JP2013144370A - 印刷方法、印刷装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】カラー印刷時に双方向印刷を行う場合に、往路での印刷面と復路での印刷面との間において、ブラックインクと各色インクとが重なる順番に違いが生じ、その結果、印刷面内にムラが発生するという課題があった。
【解決手段】ブラック列R1は3個のブラックノズル群BK−A〜C、カラー列R2は3個のカラーノズル群により構成され、画像データに対してマスク1〜3のそれぞれを適用することにより生成した各マスク画像データ1〜3を、各ブラックノズル群BK−A〜Cに割り当てる。
【選択図】図5
【解決手段】ブラック列R1は3個のブラックノズル群BK−A〜C、カラー列R2は3個のカラーノズル群により構成され、画像データに対してマスク1〜3のそれぞれを適用することにより生成した各マスク画像データ1〜3を、各ブラックノズル群BK−A〜Cに割り当てる。
【選択図】図5
Description
本発明は、印刷方法、印刷装置およびプログラムに関する。
コンピューターの出力装置として、印刷ヘッドからインクを吐出するインクジェットプリンターが普及している。特に、近年では、カラーインクを用いたカラープリンターも広く利用されている。例えば、特許文献1に記載されているように、カラープリンターの印刷ヘッドに異なるインクを吐出する複数のノズル群を副走査方向に配列したものがある。特許文献1では、ブラックインク用のノズル群を副走査方向に配列したノズル列と、各色のカラーインク用のノズル群を副走査方向に配列したノズル列とを印刷ヘッドに設けている。
しかしながら、特許文献1に記載のカラープリンターの印刷方法では、カラー印刷時に双方向印刷を行う場合に、往路での印刷面と復路での印刷面との間において、ブラックインクと各色インクとが重なる順番に違いが生じ、その結果、印刷面内にムラが発生するという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る印刷方法は、印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ画像データを印刷媒体に印刷する印刷方法であって、前記印刷ヘッドは、ブラックインクを吐出するM(Mは2以上の整数)個のノズルが副走査方向に並ぶノズル列であって、Q(Qは2以上の整数)個のブラックノズル群により構成されるブラック列と、P(Pは2以上の整数)種類のインクを吐出するN(Nは2以上の整数)個のノズルが前記ブラック列と並列するノズル列であって、前記P個のカラーノズル群により構成されるカラー列とを有し、前記ブラック列を対象とする前記画像データを前記Qの種類のマスクを用いて前記各ブラックノズル群に割り当てることを特徴とする。
本適用例によれば、ブラック列を対象とする画像データをQ種類のマスクを用いて各ブラックノズル群に割り当てることにより、ブラック列での印刷を各ブラックノズル群に分散させることができる。これによって、往路での印刷面と復路での印刷面との間において、ブラックインクと各色インクとが重なる順番に違いが生じる場合でも、印刷面内のムラの発生を抑制することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の印刷方法は、前記M=前記Nかつ前記P=前記Qであることが好ましい。
本適用例によれば、ブラック列のノズル数とカラー列のノズル数とが等しくなる。また、ブラック列の領域をカラー列の領域と同様にP分割とするため、ブラック列による印刷についてもカラー列による印刷と同様にP分割にできる。これによって、印刷に際して、カラー列をP分割した場合に必要とされる従来のパス数を変えないで、従来と比較してムラを低減した画質を実現することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の印刷方法は、前記P=3であることが好ましい。
本適用例によれば、カラー印刷に必要とされるシアンとマゼンタとイエローの3種類のインクを搭載することができ、カラー列の領域を3分割にして必要最低限のノズル群を確保することができる。これによって、カラー印刷に必要な最小のノズル群の簡易な構成で、従来と比較してムラを低減した画質を容易に実現することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の印刷方法は、前記印刷ヘッドは、前記ブラック列と前記カラー列をそれぞれ1列ずつ有することが好ましい。
