JP2013134894A - 電極、蓄電装置、車両、及び電極の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】活物質層へ電解質を容易に含侵させることができる電極、二次電池、車両、及び電極の製造方法を提供すること。
【解決手段】金属箔24aに活物質が塗布された正電極シート24であって、活物質により形成される活物質層26の表面26aには、格子状に各溝30a,30bを配置した格子溝部30が形成されており、各溝30a,30b同士が交差する交差部30cにおける4つの角部K1〜K4のうち対向する2つの角部K1,K2にはアール面30eが形成され、他の対向する2つの角部K3,K4は先端が尖った形状をしている
【選択図】図2
【解決手段】金属箔24aに活物質が塗布された正電極シート24であって、活物質により形成される活物質層26の表面26aには、格子状に各溝30a,30bを配置した格子溝部30が形成されており、各溝30a,30b同士が交差する交差部30cにおける4つの角部K1〜K4のうち対向する2つの角部K1,K2にはアール面30eが形成され、他の対向する2つの角部K3,K4は先端が尖った形状をしている
【選択図】図2
Description
本発明は、金属シートに活物質が塗布された電極、電極を備えた蓄電装置、蓄電装置を搭載した車両、及び電極の製造方法に関する。
従来から、蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などが知られている。例えば、リチウムイオン二次電池は、金属シート(アルミニウム箔や銅箔)に活物質層を形成した複数の電極シートを積層、又は捲回することで前記電極シートが層状をなす電極体を形成し、この電極体をケースに収納した構成とされている。
そして、従来の蓄電装置の中には、活物質層の表面に溝部を設けることにより、活物質層に電解質を含浸させ易くしたものが提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、一次電池の例ではあるものの、活物質層の表面に複数の溝を格子状に形成することにより、例えば電解質の充填時などにおける活物質層への電解質の含侵を容易にしている。
しかしながら、特許文献1の電池では、溝部をなす溝の幅が一定に保たれていることから、溝同士が交差する交差部に対して、複数の溝から電解質が流入した場合、この交差部が電解質で飽和し、電解質の含侵が律速される可能性がある。このような場合には、電解質の充填に要する時間が長くなったり、電解質の充填不足が生じたりする虞がある。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、活物質層へ電解質を容易に含侵させることができる電極、蓄電装置、車両、及び電極の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、金属シートに活物質が塗布された電極であって、前記活物質により形成される活物質層の表面には、格子状に溝を配置した溝部が形成されており、前記溝同士が交差する交差部における4つの角部のうち対向するいずれか2つの角部には角アールが形成され、他の対向する2つの角部は先端が尖った形状をしていることを要旨とする。
これによれば、格子状に溝を配置した溝部において、溝同士が交差する交差部における4つの角部のうち対向するいずれか2つの角部には角アールが形成され、他の対向する2つの角部は先端が尖った形状をしている。このため、角部に角アールを形成していない構成と比較して、交差部の容積を大きくすることができる。したがって、複数の溝から交差部に電解質が流入する場合であっても、交差部が電解質で飽和することを抑制できるとともに、電解質の含侵が律速されることを抑制できる。したがって、活物質層へ電解質を容易に含侵させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電極において、前記交差部における前記溝の深さは、直線部における前記溝の深さよりも深いことを要旨とする。これによれば、交差部の深さを直線部よりも深くすることで交差部の容積をさらに大きくできる。そして、電解質を活物質層の深部まで含侵させ易くすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電極において、前記溝部の底部は、前記金属シートに対して傾斜していることを要旨とする。これによれば、底部において金属箔との離間距離を異ならせることで、電解質を均等に含侵させることができる。
請求項4に記載の発明は、蓄電装置において、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極を備えたことを要旨とする。これによれば、活物質層へ電解質を容易に含侵させ、例えば電解質の充填不足によって蓄電装置の性能が低下することを好適に抑制できる。
請求項5に記載の発明は、車両において、請求項4に記載の蓄電装置を搭載したことを要旨とする。これによれば、活物質層へ電解質を容易に含侵させて、例えば電解質の充填不足によって蓄電装置の性能が低下することを抑制し、蓄電装置の交換サイクルが短くなることを好適に抑制できる。
