以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜3に、本発明に従った照明装置100を示す。照明装置100は、図示しない天井に設置される照明装置であって、スクウェア型の照明装置である。図1に示すように、照明装置100は、ベースフレーム20と、基板41,42,43と、反射シート31,32,33と、複数のリベット40とを備えている。照明装置100において、反射シート31と反射シート32とは、それぞれ略同一の形状を有している。それぞれ発光素子基板の一例である基板41と基板42と基板43とは、同一の構成を有している。
ベースフレーム20は、フレームの一例である。ベースフレーム20は、略水平方向に延びる基部21と、基部21から略垂直方向に延びる側部22、側部23、側部24、および、側部25とを含む。このように、ベースフレーム20は、天井部分を持たない略直方体形状を有している。つまり、基部21と対向する面は、開口している。
基板41と、基板42と、基板43とには、それぞれ複数の発光ダイオード(以下、LEDという)4が取り付けられている。基板41と、基板42と、基板43とは、それぞれベースフレーム20の基部21に取り付けられる。
反射シート31は、基部21の一部と基板41とを覆う。反射シート32は、基部21の他の一部と基板42とを覆う。反射シート33は、基部21の残りの一部と基板43とを覆う。固定具としての複数のリベット40は、基部21と反射シート31との間に挟まれた基板41を、反射シート31ととともに基部21に固定させる。同様に、複数のリベット40は、基部21と反射シート32との間に挟まれた基板42を、反射シート32ととともに基部21に固定させる。また、複数のリベット40は、基部21と反射シート33との間に挟まれた基板43を、反射シート33ととともに基部21に固定させる。
基部21には、リベット40が挿入される複数の挿入孔が形成されている。図1には、複数の挿入孔のうち、挿入孔20aと挿入孔20bと挿入孔20cとを示す。一方、基板41,42,43には、それぞれ複数の貫通孔が形成されている。各貫通孔は、基板41,42,43において、基部21の各挿入孔に対応した位置に形成されている。図1には、複数の貫通孔のうち、基板41の貫通孔41aと貫通孔41bと貫通孔41cとを示す。
反射シート31,32,33には、それぞれ複数の取付孔が形成されている。各取付孔は、反射シート31,32,33において、基部21の各挿入孔および基板41,42,43の各貫通孔に対応した位置に形成されている。図1には、複数の取付孔のうち、反射シート31の取付孔36aと切り欠き部36bと取付孔36cと、反射シート33の切り欠き部37bとを示す。
なお、切り欠き部36bと切り欠き部37bとを含む反射シート31,32,33の切り欠き部も、取付孔の一例である。図1には参照番号が付されていないが、反射シート32には、リベット40を基部21に取り付けるための切り欠き部が一つ形成されている。反射シート33には、切り欠き部37bと、他の一つの切り欠き部が形成されている。
取付孔36aの位置は、基部21の挿入孔20aの位置と、基板41の貫通孔41aの位置とに対応している。また、切り欠き部36bの位置と切り欠き部37bの位置とは、基部21の挿入孔20bの位置と、基板41の貫通孔41bの位置とに対応している。取付孔36cの位置は、基部21の挿入孔20cの位置と、基板41の貫通孔41cの位置とに対応している。例えば、反射シート31と基板41とにおいて、取付孔36aと貫通孔41aと挿入孔20aとに一つのリベット40が挿入される。このように、それぞれ対応する取付孔と貫通孔と挿入孔とにリベット40が挿入されることにより、例えば基部21と反射シート31との間に挟まれた基板41が、反射シート31ととともに基部21に固定される。
光源の一例としての複数のLED4は、LED素子と、当該LED素子を封止し且つ蛍光体が分散された樹脂と、入力端子および出力端子とを備えている。複数のLED4は、例えば、表面実装型LEDであって、反射シート31,32,33と接触する側の基板41,42,43の表面に取り付けられている。
反射シート31には、複数の開口31eが形成されている。反射シート32には、複数の開口32eが形成されている。反射シート33には、複数の開口33eが形成されている。反射シート31において、基板41に取り付けられた各LED4に対応した位置に、各開口31eが形成されている。同様に、反射シート32,33において、基板42,43に取り付けられた各LED4に対応した位置に、各開口32e,33eが形成されている。
開口31e,32e,33eにより、反射シート31,32,33が基板41,42,43を覆う場合に、反射シート31,32,33の反射面からLED4が露出する。なお、反射シート31,32,33の反射面とは、反射シート31,32,33において基板41,42,43と対向する面の裏面である。照明装置100が組み立てられた場合に、反射シート31,32,33の反射面は、後述するパネル9に面する。
