JP2013139143A - インクジェット記録装置、記録濃度の補正ユニット、および記録濃度の補正方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、記録濃度の補正ユニット、および記録濃度の補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易かつ高精度な記録濃度ムラの抑制。
【解決手段】複数の記録素子を配列した吐出口チップを搭載した記録ヘッドを、配列の方向と交差する方向に記録媒体に対して相対的に移動させ、記録素子を駆動することによってインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、複数の記録素子を同一の条件で駆動させてインクを吐出して記録したパターンについて、配列の方向における複数の記録素子の任意の単位毎に、記録したパターンの記録濃度を読み取る検出手段と、検出手段により読み取った記録濃度に対応するインク吐出量の範囲と、任意の単位の前記吐出口チップ内の位置とに応じて、記録素子を駆動するために用いる信号の入力値と単位面積当たりのインクのドット数との対応関係を決定し、決定された対応関係に基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する補正手段と、を備えるインクジェット記録装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の記録素子が列状に並ぶ記録ヘッドを用いて記録する際に、ヘッド特性に由来する記録素子の列方向の記録濃度ムラの発生を抑制するインクジェット記録装置、記録濃度の補正ユニット、および記録濃度の補正方法に関する。
インクなどの液体を吐出する記録方式として、記録素子に電気的な信号を与えることにより発生する熱または圧力などのエネルギーを利用してインク滴の吐出を制御するインクジェット記録方式が知られている。
記録速度や記録画質の向上のため、一般的に、インク吐出口ないしこれに連通するインク流路およびインク滴の吐出に利用されるエネルギーを発生させる吐出エネルギー発生素子(以下、これらを総括して記録素子という)を複数有するマルチノズルヘッドを用いる。製造プロセスのばらつきや構成材料の特性のばらつき等に起因して、マルチノズルヘッドの記録素子を均一に製造することは困難である。そのため、マルチノズルヘッドの複数の記録素子の間には、ある程度の特性のばらつき(製造公差)が存在する。インク吐出口やインク液路の形状等の特性が記録素子間で不均一であると、各記録素子によって吐出されるインク量は相違する。その結果、記録されるドットの大きさや位置的関係は不均一となり、記録される画像に濃度ムラが生じる。
このような濃度ムラの発生を抑制するために、記録したテストパターンの濃度ムラを読み取り、読み取った結果に基づいて各記録素子に対する信号を補正する、いわゆるヘッドシェーディング法(HS法)が知られている。HS法を採用する記録装置として、例えば、単一の濃度レベルで記録したテストパターンを用いて信号の補正を行う装置がある。しかしながら、単一の濃度レベルについての補正式を一義的に適用して、低濃度から高濃度までのすべての階調表現における補正を適切に行うことは困難であることが知られている。その対策として、特許文献1は、記録ヘッドの各記録素子の記録特性を複数の濃度領域毎に選択的に指示する第1の補正手段と、第1の補正手段によって指示された記録特性に基づいて信号を補正する第2の補正手段と、を備える記録装置を開示している。この記録装置では、各記録素子に対応する信号が属する濃度領域に応じて、第1の補正手段が指示する記録特性が選択される。
また、記録素子基板(以下、吐出口チップともいう)内の温度分布に対して変化するインク滴の吐出量を制御するために、吐出口チップ内で別々のヘッド駆動制御を実施することで、吐出口チップ内の温度分布に起因する濃度ムラを制御する技術が知られている。例えば、吐出口チップ内の複数の温度検出素子と、吐出口チップ内で別々の駆動パルスや印加電圧を設定可能なヒータボード構成と、を採用し、温度検出素子の出力結果に応じて、吐出口チップ内で別々のヘッド駆動制御を実施する技術がある。
特開平5−220977号公報
しかしながら、特許文献1の記録装置では、複数の濃度レベルのテストパターンを用いて補正を行うため、濃度レベルの数に応じた数のパターンを記録する必要がある。したがって、単一濃度レベルのテストパターンを用いる場合と比べて、パターンの解析に要する時間およびパターンの記録により紙ごみとなる記録媒体の量が増加する。
例えば図4(a)および(b)に示すような4色のインク用の記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置では、濃度ムラを検出するためのテストパターンとして、複数の濃度レベルに対応するパターンが、インク色毎に、計4色分必要である。また、詳細な説明は省略するが、記録されたテストパターンの濃度ムラをスキャナ等で読み取るために、記録媒体には記録解析部以外に余白も必要である。濃度ムラを精度よく検出するために必要なパターン長さが約2.0〜3.0inchであるとする。このとき、5段階の信号を入力して5つの濃度レベルのテストパターンを記録するならば、必要な記録媒体の搬送方向の長さは、最大で60.0inch(=3.0inch×5段階×4色)にもなる。
したがって、単一濃度レベルで記録したテストパターンを用いて、低濃度から高濃度までのすべての階調表現における濃度ムラの抑制を行うことができる記録装置、記録濃度の補正ユニット、および記録濃度の補正方法に対する要求がある。
上記課題を解決するための本発明のインクジェット記録装置は、複数の記録素子を配列した吐出口チップを搭載した記録ヘッドを、配列の方向と交差する方向に記録媒体に対して相対的に移動させ、記録素子を駆動することによってインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、複数の記録素子を同一の条件で駆動させてインクを吐出して記録したパターンについて、配列の方向における複数の記録素子の任意の単位毎に、記録したパターンの記録濃度を読み取る検出手段と、検出手段により読み取った記録濃度に対応するインク吐出量の範囲と、任意の単位の前記吐出口チップ内の位置とに応じて、記録素子を駆動するために用いる信号の入力値と単位面積当たりのインクのドット数との対応関係を決定し、決定された対応関係に基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、1種類の濃度のテストパターンを用いることによって、複数の記録素子のそれぞれについてのインク吐出量を制御して、記録濃度ムラを高精度に抑制することができる。
