2011-12-15 2012-09-19 インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6058955B2 (ja)
WO (1) WO2013088907A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199628A (ja) * 2012-02-21 2013-10-03 Seiko I Infotech Inc インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法
JP2014047227A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 General Co Ltd 非水性インクジェットインク
US10563081B2 (en) 2016-03-31 2020-02-18 Dnp Fine Chemicals Co., Ltd. Ink composition for ink-jet recording, ink-set for ink-jet recording, ink cartridge, and method for producing printing

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104419250B (zh) * 2013-09-10 2016-09-14 南雄市连邦化工石油科技有限公司 一种水性黑色刮开油墨的制备方法
CN104419251B (zh) * 2013-09-10 2016-08-31 韶关市连邦环保新材料股份有限公司 一种环保型银色刮开油墨的制备方法
CN104774500B (zh) * 2015-05-04 2017-09-26 深圳市布瑞特水墨涂料有限公司 水性柔印刮开白墨及其制备方法与应用
FR3074495B1 (fr) * 2017-12-05 2020-01-03 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Solution destinee a etre utilisee pour remplir des cavites de taille micrometrique

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256168A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 蛍光着色剤
WO2004007626A1 (ja) * 2002-07-17 2004-01-22 The Inctec Inc. インクジェット記録用油性インク組成物
JP2004285181A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェットプリンタ用油性インク組成物、電子写真用液体現像剤、および着色樹脂粒子の製造方法
JP2005105126A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Pentel Corp 油性インキ組成物
JP2005200469A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 The Inctec Inc インクジェットプリンター用油性インク
JP2009227812A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 The Inctec Inc 油性インクセット
JP2009270043A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Konica Minolta Ij Technologies Inc 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2011122087A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット印刷用インク
JP2011225818A (ja) * 2010-04-01 2011-11-10 Seiko I Infotech Inc インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジ、インクカートリッジの製造方法
JP2011241378A (ja) * 2010-04-19 2011-12-01 Seiko I Infotech Inc インク用溶媒、インク用溶媒の製造方法、インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジ、インクカートリッジの製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3812217B2 (ja) * 1999-04-20 2006-08-23 セイコーエプソン株式会社 蛍光インク組成物
JP5463130B2 (ja) * 2009-12-10 2014-04-09 株式会社ミマキエンジニアリング インク

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256168A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 蛍光着色剤
WO2004007626A1 (ja) * 2002-07-17 2004-01-22 The Inctec Inc. インクジェット記録用油性インク組成物
JP2004285181A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェットプリンタ用油性インク組成物、電子写真用液体現像剤、および着色樹脂粒子の製造方法
JP2005105126A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Pentel Corp 油性インキ組成物
JP2005200469A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 The Inctec Inc インクジェットプリンター用油性インク
JP2009227812A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 The Inctec Inc 油性インクセット
JP2009270043A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Konica Minolta Ij Technologies Inc 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2011122087A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット印刷用インク
JP2011225818A (ja) * 2010-04-01 2011-11-10 Seiko I Infotech Inc インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジ、インクカートリッジの製造方法
JP2011241378A (ja) * 2010-04-19 2011-12-01 Seiko I Infotech Inc インク用溶媒、インク用溶媒の製造方法、インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジ、インクカートリッジの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199628A (ja) * 2012-02-21 2013-10-03 Seiko I Infotech Inc インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法
JP2014047227A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 General Co Ltd 非水性インクジェットインク
US10563081B2 (en) 2016-03-31 2020-02-18 Dnp Fine Chemicals Co., Ltd. Ink composition for ink-jet recording, ink-set for ink-jet recording, ink cartridge, and method for producing printing

Also Published As

Publication number Publication date
JP6058955B2 (ja) 2017-01-11
WO2013088907A1 (ja) 2013-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6058955B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法
JP6645201B2 (ja) インク、並びにインクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物
CN101563234B (zh) 喷墨油墨套装、喷墨印刷法、油墨供应体系及喷墨印刷机
EP1749070B1 (en) Solvent based inkjet ink formulation
RU2485151C2 (ru) Неводный состав чернил для струйной печати
TWI461494B (zh) 快乾式且以溶劑為主的噴墨墨水組成物以及列印該墨水的方法與系統(二)
WO2017009601A1 (en) Method for printing on water-soluble material
US11098216B2 (en) Image forming method, image forming apparatus, and method for manufacturing printed matter
US8500267B2 (en) Water-based ink for ink-jet recording, ink cartridge, ink-jet recording apparatus and method for producing water-based ink for ink-jet recording
WO2016005727A1 (en) Printing process
JP2007291257A (ja) 非水系インクジェットインク及びインクジェット記録方法
US10414932B2 (en) Ink, ink container, and inkjet recording device
JP7109156B2 (ja) インクジェット記録用水性インクセット及び記録方法
KR101451826B1 (ko) 잉크
JP2007099802A (ja) 活性エネルギー線重合性物質、該物質を含む硬化型液体組成物、インク、インクジェット記録方法、記録画像、インクカートリッジ、記録ユニットおよびインクジェット記録装置
JP6009878B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法
JP6042673B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法
JP6006060B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録用インクの製造方法、インクカートリッジの製造方法、記録方法
JP6201348B2 (ja) 水性インクジェット記録用インク及び積層体の製造方法
KR102638019B1 (ko) 컨티뉴어스형 잉크젯 잉크 조성물
JP6593666B2 (ja) インク、インクジェット記録用インク、印刷物及び印刷物の製造方法
JP2008073983A (ja) インクジェット記録方法
CN115335472B (zh) 喷墨用水性组合物、水性油墨、水性底漆、水性清洗液、水性保存液和喷墨记录装置
JP5076393B2 (ja) インクジェット記録方法
JP6953697B2 (ja) インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150708

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150925

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20150928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6058955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees