JP2013144742A - インクセット、並びにこれを用いたインクジェット記録装置及び記録物 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録物の耐擦性及び間欠印刷特性に優れたインクセット、当該インクセットを用いたインクジェット記録装置、及び当該インクセットを用いて記録された記録物を提供する。
【解決手段】色材、樹脂粒子、第1保湿剤、及び非プロトン性極性溶媒を含有し、沸点が280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含有しない第1インクと、前記第1インクに含まれる色材の含有量を超える量の色材、前記第1インクに含まれる樹脂粒子の含有量未満の量の樹脂粒子、第2保湿剤、及び前記非プロトン性極性溶媒を含有し、沸点が280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含有しない第2インクと、を含み、かつ、所定の(A)又は(B)の条件のうちいずれかを満たす、インクセットである。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクセット、並びにこれを用いたインクジェット記録装置及び記録物に関する。
従来、インクジェット記録方式を用いた印刷方法は、インクの小滴を飛翔させて紙などの被記録媒体上に付着(着弾)させることにより行う。近年のインクジェット記録方式技術の革新的な進歩により、これまで写真やオフセット印刷が用いられていた高精細な画像記録(画像印刷)の分野にもインクジェット記録方式を用いた印刷方法が利用されている。特に、インク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体上に、高品質な画像を印刷可能なインクについて、種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1は、a)JIS K 6221に準拠して測定したpHが6.0以上8.0以下のカーボンブラック、b)酸価が50mgKOH/g未満の高分子分散剤、c)アミンにより中和された酸性基を有する水溶性樹脂または水分散性樹脂微粒子、d)グリコールエーテル類及び炭素数4以上の1,2−アルカンジオール類から選ばれる1種以上の水溶性有機溶剤、並びにe)水を含有する水系インクジェットインクと、当該インクを用いて、非吸水性の被記録媒体の表面温度を、40℃以上80℃以下になるように加熱して記録するインクジェット記録方法と、を開示している(文献1の明細書の段落0011,0018,0019,0023)。
例えば、特許文献2は、表面張力が25mN/m以上35mN/m以下の範囲であって疎水性の有機溶剤1、顔料、高分子ポリマー、及び水を含有する、非吸水性の被記録媒体用インクジェットインクと、当該インクを用いて、非吸水性の被記録媒体の表面温度を35℃以上80℃以下になるように加熱して記録するインクジェット記録方法と、を開示している(文献2の明細書の段落0010,0016,0022)。
特開2011−074336号公報 特開2009−120693号公報
しかしながら、インク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体に記録する水系インクの場合、水分乾燥の目的で記録後に乾燥工程が必要となる。そのため、記録装置内の環境温度が上昇するとともに、インク吐出時の環境温度も上昇する。これにより、ノズル近傍のインクが乾燥固化しやすくなり、ひいては間欠印刷特性の劣化を招くという問題が生じる。また、インクの組成上、乾燥抑制を試みた場合、記録物の乾燥効率が低下し、インク塗膜の品質、特に記録物(画像)の耐擦性が著しく劣化するという問題が生じる。
そこで、本発明は、記録物の耐擦性及び間欠印刷特性に優れたインクセット、当該インクセットを用いたインクジェット記録装置、及び当該インクセットを用いて記録された記録物を提供することを目的の一つとする。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した。その結果、所定の組成を有する第1インク及び第2インクを含み、かつ、当該第1インク及び当該第2インクに含まれる各保湿剤の間で所定の条件が満たされるインクセットにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
[1]
色材、樹脂粒子、第1保湿剤、及び非プロトン性極性溶媒を含有し、沸点が280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含有しない第1インクと、
前記第1インクに含まれる色材の含有量を超える量の色材、前記第1インクに含まれる樹脂粒子の含有量未満の量の樹脂粒子、第2保湿剤、及び前記非プロトン性極性溶媒を含有し、沸点が280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含有しない第2インクと、
を含み、かつ、
下記(A)又は(B)の条件を満たす、インクセット。
(A)前記第1保湿剤は、(a1)1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であるか又は(a2)前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤であり、該溶剤の沸点が200℃以上260℃以下であり、かつ、前記第1保湿剤の沸点は前記第2保湿剤の沸点を超えるものである。
(B)前記第1保湿剤及び前記第2保湿剤はジプロピレングリコールであり、前記第1インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量は前記第2インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量を超えるものである。
[2]
前記(A)の条件における前記第1保湿剤のうち前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤は、グリコールエーテル類及び1,α−アルカンジオール(ただし、α=2を除く。)から選択される1種以上である、[1]に記載のインクセット。
[3]
前記(A)の条件における前記第2保湿剤は、(a3)1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であるか又は(a4)前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤であり、かつ、該溶剤の沸点が160℃以上240℃以下である、[1]又は[2]に記載のインクセット。
[4]
前記第2保湿剤がグリコールエーテル類である、[3]に記載のインクセット。
[5]
