JP2013137945A - 非水電解質およびそれを用いた非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質およびそれを用いた非水電解質二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】高温環境下での保存時および充放電サイクル時のガス発生を抑制しつつ、低温充電状態における130℃以上の加熱試験においても安全性を向上する非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
【解決手段】非水溶媒と、前記非水溶媒に溶解した溶質とを含む非水電解質であって、前記非水溶媒が、フッ素原子含有芳香族化合物と環状ジエーテルとを含有することを特徴とすることで、高温環境下での保存時および充放電サイクル時のガス発生を抑制しつつ、低温充電状態における加熱試験の安全性に優れた非水電解質を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、非水電解質二次電池に関し、特にその非水電解質の改良に関する。
近年、電子機器のポータブル化、コードレス化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源として、小型かつ軽量で、高エネルギー密度を有する二次電池への要望も高まっている。また、小型民生用途のみならず、電力貯蔵用や電気自動車といった長期に渡る耐久性や安全性が要求される大型の二次電池に対する技術展開も加速してきている。
このような観点から、非水電解質二次電池、特に、リチウム二次電池が、高電圧であり、かつ高エネルギー密度を有するため、電子機器用、または電力貯蔵用、電気自動車の電源として期待されている。
非水電解質二次電池は、正極、負極およびそれらの間に介在するセパレータを具備し、セパレータには、主としてポリオレフィン製の微多孔膜が用いられている。正極活物質としては、リチウムに対する電位が高く、安全性に優れ、比較的合成が容易であるリチウムコバルト酸化物(例えばLiCoO)を用い、負極活物質としては、黒鉛などの種々の炭素材料を用い、非水電解質は、非水溶媒と非水溶媒に溶解された溶質とを含む。溶質としては、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF)等が用いられている。
非水溶媒は、極性は低いが低粘度である鎖状カーボネート、極性は高いが比較的高粘度の環状カーボネート、環状カルボン酸エステル、鎖状エーテル、環状エーテル等を含む。鎖状カーボネートとしては、ジエチルカーボネート(DEC)等が挙げられる。環状カーボネートとしては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ビニレンカーボネート(VC)等が挙げられる。
DECを主溶媒とする従来の非水電解質では、良好な低温特性が得られる。その反面、非水溶媒中に占めるDECの含有割合が大きいため、高温環境下での保存時および充放電サイクル時に、正極および負極において、DECの酸化分解および還元分解が起こり、CO、CO、CH、C等のガス発生量が多くなる場合がある。
ECには、負極と反応してリチウムイオン伝導性の高い安定な被膜を形成するという長所を有する。しかし、酸化分解電位が低いために正極と反応して分解してガスが発生して電池が膨れてしまうとともに、放電容量が低下するという問題がある。
また、PCは、酸化分解電位が高いため、ECのような問題は生じないが、負極と反応してリチウムイオンの伝導性の低い被膜を形成するため、放電容量が低下するという問題がある。また、PCの粘度はECやDECよりも高いため、PC量が多くなると、非水電解質の粘度が高くなり、低温環境下で充電すると、負極の表面にリチウムが析出し、130℃以上の加熱試験においては、非水電解質とリチウムを反応し、電池が発熱しやすいという安全性問題がある。そこで、DEC、ECやPCの問題点を解決する非水電解質の組成について以下のような提案が為されている。
例えば、高電圧充電におけるサイクル特性および充電保存特性を改善する観点から、非水電解質に環状ジエーテルである1,3−ジオキサン(DOX)を添加する方法が提案されている(特許文献1参照)。DOXは、ECよりも酸化分解電位が低く、ECよりも先