図2に示すように、反射シート31は、基面部31aと側面部31bと側面部31cと側面部31dとを含む。同様に、反射シート32は、基面部32aと側面部32bと側面部32cと側面部32dとを含む。一方、反射シート33は、基面部33aと側面部33bと側面部33cとを含む。基面部31a,32a,33aは、それぞれ略水平方向に延び且つ基板41,42,43(図1参照)に接する。取付孔36a,36b,36c等の各取付孔は、基面部31aと基面部32aと基面部33aとに形成されている。なお、図2と図3とにおいて、リベット40は図示されていない。
後述するように、各側面部31b,31c,31dは、反射シート31および基板41がベースフレーム20に固定された場合に基板41から離れて略垂直方向に延びる部分である。同様に、各側面部32b,32c,32dは、反射シート32および基板42がベースフレーム20に固定された場合に基板42から離れて略垂直方向に延びる部分である。各側面部33b,33cは、反射シート33および基板43がベースフレーム20に固定された場合に基板43から離れて略垂直方向に延びる部分である。
また、反射シート31は、折り曲げ線部31u,31v,31wを含む。反射シート32は、折り曲げ線部32u,32v,32wを含む。反射シート33は、折り曲げ線部33u,33vを含む。
照明装置100において、反射シート31と反射シート32と反射シート33とを合わせたシート全体の表面積は、ベースフレーム20の側部22と側部23と側部24と側部25とに囲まれた基部21(図1参照)の表面積に比べて大きい。反射シート31と反射シート32と反射シート33とを合わせたシート全体の表面積は、各LED4に対応した位置に形成される開口31e,32e,33e等の各開口の面積を含む。
後述するように、反射シート31と基板41とが基部21に固定される場合に、各リベット40の頭部40b(図4(b)参照)が折り曲げ線部31u,31v,31wを跨ぐように、各リベット40が基部21に取り付けられる。同様に、反射シート32と基板42とが基部21に固定される場合に、各リベット40の頭部40bが折り曲げ線部32u,32v,32wを跨ぐように、各リベット40が基部21に取り付けられる。反射シート33と基板43とが基部21に固定される場合に、各リベット40の頭部40bが折り曲げ線部33u,33vを跨ぐように、各リベット40が基部21に取り付けられる。
図2に示すように、リベット40がベースフレーム20(図1参照)に取り付けられておらず、且つ、例えば反射シート31と基板41とが基部21(図1参照)の載せられている場合には、それぞれ、折り曲げ線部31uは基面部31aと側面部31bとの境界線部を形成し、折り曲げ線部31vは基面部31aと側面部31cとの境界線部を形成し、折り曲げ線部31wは基面部31aと側面部31dとの境界線部を形成する。同様に、このような場合には、反射シート33の折り曲げ線部33uは基面部33aと側面部33bとの境界線部を形成し、且つ、折り曲げ線部33vは基面部33aと側面部33cとの境界線部を形成する。
一方、反射シート31,32,33および基板41,42,43がリベット40によってベースフレーム20に固定され、且つ、照明装置100が天井(図示せず)に設置された場合には、後述するように、折り曲げ線部31u,31v,31wと、折り曲げ線部32u,32v,32wと、折り曲げ線部33u,33vとは、それぞれ、基面部31a,32a,33aに含まれる。
図1に示すように、照明装置100は、パネル9とパネル枠10とを備えている。照明装置100が天井に設置される場合には、パネル枠10とパネル9とが床面に対向し、且つ、ベースフレーム20の基部21が反射シート31,32,33および基板41,42,43の上方に位置する。
ベースフレーム20の基部21に対向する開口部分をパネル9が覆うように、パネル枠10とベースフレーム20との間にパネル9が配置されたうえで、照明装置100が天井に設置される。パネル9は、各LED4から発せられた光と、反射シート31,32,33によって反射された光とを拡散および透過させる。照明装置100が天井に設置される場合に、パネル枠10は、天井に接触して、天井に形成された埋め込み用の開口と照明装置100との隙間を塞ぐとともに、天井において照明装置100を支持する。
照明装置100が天井に設置される場合には、基部21の裏面に回路基板(図示せず)が取り付けられる。基部21の裏面とは、基板41,42,43に接触する面と反対側の面である。回路基板には、電力線および調光用の電線が接続される。
基板41,42,43(図1参照)には、各LED4に通電するための配線パターン(図示せず)と、各LED4に所定の電圧を負荷するための抵抗器(図示せず)と、回路基板の配線が接続されるコネクタとが設置されている。各LED4は、電力線および調光用の電線から供給される電流に基づいて発光する。
