JP2012061808A - 記録装置および記録装置の制御方法 - Google Patents

記録装置および記録装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処理工程の増加を少なく抑えて、ドットによって記録される画像の濃度むらを効率よく、かつ確実に抑えることができる記録装置および記録装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】記録ヘッド1は、複数のノズルが形成されたチップ51(C0)から51(C7)を備える。ノズルから吐出されるインクによって形成されるドットの濃度V0からV7をチップ51単位で検出し、それらの濃度差が所定値S未満のときは、記録データを補正することにより、それらの濃度差を小さくするようにドットの形成数を調整する。それらの濃度差が所定値S以上のときは、まず、ノズルの駆動パルスを変調して、それらの濃度差を小さくするように1ドット当たりのインクの吐出量を調整する。その後、記録データを補正することにより、それらの濃度差を小さくするようにドットの形成数を調整する。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録媒体上に形成されるドットによって画像を記録する記録装置および記録装置の制御方法に関し、さらに詳しくは、記録画像の濃度むらを小さく抑えることができる記録装置および記録装置の制御方法に関するものである。
記録装置としては、記録媒体と、その記録媒体の幅とほぼ等しい(あるいは、わずかに長い)長さの記録ヘッドと、を一方向に相対移動することによって、記録媒体に画像を記録するフルラインタイプの記録装置がある。このような記録装置における長尺な記録ヘッドに備わる複数の記録素子は、製造上のばらつきにより、記録素子毎の記録濃度が異なることがある。そのため、均一な記録データに基づき、このような複数の記録素子を用いて画像を記録した場合には、記録素子の製造上のばらつきにより、画像の記録濃度が均一とならず濃度むらが生じることがある。
このような濃度むらの発生を抑えるためのヘッドシェーディング(HS)の方法としては、特許文献1に記載の方法が知られている。その方法は、複数の記録素子として、インクを吐出可能な複数のノズルを備えた記録ヘッドにおいて、それぞれのノズルから吐出されるインクの量に関する情報(インク量情報)を取得する。そして、そのインク量情報に基づいて、それぞれのノズル毎に対応する記録データを補正し、結果的に、それぞれのノズルから吐出されるインク滴の数(ドットの形成数の対応)を調整する。
特開平10−013674号公報 特開平05−169659号公報
しかし、結果的にドットの形成数を調整するHS方法においては、濃度むらの発生を抑えるためにドットの形成数の調整幅を大きくした場合に、単位面積当たりのドット数の差がそのまま空間周波数の差として認識されてしまう。そのため、人間の眼には、それが濃度むらのように見えてしまうことがある。また、多色のカラー画像を記録する記録装置の場合には、所期の色域が表現できなくなるおそれもある。したがって、このようなトッドの形成数を調整するHS方法は、その濃度むらの抑制範囲に限界がある。また、仮に、このようなHS方法に加えて、さらなる補正方法を導入した場合には、補正の処理工程が増えて、スループットの大幅な低下、および記録コストの大幅な上昇を招くおそれがある。
本発明の目的は、処理工程の増加を少なく抑えて、ドットによって記録される画像の濃度むらを効率よく、かつ確実に抑えることができる記録装置および記録装置の制御方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、記録媒体上にドットを形成可能な記録素子が複数備わる記録ヘッドを用い、記録データに基づいて生成された駆動パルスによって前記複数の記録素子を駆動することにより、前記記録媒体上に画像を記録する記録装置であって、前記記録素子によって単位記録領域当りに形成される前記ドットの数を調整するように、前記記録データを補正可能な第1の補正手段と、前記記録素子によって形成されるドットの濃度を調整するように、前記記録素子の駆動パルスを変調可能な第2の補正手段と、前記複数の記録素子のそれぞれによる記録濃度の差が所定値未満のときに、前記記録濃度の差を小さくするように前記第1の補正手段によって前記記録データを補正し、かつ、前記記録濃度の差が前記所定値を超えたときに、前記記録濃度の差を小さくするように前記第2の補正手段によって前記駆動パルスを変調してから、前記記録濃度の差を小さくするように前記第1の補正手段によって前記記録データを補正する濃度補正制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ループットの大幅な低下、および記録コストの大幅な上昇を招くことなく、ドットによって記録される画像の濃度むらを効率よく、かつ確実に抑えることができる。