第1の実施形態の記録ヘッドの模式図である。 (a)は、図1の記録ヘッドの吐出口チップを示す模式図であり、(b)は、吐出口チップ内の位置と温度との関係を示す図である。 入力値と出力ドット数との関係を示す図である。 (a)は、インクジェット記録装置の概略斜視図であり、(b)は、インクジェット記録装置の記録媒体搬送方向における概略断面図である。 第1の実施形態のシステム構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のスキャン値と吐出量ランクとの関係を示す図である。 (a)は、吐出口チップ内の位置と温度との関係を示す図であり、(b)は、吐出口チップ内の位置とスキャン値との関係を示す図である。 第1の実施形態の吐出口チップ内の位置による温度を考慮した入力値と出力ドット数との関係を示す図である。 (a)は、第1の実施形態の吐出口チップ内の位置と温度との関係を示す図であり、(b)は、吐出口チップ内の位置による温度を考慮した吐出口チップ内の位置とスキャン値との関係を示す図である。 第2の実施形態の画像処理を説明するブロック図である。 第2の実施形態のラスター毎の補正γ値の設定フローを説明する図である。 第2の実施形態の吐出口チップ内の位置毎の補正用曲線の図である。 第3の実施形態のノズルの使用頻度と吐出口チップ内の温度分布との関係を説明する模式図である。 第3の実施形態の吐出口チップ内の位置毎の温度分布係数の計算式の例を示す図である。 第3の実施形態のラスター毎のガンマ補正量の設定フローを説明する図である。 第3の実施形態の温度分布係数と第2の補正γ値との対応テーブルである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、インクジェット記録ヘッド、およびその記録ヘッドを搭載するインクジェット記録装置に対する適用例である。
(第1の実施形態)
<吐出口チップ内のセンサ配置、および温度検出構成>
図1は、記録ヘッド2の記録素子基板(以下、吐出口チップともいう)および温度検出素子の概略図である。記録ヘッド2は、インク吐出口を複数有する、いわゆるマルチノズルヘッドである。詳細には、記録ヘッド2は、図中矢印Yで示される供給されるインクが循環する方向(以下、インク循環方向、または単にY方向ともいう)に沿って、端部が重複するように千鳥状に配置された吐出口チップN、N+1、N+2、N+3を有する。各吐出口チップは、インク循環方向(Y方向)に沿って複数の吐出口が配列されたノズル列A、B、C、Dを、Y方向と交差する方向に並ぶように、この順に有する。Y方向と交差する方向における吐出口チップの中央部であるノズル列BとCとの間には、温度検出素子としての温度センサn_0、n_1、およびn_2が、Y方向に沿って下流側からこの順に配置されている。温度検出素子にはダイオードセンサを用いる場合が多く、定電流回路に接続した状態でのVf値の検出結果から、記録ヘッドの温度(以下単に、ヘッド温度ともいう)を取得する。
<本体構成:記録部、および画像読み取り部>
図4(a)は、本実施形態で用いるインクジェット記録装置の概略図である。このインクジェット記録装置1で通常の記録を行う場合、給紙トレー4から給紙された記録媒体3は、上下に複数配置された搬送ローラー5の回転により搬送される。この記録媒体3は、図中矢印Xで示す方向に左側から右側へと移動され、次いで、記録部20において記録ヘッド2による記録が行われ、その後、排紙トレー7に排紙される。
インクジェット記録装置1の記録部20には、図1に示した記録ヘッド2がインク色毎に搭載されている。背景技術において説明したように、製造プロセスや構成材料の特性のばらつき等に起因して、各記録ヘッドの吐出口チップにおいて、各吐出口から吐出されるインク量には、ある程度のばらつきがある。吐出されるインク量のばらつき(以下、吐出量ばらつきともいう)の程度を検出するために、濃度ムラ検出用のテストパターンの記録を行う。
濃度ムラの検出は、記録されたテストパターンを読み取り部6により読み取ることにより行う。本実施形態において、読み取り部6は後述するCCDカメラもしくはスキャナである。
図4(b)は、記録媒体の搬送方向に沿って取った、図4(a)に示すインクジェット記録装置の概略的な断面図である。
読み取り部6は、吐出口チップのY方向における複数のノズル(吐出口)のうち、16個のノズルを1つの単位(以下、単に16ノズル単位ともいう)として、この単位毎にテストパターンの記録濃度を信号値として読み取る。読み取った信号値は、後述の画像処理装置の制御部であるCPUで解析される。解析結果に基づき、吐出口チップのY方向における16ノズル単位に割り当てられる画像データの入力信号に対して、単位面積当たりに記録するインク滴のドット数の増減を決定する。
本実施形態のインクジェット記録装置は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクをそれぞれ記録可能であり、4つの記録ヘッド2(記録ヘッド2C、2M、2Y、および2K)を備える。
なお、本実施形態では、C、M、Y、Kの4色のインクを用いる記録装置を例に挙げて説明するが、本発明は、これらのインク色に限られるものではなく、淡シアン、淡マゼンタ、淡グレー、レッド、グリーンなどの多数のインクを用いた形態であってもよい。このとき、インク色の数に応じた数の記録ヘッドを備える構成であってもよい。また、本実施形態では、インク色毎に記録ヘッドを備えるものとして説明するが、本発明はこの構成に限られるものではない。例えば、1つの記録ヘッドにおいてノズル列毎に異なる色のインクを吐出する構成であってもよい。このとき、記録ヘッドの1つの吐出口チップのノズル列は4つに限定されない。
後述する処理は、インク色毎に行うものであり、そのタイミングは同時であってもよく、別であってもよい。また、全てのインク色についての検査パターンが1つのテストパターンに同時に含まれていてもよい。
図5は、本実施形態のシステム構成を示すブロック図である。画像処理装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、およびモニタ213(タッチパネルを備えていてもよい)を接続するためのビデオカード204を備える。画像処理装置200は、さらに、記憶領域として、ハードディスクドライブやメモリカードなどの記憶装置205を備える。また、画像処理装置200は、マウス、スタイラスおよびタブレットなどのポインティングデバイス206ならびにキーボード207などを接続するための、USBやIEEE1394などのシリアルバス用のインターフェイス208を備える。画像処理装置200は、さらに、ネットワーク214と接続するネットワークインターフェイスカード(NIC)215を備える。これらの構成はシステムバス209で相互に接続されている。インターフェイス208には、プリンタ210、CCDカメラ211、スキャナ212などを接続することができる。画像処理装置200に対して、ディジタルカメラやディジタルビデオなどの光学的に画像データを取得する装置や、磁気ディスク、光ディスク、メモリカードといった可搬型メディアからも画像データを入力することができる。入力される画像データは、画像ファイルに含まれた形であってもよい。CPU201は、ROM202または記憶装置205に格納されたプログラム(以下で説明する画像処理のプログラムを含む)をワークメモリであるRAM203にロードして当該プログラムを実行する。