反射シート31,32,33は、樹脂材料によって形成されている。反射シート31,32,33の表面には、光反射性の材料が塗布されている。ただし、反射シート31,32,33のそれぞれの反射面のみに、光反射性の材料が塗布されていてもよい。
反射シート31,32,33のように、リベット40の頭部40b(図4(a)および(b)参照)の表面40bsは、光反射性材料によって形成されている。図4(b)に示すように、リベット40は、脚部40aと頭部40bとを有している。頭部40bは、脚部40aの断面積よりも大きい断面積を有する。
図4(a)に示すように、頭部40bの側端縁40bqは、正面視において略八角形の形状を有している。ただし、正面視の側端縁40bqの形状は、多角形であればよい。あるいは、正面視の側端縁40bqの形状は、略円形または略楕円形であってもよい。さらに、正面視の頭部40bの形状は、脚部40aから頭部40bが放射状に延びるように、十字型であってもよい。
図4(b)に示すように、脚部40aは、頭部40bの裏面40brの中心から、裏面40brが延びる方向と略垂直な方向に延びている。脚部40aは、反射シート31,32,33(図1参照)の取付孔と、基板41,42,43(図1参照)の貫通孔とを貫通し且つベースフレーム20の挿入孔に挿入される。脚部40aには、ストッパ40dが取り付けられている。ストッパ40dの開口部(図示せず)に脚部40aが挿入されることにより、脚部40aにストッパ40dが取り付けられている。
図4(c)に示すように、ストッパ40dは、4つの回転部40eを有している。リベット40が対象物に取り付けられる場合には、ストッパ40dが頭部40bの裏面40brに近づくように脚部40aに沿って移動する。図5に示すように、リベット40が対象物に取り付けられる場合には、脚部40a(図4(b)参照)の形状と回転部40eの形状とによって、各回転部40eの一端が脚部40aから離れる。このとき、回転部40eは、脚部40aを中心に傘状に広がる。これにより、リベット40と対象物との間の係合を固定させることができる。
以下では、反射シート31,32,33と基板41,42,43とがベースフレーム20の基部21に固定された場合の反射シート31,32,33の状態の一例について説明する。
照明装置100(図1参照)において、反射シート31は、反射シート31および基板41が複数のリベット40によって基部21に固定されることにより、ベースフレーム20の側部22と側部23と側部24とに押さえつけられる。同様に、反射シート32は、反射シート32および基板42が複数のリベット40によって基部21に固定されることにより、ベースフレーム20の側部22と側部25と側部24とに押さえつけられる。反射シート33は、反射シート33および基板43が複数のリベット40によって基部21に固定されることにより、ベースフレーム20の側部22と側部24とに押さえつけられる。
図6には、反射シート31と基板41とが基部21に固定された場合の基部21と側部24とに対する反射シート31の状態の一例を示す。なお、図6〜8においては、脚部40aにストッパ40d(図4(b)参照)が取り付けられていないリベット40を概略的に図示している。照明装置100(図1参照)において、反射シート31,32,33と基板41,42,43とがリベット40によって基部21に固定される場合には、脚部40aにストッパ40dが取り付けられたリベット40を用いることが好ましい。
図6に示すように、基面部31aは、略水平方向に延び且つ基板41に接している。側面部31bは、基板41から離れて略垂直方向に延びている。境界線部31faは、基面部31aと側面部31bとの境界線を形成する。言い換えると、反射シート31において基板41から離れる部分が、境界線部31faとして反射シート31に形成されている。
照明装置100(図1参照)において、反射シート31と基板41とがリベット40によって基部21に固定された場合には、リベット40の頭部40bは、折り曲げ線部31uを跨いでいる。つまり、折り曲げ線部31uの一部は、頭部40bに覆われている。側端縁40bqの位置E1は、折り曲げ線部31uよりも側部24側に配置されている。このように、側面部31bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、折り曲げ線部31uよりも側部24側に配置されている。
反射シート31において基板41から離れる部分の位置B1、つまり、境界線部31faの位置は、折り曲げ線部31uよりも側部24側に配置されている。このように、照明装置100(図1参照)において、反射シート31と基板41とがリベット40によって基部21に固定された場合には、折り曲げ線部31uは、基面部31aに含まれる。