本発明の第1の実施形態における記録装置の要部の平面図である。 図1におけるスキャナ付近の概略側面図である。 図1の記録装置を含む記録システムのブロック構成図である。 図1における記録ヘッドの概略構成図である。 図1の記録装置による濃度むら補正処理を説明するためのフローチャートである。 濃度むら補正用のテストパターンの記録例の説明図である。 第1のHS補正と第2のHS補正との関係の説明図である。 ヒータの駆動パルスの説明図である。
(第1の実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。以下においては、長尺のインクジェット記録ヘッドを用いてカラー画像を記録するフルラインタイプのインクジェット記録装置に対する適用例について説明する。本発明は、記録ヘッドと記録媒体とを主走査方向および副走査方向に相対移動させるシリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置に対しても適用することができる。さらに、本発明は、インクジェット記録方式のみに特定されず、例えば、電子写真方式の記録装置にも適用することができる。要は、記録媒体上にドットを形成可能な記録素子が複数備わる記録ヘッドを用いて、画像を記録することができる記録装置であればよい。
図1は、カラー画像を記録可能なインクジェット記録装置の要部の平面図である。10は記録装置本体、1,2,3は、それぞれC,M,Y(シアン,マゼンタ,イエロー)のインクを吐出するためのインクジェット記録ヘッド、5は、記録紙(記録媒体)6を矢印の方向に搬送するラインフィードモータである。7はイメージスキャナ(以下「スキャナ」)であり、記録ヘッド1,2,3によって記録紙6上に記録された画像を読み取り、その読み取り結果をR,G,Bの3色の検出信号として出力する。4は一対の搬送ローラであり、スキャナ7と記録紙6との対向間隔を一定に保つために記録紙6を上下から挟む。
本例の記録ヘッド1,2,3は、記録素子として、インクを吐出可能な複数のノズル(記録素子)を備えている。これらのノズルは、C,M,Yのインク色毎に、記録紙6の搬送方向と交差する方向(本例の場合は、直交する方向)に延在するノズル列を形成するように複数配列されている。多くの記録装置には、このような記録ヘッド(以下、「長尺ヘッド」ともいう)として、C,M,Yのインクの他、B(ブラック)などのインクを吐出する記録ヘッドも備えられている。ここでは説明を簡単にするために、C,M,Yのインク用の記録ヘッド1,2,3のみを備えるものとする。また記録ヘッドは、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの種々の吐出エネルギー発生素子を用いて、インクを吐出することができる。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によってインクを発泡させ、その発泡エネルギーを用いて、ノズル先端の吐出口からインクを吐出することができる。
このような記録装置においては、記録ヘッド1,2,3からの1回のインク吐出によって、1ラスタ分の画像を記録する。そして、ラインフィードモータ5による記録紙6の矢印A方向の連続的な搬送に同期して、記録ヘッド1,2,3がインクの吐出動作を繰り返すことにより、記録紙6上に1ページ分の画像を記録する。
図2は、スキャナ7付近を横から見た図である。記録紙6は、搬送ローラ4によって、スキャナ7と対向する位置においてスキャナ7から一定の距離を保ちながら搬送される。スキャナ7において、21は、光源としての白色LEDであり、可視光波長(およそ400−700nm)の光を連続的なスペクトルとして出力する。光源21から発した光は、導光体22の作用によって、記録紙6の面をライン状に照射される。その記録紙6から乱反射された光の一部は、反射ミラー23により反射されてから、縮小結像レンズ24の作用により、1次元CCD25上に記録紙6上の縮小画像を結像する。
CCD25は、記録紙6の幅に相当するスキャナの読取り幅を結像レンズ204の縮小率βで縮小した長さの範囲に、所定の画素数(例えば、記録紙上で600dpi相当)を備える。それらの画素は、R,G,Bのカラーフィルターによって覆われた3つのセンサ列を構成し、画素毎に、R,G,Bの各成分の読取り信号を出力する。この出力信号は、アンプ26で増幅された後、A/D変換器27でデジタル信号に変換される。このような構成により、記録ヘッド1,2,3の長手方向に一致する記録紙6上の幅方向(主走査方向)における1次元画像を読み取り、その読み取り結果の1次元デジタル信号を画素毎のRGBデータとして出力する。記録紙6が矢印A方向(副走査方向)に搬送されて、上記の1次元画像の読取り動作が所定のタイミング(例えば、記録紙上で600dpi相当)で繰り返されることにより、記録紙6上の画像を読み取った2次元デジタル信号が得られる。最終的に、この2次元デジタル信号は後述するホスト装置(ホストPC)30に送られる。