<ヘッド温度と吐出量との関係>
記録ヘッドの各吐出口チップの吐出口からインク滴を吐出する吐出現象において、記録ヘッドの温度(以下単にヘッド温度ともいう)によってインクの粘度が変わること、詳細には、温度上昇に伴いインクの粘度が低減して吐出量が増加することは知られている。
本実施形態では、図1に示すように配置された温度センサによりヘッド温度の変化を検出する。検出した温度変化を、記録素子内の吐出エネルギー発生素子(電気熱変換素子(ヒータ)、圧電素子(ピエゾ)など)に対する信号にフィードバックする。これにより、インク吐出量の制御を行う。
図2(a)は、図1の記録ヘッドの1つの吐出口チップを抜き出した模式図である。図2(b)は、図2(a)に示す吐出口チップにおいて検出したヘッド温度を示すグラフである。
本明細書では、1辺が600dpiの格子に対して3.0ngのインク滴を8滴付与する記録濃度条件を「記録デューティ100%」と称するものとする。このとき、例えば、「記録デューティ50%」は1辺が600dpiの格子に対して3.0ngのインク滴を4滴付与する記録濃度条件を指し、「記録デューティ0%」はインク滴を付与しない記録濃度条件を指す。図2(b)には、インク循環方向Yにおける吐出口チップ内での位置と、記録デューティ100%、50%および0%のそれぞれで記録を行った際に検出されたヘッド温度との関係が示されている。
図2(b)に示されるように、記録デューティが高いほど、吐出口チップ内での位置による温度の違いが大きくなる。記録デューティ50%および100%についてのグラフを参照して、インク循環方向Yにおける吐出口チップの中央部の位置Bでは、インク循環方向Yにおける上流側の先端部の位置Aおよび下流側の後端部の位置Cと比べて、ヘッド温度が高くなっている。この現象は、先後端部の位置Aおよび位置Cは中央部の位置Bと比べて吐出口チップと隣接する部材へ熱が伝導しやすく、中央部の位置Bは相対的に熱が伝導しにくいために、発生していると考えられる。また、この記録ヘッドの構造では、記録ヘッドにインクを供給する形態としてインク循環を実施しているため、加熱される前の冷たいインクが先に流れ込む上流側の先端部の位置Aの温度が一番低い結果となる。
このように、吐出口チップ内にはインク循環方向においてヘッド温度の温度分布が存在し、その温度分布の傾向は記録デューティに依存する。ヘッド温度の温度分布に応じてインクの吐出量がばらつき、それにより濃度ムラが生じるため、濃度ムラを抑制するために吐出量のばらつきを補正する。
<吐出量ばらつき検出パターン、および検出アルゴリズム>
吐出量ばらつき検出パターンとは、吐出量のばらつきを検出するためのテストパターンをいい、本実施形態では、単位面積当たりに記録するインクのドット数を1種類に固定したベタパターンとする。吐出量ばらつき検出パターンを記録するために、吐出口チップの記録素子に対する信号の入力値として、記録したいベタパターンに対応する任意の値を用いる。16ノズル単位毎に、信号の入力値に応じて出力されたインク滴により記録された画像の濃度を読み取る。読み取った濃度に対応して、各入力値に対してドット数の増減量(補正量)を設定する。
まず、本体内にあらかじめ「入力値−出力ドット数テーブル」 、および「スキャン値−吐出量ランク値テーブル」を準備する。
<入力値−出力ドット数テーブル>
図3(a)および(b)を参照して、本発明に用いる「入力値−出力ドット数テーブル」を説明する。
図3(b)に示す「入力値−出力ドット数テーブル」は、記録装置に入力される記録用の信号の値(入力値)と、記録装置から出力されるインク滴によって付与される単位面積当たりのドット数(出力ドット数)との対応関係を示す対応表である。図3(b)の対応表は、図3(a)に示すような複数のインク吐出量(吐出されるインク滴1滴あたりの量)についての入力値と出力ドット数との関係から導出される。
図3(a)のグラフの横軸は入力値、縦軸は出力ドット数であり、複数のインク吐出量として3.5、3.0、および2.5ngの例を示した。記録装置で再現できる記録濃度(以下、出力濃度ともいう)が最も高くなる入力値を0、最も低くなる入力値を255として、信号の入力値を0から255の間に設定した。
記録装置で再現できる上限の濃度に対して中間調にあたる記録濃度を与える入力値127でベタパターンを記録した場合について説明する。読み取り部6においてスキャナ212等の検出手段で読み取った記録濃度(以下、スキャン値ともいう)が等しくなるインクのドット数は、インク吐出量に依存する。本例では、600dpiの格子に対して、インク吐出量が3.0ngの場合は4.0ドット、3.5ngの場合は3.4ドット、2.5ngの場合は4.8ドットを記録した場合に、同等のスキャン値、すなわち記録濃度が得られる。
「入力値−出力ドット数テーブル」は、このように、0〜255のそれぞれの入力値について、異なるインク吐出量でもスキャン値が同じになるように出力ドット数を調整した対応を示すテーブルである。インク吐出量を多段階の範囲に分け、各範囲を吐出量に応じて順位付けし、「吐出量ランク値」として定義した。本例では、吐出量が最小である範囲を吐出量ランク値0とし、吐出量が最大である範囲を吐出量ランク値127とし、計128の吐出量ランク値を設定した。
<スキャン値−吐出量ランク値テーブル>
次に、スキャン値と吐出量ランク値とを対応付ける「スキャン値−吐出量ランク値テーブル」について説明する。
図6(a)に、スキャン値−吐出量ランク値の関係を示す。16ノズル単位毎に、スキャン値から吐出量ランク値を割り付ける。図の例では、ある16ノズル単位についてのスキャン値が127であった場合の吐出量ランクは63、ある別の16ノズル単位についてのスキャン値が101であった場合の吐出量ランク値は93である。
図6(b)は、上述の結果から導かれた「スキャン値−吐出量ランク値テーブル」の例を示す。
上述の「入力値−出力ドット数テーブル」および「スキャン値−吐出量ランク値テーブル」を使用することで、各入力値に対するドット数の増減量(補正量)を設定する。詳細には、まず、16ノズル単位毎のスキャン値から、そのスキャン値に対応する吐出量ランク値を決定する。次いで、その吐出量ランク値に対応する入力値−出力ドット数テーブルが選択される。このようにして、16ノズル単位毎に、入力値0から255に対応する単位面積当たりのインク滴のドット数が決定される。
<吐出口チップ内の温度分布を考慮した補正>
ここで、吐出口チップ内のヘッド温度の温度分布を考慮した補正について説明する。