側面部31bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、境界線部31faよりも側部24側に配置されている。つまり、図6の左方から右方に向かって、頭部40bの側端縁40bq、境界線部31fa、および、折り曲げ線部31uの順にそれぞれが並んでいる。このように、反射シート31および基板41がリベット40によって基部21に固定されることによって、頭部40bの側端縁40bqの位置に対して境界線部31faが所定の位置に配置されるように境界線部31faが形成される場合には、基部21から下方に垂れ下がる反射シート31の側面部31bの寸法(長さ)を比較的小さくすることができる。
なお、図6の左方から右方に向かう方向は、図2の上方から下方に向かう方向に一致しており、略水平方向であって側部24から側部22に向かう方向である。
図7には、反射シート31と基板41とが基部21に固定された場合の基部21と側部24とに対する反射シート31の状態の別の一例を示す。図7に示す例においては、頭部40bの裏面40brの略全体が反射シート31の基面部31aに接触している。
図7に示すように、基面部31aは、略水平方向に延び且つ基板41に接している。側面部31bは、基板41から離れて略垂直方向に延びている。図6に示す例と同様に、反射シート31において基板41から離れる部分としての境界線部31fbは、基面部31aと側面部31bとの境界線を形成する。
側端縁40bqの位置E2は、折り曲げ線部31uよりも側部24側に配置されている。反射シート31において基板41から離れる位置B2、つまり、境界線部31fbの位置も、折り曲げ線部31uよりも側部24側に配置されている。また、境界線部31fbの位置B2は、側端縁40bqの位置E2と略一致している。つまり、反射シート31の側面部31bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、境界線部31fbと略同一の位置に配置されている。
このように、反射シート31および基板41がリベット40によって基部21に固定されることによって、頭部40bの側端縁40bqの位置に対して境界線部31fbが所定の位置に配置されるように境界線部31fbが形成される場合にも、図6に示す取り付けの例と同様に、基部21から下方に垂れ下がる反射シート31の側面部31bの寸法(長さ)を比較的小さくすることができる。
図8には、反射シート31と基板41とが基部21に固定された場合の基部21と側部24とに対する反射シート31の状態のさらに別の一例を示す。図8に示す例においては、頭部40bの裏面40brの略全体が反射シート31の基面部31aに接触し、且つ、側面部31bが側端縁40bqの外側において大きく撓むことによって側面部31bの一部が頭部40bの表面40bsを覆っている。
図8に示すように、基面部31aは、略水平方向に延び且つ基板41に接している。側面部31bは、基板41から離れて略垂直方向に延びている。図6に示す例および図7に示す例と同様に、反射シート31において基板41から離れる部分としての境界線部31fcは、基面部31aと側面部31bとの境界線を形成する。
側端縁40bqの位置E3は、折り曲げ線部31uよりも側部24側に配置されている。反射シート31において基板41から離れる位置B3、つまり、境界線部31fcの位置も、折り曲げ線部31uよりも側部24側に配置されている。また、境界線部31fcの位置B3は、側端縁40bqの位置E3と略一致している。つまり、反射シート31の側面部31bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、境界線部31fcと略同一の位置に配置されている。
このように、反射シート31および基板41がリベット40によって基部21に固定されることによって、頭部40bの側端縁40bqの位置に対して境界線部31fcが所定の位置に配置されるように境界線部31fcが形成される場合にも、図6に示す例および図7に示す例と同様に、基部21から下方に垂れ下がる反射シート31の側面部31bの寸法(長さ)を比較的小さくすることができる。また、反射シート31の一部が大きく変形して側面部31bの一部が頭部40bの表面40bsを覆うことにより、反射シート31がリベット40を基部21に向かって押しつけることができる。これにより、基部21に対するリベット40の押圧力を増大させることができる。
反射シート31と基板41とが基部21に固定された場合の基部21と側部23または基部21と側部22とに対する反射シート31の状態の例については、図6〜図8に示す例と同様である。同様に、反射シート32と基板42とが基部21に固定された場合の基部21と各側部22,23,24とに対する反射シート33の状態の例についても、図6〜図8に示す例と同様である。さらに、反射シート33と基板43とが基部21に固定された場合の基部21と側部22、および、基部21と側部24とに対する反射シート33の状態の例についても、図6〜図8に示す例と同様である。そのため、これらの例についての説明は省略する。