本適用例によれば、印刷ヘッドに必要最低限のノズル列を搭載することになる。これによって、従来では画質にムラが出るために実現できなかった簡易な構成の印刷装置を実現することができる。
[適用例5]本適用例に係る印刷装置は、印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ画像データを印刷媒体に印刷する印刷方法であって、前記印刷ヘッドは、ブラックインクを吐出するM(Mは2以上の整数)個のノズルが副走査方向に並ぶノズル列であって、Q(Qは2以上の整数)個のブラックノズル群により構成されるブラック列と、P(Pは2以上の整数)種類のインクを吐出するN(Nは2以上の整数)個のノズルが前記ブラック列と並列するノズル列であって、前記P個のカラーノズル群により構成されるカラー列とを有し、前記ブラック列を対象とする前記画像データを前記Qの種類のマスクを用いて前記各ブラックノズル群に割り当てることを特徴とする。
本適用例によれば、ブラック列を対象とする画像データをQ種類のマスクを用いて各ブラックノズル群に割り当てることにより、ブラック列での印刷を各ブラックノズル群に分散させることができる。これによって、往路での印刷面と復路での印刷面との間において、ブラックインクと各色インクとが重なる順番に違いが生じる場合でも、印刷面内のムラの発生を抑制することができる。
[適用例6]本適用例に係るプログラムは、印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ画像データを印刷媒体に印刷するプログラムであって、前記印刷ヘッドは、ブラックインクを吐出するM(Mは2以上の整数)個のノズルが副走査方向に並ぶノズル列であって、Q(Qは2以上の整数)個のブラックノズル群により構成されるブラック列と、P(Pは2以上の整数)種類のインクを吐出するN(Nは2以上の整数)個のノズルが前記ブラック列と並列するノズル列であって、前記P個のカラーノズル群により構成されるカラー列とを有し、前記ブラック列を対象とする前記画像データを前記Qの種類のマスクを用いて前記各ブラックノズル群に割り当てることをコンピューターに実行させることを特徴とする。
本適用例によれば、ブラック列を対象とする画像データをQ種類のマスクを用いて各ブラックノズル群に割り当てることにより、ブラック列での印刷を各ブラックノズル群に分散させることができる。これによって、往路での印刷面と復路での印刷面との間において、ブラックインクと各色インクとが重なる順番に違いが生じる場合でも、印刷面内のムラの発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.実施例:
(A1)印刷装置の構成:
図1は、本実施例における印刷装置10の構成を説明する説明図である。印刷装置10は、画像データに基づいて、印刷媒体Pにインクを吐出して文字や画像などを印刷するインクジェット式プリンターである。本実施例では、印刷装置10は、複合機としてスキャナーやコピーなどの各種機能を有する。
A.実施例:
(A1)印刷装置の構成:
図1は、本実施例における印刷装置10の構成を説明する説明図である。印刷装置10は、画像データに基づいて、印刷媒体Pにインクを吐出して文字や画像などを印刷するインクジェット式プリンターである。本実施例では、印刷装置10は、複合機としてスキャナーやコピーなどの各種機能を有する。
印刷装置10は、カードスロット12と、通信コネクター13とを備える。印刷装置10のカードスロット12は、記憶媒体を内蔵するメモリーカードとデータをやり取り可能に接続するインターフェイスである。通信コネクター13は、パーソナルコンピューターやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの外部機器とデータをやり取り可能に接続するインターフェイスである。印刷装置10は、通信コネクター13に接続された外部機器からの印刷要求に基づいて印刷する機能に加え、カードスロット12に接続されたメモリーカードや通信コネクター13に接続された外部機器に記憶されている画像データを印刷する機能を有する。