請求項6に記載の発明は、電極の製造方法において、金属シートに活物質を塗布して活物質層を形成する工程と、エキスパンドメタルを前記活物質層の表面に配置した状態でプレス加工し、前記活物質層の表面に、格子状に溝を配置した溝部を形成する工程と、前記エキスパンドメタルを除去する工程と、を含むことを要旨とする。
これによれば、エキスパンドメタルを活物質層の表面に配置した状態でプレス加工することにより、活物質層の表面に、格子状に溝が配置されるように溝部を簡便に形成できる。そして、これにより形成される溝部において、溝同士が交差する交差部における4つの角部のうち対向する2つの角部には角アールが形成され、他の対向する2つの角部は先端が尖った形状となる。このため、角部に角アールを形成しない構成と比較して、交差部の容積を大きくできる。したがって、活物質層へ電解質を容易に含侵させることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項8に記載の電極の製造方法において、予めプレス加工されていないエキスパンドメタルを用いて前記溝部を形成することを要旨とする。これによれば、交差部の深さが直線部よりも深い溝部を簡便に形成することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項8に記載の電極の製造方法において、予めプレス加工したエキスパンドメタルを用いて前記溝部を形成することを要旨とする。これによれば、交差部における所定方向の幅が直線部における所定方向の幅よりも広い溝部を簡便に形成することができる。
本発明によれば、活物質層へ電解質を容易に含侵させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、車両(例えば産業車両や乗用車両)に搭載される蓄電装置(二次電池)としてのリチウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」と示す)10は、全体として扁平な略立方体状をなすケース11を備えている。ケース11は、有底筒状(本実施形態では四角筒状)に形成された本体部材12、及び本体部材12の開口部12aを覆う(密閉する)ように、本体部材12に組み付けられる平板状(本実施形態では矩形平板状)をなす蓋部材13から形成されている。本体部材12、及び蓋部材13は、何れも金属(例えばステンレスやアルミニウムなど)から形成されている。以下、説明の便宜のため、図1で矢印Y1に示すケース11の長手方向を左右方向と示し、矢印Y2で示すケース11の短手方向(厚さ方向)を前後方向と示し、矢印Y3に示すケース11の高さ方向を上下方向と示す。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、車両(例えば産業車両や乗用車両)に搭載される蓄電装置(二次電池)としてのリチウムイオン二次電池(以下、単に「二次電池」と示す)10は、全体として扁平な略立方体状をなすケース11を備えている。ケース11は、有底筒状(本実施形態では四角筒状)に形成された本体部材12、及び本体部材12の開口部12aを覆う(密閉する)ように、本体部材12に組み付けられる平板状(本実施形態では矩形平板状)をなす蓋部材13から形成されている。本体部材12、及び蓋部材13は、何れも金属(例えばステンレスやアルミニウムなど)から形成されている。以下、説明の便宜のため、図1で矢印Y1に示すケース11の長手方向を左右方向と示し、矢印Y2で示すケース11の短手方向(厚さ方向)を前後方向と示し、矢印Y3に示すケース11の高さ方向を上下方向と示す。
蓋部材13には、蓋部材13の上面から円柱状(略円柱状)をなす正極端子15及び負極端子16が上方に向かって突出するように設けられている。また、蓋部材13の下面(内面)には、金属(例えばアルミニウム)からなり、正極端子15と電気的に接続された集電端子17の基端(一端)が固定されている。また、蓋部材13の下面(内面)には、金属(例えば銅)からなり、負極端子16と電気的に接続された集電端子18の基端(一端)が固定されている。
また、ケース11には、導電性を有するシート状の基材に活物質を塗布してなる電極としての正電極シート24及び負電極シート25が層状をなす電極体21が収納されている。図2に示すように、電極体21は、間にセパレータ(隔膜)23を挟んだ状態(介在させた状態)で、矩形のシート状をなす複数の正電極シート24、及び同じく矩形のシート状をなす複数の負電極シート25を前後方向(厚さ方向)に積層して形成されている。正電極シート24及び負電極シート25は、…→正電極シート24→負電極シート25→正電極シート24…のように、交互に配置されている。本実施形態では、矢印Y2に示す前後方向が正電極シート24、及び負電極シート25の積層方向となる。また、セパレータ23は、絶縁性を有する樹脂材料(例えばポリエチレンなど)からなる矩形の多孔性シートとされている。なお、本実施形態では、電極体21の前面及び後面にもセパレータ23が配置されている。