本例のスキャナ7は、読取った光をセンサ側においてRGBに分光する形態である。しかし、スキャナ7はこの形態のみ限定されず、RGBのLEDを光源として用い、記録紙6の1画素分毎の搬送に伴って光源を切り替えて、読取りの順次を切り替える形態でもよい。また、結像光学系として縮小結像レンズ24を用いているが、等倍の結像光学系であるセルフォックレンズアレイを用いてもよい。さらに、本例のスキャナ7は記録装置に内蔵されているが、記録装置とは独立した装置を構成するものであってもよい。
図3は、記録装置とホスト装置における制御系のブロック構成図である。
ホスト装置30において、CPU31は、HDD33やRAM32に保持されているプログラムに基づいて処理を実行する。RAM32は、揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。HDD33は、不揮発性のストレージであり、プログラムやデータを保持する。データ転送I/Fは、記録装置の本体10との間においてデータを送受信する。ホスト装置内における各ブロックの物理的な接続方法としては、USB/IEEE1394/LAN等がある。キーボード,マウスI/F35は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザからの入力を受け付ける。ディスプレイI/F36は、ディスプレイとの間のI/Fであ。
記録装置の本体10において、CPU41はROM43やRAM42に保持されているプログラムに基づいて処理を実行する。RAM42は揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。ROM43は不揮発性のストレージであり、プログラムやデータを保持する。データ転送I/F44は、ホスト装置30との間においてデータを送受信する。記録装置内における各ブロックの物理的な接続方法としては、USB/IEEE1394/LAN等がある。
ヘッド制御部45は、記録ヘッド1,2,3に対して記録データを供給して、記録制御を行う。例えば、ヘッド制御部45は、RAM42の所定アドレスから必要なパラメータとデータを読み込むように設計することができる。CPU41が、必要なパラメータとデータをRAM42の上記の所定アドレスに書き込むことにより、ヘッド制御部45が起動される。画像処理加速部(Image Processing Accelerator)46は、CPU41よりも高速に画像処理を行う。例えば、画像処理加速部46は、RAM42の所定アドレスから必要なパラメータとデータを読み込むように設計することができる。CPU41が、必要なパラメータとデータをRAM42の上記の所定アドレスに書き込むことにより、画像処理加速部46が起動される。画像処理加速部46は必ずしも必要ではなく、CPU41による処理のみで画像処理を実現してもよい。記録ヘッドにおけるノズルは、記録データに基づいて生成された駆動パルスによって駆動される。
CPU41の制御下における画像処理には、複数のノズルのそれぞれによる記録濃度の差(濃度むら)を小さく抑えるためのヘッドシェーディング(HS)のための処理が含まれる。そのHSとしては、第1および第2の補正方法が含まれる。第1の補正方法(以下、「第1のHS補正」ともいう)は、ノズルから吐出されるインク滴の数(単位記録領域当たりに形成されるドットの形成数に対応)を調整する。第2の補正方法(以下、「第2のHS補正」ともいう)は、インクの吐出量(1ドット当たりのインクの吐出量)を調整する。
第1のHS補正は、特許文献1に記載されているように、それぞれのノズルによる記録濃度の差を小さくするように記録データを補正することにより、それぞれのノズルから吐出されるインク滴の数(ドットの形成数に対応)を調整する。本例の場合は、後述するように、複数のノズルを含むエリア間の濃度が均一となるように、エリア単位で第1のHS補正を行なう。記録装置の本体10には、CPU41の制御下において、このような第1のHS補正を行なうための第1の補正処理部が備えられている。その補正処理部は、画像処理加速部46に構成してもよく、また、その補正処理部の少なくとも一部は、ホスト装置30に備えてもよい。