印刷装置10は、更に、スキャナー部11と、ディスプレイ14と、操作パネル15とを備える。スキャナー部11は、原稿台に載置された原稿を読み取ってデジタルデータに変換する。ディスプレイ14は、ユーザーに向けて文字や画像を表示する。操作パネル15は、ユーザーからの指示入力を受け付ける。
印刷装置10は、上記説明したカードスロット12や通信コネクター13などの他、更に、印刷装置10の各部を制御する制御ユニット20と、印刷媒体Pへの印刷を実行する印刷機構部30とを備える。
制御ユニット20は、CPU21と、RAM22と、ROM23とによって構成されている。CPU21は、画像データ取得部24と、色変換処理部25と、ハーフトーン処理部26と、吐出ノズル決定処理部27と、印刷制御部28とを備える。
画像データ取得部24は、スキャナー部11やカードスロット12や通信コネクター13から画像データを取得する。色変換処理部25は、取得した画像データに対して、色変換テーブル(図示略)を参照して、RGBデータで入力された画像データをCMYKの色毎の画像データに分版する。ハーフトーン処理部26は、色毎に分版された画像データの階調に基づいて、画像データをドットの分布に変換する処理を行う。本実施例では、ハーフトーン処理においてROM23に記憶されているディザマスクM1を用いる。
吐出ノズル決定処理部27は、ハーフトーン処理後の画像データの各ドットに対して、後述する印刷ヘッド50が備えるどのノズルからインクを吐出して印刷媒体Pにドットを形成するかを決定する。このとき、後述するブラック列R1を対象とする画像データについては、ROM23に記憶されているマスクM2を用いてマスク適用処理を行う。印刷制御部28は、吐出ノズル決定処理部27による処理後のデータに基づいて、印刷機構部30の動作を制御する。
ここで、上記説明した各処理は、ROM23に記憶されているプログラムをCPU21が読み出して実行することによって実現される。また、ディザマスクM1およびマスクM2は予めROM23に記憶されている。
ここで、上記説明した各処理は、ROM23に記憶されているプログラムをCPU21が読み出して実行することによって実現される。また、ディザマスクM1およびマスクM2は予めROM23に記憶されている。
印刷機構部30は、キャリッジ40と、ヘッドユニット41と、キャリッジ駆動部32と、搬送部34とを備える。キャリッジ駆動部32は、キャリッジ40を主走査(ヘッド走査)方向に駆動する。搬送部34は、キャリッジ40が移動する主走査方向に交差する副走査方向に、印刷媒体Pを搬送する。
キャリッジ40は、ヘッドユニット41を保持すると共に、インクカートリッジ42およびインクカートリッジ43を搭載する。キャリッジ40に搭載されたインクカートリッジ42,43は、ヘッドユニット41にインクを供給する液体供給部として機能する。インクカートリッジ42は、ブラック(BK)インクを収容する。一方、インクカートリッジ43は、P(本実施例ではP=3であり、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色)種類のカラーインクを収容する。なお、本実施例では、カートリッジを2箇所に設置したため、カラーのカートリッジの個数を1つとしたが、カートリッジを3箇所以上に設置する構成として、カラーのカートリッジの個数を2つ以上としてもよい。
ヘッドユニット41は、印刷ヘッド50を備える。印刷ヘッド50は、インクを吐出するノズルを複数備えている。印刷媒体Pへの印刷は、印刷ヘッド50、キャリッジ駆動部32および搬送部34の各部が、制御ユニット20の制御に基づいて協働することによって実現される。
図2は、印刷ヘッド50におけるノズル配置を示す説明図である。印刷ヘッド50は、インクを吐出する複数のノズルを副走査方向(紙送り方向)に並べたノズル列を複数備える。印刷ヘッド50は、M(本実施例ではM=90)個のノズル#1〜#90を副走査方向(紙送り方向)に配列したブラック列R1と、N(本実施例ではN=90)個のノズル#1〜#90を副走査方向に配列したカラー列R2との2つのノズル列を備える。各ノズル列において、ノズル同士の副走査方向の間隔は、1/120[inch]である。また、これら2つのノズル列は、主走査方向に並列に配置されている。ブラック列R1とカラー列R2とは主走査方向に40/120[inch]の間隔を隔てて配置されている。なお、本実施例では、M=N、すなわちブラック列R1とカラー列R2のそれぞれのノズル数が同数である。
