JP2013140735A - 携帯電子機器における防水端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型の携帯電子機器の筐体内外を導通するための、安定化した防水端子を提供する。
【解決手段】携帯電子機器の筐体の内部に配置された回路基板と、筐体の外部に配置された金属製部品とを、筐体に設けられた開口部を通じて導通させるための防水端子である。防水端子は、防水性を持つパッキンと、パッキンの1つの側面から突出するように形成された第1のばね端子と、パッキンの他の側面から突出するように形成された第2のばね端子と、を含む。第1及び第2のばね端子はいずれも弾性変形性及び接触導通性を有するとともに、第1のばね端子は、筐体内部において回路基板と導通した導電性部材と接触する。第1のばね端子は、導電性部材との接触以外に、開口部の内壁部において少なくとも2箇所で当接支持される。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯電子機器の筐体の内外を電気的に導通させるための防水端子に関する。
携帯電子機器においては、その使用状況から機器が水没する事故の発生を完全に防ぐことは難しい。機器が水没すると筐体内部に導電性を有する液体が侵入し、電気回路のショート(短絡)、デバイスの機能劣化、腐食等が起き、携帯電子気機器の使用が不可能となる事態を引き起こす場合がある。このため、携帯電子機器が水没しても装置内部へ浸水が起きないよう、防水構造を備えることが望ましい。
また携帯電子機器では、薄型化、小型化と表示画面および操作デバイスの拡張を両立するため、装置全体を複数の筐体に分割し、分割した筐体間を回転機能を有するヒンジユニットで連結する構成としたものがある。
この回転機能を有するヒンジユニットは通常、剛性、強度の確保から金属製部品で構成される。金属製部品は携帯電子機器の無線機能を低下させる要因となるので、無線機能の低下を回避するため筐体内部の回路基板とヒンジユニットとは導通する必要がある。
携帯電子機器が防水機能を有する構成の場合、回路基板が実装されている筐体内部は防水区画内であるが、ヒンジユニットが取り付けられる筐体外部は防水区画外になる。このため、回路基板と回転ヒンジユニットの導通を行うには、例えば筐体に開口部を設け、この開口部を貫通する端子により筐体内部の回路基板と筐体外部のヒンジユニットを導通させ、端子と筐体開口部との隙間を密閉するパッキン部材により筐体内部の防水機能を維持する構成が必要となる。
また例えば特許文献1には、筐体に設けられた貫通孔を、導電性を有するシール部材で封止して筐体内部と外部を電気的に接続した構造の携帯電子機器が開示されている。
特開2010−35045号公報
携帯電子機器の筐体を貫通する開口部に用いる防水端子の従来技術の1例を図5〜9に示す。図5は、従来技術例における筐体内部の回路基板とヒンジユニットとの導通部分の分解全体図、図6は該当箇所の分解拡大図、図7は従来技術例の防水端子の拡大図、図8は図6のB−B断面、図9は図6のC−C断面図である。
この従来例においても携帯電子機器は防水仕様であり、図5に示すように表示筐体31の外部に回転ヒンジユニット32がねじ締結されており、表示筐体31は板金筐体33と樹脂筐体34との一体成形で構成される。
防水端子35は、金属製の回転ヒンジユニット32と防水区画内の板金筐体33とを接触導通させることを目的とするものである。
図6及び7に示すように、防水端子35は、板金端子36と樹脂本体37およびOリング38から構成される。板金端子36と樹脂本体37は一体成形により結合され、Oリング38は樹脂本体37の溝形状に嵌め込まれる。板金端子36の両端には回転ヒンジユニット32のブラケット39および表示筐体31の板金筐体33と弾性接触し導通するばね端子形状部を有する。
図5及び6に示すように、回転ヒンジユニット32は複数の部品から構成され、ブラケット39はねじ孔40を有し、雄ねじ41により表示筐体31のインサートナット42(雌ねじ)へねじ締結される。
図5、6に示すように、ブラケット39の端部と相対する表示筐体31の側壁には防水端子35を貫通させる開口部43が設けられている。