一方、第2のHS補正は、ノズルの駆動パルスを変調することによってノズルからのインクの吐出量を調整する。本例においては、後述するように、吐出エネルギー発生素子として備わる電気熱変換素子(ヒータ)の駆動パルスを、複数のノズルを含むエリア単位でPWM制御する。そのため記録装置の本体10には、CPU41の制御下において、駆動パルスを変調可能(本例の場合は、PWM制御可能)な第2の補正処理部が備えられている。その第2の補正処理部は、画像処理加速部46に備えてもよく、また、その第2の補正処理部の少なくとも一部は、ホスト装置30に備えてもよい。記録装置の本体10には、後述するように、CPU41の制御下において、第1および第2の補正処理部を関連的に制御するための濃度補正制御部が備えられている。その濃度補正制御部の、少なくとも一部は、ホスト装置30に備えてもよい。
図4は、記録ヘッドの構成例の説明図である。記録ヘッド1,2,3は同様の構成であるため、ここでは記録ヘッド1のみを代表的に示す。
51は、シリコンで形成されたチップであり、複数のノズルを配列したノズル列Lが矢印A方向と交差する方向(本例の場合は、直交する方向)に延在するように形成されている。ノズル列Lの長さ(有効吐出幅)は約1インチである。本例のチップ51には、4つのノズル列Lが並列に形成されている。記録ヘッド1の下ベース基板52には8枚のチップ51が千鳥状に接着されており、それらのチップ51は、下ベース基板52の両端部に位置する電極部を通して、フレキシブル配線基板(不図示)とワイヤボンディングにより電気的に接続される。チップ51のそれぞれには、チップの温度を計測するための温度センサ53が備えられている。記録ヘッド1は、8つのチップ51を備えることによって、結果的に有効吐出幅が約8インチの長さを有し、その長さは、A4サイズの記録紙の短辺方向(幅方向)の長さとほぼ一致する。したがって、A4サイズの記録紙を長辺方向に縦送りすることにより、その記録紙に対して連続的に画像を記録することができる。記録ヘッド1,2,3の構成は同一であり、これらから吐出するインクによってフルカラーの画像を記録することができる。
ノズルの先端の吐出口は、チップ51の表面に開口しており、この吐出口から吐出するインクが記録紙上に着弾してドットを形成することにより、記録紙上に画像が記録される。本例の場合は、インクの吐出エネルギー発生素子として電気熱変換素子(ヒータ)が用いられ、それを通電加熱してインクを発泡させることにより、吐出口からインクを吐出させることができる。ヒータの駆動制御方式としては、一般的なPWM制御を用いることができる。具体的には、ヒータの駆動パルスの幅に応じて、インクの吐出量を制御することができる。図8のように、パルス幅T1のヒータにプレパルスP1と、パルス幅P3のメインパルスP2と、を印加する場合には、それらのパルス間のインターバルタイムT2に応じて、インクの吐出量を制御することができる。この場合には、特許文献2に記載されているように、温度センサ53を用いて取得したチップ51の温度を検出し、その検出温度に対応するPWMテーブルを参照して、ヒータに印加する電流のパルスを制御してもよい。PWMテーブルは、例えば、PWM7を中心にPWM0〜PWM14までのテーブルを有し、テーブル番号が大きいほどヒータへの投入エネルギーが大きい。チップの温度に応じてインクの吐出量が変化するため、チップの検出温度に応じてヒータの駆動パルスを制御することにより、インクの吐出量を一定に維持することができる。本例の場合は、後述するように、第2のHS補正のためにヒータをPWM制御する。
図5は、ノズルの吐出特性の測定方法を説明するためのフローチャートである。
まず、記録ヘッド1,2,3によって、記録濃度検出用のテストパターン(HS用パターン)を記録紙6上に記録する(ステップS1)。図6は、そのHS用パターンの一例である。本例のパターン60は、イエローインクによる記録デューティー50%のパターン60Yと、マゼンタインクによる記録デューティー50%のパターン60Mと、シアンインクによる記録デューティー50%のパターン60Cと、を含む。記録デューティーは、単位記録領域に対するインクの被覆率であり、単位記録領域に吐出可能な最大吐出数に対するインクの吐出数の割合に対応する。
記録ヘッドの各ノズルに相当する画素毎に、濃度むらの発生を抑えるためのヘッドシェーディング(HS)による補正(HS補正)を行ってもよい。本例のような長尺の記録ヘッドの場合には、ノズル数が多くなり、その分、必要なデータ処理も増大するため、複数の画素からなるエリアを1つの単位として複数の画素をグループ化し、それらのエリア単位でHS補正を行なうことが望ましい。つまり、エリアの数をNとし、A1からANまでのエリアに分割する。本例の場合は、チップがエリア単位となっている。この1つ1つのエリアの大きさは、記録画像上において濃度むらとして視認できる空間周波数に基づいて、その空間周波数の周期以下になるように決定される。したがって、エリアの数Nは、記録ヘッドのノズル列の長さを、視認できる空間周波数に基づいた長さで割った値となる。
