JP2013136181A - インプリント用モールドブランクおよびインプリント用モールド - Google Patents
インプリント用モールドブランクおよびインプリント用モールド Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013136181A JP2013136181A JP2011287718A JP2011287718A JP2013136181A JP 2013136181 A JP2013136181 A JP 2013136181A JP 2011287718 A JP2011287718 A JP 2011287718A JP 2011287718 A JP2011287718 A JP 2011287718A JP 2013136181 A JP2013136181 A JP 2013136181A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- layer
- patterning layer
- imprint mold
- patterning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/84—Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
- G11B5/855—Coating only part of a support with a magnetic layer
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y10/00—Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y40/00—Manufacture or treatment of nanostructures
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/0002—Lithographic processes using patterning methods other than those involving the exposure to radiation, e.g. by stamping
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/0017—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor for the production of embossing, cutting or similar devices; for the production of casting means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/38—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the material or the manufacturing process
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/42—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the shape of the moulding surface, e.g. ribs or grooves
- B29C33/424—Moulding surfaces provided with means for marking or patterning
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
【解決手段】ディスク状記憶媒体の構成基材に対し熱インプリントによる凹凸パターンの形成を行うためのインプリント用モールド5の基になるインプリント用モールドブランク1において、80〜350℃の範囲における熱膨張係数が70×10-7/℃以上である基板2と、前記基板2よりも低い熱膨張係数を有する、前記基板2上に積層された凹凸パターンを形成するためのパターニング層3と、を備える。
【選択図】図2
Description
また、ディスク状記憶媒体の構成基材としては、これが装着されるHDDの他の構成基材との関係から、高熱膨張性を有することが要求されている。上記のような化学強化処理がされたアルカリ金属含有ガラス材は、高熱膨張性をも有するという特徴がある。
この理由として、化学強化処理がされたアルカリ金属含有ガラス材は、アルカリ金属を含有しているため、石英等の場合とは異なり、微細な凹凸パターンを形成することが非常に困難であるためであると考えた。つまり、化学強化処理がされたアルカリ金属含有ガラス材自体をパターニングすることは、非常に困難である。
ここで、熱応力とは、拘束されている物体に熱変化が加わったときに発生する内部応力のことをいう。拘束のない物体であれば熱変化が加わっても自由膨張または自由収縮するが、物体が拘束されているとこの変形を妨げるように熱応力が発生する。したがって、互いに拘束された物体間に熱膨張係数の差があると、その差に起因して一方の物体に熱応力が発生してしまい、これにより割れ等の破損が生じ得るのである。
熱応力を発生させないためには、物体間で熱膨張係数の差が生じないようにすることが一般的な考えである。
ところが、上述したように、熱インプリント時のモールド破損を防ぐために、モールド材としての選択肢として、化学強化処理がされたアルカリ金属含有ガラス材についても、またこれと熱膨張係数が同一または略同等の材料(ステンレスやSUS等)についても、微細な凹凸パターンの形成に適しているとは言えない。
本発明は、上述した本願発明者らによる新たな知見に基づいてなされたものである。