図6及び8に示すように、表示筐体31の開口部43を防水端子35は貫通し、Oリング38の外周は筐体開口部43の内周より大きく、樹脂本体37を開口部43へ貫通することによりOリング38の外周は開口部43内周に接触、圧縮され、境界部の全周にわたって止水機能が生じる。
筐体内側に挿入される板金端子36は筐体側ばね端子44が形成され、板金筐体33に対して表示デバイス45とは逆側に挿入され、筐体側ばね端子先端46が板金筐体33の接触面47と接触し導通する。
筐体外側の板金端子36には樹脂本体37から外れた(オフセットされた)位置にヒンジ側ばね端子48が形成され、回転ヒンジユニット32のブラケット39と接触導通する。
防水端子35が表示筐体31に圧入され回転ヒンジユニット32が表示筐体31とねじ締結されると、防水端子35のヒンジ側ばね端子48の部分は回転ヒンジユニット32のブラケット39の内面により拘束され、筐体側ばね端子44は板金筐体接触面47と接触し付勢される。樹脂本体37はOリング38と筐体開口43との圧縮から拘束を受ける。
以上の構成からなる従来技術例の課題を述べる。図7、8に示すように、従来技術例では、板金端子36の筐体側ばね端子44は、板金筐体33に対して表示デバイス45がある側とは逆側に実装され、表示デバイス45と逆面の板金筐体接触面47と筐体側ばね端子先端46が接触する。筐体側ばね端子44と筐体板金接触面47との接触を確実にするため、ばね端子先端46は表示デバイス45側に凸状となる形状をしている。
表示筐体31は薄型化が進捗しており、開口部43は筐体総厚の中央付近に設けなくてはならなく、樹脂本体37内部にインサートされる筐体側ばね端子根元49は表示筐体総厚の中央付近に位置することになる。
表示デバイス45の大型化、高機能化から、表示筐体31総厚の中で表示デバイス45の比率は高くなってきており、板金筐体33の表示デバイス45逆面と筐体側ばね端子根元49との間隔は狭くなり、表示デバイス45側に凸となるばね端子先端46と端子根元49とを連結する筐体側ばね端子44の構成は困難となる。
次に表示筐体31に圧入された防水端子35の位置決めおよび姿勢の安定性から従来技術例を見る。
防水端子35の樹脂本体37は弾性変形するものではないため、樹脂本体37および筐体開口部43の寸法ばらつき吸収の目的から両者の間にはクリアランスが存在する。Oリング38と筐体開口部43は全周で接触し相互拘束をするが線接触であり、筐体側ばね端子44と板金筐体33との接触圧による付勢があるので、防水端子35全体はOリング38の接触箇所を起点とする傾きを起こす。
この傾きを抑制するには樹脂本体37と筐体開口部43内壁とのクリアランスを縮小することであるが、寸法ばらつきの吸収から過度に微小化することは不可能である。
筐体側ばね端子先端46からの付勢は筐体側ばね端子根元49と筐体開口部内壁50との接触で受けられるが、筐体側ばね端子先端46および根元49の2箇所のみではOリング38の圧縮に偏りの影響を与える付勢を無くすことは出来ない。
回転ヒンジユニット32のブラケット39と接触導通するヒンジ側ばね端子48では、ヒンジ側ばね端子48が樹脂本体37から外れている(オフセットされている)のは、ヒンジ側ばね端子48の圧縮、変形による付勢を樹脂本体37、Oリング38へ与えないためである。
しかし、このオフセットのため、回転ヒンジユニット32と表示筐体31とのねじ締結後にブラケット39による拘束を樹脂本体37は受けることはなく、樹脂本体37の圧入方向の拘束はOリング38の圧縮摩擦力のみなる。これから樹脂本体37および筐体側ばね端子44の圧入方向の位置の維持は不安定なものとなる。
以上から従来一技術例においては、以下の課題を有する。即ち、表示デバイス45の大型化、機能向上と装置薄型化が同時に進む表示筐体31において筐体内部の筐体側ばね端子44の構成を困難なものとしている。また筐体側ばね端子先端46と板金筐体33との接触圧による付勢は、筐体開口部43内の防水端子35はOリング38の接触箇所を起点とする傾きを引き起こし、Oリング38の圧縮に偏りの影響を与える。また防水端子35の表示筐体31に対する圧入方向位置の維持を不安定なものとする。