ブラック列R1は、Q(本実施例ではQ=3)個のブラックノズル群BK−A〜Cにより構成されている。ブラック列R1のノズル#1〜#30はブラックノズル群BK−A、ノズル#31〜#60はブラックノズル群BK−B、ノズル#61〜#90はブラックノズル群BK−Cにそれぞれが属している。インクカートリッジ42(図1参照)からブラックインクが各ブラックノズル群BK−A〜Cに供給されて、各ブラックノズル群BK−A〜Cの各ノズルからブラックインクを印刷媒体Pに吐出する。
一方、カラー列R2は、P(本実施例ではP=3)個のカラーノズル群となる、イエローノズル群Y、マゼンタノズル群Mおよびシアンノズル群Cにより構成されている。カラー列R2のノズル#1〜#30はイエローノズル群Y、ノズル#31〜#60はマゼンタノズル群M、ノズル#61〜#90はシアンノズル群Cにそれぞれが属している。インクカートリッジ43(図1参照)から、イエローノズル群Yにイエローインク、マゼンタノズル群Mにマゼンタインク、シアンノズル群Cにシアンインクがそれぞれ供給される。そして、イエローノズル群Yの各ノズルからイエローインク、マゼンタノズル群Mの各ノズルからマゼンタインク、シアンノズル群Cの各ノズルからシアンインクを印刷媒体Pに吐出する。なお、本実施例では、P=3かつP=Q、すなわち、ブラック列R1とカラー列R2とが共に3個のノズル群に分かれて構成される。
(A2)印刷処理:
次に、印刷装置10が行う印刷処理について説明する。
図3は、印刷装置10が行う印刷処理の流れを示すフローチャートである。印刷処理が開始されると、CPU21は、画像データ取得部24により、スキャナー部11、カードスロット12、通信コネクター13などを通じて画像データを取得する(ステップS102)。
次に、印刷装置10が行う印刷処理について説明する。
図3は、印刷装置10が行う印刷処理の流れを示すフローチャートである。印刷処理が開始されると、CPU21は、画像データ取得部24により、スキャナー部11、カードスロット12、通信コネクター13などを通じて画像データを取得する(ステップS102)。
次に、CPU21は、色変換処理部25により、ステップS102において取得した画像データに対して色変換処理を行いCMYKの色毎のカラー画像データに分版する(ステップS104)。そして、CPU21は、ハーフトーン処理部26により、ステップS104において分版した画像データに対してハーフトーン処理を行う(ステップS106)。具体的には、ROM23に記憶されているディザマスクM1を用い、画像データの各画素の階調値を2値のデータに変換する。すなわち、画像データの各画素に対して、ドットを形成するか否かを決定することにより、階調データをドットデータに変換する。本実施例では、ハーフトーン処理として周知の組織的ディザ法を用いる。なお、ハーフトーン処理としては、組織的ディザ法以外にも、誤差拡散法や濃度パターン法など、他のハーフトーン技術を利用することができる。これらハーフトーン技術は周知の技術であるので説明を省略する。
次に、CPU21は、吐出ノズル決定処理部27により、ステップS106においてハーフトーン処理を行った画像データのうち、ブラック列R1を対象とする画像データに対してマスク適用処理を行う(ステップS108)。
図4は、マスク適用処理の詳細を示すフローチャートである。マスク適用処理において、先ずCPU21は、ハーフトーン処理後のブラック列R1を対象とする画像データを取得する(ステップS202)。
次に、CPU21は、ROM23に記憶されているマスクM2のデータからマスク1〜3を取得する(ステップS204A〜S204C)。これらのマスク1〜3は、印刷ヘッド50に配置されたブラック列R1の各ブラックノズル群BK−A〜C(図2参照)に対応している。なお、ROM23に記憶されているマスクM2のデータからマスク1〜3を取得するのではなく、マスク1〜3をデータ生成するようにしても良い。
次に、CPU21は、ステップS202において取得したハーフトーン処理後の画像データに対して、ステップS204A〜S204Cにおいて取得した各マスク1〜3を適用し、マスク適用後の各画像データ(以下、マスク画像データ1〜3と称する。)を生成する(ステップS206A〜S206C)。
図3に戻り、CPU21は、吐出ノズル決定処理部27により、図4のステップS206A〜S206Cにおいて生成した各マスク画像データ1〜3を、対応する各ブラックノズル群BK−A〜Cのノズルに割り当てる。