にDOXが酸化分解されて正極表面に安定な被膜を形成する。この被膜がECの分解を抑制するという理由で、ECの分解によるガス発生量を少なくし、且つECの分解に伴う放電容量の低下を低減することができると述べられている。
また、充放電サイクルに伴う負荷特性の低下が抑制される目的で、非水電解質にフッ素原子含有芳香族化合物であるフルオロベンゼン(FB)を加える方法が提案されている(特許文献2参照)。この提案によれば、充放電サイクル時にFBが炭素材料の表面に吸着または反応し、薄い皮膜の状態で、電解液の溶媒との反応を抑制すると述べられている。
特開2009−140919号公報 特開2003−132950号公報
しかしながら、特許文献1に提案されているDOXを用いても、低温充電の場合、負極の表面にリチウム金属が析出し、130℃以上の加熱試験においては、リチウムの活性が高いため、非水電解質との反応が進行し、電池が発熱しやすいという安全性問題が生じる場合がある。
また、特許文献2に提案されているFBを用いても、高温保存時および充放電サイクル時に、正極でECの分解に伴い多量のガスが発生する。よって、電池の高温保存特性および充放電サイクル特性が低下し易いという課題を有している。
そこで本発明は、高温環境下での保存時および充放電サイクル時のガス発生を抑制しつつ、低温充電状態における加熱試験の安全性を向上する非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は非水溶媒と、前記非水溶媒に溶解した溶質とを含む非水電解質であって、前記非水溶媒が、フッ素原子含有芳香族化合物と環状ジエーテルとを含有することを特徴とする。
EC、PC、DECを含む非水電解液では、低温環境下で充電すると、リチウムイオン伝導性が低下し、電池の低温でのレート特性が低下やリチウムが負極に析出する場合がある。負極の表面にリチウムが析出した電池を130℃以上の加熱試験を行うと、析出したリチウムが原因で、電池が異常に発熱するという不具合を生じる場合がある。フッ素原子含有芳香族化合物を用いると、負極表面で析出したリチウムと反応してLiFの不活性皮膜を形成し、電池の発熱を防止することができる。環状ジエーテルを添加することで、高温保存時に正極において非水溶媒(主にEC)の酸化分解を抑制することにより、酸化分解生成物が負極表面に堆積することを防止し、低温充電時に負極表面で析出したリチウムはフッ素原子含有芳香族化合物と十分に反応することができ、安定なLiFの皮膜を形成し、130℃以上の加熱試験における電池の発熱を更に防止することができる。
また、本発明は正極、負極、前記正極と前記負極との間に配されるセパレータおよび上記に記載の非水電解質を備えた非水電解質二次電池に関する。
本発明によれば、非水電解質二次電池において、高温環境下での保存時および充放電サ
イクル時のガス発生を抑制しつつ、低温充電状態における加熱試験の安全性を向上することができる。
本発明の実施例にかかる角型の非水電解質二次電池の縦断面図
本発明は非水溶媒と、前記非水溶媒に溶解した溶質とを含む非水電解質であって、前記非水溶媒が、フッ素原子含有芳香族化合物と環状ジエーテルとを含有することを特徴とする。
フッ素原子含有芳香族化合物を用いることによって、低温充電の時に負極に析出したリチウムが、フッ素含有芳香族化合物と反応して安定なLiF皮膜が形成し、加熱試験における電池の安全性を確保できる。
フッ素化芳香族化合物は、以下の式(1)で表される化合物であるのが好ましい。
式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、またはメチル基であり、かつ、少なくとも一つがフッ素原子である。
フッ素化芳香族化合物の分子量が90〜200であり、フルオロベンゼン、1,2−ジフルオロベンゼン、1,2,3−トリフルオロベンゼン、1,2,3,4−テトラフルオロベンゼン、ペンタフルオロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼン、2−フルオロトルエン、またはトリフルオロトルエンが好ましい。これらを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。非水電解質の低粘度化および低温充電時の熱安定性向上の効果が顕著に得られるため、これらの中でも、フルオロベンゼン(FB)が特に好ましい。