前記非プロトン性極性溶媒の沸点が200℃以上260℃以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載のインクセット。
[6]
前記(A)の条件における前記第1保湿剤は、前記1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であり、かつ、前記第1インクにおいて、前記1,2−ヘキサンジオール及び前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤の合計の含有量と、前記非プロトン性極性溶媒の含有量と、の質量比は、0.6〜2.6である、[1]〜[5]のいずれかに記載のインクセット。
[7]
前記樹脂粒子は、ポリオレフィンワックス及びパラフィンワックスのうち少なくともいずれかである、[1]〜[6]のいずれかに記載のインクセット。
[8]
[1]〜[7]のいずれかに記載のインクセットを用いて記録する、インクジェット記録装置。
[9]
[1]〜[7]のいずれかに記載のインクセットを用いて記録された、記録物。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本明細書において、「沸点」とは、1気圧下相当の沸点を意味する。
[インクセット]
本発明の一実施形態に係るインクセットは、所定の組成を有する第1インク及び第2インクを含み、かつ、後述する所定の(A)又は(B)のうちいずれかの条件を満たすものである。
上記第1インクは、色材、樹脂粒子、第1保湿剤、及び非プロトン性極性溶媒を含有する。
上記第2インクは、上記第1インクに含まれる色材の含有量を超える量の色材、上記第1インクに含まれる樹脂粒子の含有量未満の量の樹脂粒子、第2保湿剤、及び非プロトン性極性溶媒を含有する。
一方で、上記の第1インク及び第2インクは共に、沸点が280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含有しない。これにより、乾燥プロセスの負荷を低減することができる。
ここで、上記の「実質的に含有しない」とは、インクの総質量(100質量%)に対して、例えば1.0質量%以上含有しないことであり、好ましくは0.5質量%以上含有しないことであり、より好ましくは0.1質量%以上含有しないことであり、さらに好ましくは0.05質量%以上含有しないことであり、さらにより好ましくは0.01質量%以上含有しないことであり、最も好ましくは0.001質量%以上含有しないことである。
なお、本実施形態のインクセットは、上記の第1インク及び第2インクからなることが好ましいが、上記の第1インク及び第2インクに加えて、これらのインクと異なる他のインクをさらに含んでもよい。上記の第1インク及び第2インクに加えて、これらのインクと異なる他のインクをさらに含む場合、当該他のインクは沸点が280℃以上のアルキルポリオールを含有してもよい。
以下、本実施形態のインクセットを構成する各インク(インク組成物)に含まれるか、又は含まれ得る添加剤(成分)を説明する。
以降では、本実施形態のインクセットを構成する第1インク、第2インク、及びこれらのインクと異なる他のインクをさらに含む場合は当該他のインクを、纏めて「インク」と称することもある。
なお、特段の記載がない限り、第1インクが含有する各成分及び第2インクが含有する各成分は、種類及びその物性並びに含有量などの点で、互いに独立して選定される。また、一のインクセットに含まれる第1インク及び第2インクがいずれも1種単独からなる場合だけでなく、第1インクが複数種存在する場合及び第2インクが複数種存在する場合についても、上記と同様、それぞれのインクに含まれる各成分の種類及びその物性並びに含有量などは、互いに独立して選定される。
さらに、一のインクセットに含まれる第1インクが複数種存在する場合、「第1インクの含有量」は、それぞれの第1インクにおける含有量の平均値を意味する。なお、第2インクが複数種存在する場合も同様とする。
〔保湿剤〕
本実施形態のインクセットに含まれる第1インク及び第2インクは、共に保湿剤を含有する。ここで、本明細書における「第1保湿剤」とは第1インクに含まれる保湿剤を意味し、本明細書における「第2保湿剤」とは第2インクに含まれる保湿剤を意味する。第1保湿剤及び第2保湿剤は、互いに、(A)又は(B)の条件のいずれかを満たすという相関性がある。以下では、(A)及び(B)の条件ごとに説明する。
まず、上記(A)の条件について説明する。当該(A)において、上記第1保湿剤は、(a1)1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であるか、又は(a2)前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤である。加えて、当該第1保湿剤のうち上記1,2−アルカンジオール以外の溶剤の沸点が200℃以上260℃以下である。つまり、上記第1保湿剤は、1,2−アルカンジオールを含むか否かによらず、所定の沸点である1,2−アルカンジオール以外の溶剤を必須に含む。
第1保湿剤の沸点が160℃以上であると、間欠印刷特性に優れる。一方で、第1保湿剤の沸点が260℃以下であると、グリセリン等が添加されないため、速乾性が良好となり、記録物の耐擦性が優れたものとなる。
第1保湿剤である上記の1,2−アルカンジオール以外の溶剤としては、沸点が200℃以上260℃以下である限り特に限定されないが、例えば、グリコールエーテル類、1,α−アルカンジオール(ただし、α=2を除く。)が挙げられる。
上記グリコールエーテル類としては、以下に限定されないが、例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びジブチレングリコール等のポリアルキレングリコール類が挙げられる。上記1,α−アルカンジオール(ただし、α=2を除く。)としては、以下に限定されないが、例えば、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオールが挙げられる。上記ポリアルキレングリコール類に含まれるアルキレングリコールモノエーテルとしては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチエレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。上記ポリアルキレングリコール類に含まれるアルキレングリコールジエーテルとしては、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、及びジプロピレングリコールジエチルエーテルが挙げられる。上記グリコールエーテル類の中でも、保湿性に優れたものとなるため、ポリアルキレングリコール類が好ましい。