以上のように、照明装置100は、ベースフレーム20と、基板41,42,43と、反射シート31,32,33と、複数のリベット40とを備えている。ベースフレーム20は、略水平方向に延びる基部21と、基部21からそれぞれ略垂直方向に延びる側部22と側部23と側部24と側部25とを含む。基板41と基板42と基板43とには、それぞれ、複数のLED4が取り付けられている。基板41と基板42と基板43とは、基部21に取り付けられる。
反射シート31は、ベースフレーム20の基部21の一部と基板41とを覆う。反射シート32は、基部21の他の一部と基板42とを覆う。反射シート33は、基部21の残りの一部と基板43とを覆う。複数のリベット40は、基部21と反射シート31との間に挟まれた基板41を、反射シート31ととともに基部21に固定させ、基部21と反射シート32との間に挟まれた基板42を、反射シート32ととともに基部21に固定させ、且つ、基部21と反射シート33との間に挟まれた基板43を、反射シート33とともに基部21に固定させる。
ベースフレーム20の基部21には、リベット40が挿入される挿入孔(例えば、挿入孔20a、20b、20c)が形成されている。基板41において、挿入孔に対応した位置には貫通孔(例えば、貫通孔41a,41b,41c)が形成されている。同様に、基板42,43において、挿入孔に対応した位置には貫通孔が形成されている。反射シート31,32,33には、それぞれ複数の取付孔(例えば、取付孔36a,36cと、切り欠き部36b,37b)が形成されている。各取付孔は、反射シート31,32,33において、基部21の挿入孔および基板41,42,43の貫通孔に対応した位置に形成されている。
反射シート31は、取付孔と貫通孔とを通って複数のリベット40が挿入孔に挿入されることによって反射シート31および基板41が基部21に固定されることにより、ベースフレーム20の側部22と側部23と側部24とに押さえつけられる。反射シート32は、取付孔と貫通孔とを通って複数のリベット40が挿入孔に挿入されることによって反射シート32および基板42が基部21に固定されることにより、ベースフレーム20の側部22と側部25と側部24とに押さえつけられる。反射シート33は、取付孔と貫通孔とを通って複数のリベット40が挿入孔に挿入されることによって反射シート33および基板43が基部21に固定されることにより、ベースフレーム20の側部22と側部24とに押さえつけられる。
図6〜8に示す例のように、照明装置100によれば、反射シート31,32,33および基板41,42,43がリベット40によってベースフレーム20の基部21に固定されることにより、反射シート31,32,33は、ベースフレーム20の側部22,23,24,25に押さえつけられる。これにより、照明装置100において、ベースフレーム20の側部22,23,24から反射シート31が離れること、側部22,25,24から反射シート32が離れること、および、側部22,24から反射シート33が離れることを防止することができる。つまり、反射シート31,32,33と各側部22,23,24,25との間に隙間が形成されること、および、当該隙間が影として写し出されることを防止することができる。そのため、照明装置100において、均一の発光面を得ることができる。すなわち、照明装置100によれば、当該照明装置100の光度の低下を防止することができる。
また、リベット等の固定具の表面が、ベースフレーム20の側部22,23,24,25から反射シート31,32,33の反射面に露出することが無いため、側部22,23,24,25において固定具の影が生じることを防止することができる。
さらに、照明装置100によれば、反射シート31,32,33および基板41,42,43がリベット40によってベースフレーム20の基部21に固定されることによって、反射シート31,32,33をそれぞれ側部22,23,24,25に固定させる固定具を余分に用いること無く、反射シート31,32,33を各側部22,23,24,25に押さえつけることができる。そのため、固定具の数が増加すること、および、取り付けの工数が増加することがない。つまり、より少ない数のリベット40を用いることによって、反射シート31,32,33を各側部22,23,24,25に押さえつけることができる。
このようにすることにより、基部21と側部22,23,24,25とを有するベースフレーム20と、反射シート31,32,33とを備えた照明装置であって、当該照明装置の光度の低下を防止することが可能な照明装置100を提供することができる。