非水電解質全体に占めるFBの重量割合WFBは2重量%以上、20重量%以下である。FBの重量割合を2重量%以上とすることで、加熱試験における電池の発熱を抑制する効果が得られる。FBの重量割合を20重量%以下とすることで、EC、PC、およびDECの混合溶媒の重量割合が過度に小さくなり、混合溶媒による効果が小さくなるのが抑制される。非水電解質全体に占めるFBの重量割合WFBは、10〜20重量%であるのが好ましい。
なお、フッ素原子含有芳香族化合物を用いることによって非水電解質の粘度を顕著に低下させることもできる。よって、低温でのレート特性が改善でき、低温での充電時に生じる負極表面へのリチウムの析出も抑制できる。
分子量が90〜200であるフッ素含有芳香族化合物は、粘度(25℃)が0.3〜1.0mPa・sである。フッ素化芳香族化合物の分子量を200以下(粘度を1.0mPa・s以下)とすることで、非水電解質の粘度を十分に低減することができる。フッ素化
芳香族化合物の分子量を90以上(粘度を0.3mPa・s以上)とすることで、フッ素化芳香族化合物は分解され難くなり、非水電解質の安定性を十分に確保することができる。粘度は、回転型粘度計と、コーンプレートタイプのスピンドルとを用いて測定する。
非水電解質の粘度(25℃)は、3〜7mPa・sが好ましい。これにより、低温でのレート特性の低下を抑制できる。また、低温環境下での充電時のリチウム析出も抑制することができる。
環状ジエーテルを添加することで、高温保存時に正極においてECよりも先に環状ジエーテルが酸化分解されて正極表面に安定な被膜を形成する。この皮膜が非水溶媒(主にEC)の分解を抑制する保護皮膜として機能する。よって、ECの分解によるガス発生量を少なくし、且つECの分解に伴う放電容量の低下を低減することができる。さらに、ECの酸化分解生成物が負極表面に堆積することを防止することで、低温充電時に負極表面で析出したリチウムはフッ素原子含有芳香族化合物と十分に反応することができ、安定なLiFの不活性皮膜を形成し、130℃の加熱試験における電池の異常な発熱を防止し、電池の安全性が向上できる。
前記環状ジエーテル、以下の式(2)で表される化合物であるのが好ましい。
式(2)中、R1〜R4は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、又はエチル基を示す。
環状ジエーテルは、1,3−ジオキサン、2−メチル−1,3−ジオキサン、4−メチル−1,3−ジオキサン、2,4−ジメチル−1,3−ジオキサン、4−エチル−1,3−ジオキサンから選択された少なくとも1種であることが好ましい。正極においてECの分解によるガス発生を少なくし、且つECの分解に伴う放電容量の低下を抑制する効果が顕著に得られるため、これらの中で、1,3−ジオキサン(DOX)が特に好ましい。
非水電解質全体に占めるDOXの重量割合WDOXが0.1重量%以上、5重量%以下であることを特徴とする。DOXの添加量が非水電解質全体に対して0.1重量%未満であると本発明の効果が得られ難くなる。非水電解質全体に対して5重量%を超えると正極においてDOXによる被膜が密となりすぎて、リチウムイオンのスムースな吸蔵・脱離を阻害して、電池容量を低下させる。非水電解質全体に占めるDOXの重量割合WDOXは、0.5〜2重量%であるのが好ましい。
フッ素化芳香族化合物では、低温レート特性の向上効果や熱安定性の向上効果が顕著に得られ、環状ジエーテルでは、高温保存時のサイクル低下とガス抑制効果が顕著に得られる。さらに両者の相乗作用により、130℃以上の加熱試験における電池の異常な発熱を抑制できるため、フッ素化芳香族化合物および環状ジエーテルの両方を用いるのが好ましい。
非水電解質全体に占める前記プロピレンカーボネート(PC)の重量割合Wpcが15重量%以上、50重量%以下である。EC、PCおよびDECを含む非水溶媒において、EC、DECの重量割合が相対的に大きい場合、特に正極においてEC、DECの酸化分解が起こり、CO、CO等のガス発生量が多くなる。PCの重量割合を15重量%以上とすることで、DECの酸化分解および還元分解、ならびにECの酸化分解を顕著に抑制できる。また、PCの重量割合を50重量%以下とすることで、PCに由来する電解液の粘度増加による低温充電の場合に負極リチウムの析出を抑制することができる。また負極にPCの還元分解による抵抗の高い皮膜が形成されて充電受け入れ性が低下するのを抑制することができる。WPCは、より好ましくは20〜45重量%である。