本発明は、薄型化、小型化および防水機能が要求される携帯電子機器(例えば携帯電話、スマートフォン等)において、上記問題の少なくとも1つを解決するための、筐体外部の金属製部品と筐体内部の回路基板とを導通接続するための防水端子構造に関するものである。
第1の視点において、本発明に係る防水端子は、携帯電子機器の筐体の内部に配置された回路基板と、該筐体の外部に配置された金属製部品とを、該筐体に設けられた開口部を通じて導通させるための防水端子であって、該防水端子は、防水性を持つパッキンと、該パッキンの1つの側面から突出するように形成された第1のばね端子と、該パッキンの他の側面から突出するように形成された第2のばね端子と、を含み、該第1及び第2のばね端子はいずれも弾性変形性及び接触導通性を有するとともに、該第1のばね端子は、該筐体内部において該回路基板と導通した導電性部材と接触し、該第1のばね端子は、該導電性部材との接触以外に、該開口部の内壁部において少なくとも2箇所で当接支持される、ことを特徴とする。
このような構成により、携帯電子機器の筐体外部の金属製部品と筐体内部の回路基板とを導通接続するための防水端子を安定した構造で形成することができる。
本発明の一実施例に係る、携帯電子機器の防水端子(構造)を含む部分の分解全体図である。 図1に係る防水端子(構造)を中心とする分解拡大図である。 図1に係る防水端子(構造)の拡大図である。 図2におけるA−A断面図を示す。 従来技術例における筐体内部の回路基板とヒンジユニットとの導通部分(防水端子)を含む部分の分解全体図である。 図5に係る防水端子周辺の分解拡大図である。 図5に係る防水端子の拡大図である。 図6のB−B断面図である。 図6のC−C断面図である。
本発明の1つの実施形態としての防水端子の構造は、携帯電子機器の筐体の内部に配置された回路基板(5)と、該筐体の外部に配置された金属製部品(1)とを、該筐体に設けられた開口部(13)を通じて導通させるための防水端子(6)であって、該防水端子は、防水性を持つパッキン(8)と、該パッキンの1つの側面から突出するように形成された第1のばね端子(14)と、該パッキンの他の側面から突出するように形成された第2のばね端子(22)と、を含み、該第1及び第2のばね端子はいずれも弾性変形性及び接触導通性を有するとともに、該第1のばね端子は、該筐体内部において該回路基板と導通した導電性部材(3)と接触し、該第1のばね端子は、該導電性部材との接触以外に、該開口部の内壁部において少なくとも2箇所(19、21)で当接支持される。なお、図面参照符号は、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
その他の実施形態は以下のとおりである、即ち、第1の視点において、前記第1のばね端子が前記開口部の内壁部において当接支持される箇所は2箇所であり、互いに正対向する位置(即ち正反対の位置)であることが好ましい。
また、前記2箇所の当接支持される箇所のうち、1箇所は前記第1のばね端子の弾性変形を伴わない面接触であり、他の1箇所は該第1のばね端子の弾性変形を伴う接触であることが好ましい。このような弾性変形を伴う接触の場合、接触部分のばね端子の形状が接触面に向かって凸状であることが好ましい
また、前記第1のばね端子の弾性変形を伴う接触において、該第1のばね端子が前記開口部の内壁部に与える接触圧方向は、該第1のばね端子が前記導電性部材に与える接触圧方向と逆向きとなることが好ましい。これにより、第1のばね端子が導電性部材から受ける反力と、開口部の内壁部から受ける反力とが打ち消しあって、防水端子に偏心力がかからず、安定化される。
また、前記第1のばね端子は、前記筐体内部において表示デバイスと前記導電性部材との間に挿入され、該第1のばね端子の先端部分が、該導電性部材の、該表示デバイスに向いた面と接触することが好ましい。
また、前記導電性部材は、前記表示デバイスから離れる方向に段差形状が設けられ、該段差形状が設けられた範囲で前記第1のばね端子の先端部分が接触することが好ましい。これにより、防水端子のばね端子を挿入する空間を余裕を持って確保することができる。
