JP2013136381A - 車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システム - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】より効果的に渋滞を抑制することが可能な車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システムを提供する。
【解決手段】道路の交通量は、車間距離及び車速の両方に大きな影響を受ける。そこで、交通量がある閾値を超えて多くなったときに、ECU20及びACC30が、交通量が閾値以上の所定量となる車間距離及び車速に制御する。これにより、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システムに関し、特に、道路の交通量を改善するための車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システムに関するものである。
従来、個々の車両の走行を制御することにより、道路の交通量を改善し、渋滞を緩和する試みがなされている。例えば、特許文献1では、走行道路前方の勾配の変化を検出し、サグ(路における下り坂から上り坂への変化点)付近等で、走行道路前方に勾配の変化が検出されたら、車間距離制御から車速制御へ切り換える先行車追従装置が開示されている。特許文献1の先行車追従装置では、サグ付近で、車間距離制御から車速制御へ切り換えることにより、先行車追従制御中の車速変動を抑制する。特に、特許文献1の先行車追従装置は、複数台が連なって走行しているときにサグで勾配が変化しても、先行車の車速変動が後方車両に増幅されて伝播する現象を防止する。
特開2002−137652号公報
しかしながら、上記の技術では、サグ部分で車速制御に切換えたとしても、先行車の減速が後方車両に伝播する減速伝播は避けられず、車両が連続して走行すると後方の車両ほど減速が大きくなってしまう。また、上記の技術では、サグの手前で車速制御に切換えたとしても、減速伝播が生じると、車間距離が接近し過ぎるのを防ぐために、車間距離制御に戻ってしまう恐れがある。そして、上記の技術では、減速伝播が生じた時点で車速制御を車間距離制御に戻すため、低速となった車両が複数台連なって走行する渋滞の状態となり、効果的に渋滞を抑制することができない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、より効果的に渋滞を抑制することが可能な車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システムを提供することにある。
本発明は、自車両が走行する道路の交通量に関する情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段が取得した情報に係る交通量が第1閾値を超えたときに、道路を走行する他車両と自車両との車間距離、及び自車両の車速を、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速に制御する走行制御手段とを備えた車両制御装置である。
道路の交通量は、車間距離及び車速の両方に大きな影響を受ける。そこで、この構成によれば、交通量が第1閾値を超えて多くなったときに、走行制御手段が、交通量が第2閾値以上の所定量となる車間距離及び車速に制御することにより、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
この場合、走行制御手段は、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速を、自車両と通信可能な他車両の台数に応じて変更することが好適である。
この構成によれば、自車両と通信可能であり、自車両からの車間距離及び車速の制御の自由度が高い車両の台数に応じて、走行制御手段は、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速を変更するため、より実際の状況に応じて、渋滞を抑制することが可能となる。
また、情報取得手段は、自車両と通信可能な他車両と自車両との間に存在する自車両と通信不可能な他車両の台数に関する情報を取得し、走行制御手段は、交通量が第2閾値以上となる車間距離を、情報取得手段が取得した情報に係る自車両と通信可能な他車両と自車両との間に存在する自車両と通信不可能な他車両の台数に応じて変更することが好適である。
この構成によれば、自車両と通信不可能であり、自車両からの車間距離及び車速の制御の自由度が低い車両の台数に応じて、走行制御手段は、交通量が第2閾値以上となる車間距離を変更するため、より実際の交通状況及び交通流を考慮した車両制御を行なうことができる。
また、走行制御手段は、第1閾値を、道路が属する地域に応じて変更することが好適である。
この構成によれば、車間距離及び車速の制御を開始するための第1閾値を道路が属する地域に応じて変更するため、例えば、道路がサグ等の渋滞が頻発する地域にあるときは、第1閾値をこれに応じて変更することにより、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
一方、走行制御手段が、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速を、自車両と通信可能な他車両の台数に応じて変更するときは、情報取得手段は、道路の各車線における交通量に関する情報を取得し、走行制御手段は、車間距離及び車速の少なくともいずれか一方を、情報手段が取得した情報に係る道路の各車線における交通量に応じて制御することが好適である。
道路の交通量は、各車線における交通量の偏りに大きな影響を受ける。そこで、この構成では、走行制御手段は、車間距離及び車速の少なくともいずれか一方を、情報手段が取得した情報に係る道路の各車線における交通量に応じて制御することにより、各車線における交通量の偏りに応じて、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
また、本発明は、自車両が走行する道路の交通量に関する情報を取得する工程と、取得した情報に係る交通量が第1閾値を超えたときに、道路を走行する他車両と自車両との車間距離、及び自車両の車速を、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速に制御する工程とを含む車両制御方法である。
この場合、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速に制御する工程では、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速を、自車両と通信可能な他車両の台数に応じて変更することが好適である。
また、自車両が走行する道路の交通量に関する情報を取得する工程では、自車両と通信可能な他車両と自車両との間に存在する自車両と通信不可能な他車両の台数に関する情報を取得し、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速に制御する工程では、交通量が第2閾値以上となる車間距離を、取得した情報に係る自車両と通信可能な他車両と自車両との間に存在する自車両と通信不可能な他車両の台数に応じて変更することが好適である。
また、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速に制御する工程では、第1閾値を、道路が属する地域に応じて変更することが好適である。
さらに、自車両が走行する道路の交通量に関する情報を取得する工程では、道路の各車線における交通量に関する情報を取得し、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速に制御する工程では、車間距離及び車速の少なくともいずれか一方を、情報手段が取得した情報に係る道路の各車線における交通量に応じて制御することが好適である。