更に、PC(融点:−49℃)はEC(融点:37℃)に比べて融点が低いため、一局面においては、非水電解質二次電池の低温特性の面で有利である。すなわち、PCの重量割合WPCを相対的に大きくすることで、DECやECに由来するガス発生を良好に抑制しつつ、非水電解質二次電池の低温特性を向上させることができる。
非水電解質は主溶媒としてエチレンカーボネート(EC)と、プロピレンカーボネート(PC)と、ジエチルカーボネート(DEC)とを含み、前記非水電解質全体に占めるECの重量割合WECが5〜35重量%、PCの重量割合WPCが15〜50重量%、DECの重量割合WDECが30〜50重量%であることを特徴とする。
ECの重量割合を5重量%以上とすることで、負極に被膜(SEI)を十分に形成することができ、リチウムイオンが負極に吸蔵もしくは負極から放出され易い。ECの重量割合を35重量%以下とすることで、特に正極におけるECの酸化分解を抑制し、それによるガス発生量を低減することができる。
DECの重量割合を30重量%以上とすることで、良好な低温での放電特性が得られる。DECの重量割合を50重量%以下とすることで、正極および負極において、DECの酸化分解および還元分解によるガス発生量を低減することができる。
非水電解質全体に占めるECの重量割合WECに対するPCの重量割合WPCの比:WPC/WECは、2.25≦WPC/WEC≦6を満たすのが好ましい。WPC/WECを2.25以上とすることで、特に正極でECの酸化分解に由来するガス発生量を低減することができる。一方、WPC/WECを6以下とすることで、特に負極でPCの還元分解に由来するガス発生量を低減することができる。ECの重量割合WECに対するPCの重量割合WPCの比:WPC/WECは、3≦WPC/WEC≦5を満たすことがより好ましい。
EC、PCおよびDECの重量割合は、WEC:WPC:WDEC=1:3〜6:1〜4であることが好ましく、1:3〜5:1〜4であることが更に好ましい。
FBとDOXを加えることにより、WEC:WPC:WDEC=1:5:1まで、DECの重量割合を、低減することが可能である。
EC、PCおよびDECの重量割合が上記の範囲である非水電解質は、PCの重量割合が大きく、ECおよびDECの重量割合が相対的に小さい。そのため、ECおよびDECの酸化反応や還元反応に由来するガス発生量を非常に少なくすることができる。
非水電解質の溶質は特に限定されない。例えば、LiPF、LiBF等の無機リチウム塩や、LiN(CFSO、LiN(CSO等のリチウムイミド化合物等が挙げられる。非水電解質中の溶質の濃度は、好ましくは1.0〜1.5モル/
L、より好ましくは1.0〜1.2モル/Lである。
本発明の非水電解質二次電池は、正極、負極、正極と負極との間に配されるセパレータ、および上記の非水電解質を備える。正極において非水電解質の酸化分解を抑制することにより高温環境下での保存時および充放電サイクル時のガス発生を抑制し、さらに分解生成物が負極表面に堆積することを防止して、低温充電時に負極で析出したリチウムはFBと十分に反応することができ、LiFの不活性皮膜を形成し、加熱試験における電池の異常な発熱を防止するため、電池の安全性が向上できる。
上記の電池の作製方法は、例えば、
(1)正極、負極、およびセパレータを含む電極群を構成する工程と、
(2)前記電極群を電池ケースに収納した後、前記電池ケースに、上記の非水電解液を注入する工程と、
(3)前記工程(2)の後、前記電池ケースを封口する工程と、
(4)前記工程(3)の後、予備の充放電を1回以上実施する工程と、
を含む。
正極は、非水電解質二次電池の正極として用いることのできるものであれば、特に限定されない。正極は、例えば、正極活物質と、カーボンブラックなどの導電剤と、ポリフッ化ビニリデンなどの結着剤とを含む正極合剤スラリーを、アルミニウム箔などの正極芯材に塗布し、乾燥し、圧延することにより得られる。正極活物質としては、リチウム含有遷移金属複合酸化物が好ましい。リチウム含有遷移金属複合酸化物の代表的な例としては、LiCoO、LiNiO、LiMn、LiMnOなどを挙げることができる。
