JP2013144296A - シャッター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シュレッダーの排出路を遮蔽するシャッター部材10にロック片41をスライド可能に取り付けると共に、そのロック片が嵌合される収容部60を排出路の近傍に設けた。屑箱30をスライドさせることによって、シャッター部材が遮蔽方向に揺動すると共に、ロック片がスライドされて収容部に嵌合するので、シャッター1を遮蔽状態でロックすることができる。
【選択図】図9
Description
例えば、卓上型シュレッダーのように、ハウジング内に裁断刃を設け、その下方に屑箱を引き出し可能に設けたものにおいては、屑箱を引き出した際に裁断刃が露呈されないようにするために、裁断刃と屑箱との間に揺動式のシャッターが設けられることが多い。
このように構成することで、扉を引き出すと同時に、屑箱の回動によってバネによる位置規制が解除されてシャッターが遮蔽方向に揺動し、シュレッダーの裁断刃と屑箱の間が遮蔽されるようにできる。
また、屑箱が扉の内側に嵌合状態で収容されているので、屑を排出する際には、扉の上端部を引き出して揺動させるための動作と、屑箱を扉から取り外すための動作とが必要であり、屑箱を引き出して瞬時に屑を捨てることができない。
また、裁断刃による細断屑の排出路を遮蔽するシャッター部材と、該シャッター部材を遮蔽方向に揺動させる弾性部材と、ハウジング内部に向けてのスライド操作によって前記弾性部材を付勢させる屑箱と、からなるシャッターにおいて、前記シャッター部材にロック片をスライド可能に取り付けると共に、該ロック片が嵌合される収容部を前記排出路の近傍に設け、前記屑箱を前記ハウジング外部に向けてスライドさせることによって、前記シャッター部材が遮蔽方向に揺動すると共に、ロック片がスライドされて、前記収容部に嵌合されるように構成したことを特徴とするものである。
請求項2に係るシャッターは、裁断刃による細断屑の排出路を遮蔽するシャッター部材と、該シャッター部材を遮蔽方向に揺動させる弾性部材と、ハウジング内部に向けてのスライド操作によって前記弾性部材を付勢させる屑箱と、からなるシャッターにおいて、シャッター部材にロック片をスライド可能に取り付けると共に、そのロック片が嵌合される収容部を前記排出路の近傍に設けることで、屑箱をスライドさせることによってシャッター部材が遮蔽方向に揺動すると共に、ロック片がスライドされて、収容部に嵌合されるようにしたので、シャッターを遮蔽状態でロックすることができ、屑箱が引き出された際に生ずる空間部から裁断刃へのアクセスを防止することができる。
ハウジング4の上面には、シート材を投入するための投入口3が設けられている。
投入口3の下方には、シート材を線状にカットするための一対の裁断刃5と、その下方にクロスカット用の裁断刃5’が配設されている。裁断刃5は、筒状体の周面に鋭利な刃を多数設けたもので、2本の筒状体は水平に並列させて配置され、両端部において回転可能に支承されている。クロスカット用の裁断刃5’筒状体の周面に裁断を螺旋状に設けたものである。
細断された屑は、裁断刃5の下方に配置された屑箱30に排出される。
このシャッターは、図1(b)に示すように、裁断刃5の下方に配設される仕切り壁6に開口された排出路7に揺動可能に配設されており、図2に示すように、屑箱30が引き出された際に、排出路7を遮蔽することで、屑箱30が引き出された際に生ずる空間部から裁断刃5へのアクセスを防止している。
シャッター1は、シャッター部材10と、弾性部材としての捩りコイルバネ20と、操作部材としての屑箱30とを含んで構成されており、シャッター1が閉じた際に自動的にロックされる自動ロック機能と、シャッターが開放された際に、その開放状態が自動的に維持されるようにする開放維持機能を有することを特徴とするものである。
遮蔽部11は、仕切り壁6に設けられた排出路7を遮蔽できる大きさの板状部材からなるもので、図4に示すように、後述するロック片41をスライド可能に取り付けるための小孔42とガイド壁43を、揺動端部の2ヶ所に設けている。
バネ付勢部12の側縁部には、屑箱30を収納方向に、スライドさせることによって、シャッターの開放状態を維持させるための機構が設けられている。この側縁部は、断面カム状に構成されており、揺動端部側の先端部には、図5に示すように、傾斜状の当接部15と係止凸部16とが形成されている。
一方、係止凸部16は、当接部15の上側に連続する湾曲状の部位である。即ち、係止凸部16は、開放方向への揺動方向Cとは反対側に向けて前記当接部15から滑らかに連続させて凸状に形成されており、この凸状の先端部は、後述する屑箱30の係止凹部34に係合可能な形状となっている。
この揺動方向Cの力によってシャッター部材10を確実に回転させることができるので、シャッター部材10の回転にしたがって、シャッター部材10の傾斜状の当接部15から係止凸部16へと滑りのよい湾曲面上を円滑に移動し、この係止凸部16が屑箱30の後述する係止凹部34に係合されるようになる(図6参照)。
この場合、シャッター部材10の揺動方向の法線方向に分散された力が、屑箱30を押し下げる方向に過度に作用しないように、シャッター部材10の枢支軸13の配設位置が設定されている。