ここで、正電極シート24、及び負電極シート25について詳しく説明する。正電極シート24は、矩形のシート状をなす基材(金属シート)としての金属箔24a(例えばアルミニウム箔)を備えている一方で、負電極シート25は、矩形のシート状をなす基材(金属シート)としての金属箔25a(例えば銅箔)を備えている。各金属箔24a,25aの両面(前面及び後面)には、左右方向の全幅にわたって上端部(辺)Eから所定幅で設定された非塗布領域27を除き、その全面に活物質が塗布され、活物質層26が形成されている。このため、非塗布領域27は、正電極シート24、及び負電極シート25において、左右方向に沿って延びるようにそれぞれ設けられている。
金属箔24aには正極用の活物質が塗布されている一方で、金属箔25aには、負極用の活物質が塗布されている。また、活物質層26の厚さは、好ましくは20μm〜90μmであり、より好ましくは20μm〜40μmである。以下の説明では、各金属箔24a,25aの前面に形成された活物質層26の前面、及び各金属箔24a,25aの後面に形成された活物質層26の後面を、特に活物質層26の表面26aと示す。各活物質層26の表面26aは、正電極シート24及び負電極シート25の間に配置されるセパレータ23に接する面となる。
また、正電極シート24において金属箔24a(非塗布領域27)の左上端部には、略矩形をなす正電極タブ24bが上方に向かって延出するように形成されている。同様に、負電極シート25において金属箔25a(非塗布領域27)の右上端部には、略矩形をなす負電極タブ25bが上方に向かって延出するように形成されている。本実施形態では、矢印Y3に示す上下方向が正電極タブ24b及び負電極タブ25bの延出方向となる。なお本実施形態において、正電極タブ24bは正電極シート24の非塗布領域27を、負電極タブ25bは負電極シート25の非塗布領域27を打ち抜き加工して形成されている。
そして、本実施形態の正電極シート24、及び負電極シート25に設けられた活物質層26の表面26aには、複数の溝30a及び溝30bが格子状に配置(形成)された溝部としての格子溝部30が形成されている。各溝30aは、各活物質層26の表面26aにおいて、非塗布領域27の延びる方向、及び各電極タブ24b,25bの延出方向に対して傾斜(交差)する方向(本実施形態では左上から右下へ傾斜する方向)に延びる直線状に形成されている。各溝30aは、活物質層26の表面26aにおいて、上下方向に等間隔に、且つ相互に平行に配置されている。
また、各溝30bは、各活物質層26の表面26aにおいて、非塗布領域27の延びる方向、及び各電極タブ24b,25bの延出方向に対して傾斜(交差)する方向(本実施形態では右上から左下へ傾斜する方向)に延びる直線状に形成されている。各溝30bは、活物質層26の表面26aにおいて、上下方向に等間隔に、且つ相互に平行に配置されている。各溝30a,30bにおける上下方向の断面形状は、略矩形をなしている。
そして、溝30a及び溝30bは、交差角度θが鈍角をなすように交差しているとともに、各溝30a,30bに囲まれた領域は、左右方向に扁平な平行四辺形(菱形)をなしている。このため、本実施形態の格子溝部30は、各溝30a,30bに囲まれた領域の長手方向(長目方向)が非塗布領域27の延びる方向に沿うように形成されている。また、各溝30a,30bは、何れもその両端が活物質層26の表面26aの周囲に形成される端面に開口するように形成されている。以下の説明では、各溝30a,30b同士が交差する部分を特に交差部30cと示し、各溝30a,30bのうち、交差部30cを除く部分を直線部30dと示す。
また、各溝30a,30bが交差する交差部30cにおける4つの角部K1〜K4のうち、対向する2つの角部K1,K2には角アール(角アール)としてのアール面(R面)30eが形成されており、他の対向する2つの角部K3,K4は先端が尖った形状をしている。本実施形態において、上下方向に対向する角部K1,K2において、当該各角部K1,K2をなす各溝30a,30bの壁面は、鈍角をなすように交わっている。一方、左右方向に対向する角部K3,K4において、当該各角部K3,K4をなす各溝30a,30bの壁面は、鋭角をなすように交わっている。
また、図3に示すように、格子溝部30のうち直線部30dの底部Sは、金属箔24a(前面及び後面)に対して傾斜している面をなすとともに、直線部30dの底部Sは、金属箔25a(前面及び後面)に対して傾斜している面をなしている。同様に、各交差部30cの底部Sは、金属箔24a(前面及び後面)や、金属箔25a(前面及び後面)に対して傾斜した面をなしている。また、交差部30c及び直線部30d(溝30a,30b)は、底部Sが各金属箔24a,25aに接しておらず、交差部30c及び直線部30dから各金属箔24a,25aが露出しないようになっている。