図7(a)は、記録デューティ100%、50%、10%で記録を行った際の吐出口チップ内の位置と温度分布との関係を模式的に示す。
図7(b)に、入力値225、127、および0の信号を用いてベタパターンを記録したときの、インク循環方向における吐出口チップ内の位置と、その位置に対応する記録画像のスキャン値との関係を模式的に示す。入力値225に対応する記録デューティは10%であり、入力値127に対応する記録デューティは50%であり、入力値0に対応する記録デューティは100%である。本実施形態において、入力値には輝度に基づく値を用いるが、本発明ではこれに限られず、濃度その他の画像信号の値を用いるものであってもよい。
今まで説明してきた入力値127(記録デューティ50%)についてのスキャン値は、インク循環方向における吐出口チップ内の位置に関して変動がほとんど無く、ほぼフラットなグラフとなっている。したがって、入力値127のベタパターンを濃度ムラ検出パターンとした場合、インク循環方向における吐出口チップ内の先端部の位置Aおよび中央部の位置Bに対して、同じ吐出量ランク値を割り付けることができる。
これに対し、入力値0(記録デューティ100%)で記録をした場合は、前述の吐出口チップ内での温度分布の影響により、先端部の位置Aに比べて中央部の位置Bについてのスキャン値が小さくなる。また、入力値225(記録デューティ10%)で記録をした場合は、先端部Aの位置に比べて中央部Bの位置についてのスキャン値が大きくなる。これは、入力値225(記録デューティ10%)で記録した場合、記録デューティが低いため上述の温度分布の影響が極めて少なく、吐出口チップ内の位置における吐出量ばらつきをそのまま反映しているためと考えられる。つまり、例示しているこの吐出口チップは、製造公差による吐出量ばらつきにより、先端部の位置Aに比べて中央部の位置Bの個所の吐出量が小さく、それが反映されている。
このように、記録デューティによって吐出口チップ内の位置による温度分布が異なる。また、吐出口チップ内で製造公差により吐出量がばらつくことがある。そのため、吐出口チップ内の位置によらずに同一の吐出量ランク値を割り付けると、濃度ムラを補正しきれないことがある。
そこで本発明では、吐出口チップ内の各位置に関して、温度分布を考慮した別々の吐出量ランク値に対応した「入力値−出力ドット数テーブル」をあらかじめ準備して、位置および吐出量ランク値に応じた「入力値−出力ドット数テーブル」を選択する。
図8(a)に、吐出口チップ内の温度分布を考慮した、インク循環方向における吐出口チップ内の先端部の位置Aおよび中央部の位置Bに対応する入力値と出力ドット数との関係を示す。
図中、先端部の位置Aについてのグラフは破線、中央部の位置Bについてのグラフは実線で示される。入力値127では、上述のとおり、先端部の位置Aおよび中央部の位置Bに対して、同一の出力ドット数4.0を用いることにより同程度のスキャン値(記録濃度)が得られる。入力値が0に近づき記録デューティが高くなると、中央部の位置Bでは、先端部の位置Aよりも、ヘッド温度が高くなり、そのため吐出されるインク滴の1滴あたりの量は増大し、記録濃度は高くなりスキャン値は小さくなる。同一の入力値を用いて中央部の位置Bで先端部の位置Aと同程度のスキャン値(記録濃度)を得るために、インク吐出量の増大の分だけ出力ドット数を低減させる。また、入力値が大きくなり記録デューティが低くなると、中央部の位置Bでは、先端部の位置Aよりも、記録濃度は低くなりスキャン値は大きくなる。同一の入力値を用いて中央部の位置Bで先端部の位置Aと同程度のスキャン値(記録濃度)を得るために、その分だけ出力ドット数を増大させる。
図8(b)に、図8(a)に示す例と同様にして求めた、先端部の位置Aおよび中央部の位置Bのそれぞれで選択する吐出量ランク値に対応した「入力値−出力ドット数テーブル」の例を示す。
以上のように、本発明においては、温度分布を考慮した別々の吐出量ランク値に対応した「入力値−出力ドット数テーブル」および「スキャン値−吐出量ランク値テーブル」を使用することで、各入力値に対するドット数を設定する。
図9に、図6(b)に示す「スキャン値−吐出量ランク値テーブル」と、図8(b)に示す、吐出口チップ内の温度分布を考慮し吐出量ランク値に対応した位置毎の「入力値−出力ドット数テーブル」と、を用いてドット数の補正を行った結果を示す。本発明を適用した図9の例では、本発明を適用していない図7の例と同様に、記録デューティによって吐出口チップ内の温度分布が異なる(各図(a)参照)。このとき、図7の例では、スキャン値は、記録デューティおよび吐出口チップ内の位置によって変動している(図7(b)参照)。これに対し、図9の例においては、記録デューティおよび吐出口チップ内の位置によらずに、一様なスキャン値が得られていることがわかる(図9(b)参照)。
このように、本発明によれば、吐出口チップ内の全ての位置(全域)にわたり、全ての記録デューティ(入力値)で同等のスキャン値(記録濃度)を得ることができる。
本実施形態においては、1つの吐出口チップについての製造公差および吐出口チップ内の位置による温度分布に起因する吐出量のばらつきを考慮した記録濃度ムラの補正について説明した。本発明では、これを記録ヘッド全体に適用することにより、記録ヘッド全域での濃度ムラの発生を抑制できる。
本実施形態においては、スキャン値−吐出量ランク値テーブルと、入力値−出力ドット数テーブルとを別個に用意したが、本発明はこれに限られない。すなわち、2つのテーブルとすることは必須ではなく、例えば、スキャン値−吐出量ランク値テーブルを入力値−出力ドット数テーブルに組み入れて1つのテーブルとしてもよく、また、その際に、吐出量ランク値の欄を省略してもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、製造公差および吐出口チップ内の位置による温度分布に起因する吐出量のばらつきを考慮した記録濃度ムラの補正について、第1の実施形態とは別の形態を説明する。第2の実施形態の構成のうち、第1の実施形態の構成を適用できるものについては、説明を省略する。
図10を参照して、本実施形態の画像処理を説明する。このブロック図は、入力されるR、G、B各色8ビット(256階調)の画像データをC、M、Y、K各色1ビットのデータとして出力する処理フローを示している。
R、G、B各色8ビットの画像データは、まず3次元のルックアップテーブル(LUT)によりR’、G’、B’各色8ビットのデータに変換される。この処理は、色空間変換処理(前段色処理)と称され、入力画像の色空間(カラースペース)と出力装置の再現色空間との差を補正するために行う。
色空間変換処理を施されたR’、G’、B’各色8ビットのデータは、次の3次元LUTにより、C、M、Y、K各色8ビットのデータに変換される。この処理は、色変換処理(後段色処理)と称され、入力系のRGB系カラーを出力系のCMYK系カラーにするために行う。入力される画像データは、ディスプレイなど発光体に採用される加法混色の3原色(RGB)のデータであることが多い。これに対し、プリンタなど光の反射で色を表現する記録装置には減法混色の3原色(CMY)の色材が用いられる。そこで、この変換処理が行われる。