これらの中でも、適切な保湿性の付与が可能となるため、グリコールエーテル類及び1,α−アルカンジオール(ただし、α=2を除く。)から選択される1種以上が好ましい。
上記第1保湿剤が(a1)1,2−アルカンジオール及び当該1,2−アルカンジオール以外の溶剤である場合、第1インクにおいて、当該第1保湿剤の合計の含有量と後述する非プロトン性極性溶媒の含有量との質量比(「第1保湿剤の合計の含有量」:「非プロトン性極性溶媒の含有量」)は、0.6〜2.6が好ましい。質量比が上記範囲内であると、密着性が優れたものとなる。
また、上記(A)においては、上記第1保湿剤の沸点が上記第2保湿剤の沸点を超えるという条件も満たされる。なお、本明細書における「第1保湿剤の沸点」とは、第1保湿剤が2種以上の溶剤からなる場合、当該2種以上の溶剤が有する沸点の平均値を意味し、「第2保湿剤の沸点」についても同様である。
当該条件を満たすことを前提として、上記第2保湿剤は、(a3)1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であるか、又は(a4)前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤である。加えて、当該第2保湿剤のうち上記1,2−アルカンジオール以外の溶剤の沸点が160℃以上240℃以下であることが好ましい。つまり、上記第2保湿剤は、1,2−アルカンジオールであってもよいが、1,2−アルカンジオールを含むか否かによらず、所定の沸点である1,2−アルカンジオール以外の溶剤を含むことが好ましい。
第2保湿剤の沸点が160℃以上であると、間欠印刷特性に優れる。一方で、第2保湿剤の沸点が240℃以下であると、乾燥負荷を効果的に低減させることができる。
第2保湿剤である上記の1,2−アルカンジオール以外の溶剤としては、沸点が160℃以上240℃以下であって第1保湿剤の沸点よりも低い限り、特に限定されないが、乾燥性に優れるため、グリコールエーテル類が好ましく挙げられる。
次に、上記(B)の条件について説明する。上記の第1保湿剤及び第2保湿剤は共にジプロピレングリコールである。加えて、上記第1インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量は、上記第2インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量を超える。
第1インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量は、第1インクの総質量(100質量%)に対して、3〜30質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。一方で、第2インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量は、3〜30質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。第1インク及び第2インクに含まれるジプロピレングリコールの各含有量が上記範囲内であると、乾燥負荷を効果的に低減させることができる。
なお、本実施形態のインクセットが上記の第1インク及び第2インクと異なる他のインクをさらに含む場合、当該他のインクは上述の保湿剤を含有してもよい。
〔色材〕
本実施形態のインクセットに含まれる第1インク及び第2インクは、色材を含有する。上記色材は、顔料及び染料から選択される。
(1.顔料)
上記色材のうち顔料は、水に不溶又は難溶であるだけでなく光やガス等に対しても退色しにくい性質を有する。そのため、顔料を用いたインクにより記録された記録物は、耐水性、耐ガス性、耐光性、及び保存安定性が良好となる。
顔料としては、無機顔料及び有機顔料のいずれも使用可能である。これらの中でも、発色性が良好であって、比重が小さいため分散時に沈降しにくいことから、無機顔料に属するカーボンブラック及び有機顔料のうち少なくともいずれかが好ましい。
無機顔料としては、特に限定されないが、例えば、カーボンブラック、酸化鉄、及び酸化チタンが挙げられる。
上記のカーボンブラックとしては、特に限定されないが、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、及びチャンネルブラック(C.I.ピグメントブラック7)が挙げられる。また、カーボンブラックの市販品として、例えば、No.2300、900、MCF88、No.20B、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B(以上全て商品名、三菱化学社(Mitsubishi Chemical Corporation)製)、カラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリテックス35、U、V、140U、スペシャルブラック6、5、4A、4、250(以上全て商品名、デグサ社(Degussa AG)製)、コンダクテックスSC、ラーベン1255、5750、5250、5000、3500、1255、700(以上全て商品名、コロンビアカーボン社(Columbian Carbon Japan Ltd)製)、リガール400R、330R、660R、モグルL、モナーク700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、エルフテックス12(以上全て商品名、キャボット社(Cabot Corporation)製)が挙げられる。
有機顔料としては、特に限定されないが、例えば、キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料、及びアゾ系顔料が挙げられる。有機顔料の具体例としては、下記のものが挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、15:34、16、18、22、60、65、66、C.I.バットブルー4、60が挙げられる。
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、254、264、C.I.ピグメントバイオレット19、23、32、33、36、38、43、50が挙げられる。
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、151、153、154、155、167、172、180、185、213が挙げられる。
なお、グリーンインクやオレンジインク等、上記以外の色のインクに用いられる顔料としては、従来公知のものが挙げられる。
顔料は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(2.染料)