また、交差部30cにおいて、活物質層26の表面26aから底部Sまでの離間距離(以下、単に「深さL1」と示す)は、直線部30d(各溝30a,30b)の深さL1よりも深い。また、本実施形態の交差部30cでは、上下方向に対向する2つの角部K1,K2の先端にアール面30eが形成されている。このため、交差部30cにおける上下方向の溝幅L2は、直線部30dにおける上下方向の溝幅L2よりも大きい。したがって、交差部30cにおける上下方向の断面積は、直線部30dにおける上下方向の断面積よりも大きくなっている。
また、図1に示すように、各正電極タブ24bは、正電極タブ24bの間に上方から挿入するように配置された集電端子17の先端(他端)に対して、前後方向から寄り合わされた(寄せ集められた)状態で、例えば超音波接合やスポット接合(比抵抗溶接)などによって接合され、電気的に接続されている。同様に、負電極タブ25bは、負電極タブ25bの間に上方から挿入するように配置された集電端子18の先端(他端)に対して、前後方向から寄り合わされた(寄せ集められた)状態で、例えば超音波接合やスポット接合(比抵抗溶接)などによって接合され、電気的に接続されている。そして、ケース11内には、電解質として、例えばエチレンカーボネートなどの有機溶媒にリチウム塩を溶解させた有機電解質(非水溶液系電解質)が充填されている。
次に、本実施形態の二次電池10(正電極シート24、及び負電極シート25)の製造方法について、その作用を併せて説明する。
最初に、正電極シート24及び負電極シート25の製造方法について詳しく説明する。なお、ここでは正電極シート24の製造方法についてのみ詳しく説明し、正電極シート24の製造方法と同様である負電極シート25の製造方法については、その説明を簡略化する。
最初に、正電極シート24及び負電極シート25の製造方法について詳しく説明する。なお、ここでは正電極シート24の製造方法についてのみ詳しく説明し、正電極シート24の製造方法と同様である負電極シート25の製造方法については、その説明を簡略化する。
図4に示すように、最初に金属箔24aの前面及び後面に対して厚みが例えば20μm〜40μmとなるように活物質を含む溶液を塗布し、活物質層26を形成する塗布工程を行う(ステップS1)。このとき、金属箔24aにおける左右方向の全幅にわたって、金属箔24aの上端部Eから所定幅で活物質を塗布しないようにすることで、非塗布領域27を設ける。次に、活物質層26が形成された金属箔24aを乾燥する乾燥工程を行う(ステップS2)。次に、金属箔24aの両面に形成された活物質層26の表面26aに対して、それぞれエキスパンドメタル32を積層(配置)する積層工程(配置工程)を行う(ステップS3)。
ここで、正電極シート24及び負電極シート25の製造に用いられるエキスパンドメタル(グレーチングメタル)32について詳しく説明する。図5に示すように、エキスパンドメタル32は、平板状をなす金属板(例えばアルミニウム板)に対して、この金属板の板厚方向に貫通するスリットを所定間隔で形成しつつ、スリットの形成方向(金属板の板厚方向)へ押し広げることを所定幅(所定間隔)で繰り返すことにより形成される。即ち、エキスパンドメタル32は、正面視でジグザグに形成された線状体としての四角棒状部32bの頂点のうち上方へ突出する頂点と、別の四角棒状部32bの頂点のうち下方へ突出する頂点とが接続部としてのボンド部32aにおいて前後方向に接続された金網(金属メッシュ)状をなしている。
このため、エキスパンドメタル32では、ボンド部32aにおける上下方向の断面積がボンド部32aとは異なる部分(各四角棒状部32b)における上下方向の断面積よりも大きくなる。また、エキスパンドメタル32において、ボンド部32aを上下方向から挟むように形成される角部K5,K6には、アール面(R面)32cが形成される一方で、ボンド部32aを左右方向から挟むように形成される角部K7,K8は鋭角をなしている。本実施形態のエキスパンドメタル32は、四角棒状部32bが格子状をなすように接続された溝形成部材、換言すれば、格子状に複数の開孔部を設けた溝形成部材となる。
本実施形態のエキスパンドメタル32は、線幅L3及び厚さL4が好ましくは5μm〜45μmに形成され、さらに好ましくは5μm〜10μmに形成されている。また、エキスパンドメタル32は、開孔部の形状が左右方向に扁平な平行四辺形(菱形)をなしているとともに、開孔率が例えば80〜95%となるように形成されている。エキスパンドメタル32は、開孔部が延びる方向(矢印Y1に示す左右方向)が長目方向となる。また、本実施形態では、金属箔24aに形成された活物質層26よりも正面視で大きいエキスパンドメタル32が用いられる。
そして、積層工程では、図6(a),(b)に示すように、正面視で活物質層26の全体がエキスパンドメタル32に含まれ、且つ長目方向が非塗布領域27の延びる方向に沿うようにエキスパンドメタル32を積層する。なお、本実施形態では、予めプレス加工されていないエキスパンドメタル32が用いられる。