また、前記第2のばね端子は、前記第1のばね端子が形成された前記パッキンの1つの側面とは正反対の側面に突出形成されることが好ましい。なお、ばね端子が形成されたパッキンの側面は必ずしも平面状でなくともよく、曲面であってもよい。
また、前記第2のばね端子の、前記筐体の外部に配置された金属製部品との導通接触部への付勢力の方向線が、前記パッキンを貫通することが好ましい。これにより、防水端子の圧入方向と同じ方向にパッキンに反発力がかかるので、密封性が安定化される。
また、前記回路基板とそれに導通した導電性部材とが一体化され、前記第1のばね端子が回路基板と直接接触導通していてもよい。
また、前記開口部の内壁部は、段差部が設けられ、該段差部に前記パッキンが当接することにより、防水端子の該開口部内の深さ方向(奥側方向)への位置決めがなされることが好ましい。
以下に実施例を用いて本発明の構成例を説明する。図1〜4は本発明の一実施例に係る防止端子構造を示す。図1は携帯電子機器(携帯電話)において、本実施例に係る防水端子(構造)を含む部分の分解全体図、図2は防水端子(構造)を中心とする分解拡大図、図3は防水端子(構造)の拡大図、図4は図2におけるA−A断面図を示す。
本実施例の携帯電子機器は、レシーバ機能(受話機能)を有するレシーバ筐体とマイク機能(送話機能)を有するマイク筐体から構成され、両筐体は装置幅方向を回転軸とする開閉ヒンジユニット(図示せず)により連結され、レシーバ筐体はさらに装置長手方向を回転軸とする回転ヒンジユニット1により連結される表示筐体2およびヒンジ筐体(図示せず)とから構成される。
回転ヒンジユニット1は金属製部品で構成され、表示筐体2の外側で表示筐体2とねじ締結される。
表示筐体2は薄型化と強度確保から金属製(ステンレス等)の板金筐体3と樹脂筐体4とを一体成形で結合したものであり、板金筐体3の全体は防水区画内に収まり、筐体外部に露出することは無い。
表示筐体2内部には無線機能を有する回路基板5が実装されており、防水区画内の回路基板5と防水区画外の金属製回転ヒンジユニット1との導通が、無線機能の確保から要求される。
本実施例での防水端子(構造)6は、回転ヒンジユニット1と回路基板5とに直接接触して導通するものではなく、回転ヒンジユニット1と板金筐体3とに接触、導通させ、板金筐体3を介して回転ヒンジユニット1と回路基板5と導通させる構成をしている。
以上が本発明の対象となる携帯電子機器の防水端子周辺構成の1例であり、次に本実施例に係る防水端子6の構成について記す。
図3に示すように、防水端子6は弾性変形を伴う接触導通機能を有する板金端子7と柔軟性および耐水性を備えるパッキン8とからなり、パッキン8は板金端子7へ一体成形され結合する。
板金端子7の端部には回転ヒンジユニット1および表示筐体2の板金筐体3と弾性接触し導通するばね端子形状を有し、パッキン8は概略、板金端子7の中央に位置する。
図1に示すように、回転ヒンジユニット1は複数の部品から構成され、ブラケット9には雌ねじがタッピング10により形成され、表示筐体2はねじ孔11を有し、雄ねじ12により回転ヒンジユニット1と表示筐体2はねじ締結される。
ブラケット9の端部と相対する表示筐体2の側壁には防水端子6を貫通させる開口部13が設けられている。
表示筐体2の開口部13を防水端子6は貫通し、パッキン8の外周は筐体開口部13の内周より大きく、パッキン8を開口部13に圧入することによりパッキン8の外周は開口部13内周に圧縮接触し、境界部の全周にわたって止水機能が生じる。
図3に示すように板金端子7の表示筐体2内部に挿入される側は弾性変形および接触導通性を有する筐体側ばね端子14を形成している。図4に示すように、板金筐体3は筐体側ばね端子14が挿入される範囲では表示デバイス15との間に空間が形成されるよう段差形状16が設けられており、筐体側ばね端子14は、表示デバイス15と板金筐体段差形状16との間に挿入される。表示デバイスとは、携帯電子機器において、文字や画像を表示するための装置である。
筐体側ばね端子先端17は、板金筐体段差形状16の表示デバイス15側の面に接触導通し、筐体側ばね端子先端17は接触を安定させるため表示デバイスとは逆側に凸形状となっている。