上記色材のうち染料としては、以下に限定されないが、例えば、酸性染料、直接染料、反応性染料、及び塩基性染料が挙げられる。染料の具体例として、C.I.アシッドイエロー17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー9,45,249、C.I.アシッドブラック1,2,24,94、C.I.フードブラック1,2、C.I.ダイレクトイエロー1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック3,4,35が挙げられる。
染料は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記第2インクに含まれる色材の含有量は、上記第1インクに含まれる色材の含有量よりも多い。第1インク及び第2インクは、色材量の観点で、それぞれ淡インク及び濃インクと言い換えることができる。
上記第1インクに含まれる色材の含有量は、第1インクの総質量(100質量%)に対して、1〜7質量%が好ましい。また、上記第2インクに含まれる色材の含有量は、第2インクの総質量(100質量%)に対して、0.1〜2質量%が好ましい。
なお、本実施形態のインクセットが上記の第1インク及び第2インクと異なる他のインクをさらに含む場合、当該他のインクは上述の色材を含有してもよい。
〔樹脂粒子〕
本実施形態のインクセットに含まれる第1インク及び第2インクは、樹脂粒子を含有する。上記の第1インク及び第2インクが樹脂粒子を含有することにより、記録物の耐擦性が優れたものとなる。
また、上記第2インクに含まれる樹脂粒子の含有量は、上記第1インクに含まれる樹脂粒子の含有量よりも小さい。これにより、インクセットを構成するインク各々の粘度を揃えることができる。上記の第1インク及び第2インクに含まれる樹脂粒子の各含有量については後述する。
上記の樹脂粒子としては、以下に限定されないが、例えば、バインダー樹脂、並びにパラフィンワックス及びポリオレフィンワックス等のワックスが挙げられる。
(1.バインダー樹脂)
上記のバインダー樹脂は、インクジェット記録において被記録媒体が加熱される際、樹脂被膜を形成することで、インクを被記録媒体上に十分定着させて記録物の耐擦性を良好にする効果を発揮する。そのため、バインダー樹脂は熱可塑性樹脂であることが好ましい。上記の効果によりバインダー樹脂を含有するインクを用いて記録された記録物は、インク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体上で、耐擦性が一層優れたものとなる。
また、バインダー樹脂はインク中にエマルジョン状態で含有される。バインダー樹脂をエマルジョン状態でインク中に含有させることにより、インクの粘度をインクジェット記録方式において適正な範囲に調整しやすく、かつ、インクの保存安定性及び吐出安定性に優れたものとなる。
なお、本明細書における「吐出安定性」とは、ノズルの目詰まりがなく常に安定したインク滴をノズルから吐出させる性質をいう。
バインダー樹脂としては、以下に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル、シアノアクリレート、アクリルアミド、オレフィン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール、ビニルエーテル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール、及び塩化ビニリデンの単独重合体又は共重合体、フッ素樹脂、及び天然樹脂が挙げられる。中でも、(メタ)アクリル系樹脂及びスチレン−(メタ)アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかが好ましく、アクリル系樹脂及びスチレン−アクリル酸共重合体系樹脂のうち少なくともいずれかがより好ましく、スチレン−アクリル酸共重合体系樹脂がさらに好ましい。なお、上記の共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、及びグラフト共重合体のうちいずれの形態であってもよい。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」はアクリル及びそれに対応するメタクリルのうち少なくともいずれかを意味する。
上記のバインダー樹脂としては、公知の材料及び製造方法により得られるものを用いてもよく、市販品を用いてもよい。当該市販品としては、以下に限定されないが、例えば、マイクロジェルE−1002、マイクロジェルE−5002(以上商品名、日本ペイント社(Nippon Paint Co., Ltd)製)、ボンコート4001、ボンコート5454(以上商品名、DIC社製)、SAE1014(商品名、日本ゼオン社(Zeon Corporation)製)、サイビノールSK−200(商品名、サイデン化学社(SAIDEN CHEMICAL INDUSTRY CO.,LTD.)製)、ジョンクリル7100、ジョンクリル390、ジョンクリル711、ジョンクリル511、ジョンクリル7001、ジョンクリル632、ジョンクリル741、ジョンクリル450、ジョンクリル840、ジョンクリル74J、ジョンクリルHRC−1645J、ジョンクリル734、ジョンクリル852、ジョンクリル7600、ジョンクリル775、ジョンクリル537J、ジョンクリル1535、ジョンクリルPDX−7630A、ジョンクリル352J、ジョンクリル352D、ジョンクリルPDX−7145、ジョンクリル538J、ジョンクリル7640、ジョンクリル7641、ジョンクリル631、ジョンクリル790、ジョンクリル780、ジョンクリル7610(以上商品名、BASF社製)等が挙げられる。
上記のバインダー樹脂は、特に限定されないが、例えば、以下に示す調製方法により得ることができ、必要に応じて複数の方法を組み合わせてもよい。当該調製方法としては、所望の樹脂を構成する成分の単量体中に重合触媒(重合開始剤)と分散剤とを混合して重合(乳化重合)する方法、親水性部分を持つ樹脂を水溶性有機溶剤に溶解させて得られる溶液を水中に混合した後に水溶性有機溶剤を蒸留等で除去する方法、及び樹脂を非水溶性有機溶剤に溶解させて得られる溶液を分散剤と共に水溶液中に混合する方法が挙げられる。
バインダー樹脂をエマルジョン状態に分散する際に使用可能な分散剤としては、特に制限されないが、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリルリン酸ナトリウム塩、及びポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩などのアニオン性界面活性剤、並びにポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤を挙げることができる。これらの分散剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