続けて、図4に示すように、例えば300℃に加熱しながらプレス(プレス加工)して活物質層26の表面26aに積層されたエキスパンドメタル32を活物質層26に埋設(埋没)させる加圧工程を行う(ステップS4)。具体的に説明すると、図6(c),(d)に示すように、加圧工程では、活物質層26の表面26aに積層されたエキスパンドメタル32の高さ(全厚)の2分の1以上を活物質層26に埋設させる。このとき、エキスパンドメタル32は、活物質層26側に配置される面が活物質層26の表面26aに対して傾斜することから、主にボンド部32aの角部を先頭にして活物質層26に埋設される。したがって、エキスパンドメタル32を活物質層26に埋設する際に要するプレスの圧力が増大することを抑制できる。なお、加圧工程では、エキスパンドメタル32のボンド部32aが金属箔24aに接しないように、プレスの圧力などを設定して行う。
次に、図4に示すように、各活物質層26からエキスパンドメタル32を除去する除去工程を行う(ステップS5)。これにより、図6(e),(f)に示すように、活物質層26の表面26aには、溝30a,30bを格子状に配置した格子溝部30が形成される。このとき、エキスパンドメタル32のボンド部32aに対応して形成される交差部30cは、その上下方向の断面積が、ボンド部32a以外の部位に対応して形成される直線部30dにおける上下方向の断面積よりも大きくなる。特に、本実施形態のエキスパンドメタル32では、各ボンド部32aの角部K5,K6にアール面32cが形成されていることから、各交差部30cにおける角部K1,K2にアール面30eを容易に形成することができる。そして、本実施形態では、交差部30cの角部K1,K2にアール面30eを設けない場合と比較して、交差部30cにおける上下方向の断面積を好適に大きくすることができる。なお、エキスパンドメタル32の各ボンド部32aにおいて、角部K7,K8の先端は、鋭角に形成されていることから、交差部30cにおける角部K3,K4の先端がそれぞれ尖った形状となる。
また、エキスパンドメタル32において金属箔24a側に配置される面が金属箔24aに対して傾斜していることから、各溝30a,30bは、底部Sを金属箔24aに対して傾斜させた状態で形成される。そして、本実施形態では、形成した各溝30a,30bの形状を崩すことなく、容易にエキスパンドメタル32を活物質層26から除去することができる。その後、非塗布領域27を打ち抜き加工することにより、左上端部に正電極タブ24bを形成し、正電極シート24が完成される。
一方、負電極シート25については、負極用の活物質を用いて活物質層26を形成する点、及び負電極タブ25bを右上端部に形成する点でのみ、正電極シート24の製造方法と相違しており、その他の点は同様である。以上のような構成によれば、正電極シート24、及び負電極シート25の活物質層26の表面26aには、各溝30a,30bが活物質層26の上下左右方向の端面に開口した状態となるように形成される。
次に、セパレータ23を介在させて、正電極シート24及び負電極シート25を交互に積層することにより、電極体21を形成する。電極体21の正電極タブ24bには、集電端子17が接合されて電気的に接続されるとともに、この集電端子17には、正極端子15が電気的に接続される。また、電極体21の負電極タブ25bには、集電端子18が電気的に接続されるとともに、この集電端子18には、負極端子16が電気的に接続される。続けて、電極体21を本体部材12に収納するとともに、この本体部材12には、正極端子15及び負極端子16を上面から突出させつつ蓋部材13が組み付けられる。
次に、ケース11には、電解質(電解液)が充填される。このとき、ケース11に充填された電解質は、電極体21を構成する正電極シート24、及び負電極シート25の活物質層26において、上下左右方向の端面に開口する開口部から各溝30a,30b(直線部30d)に流入する。そして、各溝30a,30b(直線部30d)に流入した電解質は、各溝30a,30bを通過しつつ交差部30cで合流するとともに、さらにこの交差部30cから各溝30a,30b(直線部30d)へ流出する。
前述のように、交差部30cにおける角部K1〜K4のうち、対向する2つの角部K1,K2には、アール面30eが形成されている。このため、本実施形態では、角部K1〜K4にアール面30eを設けない構成と比較して、交差部30cの容積を大きくすることができる。したがって、本実施形態では、流入した電解質によって交差部30cが飽和してしまい、交差部30cで電解質の含侵が律速されることを抑制できる。また、本実施形態では、電解質の充填に要する時間を短縮し、二次電池10の製造時間を短縮することができるだけでなく、電解質の充填不足によって二次電池10の性能が低下することを好適に抑制できる。そして、ケース11に電解質が充填されると、二次電池10が完成される。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)格子状に各溝30a,30bを配置した格子溝部30において、交差部30cにおける角部K1〜K4のうち対向する2つの角部K1,K2にはアール面30eが形成され、他の対向する2つの角部K3,K4は先端が尖った形状をしている。このため、角部K1〜K4にアール面30eを設けない構成と比較して、交差部30cの容積を大きくすることができる。したがって、各溝30a,30bから交差部30cに電解質が流入する場合であっても、交差部30cが電解質で飽和することを抑制できるとともに、電解質の含侵が律速されることを抑制できる。したがって、活物質層へ電解質を容易に含侵させることができる。
