JP2013144511A - 同軸二輪車の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】警告が必要な状況であるか否かを判定し、必要に応じて警告を発報する。
【解決手段】同軸二輪車の制御方法であって、車体と、前記車体に連結して設けられたハンドルの傾動角度に基づいて走行速度を制御し、検出装置によって検出された前記走行速度が所定の速度を超過している場合に、搭乗者に警告を発する。同軸二輪車の進行方向を正の方向とし、走行速度が所定の速度を超過したときに、ハンドルの傾動の角速度が正の方向である場合には警告を発し、ハンドルの傾動の角速度が負の方向である場合には警告を停止する。
【選択図】図2
【解決手段】同軸二輪車の制御方法であって、車体と、前記車体に連結して設けられたハンドルの傾動角度に基づいて走行速度を制御し、検出装置によって検出された前記走行速度が所定の速度を超過している場合に、搭乗者に警告を発する。同軸二輪車の進行方向を正の方向とし、走行速度が所定の速度を超過したときに、ハンドルの傾動の角速度が正の方向である場合には警告を発し、ハンドルの傾動の角速度が負の方向である場合には警告を停止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、同軸二輪車の制御方法に関する。
従来より、人間を搭乗させて走行する同軸二輪車が知られている。当該同軸二輪車は、倒立制御が正常に動作している場合には、安定した状態で自律走行する。
ここで、仮に倒立制御状態が正常に動作しなくなった場合であっても、低速で走行しているほどその影響が小さくなる。したがって、同軸二輪車の速度が所定の速度を超えた場合、搭乗者に減速を促すために、警告音を発生させることが考えられる。
特許文献1には、でこぼこな表面を有する地面上で動作する、同軸二輪車が開示されている。
特許文献2には、搭乗者に車両速度を知らせるために、速度の提示音を発音する同軸二輪車について開示されている。
特許文献3には、姿勢角速度(ピッチ角速度)と車輪の角速度とを用いて、車両速度を求める同軸二輪車について開示されている。特に、姿勢角速度が車両速度に影響を与える点について記載されている。
同軸二輪車において、搭乗者が加速度を減少させたい場合に、ハンドルを進行方向とは逆方向に傾動させる。このとき同軸二輪車はバランスをとるために、一旦、車輪を加速させる。その結果、搭乗者によるブレーキの操作中に走行速度が所定の速度を超えることによって、警告が発せられることがあった。
本発明にかかる同軸二輪車の制御方法は、車体と、前記車体に連結して設けられたハンドルの傾動角度に基づいて走行速度を制御し、検出装置によって検出された前記走行速度が所定の速度を超過している場合に、搭乗者に警告を発する同軸二輪車の制御方法であって、前記同軸二輪車の進行方向を正の方向とし、前記走行速度が所定の速度を超過したときに、前記ハンドルの傾動の角速度が正の方向である場合には警告を発し、前記ハンドルの傾動の角速度が負の方向である場合には警告を停止する。
これにより、搭乗者が進行方向への加速度を小さくしようとする間、すなわち、ハンドルの傾動の角速度が負のときは警告の発報を停止させることができる。
これにより、搭乗者が進行方向への加速度を小さくしようとする間、すなわち、ハンドルの傾動の角速度が負のときは警告の発報を停止させることができる。
警告が必要な状況であるか否かを判定し、必要に応じて警告を発報する。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる同軸二輪車の構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる同軸二輪車の構成図である。
同軸二輪車1は、車体11と、搭乗部12と、車輪13と、速度センサ14と、ハンドル15と、を備える。
車体11は、同軸二輪車1のフレームを成す骨格体である。車体11は、角度センサ111と、演算部112と、制御部113と、車輪駆動ユニット114を備える。
角度センサ111は、搭乗者の操作によりハンドル15が前後方向に傾動した角度(ピッチ角)を検出する検出装置である。典型的には、角度センサ111は、車体11とハンドル15との連結部に設けられている。角度センサ111は、検出したハンドル15の傾動角を制御部113に出力する。
演算部112は、速度センサ14や、角度センサ111の計測情報に基づいて演算を行う。例えば演算部112は、速度センサ14により検出された速度が、あらかじめ定めた制限速度以下であるか否かの判定を行う。また例えば演算部112は、速度センサ14により検出された速度が、あらかじめ定めた制限速度を超過している場合に、角度センサ111の計測情報に基づいて、ハンドル15のピッチ角の変化が、ハンドル15を後傾させる方向であるか否かを判定する。