また、照明装置100によれば、基板41,42,43は、それぞれ、反射シート31,32,33を基部21に固定させるリベット40を用いることによって、基部21に固定される。そのため、照明装置100において、固定具の部品点数および作業工数を削減することができる。
図6に示す例のように、照明装置100において、例えば反射シート31は、基面部31aと側面部31bと境界線部31faとを含む。基面部31aは、略水平方向に延び且つ基板41に接する。側面部31bは、基板41から離れて略垂直方向に延びる。境界線部31faは、基面部31aと側面部31bとの境界線を形成する。取付孔(例えば36a)は、反射シート31の基面部31aに形成されている。
リベット40は、脚部40aと頭部40bとを有している。脚部40aは、例えば取付孔36aと貫通孔41aとを貫通し且つベースフレーム20の挿入孔20aに挿入される。頭部40bは、脚部40aの断面積よりも大きい断面積を有する。照明装置100において、反射シート31の側面部31bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、境界線部31faよりもベースフレーム20の側部24側に配置されている。
ベースフレーム20の側部24に対するリベット40および反射シート31の取り付け位置がこのような位置である場合には、側部24の比較的近傍にリベット40が配置されていることにより、照明装置100が天井に設置されたときに、ベースフレーム20の基部21から下方に垂れ下がる反射シート31の側面部31bの寸法を比較的小さくすることができる。そのため、照明装置100を長時間または長期間にわたって使用を続けた場合でも、ベースフレーム20の内部の熱または湿度等によって、例えば側部24と反射シート31との間に、隙間が形成されにくい。つまり、反射シート31と側部24との間に隙間が形成されること、および、当該隙間が影として写し出されることを防止することができる。そのため、照明装置100において、均一の発光面を得ることができる。
このように、反射シート31を側部24に固定させる固定具を余分に用いることなく、反射シート31および基板41がリベット40によって基部21に固定されることにより、反射シート31を例えば側部24に確実に押さえつけることができる。
図7に示す例のように、照明装置100において、例えば反射シート31は、基面部31aと、側面部31bと、境界線部31fbとを含む。反射シート31の側面部31bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、境界線部31fbと略同一の位置に配置されている。
あるいは、図8に示す例のように、例えば反射シート31は、基面部31aと、側面部31bと、境界線部31fcとを含む。反射シート31の側面部31bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、境界線部31fcと略同一の位置に配置されている。
反射シート31と基板41との間と、基板41とベースフレーム20の基部21との間とに、それぞれ隙間が形成されないように、反射シート31と基板41とがリベット40によって基部21に押さえつけられている場合には、ベースフレーム20の側部24に対してリベット40および反射シート31がこのような位置に取り付けられる。ベースフレーム20の側部24に対するリベット40および反射シート31の取り付け位置がこのような位置である場合にも、照明装置100が天井に設置されたときに、ベースフレーム20の基部21から下方に垂れ下がる反射シート31の側面部31bの寸法を比較的小さくすることができる。
照明装置100において、リベット40の頭部40bの表面40bsは、光反射性材料によって形成されている。
この構成によれば、反射シート31,32,33の反射面に加えて、反射シート31,32,33の反射面から露出する頭部40bによっても、LED4から発せられる光を反射することができるため、照明装置100の光度の低下を抑えることができる。
照明装置100に用いられる反射シートの分割数は、反射シート31,32,33のように三に限定されない。例えば、照明装置100は、一枚の反射シートを備えていてもよい。あるいは、照明装置100において、4枚以上のシートが組み合わされた反射シートによって基部21および基板41,42,43が覆われていてもよい。
照明装置100において、発光素子基板としては基板41,42,43でなくてもよい。照明装置100には、一つ、二つまたは4以上の発光素子基板が基部21に固定されていてもよい。
上述のように、第1実施形態に係る照明装置100として、いわゆるスクウェア型の照明装置を例に説明した。ただし、本発明に従った照明装置としては、他の型式の照明装置であってもよい。本発明に従った照明装置は、例えば、ストレート型の照明装置であってもよい。また、本発明に従った照明装置は、天井に設置される照明装置に限定されず、壁に取り付けられる照明装置、または、机等の台の上に載せられる照明装置であってもよい。