前段色処理に用いられる3次元LUTおよび後段色処理に用いられる3次元LUTは、離散的にデータを保持しており、保持しているデータ間については補間処理で求める。補間処理は公知の技術であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
後段色処理が施されたC、M、Y、K各色8ビットのデータは、1次元LUTによって出力γ補正が施される。すなわち、この8ビットのデータと記録により実際に出力される色との間の相関関係を調節して、よりオリジナルに近い色表現を得るための補正操作が行われる。単位面積当たりの記録ドット数と出力特性(反射濃度など)との関係は、多くの場合、線形関係とはならない。そこで、出力γ補正を施すことで、C、M、Y、K8ビットの入力レベルとその時の出力特性との間の線形関係を保証する。
<ラスター毎の補正γ値の設定の概要>
上述の1次元LUTによる出力γ補正について説明する。本実施形態において、出力γ補正は、ガンマ補正に必要なパラメータである補正γ値をラスター毎に設定することにより行う。
本明細書において、ラスターとは、記録装置により記録を行う際に、記録ヘッドの吐出口チップのノズル列のノズルから、ノズルの配列方向と直交する方向に相対的に移動する記録媒体に対して吐出されるインクにより形成される記録線に相当する。本実施形態において、記録装置は図4(b)に示すように4つ(C、M、Y、Kのインク色毎)の記録ヘッドを備え、各記録ヘッドの吐出口チップは、図1および図2(a)に示すように4つのノズル列A、B、C、Dを有する。1つの記録ヘッドを用いて記録を行う場合、これらのノズル列のノズルのうち、ノズルの配列方向と直交する記録媒体搬送方向において対応する位置に配置されているノズルによって、1つの記録線(同一ラスター)を形成することができる。複数の記録ヘッドを用いて記録を行う場合も、同様に、複数の記録ヘッドの吐出口チップのノズル列のノズルのうちノズルの配列方向と直交する記録媒体方向において対応する位置に配置されているノズルによって、同一ラスターを形成することができる。
<フローチャート>
図11のフローチャートに、第2の実施形態におけるラスター毎の補正γ値の設定方法を示す。
ステップS101において、不図示のプリンタドライバのユーザーインターフェース(UI)画面にて、ラスター毎に補正γ値を設定する設定モードを選択する。
ステップS102において、記録装置本体にあらかじめ内蔵された任意の吐出量ばらつき検出パターン(ベタパターン)を、所望の単一の記録濃度で、すなわち吐出口チップの記録素子に対する信号の任意の入力値を用いて記録する。全ラスターについて同一の記録条件を適用して記録を行う。
本実施形態では、4色の色毎の4つの記録ヘッドの各々について、吐出口チップの4つのノズル列のノズルのうち記録媒体搬送方向において対応する位置に配置される各1つのノズルにより、1つの記録線(同一ラスター)が単一色のインクで記録される。各ノズル列のノズルの配列方向における全ノズルを使用して、吐出量ばらつき検出用パターンの全体が記録される。
ステップS103において、ステップS102で記録された吐出量ばらつき検出用パターンについて、読み取り部6においてスキャナ212等の検出手段により、ラスター毎の記録濃度(スキャン値)を読み取る。ラスター毎の記録濃度は、ラスターのスキャン範囲として設定した領域内に記録されたドットの記録濃度の平均値として求められる。本例では、4つの記録ヘッドの各々に関して単一色のインクを用いて記録を行っており、記録濃度は、各記録ヘッドに関して4つのノズル列のノズルから同一ラスター上に吐出された単一色のインクについての平均値として求められる。
ステップS104において、上述した吐出口チップ内の温度分布の影響を考慮するため、ステップS103で読み取ったラスター毎の記録濃度を、吐出口チップ内の位置情報と関連付ける。具体的には、まず、ラスター毎に適用する補正γ値を設定するための、吐出口チップ内の位置に対応する補正用曲線の図をあらかじめ準備しておく。そして、ステップS103でラスターの記録濃度を読み取ると、そのラスターの記録に使用されたノズルが位置付けられる吐出口チップ内の位置の情報に基づき、その位置に対応する補正用曲線の図を選択する。
図12(a)に、吐出口チップ内の位置A(インク循環方向における先端部)用の補正用曲線の図を、および図12(b)に、吐出口チップ内の位置B(インク循環方向における中央部)用の補正用曲線の図を例示する。各図中、横軸は、吐出口チップの記録素子に対する信号の入力値を示す。ここでは1つの例として、入力値を輝度で示すものとする。横軸の右に行くほど輝度は大きく所望する記録濃度は小さく(淡く)なり、左に行くほど輝度は小さく所望する記録濃度は大きく(濃く)なる。また、縦軸は、検出手段により読み取ったラスターのスキャン値を示す。縦軸の上に行くほどスキャン値は大きく実際に記録された(出力された)記録濃度は小さく(淡く)なり、下に行くほどスキャン値は小さく記録濃度は大きく(濃く)なる。
各位置用の補正用曲線の図には、複数の補正用曲線のグラフが示されている。これら複数のグラフは、ノズルから吐出されるインク滴の1滴あたりの量(インク吐出量)に対応する。すなわち、インク吐出量の大小によって入力値とスキャン値との関係の傾向が異なるため、吐出口チップ内の同じ位置に関して、インク吐出量に応じた複数の補正用曲線のグラフを準備する。ここでは各図に5種類のインク吐出量a、b、c、d、eに対応する5本のグラフを例示する。この例では、吐出量は、aが最も少なく、およびaからeの順に多い。吐出量a〜eの間に含まれるが例示されていない大きさの吐出量については、例えば補間処理によって、補正用曲線のグラフを算出することができる。
ステップS105において、ステップS104で選択した吐出口チップ内の位置に対応する補正用曲線の図に示される複数の補正用曲線のグラフのうち、補正γ値の算出のために用いるグラフを決定する。具体的には、吐出量ばらつき検出用パターンを記録するための記録条件と記録濃度の測定結果とに基づき、用いるグラフを決定する。吐出口チップ内の位置Aについての補正用曲線の図である図12(a)を用いて、これを説明する。
まず、吐出量ばらつき検出用パターンの記録条件として、インク吐出量の設定値がcであり、入力値In_oで記録を行い、記録濃度としてスキャン値Out_oを得たいものとする。記録されたラスターの記録濃度の実測値(スキャン値)がOut_pであったとする。図12(a)より、入力値In_oに対してスキャン値Out_pが得られるのは、インク吐出量がeの場合である。すなわち、本例では、初期設定値cに対して実際にはeのインク吐出量で記録が行われている。したがって、本例では、ステップS105において、インク吐出量がcのグラフとeのグラフとを、補正γ値の算出に使用するグラフとして決定する。