また、ステップS106においてハーフトーン処理を行った画像データのうち、カラー列R2を対象とする画像データについては、カラー列R2を構成するイエローノズル群Y、マゼンタノズル群Mおよびシアンノズル群Cのそれぞれのノズルに割り当てる。
これらの割り当てにより、印刷ヘッド50における各ノズルの最終的なON/OFFが決定される(ステップS110)。
また、ステップS106においてハーフトーン処理を行った画像データのうち、カラー列R2を対象とする画像データについては、カラー列R2を構成するイエローノズル群Y、マゼンタノズル群Mおよびシアンノズル群Cのそれぞれのノズルに割り当てる。
これらの割り当てにより、印刷ヘッド50における各ノズルの最終的なON/OFFが決定される(ステップS110)。
図5は、マスク適用処理(ステップS108)および吐出ノズル決定処理(S110)における各種データの説明図である。同図に示すブラック列R1では、図示の便宜上、ブラックノズル群BK−A〜Cがそれぞれが8個のノズルを備えている。また、白丸のノズルは印刷時に使用しない不吐出ノズル、黒丸のノズルは印刷時に使用する吐出ノズルを示している。
マスク適用処理(ステップS108)におけるステップS202(図4参照)では、ハーフトーン処理後のブラック列R1を対象とする画像データを取得する。この取得した画像データは、図5において「ハーフトーンデータ」として示している。この「ハーフトーンデータ」は、1つのブラックノズル群(図5の例ではブラックノズル群BK−C)の全ノズルを使用して1回のパスで印刷可能な画像データである。
次に、ステップS204A〜S204CおよびステップS206A〜S206C(図4参照)では、図5に示す「マスク1〜3」を取得して「ハーフトーンデータ」に対して適用する。このとき、図5に示すように、「マスク1〜3」は、「ハーフトーンデータ」をブラックノズル群の個数分だけ複製した3つの「複製ハーフトーンデータ」に対して適用する。そして、「マスク1〜3」のそれぞれを適用した「マスク画像データ1〜3」が生成される。
図5において、「マスク1〜3」の網掛けの部分は、「複製ハーフトーンデータ」の対応画素の部分をドットを形成しない画素に変換する。一方、「マスク1〜3」の白い部分は、「複製ハーフトーンデータ」の対応画素の部分をそのまま残すことになる。また、「マスク画像データ1〜3」では、ドットを形成しない画素の部分を白色、ドットを形成する画素の部分を黒色で示している。このように、1つの「ハーフトーンデータ」が「マスク画像データ1〜3」に3分散されることになる。なお、図5に示す「マスク1〜3」の各パターン内容は、それぞれが互いに相補的であるが、必ずしも相補的である必要は無く、自由に設定することができる。
次に、吐出ノズル決定処理(S110)において、「マスク画像データ1〜3」のそれぞれを、対応する各ブラックノズル群BK−A〜Cに割り当てる。この結果、図5では、ブラックノズル群BK−Aのノズル#3,#6、ブラックノズル群BK−Bのノズル#10,#12,#15,#16、ブラックノズル群BK−Cのノズル#17,#21がそれぞれ吐出ノズルとなる。そして、印刷の際、パス1(往路)でブラックノズル群BK−Cの2個のノズルからブラックインクが吐出され、パス2(復路)でブラックノズル群BK−Bの4個のノズルからブラックインクが吐出され、パス3(往路)でブラックノズル群BK−Aの2個のノズルからブラックインクが吐出されて印刷画像が印刷媒体Pに印刷される。
なお、「マスク画像データ1〜3」のそれぞれを各ブラックノズル群BK−A〜Cに割り当てる際、それぞれの対応付けは自由に設定できる。例えば、マスク画像データ1をブラックノズル群BK−B、マスク画像データ2をブラックノズル群BK−C、マスク画像データ3をブラックノズル群BK−Aに割り当てるようにしても良い。
なお、「マスク画像データ1〜3」のそれぞれを各ブラックノズル群BK−A〜Cに割り当てる際、それぞれの対応付けは自由に設定できる。例えば、マスク画像データ1をブラックノズル群BK−B、マスク画像データ2をブラックノズル群BK−C、マスク画像データ3をブラックノズル群BK−Aに割り当てるようにしても良い。