なかでも、高容量を確保しつつ、ガス発生を抑制する効果がより顕著に得られる点から、正極は、リチウムおよびニッケルを含む複合酸化物を含むことが好ましい。この場合、複合酸化物に含まれるニッケルのリチウムに対するモル比が、30〜100モル%であることが好ましい。
複合酸化物は、更に、マンガンおよびコバルトよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましく、マンガンおよびコバルトの合計のリチウムに対するモル比は70モル%以下であることが好ましい。
リチウムおよびニッケルを含む複合酸化物は、例えば、一般式(1):
LiNiMe1−(y+z)2+δ
(式(1)中、Mは、CoおよびMnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、Meは、Al、Cr、Fe、Mg、およびZnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素であり、0.98≦x≦1.10、0.3≦w≦1.0、0≦z≦0.7、0.9≦(y+z)≦1.0、−0.01≦δ≦0.01)で表される。
負極は、非水電解質二次電池の負極として用いることのできるものであれば、特に限定されない。負極は、例えば、負極活物質と、スチレンブタジエンゴム(SBR)などの結着剤と、カルボキシメチルセルロース(CMC)などの増粘剤とを含む負極合剤スラリーを、銅箔などの負極芯材に塗布し、乾燥し、圧延することにより得られる。負極活物質としては、天然黒鉛、人造黒鉛などの炭素材料が好ましい。
セパレータとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどからなる微多孔性フィルムが一般に用いられている。セパレータの厚みは、例えば10〜30μmである。
本発明は、円筒型、扁平型、コイン型、角型など、様々な形状の非水電解質二次電池に適用可能であり、電池の形状は特に限定されない。
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(1)正極の作製
正極活物質である100重量部のLiNi0.80Co0.15Al0.05に対し、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)を4重量部と、導電剤であるアセチレンブラック8重量部とを添加し、適量のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)とともに混合し、正極合剤スラリーを調製した。得られた正極合剤スラリーを、正極芯材である厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に、ダイコートを用いて塗布し、塗膜を乾燥させ、更に、圧延して、正極合剤層を形成した。正極合剤層を正極芯材とともに所定形状に裁断することにより、正極を得た。
(2)負極の作製
水溶性高分子であるカルボキシメチルセルロース(以下、CMC、分子量40万)を水に溶解し、CMC濃度1.0重量%の水溶液を得た。天然黒鉛粒子(平均粒径20μm)100重量部と、CMC水溶液100重量部とを混合し、混合物の温度を25℃に制御しながら攪拌した。その後、混合物を150℃で5時間乾燥させ、乾燥混合物を得た。乾燥混合物において、黒鉛粒子100重量部あたりのCMC量は1.0重量部であった。
乾燥混合物100重量部と、平均粒径0.12μmの粉末であり、スチレン単位およびブタジエン単位を含み、ゴム弾性を有する結着剤(以下、SBR)0.6重量部と、カルボキシメチルセルロース0.9重量部と、適量の水とを混合し、負極合剤スラリーを調製した。なお、SBRは水を分散媒とするエマルジョン(日本ゼオン(株)製のBM−400B(商品名)、SBR重量割合40重量%)の状態で他の成分と混合した。
得られた負極合剤スラリーを、負極芯材である電解銅箔(厚さ12μm)の両面にダイコートを用いて塗布し、塗膜を120℃で乾燥させた。その後、乾燥塗膜を圧延ローラで線圧0.25トン/cmで圧延して、厚さ160μm、黒鉛密度1.65g/cmの負極合剤層を形成した。負極合剤層を負極芯材とともに所定形状に裁断することにより、負極を得た。