ディスク状記憶媒体の構成基材に対し熱インプリントによる凹凸パターンの形成を行うためのインプリント用モールドの基になるインプリント用モールドブランクであって、
80〜350℃の範囲における熱膨張係数が70×10-7/℃以上である基板と、
前記基板よりも低い熱膨張係数を有する、前記基板上に積層された凹凸パターンを形成するためのパターニング層と、
を備えることを特徴とするインプリント用モールドブランクである。
0℃から400℃に昇温させた場合における、前記基板の歪率(%)と、前記パターニング層の歪率(%)の差が0.4%以下である
ことを特徴とする。
ディスク状記憶媒体の構成基材に対し熱インプリントによる凹凸パターンの形成を行うためのインプリント用モールドの基になるインプリント用モールドブランクであって、
80〜350℃の範囲における熱膨張係数が70×10-7/℃以上である基板と、
前記凹凸パターンのパターニングが可能であり前記基板とは異なる熱膨張係数の材料により、応力を低減する態様で、前記基板上に成膜されたパターニング層と、
を備えることを特徴とするインプリント用モールドブランクである。
ディスク状記憶媒体の構成基材に対し熱インプリントによる凹凸パターンの形成を行うためのインプリント用モールドの基になるインプリント用モールドブランクであって、
前記構成基材に対応する熱膨張係数を有する基板と、
前記凹凸パターンのパターニングが可能であり前記基板とは異なる熱膨張係数の材料により、応力を低減する態様で、前記基板上に成膜されたパターニング層と、
を備えることを特徴とするインプリント用モールドブランクである。
前記パターニング層は、応力を低減する態様として、超薄膜状となる厚さに成膜されている
ことを特徴とする。
前記基板が、ガラス基板である
ことを特徴とする。
前記パターニング層は、形成すべき前記凹凸パターンの深さ(xとする)と、前記凹凸パターンの底部における膜厚(yとする)が、x<yを満たす厚さで成膜されている
ことを特徴とする。
前記基板は、アルカリ金属含有ガラス材からなり、
前記パターニング層は、前記基板に含有されていたアルカリ金属イオンが当該パターニング層の少なくとも界面部分に拡散する状態に成膜されている
ことを特徴とする。
前記パターニング層は、シリコンを形成材料として成膜されている
ことを特徴とする。
前記パターニング層は、シリコン層を含む積層構造で成膜されており、
前記基板から前記パターニング層において、その熱膨張係数が順に小さくなるように積層されている
ことを特徴とする。
前記基板は、化学強化ガラス材からなる
ことを特徴とする。
第1〜第11のいずれか1態様のインプリント用モールドブランクを用いて、前記パターニング層に凹凸パターンを形成することにより製造されたことを特徴とするインプリント用モールドである。
前記パターニング層の最表層部分に酸化膜が形成されている
ことを特徴とする。
本実施形態では、以下の順序で項分けをして説明を行う。
1.インプリント用モールドブランクの構成
2.インプリント用モールドの製造手順
3.熱インプリントによるパターン転写手順
4.本実施形態の効果
5.変形例等
先ず、本実施形態におけるインプリント用モールドブランクの構成について説明する。
図例のように、本実施形態のインプリント用モールドブランク1は、ガラス基板2と、そのガラス基板2上に成膜されたパターニング層3と、を備えた積層構造によって構成されている。
また、ガラス基板2は、熱インプリントによりパターン転写を行うことを考慮して、パターン転写先であるディスク状記憶媒体の構成基材に対応する熱膨張係数を有するように構成されている。ここで、構成基材に「対応する」とは、当該構成基材における熱膨張係数と同一または略同等の熱膨張係数を有することを意味する。「略同等」とは、技術常識から判断して同一の場合と同じように取り扱っても支障が生じない程度に熱膨張係数が近い場合のことをいい、具体的には熱膨張係数が例えば±2ppm/℃以内の範囲にあることをいう。なお、熱膨張係数の測定法としては、日本光学硝子工業会規格JOGIS08−1975「光学ガラスの熱膨張の測定方法」が挙げられる。
このような熱膨張係数を有するものとしては、ディスク状記憶媒体の構成基材の形成材料である強化ガラス材が挙げられる。つまり、ガラス基板2は、アルカリ金属を高濃度で含有するアルカリ金属含有ガラス材で、かつ、化学強化処理がされた後のガラス材である化学強化ガラス材を用いて形成される。
したがって、ガラス基板2は、パターン転写先であるディスク状記憶媒体の構成基材と同様に、例えば100〜300℃の範囲(JOGIS08−1975熱膨張測定温度範囲)、さらに好ましくは80〜350℃の範囲(熱インプリント温度範囲)における熱膨張係数が70×10-7/℃以上となる。
ただし、例えばSiは、ガラス基板2の形成材料である強化ガラス材とは異なる熱膨張係数の材料である。具体的には、Siは、例えば100〜300℃の範囲における平均線熱膨張係数が25×10-7/℃程度である。
このことから、パターニング層3は、ガラス基板2を形成する強化ガラス材の熱膨張係数との差の影響を排除すべく、熱応力を低減する態様で、ガラス基板2上に成膜されている。
例えば、パターニング層3の膜厚方向と直交する方向(特に、半径方向)における熱応力について考える。ガラス基板2とパターニング層3とは、熱膨張係数に差があることから、加熱時の変形量(膨張量)が異なり、これにより熱応力が発生する。その場合に、ガラス基板2は、パターニング層3に比べて伸び量が大きいため、圧縮方向の応力が生じる。これに対して、パターニング層3は、引っ張り方向の応力が生じる。したがって、パターニング層3が厚いと、その厚さに比例して断面積も増加することから、より大きな引っ張り力となり、加熱時にガラス基板2の変形(凹状)といった不具合を生じる結果をもたらす。