一方、本発明は、複数の車両が走行する道路の交通量に関する情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段が取得した情報に係る交通量が第1閾値を超えたときに、道路を走行する車両それぞれの少なくとも2台の車間距離、及び車両の少なくとも一台の車速を、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速に制御する走行制御手段とを備えた車両制御システムである。
この場合、走行制御手段は、交通量が第2閾値以上となる車間距離及び車速を、互いに通信可能な車両の台数に応じて変更することが好適である。
また、情報取得手段は、互いに通信可能な車両同士の間に存在する互いに通信不可能な車両の台数に関する情報を取得し、走行制御手段は、交通量が第2閾値以上となる車間距離を、情報取得手段が取得した情報に係る互いに通信可能な車両同士の間に存在する互いに通信不可能な車両の台数に応じて変更することが好適である。
また、走行制御手段は、第1閾値を、道路が属する地域に応じて変更することが好適である。
さらに、情報取得手段は、道路の各車線における交通量に関する情報を取得し、走行制御手段は、車間距離及び車速の少なくともいずれか一方を、情報手段が取得した情報に係る道路の各車線における交通量に応じて制御することが好適である。
本発明の車両制御装置、車両制御方法及び車両制御システムによれば、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
第1実施形態に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 渋滞前後の交通量と車速と車間距離との関係を示すグラフ図である。 車間距離と車速との関係において、渋滞領域と渋滞しない領域とを示すグラフ図である。 第1実施形態の車両制御装置が適用される状況の例を示す平面図である。 車速及び車間距離を誘導する動作を示すフロー図である。 車速及び車間距離を誘導する動作の詳細を示すフロー図である。 車速及び車間距離を誘導する動作の詳細を示すフロー図である。 誘導車速・車間を維持する動作を示すフロー図である。 誘導車速・車間を維持する動作の詳細を示すフロー図である。 誘導車速・車間を維持する動作の詳細を示すフロー図である。 サグ区間を抜けたため、通常の車速・車間に戻す動作を示すフロー図である。 サグ区間を抜けたため、通常の車速・車間に戻す動作の詳細を示すフロー図である。 各レーン1台目の通信車に対する制御動作を示すフロー図である。 先行車に追いついた場合の動作を示すフロー図である。 誘導車速を維持する動作を示すフロー図である。 第2実施形態に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態の車両制御装置が適用される状況の例を示す平面図である。 ドライバー操作時の速度と交通量との関係を示すグラフ図である。 第3実施形態の車両制御装置の動作を示すフロー図である。 交通量と車速との関係を示すグラフ図である。 走行車線における車速と追越車線における車速との変化を示すグラフ図である。 第3実施形態の車両制御装置の動作を示す平面図である。 第4実施形態の車両制御装置の動作を示すフロー図である。 第4実施形態の車両制御装置の動作を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る車両制御装置を説明する。本実施形態の車両制御装置は、車両に搭載され、道路の交通量を改善するための車両制御を行なうためのものである。図1に示すように、本実施形態の車両制御装置10aは、車車間通信機12、路車間通信機14、ナビゲーションシステム16、ECU(Electronic Control Unit)20及びACC(Adaptive Cruise Control)30を備えている。
車車間通信機12は、車車間通信により自車両以外のシステム搭載車両の位置、速度あるいは渋滞を防止する車両制御をONあるいはOFFにしているか否かといった情報を相互に送受信するためのものである。
路車間通信機14は、光ビーコン通信機等の路側施設から道路の交通量や道路を走行する車両の車速等の情報を受信するためのものである。本実施形態においては、路車間通信機14は必ずしも必須の構成ではない。
ナビゲーションシステム16は、複数のGPS(Global Positioning System)衛生からの信号をGPS受信機で受信し、各々の信号の相違から自車両の位置を測位するGPSと、自車両内の地図情報を記憶させた地図情報DB(Data Base)とから構成されている。ナビゲーションシステム16は、自車両の経路案内を行う他、自車両前方のサグ等の車速の低下が誘発されている地点に関する情報を取得するためのものである。例えば、ナビゲーションシステム16は、自車両のサグに対する相対位置を検出して、ECU20に出力する。
ECU20は、ナビゲーションシステム16からの自車両のサグに対する相対位置に関する情報、及びACC30のレーダ32からの自車両周辺の他車両の相対位置と相対速度とに関する情報を入力される。また、ECUは、ナビゲーションシステム16及びACC30から入力された情報に基づいて、ACC30に対し、目標車速、加減速G及び目標車間距離といった走行制御指令値を出力する。
ACC30は、自車両周辺の他車両の相対位置と相対速度とを検出するレーダ32を有する。また、ACC30は、ECU20からの走行制御指令値に基づいて、自車両が目標車速、加減速G及び目標車間距離となるように走行制御を行なう。
以下、本実施形態の車両制御装置10aの動作について説明する。まず、前提として、本実施形態の車両制御装置10aの渋滞を低減する原理について説明する。図2及び図3に示すように、交通量と車速との関係において、渋滞直前の車速60km/h、車間距離40m付近が、最も交通量を稼げる領域Bとなる。しかし、実際には、この最も交通量を稼げる領域Bを維持して走行するのは困難であり、次第に車間距離が詰まり過ぎることになり、先行車両の減速度が後続車両へと順次伝播していく減速伝播やそれによる減速度の増幅に対応して、車速を回復しきれなくなり、渋滞が発生する(N2)。
車間距離が詰り過ぎていく原因は、以下の通りである。すなわち、
(1)次第に車速が低下し(N1)、先を急ぐ車両のドライバーが車間を詰めていく。
(2)サグなど局所的に車速が落ちる場所なので、車両の滞留が生じて交通量が部分的に増える。
このような渋滞を防止する方法としては、路側のインフラストラクチャーにより、道路に設置されたセンサ情報を基に交通状態の把握及び渋滞の予測を行ない、以下の方法で渋滞防止を図ることが考えられる。
(A)ルート分散指示によって、流入量を減らす方法
(B)停止、発進許可等によって、渋滞区間への流入を制限する方法
(C)インフラストラクチャー側より車速、車線変更等の指示を出す方法
あるいは、インフラストラクチャー側で、プローブカーからの情報を基に交通状態を把握及び渋滞の予測を行ない、以下の方法で渋滞防止を図ることが考えられる。
(D)プローブカーを制御して交通流を制御する方法
しかしながら、上記(A)〜(D)の方法は、全てインフラストラクチャーを設置することが前提となっており、以下のような渋滞では効果が無い。
(a)事故、落下物、故障車及び工事による渋滞等、どこで起きるか判らない場所の渋滞
(b)渋滞が発生することが判っていても、インフラストラクチャーが設置されていない場所での渋滞
特に上記(A)の方法は、迂回(複数)ルートの存在が前提で、大都市中心部以外では使える場所がない。また、すでに生じている渋滞の迂回指示ではなく、渋滞の未然防止の迂回指示にドライバーが従うか疑問である。また、どの車両に迂回指示を与えるかによって不公平感(通過時間、走行距離等に差)を各ドライバーが感じる可能性があり、現実的ではない。
上記(B)の方法は、流入制限部に渋滞が発生するだけで、渋滞を防止する効果が無い。上記(C)の方法は、車速及び走行車線を指示しても、車間が詰まっていれば渋滞になるため、車間の大小によって効果が無いことがある。また、多量に流入してくる車両に走行車線を指示しても、車線偏在を解消しようとする意図通りの動きは期待できない。さらに、車線変更して欲しい台数、割合等の制御したい事項は、路側の表示ではドライバーに伝わらない。上記(D)の方法は、その場所に特化し、且つ中央集権型の手法であるため、規格化が必要な大規模な方法であり、現実性に乏しい。