バインダー樹脂の平均粒径は、インクの保存安定性及び吐出安定性を一層良好にするため、好ましくは5nm〜400nmの範囲であり、より好ましくは20nm〜300nmの範囲である。
ここで、本明細書における平均粒径は、動的光散乱法により測定された値で示すものとする。
各インクに含まれ得るバインダー樹脂の含有量(固形分換算)は、インクの総質量(100質量%)に対して、0.5〜5質量%の範囲が好ましく、0.5〜1.5質量%の範囲がより好ましい。含有量が上記範囲内であると、耐擦性が一層優れたものとなる。
(2.パラフィンワックス)
本実施形態におけるインクがパラフィンワックスを含有することにより、記録物にスリップ性能が付与され、これにより当該インクは耐擦性に一層優れたものとなる。なお、パラフィンワックスは、撥水性を有するため、記録物の耐水性を良好なものとすることができる。
本明細書における「パラフィンワックス」とは、いわゆる石油系ワックスを意味し、炭素数20〜30程度の直鎖状のパラフィン系炭化水素(ノルマル・パラフィン)を主成分とし、少量のイソ(iso)・パラフィンを含む重量平均分子量300〜500程度の炭化水素の混合物を意味する。
本実施形態におけるインクがパラフィンワックスをエマルジョン状態で含有することにより、インクの粘度をインクジェット記録方式において適正な範囲に調整しやすく、かつ、インクの保存安定性及び吐出安定性を一層優れたものとすることができる。
パラフィンワックスの融点は、記録物の被膜を一層強固にし、かつ記録物の耐擦性を一層良好にするため、110℃以下であることが好ましい。一方で、パラフィンワックスの融点の下限は、被記録面が乾燥してべたつくことを防止するため、60℃以上が好ましい。さらに上記融点は、インクの吐出安定性を一層良好にするため、70〜95℃がより好ましい。
パラフィンワックスの平均粒径は、安定的なエマルジョン状態とし、かつ、インクの保存安定性及び吐出安定性を一層良好にするため、好ましくは5nm〜400nmの範囲であり、より好ましくは50nm〜200nmの範囲である。パラフィンワックスとしては、市販品をそのまま利用してもよい。当該市販品としては、以下に限定されないが、例えば、AQUACER537、AQUACER539(以上商品名、BYK社製)が挙げられる。
各インクに含まれ得るパラフィンワックスの含有量(固形分換算)は、インクの総質量(100質量%)に対して、0〜1.5質量%の範囲が好ましく、0.25〜0.75質量%の範囲がより好ましい。
(3.ポリオレフィンワックス)
本実施形態におけるインクがポリオレフィンワックスを含有することにより、記録物の耐擦性を一層優れたものとすることができる。ポリオレフィンワックスとしては、以下に限定されないが、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスが挙げられ、中でもポリエチレンワックスが好ましい。
ポリエチレンワックスの製造方法を例示すると、エチレンを重合して製造したり、あるいは一般成形用のポリエチレンを熱分解により低分子量化して製造したりすることでポリエチレンワックスを作製する。そして、このポリエチレンワックスを酸化してカルボキシル基や水酸基を付加し、さらに界面活性剤を使用して乳化して、安定性に優れた水性エマルジョンの形態で、ポリエチレンワックスが得られる。
ポリオレフィンワックスとしては、市販品をそのまま利用してもよい。このうちポリエチレンワックスの市販品としては、以下に限定されないが、例えば、ノプコートPEM17(商品名、サンノプコ社(SANNOPCO LIMITED)製)、ケミパールW4005(商品名、三井化学社(Mitsui Chemicals, Inc.)製)、AQUACER515、AQUACER593(以上商品名、BYK社製)が挙げられる。
ポリオレフィンワックスの平均粒径は、インクの保存安定性及び吐出安定性を一層良好にするため、好ましくは5nm〜400nmの範囲であり、より好ましくは50nm〜200nmの範囲である。
各インクに含まれ得るポリオレフィンワックスの含有量(固形分換算)は、インクの総質量(100質量%)に対して、0〜1.5質量%の範囲が好ましく、0.25〜0.75質量%の範囲がより好ましい。
これまで説明してきたものの中でも、記録物の耐擦性がより一層優れたものとなるため、樹脂粒子はポリオレフィンワックス及びパラフィンワックスのうち少なくともいずれかであることが好ましい。
なお、各インクは、樹脂粒子として、ポリオレフィンワックス及びパラフィンワックス以外のワックスを含有してもよい。ワックスは、形成された記録物の表面にスリップ性能を付与し耐擦性をより良好にする機能を有する。当該ワックスは、インク中にエマルジョン状態で含有されていることが好ましい。インク中のワックスがエマルジョン状態で存在することにより、インクの粘度をインクジェット記録方式において適正な範囲に調整しやすく、かつ、インクの保存安定性及び吐出安定性を一層優れたものとすることができる。
なお、本実施形態のインクセットが上記の第1インク及び第2インクと異なる他のインクをさらに含む場合、当該他のインクは上述の樹脂粒子を含有してもよい。
〔非プロトン性極性溶媒〕
本実施形態のインクセットに含まれる第1インク及び第2インクは、非プロトン性極性溶媒を含有する。上記の第1インク及び第2インクが非プロトン性極性溶媒を含有することにより、これらのインクに含まれる上述の樹脂粒子を溶解するため、インクジェット記録の際にノズルの目詰まりを効果的に防止することができる。
上記の第1インク及び第2インクが含有する非プロトン性極性溶媒は、互いに同一の成分であってもよい。
非プロトン性極性溶媒としては、以下に限定されないが、ピロリドン類、ラクトン類、スルホキシド類、イミダゾリジノン類、スルホラン類、尿素誘導体、ジアルキルアミド類、環状エーテル類、及びアミドエーテル類からなる群より選択される一種以上を含むのが好ましい。
上記ピロリドン類の具体例としては、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、及びN−エチル−2−ピロリドンが挙げられる。上記ラクトン類の具体例としては、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、及びε−カプロラクトンが挙げられる。上記スルホキシド類の具体例としては、ジメチルスルホキシド及びテトラメチレンスルホキシドが挙げられる。上記イミダゾリジノン類の具体例としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが挙げられる。上記スルホラン類の具体例としては、スルホラン及びジメチルスルホランが挙げられる。上記尿素誘導体の具体例としては、ジメチル尿素及び1,1,3,3−テトラメチル尿素が挙げられる。上記ジアルキルアミド類の具体例としては、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミドが挙げられる。上記環状エーテル類の具体例としては、1,4−ジオキサン及びテトラヒドロフランが挙げられる。