上記遮蔽部11とバネ付勢部12とは、連続部17を介して枢支軸13に固定されている。この枢支軸13は、ハウジング4の内壁面に設けられた取付部に揺動可能に支承されており、軸芯には、捩りコイルバネ20のコイル部が、遊びを持たせた状態で嵌め込まれている。
即ち、ロック部40は、図4に示すように、遮蔽部11に設けられた小孔42内をロック片41がスライドできるように形成されており、そのロック片41をカバー44で覆っている。
シャッター部材10の下方には、屑箱30がスライド可能に収納されている。
この屑箱30を引き出す操作は、シャッターを遮蔽させるためのトリガーとなると共に、シャッター部材10のロック片41をスライドさせて仕切り壁6の収容部60に嵌合させるためのトリガーとなる。
一方、屑箱30を押し込む操作は、シャッターを開放させるためのトリガーとなると共に、シャッター部材10の係止凸部16と屑箱30の係止凹部34とを係合させ、シャッターの開放状態を維持させるためのトリガーとなる。
屑箱30の正面部には、引き出す際に把持する把手部31が設けられており、背面部にはロック操作部32と、押圧部33と係止凹部34とが設けられている。
ロック操作部32の上端部はロック片41の突起部45に当接する位置まで延びており、屑箱30の引き出し方向Aへの移動によって、突起部45をスムーズに跳び越えることができるように、両側がテーパ状になっている。
詳しくは、図8に示すように、屑箱30の側面部から背面部にかけての上端部は、四角形状に切り欠かれており、側面部の上端の角部が押圧部33となり、押圧部33から下方に向けて連続する凹状の角部が係止凹部34となっている。
これによって、屑箱30を収容方向に押し込む操作のみで、屑箱30を封鎖しているシャッター部材10を開放させ、その開放状態を維持させることが可能となる。
なお、当接部15を押圧した際に分散された法線方向の力の一部は、屑箱30を下方向に変位させるための抗力として働くが、この下方向への変位を防ぎ、シャッター部材10の回転による係止凹部34への係合を促すために、屑箱30の押圧部33から係止凹部34に向かう稜線部は摩擦が少なくなるように設計されている。
ハウジング4の底面部9には、屑箱30の出し入れが円滑になるようにレールが設けられている(図12参照)。
シュレッダー2の屑箱30に細断屑が溜まった際には、図7のように、屑箱30を引き出して取り出すが、この際、屑箱30の係止凹部34に係止されている係止凸部16が、屑箱30の引き出し方向Aへの移動によって係止凹部34から外れるので、捩りコイルバネ20の弾発力によってシャッター部材10が遮蔽方向に揺動される。
これによって、屑箱30を引き出した際に、シャッター1が遮蔽された状態でロックされる。
これによって、屑箱30を引き出した際にのみ、シャッターを遮蔽するための捩りコイルバネ20の付勢力が作用し、屑箱30がハウジング4内に収納されている間は作用されないので、何かの拍子に屑箱30が突然とび出したりすることがない。
この場合、シャッター部材10の揺動によって、ロック片47が容易に収容部60に嵌合されるように、角部をテーパ状又はアール状に処理しておくのが好ましい。
また、当接部15を、係止凸部16に連続して湾曲する湾曲面としてもよいし、バネ付勢部12の先端に当接部15が位置するようにしてもよい。
2・・・シュレッダー
3・・・投入口
4・・・ハウジング
5、5’・・・裁断刃
6・・・仕切り壁
7・・・排出路(開口部)
8・・・駆動モータ
9・・・底面部
10・・・シャッター部材
11・・・遮蔽部
12・・・バネ付勢部(付勢部)
13・・・枢支軸
15・・・当接部
16・・・係止凸部
17・・・連続部
20・・・捩りコイルバネ(弾性部材)
30・・・屑箱(操作部材)
32・・・ロック操作部
33・・・押圧部
34・・・係止凹部
40・・・ロック部
41、47・・・ロック片
42・・・小孔
43・・・ガイド壁
44・・・カバー
45・・・突起部
46・・・弾性部材
60・・・収容部
Claims (2)
- 構造物(2)の開口部(7)を遮蔽するシャッター部材(10)にロック片(41,47)をスライド可能に取り付けると共に、該ロック片(41,47)が嵌合される収容部(60)を前記構造物(2)の開口部(7)の近傍に設け、
前記シャッター部材(10)を遮蔽方向に揺動させるための操作部材(30)をスライド操作することによって、前記ロック片(41,47)がスライドされて、前記収容部(60)に嵌合されるように構成したことを特徴とするシャッター。 - 裁断刃(5)による細断屑の排出路(7)を遮蔽するシャッター部材(10)と、該シャッター部材(10)を遮蔽方向に揺動させる弾性部材(20)と、ハウジング(4)内部に向けてのスライド操作によって前記弾性部材(20)を付勢させる屑箱(30)と、からなるシャッター(1)において、
前記シャッター部材(10)にロック片(41,47)をスライド可能に取り付けると共に、該ロック片(41,47)が嵌合される収容部(60)を前記排出路(7)の近傍に設け、前記屑箱(30)を前記ハウジング(4)から引き出す方向にスライドさせることによって、前記シャッター部材(10)が遮蔽方向に揺動すると共に、ロック片(41,47)がスライドされて、前記収容部(60)に嵌合されるように構成したことを特徴とするシャッター。
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