(3)非水電解質の調製
エチレンカーボネート(EC)と、プロピレンカーボネート(PC)と、ジエチルカーボネート(DEC)との混合溶媒に、フルオロベンゼン(FB)と1,3−ジオキサン(DOX)を加えた非水溶媒に、LiPFを溶解させ、非水電解質を調製した。非水電解質中のLiPFの濃度を1モル/リットルとした。
(4)電池の組み立て
図1に示すような角型リチウムイオン二次電池を作製した。
負極と正極とを、負極と正極との間にセパレータを介在させて捲回し、断面が略楕円形の電極群21を構成した。セパレータには、厚さ20μmのポリエチレン製の微多孔性フィルム(セルガード(株)製のA089(商品名))を用いた。アルミニウム製の角型の電池ケース20内に電極群21を収容した。電池ケース20は、底部と、側壁とを有し、上部は開口しており、その形状は略矩形である。側壁の主要平坦部の厚みは80μmとした。その後、正極リード22および負極リード23が電池ケース20に接触するのを防ぐ
ための絶縁体24を、電極群21の上部に配置した。ガスケット26で囲まれた負極端子27を中央に有する矩形の封口板25を、電池ケース20の開口に配置した。負極リード23を、負極端子27に接続した。正極リード22を、封口板25の下面に接続した。電池ケース20の開口の端部と封口板25とをレーザで溶接し、電池ケース20の開口を封口した。その後、封口板25の注液孔から2.5gの非水電解質を電池ケース20に注入した。最後に、注液孔を封栓29で溶接により塞ぎ、高さ50mm、幅34mm、内空間の厚み約5.2mm、設計容量850mAhの角型リチウムイオン二次電池を完成させた。
[評価]
(1)サイクル容量維持率の評価
各電池に対して、以下の充放電サイクル試験を実施した。
23℃の環境下で、電池を、電池電圧が4.2Vに達するまで600mAの定電流で充電した後、4.2Vの定電圧で充電した。定電流充電と定電圧充電とを合わせた充電時間は、2時間30分とした。充電後の休止時間は、10分間とした。その後、電池電圧が2.5Vに達するまで850mAの定電流で電池を放電した。放電後の休止時間は、10分間とした。
上記の充放電を繰り返した。3サイクル目の放電容量を100%とみなし、500サイクル目の放電容量を百分率で表し、これをサイクル容量維持率(%)とした。
(2)電池膨れの評価
[80℃保存後電池厚みの測定]
上述の室温サイクル特性の測定で述べたのと同様にして1サイクル時に充電状態の電池の最大平面(縦50mm、横34mm)に垂直な中央部の厚みを測定した後、これらの各充電状態の電池を80℃の恒温槽内で96時間放置した後、23℃の雰囲気下に放置し、電池温度が平衡に達した後、電池厚みを測定し、その電池厚みの差から、80℃で保存後の膨れ(mm)を求めた。
(3)低温放電特性評価
各電池に対して、上記(1)と同じ条件で充放電を23℃の環境下で3サイクル実施した。
次に、4サイクル目の充電を23℃の環境下で行った後、0℃の環境下で3時間放置した後、そのまま0℃の環境下で放電を行った。3サイクル目(23℃)の放電容量を100%とみなし、4サイクル目(0℃)の放電容量を百分率で表し、これを低温放電容量維持率(%)とした。なお、4サイクル目の充放電条件は、充電後の休止時間、ならびに充電後の休止時および放電時の環境温度以外は、上記の(1)と同じ条件とした。
(4)電池の安全性評価
各電池に対して、上記(1)と同じ条件で充放電を23℃の環境下で3サイクル実施した。次に、4サイクル目の充電を以下の条件で行った。−5℃の環境下で、電池を、電池電圧が4.25Vに達するまで600mAの定電流で充電した後、4.25Vの定電圧で充電した。定電流充電と定電圧充電とを合わせた充電時間は、2時間30分とした。
その後、5℃/分で130℃まで電池を昇温させた後、130℃にて3時間保持した。この時の電池表面の温度を、熱電対を用いて測定し、その最大値を求めた。
《実施例1》
上記電池作製時において、フッ素原子含有芳香族化合物であるフルオロベンゼン(FB)を用い、環状ジエーテル化合物である1,3−ジオキサン(DOX)を用いた。非水電解質全体に占めるFBの重量割合WFBと、非水電解質全体に占めるDOXの重量割合WDOXを表1に示す値に変更した。