ガラス基板20とパターン層3との間には、せん断応力が発生する。このせん断応力は、パターニング層3の引っ張り力によってもたらされるため、膜厚の増大による引っ張り力の増加は、せん断力も増加させる。
また、例えば、パターニング層3の膜厚方向における熱応力について考えると、この場合、熱応力の大きさは、パターニング層3の熱膨張係数、温度変化量および膜厚寸法に比例する。したがって、膜厚寸法が小さければ、当然に、熱応力の低減が可能となる。
これらのことから、パターニング層3の厚さについては、以下のように設定することが考えられる。すなわち、パターニング層3は、形成すべき凹凸パターンの深さ(xとする)と、当該凹凸パターンの底部における膜厚(ここでは「残膜厚」とも呼び、yとする)が、x<yを満たす厚さで成膜されているものとする(後述する図2参照)。x>yとなってしまうと、生じるせん断応力に残膜厚yが耐えきれず、パターン破壊が生じる恐れがあるからである。より好ましくは、2x<yを満たす厚さで成膜されているものとする。なお、凹凸パターンの深さxは、ディスク状記憶媒体の構成基材に形成すべき凹凸パターンによって規定される。
以上の条件を満たしつつ、パターニング層3の厚さは、極力薄くすることが好ましい。
次に、以上のような構成のインプリント用モールドブランクを基にして、インプリント用モールドを製造する場合の手順について説明する。
上述した構成のインプリント用モールドブランク1に対して、そのインプリント用モールドブランク1におけるパターニング層3に凹凸パターン4を形成したものが、本実施形態におけるインプリント用モールド5である。
このようなインプリント用モールド5の製造手順は、大別すると、パターニング工程(ステップ10、以下ステップを「S」と略す。)と、洗浄・剥離工程(S20)とを備える。
なお、パターニング層3に対するエッチングの際には、形成すべき凹凸パターン4の深さxと、当該凹凸パターン4の底部における膜厚yが、少なくともx<y、より好ましくは2x<yを満たすように、エッチング条件(例えばエッチング処理時間)を適宜調整する。
洗浄・剥離工程(S20)では、アルカリ洗浄、硫酸・過水剥離、化学薬品(例えばCr剥離液)、メガソニック洗浄(超音波洗浄)等を用いて、洗浄処理および不要な膜の剥離処理を行う。
次に、以上のような手順で製造されたインプリント用モールド5を用いて、強化ガラス材からなるディスク状記憶媒体の構成基材に対し、熱インプリントによるパターン転写を行う場合の手順について説明する。
パターン被転写層7は、熱インプリントによりパターン転写を行うために熱可塑性材料を用いて形成するが、熱可塑性材料の中でも特に構成基材6に対応する熱膨張係数を有する材料を用いて形成することが好ましい。このような形成材料としては、構成基材6が一般的なメディア基板である強化ガラス材からなる場合であれば、例えばパラジウム(Pd)を主成分とする金属ガラスを用いることが考えられる。
なお、パターン被転写層7の形成手法や形成厚さ等については、公知技術を利用して実現すればよいため、ここではその説明を省略する。
また、パターニング層3の最表層部分に酸化膜が形成されていれば、その酸化膜によって、パターン被転写層7の形成材料であるPd金属ガラスとパターニング層3の形成材料であるSiとの反応を抑制することができ、これによりパターン転写性を向上させることも期待できる。
本実施形態で説明したインプリント用モールドブランク1およびインプリント用モールド5によれば、以下のような効果が得られる。
しかも、本実施形態においては、ガラス基板2上にパターニング層3を成膜するので、ガラス基板2を直接的にパターニングする場合とは異なり、ガラス基板2としてパターニングが困難な強化ガラス材を使用することができる。また、パターニング層3の形成材料は、ガラス基板2と異なる熱膨張係数で良いため、例えばSiのような成膜およびパターニングが容易な材料を使用することができる。
つまり、本実施形態においては、単に熱膨張係数を揃えるという従来の一般的な考えに捉われることなく、熱応力を低減する態様で形成された層構造という従来にはない全く新たな構成を採用する。そのため、ガラス基板2とパターニング層3との間で、それぞれの形成材料に熱膨張係数の差があっても、パターニング層3の成膜態様によって、その差が実質的に解消されたのと略同じ状態が得られる。その結果、ディスク状記憶媒体の構成基材6に対して熱インプリントにより凹凸パターンを形成する場合であっても、インプリント用モールド5に割れ等の破損が生じてしまうことなく、微細な凹凸パターンを適切かつ容易に形成できるのである。
以上に本発明の実施形態を説明したが、上記の開示内容は、本発明の例示的な実施形態を示すものである。すなわち、本発明の技術的範囲は、上記の例示的な実施形態に限定されるものではない。
以下に、上述した実施形態以外の変形例について説明する。
この積層構造についてさらに詳しく説明すると、パターニング層3は、その表面側(すなわちガラス基板2から遠い側)に配されたSi層を備えている。そして、Si層とガラス基板2との間に、Si以外の形成材料からなる層を、少なくとも一層備えている。Si以外の形成材料としては、例えばクロム(Cr)を用いることが考えられる。Crは、熱膨張係数の値が、Siの熱膨張係数の値と強化ガラス材の熱膨張係数の値との中間程度(68×10-7/℃程度)に位置する。
このようなCr層をSi層とガラス基板2との間に挟んだ積層構造であれば、パターニング層3とガラス基板2との熱膨張差に起因する問題を低減できる。詳しくは、Si層とガラス基板2との間にCr層を挟むことで、Cr層は「アルカリ金属イオン拡散層」、またSi層は「パターン形成層」としての役割に特化させる。つまり、Cr層には、アルカリ金属イオンの拡散により、ガラス基板2との密着性を向上させる役割を担わせる。なお、Cr層とSi層は、金属同士のため密着性は高い。一方、Si層には、上述した実施形態で説明したように、微細な凹凸パターンの形成を可能にする役割を担わせる。したがって、このような積層構造のパターニング層3によれば、熱応力を低減する態様およびガラス基板2との密着性を向上する態様を、好適に実現することができ、その結果、高いパターン転写性を実現できる。