ステップS106において、ステップS105で決定した補正γ値の算出に使用するグラフを用いて、補正γ値を算出する。再度図12(a)を参照して、補正γ値の算出について具体的に説明する。ステップS105における決定により、本例では、インク吐出量がcのグラフとeのグラフとを用いて補正γ値を算出する。グラフより、インク吐出量がeであるときに所望のスキャン値Out_oを得るためには、入力値をIn_oからIn_qに補正すればよいことが分かる。これにより、所望の記録濃度を得るための、入力値に対する補正γ値を算出することができる。これを繰り返すことにより、吐出口チップ内の各位置におけるラスター毎の補正γ値を設定することができる。
本実施形態では、図11に示すフローチャートに従って設定されるラスター毎の補正γ値を、図10に示す1次元LUTで使用する。
本実施形態の構成によれば、吐出口チップの製造公差と、吐出口チップ内の位置による温度分布の影響と、による吐出量ばらつきを抑制することが可能になり、その結果、記録ヘッド全域において従来よりもムラのない記録が可能となる。また、本実施形態では、ラスター毎に補正γ値を設定するので、吐出量ばらつきをより高精度に抑制することができる。
なお、本実施形態では、上述のように、1つの吐出量ばらつき検出用パターン内に単一色のインクを用いて記録を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の色のインクに関して、すなわち複数の記録ヘッドについて、1つの吐出量ばらつき検出用パターンを記録するものであってもよい。また、記録ヘッドとしてノズル列毎に異なる色のインクを吐出する構成を採用してもよく、その場合は、1つの記録ヘッドで複数の色のインクを用いて1つの吐出量ばらつき検出用パターンを記録してもよい。
(第3の実施形態)
ところで、実際に記録を行う場合、記録する画像はベタパターンとは限らない。記録する画像のパターンによって、ノズルの使用頻度は異なる。ノズルの使用頻度が高いほど、温度は上昇しやすい。ここで、本明細書におけるノズルの使用頻度とは、ノズルの駆動の度合いを示すものであり、ノズル列のノズルのうち記録に使用されるノズルの範囲および数、同一のノズルからのインクの吐出の回数および時間間隔、単位時間あたりに付与するドット数等を含む。
第3の実施形態は、製造公差および吐出口チップ内の位置による温度分布に起因する吐出量のばらつきに加え、さらに、ノズルの使用頻度に応じた温度変化による吐出量のばらつきを考慮した記録濃度ムラの補正(動的HS補正)について説明する。第3の実施形態の構成のうち、第1または第2の実施形態の構成を適用できるものについては、説明を省略する。
<ノズルの使用頻度による吐出口チップ内の温度分布への影響>
以下に、ノズルの使用頻度による吐出口チップ内の温度分布への影響について説明する。
図13は、吐出口チップ内のノズル列をノズルの配列方向において3分割した場合における、ノズルの使用頻度と吐出口チップ内の温度分布との関係を説明する模式図である。
図13(a)は、吐出口チップをノズル列のノズルの配列方向において3分割した様子を示す。3分割して得られた3つの領域の位置を、記録ヘッドに対するインク循環方向の上流側から順に、位置A、B、Cと称する。
本例において、各ノズル列は1020個のノズルを備えるものとする。図13(b)は、各ノズル列における1020個、吐出口チップ内の位置A、BおよびCのそれぞれにおける各340個のノズルを使用してインクを吐出した例である。詳細には、ノズルの配列方向において1020ドット、およびノズルの配列方向と直交する記録媒体の搬送方向において、記録密度1200dpiで2400ドットのインク滴を付与する記録を行ったときの、吐出口チップ内の温度分布を示す。ここで、搬送方向におけるドット数は記録時間に相当する。図13(b)の上部のグラフにおいて、横軸は吐出口チップ内のノズル列のノズルの配列方向における位置に対応し、縦軸はその位置における吐出口チップの温度を示す。また、図13(b)の下部の画像は、上記の記録条件で記録を行った際の記録画像を示し、横軸は同じく吐出口チップ内のノズル列のノズルの配列方向における位置に対応し、縦軸は記録媒体の搬送方向における位置に対応する。
同様に、図13(c−1)は、各ノズル列において、吐出口チップ内の位置Aの340個のノズルおよび位置Bの340個のノズルの合計640個のノズルを使用し、位置Cのノズルを使用しなかった例を示す。図13(c−2)は、各ノズル列において、位置Aの340個のノズルおよび位置Cの340個のノズルの合計640個のノズルを使用し、位置Bのノズルを使用しなかった例を示す。また、各ノズル列において、図13(d−1)は、吐出口チップ内の位置Aの340個のノズルのみを使用した例、図13(d−2)は位置Cの340個のノズルのみを使用した例、および図13(d−3)は位置Bの340個のノズルのみを使用した例を示す。
吐出口チップ内の位置A〜Cのそれぞれの温度は、自らの位置に属するノズルの駆動による昇温に加え、近接する位置に属するノズルの駆動による昇温の影響を受ける。昇温による影響の度合いは、吐出口チップ内での自らの位置に属するノズルの使用頻度と、他の位置に属するノズルの使用頻度と、これらの位置の相対的な位置関係(距離)と、によって決定される。
例えば、図13(c−1)に示した例と図13(c−2)に示した例とでは、使用されるノズルの数が同一であり、単位時間当たりに吐出口チップのノズル列全体から吐出されるインク滴のドット数は同数である。それにも関わらず、これらの例において、吐出口チップ内における温度分布は異なる。例えば位置Aに注目して、使用されるノズルの数および吐出されるインクのドット数は両方の例において同数であるにも関わらず、図13(c−1)の例の方が図13(c−2)の例よりも、位置Aにおける昇温の度合いが大きく、また昇温のピークに偏りがある。
これは、吐出口チップ内の各位置の温度分布は、自らの位置に属するノズルの駆動による影響が最も大きく、次いで隣接する位置に属するノズルの駆動による影響を受け、離間した位置に属するノズルの駆動による影響は相対的に小さいことによるものと考えられる。例えば位置Bに注目すると、位置Bの温度分布は、位置Bに属するノズルの駆動、すなわち位置Bのノズルの使用頻度の影響を大きく受けるが、位置Bの温度分布に対する位置AおよびCに属するノズルの駆動による影響は相対的に小さい。また、位置Aの温度分布は、位置Aのノズルの使用頻度の影響を大きく受け、次いで隣接する位置Bのノズルの使用頻度の影響を受けるが、位置Cのノズルの使用頻度による影響は、位置Aと位置Cとの間の距離の分だけ小さくなる。
ところで、ノズルの使用頻度は記録する画像のパターンに応じて決定されため、実際に記録する画像のパターンによって、吐出口チップ内の温度分布は動的に変わり得る。