照明装置100において、光源は発光ダイオードであることに限定されず、光源はEL(エレクトロルミネッセンス)であってもよい。
照明装置100には、反射シート31,32,33および基板41,42,43のベースフレーム20への取り付けのために、19個のリベット40が用いられている。図1においては、一つのリベット40が側面部31dに隠れているため、18個のリベットが図示されている。なお、反射シート31,32,33および基板41,42,43のベースフレーム20への取り付けのために用いられるリベットの数は、19個に限定されず、反射シートの分割数または各反射シートの寸法もしくは重量等によって適宜選択されていてもよい。
なお、照明装置100において、基板41,42,43の基部21に対する固定と、反射シート31,32,33の基部21に対する固定とは、それぞれ独立していてもよい。つまり、基板41,42,43を基部21に固定するための固定具と、反射シート31,32,33を基部21に固定するための固定具とは、それぞれ別のものが用いられていてもよい。また、基板41,42,43において、基板41,42,43を基部21に固定するための固定具が挿入される各貫通孔は、反射シート31,32,33の各挿入孔に対応しない位置に形成されていてもよい。
照明装置100においては、折り曲げ線部によって折り曲げられておらず、略水平方向に延びる部分のみを有する反射シートを用いることができる。略水平方向に延びる反射シートは、ベースフレーム20の各側部22,23,24,25と基部21とによって、略水平方向から折り曲げられる。
(第2実施形態)
図9に示すように、第2実施形態に係る照明装置は、折り曲げ線部によって折り曲げられておらず、略水平方向に延びる部分のみを有する反射シート34を備えている。また、第2実施形態に係る照明装置において、ベースフレーム60の側部のうちの一つである側部27は、基部26が延びる方向と略平行な方向に突出する突出部27rを有している。なお、以下において、第1実施形態に係る照明装置100の構成と同一の構成には同符号を付し、その構成については説明を省略する。
図9には、第2実施形態に係る照明装置において、反射シート34と基板41とが基部26に固定された場合の基部26と側部27とに対する反射シート34の状態の一例を示す。
ベースフレーム60は、フレームの一例である。ベースフレーム60は、略水平方向に延びる基部26と、基部26から略垂直方向に延びる複数の側部を含む。複数の側部には、側部27およびその他の三つの側部が含まれる。第2実施形態に係る照明装置のベースフレーム60において、各側部に突出部が形成されていることを除く他の構造は、第1実施形態に係る照明装置100のベースフレーム20の構造と同一である。
反射シート34の下端34cは、突出部27rの接触面27raに接触することができる。突出部27rは、反射シート34の下端34cを下方から上方に向かって支持する。これにより、リベット40と基板41との間において、反射シート34を基部26に確実に押しつけることができる。
図9に示す例において、反射シート34において基板41から離れる部分としての境界線部34fdは、基面部34aと側面部34bとの境界線を形成する。側面部34bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、反射シート34において基板41から離れる部分の位置B4、つまり、境界線部34fdよりも側部27側に配置されている。図9に示すように、側端縁40bqの位置E4は、位置B4よりも側部27側に配置されている。
突出部27rは、折り曲げ加工が施されることによって側部27に形成されている。突出部27rは、側部27の長手方向の略全範囲において延びている。ただし、突出部27rは、側部27の長手方向の略全範囲のいずれかの位置において、側部27に局所的に配置されているものであってもよい。例えば、突出部としては、側部27の内面27sに、豆状等の個体物が接着もしくは溶着等によって固定されたものであってもよい。あるいは、突出部27rは、押出成形によって側部27が形成される際に、同時に一体成形されていてもよい。
なお、図9には、側部27に形成された突出部27rを示した。しかしながら、第2実施形態に係る照明装置において、突出部は、ベースフレーム60のその他のすべての側部にも形成されている。ただし、突出部は、ベースフレーム60のその他のいずれかの側部に形成されていてもよく、側部27のみに形成されていてもよい。
第2実施形態に係る照明装置のその他の構成は、第1実施形態に係る照明装置100の構成と同様である。
以上のように、第2実施形態に係る照明装置において、ベースフレーム60の側部27は、基部26が延びる方向と略平行な方向に突出する突出部27rを有している。