板金筐体3は回路基板5と相対しており、導通性両面粘着テープ等で両者は導通状態となっている。
パッキン8より筐体内側の筐体側ばね端子14の形状は、板金筐体3との弾性接触を目的とする単純なばね形状のみでなく、筐体開口部13の内壁と筐体側ばね端子14が2箇所で接触し、筐体開口部13と板金端子7との位置および姿勢を安定させる形状が形成されている。
図4に示すように、筐体側ばね端子根元18はパッキン8から延び筐体開口部内壁(段差部)19と面接触し、端子根元18と筐体側ばね端子先端17との間には表示デバイス側へ凸となる端子拘束凸形状20が設けられている。この端子拘束凸形状20は筐体開口部内壁21と弾性変形しながら接触する。
パッキン8より筐体外側の板金端子7はヒンジ側ばね端子22が成形され、回転ヒンジユニット1のブラケット9と接触導通する。ヒンジ側ばね端子22は、ばねアーム長の確保および接触安定と板金プレス成形の制約から二股に分かれる形状を形成している。
ヒンジ側ばね端子22はパッキン8からオフセットされる形状ではないことから、筐体側ばね端子14、パッキン8、ヒンジ側ばね端子22および回転ヒンジユニット1のブラケット9の接触面は、防水端子6の表示筐体2への圧入方向で同一範囲に収まるものである。
回転ヒンジユニット1が表示筐体2とねじ締結されると、防水端子6は、回転ヒンジユニットブラケット9の内面、筐体開口部13の筐体開口部内壁19(段差部),21および板金筐体段差形状16と接触し拘束され、導通およびパッキン8の圧縮が維持される。以上が本実施例の構造である。
以下に本実施例における動作の説明として、防水端子6の筐体開口部13への圧入作業および回転ヒンジユニット1の取り付け作業について説明する。
図4を参照すると、防水端子6の筐体側ばね端子14を先にして表示筐体開口部13を貫通するよう挿入していくと、筐体側ばね端子先端17と筐体側ばね端子拘束凸形状20との間隔は筐体開口部13の間隔より大きいことから、筐体側ばね端子17と端子拘束凸形状20は弾性変形をして筐体内壁と接触、拘束される。この時点でパッキン8も筐体開口部のパッキン実装内壁23と接触し圧入状態となる。なお図4ではパッキン8とパッキン実装内壁23とは交差して記載されているが、これは変形前の寸法関係を明確にするためであり、実際は接触してパッキン8が変形し、応力を受ける。
さらに防水端子6の圧入を進めると、筐体側ばね端子先端17は表示デバイス15と板金筐体3の段差形状16からなる実装空間に達し板金筐体段差形状16と接触導通する。なお図4では、筐体側ばね端子先端17は段差形状16と交差して記載されているが、これは変形前の寸法関係を明確にするためであり、実際は接触して筐体側ばね端子先端17が変形し、応力を受ける。
筐体側ばね端子根元18が筐体開口部内壁(段差部)19と接触し、パッキン8が完全にパッキン実装内壁23の範囲に収まると防水端子6の圧入作業は終了する。圧入終了時の防水端子6と表示筐体2との接触および拘束の状態は、筐体側ばね端子14の筐体側ばね端子先端17、端子拘束凸形状20および端子根元18の3箇所で表示筐体2と接触、拘束されおり、パッキン8の外周は全周にわたり表示筐体と接触、圧縮されている。
回転ヒンジユニット1の表示筐体2への取り付け作業は、ブラケット9がヒンジ側ばね端子22を圧縮しながら回転ヒンジユニット1を表示筐体2へ押し込み、回転ヒンジユニット1を表示筐体2へ組み合わせた状態で、雄ねじ12を筐体ねじ孔11を通してブラケット9のタッピング10へ締結する。
以上の作業で防水端子6が表示筐体2へ取り付けられ、回転ヒンジユニット1と板金筐体3とが防水端子6により導通される。
以下に本実施例の特徴、構成に起因する効果を、従来一般技術例と比較し説明する。従来技術例では、図7、8に示すように板金端子36の筐体側ばね端子44は、板金筐体33の、表示デバイス45とは反対側の面に接触するが、本発明では図4に示すように板金筐体3の、表示デバイス15側の面に接触することを特徴としており、これは板金筐体3へ段差形状16を設けることで、この構成を可能にしている。
板金筐体3の段差形状16による筐体側ばね端子14の実装空間創出により、表示筐体2総厚の中央付近に位置することになる端子根元18から端子先端17までの筐体側ばね端子14の構成自由度を高めることができる。