図4は、実施例における形成パターンについての走査型電子顕微鏡観察結果を示す説明図であり、(a)は倍率が50000倍の場合を示す図、(b)は倍率が100000倍の場合を示す図である。
図例のように、パターニング層3における形成パターンについては、走査型電子顕微鏡観察の結果、パターニング層3が超薄膜状であるにもかかわらず、パターン欠陥が発生しておらず、微細パターンが高精度に形成されていることがわかる。
Claims (13)
- ディスク状記憶媒体の構成基材に対し熱インプリントによる凹凸パターンの形成を行うためのインプリント用モールドの基になるインプリント用モールドブランクであって、
80〜350℃の範囲における熱膨張係数が70×10-7/℃以上である基板と、
前記基板よりも低い熱膨張係数を有する、前記基板上に積層された凹凸パターンを形成するためのパターニング層と、
を備えることを特徴とするインプリント用モールドブランク。 - 0℃から400℃に昇温させた場合における、前記基板の歪率(%)と、前記パターニング層の歪率(%)の差が0.4%以下である
ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント用モールドブランク。 - ディスク状記憶媒体の構成基材に対し熱インプリントによる凹凸パターンの形成を行うためのインプリント用モールドの基になるインプリント用モールドブランクであって、
80〜350℃の範囲における熱膨張係数が70×10-7/℃以上である基板と、
前記凹凸パターンのパターニングが可能であり前記基板とは異なる熱膨張係数の材料により、応力を低減する態様で、前記基板上に成膜されたパターニング層と、
を備えることを特徴とするインプリント用モールドブランク。 - ディスク状記憶媒体の構成基材に対し熱インプリントによる凹凸パターンの形成を行うためのインプリント用モールドの基になるインプリント用モールドブランクであって、
前記構成基材に対応する熱膨張係数を有する基板と、
前記凹凸パターンのパターニングが可能であり前記基板とは異なる熱膨張係数の材料により、応力を低減する態様で、前記基板上に成膜されたパターニング層と、
を備えることを特徴とするインプリント用モールドブランク。 - 前記パターニング層は、応力を低減する態様として、超薄膜状となる厚さに成膜されている
ことを特徴とする請求項3または4記載のインプリント用モールドブランク。 - 前記基板が、ガラス基板である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインプリント用モールドブランク。 - 前記パターニング層は、形成すべき前記凹凸パターンの深さ(xとする)と、前記凹凸パターンの底部における膜厚(yとする)が、x<yを満たす厚さで成膜されている
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインプリント用モールドブランク。 - 前記基板は、アルカリ金属含有ガラス材からなり、
前記パターニング層は、前記基板に含有されていたアルカリ金属イオンが当該パターニング層の少なくとも界面部分に拡散する状態に成膜されている
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインプリント用モールドブランク。 - 前記パターニング層は、シリコンを形成材料として成膜されている
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインプリント用モールドブランク。 - 前記パターニング層は、シリコン層を含む積層構造で成膜されており、
前記基板から前記パターニング層において、その熱膨張係数が順に小さくなるように積層されている
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインプリント用モールドブランク。 - 前記基板は、化学強化ガラス材からなる
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のインプリント用モールドブランク。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載のインプリント用モールドブランクを用いて、前記パターニング層に凹凸パターンを形成することにより製造されたインプリント用モールド。
- 前記パターニング層の最表層部分に酸化膜が形成されている
ことを特徴とする請求項12記載のインプリント用モールド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011287718A JP2013136181A (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | インプリント用モールドブランクおよびインプリント用モールド |
PCT/JP2012/077878 WO2013099419A1 (ja) | 2011-12-28 | 2012-10-29 | インプリント用モールドブランクおよびインプリント用モールド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011287718A JP2013136181A (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | インプリント用モールドブランクおよびインプリント用モールド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013136181A true JP2013136181A (ja) | 2013-07-11 |