当該照明装置が天井に設置される場合には、ベースフレーム60の側部27が基部26から下方に向かって延び、且つ、側部27に押し付けられた反射シート34が上方から下方に向かって延びる。そのため、この構成によれば、反射シート34の下端34cは、突出部27rによって、下方から上方に向かって支持される。
そのため、当該照明装置が天井に設置された場合には、反射シート34の下端34cを突出部27rが支持することによって、リベット40と基板41との間において、反射シート34をベースフレーム60の基部26に確実に押しつけることができる。これにより、ベースフレーム60の基部26と側部27との間において曲げられた反射シート34に生じる反発力であって、基板41の表面においてベースフレーム60の側部27とリベット40の脚部40aとに挟まれた部分の任意の点を支点にして生じる反発力を、当該照明装置を長時間または長期間にわたって使用を続けた場合でも、維持することができる。
そのため、反射シート34と側部27との間に隙間が形成されること、および、当該隙間が影として写し出されることを防止することができる。そのため、当該照明装置において、均一の発光面を得ることができる。
なお、第2実施形態に係る照明装置においては、反射シート34の側面部34bに対向する頭部40bの側端縁40bqは、境界線部34fdと略同一の位置に配置されていてもよい。あるいは、側面部34bに対向する頭部40bの側端縁40bqよりも境界線部34fdが側部27側に配置されるように、ベースフレーム60の側部27からリベット40がより離れた位置において基部26に取り付けられていてもよい。
(第3実施形態)
なお、その他の反射シートとして、反射シートの反射面側が裏面側に引っ張られるように構成されている場合には、反射シートは折り曲げ線部を有していなくてもよく、且つ、ベースフレームの側部が突出部を有していなくてもよい。反射シートは、例えば所定の弾性力を有する程度の可撓性材料によって形成されていればよい。あるいは、反射シートの反射面の裏面に所定の弾性を有する部材が取り付けられていてもよい。さらに、反射シートは、単に平面状に形成されたシートであってもよい。
図10に示すように、第3実施形態に係る照明装置は、所定の弾性力を有する程度の可撓性材料によって形成された反射シート35を備えている。なお、以下において、第1実施形態に係る照明装置100の構成と同一の構成には同符号を付し、その構成については説明を省略する。
図10には、第3実施形態に係る照明装置において、反射シート35と基板41とが基部28に固定された場合の基部28と側部29とに対する反射シート35の状態の一例を示す。
ベースフレーム80は、フレームの一例である。ベースフレーム80は、略水平方向に延びる基部28と、基部28から略垂直方向に延びる複数の側部を含む。複数の側部には、側部29およびその他の三つの側部が含まれる。第3実施形態に係る照明装置のベースフレーム80の構造は、第1実施形態に係る照明装置100のベースフレーム20の構造と同一である。
第3実施形態に係る照明装置においては、リベット40と基板41との間において、反射シート35が基部28に押さえつけられることにより、反射シート35の下端部35cのみが、側部29に寄りかかるように接触している。反射シート35の下端部35cは、側部29の下端29bよりも上方に配置されている。
図10に示す例において、反射シート35において基板41から離れる部分としての境界線部35feは、基面部35aと側面部35bとの境界線を形成する。反射シート35において基板41から離れる部分の位置B5、つまり、境界線部35feは、側面部35bに対向する頭部40bの側端縁40bqよりも側部29側に配置されている。図10に示すように、位置B5は、側端縁40bqの位置E5よりも側部29側に配置されている。側端縁40bqの位置E5は、反射シート35の折り曲げ線部35uよりも側部29側に配置されている。
なお、図10には、側部29に対する反射シート35の接触のみを示した。しかしながら、第3実施形態に係る照明装置において、ベースフレーム80のその他のすべての側部においても、反射シートの下端部が同様に接触している。ただし、ベースフレーム80のその他のいずれかの側部において反射シートの下端部が同様に接触していてもよく、側部29においてのみ反射シート35の下端部35cが側部29に接触していてもよい。
第3実施形態に係る照明装置のその他の構成は、第1実施形態に係る照明装置100の構成と同様である。また、第3実施形態に係る照明装置において、第2実施形態に係る照明装置と同様に、側部29は、基部28が延びる方向と略平行な方向に突出する突出部を有していてもよい。当該突出部が反射シート35の下端部35cを係止することにより、下端部35cが側部29から離れることをより確実に防止することができる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。