次に表示筐体2に圧入された防水端子6の位置決めおよび姿勢の安定性から従来技術と比較する。防水端子6は表示筐体2に対して、パッキン8を除く筐体側ばね端子14が3箇所で接触し拘束されている。端子先端17と板金筐体段差形状16、端子拘束凸形状20と筐体開口部内壁21および端子根元18と筐体開口部内壁(段差部)19の接触である。
防水端子6は筐体側ばね端子14部のみで表示筐体2に対して3箇所で拘束されており、その中で端子先端17および端子拘束凸形状20は端子の弾性変形を伴うものである。 この弾性変形から、筐体側ばね端子14の端子根元18は筐体開口部内壁(段差部)19へ押し付けられる方向に付勢され、端子根元18が筐体開口部内壁(段差部)19と面接触した状態で固着される。端子根元18と筐体開口部内壁(段差部)19との面接触は設計に基づくものであり、防水端子6の位置決めは精度良く達成できる。
さらに端子拘束凸形状20からの付勢の存在は、端子先端17と板金筐体3との導通接触による付勢を打ち消し合い、パッキン8には圧縮へ影響を与える付勢が作用しない。また、筐体側ばね端子14および板金筐体段差形状16と筐体開口部内壁21の寸法ばらつきについては、筐体側ばね端子14の弾性変形により吸収できるものである。
防水端子6と回転ヒンジユニット1との接触構成からの本発明の効果は、回転ヒンジユニット1のブラケット9とヒンジ側ばね端子22との接触箇所がパッキン8の圧入方向でパッキン圧縮範囲と重なるので、ブラケット9とヒンジ側ばね端子22との接触圧はパッキン8の圧入を維持する働きをする。
以上から本発明においては、表示デバイス15の大型化、機能向上と装置薄型化が同時に進む表示筐体2において筐体内部の筐体側ばね端子14の構成に自由度を与え、また筐体開口部13内の防水端子6に傾きを起こすことがなく、設計上の端子位置および姿勢を維持する付勢を生じさせ、また防水端子6の必要機能である導通接触による付勢がパッキン8の圧縮へ偏りの影響を与えることは無く、また防水端子6の圧入方向位置を維持する拘束を有するものである。
上記実施例で示した構成は、あくまで説明を目的とする1例であり、実施例と異なる構成でも本発明を実施可能である。
例えば、実施例において防水機能部品を板金端子と一体成形をするパッキンとしたのは防水端子の小型化からであり、板金端子と一体成形する樹脂部品とOリングの構成も可能である。
また、筐体側ばね端子を表示デバイスと板金筐体との間に実装するとしているが、実施例での構成では表示デバイスがばね端子構成に影響を与えるためであり、他の内装デバイスとばね端子との関係においても、本発明の構成は適用可能である。
また、筐体側ばね端子の接触導通を回路基板と直接行うことも可能である。
また、筐体側ばね端子は、筐体を構成する板金筐体のみではなく、防水区画内に実装され回路基板と導通状態にあり接触導通性を有する部品とも可能である。
また、防水区画外に実装され導通を必要とする金属製部品は、回転ヒンジユニットのみではなく、ANT、スライド式ユニット、加飾部品等も対象とする。
また、筐体側ばね端子の接触箇所は表示デバイスと重複する範囲となっているが、表示デバイス範囲外での接触構成も可能である。
また、筐体側ばね端子と接触する板金筐体の面は表示デバイスと接する面から一段落した段差形状の面としたが、さらに落した2段落目の面でも可能である。
また、装置厚および表示デバイス(または他の内装デバイス)と防水端子のレイアウトから、筐体側ばね端子の拘束凸形状を対象デバイスと反対の側へ凸とする構成も可能である。
本発明の全開示(請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1.回転ヒンジユニット
2.表示筐体
3.板金筐体(導電性部材)
4.樹脂筐体
5.回路基板
6.防水端子
7.板金端子
8.パッキン
9.ブラケット
10.タッピング(雌ねじ)
11.ねじ孔
12.雄ねじ
13.(筐体)開口部
14.筐体側ばね端子
15.表示デバイス
16.(板金筐体)段差形状
17.(筐体側ばね)端子先端
18.(筐体側ばね)端子根元