(1)格子状に各溝30a,30bを配置した格子溝部30において、交差部30cにおける角部K1〜K4のうち対向する2つの角部K1,K2にはアール面30eが形成され、他の対向する2つの角部K3,K4は先端が尖った形状をしている。このため、角部K1〜K4にアール面30eを設けない構成と比較して、交差部30cの容積を大きくすることができる。したがって、各溝30a,30bから交差部30cに電解質が流入する場合であっても、交差部30cが電解質で飽和することを抑制できるとともに、電解質の含侵が律速されることを抑制できる。したがって、活物質層へ電解質を容易に含侵させることができる。
(2)交差部30cの深さL1は、直線部30dにおける深さL1よりも深い。したがって、交差部30cの深さL1を深くすることで交差部30cの容積をさらに大きくできる。そして、電解質を活物質層26の深部まで素早く含侵させ易くすることができる。
(3)各溝30a,30bの底部Sは、各金属箔24a,25aに対して傾斜している。したがって、底部Sにおいて各金属箔24a,25aとの離間距離を異ならせることで、電解質をさらに均等に含侵させることができる。
(4)エキスパンドメタル32を活物質層26の表面26aに配置した状態でプレス加工することにより、活物質層26の表面26aに、格子状に各溝30a,30bが配置されるように格子溝部30を簡便に形成できる。そして、これにより形成される格子溝部30において、角部K1〜K4のうち対向する2つの角部K1,K2にはアール面30eが形成され、他の対向する2つの角部K3,K4は先端が尖った形状をしている。このため、角部K1,K2にアール面30eを設けない構成と比較して、交差部30cの容積を大きくできる。したがって、活物質層26へ電解質を容易に含侵させることができる。
(5)予めプレス加工されていないエキスパンドメタル32を用いて各溝30a,30bを形成する。したがって、交差部30cの深さL1が直線部30dにおける深さL1よりも深い各溝30a,30bを簡便に形成することができる。
(6)また、活物質層26へ電解質を容易に含侵させることにより、二次電池10の製造に要する時間を短縮することができるだけでなく、電解質の充填不足によって二次電池10の性能が低下することを好適に抑制できる。
(7)エキスパンドメタル32を用いて活物質層26に各溝30a,30bを形成する。したがって、格子溝部30に対応する凸条を表面に形成したローラを用いて活物質層26に格子溝部30を形成する構成と比較して、ローラの磨耗などによって各溝30a,30bの深さL1が徐々に浅くなってしまうことを抑制できる。
(8)加圧工程において、エキスパンドメタル32は、ボンド部32aの角部を先頭にして活物質層26に埋設される。したがって、エキスパンドメタル32を活物質層26に埋設(埋没)させる場合の圧力を低減することができる。
(9)格子溝部30は、各溝30a,30bが活物質層26の上下左右方向の端面に開口した状態となるように形成される。したがって、ケース11内に充填された電解質が、開口部から各溝30a,30bに流入することで、活物質層26に電解質を素早く含侵させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その説明を簡略又は省略する。なお、図7(a)は、正電極シート24及び負電極シート25を交差部30cにおいて上下方向に切断した断面図を示し、図7(b)は、正電極シート24及び負電極シート25を交差部30cとは異なる部分において上下方向に切断した断面図を示す。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その説明を簡略又は省略する。なお、図7(a)は、正電極シート24及び負電極シート25を交差部30cにおいて上下方向に切断した断面図を示し、図7(b)は、正電極シート24及び負電極シート25を交差部30cとは異なる部分において上下方向に切断した断面図を示す。
図7に示すように、本実施形態の各溝30a,30bは、底部Sが金属箔24a,25a(前面及び後面)に対して平行をなしている点で、第1の実施形態と相違している。また、格子溝部30のうち交差部30cの深さL1は、直線部30dの深さL1と同一である。また、本実施形態の交差部30cでは、第1の実施形態と同様に、上下方向に対向する2つの角部K1,K2の先端にアール面30eが形成されている。そして、交差部30cにおける上下方向の溝幅L2は、直線部30dにおける上下方向の溝幅L2よりも大きい。したがって、交差部30cにおける上下方向の断面積は、直線部30dにおける上下方向の断面積よりも大きい。