また、上記アミドエーテル類としては、下記一般式(1)で示される溶剤が該当する。
・・・(1)
上記式(1)中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基であることが好適である。「炭素数1〜4のアルキル基」は、直鎖状または分岐状のアルキル基であってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基であり得る。Rが炭素数1〜4のアルキル基の式(1)で示される溶剤は、インク組成物に適度な擬塑性を付与することができ、これによりインクの良好な吐出安定性を確保することができる。また、Rが炭素数1〜4のアルキル基の式(1)で示される溶剤は、特に樹脂溶解作用が強いため好ましい。
上記式(1)で示される溶剤のHLB値は、好ましくは10.5以上20.0以下であり、より好ましくは12.0以上18.5以下である。式(1)で示される溶剤のHLB値が上記範囲内にあると、インクに適度な擬塑性を付与できる点及び樹脂成分との相互作用の点で、一層好適である。
なお、式(1)で示される溶剤のHLB値とは、有機概念図における無極性値(I)と有機性値(O)との比(以下、単に「I/O値」ともいう)から下式により算出された値である。
HLB値=(無極性値(I)/有機性値(O))×10
具体的には、I/O値は、「系統的有機定性分析混合物編」(藤田穆著、風間書房、1974年)、「染色理論化学」(黒木宣彦著、槙書店、1966年)、「有機化合物分離法」(井上博夫著、裳華房、1990年)の各文献に基づいて算出することができる。
これらの非プロトン性極性溶媒の中でも、被記録媒体に対する定着性が優れたものとなるため、ピロリドン類、ラクトン類、スルホキシド類、及びアミドエーテル類からなる群より選択される一種以上がより好ましい。
上記非プロトン性極性溶媒の沸点は、200℃以上260℃以下が好ましい。
上記非プロトン性極性溶媒の具体例としては、以下に限定されないが、2−ピロリジノンが好適に用いられる。
上記の第1インク及び第2インクにそれぞれ含まれる非プロトン性極性溶媒は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記の第1インク及び第2インクにそれぞれ含まれる非プロトン性極性溶媒の含有量は、インクの総質量(100質量%)に対して、3〜30質量%の範囲が好ましく、8〜20質量%の範囲がより好ましい。
なお、本実施形態のインクセットが上記の第1インク及び第2インクと異なる他のインクをさらに含む場合、当該他のインクは上述の非プロトン性極性溶媒を含有してもよい。
〔界面活性剤〕
本実施形態のインクセットに含まれる各インクは、界面活性剤を含有してもよい。その他の界面活性剤として、以下に限定されないが、例えばノニオン系界面活性剤が挙げられる。ノニオン系界面活性剤は、被記録媒体上でインクを均一に拡げる作用がある。そのため、ノニオン系界面活性剤を含むインクを用いてインクジェット記録を行った場合、滲みの殆ど無い高精細な画像が得られる。このようなノニオン系界面活性剤としては、以下に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、シリコン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル系、多環フェニルエーテル系、ソルビタン誘導体、及びフッ素系の界面活性剤が挙げられる。
界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
各インクに含まれ得る界面活性剤の含有量は、インクの総質量(100質量%)に対して、1.5質量%以下の範囲であればよい。
〔水〕
本実施形態のインクセットに含まれる各インクは、水を含有してもよい。特に、当該インクが水性インクである場合、水は、インクの主となる媒体であり、インクジェット記録において被記録媒体が加熱される際、蒸発飛散する成分となる。
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加などによって滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いたインクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。
〔その他の成分〕
本実施形態のインクセットに含まれる各インクは、上記の成分に加えて、上記以外の有機溶剤、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、及びキレート化剤などをさらに含有してもよい。
〔インクの製造方法〕
本実施形態のインクセットに含まれる各インクは、上述の成分(材料)を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過などを行い、不純物を除去することにより得ることができる。ここで、インクが顔料を含有する場合、当該顔料は、あらかじめ溶媒中に均一に分散させた状態に調製してから混合することが、取り扱いが簡便になるため好ましい。
各材料の混合方法としては、メカニカルスターラーやマグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法として、例えば、遠心濾過やフィルター濾過などを必要に応じて行うことができる。
〔被記録媒体〕
本実施形態のインクセットは、インク吸収性の被記録媒体だけでなく、インク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体を用いたインクジェット記録にも適したものである。
インク吸収性の被記録媒体として、以下に限定されないが、例えば、普通紙、上質紙、及び光沢紙などのインクジェット記録用専用紙が挙げられる。インク低吸収性の被記録媒体として、アート紙、コート紙、及びマット紙などの印刷本紙が挙げられる。インク非吸収性の被記録媒体として、以下に限定されないが、例えば、インクジェット印刷用に表面処理をしていない(すなわち、インク吸収層を形成していない)プラスチックフィルム、並びに紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているもの及びプラスチックフィルムが接着されているものが挙げられる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、及びポリプロピレンが挙げられる。