そこで、本実施形態では、渋滞が発生する前に、図2及び図3に示すような最も交通量を稼げる領域Bに車両の車間距離及び車速を誘導する(S1)。すなわち、渋滞が発生しにくい状態になるように車両制御を行う。具体的には、本実施形態では、以下の手法で車両制御を行う。
(1)道路を走行する全車両が通信機能及び車速制御(ACC/CC(定速走行制御:Cruse Control)等)のシステムを搭載している場合は、各車両が上記車間距離及び車速となるように制御する。すなわち、システム搭載車両は、車速に応じて交通量が最大となる車速・車間距離に制御又は誘導する。
(2)上記システムを搭載していない一般車両が道路上に混在する場合は、システム搭載車両がシステム搭載車両間に存在する一般車両の台数を予測し、その合計車間距離を上限として車間距離を空ける車両制御を行う。
(3)サグ等の交通量が部分的に増加した場所に侵入してから車間距離制御をより長くすると減速が生じて渋滞のきっかけとなる。これを避けるために、システム搭載車両は、サグ等の手前の場所で、当該車速が最低となる場所(渋滞発生場所付近)での車間時間(目標車間時間)を予測し、当該車間時間以下になる前に車速・車間距離制御を開始する。すなわち、システム搭載車両は、交通量に応じて制御開始位置を変化させる。
以下、本実施形態の車両制御装置10aの具体的な動作について説明する。図4に示すように、道路500を本実施形態の車両制御装置10aを搭載したシステム搭載車両100a〜100b及び車両制御装置10aを搭載していない一般車両200が混在して走行している状況を想定する。各車線において1台目の先行するシステム搭載車両100aに、システム搭載車両100bが後続する。システム搭載車両100aとシステム搭載車両100bとの間には、数台の一般車両200が走行する。後続するシステム搭載車両100bの車両制御装置10aは、直前を走行する一般車両200pとの距離関係に応じて、車間制御を行いつつ走行するACC1並びにACC2の区間、及び定速走行制御を行いつつ走行するCC1並びにCC2の区間を設定している。
まず、図4に示す一定の区間において、各車線の2台目以降のシステム搭載車両100bの動作について説明する(S11)。なお、この一定の区間の長さは、システム搭載車両100a,100b同士の通信可能距離に応じて定められる。各車線の1台目のシステム搭載車両100aの車速V、各車線の2台目以降のシステム搭載車両100bの制御開始相対車速Vthに対して、各車線の2台目以降のシステム以降のシステム搭載車両100bの車速Vが、V−V≦Vthと相対速度差が小さいときは(S12)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、車速・車間距離を誘導する走行制御を行なう(S13)。この走行制御を開始する条件としては、例えば、交通量が2車線で40〜80台/分に達した時点としても良い。あるいは、当該交通量となる車速及び車間距離のときを、走行制御の開始時としても良い。
システム搭載車両100bの車速Vが、追越車線を走行していた場合のシステム搭載車両100bの走行制御の開始時の初期車速VOR、走行車線を走行していた場合のシステム搭載車両100bの走行制御の開始時の初期車速VOLに対して、V>VOR又はV>VOLと速い場合は(S14)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両100bの車速VをV=VOR又はV>VOLと初期車速になるように走行制御する(S15)。
システム搭載車両100bの目標車速VRt、システム搭載車両100bの目標車速の追加上限値Vに対して、システム搭載車両100bの車速Vが、V≦VRt+Vと遅い場合は(S16)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは以降の工程を実行する。システム搭載車両100bの車速Vが、V>VRt+Vと速い場合は(S16)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S13〜S16を再度実行する。なお、この目標車速VRtは、通信可能な距離内に存在する他のシステム搭載車両100a、100bの台数、一般車両200の台数、及び道路500が属している地域のサグ、曲路、トンネル及び勾配等の有無により適宜変更される。例えば、目標車速VRtは、40〜80km/h、より好ましくは、60〜75km/hの範囲で定めることができる。
以下、工程S13の車速・車間距離を誘導する動作の詳細について説明する。図6及び図4の事例C1に示すように、システム搭載車両100bの直前の一般車両200pとの車頭距離(両車両の車頭間の距離)L、直前の一般車両200pの車速Vpreに対して、先頭のシステム搭載車両100aとシステム搭載車両100bとの車頭距離L、先頭のシステム搭載車両100aとシステム搭載車両100bの直前の車両との車頭距離予測値LRLに対して、L−L<LRLと、システム搭載車両100bの直前の一般車両200pが予測した車頭距離LRL内に収まっているときは(S13a)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S13bを実行する。
ここで、先頭のシステム搭載車両100aとシステム搭載車両100bの直前の一般車両200pとの車頭距離予測値LRLは、先頭のシステム搭載車両100aとシステム搭載車両100bの直前の一般車両200pとの目標車頭時間TRLと、先頭のシステム搭載車両100aの目標車速VRtとの積により、LRL=TRL・VRtで求められる。
先頭のシステム搭載車両100aとシステム搭載車両100bとの間の一般車両200の台数の推定値をNとする。一般車両200同士の追越車線走行時の車頭時間予測値TpreR、一般車両200同士の走行車線走行時の車頭時間予測値TpreLとすると、先頭のシステム搭載車両100aとシステム搭載車両100bとの間の一般車両200の台数の推定値Nは、N=(L−L)/(TpreR・V)又はN=(L−L)/(TpreL・V)で算出することができる。一般車両200同士の車頭時間予測値TpreR、TpreLあるいは、一般車両200の台数の推定は、レーダ32により隣接車線を走行する車両の車間距離を観察することによっても推定することができる。
一般車両200同士の目標誘導車頭時間をkTL、一般車両200の車頭時間予測値の余裕をkRT0とすると、上述した先頭のシステム搭載車両100aとシステム搭載車両100bの直前の一般車両200pとの目標車頭時間TRLは、TRL=func(N)=kTL・N+kRT0で算出することができる。
また、システム搭載車両100bの直前の一般車両200pとの目標車頭距離LRtは、システム搭載車両100bの目標車速VRtと、システム搭載車両100bの直前の車両との目標車頭時間TRtとの積により、LRt=VRt・TRtで求められる。
RL+LRt<L<LRL+LRt+LRC0ではないとき(S13b)、すなわち、システム搭載車両100bが直前の一般車両200pとの距離関係において、図4のCC1の区間にいない場合は、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S13c以降を実行する。
≧LRL+LRt+LRC0ではないとき(S13c)、すなわち、システム搭載車両100bが直前の一般車両200pとの距離関係において、図4のCC2の区間におらず、ACC1の領域にいる場合は、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S13dを実行する。この場合、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαL((LRL+LRt)−L)と設定する(S13d)。ここで、kαLは、ACC走行時の加速度ゲインである。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bをACC1の区間からCC1の区間に移動するように制御する。