制御部113は、搭乗者によるハンドル15の操作に基づき、駆動回路を介して車輪駆動ユニット114を駆動制御する。また制御部113は、演算部112が行った演算結果に基づき、警告を発報するための制御信号を出力する。
車輪駆動ユニット114は、例えばモータである。典型的には、車輪駆動ユニット114は、各車輪13に対応するように複数設けられている。車輪駆動ユニット114は、制御部113の制御に基づいて車輪13を動作させる。
搭乗部12は、車体11に上面に設けられている。典型的には搭乗者は、同軸二輪車1の操作時には搭乗部12に立ち、ハンドル15を把持する。
車輪13は、車体11の側面に同軸上に設けられ、独立して回転駆動を行う。具体的には、車輪13は、搭乗者によるハンドル15の操作に基づいて、制御部113が車輪駆動ユニット114を駆動制御することにより、回転駆動が制御される。
速度センサ14は、車輪13に設けられている検出装置である。例えば、速度センサ14は車輪13の回転速度に基づいて、同軸二輪車1の走行速度を検出する。速度センサ14は、検出した走行速度を、演算部112に出力する。
ハンドル15は、典型的には車体11の前方中央に連結されている操作レバーである。ハンドル15は、ピッチ軸回転方向(前後方向)に傾動し、その傾動角度に基づいて、同軸二輪車1の走行状態の加減速を決定する。より具体的には、ハンドル15を前方に傾動させると、その角速度に基づいて、同軸二輪車1は加速する。ハンドル15を後方に傾動させると、その角速度に基づいて、同軸二輪車1は減速する。
またハンドル15には、制御部113から入力した制御信号に基づいて、警告音を発報するスピーカーが設けられている。
またハンドル15には、制御部113から入力した制御信号に基づいて、警告音を発報するスピーカーが設けられている。
次に、同軸二輪車1が警告を発する処理フローについて説明する。図2は、同軸二輪車1が警告を発するフローチャートである。
まず、人が同軸二輪車1に搭乗する。このとき、同軸二輪車1は倒立状態を開始する(ステップS1)。
速度センサ14は、ハンドル15を傾けて走行状態になった後に、速度検出を行う(ステップS2)。
演算部112は、速度センサ14により検出された走行速度が、制限速度以下であるか否かを判定する(ステップS3)。走行速度が制限速度以下であれば(ステップS3でYes)、ステップS2に戻り、繰り返し速度検出を行う。走行速度が制限速度以下でなければ(ステップS3でNo)、ステップS4に進む。
演算部112は、ハンドル15のピッチ角速度の正負を判定する(ステップS4)。ここでピッチ角速度が正とはハンドル15を前方に傾動させる状態であり、ピッチ角速度が負とはハンドル15を後方に傾動させる状態とする。例えば演算部112は、現在のハンドル15のピッチ角と、それ以前に取得したハンドル15のピッチ角とを比較することで、ピッチ角速度の正負を算出して判定する。
ピッチ角速度が負であれば(ステップS4でNo)、ステップS2に戻り、繰り返し速度検出を行う。ピッチ角速度が正であれば(ステップS4でYes)、ステップS5に進む。なお、演算部112により算出したピッチ角速度が負であっても、あらかじめ設定した閾値よりも大きな値であるか否かを判定することで、通常の走行時のふらつきの範囲で負になる場合を除外することができる。
ピッチ角速度が負であれば(ステップS4でNo)、ステップS2に戻り、繰り返し速度検出を行う。ピッチ角速度が正であれば(ステップS4でYes)、ステップS5に進む。なお、演算部112により算出したピッチ角速度が負であっても、あらかじめ設定した閾値よりも大きな値であるか否かを判定することで、通常の走行時のふらつきの範囲で負になる場合を除外することができる。
同軸二輪車1は警告(アラーム)を発報させる(ステップS5)。これにより搭乗者に減速を促す。その後、ステップS2に戻り、繰り返し速度検出を行う。
次に、従来の制御方法と、本実施の形態による制御方法におけるアラーム発報の相違について説明する。図3は、同軸二輪車1の走行速度(左軸)とハンドルのピッチ角(右軸)の時間変化を表した図である。図3におけるハンドル15のピッチ角の表示については、同軸二輪車1を加速又は減速させない基準角度を0とし、前傾させた状態を0より大きい値とし、後傾させた状態を0より小さい値とする。なお、従来の制御方法では、同軸二輪車1の走行速度が警告速度を超えた場合に、アラームの発報を行うものとする。
時刻t0において、同軸二輪車1は停止しており、ハンドル15のピッチ角は前傾も後傾もしていない状態である。すなわちハンドル15のピッチ角は、基準とする角度(以下、基準角度)の状態とする。