図13(b)の下部に示す画像のパターンは、吐出口チップ内のノズルを均一に使用して記録するパターンである。これを吐出量ムラ検出パターンとして用いて、各ノズルに対する信号の入力値(もしくは出力ドット数)のガンマ補正量を決定するとする。このとき、実際に記録する画像のパターンによっては、温度分布の変動の影響により、決定された補正量では濃度ムラを十分に補正できない場合がある。
そこで、第3の実施形態では、記録する画像のパターンによってノズルの使用頻度が異なることによる吐出口チップ内の温度分布の動的変動をさらに考慮した補正方法を提案する。
<吐出口チップ内の位置毎の温度分布係数>
吐出口チップ内の温度分布の動的変動を考慮した補正を行うために、吐出口チップ内の各位置についての温度分布係数を求める。図14に、温度分布係数を算出するための関係式の例(式1)を示す。吐出口チップ内の位置毎に温度分布係数を決定する。自らの位置に属するノズルから吐出するインク滴の数(以下、ドットカウント値ともいう)はそのまま使用するため、係数1/1を掛ける。自らの位置に隣接する位置に属するノズルから吐出するインク滴の数に対しては、係数1/2を掛ける。自らの位置から位置1つ分の距離だけ離間した位置に属するノズルから吐出するインク滴の数に対しては、係数1/3を掛ける。このようにして得られた各[ドットカウント値×係数]を積算することにより、その吐出口チップ内の位置についての温度分布係数が得られる。
吐出口チップ内のノズル列のノズルをノズルの配列方向において3分割した例を上述したが、2つまたは4つ以上に分割した場合にも本実施形態を適用することができる。すなわち、各位置についてのドットカウント値に対して自らの位置との位置関係に応じた係数を掛け、得られた値を積算することによって、吐出口チップ内のその位置についての温度分布係数を算出することができる。
<フローチャート>
図15のフローチャートに、第3の実施形態におけるラスター毎のガンマ補正量の設定方法を示す。
ステップS201において、不図示のプリンタドライバのユーザーインターフェース(UI)画面にて、吐出口チップ内の位置およびドットカウント値によるラスター毎のガンマ補正量を設定する設定モードを選択する。
第3の実施形態のステップS202からステップS205までは、第2の実施形態のステップS102からステップS105までと同様であるので、説明を省略する。
第3の実施形態のステップS206も、第2の実施形態のステップS106と実質的に同様であり、ここでは吐出口チップ内の各位置におけるラスター毎の補正γ値を設定する。ところで、第3の実施形態では、ドットカウント値による吐出口チップ内の各位置における補正γ値を別途設定する。以下、明確化のため、ステップS206で設定する吐出口チップ内の位置によるラスター毎の補正γ値を第1の補正γ値と称し、別途設定するドットカウント値による吐出口チップ内の各位置における補正γ値を第2の補正γ値と称するものとする。また、第1および第2の補正γ値を考慮した本実施形態の補正γ値を、ガンマ補正量(Γ)と称するものとする。
ステップS201からS206までのステップにおいて、ベタパターンである吐出量ばらつき検出用パターンを用いたテストパターンモードを終了する。
次いで、ステップS207において、実際に記録を所望する画像の記録(以下単に、実記録ともいう)を開始する。
ステップS208において、吐出口チップ内の位置毎に、その位置に属するノズルから所定時間内に吐出されるインク滴の数(ドットカウント値)を取得する。本例では、ドットカウント値を取得する記録媒体上の領域(ドットカウントエリア)を、ノズル列のノズルの配列方向において1020個のノズル(全ノズル)、且つ記録媒体の搬送方向においてノズル1つ当たり記録密度1200dpiで2400ドットとする。ノズル列は4つあるので、ノズルの配列方向におけるノズル1列当たりのドット数(1020)×記録媒体の搬送方向における{ノズル1つ当たりのドット数(2400)×ノズル列の数(4)}で示される領域が、本実施形態のドットカウントエリアとなる。記録装置本体は、ドットカウントエリアの全体にわたってドットカウント値を取得可能な構成と、カウント値を記憶するためのメモリとを有する。またこのとき、記録装置本体は、吐出口チップを図13(a)に示すように3分割した領域の各位置について使用されたノズルの数をそれぞれカウントできる構成にもなっている。すなわち、1つのノズル列の3分割された各領域のドット数(1020×1/3)×{ノズル1つ当たりのドット数(2400)×ノズル列の数(4)}の領域のそれぞれについて、ドットカウント値を取得することができる。
ステップS209において、まず、ステップS208で取得した、吐出口チップ内のノズル列を3分割した構成の各位置に対応する各領域についてのドットカウント値に基づいて、図14に例示する関係式に従い、吐出口チップ内の各位置の温度分布係数を求める。次いで、図16に例示する温度分布係数と第2の補正γ値との対応表から、第2の補正γ値を求める。例えば、位置Aについて計算した温度分布係数が3000000であったとする。この値は、2618880以上3928320未満であるため、図16に示す対応表より、第2の補正γ値は32となる。同様に、位置Bについて計算した温度分布係数が、例えば5500000であったとすると、この値は5237760以上6547200未満であるため、図16に示す対応表より、第2の補正γ値は24となる。このようにして、ノズルの使用頻度による第2の補正γ値を算出することができる。
ステップS210において、ステップS206で設定した第1の補正γ値から、ステップS209で設定した第2の補正γ値を減算して、本実施形態のラスター毎のガンマ補正量(Γ)とする。このラスター毎のガンマ補正量を次の所定時間内において使用する。
ステップS211において、実記録が終了したか否かを判定する。判定は、記録媒体の搬送方向において、記録密度1200dpiで1ノズル当たり2400ドット毎に行う。記録が継続している場合、すなわち記録すべき画像データが依然として存在する場合は、ステップS208からステップS211を繰り返す。記録が終了している場合は、吐出口チップ内の位置およびドットカウント値によるラスター毎のガンマ補正量の設定モードを終了する。
本実施形態では、図15に示すフローチャートに従って設定される吐出口チップ内の位置およびドットカウント値によるラスター毎の補正γ値(ガンマ補正量)を、図10に示す1次元LUTで使用する。
第1および第2の実施形態では、吐出口チップの製造公差による吐出量ばらつき、および記録デューティおよび吐出口チップ内での位置に依存する吐出口チップ内の温度分布の影響を考慮した濃度ムラの補正を行った。これに対して、第3の実施形態では、吐出口チップ内の各位置でのノズルの使用頻度による温度分布の動的変動をさらに考慮して、濃度ムラを補正する。すなわち、本実施形態によれば、単位時間当たりの吐出口チップ内のノズルの使用頻度の差、つまり記録する画像のパターンの違いによる吐出口チップ内の温度分布の影響を考慮することが可能になるため、あらゆるパターンにおいてムラのない記録が可能となる。