上述の工程S13dにおいて、LRL+LRt<L<LRL+LRt+LRC0であるとき、すなわち、システム搭載車両100bが図4のCC1の区間にいるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV(V−V)と設定する(S13f)。ここで、kαVは、CC時の加速度ゲインである。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bをCC1の区間内に留まるように制御する。
上述の工程S13cにおいて、L≧LRL+LRt+LRC0であるとき、すなわち、システム搭載車両100bが図4のCC2の区間にいるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV((V+V)−V)と設定する(S13g)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bをCC2の区間から直前の一般車両200pとの車間距離を詰めてCC1の区間に移動するように制御する。
上述したS13aにおいて、図4の事例C2に示すように、L−L<LRLではなく、システム搭載車両100bの直前の一般車両200pが予測した車頭距離LRL内に収まっていないときは(S13a)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S13eを実行する。
図7に詳細を示すように、工程S13eでは、L<LRtではなく(S13e−1)、事例C2におけるACC2の相対車速を調整する区間の距離をLRC1として、LRt≦L<LRt+LRC1ではないとき(S13e−2)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長く、ACC2の相対車速を調整する区間外にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV((V+V)−V)と設定する(S13e−3)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、図4の事例C2のACC2の区間に移動するように制御する。
上述の工程S13g−1において、L<LRtであるとき(S13e−1)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が短く、システム搭載車両100bがACC2の区間にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαL(LRt−L)と設定する(S13e−3)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、直前の一般車両200pとの車頭距離を目標車間距離であるLRtを保ちつつ走行するように制御する。
上述の工程S13g−2において、LRt≦L<LRt+LRC1であるとき(S13e−2)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長いが、ACC2の相対車速を調整する区間内にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、直前の一般車両200pの車速Vpreに対して、ACCの相対車速の調整区間における相対車速の目標値をVとして、αtc=kαV((Vpre+V)−V)と設定する(S13e−5)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、直前の一般車両200pとの相対車速が目標値であるVとなり、図4の事例C2のACC2の区間に移動するように制御する。
図6に戻り、加速側の最大加速度α、減速側の最大加速度αに対して、αtc>α又はαtc<αであるとき(S13h)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えているときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=α、又はα=αとし、目標加速度αを当該最大加速度α、αに設定する(S13i)。また、αtc>α又はαtc<αでないとき(S13h)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えていないときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=αtcとし、目標加速度αを目標加速度演算中間値αtcに設定する(S13j)。
図5〜7を参照して説明したように、システム搭載車両100bの車両制御装置10aが車速及び車間距離を誘導する制御を行なった後は、図8に示すように、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、誘導した車速及び車間距離を維持する制御を行なう(S17)。V>VRt+Vであるとき、すなわち、システム搭載車両100bの車速Vが目標車速VRtと目標車速の追加上限値Vとの和を超えて速いときは(S18)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、V=VRt+Vとし(S19)、一度、VRt+Vまで減速したシステム搭載車両100bは、以後、当該車速V=VRt+Vを上限車速として走行するように制御する。
以下、工程S17の誘導した車速・車間距離を維持する動作の詳細について説明する。図9及び図4の事例C1に示すように、L−L<LRLと、システム搭載車両100bの直前の一般車両200pが予測した車頭距離LRL内に収まっているときは(S17a)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S17bを実行する。LRL+LRt<L<LRL+LRt+LRC0ではないとき(S17b)、すなわち、システム搭載車両100bが直前の一般車両200pとの距離関係において、図4のCC1の区間にいない場合は、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S17cを実行する。
≧LRL+LRt+LRC0ではないとき(S17c)、すなわち、システム搭載車両100bが直前の一般車両200pとの距離関係において、図4のCC2の区間におらず、ACC1の領域にいる場合は、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S17dを実行する。この場合、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαL((LRL+LRt)−L)と設定する(S17d)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bをACC1の区間からCC1の区間に移動するように制御する。
上述の工程S17bにおいて、LRL+LRt<L<LRL+LRt+LRC0であるとき、すなわち、システム搭載車両100bが図4のCC1の区間にいるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV(VRt−V)と設定する(S17f)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bをCC1の区間内の留まるように制御する。
上述の工程S17cにおいて、L≧LRL+LRt+LRC0であるとき、すなわち、システム搭載車両100bが図4のCC2の区間にいるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV((VRt+V)−V)と設定する(S17g)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bをCC2の区間から直前の一般車両200pとの車間距離を詰めてCC1の区間に移動するように制御する。