時刻t0からt1において、搭乗者はハンドル15を前傾させた後、基準角度まで戻す。これにより、同軸二輪車1は、警告速度に達しない程度の速度まで加速する。時刻t0からt1では、同軸二輪車1の走行速度は警告速度以下であるので、従来の制御方法及び本実施の形態による制御方法のいずれであっても、アラームを発報しない。
時刻t1からt2では、搭乗者はハンドル15のピッチ角を変化させない。すなわち、同軸二輪車1は加減速を行わずに走行する。したがって、同軸二輪車1はt1の時刻の走行速度のまま走行を続け、その走行速度は警告速度以下であるので、従来の制御方法及び本実施の形態による制御方法のいずれであっても、アラームを発報しない。
時刻t2からt3では、搭乗者はハンドル15を後傾させることでブレーキをかける。このとき同軸二輪車1は、ハンドル15を後傾させた状態にするため、車輪13を一旦加速させる。そのため時刻t2において、同軸二輪車1が警告速度より僅かに達しない速度で走行していた場合には、ハンドル15を後継させるための速度のオーバーシュートにより、車輪13の速度が警告速度を超え、その後に減速を開始する。
ここで従来の制御方法では、同軸二輪車1は警告速度を超えるため、アラームを発報する。本実施形態による制御方法では、一旦は警告速度を超えるものの、ハンドル15のピッチ角が負であるのでアラームの発報条件を満たさず、アラームを発報しない。
ここで従来の制御方法では、同軸二輪車1は警告速度を超えるため、アラームを発報する。本実施形態による制御方法では、一旦は警告速度を超えるものの、ハンドル15のピッチ角が負であるのでアラームの発報条件を満たさず、アラームを発報しない。
時刻t3からt4では、搭乗者は後傾させたハンドル15を基準状態に戻す。このハンドル15を後傾させた状態から基準状態に戻すまでの間は、ハンドル15は基準角度より後傾された状態であるため、同軸二輪車1は減速を続ける。同軸二輪車1の速度が0となった後に、ハンドル15を基準状態とすることで、同軸二輪車1は時刻t0と同様の状態となる。
これにより、搭乗者が減速の操作をしている場合には、同軸二輪車1の車輪速度が一時的に警告速度を超えた場合であっても、警告を発しないようにすることができる。したがって、搭乗者が減速操作をせずに、同軸二輪車1の走行速度が警告速度を超えているときに、適切にアラームを発報することができる。言い換えれば、搭乗者が加速度を小さくしようとしている間、すなわち、ハンドルの傾動の角速度が負であるときは警告の発報を停止することができ、搭乗者が警告を煩わしく感じるのを低減させることができる。
実施の形態2
図4は、実際の走行の際に発生するノイズ成分を除去していない、同軸二輪車1の走行速度(左軸)とハンドルのピッチ角(右軸)の時間変化を表した図である。図4に示すように、典型的には、同軸二輪車1の走行速度やハンドルのピッチ角におけるノイズ成分は、搭乗者の操作のブレや路面の凹凸などに起因して高周波成分として表れる。
図4は、実際の走行の際に発生するノイズ成分を除去していない、同軸二輪車1の走行速度(左軸)とハンドルのピッチ角(右軸)の時間変化を表した図である。図4に示すように、典型的には、同軸二輪車1の走行速度やハンドルのピッチ角におけるノイズ成分は、搭乗者の操作のブレや路面の凹凸などに起因して高周波成分として表れる。
図5は、図4に示したようなノイズが発生する場合に、同軸二輪車1がアラームを発する処理フローである。
まず、人が同軸二輪車1に搭乗する。同軸二輪車1は、倒立状態を開始する(ステップS11)。
速度センサ14は、同軸二輪車1の走行速度を検出する(ステップS12)。
演算部112は、速度センサ14で取得した走行速度について、フィルタ処理を行う(ステップS13)。このフィルタ処理は、典型的にはローパスフィルタによる処理であり、速度センサ14によって検出された速度成分のうち、高周波成分を除去する。
同軸二輪車1は、フィルタ処理後の速度データを取得する(ステップS14)。
演算部112は、フィルタ処理後の速度が、制限速度以下であるか否かを判定する(ステップS15)。フィルタ処理後の速度が制限速度以下であれば(ステップS15でYes)、ステップS12に戻り、繰り返し速度検出を行う。フィルタ処理後の速度が制限速度以上であれば(ステップS15でNo)、ステップS16に進む。
角度センサ111は、ハンドル15のピッチ角を検出する(ステップS16)。
演算部112は、角度センサ111で取得したピッチ角データについて、フィルタ処理を行う(ステップS17)。このフィルタ処理は、典型的にはローパスフィルタによる処理であり、角度センサによって取得されたピッチ角データのうち、高周波成分を除去する。
同軸二輪車1は、フィルタ処理後のピッチ角データを取得する(ステップS18)。演算部112は、フィルタ処理後のピッチ角データに基づいて、ピッチ角速度を算出する。