Claims (10)

  1. 複数の記録素子を配列した吐出口チップを搭載した記録ヘッドを、前記配列の方向と交差する方向に記録媒体に対して相対的に移動させ、前記記録素子を駆動することによってインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    複数の前記記録素子を同一の条件で駆動させてインクを吐出して記録したパターンについて、前記配列の方向における複数の前記記録素子の任意の単位毎に、記録したパターンの記録濃度を読み取る検出手段と、
    前記検出手段により読み取った記録濃度に対応するインク吐出量の範囲と、前記任意の単位の前記吐出口チップ内の位置とに応じて、前記記録素子を駆動するために用いる信号の入力値と単位面積当たりのインクのドット数との対応関係を決定し、決定された対応関係に基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記パターンは、単位面積当たりに付与するインクのドット数が1種類であるベタパターンであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記補正手段は、前記検出手段により読み取った記録濃度と、前記信号の入力値との対応表を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記補正手段は、前記検出手段により読み取った記録濃度と前記信号の入力値とから単位面積当たりのドット数の補正を決定する関係式を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記吐出口チップには、インク吐出量が異なる複数の記録素子が配列されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 読み取った記録濃度に対応するインク吐出量の範囲に応じた、信号の入力値と単位面積当たりのインクのドット数との対応関係を決定し、決定された対応関係と、インクを吐出する記録素子の温度分布とに基づいて、記録する画像データの信号を補正することを特徴とする記録濃度の補正手段。
  7. 複数の記録素子を配列した吐出口チップを搭載した記録ヘッドを、前記配列の方向と交差する方向に記録媒体と相対的に移動させ、前記記録素子からインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置における記録濃度の補正方法であって、
    前記複数の記録素子からインクを吐出して記録したパターンについて、前記配列の方向における前記複数の記録素子の任意の単位毎に記録濃度を読み取る検出工程と、
    前記検出工程により読み取った記録濃度に対応するインク吐出量の範囲と、前記任意の単位の前記吐出口チップ内における位置とに応じて、信号の入力値と単位面積当たりのインクのドット数との対応関係を決定し、決定された対応関係に基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する補正工程と、
    を含むことを特徴とする記録濃度の補正方法。
  8. 複数の記録素子を配列した吐出口チップを搭載した記録ヘッドを、前記配列の方向と交差する方向に記録媒体に対して相対的に移動させ、前記記録素子を駆動することによってインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    複数の前記記録素子を同一の条件で駆動させてインクを吐出して記録したパターンについて、前記配列の方向における複数の前記記録素子の任意の単位毎に記録したパターンの記録濃度を読み取る検出手段と、
    前記検出手段により読み取った記録濃度に対応するインク吐出量の範囲と、前記任意の単位の前記吐出口チップ内の位置とに応じて、前記記録素子を駆動するために用いる信号の入力値と単位面積当たりのインクのドット数との対応関係を決定し、決定された対応関係に基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する第1の補正手段と、
    複数の前記記録素子の使用頻度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した使用頻度と、前記記録素子の使用頻度に応じてあらかじめ設定されている係数とに基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する第2の補正手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 前記使用頻度は、前記吐出口チップを前記配列の方向において分割した複数の領域のそれぞれに属する吐出口から単位時間当たりに吐出されたインク滴の数で表され、
    前記あらかじめ設定されている係数は、複数の前記領域のそれぞれに関する前記係数を設定する領域との位置関係と前記インク滴の数とから算出される値を、複数の前記領域の全てに関して積算した値であることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 複数の記録素子を配列した吐出口チップを搭載した記録ヘッドを、前記配列の方向と交差する方向に記録媒体に対して相対的に移動させ、前記記録素子を駆動することによってインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置における記録濃度の補正方法であって、
    複数の前記記録素子を同一の条件で駆動させてインクを吐出して記録したパターンについて、前記配列の方向における複数の前記記録素子の任意の単位毎に記録したパターンの記録濃度を読み取る検出工程と、
    前記検出工程により読み取った記録濃度に対応するインク吐出量の範囲と、前記任意の単位の前記吐出口チップ内の位置とに応じて、前記記録素子を駆動するために用いる信号の入力値と単位面積当たりのインクのドット数との対応関係を決定し、決定された対応関係に基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する第1の補正工程と、
    複数の前記記録素子の使用頻度を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得した使用頻度と、前記記録素子の使用頻度に応じてあらかじめ設定されている係数とに基づいて、記録する単位面積当たりのドット数の補正する第2の補正工程と、
    を含むことを特徴とする記録濃度の補正方法。
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