上述したS17aにおいて、図4の事例C2に示すように、L−L<LRLではなく、システム搭載車両100bの直前の一般車両200pが予測した車頭距離LRL内に収まっていないときは(S17a)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、工程S17eを実行する。
図10に詳細を示すように、工程S17eでは、L<LRtではなく(S17e−1)、事例C2におけるACC2の相対車速を調整する区間の距離をLRC1として、LRt≦L<LRt+LRC1ではないとき(S17e−2)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長く、ACC2の相対車速を調整する区間外にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV((V+V)−V)と設定する(S17e−3)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、図4の事例C2のACC2の区間に移動するように制御する。
上述の工程S17e−1において、L<LRtであるとき(S17e−1)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が短く、システム搭載車両100bがACC2の区間にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαL(LRt−L)と設定する(S17e−3)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、直前の一般車両200pとの車頭距離を目標車間距離であるLRtを保ちつつ走行するように制御する。
上述の工程S17g−2において、LRt≦L<LRt+LRC1であるとき(S17e−2)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長いが、ACC2の相対車速を調整する区間内にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、ACCの相対車速の調整区間における相対車速の目標値をVとして、αtc=kαV((Vpre+V)−V)と設定する(S17e−5)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、直前の一般車両200pとの相対車速が目標値であるVとなり、図4の事例C2のACC2の区間に移動するように制御する。
図9に戻り、αtc>α又はαtc<αであるとき(S17h)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えているときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=α又はα=αとし、目標加速度αを当該最大加速度α、αに設定する(S17i)。また、αtc>α又はαtc<αでないとき(S17h)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えていないときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=αtcとし、目標加速度αを目標加速度演算中間値αtcに設定する(S17j)。
図8〜10を参照して説明したように、システム搭載車両100bの車両制御装置10aが誘導した車速及び車間距離を維持する制御を行なった後は、図11に示すように、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、サグ区間を抜けたため、通常の車速及び車間距離に戻す制御を行なう(S20)。
システム搭載車両100bの車速Vが、V>VOR又はV>VOLと初期車速VOR、VOLに対して速い場合は(S21)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両100bの車速VをV=VOR又はV=VOLと初期車速になるように走行制御する(S22)。システム搭載車両100bの直前の一般車両200pの位置Xpreが制御可能区間の最終位置Xmaxに達したときは(S23)、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、直前の一般車両200pとの車間距離Lを固定値に設定し(S24)、上記工程S20〜S23を繰り返す。
以下、工程S20のサグ区間を抜けたため、通常の車速・車間距離に戻す動作の詳細について説明する。図12に示すように、L<LRtではなく(S20a)、サグ区間終了後のACCの相対車速を調整する区間の距離をLRC2として、LRt≦L<LRt+LRC2ではないとき(S20b)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長く、サグ区間終了後のACCの相対車速を調整する区間外にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV(VOR−V)又はαtc=kαV(VOL−V)と設定する(S20c)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを各車線の車速初期値VOR、VOLで走行するように制御する。
上述の工程S20aにおいて、L<LRtであるとき(S20a)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が短く、システム搭載車両100bがACCの区間にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαL(LRt−L)と設定する(S20c)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、直前の一般車両200pとの車頭距離を目標車間距離であるLRtを保ちつつ走行するように制御する。
上述の工程S21dにおいて、LRt≦L<LRt+LRC2であるとき(S20b)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長いが、サグ区間終了後のACCの相対車速を調整する区間内にあるときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、ACCの相対車速の調整区間における相対車速の目標値をVとして、αtc=kαV((Vpre+V)−V)と設定する(S20e)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100bを、直前の一般車両200pとの相対車速が目標値であるVとなり、ACCの区間に移動するように制御する。
αtc>α又はαtc<αであるとき(S20f)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えているときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=α又はα=αとし、目標加速度αを当該最大加速度α、αに設定する(S20g)。また、αtc>α又はαtc<αでないとき(S20f)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えていないときは、システム搭載車両100bの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=αtcとし、目標加速度αを目標加速度演算中間値αtcに設定する(S20h)。
以下、図4に示す一定の区間において、各車線の1台目のシステム搭載車両100aの動作について説明する(S11)。図13に示すように、システム搭載車両100aの進行方向座標Xが、車速制御を開始する位置Xonに達したときであって(S25)、システム搭載車両100aの車速VがV≦VRtと目標車速VRtを超えているときは(S26)、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、先行車両に追いついた場合の処理を行なう(S27)。