FBとDOX以外の非水溶媒であるEC、PC、およびDECの混合重量比は、3:3:4とした。上記の方法により、それぞれ電池1〜4を作製し、評価した。
また、回転粘度計(コーンプレート型、コーンプレートの半径:24mm)によって25℃における各非水電解質の粘度を測定した。その測定結果を表1に示す。
評価結果を表1に示す。
上記比較例2から、DOXのみを1重量%添加する場合、正極において非水溶媒の分解を抑制することにより、比較例1と比較してサイクル特性と高温保存後の膨れ抑制効果が良いが、電池表面の温度が179℃であり、安全性面の効果が得られなかったことが分かる。また、比較例3から、FBのみを10重量%用いる場合、優れた低温特性が得られ、また、負極で析出したリチウムと反応して安定な皮膜を形成することにより、比較例1と比較して電池表面の温度が180℃から156℃に低下し、電池の異常な発熱を防止することができるが、放電サイクル特性と膨れ抑制の効果がほぼ得られなかったことが分かる。FBとDOX両方を含む電池4は、比較例2や比較例3と比較して優れたサイクル特性、低温特性、高温保存特性および安全性を示した。特に、顕著な安全性効果を得られるため、DOXとFB両方を含有することが必要であることを示した。DOXとFBの相乗作用により、130℃以上の加熱試験における電池の異常な発熱を抑制できるため、フッ素化芳香族化合物および環状ジエーテルの両方を用いるのが好ましい。
《実施例2》
上記電池作製時において、表2に示すフッ素原子含有芳香族化合物を用いたこと以外は電池4と同様な方法により、それぞれ電池11〜17を作製し、評価した。
評価結果を表2に示す。
いずれの電池も、良好なサイクル特性、低温特性、高温保存特性、および安全性を示した。特に、FBを用いた電池4は、ほかのフッ素化芳香族化合物を用いた電池11〜17より低温特性や安全性を示した。
《実施例3》
表3に示す環状ジエーテルを用いたこと以外は電池4と同様の方法により、電池21〜24を作製し、評価した。
評価結果を表3に示す。
電池4及び電池21〜24は、良好なサイクル特性、低温特性、高温保存特性および安全性を示した。特に1,3−ジオキサンを用いた電池4は、優れたサイクル特性と高温保存特性を示した。
《実施例4》
上記非水電解質作製時において、FBの重量割合を10重量%、DOXの重量割合を1
重量%とし、非水電解質全体に占めるPCの重量割合WPCを、表4に示す値に変化させた。FB、DOXおよびPC以外の非水溶媒であるEC、DECの混合重量比を3:4としたこと以外は電池4と同様の方法により、それぞれ電池31〜37を作製し、評価した。
評価結果を表4に示す。
PCの量を15〜50重量%用いた電池32〜36は、優れたサイクル特性、低温特性、高温保存特性および安全性を示した。電池31は、PCの混合比率が低いと、ECやDECの正極での酸化分解を1,3−ジオキサンの添加によっても抑制しきれず、ガス発生量が大きくなるとともにサイクル容量が低下する。電池37は、PCの混合比率が高いと、PCが負極で還元分解して被膜が形成され、この被膜のリチウムイオン伝導性が低いために、放電容量が低下する。
本実施例では、EC、DECの混合重量比を3:4とした。これ以外の混合重量比でも、非水電解質全体に占めるEC、DEC、FB、DOXの重量割合がそれぞれ5〜35重量%、30〜50重量%、2〜20重量%及び0.1〜5重量%であれば、上記のような本発明の効果を得ることができる。
《実施例5》
上記非水電解質作製時において、フッ素原子含有芳香族化合物にはFBを用い、非水電解質全体に占めるFBの重量割合を表5に示す値に変化させたこと以外は電池4と同様の方法により、電池41〜44を作製し、評価した。
評価結果を表5に示す。
電池4及び電池41〜44は、比較例2と比較して良好なサイクル特性、低温特性、高温保存特性および安全性を示した。特にFBが2〜20重量%の電池42、4、43では、優れたサイクル特性及び安全性を示した。電池41は、FBの含有率が低いと、負極で析出されたリチウムはFBと十分に反応できず、加熱試験において電池表面温度が高くなる。電池44では、FBの含有量が30%とすると、PC、EC及びDECの量が少なくなり、サイクル特性が低下する。また、FBが多くなると、電解質LiPFなどの塩が十分に溶けなくなり、低温放電容量も低下する。
《実施例6》