ステップS1にて記録されたパターン60は、スキャナ7のRGBのセンサ列(各チャンネル)における各画素によって読み取られる(ステップS3)。特に、染料インクによってパターン60を記録した場合、その直後は画像の色が安定しない。そのため必要に応じて、パターン60を記録してから読み取るまでに、所定時間待機、または乾燥機などの定着器を用いてパターン60の画像を定着させる(ステップS2)。RGBの各チャンネルにおける各画素によって読み取られた濃度データの値は、エリアA1からANのそれぞれの領域内で平均化され、これによりエリア毎(チップ毎)の濃度データの平均値を得る。
このようなエリア毎の濃度データの値(濃度値)に基づいて、各エリア間の濃度が均一となるように、エリア単位でHS補正を行なう。前述したように、ドットの形成数を調整する第1のHS補正には限界がある。そのためステップS4において、パターン60のエリア毎の濃度値の差(濃度むら)が第1のHS補正の限界に対応する所定値以上であるか否かを判定する。濃度むらが所定値未満のときは、そのまま、第1のHS補正を実施して処理を終了する(ステップS6)。濃度むらが所定値以上であるときには、第1のHS補正だけでは濃度むらが補正できないため、第2のHS補正として、後述するPWM補正をチップ51の単位で実施する(ステップS5)。
図7は、そのPWM補正の説明図である。図7中上側の曲線Dは、ステップS3において読取ったA1からANのエリア毎の濃度値の分布、すなわち濃度むらを示す。記録ヘッド1に備わる8つのチップ51をチップC0,C1,C2,・・・C7とした場合、図7のように、それぞれのチップ毎の平均濃度値V1,V2,V3,・・・V7を結んだ曲線が曲線Dとなる。
濃度値L1とL2の間を、第1のHS補正によって補正可能な濃度むらの範囲(所定値)Sとした場合、図7の曲線Dは所定値S以上であるため、この曲線Dの濃度むらは第1のHS補正だけでは補正できない。この場合には、チップ毎の平均濃度値V1,V2,V3,・・・V7が濃度値L1とL2との間の中央の値(中央値)L0となるように、チップ単位で第2のHS補正(PWM補正)を行なう。すなわち、濃度値が中央値L0よりも高いチップに対しては、そのチップからのインクの吐出量を少なくするように駆動パルスをPWM制御する。一方、濃度値が中央値L0よりも低いチップに対しては、そのチップからのインクの吐出量を多くするように駆動パルスをPWM制御する。
その後、このような第2のHS補正後の駆動パルスに基づいて、再度、HS用パターン60を記録する(ステップS1)。そして、そのHS用パターン60を定着させて読み取り(ステップS2,S3)、再度、パターン60のエリア毎の濃度値の差(濃度むら)が第1のHS補正の限界に対応する所定値S以上であるか否かを判定する(ステップS4)。濃度むらが所定値未満のときは、そのまま、第1のHS補正を実施して処理を終了する(ステップS6)。濃度むらが所定値以上のときには、再度、第2のHS補正を繰り返す(ステップS5)。1回の第2のHS補正によって、濃度むらが所定値未満となることが明らかな場合には、ステップS4の2回目の判定はしなくてもよい。
(他の実施形態)
A1からANの各エリアにおけるノズルの使用履歴(インクの吐出回数など)を取得して、HS補正の開始時期を設定することもできる。すなわち、A1からANの各エリアにおけるノズルの使用履歴のばらつきの幅(インクの吐出回数の差などに対応)が所定量以上となったときに、ノズルの劣化により濃度むらが生じている可能性があると判断することができる。したがって、その判断時期をHS補正の開始時期としてもよい。このような使用履歴はノズル単位で取得し、ノズル単位の使用履歴のばらつきの幅が所定量以上になったときに、HS補正を開始するようにしてもよい。すなわち、記録素子の所定数単位の使用回数を含む使用履歴を取得し、それらの使用履歴のばらつきの幅が所定量以上となったときに、前述したHS補正を実施する時期(濃度補正部を機能させる時期)が到来したと判定することができる。
また、濃度むらが所定の閾値S(図7参照)以上となって、第1のHS補正と第2のHS補正(PWM補正)とを併用しても閾値S未満に補正できない場合は、記録ヘッドが寿命に達したと判断してもよい。その判断をしたときには、記録装置のユーザに記録ヘッド交換を促したり、サービスマンコールを自動的に行ったりしてもよい。
1,2,3,4 記録ヘッド
10 記録装置本体
6 記録紙(記録媒体)
31 ホスト装置
41 CPU
42 RAM
43 ROM
45 ヘッド制御部
51 チップ
L ノズル列

Claims (10)

  1. 記録媒体上にドットを形成可能な記録素子が複数備わる記録ヘッドを用い、記録データに基づいて生成された駆動パルスによって前記複数の記録素子を駆動することにより、前記記録媒体上に画像を記録する記録装置であって、