以下、工程S27の先行車両に追いついた場合の処理の詳細について説明する。図14に示すように、L<LRtではなく(S27a)、1台目のシステム搭載車両100aの誘導時のACCの相対車速を調整する区間の距離をLRC4として、LRt≦L<LRt+LRC4且つV>Vpreではないとき(S27b)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長く、1台目のシステム搭載車両100aの誘導時のACCの相対車速を調整する区間外にあるか、車速Vが直前の一般車両200pの車速Vpre以下であるときは、システム搭載車両200aの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtbを、αtb=(VRt −VXon )/2Xと設定する(S27c)。
ここで、VXonは、各車線1台目のシステム搭載車両100aの位置Xonの通過時の車速であり、Xは、1台目のシステム搭載車両100aが初期減速する区間の距離である。すなわち、車両制御装置10aは、最初の距離Xの区間だけ、車速がVRtとなるようにシステム搭載車両100aの走行を制御する。
上述の工程S27aにおいて、L<LRtであるとき(S27a)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が短く、システム搭載車両100aがACCの区間にあるときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαL(LRt−L)と設定する(S27c)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100aを、直前の一般車両200pとの車頭距離を目標車間距離であるLRtを保ちつつ走行するように制御する。
上述の工程S27bにおいて、LRt≦L<LRt+LRC4且つV>Vpreであるとき(S27b)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長く、1台目のシステム搭載車両100aの誘導時のACCの相対車速を調整する区間外にあり、車速Vが直前の一般車両200pの車速Vpreを超えているときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、ACCの相対車速の調整区間における相対車速の目標値をVとして、αtc=kαV((Vpre+V)−V)と設定する(S27e)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100aを、直前の一般車両200pとの相対車速が目標値であるVとなり、ACCの区間に移動するように制御する。
上述の工程S27d及びS27eにおいて、αtc>α又はαtc<αであるとき(S27f)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えているときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=α又はα=αとし、目標加速度αを当該最大加速度α、αに設定する(S27g)。
上述の工程S27c、S27f又はS27gにおいて、αtb≦αtcであるときは(S27h)、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、目標加速度αをα=αtbとする(S27i)。上述の工程S27c、S27f又はS27gにおいて、αtb>αtcであるときは(S27h)、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、目標加速度αをα=αtcとする(S27j)。
図13に戻り、上述の工程S26において、システム搭載車両100aの車速VがV≦VRtと目標車速VRt以下であるときは(S26)、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、誘導車速を維持する制御を行なう(S28)。
以下、工程S28の誘導車速を維持する制御の詳細について説明する。図15に示すように、L<LRtではなく(S28a)、1台目のシステム搭載車両100aの車速維持時のACCの相対車速を調整する区間の距離をLRC3として、LRt≦L<LRt+LRC3ではないとき(S28b)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長く、車速維持時のACCの相対車速を調整する区間外にあるときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαV(VRt−V)と設定する(S28c)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100aを目標車速VRtで走行するように制御する。
上述の工程S29aにおいて、L<LRtであるとき(S28a)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が短く、システム搭載車両100aがACCの区間にあるときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、αtc=kαL(LRt−L)と設定する(S28d)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100aを、直前の一般車両200pとの車頭距離を目標車間距離であるLRtを保ちつつ走行するように制御する。
上述の工程S28bにおいて、LRt≦L<LRt+LRC3であるとき(S28b)、すなわち、目標車頭距離よりも実際の車頭距離が長いが、車速維持時のACCの相対車速を調整する区間内にあるときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、目標加速度演算中間値αtcを、ACCの相対車速の調整区間における相対車速の目標値をVとして、αtc=kαV((Vpre+V)−V)と設定する(S28e)。すなわち、車両制御装置10aは、システム搭載車両100aを、直前の一般車両200pとの相対車速が目標値であるVとなり、ACCの区間に移動するように制御する。
αtc>α又はαtc<αであるとき(S28f)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えているときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=α又はα=αとし、目標加速度αを当該最大加速度α、αに設定する(S28g)。また、αtc>α又はαtc<αでないとき(S28f)、すなわち、目標加速度演算中間値αtcが加速側又は減速側の最大加速度α、αを超えていないときは、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、システム搭載車両の目標加速度αをα=αtcとし、目標加速度αを目標加速度演算中間値αtcに設定する(S28h)。
図13に戻り、V>VRtであるとき、すなわち、システム搭載車両100aの車速Vが目標車速VRtを超えて速いときは(S29)、システム搭載車両100aの車両制御装置10aは、V=VRtとし、システム搭載車両100aは、以後、当該車速V=VRtを上限車速として走行するように制御する。
道路の交通量は、車間距離及び車速の両方に大きな影響を受ける。そこで、本実施形態によれば、交通量がある閾値を超えて多くなったときに、ECU20及びACC30が、交通量が閾値以上の所定量となる車間距離及び車速に制御することにより、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、自車両であるシステム搭載車両100aあるいは100bと通信可能であり、自車両からの車間距離及び車速の制御の自由度が高いシステム搭載車両100aあるいは100bの台数に応じて、ECU20及びACC30は、交通量が閾値以上となる車間距離及び車速を変更するため、より実際の状況に応じて、渋滞を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態では、自車両であるシステム搭載車両100aあるいは100bと通信不可能であり、自車両からの車間距離及び車速の制御の自由度が低いシステム搭載車両100a、100bの間に存在する一般車両200の台数Nに応じて、ECU20及びACC30は、交通量が閾値以上となる車間距離を変更するため、より実際の交通状況及び交通流を考慮した車両制御を行なうことができる。