次に、本実施形態の二次電池10(正電極シート24、及び負電極シート25)の製造方法について、その作用を併せて説明する。
第2の実施形態では、予めプレス加工したエキスパンドメタル32を用いて各溝30a,30bを形成する点で第1の実施形態と相違している。
第2の実施形態では、予めプレス加工したエキスパンドメタル32を用いて各溝30a,30bを形成する点で第1の実施形態と相違している。
ここで、本実施形態において、正電極シート24及び負電極シート25の製造に用いられるエキスパンドメタル(グレーチングメタル)33について詳しく説明する。図8に示すように、エキスパンドメタル33は、第1の実施形態におけるエキスパンドメタル32と同一構成のエキスパンドメタルを予めプレス加工することにより得られる。エキスパンドメタル33は、正面視でジグザグに形成された線状体としての四角棒状部33bの頂点のうち上方へ突出する頂点と、別の四角棒状部33bの頂点のうち下方へ突出する頂点とが接続部としてのボンド部33aにおいて上下方向に接続された金網(金属メッシュ)状をなしている。また、エキスパンドメタル33において、ボンド部33aを上下方向から挟むように形成される角部K5,K6には、アール面(R面)33cが形成される一方で、ボンド部33aを左右方向から挟むように形成される角部K7,K8は、鋭角をなしている。
また、ボンド部33aにおいて上下方向の線幅L5は、四角棒状部33bにおける上下方向の断面の線幅L3及び厚さL4よりも大きい。このため、エキスパンドメタル33では、ボンド部33aにおける上下方向の断面積がボンド部33aとは異なる部分(各四角棒状部33b)における上下方向の断面積よりも大きくなる。本実施形態では、エキスパンドメタル33が溝形成部材となる。
そして、図4に示す積層工程(ステップS3)において、エキスパンドメタル33を活物質層26の表面26aに積層(配置)する。このとき、エキスパンドメタル33の両面(表面26a側に接する面及びその反対面)は活物質層26の表面26aに対して平行となる。そして、加圧工程(ステップS4)において、活物質層26の表面26aに積層されたエキスパンドメタル33をプレス(プレス加工)し、全体を活物質層26に埋設させる。そして、除去工程(ステップS5)において、エキスパンドメタル33を活物質層26から除去する。これにより、活物質層26の表面26aには、複数の各溝30a,30bを格子状に配置した格子溝部30が形成される。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1),(4),(6),(7),(9)に加えて、さらに以下のような効果を得ることができる。
(10)交差部30cにおける上下方向の溝幅L2は、直線部30dにおける上下方向の溝幅L2よりも広い。したがって、交差部30cの溝幅L2を広くすることで上下方向の断面積を大きくできる。そして、電解質を広い範囲から速やかに素早く活物質層26に含侵させることができる。
(10)交差部30cにおける上下方向の溝幅L2は、直線部30dにおける上下方向の溝幅L2よりも広い。したがって、交差部30cの溝幅L2を広くすることで上下方向の断面積を大きくできる。そして、電解質を広い範囲から速やかに素早く活物質層26に含侵させることができる。
(11)予めプレス加工したエキスパンドメタル33を用いて各溝30a,30bを形成する。したがって、交差部30cにおける前後方向の溝幅L2が、直線部30dにおける前後方向の溝幅L2よりも広い格子溝部30を簡便に形成することができる。
実施形態は上記のように限定されるものではなく、例えば以下のように具体化してもよい。
○ 加圧工程(ステップS4)において、加熱することなくプレス加工してもよい。
○ 加圧工程(ステップS4)において、加熱することなくプレス加工してもよい。
○ 活物質層26の表面26aに対して、片面毎に格子溝部30を形成してもよい。この場合、ステップS3〜S5の工程を各金属箔24a,25aの片面毎に行えばよい。
○ 活物質層26及び格子溝部30を片面毎に形成してもよい。この場合には、ステップS1〜S5の工程を各金属箔24a,25aの片面毎に行えばよい。
○ 活物質層26及び格子溝部30を片面毎に形成してもよい。この場合には、ステップS1〜S5の工程を各金属箔24a,25aの片面毎に行えばよい。
○ 開孔部が正面視で正方形や長方形をなすエキスパンドメタル32,33を用いて格子溝部30を形成してもよい。
○ 格子溝部30は、長目方向が正電極タブ24b及び負電極タブ25bの延出方向に沿うように形成してもよい。この場合、積層工程(ステップS3)において、エキスパンドメタル32,33を長目方向が正電極タブ24b及び負電極タブ25bの延出方向に沿うように活物質層26に積層すればよい。この場合、交差部30cにおける4つの角部K1〜K4のうち、左右方向に対向する2つの角部K3,K4にはアール面30eが形成され、他の対向する2つの角部K1,K2は先端が尖った形状となる。