上記非水電解質作製時において、環状ジエーテルとしてはDOXを用い、非水電解質全体に占めるDOXの重量割合を表6に示す値に変化させたこと以外は電池4と同様の方法により、電池51〜56を作製し、評価した。
評価結果を表6に示す。
電池51〜56は、比較例3と比べて良好なサイクル特性、低温特性、高温特性および安全性を示した。特にDOXが0.1〜5重量%の電池51〜55では、優れたサイクル特性と高温保存特性を示した。電池56は、DOXが10重量%に高くなると、正極においてDOXによる被膜が密となりすぎて、リチウムイオンのスムースな吸蔵・脱離を阻害して、電池放電サイクル容量を低下させる。
《実施例7》
上記非水電解質作製時において、FBとDOX以外の非水溶媒であるPC、EC、DECの重量割合を表7に示す値に変化させこと以外は電池4と同様の方法により、電池61〜72を作製し、評価した。
評価結果を表7に示す。
電池64〜66及び70〜72は、優れたサイクル特性、低温特性、高温特性及び安全性を示した。
本実施例では、非水溶媒に占めるPCの重量割合を30重量%に固定させる時に、EC、DECの重量割合が20〜35重量%、35〜50重量%が好ましい。電池61〜63では、DECが50重量%以上にすると、低温での放電サイクル特性が良いが、DECが正極で酸化分解のガスにより電池の膨れ量が大きくなる。電池67〜69では、ECが35重量%以上にすると、電解液の粘度が高くなることにより、低温サイクル容量が低下する。
上記以外の混合比でも、電池70〜72には非水電解質全体に占めるPCの重量割合15〜50重量%、ECの重量割合が5〜35重量%及びDECの重量割合が30〜50重量%であれば、上記のような本発明の効果を得ることができる。
なお、上記実施例では角型の電池を用いたが、円筒型などの形状の電池を用いても同様の効果が得られる。
本発明の非水電解質二次電池は、高温環境下での保存時および充放電サイクル時のガス発生を抑制しつつ、低温充電状態における加熱試験の安全性に優れている。したがってこの非水電解質二次電池は、ノートパソコン、携帯電話、デジタルスチルカメラなどの電子機器の駆動源、さらには高出力を要求される電力貯蔵用や電気自動車の電源として有用である。
20 電池ケース
21 電極群
22 正極リード
23 負極リード
24 絶縁体
25 封口板
26 ガスケット
27 負極端子
29 封栓

Claims (8)

  1. 非水溶媒と、前記非水溶媒に溶解した溶質とを含む非水電解質であって、
    前記非水溶媒が、フッ素原子含有芳香族化合物と環状ジエーテルとを含有することを特徴とする非水電解質。
  2. 前記フッ素原子含有芳香族化合物は、フルオロベンゼン(FB)であることを特徴とする請求項1記載の非水電解質。
  3. 前記環状ジエーテルは、1,3−ジオキサン(DOX)であることを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解質。
  4. 非水電解質全体に占める前記プロピレンカーボネート(PC)の重量割合Wpcが15重量%以上、50重量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質。
  5. 前記非水電解質全体に占める前記FBの重量割合WFBが2重量%以上、20重量%以下である請求項2〜4のいずれか1項に記載の非水電解質。
  6. 前記非水電解質全体に占める前記DOXの重量割合WDOXが0.1重量%以上、5重量%以下である請求項3〜5のいずれか1項に記載の非水電解質。
  7. 前記非水電解質は主溶媒としてエチレンカーボネート(EC)と、プロピレンカーボネート(PC)と、ジエチルカーボネート(DEC)とを含み、前記非水電解質全体に占めるECの重量割合WECが5〜35重量%、PCの重量割合WPCが15〜50重量%、DECの重量割合WDECが30〜50重量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の非水電解質。
  8. 正極、負極、前記正極と前記負極との間に配されるセパレータおよび請求項1〜7のいずれか1項に記載の非水電解質とを含む非水電解質二次電池。
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