図3に戻り、CPU21は、ステップS110において吐出ノズル決定処理を行った画像データに基づき、印刷を開始する(ステップS112)。印刷を開始するとCPU21は、印刷制御部28により、吐出ノズル決定処理後の画像データに基づいて、印刷ヘッド50の走査や、ブラック列R1およびカラー列R2の各ノズルからのインクの吐出など、印刷機構部30を制御して印刷媒体Pに画像を印刷する。そして、印刷媒体Pへの画像の印刷が終了すると、CPU21は印刷処理を終了する。
上述した実施例では、ブラック列R1を対象とする画像データに対してマスク適用処理を行い、各マスク画像データ1〜3に分散させる。そして、これらのマスク画像データ1〜3を各ブラックノズル群BK−A〜Cに割り当てて印刷する。このため、従来は1回のパスで印刷していたブラックインクの画像を3回のパスに分散して印刷することができる。これにより、ブラック列R1による印刷とカラー列R2による印刷との重なる回数が増加することになり、それだけブラックインクの吐出が分散することになる。この結果、ブラックインクと各色インクとが重なる順番に違いが生じても、印刷面内のムラの発生が目立たないように抑制することができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
なお、この発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(B1)変形例1:
上記実施例では、カラーインクの種類P=3、およびブラック列R1のノズルの個数M=90、カラー列R2のノズルの個数N=90、ブラックノズル群の個数Q=3、カラーノズル群の個数P=3とした。しかし、これに限られず、各インクの種類、およびノズルの個数やノズル群の個数は自由に設定することができる。また、各ノズルの配置・配列や各ノズル群の配置・配列についても、上記実施例の形に制限されることは無く、自由に設定することができる。
上記実施例では、カラーインクの種類P=3、およびブラック列R1のノズルの個数M=90、カラー列R2のノズルの個数N=90、ブラックノズル群の個数Q=3、カラーノズル群の個数P=3とした。しかし、これに限られず、各インクの種類、およびノズルの個数やノズル群の個数は自由に設定することができる。また、各ノズルの配置・配列や各ノズル群の配置・配列についても、上記実施例の形に制限されることは無く、自由に設定することができる。
(B2)変形例2:
上記実施例では、ハーフトーン処理後の画像データに対してマスク適用処理を行った。しかし、これに限られず、ハーフトーン処理前の画像データに対してマスク適用処理を行うようにしても良い。なお、この場合、マスク適用処理後の画像データに対してハーフトーン処理を行うようにする。
上記実施例では、ハーフトーン処理後の画像データに対してマスク適用処理を行った。しかし、これに限られず、ハーフトーン処理前の画像データに対してマスク適用処理を行うようにしても良い。なお、この場合、マスク適用処理後の画像データに対してハーフトーン処理を行うようにする。
(B3)変形例3:
上記実施例では、「ハーフトーンデータ」を複製した「複製ハーフトーンデータ」に対して「マスク1〜3」のそれぞれを適用した。しかし、これに限られず、「ハーフトーンデータ」を「複製ハーフトーンデータ」として単純に複製するのではなく、例えば、解像度を上げる等の画像補正処理を加えても良い。
上記実施例では、「ハーフトーンデータ」を複製した「複製ハーフトーンデータ」に対して「マスク1〜3」のそれぞれを適用した。しかし、これに限られず、「ハーフトーンデータ」を「複製ハーフトーンデータ」として単純に複製するのではなく、例えば、解像度を上げる等の画像補正処理を加えても良い。
(B4)変形例4:
上記実施例において、ソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現しても良く、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現しても良い。その他、ソフトウェアで実現されている機能の一部を、印刷装置10と接続される外部機器(例えば、コンピューター)が備えるとしても良い。
上記実施例において、ソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現しても良く、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現しても良い。その他、ソフトウェアで実現されている機能の一部を、印刷装置10と接続される外部機器(例えば、コンピューター)が備えるとしても良い。