なお、本明細書において「インク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体」とは、「ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m以下である被記録媒体」を示す。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。
このように、本実施形態によれば、記録物の耐擦性(特に混色時の耐擦性)及び間欠印刷特性に優れたインクセット、当該インクセットを用いたインクジェット記録装置、及び当該インクセットを用いて記録された記録物を提供することができる。より具体的に言えば、インク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体上に、複数種の水系インクで構成されるインクセットを記録する場合に水分乾燥目的で記録後に乾燥を行っても、ノズル近傍のインクが乾燥固化するのを効果的に防止できることから間欠印刷特性が優れたものとなる。加えて、上記の場合に、インクセットを構成する第1インク及び第2インクに含まれる各保湿剤が所定の関係を有すること等により、記録物の乾燥効率が高くなり、記録物(画像)の耐擦性が優れたものとなる。
[インクジェット記録装置]
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置は、上記実施形態のインクセットを用いて上述の被記録媒体に記録するものである。当該インクジェット記録装置は、吐出手段及び乾燥手段を備えたものである。
〔構成〕
上記の吐出手段は、インクジェット記録方式で、被記録媒体上にインクセットを構成する各インクの液滴を吐出して、画像を形成するものである。
上記の乾燥手段は、インクが吐出されて着弾することにより画像が形成された被記録媒体を加熱して、当該画像を乾燥するものである。
〔動作〕
上記の吐出手段は、上記実施形態のインクセットを用いることにより、間欠印刷特性に優れたものとなる。当該吐出手段としては従来公知の方式を使用でき、中でも圧電素子の振動を利用して液滴を吐出させる動作、即ち電歪素子の機械的変形によりインク滴を形成するヘッドを用いた記録動作が挙げられる。当該記録動作により、優れた記録を行うことができる。
上記の乾燥手段では、画像が形成された被記録媒体を加熱することにより、被記録媒体上に吐出されたインク中に含まれる水分などが速やかに蒸発飛散して、インク中に含まれる樹脂粒子によって被膜が形成される。このようにして、被記録媒体上においてインク乾燥物が強固に定着(接着)して、耐擦性に優れた高画質な画像を短時間で得ることができる。
なお、上記の「被記録媒体を加熱」するとは、被記録媒体を所望の温度まで上昇させることを言い、被記録媒体を直接加熱することに限られない。
また、乾燥手段は、吐出手段と並行して実行してもよく、吐出手段の実行後に行ってもよい。換言すれば、記録前、記録中、及び記録終了後のうち少なくともいずれかにおいて、被記録媒体が加熱されればよい。中でも、記録前に被記録媒体が加熱されることは、被記録媒体、特にインク非吸収性及び低吸収性の被記録媒体上に滲みが少ない高画質な画像を形成することができるため、好ましい。
上記乾燥手段は、以下に限定されないが、例えば、インクジェット記録装置に備えられたプラテンヒーター、インクジェット記録装置に備えられた温風機構、及びインクジェット記録装置に接続された恒温槽などの乾燥機構などを用いて、実行することができる。
上記乾燥手段における、インクが接触する被記録媒体表面の温度は、被記録媒体の材質にもよるため、特に制限されない。
[記録物]
本発明の一実施形態に係る記録物は、上記実施形態のインクセットを用いて記録されることにより得られるものである。当該記録物は画像の耐擦性に優れたものである。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[使用原料(成分)]
下記の実施例及び比較例において使用した原料(成分)は、以下の通りである。
〔色材〕
・クロモファインブルー C.I.PB15:3(大日精化社製商品名)
〔樹脂エマルジョン〕
・モビニール7470(日本合成化学社製商品名)
なお、下記表1及び表2では、樹脂エマルションの含有量を固形分換算で示した。
〔非プロトン性極性溶媒〕
・2−ピロリジノン(沸点245℃)
〔保湿剤〕
・1,2−ヘキサンジオール(沸点223℃、下記表では「1,2−HD」と記載した。)
・ジプロピレングリコール(沸点229℃、下記表では「DPG」と記載した。)
・ジエチレングリコール(沸点244℃、下記表では「DEG」と記載した。)
・ジブチレングリコール(沸点202℃、下記表では「DBG」と記載した。)
・1,5−ペンタンジオール(沸点242℃、下記表では「1,5−PD」と記載した。)
・プロピレングリコール(沸点187℃、下記表では「PG」と記載した。)
・エチレングリコール(沸点196℃、下記表では「EG」と記載した。)
・1,3−ブチレングリコール(沸点207℃、下記表では「BG」と記載した。)
〔界面活性剤〕
・BYK−348(ビックケミー社製商品名)
〔水〕
・純水
[顔料分散液の調製]
水溶性樹脂(メタクリル酸/ブチルアクリレート/スチレン/ヒドロキシエチルアクリレート=25/50/15/10の質量比で共重合したもの。重量平均分子量12,000)40質量部を、水酸化カリウム7質量部、水23質量部、及びトリエチレングリコール−モノ−n−ブチルエーテル30質量部を混合した液に投入し、80℃で撹拌しながら加熱して樹脂水溶液を調製した。
上記の樹脂水溶液(固形分43%)1.75kgに、上記の各顔料3.0kg、及び水10.25kgを配合し、混合撹拌機で撹拌しプレミキシングを行い、混合液を得た。0.5mmのジルコニアビーズを85%充填した1.5リットルの有効容積を有する多ディスク型羽根車を備えた横型のビーズミルを用いて、上記の混合液を多パス方式により分散させた。具体的には、ビーズ周速8m/秒、1時間に30リットルの吐出量で2パス行い、平均粒径325nmの顔料分散混合液を得た。次に、0.05mmのジルコニアビーズを95%充填した1.5リットルの有効容積を有する横型のアニュラー型のビーズミルを用いて、上記顔料分散混合液の循環分散を行った。スクリーンは0.015mmのものを使用し、ビーズ周速10m/秒で、顔料分散混合液量10kgを循環量300リットル/時で4時間分散処理を行い、顔料固形分20%、水溶性樹脂5%の水性の顔料分散液を得た。
[インク及びインクセットの調製]
下記の表1及び表2に示す組成(ただし、表中の色材としては上記で調製した顔料分散液を使用した。)で、第1インク及び第2インクをそれぞれ調製した(表中、色材は顔料分散液のうちの色材の固形分濃度で表す。)。各インクは、容器に入れてマグネチックスターラーで2時間撹拌混合した後、孔径5μmのメンブランフィルターで濾過してゴミや粗大粒子などの不純物を除去することにより調製した。