19.筐体開口部内壁(段差部)
20.(筐体側ばね)端子拘束凸形状
21.筐体開口部内壁
22.ヒンジ側ばね端子
23.(筐体開口部)パッキン実装内壁
31.表示筐体
32.回転ヒンジユニット
33.板金筐体
34.樹脂筐体
35.防水端子
36.板金端子
37.樹脂本体
38.Oリング
39.ブラケット
40.ねじ孔
41.雄ねじ
42.インサートナット
43(筐体)開口部
44.筐体側ばね端子
45.表示デバイス
46.(筐体側ばね)端子先端
47.板金筐体接触面
48.ヒンジ側ばね端子
49.(筐体側ばね)端子根元
50.筐体開口部内壁

Claims (10)

  1. 携帯電子機器の筐体の内部に配置された回路基板と、該筐体の外部に配置された金属製部品とを、該筐体に設けられた開口部を通じて導通させるための防水端子であって、
    該防水端子は、防水性を持つパッキンと、該パッキンの1つの側面から突出するように形成された第1のばね端子と、該パッキンの他の側面から突出するように形成された第2のばね端子と、を含み、
    該第1及び第2のばね端子はいずれも弾性変形性及び接触導通性を有するとともに、該第1のばね端子は、該筐体内部において該回路基板と導通した導電性部材と接触し、
    該第1のばね端子は、該導電性部材との接触以外に、該開口部の内壁部において少なくとも2箇所で当接支持される、
    ことを特徴とする、防水端子。
  2. 前記第1のばね端子が前記開口部の内壁部において当接支持される箇所は2箇所であり、互いに正対向する位置であることを特徴とする、請求項1に記載の防水端子。
  3. 前記2箇所の当接支持される箇所のうち、1箇所は前記第1のばね端子の弾性変形を伴わない面接触であり、他の1箇所は該第1のばね端子の弾性変形を伴う接触であることを特徴とする、請求項2に記載の防水端子。
  4. 前記第1のばね端子の弾性変形を伴う接触において、該第1のばね端子が前記開口部の内壁部に与える接触圧方向は、該第1のばね端子が前記導電性部材に与える接触圧方向と逆向きとなることを特徴とする、請求項3に記載の防水端子。
  5. 前記第1のばね端子は、前記筐体内部において表示デバイスと前記導電性部材との間に挿入され、該第1のばね端子の先端部分が、該導電性部材の、該表示デバイスに向いた面と接触することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の防水端子。
  6. 前記導電性部材は、前記表示デバイスから離れる方向に段差形状が設けられ、該段差形状が設けられた範囲で前記第1のばね端子の先端部分が接触することを特徴とする、請求項5に記載の防水端子。
  7. 前記第2のばね端子は、前記第1のばね端子が形成された前記パッキンの1つの側面とは正反対の側面に突出形成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の防水端子。
  8. 前記第2のばね端子の、前記筐体の外部に配置された金属製部品との導通接触部への付勢力の方向線が、前記パッキンを貫通すること特徴とする、請求項7に記載の防水端子。
  9. 前記回路基板とそれに導通した導電性部材とが一体化され、前記第1のばね端子は該回路基板と直接接触導通していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載の防水端子。
  10. 前記開口部の内壁部は、段差部が設けられ、該段差部に前記パッキンが当接することにより、防水端子の該開口部内の深さ方向への位置決めがなされることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一に記載の防水端子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7057462B2 (ja) 2017-04-28 2022-04-19 マクセル株式会社 脳波データ分析システム、情報処理端末、電子機器、及び脳波分析検査のための情報の呈示装置

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