演算部112は、ピッチ角速度が正であるか否かを判定する(ステップS19)。ピッチ角速度が負であれば(ステップS19でNo)、ステップS12に戻り、繰り返し速度検出を行う。ピッチ角速度が正であれば(ステップS19でYes)、ステップS20に進む。なお、ピッチ角速度が負であっても、あらかじめ設定した閾値よりも大きな値であるか否かを判定することで、通常の走行のふらつきにより負になる場合を除外することができる。
制御部113はアラームを発報させる(ステップS20)。これにより搭乗者に減速を促す。その後、ステップS12に戻り、繰り返し速度検出を行う。
これにより実際の走行時に、走行速度及びハンドル15のピッチ角ついて高周波のノイズが発生している場合であっても、適切にアラームの発報を行うことができる。すなわち、搭乗者が減速の操作をしている場合には、同軸二輪車1の車輪速度が一時的に警告速度を超えた場合であっても、警告を発しないようにすることができる。したがって、搭乗者が減速操作をせずに、同軸二輪車1の速度が警告速度を超えたときに、適切にアラームを発報することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態2においてフィルタ処理は、典型的にはローパスフィルタによる処理であるものとしたが、例えば数フレーム間の平均速度や平均のピッチ角速度を演算する処理であっても良い。ハンドル15に警告音を発報するスピーカーが設けられているものとしたが、スピーカーはハンドル15以外の場所に設けられていても良く、例えば車体11に設けられていても良い。
1 同軸二輪車
11 車体
111 角度センサ
112 演算部
113 制御部
114 車輪駆動ユニット
12 搭乗部
13 車輪
14 速度センサ
15 ハンドル
11 車体
111 角度センサ
112 演算部
113 制御部
114 車輪駆動ユニット
12 搭乗部
13 車輪
14 速度センサ
15 ハンドル
Claims (1)
- 車体と、前記車体に連結して設けられたハンドルの傾動角度に基づいて走行速度を制御し、
検出装置によって検出された前記走行速度が所定の速度を超過している場合に、搭乗者に警告を発する同軸二輪車の制御方法であって、
前記同軸二輪車の進行方向を正の方向とし、
前記走行速度が所定の速度を超過したときに、前記ハンドルの傾動の角速度が正の方向である場合には警告を発し、前記ハンドルの傾動の角速度が負の方向である場合には警告を停止する、
同軸二輪車の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006014A JP2013144511A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 同軸二輪車の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012006014A JP2013144511A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 同軸二輪車の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013144511A true JP2013144511A (ja) | 2013-07-25 |
Family
ID=49040577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012006014A Pending JP2013144511A (ja) | 2012-01-16 | 2012-01-16 | 同軸二輪車の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013144511A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017528373A (ja) * | 2015-06-26 | 2017-09-28 | シャオミ・インコーポレイテッド | セルフバランス車両管理方法、装置、プログラム及び記録媒体 |
-
2012
- 2012-01-16 JP JP2012006014A patent/JP2013144511A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017528373A (ja) * | 2015-06-26 | 2017-09-28 | シャオミ・インコーポレイテッド | セルフバランス車両管理方法、装置、プログラム及び記録媒体 |
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