そして、下記の表1及び表2に示すように第1インク及び第2インクを組み合わせて、各インクセットを得た。なお、表1及び表2中の配合量の数値は、全て質量%を示す。
[評価方法]
〔耐擦性〕
プリンター PX−G930(セイコーエプソン社(Seiko Epson Corporation)製商品名)の一部を改造して、インクジェット記録時に被記録媒体を加熱調節できるプリンターとした。このプリンターのインクカートリッジに各実施例及び各比較例のインクセットを構成する各色のインク、即ち第1インク及び第2インクを充填した。そして、縦720dpi×横720dpiの解像度で、被記録媒体(3M社製のIJ180)上に上記各色のインクを吐出し、乾燥することにより、インクジェット記録を行い、複数色(混色)からなる記録物を得た。なお、インクジェット記録時に45℃で被記録媒体を加熱した。
インクジェット記録後、得られた記録物を60℃で1分間乾燥した。その後、この記録物を16時間室温で放置した。
学振型摩擦堅牢度試験機(TESTER SANGYO CO.LTD製のAB−01 RUBBING TESTER、荷重500g)を用いて、金巾3号で記録物を50回擦り、被記録面に傷や剥がれが発生したか否かを目視で観察した。
このように、本明細書における「耐擦性」とは、被記録媒体上に形成された画像に摩擦力を与えたときに、画像が被記録媒体から剥がれにくい性質をいう。評価基準は以下の通りである。評価結果を表3及び表4に示す。
○:傷及び剥がれは共に見られなかった。
△:傷は一箇所以上見られたが、剥がれは全く見られなかった。
×:傷及び剥がれが共に一箇所以上見られた。
〔間欠印刷特性〕
環境温度50℃で60分間放置後に各色のインク、即ち第1インク及び第2インクを吐出させた点以外は、上記の耐擦性評価と同様にしてインクジェット記録を行った。本評価は、2ショット目の着弾位置がどの程度ずれたかという観点で行った。なお、1ショット当たりの吐出重量を7ngとした。
このように、本明細書における「間欠印刷特性」とは、プリンターのヘッドから吐出されたインクが、狙った着弾位置から(殆ど)ずれない性質をいう。評価基準は以下の通りである。評価結果を表3及び表4に示す。
○:着弾位置のズレ幅が50μm未満であった。
△:着弾位置のズレ幅が50μm以上であった。
×:吐出しなかった。
上記の評価結果より、所定の組成を有する第1インク及び第2インクを含み、かつ、当該第1インク及び第2インクにそれぞれ含まれる第1保湿剤及び第2保湿剤が、所定の条件((A)又は(B))を満たすインクセット(各実施例)は、そうでないインクセット(各比較例)に比べて、間欠印刷特性及び記録物の耐擦性が共に優れることが分かった。
また、第1インクの評価は良いが第2インクの評価が悪かったり、第2インクの評価は良いが第1インクの評価が悪かったりする場合があるのは、添加する保湿剤の種類が互いに異なるためであることが分かった。

Claims (9)

  1. 色材、樹脂粒子、第1保湿剤、及び非プロトン性極性溶媒を含有し、沸点が280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含有しない第1インクと、
    前記第1インクに含まれる色材の含有量を超える量の色材、前記第1インクに含まれる樹脂粒子の含有量未満の量の樹脂粒子、第2保湿剤、及び前記非プロトン性極性溶媒を含有し、沸点が280℃以上のアルキルポリオールを実質的に含有しない第2インクと、
    を含み、かつ、
    下記(A)又は(B)の条件を満たす、インクセット。
    (A)前記第1保湿剤は、(a1)1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であるか又は(a2)前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤であり、該溶剤の沸点が200℃以上260℃以下であり、かつ、前記第1保湿剤の沸点は前記第2保湿剤の沸点を超えるものである。
    (B)前記第1保湿剤及び前記第2保湿剤はジプロピレングリコールであり、前記第1インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量は前記第2インクに含まれるジプロピレングリコールの含有量を超えるものである。
  2. 前記(A)の条件における前記第1保湿剤のうち前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤は、グリコールエーテル類及び1,α−アルカンジオール(ただし、α=2を除く。)から選択される1種以上である、請求項1に記載のインクセット。
  3. 前記(A)の条件における前記第2保湿剤は、(a3)1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であるか又は(a4)前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤であり、かつ、該溶剤の沸点が160℃以上240℃以下である、請求項1又は2に記載のインクセット。
  4. 前記第2保湿剤がグリコールエーテル類である、請求項3に記載のインクセット。
  5. 前記非プロトン性極性溶媒の沸点が200℃以上260℃以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクセット。
  6. 前記(A)の条件における前記第1保湿剤は、前記1,2−アルカンジオール及び該1,2−アルカンジオール以外の溶剤であり、かつ、
    前記第1インクにおいて、前記1,2−ヘキサンジオール及び前記1,2−アルカンジオール以外の溶剤の合計の含有量と、前記非プロトン性極性溶媒の含有量と、の質量比は、0.6〜2.6である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクセット。
  7. 前記樹脂粒子は、ポリオレフィンワックス及びパラフィンワックスのうち少なくともいずれかである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクセット。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクセットを用いて記録する、インクジェット記録装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクセットを用いて記録された、記録物。
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