    前記記録素子によって単位記録領域当りに形成される前記ドットの数を調整するように、前記記録データを補正可能な第1の補正手段と、
    前記記録素子によって形成されるドットの濃度を調整するように、前記記録素子の駆動パルスを変調可能な第2の補正手段と、
    前記複数の記録素子のそれぞれによる記録濃度の差が所定値未満のときに、前記記録濃度の差を小さくするように前記第1の補正手段によって前記記録データを補正し、かつ、前記記録濃度の差が前記所定値を超えたときに、前記記録濃度の差を小さくするように前記第2の補正手段によって前記駆動パルスを変調してから、前記記録濃度の差を小さくするように前記第1の補正手段によって前記記録データを補正する濃度補正制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記複数の記録素子のそれぞれによって記録濃度検出用のテストパターンを記録する記録制御手段と、
    前記記録濃度検出用のテストパターンを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段の読み取り結果に基づいて前記記録濃度の差を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録制御手段は、前記第2の補正手段によって変調された前記駆動パルスに基づいて、前記記録濃度検出用のテストパターンを記録可能であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録制御手段は、前記第2の補正手段によって変調された前記駆動パルスと、前記第1の補正手段によって補正された前記記録データと、に基づいて、前記記録濃度検出用のテストパターンを記録可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の記録装置。
  5. 前記第2の補正手段によって変調された前記駆動パルスと、前記第1の補正手段によって補正された前記記録データと、に基づいて記録された前記記録濃度検出用のテストパターンの前記記録濃度の差が前記所定値を超えるときに、前記記録ヘッドが寿命に達したと判定する判定手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録素子の所定数単位の使用回数を含む使用履歴を取得する取得手段と、
    前記使用履歴のばらつきの幅が所定量以上となったときに、濃度補正制御手段を機能させる時期が到来したと判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記第1の補正手段は、前記複数の記録素子によって記録される記録領域を複数に分けたエリア毎に、前記記録素子に対応する前記記録データを補正することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記第2の補正手段は、前記複数の記録素子によって記録される記録領域を複数に分けたエリア毎に、前記記録素子の駆動パルスを変調することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記記録ヘッドは、前記記録素子として、インクを吐出可能なノズルを備えるインクジェット記録ヘッドであり、
    前記第2の補正手段は、前記記録素子の駆動パルスを変調することによって前記インクの吐出量を調整する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 記録媒体上にドットを形成可能な記録素子が複数備わる記録ヘッドを用い、記録データに基づいて生成された駆動パルスによって前記複数の記録素子を駆動することにより、前記記録媒体上に画像を記録する記録装置の制御方法であって、
    前記記録素子によって単位記録領域当りに形成される前記ドットの数を調整するように、前記記録データを補正する第1の補正工程と、
    前記記録素子によって形成されるドットの濃度を調整するように、前記記録素子の駆動パルスを変調する第2の補正工程と、
    前記複数の記録素子のそれぞれによる記録濃度の差が所定値未満のときに、前記記録濃度の差を小さくするように前記第1の補正手段によって前記記録データを補正し、かつ、前記記録濃度の差が前記所定値を超えたときに、前記記録濃度の差を小さくするように前記第2の補正手段によって前記駆動パルスを変調してから、前記記録濃度の差を小さくするように前記第1の補正手段によって前記記録データを補正する濃度補正制御工程と、
    を含むことを特徴とする記録装置の制御方法。
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