Family
ID=48696921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011287718A Pending JP2013136181A (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | インプリント用モールドブランクおよびインプリント用モールド |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013136181A (ja) |
WO (1) | WO2013099419A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016207717A (ja) * | 2015-04-16 | 2016-12-08 | 大日本印刷株式会社 | インプリント用マスターモールド及びその製造方法、インプリント用フィルムモールド及びその製造方法、並びにワイヤーグリッド偏光子の製造方法 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6466846A (en) * | 1987-09-07 | 1989-03-13 | Canon Kk | Manufacture of substrate for optical recording medium |
JPH05177705A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Hoya Corp | 微細凹凸パターン成形用成形型 |
JPH10235652A (ja) * | 1997-02-25 | 1998-09-08 | Sony Corp | 基板成形用原盤の製造方法 |
JP2006327007A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Scivax Kk | 微細加工用型 |
JP2008303100A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | ナノインプリントモールド用チタニアドープ石英ガラス |
JP2010005899A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 成形型 |
JP2010198696A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Toshiba Corp | マスター原盤およびその製造方法 |
JP2011063476A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 微細パターン形成方法 |
JP2011148227A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Hoya Corp | マスクブランク用基板とその製造方法、インプリントモールド用マスクブランク及びインプリントモールドの製造方法 |
JP2011181123A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 磁気記録媒体の製造方法 |
JP2011227950A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Hoya Corp | マスクブランク及びインプリント用モールドの製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001287006A (ja) * | 2000-04-04 | 2001-10-16 | Sony Corp | 射出装置及びディスク基板の製造方法 |
JP2007035998A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Toppan Printing Co Ltd | インプリント用モールド |
JP4853706B2 (ja) * | 2006-03-22 | 2012-01-11 | 凸版印刷株式会社 | インプリント用モールド及びその製造方法 |
JP2009001002A (ja) * | 2007-05-24 | 2009-01-08 | Univ Waseda | モールド、その製造方法および転写微細パターンを有する基材の製造方法 |
-
2011
- 2011-12-28 JP JP2011287718A patent/JP2013136181A/ja active Pending
-
2012
- 2012-10-29 WO PCT/JP2012/077878 patent/WO2013099419A1/ja active Application Filing
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6466846A (en) * | 1987-09-07 | 1989-03-13 | Canon Kk | Manufacture of substrate for optical recording medium |
JPH05177705A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Hoya Corp | 微細凹凸パターン成形用成形型 |
JPH10235652A (ja) * | 1997-02-25 | 1998-09-08 | Sony Corp | 基板成形用原盤の製造方法 |