10…印刷装置、11…スキャナー部、12…カードスロット、13…通信コネクター、14…ディスプレイ、15…操作パネル、20…制御ユニット、21…CPU、22…RAM、23…ROM、24…画像データ取得部、25…色変換処理部、26…ハーフトーン処理部、27…吐出ノズル決定処理部、28…印刷制御部、30…印刷機構部、32…キャリッジ駆動部、34…搬送部、40…キャリッジ、41…ヘッドユニット、42,43…インクカートリッジ、50…印刷ヘッド、BK−A〜C…ブラックノズル群、R1…ブラック列、R2…カラー列。
Claims (6)
- 印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ画像データを印刷媒体に印刷する印刷方法であって、
前記印刷ヘッドは、
ブラックインクを吐出するM(Mは2以上の整数)個のノズルが副走査方向に並ぶノズル列であって、Q(Qは2以上の整数)個のブラックノズル群により構成されるブラック列と、
P(Pは2以上の整数)種類のインクを吐出するN(Nは2以上の整数)個のノズルが前記ブラック列と並列するノズル列であって、前記P個のカラーノズル群により構成されるカラー列とを有し、
前記ブラック列を対象とする前記画像データを前記Qの種類のマスクを用いて前記各ブラックノズル群に割り当てることを特徴とする印刷方法。 - 請求項1に記載の印刷方法であって、前記M=前記Nかつ前記P=前記Qであることを特徴とする印刷方法。
- 請求項2に記載の印刷方法であって、前記P=3であることを特徴とする印刷方法。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷方法であって、前記印刷ヘッドは、前記ブラック列と前記カラー列をそれぞれ1列ずつ有することを特徴とする印刷方法。
- 印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ画像データを印刷媒体に印刷する印刷装置であって、
前記印刷ヘッドは、
ブラックインクを吐出するM(Mは2以上の整数)個のノズルが副走査方向に並ぶノズル列であって、Q(Qは2以上の整数)個のブラックノズル群により構成されるブラック列と、
P(Pは2以上の整数)種類のインクを吐出するN(Nは2以上の整数)個のノズルが前記ブラック列と並列するノズル列であって、前記P個のカラーノズル群により構成されるカラー列とを有し、
前記ブラック列を対象とする前記画像データを前記Qの種類のマスクを用いて前記各ブラックノズル群に割り当てることを特徴とする印刷装置。 - 印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ画像データを印刷媒体に印刷するプログラムであって、
前記印刷ヘッドは、
ブラックインクを吐出するM(Mは2以上の整数)個のノズルが副走査方向に並ぶノズル列であって、Q(Qは2以上の整数)個のブラックノズル群により構成されるブラック列と、
P(Pは2以上の整数)種類のインクを吐出するN(Nは2以上の整数)個のノズルが前記ブラック列と並列するノズル列であって、前記P個のカラーノズル群により構成されるカラー列とを有し、
前記ブラック列を対象とする前記画像データを前記Qの種類のマスクを用いて前記各ブラックノズル群に割り当てることをコンピューターに実行させることを特徴とするプログラム。
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ID=49040480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012004827A Pending JP2013144370A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 印刷方法、印刷装置およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013144370A (ja) |
-
2012
- 2012-01-13 JP JP2012004827A patent/JP2013144370A/ja active Pending
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