また、本実施形態では、ECU20及びACC30は、車間距離及び車速の制御を開始するための閾値を道路が属する地域に応じて変更するため、例えば、道路がサグ等の渋滞が頻発する地域にあるときは、閾値をこれに応じて変更することにより、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。図16に示すように、本実施形態の車両制御装置10bでは、車車間通信機12及び路車間通信機14を備えておらず、MM(Multimedia)系通信機18がナビゲーションシステム16に接続されている点が上記第1実施形態と異なっている。MM系通信機18は、所定の管理センター等から配信されたシステム搭載車両100a、100bの普及率に関する情報を受信するためのものである。
本実施形態では、通信機能は搭載していないが、ACC30等の車速・車間距離制御機能を搭載しているシステム搭載車両が、MM系通信機18により受信したシステム搭載車両の普及率に関する情報からシステム搭載車両の割合を予測し、それを基にシステム搭載車両間に存在する一般車両の予測台数を予測し、その合計車間距離を上限として車間距離を空ける制御を上記第1実施形態と同様に行う。これにより、本実施形態では、通信機能を搭載しておらず、あるいは本来であれば通信可能範囲外の区間であっても、渋滞を防止するための車両制御を行なうことができる。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、車線を走行する車両の偏在を改善する車両制御を行なうことにより、渋滞を防止する。図17に示すように、本実施形態の車両制御装置10cは車両に搭載され、入力部50、演算部60及び制御部70を備えている。
入力部50は、インフラ情報受信システム51、車車間通信システム52、前車速度検出システム53及び走行車線認識システム54を有する。インフラ情報受信システム51は、管理センター等から配信される車線ごとの道路の平均速度、交通量(単位時間当たりの車両数)及び渋滞の可能性等の情報を路側施設の光ビーコン通信機等から受信するためのものである。車車間通信システム52は、車車間通信により自車両以外のシステム搭載車両の位置、速度あるいは渋滞を防止する車両制御をONあるいはOFFにしているか否かといった情報を相互に送受信するためのものである。前車速度検出システム53は、具体的には前方車両との車間を計測する車間距離センサ等である。走行車線認識システム54は、自車両が走行している車線をカメラ等の自律センサにより検出するためのものである。
演算部60は、交通流改善制御システム61を有する。交通流改善制御システム61は、入力部50が取得した各種情報に基づいて、道路の交通流を改善するための制御を行なう。制御部70は、演算部60からの指令信号に基づきエンジンを制御するエンジン制御ECU71、ブレーキを制御するブレーキ制御ECU72及びステアリングを制御するステアリング制御ECU73を有している。
以下、本実施形態の車両制御装置10cの動作について説明する。まず、前提として本実施形態の車両制御装置10cが適用される状況について説明する。図18に示すように、道路500が渋滞直前で交通量が増加している状況を想定する。この場合、図中破線部に示すように、先を急ごうとする一般車両200が走行車線に集中する。このような状態で、サグ等により速度低下車両が存在すると渋滞が発生する。
図19に示すように、道路の交通容量は、統計的なデータにより、走行可能な最大速度で走行するときよりも、さらに低速の速度域で走行するときの方がより効率的に大きくなることが判明している。そこで本実施形態では以下の手順で、渋滞を防止する。
図20及び図23に示すように、走行制御装置10cを搭載したシステム搭載車両100は、自車両が走行している車線を走行車線認識システム54により認識する(S101)。路側のインフラストラクチャーが検出した各車線の単位時間当たりの車両数及び平均速度等の交通状況は光ビーコン通信機600より送信され、システム搭載車両100はインフラ情報受信システム51により受信する(S102)。図23の例では、図中左側の破線部に示すように、進行方向左側の走行車線に一般車両が左側に車線変更を行い、走行車線に車両が偏在している。
演算部60の交通流改善制御システム61は、入力部50により取得した各車線の情報を、自車線の交通量σ=as(n)、他車線の交通量σ=ar(n)、自車線の平均車速V=vs(n)、及び他車線の平均車速V=vr(n)を比較する(S103)。演算部60の交通流改善制御システム61は、図21に示すマップにおいて、自車線の交通状況が領域R1及び領域R2のいずれかに属するのか、他車線の交通状況が領域R1及びR2のいずれかに属するのかを判断する(S104)。なお、この判断は、路側のインフラストラクチャーが判断して、システム搭載車両100に送信しても良い。
ここで、他車線が領域R1で自車線が領域R2であるとき、すなわち自車線の交通量が他車線の交通量に対して多い場合(S105)、交通流改善制御システム61は自車の速度を任意の設定車速まで低下させる制御を行なう(S106)。この場合、交通流改善制御システム61は自車速をそのときの自車速に対して規定値V1だけ低下させる。また、交通流改善制御システム61はこの場合の加速度−a1を十分に小さい加速度とする。あるいは、この場合、交通流改善制御システム61は自車速を他車線平均車速vr(n)に対してV2だけ低下させるようにしても良い。なお、自車線及び他車線ともに領域R2であるときは、自車線の側をより交通量が多いものとしても良い。
この場合、図23の図中右側の破線部に示すように、自車線の速度の低下及び隣の他車線が自車線よりも交通量が少ないことから、隣の他車線への車線変更が誘導される。この場合、交通流改善制御システム61は、自車線への車両の偏在が解消されない場合は、再度自車両の速度を低下させる。
ここで、他車線が領域R1で自車線が領域R2でないとき、すなわち自車線の交通量が他車線の交通量に対して多くなくなり、自車線への車両の偏在が解消された場合であって(S107)、速度低下の制御中である場合は(S108)、交通流改善制御システム61は、前車速度検出システム53により前方車両との車間距離を検出しつつ、徐々に車速を任意の設定車速まで回復させる(S109)。これは、各車線で交互に車速を落とし続けると車速が下がり過ぎてしまうからである。
この場合、交通流改善制御システム61は、自車両の車速を速度低下の制御を行なう前の車速に戻す。また、交通流改善制御システム61は、このときの加速度a2を十分に小さい加速度とする。また、交通流改善制御システム61は、自車両の車速を他車線の平均車速vr(n)に対してV2分上げるようにしても良い。あるいは、交通流改善制御システム61は、自車両の車速を他車線の平均車速vr(n)にしても良い。以上の制御により、図22に示すように、走行車線と追越車線との車速が交互に上下し、車線への車両の偏在が解消される。
一方、路側のインフラストラクチャーから情報を得ることができない状況も考えられる。しかし、このような場合であっても、車両は平均速度が若干でも高い方の車線に偏在する傾向が高いため、システム搭載車両100同士で車車間通信システム52により走行している車線及び車速に関する情報を共有し、交互に車速を上下させることで、車線間の車両の偏在を少なくすることができる。