JP2006327007A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Scivax Kk | 微細加工用型 |
JP2008303100A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | ナノインプリントモールド用チタニアドープ石英ガラス |
JP2010005899A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 成形型 |
JP2010198696A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Toshiba Corp | マスター原盤およびその製造方法 |
JP2011063476A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 微細パターン形成方法 |
JP2011148227A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Hoya Corp | マスクブランク用基板とその製造方法、インプリントモールド用マスクブランク及びインプリントモールドの製造方法 |
JP2011181123A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 磁気記録媒体の製造方法 |
JP2011227950A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Hoya Corp | マスクブランク及びインプリント用モールドの製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016207717A (ja) * | 2015-04-16 | 2016-12-08 | 大日本印刷株式会社 | インプリント用マスターモールド及びその製造方法、インプリント用フィルムモールド及びその製造方法、並びにワイヤーグリッド偏光子の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2013099419A1 (ja) | 2013-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN113943112B (zh) | 可弯折玻璃堆叠组件、制品及其制造方法 | |
TWI500502B (zh) | 玻璃膜積層體及其製造方法以及玻璃膜的製造方法 | |
WO2013151075A1 (ja) | ガラスフィルムの切断方法及びガラスフィルム積層体 | |
JP2009234856A (ja) | ガラス基材及びその製造方法 | |
TW201245075A (en) | Glass with high frictive damage resistance | |
TW201000309A (en) | Glass laminate, display panel with support, method for producing glass laminate and method for manufacturing display panel with support | |
EP2568335A3 (en) | Photomask blank, photomask, and making method | |
JP2004059328A (ja) | ガラス基板及びガラスの切断方法 | |
JP2011231009A (ja) | 携帯機器用カバーガラスのガラス基材 | |
JP5528907B2 (ja) | 熱アシスト記録媒体用ガラス基板 | |
JP2009227523A (ja) | ガラス基材及びその製造方法 | |
JP5195074B2 (ja) | 成形型 | |
TW202018275A (zh) | 微流體裝置以及製造微流體裝置的方法 | |
JP5700623B2 (ja) | ガラス基板 | |
WO2013099419A1 (ja) | インプリント用モールドブランクおよびインプリント用モールド | |
JP5799393B2 (ja) | 成形金型用Ni−W電鋳液、成形金型の製造方法、成形金型および成形品の製造方法 | |
JP2008307648A (ja) | 積層構造体およびガラス基板の加工方法 | |
JP2015202985A (ja) | モールド | |
JP6222439B2 (ja) | ガラスフィルムの割断方法及びフィルム状ガラスの製造方法 | |
JP2010023360A (ja) | インプリント方法、プレインプリントモールド、プレインプリントモールド製造方法、インプリント装置 | |
JP6193633B2 (ja) | インプリント用モールド、インプリント用モールドの製造方法、パターンドメディア作製用基板の製造方法、および、パターンドメディアの製造方法 | |
JP2007035998A (ja) | インプリント用モールド | |
JP7263885B2 (ja) | 被加工基板及びインプリント方法 | |
JP5462224B2 (ja) | 携帯機器用カバーガラスのガラス基材の製造方法 | |
JP5555288B2 (ja) | 携帯機器用カバーガラスのガラス基材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151013 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160524 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161208 |