この場合、図24に示すように、走行制御装置10cを搭載したシステム搭載車両100は、自車両が走行している車線を走行車線認識システム54により認識する(S201)。車車間通信システム52により、システム搭載車両100同士で車車間通信システム52により走行している車線及び車速に関する情報を共有する(S202)。この場合、サグ等の渋滞発生箇所のデータをナビゲーションシステム等により取得し、サグのXkm手前から制御を開始、サグ通過後は当該制御を解除するものとできる。
演算部60の交通流改善制御システム61は、車車間通信システム52により取得した各車線の情報に基づいて、自車両の前後Xmに含まれる自車線の平均車速V=vs(n)、及び他車線の平均車速V=vr(n)を算出する(S203)。vs(n)>vr(n)+ΔV1であるとき、すなわち、自車線の平均車速が他車線の平均車速よりも所定の閾値ΔV1を超えて大きいときであって(S204)、当該状態が単位時間T1継続したときは(S205)、交通流改善制御システム61は自車の速度を任意の設定車速まで低下させる制御を行なう(S206)。
一方、vs(n)>vr(n)+ΔV1でないとき、すなわち、自車線の平均車速が他車線の平均車速よりも所定の閾値ΔV1を超えて大きくないときであって(S204)、当該状態が単位時間T1継続したときは(S207)、交通流改善制御システム61は自車の速度を任意の設定車速まで上げる制御を行なう(S208)。
このように本実施形態では、工程S204の条件が単位時間T1継続した場合に速度制御を開始する。これにより、速度を変更後にT1時間は当該車速が継続され、再度、各車線の車速の設定が変更されることになる。この場合の他車線の平均車速vrの設定は、その際の加速度a1が十分に小さくなるようにして行われる。また、各車線の設定車速は、例えば、V3=|vs(n)−vr(n)|+Δv2とすることができる。
道路の交通量は、各車線における交通量の偏りに大きな影響を受ける。そこで、本実施形態によれば、演算部60の交通流改善制御システム61は、車間距離及び車速の少なくともいずれか一方を、入力部50が取得した情報に係る道路の各車線における交通量に応じて制御することにより、各車線における交通量の偏りに応じて、より効果的に渋滞を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、個々のシステム搭載車両に搭載された車両制御装置が渋滞を防止するための車両制御を行う態様を中心に説明したが、例えば、車両制御装置は管理センターにのみ配置され、管理センターからの指令を通信により個々の車両に送信することで、渋滞を防止するための車両制御を行なうことも可能である。
10a,10b,10c…車両制御装置、12…車車間通信機、14…路車間通信機、16…ナビゲーションシステム、18…MM系通信機、20…ECU、30…ACC、32…レーダ、50…入力部、51…インフラ情報受信システム、52…車車間通信システム、53…前車速度検出システム(車間距離センサ等)、54…走行車線認識システム(カメラ等)、60…演算部、61…交通流改善制御システム、70…制御部、71…エンジン制御ECU、72…ブレーキ制御ECU、73…ステアリング制御ECU、100,100a,100b…システム搭載車両、200,200p…一般車両、500…道路、600…光ビーコン通信機。

Claims (6)

  1. 他車両と通信するための車車間通信手段と、
    前記他車両を検出するための他車両検出手段と、
    前記車車間通信手段及び前記他車両検出手段から得られた情報に基づいて自車両の走行を制御する走行制御手段と、
    を備えた走行制御装置であって、
    前記走行制御手段は、
    道路の同じ車線に、前記走行制御装置を搭載した前記他車両であるシステム搭載車両と、前記システム搭載車両に後続する前記走行制御装置を搭載していない前記他車両である一般車両と、前記一般車両に後続する前記自車両とが走行しているときに、
    前記車車間通信手段により取得した前記システム搭載車両と前記自車両との車頭距離L 及び前記システム搭載車両の車速V と、前記他車両検出手段により取得した前記自車両の直前の前記一般車両と前記自車両との車頭距離L と、前記一般車両同士の予測される車頭時間予測値T pre 及び前記他車両検出手段により検出される隣接する車線を走行する前記一般車両同士の車頭時間のいずれかとから、前記システム搭載車両と前記自車両との間の前記一般車両の台数Nを推定し、
    推定された前記台数Nに応じて、前記システム搭載車両と前記自車両の直前の前記一般車両との予測される車頭距離を車頭距離予測値L RL として算出し、
    前記システム搭載車両と前記自車両の直前の前記一般車両との車頭距離を車頭距離予測値L RL 未満になるように前記自車両の走行を制御する、走行制御装置。
  2. 前記走行制御手段は、
    前記一般車両同士の目標とする車頭時間である目標誘導車頭時間K TL と前記台数Nとの積に基づいて、前記システム搭載車両と前記自車両の直前の前記一般車両との目標とする車頭時間である目標車頭時間T RL を算出し、
    前記車車間通信手段により取得した前記システム搭載車両の目標車速V Rt と前記目標車頭時間T RL との積に基づいて、前記車頭距離予測値L RL を算出する、請求項1に記載の走行制御装置。
  3. 前記走行制御手段は、
    所定の距離L RC0 について、前記車頭距離予測値L RL +前記目標車速L Rt <前記車頭距離L <前記車頭距離予測値L RL +前記目標車速L Rt +前記距離L RC0 となる区間を前記自車両が走行するように前記自車両の走行を制御する、請求項2に記載の走行制御装置。
  4. 他車両と通信するための車車間通信手段と、
    前記他車両を検出するための他車両検出手段と、
    前記車車間通信手段及び前記他車両検出手段から得られた情報に基づいて自車両の走行を制御する走行制御手段と、
    を備えた走行制御装置を用いた走行制御方法であって、
    道路の同じ車線に、前記走行制御装置を搭載した前記他車両であるシステム搭載車両と、前記システム搭載車両に後続する前記走行制御装置を搭載していない前記他車両である一般車両と、前記一般車両に後続する前記自車両とが走行しているときに、
    前記車車間通信手段により取得した前記システム搭載車両と前記自車両との車頭距離L 及び前記システム搭載車両の車速V と、前記他車両検出手段により取得した前記自車両の直前の前記一般車両と前記自車両との車頭距離L と、前記一般車両同士の予測される車頭時間予測値T pre 及び前記他車両検出手段により検出される隣接する車線を走行する前記一般車両同士の車頭時間のいずれかとから、前記システム搭載車両と前記自車両との間の前記一般車両の台数Nを推定する工程と、
    推定された前記台数Nに応じて、前記システム搭載車両と前記自車両の直前の前記一般車両との予測される車頭距離を車頭距離予測値L RL として算出する工程と、
    前記システム搭載車両と前記自車両の直前の前記一般車両との車頭距離を車頭距離予測値L RL 未満になるように前記自車両の走行を制御する工程と、
    を前記走行制御手段により実行する、走行制御方法。
  5. 前記システム搭載車両と前記自車両の直前の前記一般車両との予測される車頭距離を車頭距離予測値L RL として算出する工程では、
    前記一般車両同士の目標とする車頭時間である目標誘導車頭時間K TL と前記台数Nとの積に基づいて、前記システム搭載車両と前記自車両の直前の前記一般車両との目標とする車頭時間である目標車頭時間T RL を算出し、
    前記車車間通信手段により取得した前記システム搭載車両の目標車速V Rt と前記目標車頭時間T RL との積に基づいて、前記車頭距離予測値L RL を算出する、請求項4に記載の走行制御方法。
  6. 前記自車両の走行を制御する工程では、
    所定の距離L RC0 について、前記車頭距離予測値L RL +前記目標車速L Rt <前記車頭距離L <前記車頭距離予測値L RL +前記目標車速L Rt +前記距離L RC0 となる区間を前記自車両が走行するように前記自車両の走行を制御する、請求項5に記載の走行制御方法。
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