○ 格子溝部30は、長目方向が正電極タブ24b及び負電極タブ25bの延出方向に沿うように形成してもよい。この場合、積層工程(ステップS3)において、エキスパンドメタル32,33を長目方向が正電極タブ24b及び負電極タブ25bの延出方向に沿うように活物質層26に積層すればよい。この場合、交差部30cにおける4つの角部K1〜K4のうち、左右方向に対向する2つの角部K3,K4にはアール面30eが形成され、他の対向する2つの角部K1,K2は先端が尖った形状となる。
○ 格子溝部30は、正電極シート24及び負電極シート25において、両面に形成された活物質層26のうち何れかの表面26aにのみ形成してもよい。
○ 格子溝部30は、活物質層26において表面26aの一部にのみ形成されていてもよい。
○ 格子溝部30は、活物質層26において表面26aの一部にのみ形成されていてもよい。
○ 各溝30a,30bが活物質層26の上下左右方向の端面に開口していなくてもよい。但し、より電解質を活物質層26に含侵させる観点からは、上記実施形態のように形成することが好ましい。
○ 正電極タブ24b及び負電極タブ25bの形状は適宜変更してもよい。例えば、正電極タブ24bを電極体21の上端(一端)側に、負電極タブ25bを電極体21の下端(他端)側に延出するように設けるのであれば、電極体21の左右方向における全幅にわたって設けてもよい。
○ 電極体21を構成する正電極シート24、及び負電極シート25の数は適宜変更してもよい。例えば、正電極シート24、及び負電極シート25をそれぞれ1つ備えた電極体21としてもよい。
○ 正電極シート24及び負電極シート25の片面にのみ活物質を塗布し、活物質層26を形成した構成としてもよい。
○ 電極体21は、セパレータ23を介在させて、正電極シート24及び負電極シート25を蛇腹状に折り曲げて積層してもよい。また、電極体21は、セパレータ23を介在させて、長尺の矩形シート状をなす正電極シート24、及び長尺の矩形シート状をなす負電極シート25を渦まき状に捲回することにより形成してもよい。
○ 電極体21は、セパレータ23を介在させて、正電極シート24及び負電極シート25を蛇腹状に折り曲げて積層してもよい。また、電極体21は、セパレータ23を介在させて、長尺の矩形シート状をなす正電極シート24、及び長尺の矩形シート状をなす負電極シート25を渦まき状に捲回することにより形成してもよい。
○ 電極体21は、正電極タブ24b及び負電極タブ25bが左右方向の外側に向かって延出されるようにケース11に収納されていてもよい。
○ ケース11の形状は、円柱状や、左右方向に扁平な楕円柱状に形成してもよい。
○ ケース11の形状は、円柱状や、左右方向に扁平な楕円柱状に形成してもよい。
○ 二次電池10(電極体21)は、蓄電装置としてのニッケル水素二次電池として具体化してもよい。また電解質は、水溶液系電解質としてもよい。
○ 上記実施形態の二次電池10を車両(例えば産業車両や乗用車両など)に搭載し、車両に装備された発電機により充電する一方で、二次電池10から供給する電力によりエアコン用のコンプレッサや、車輪を駆動するための電動モータ、或いはカーナビゲーションシステムなどの電装品を駆動してもよい。これによれば、活物質層26へ電解質を容易に含侵させて、例えば電解質の充填不足によって二次電池10の性能が低下することを抑制し、二次電池10の交換サイクルが短くなることを好適に抑制できる。特に、二次電池10から供給する電力により上記電動モータを駆動する場合、1の二次電池で走行可能な総走行距離が短くなってしまうことを好適に抑制できる。
○ 上記実施形態の二次電池10を車両(例えば産業車両や乗用車両など)に搭載し、車両に装備された発電機により充電する一方で、二次電池10から供給する電力によりエアコン用のコンプレッサや、車輪を駆動するための電動モータ、或いはカーナビゲーションシステムなどの電装品を駆動してもよい。これによれば、活物質層26へ電解質を容易に含侵させて、例えば電解質の充填不足によって二次電池10の性能が低下することを抑制し、二次電池10の交換サイクルが短くなることを好適に抑制できる。特に、二次電池10から供給する電力により上記電動モータを駆動する場合、1の二次電池で走行可能な総走行距離が短くなってしまうことを好適に抑制できる。
K1〜K4…角部、L1…深さ、L2…溝幅(幅)、S…底部、S1〜S4…ステップ(工程)、10…リチウムイオン二次電池(蓄電装置)、24…正電極シート(電極)、24a…金属箔(金属シート)、25…負電極シート(電極)、25a…金属箔(金属シート)、26…活物質層、26a…表面、30…格子溝部(溝部)、30a,30b…溝、30c…交差部、30d…直線部、30e…アール面(角アール)、32,33…エキスパンドメタル。
Claims (8)
- 金属シートに活物質が塗布された電極であって、
前記活物質により形成される活物質層の表面には、格子状に溝を配置した溝部が形成されており、
前記溝同士が交差する交差部における4つの角部のうち対向するいずれか2つの角部には角アールが形成され、他の対向する2つの角部は先端が尖った形状をしていることを特徴とする電極。 - 前記交差部における前記溝の深さは、直線部における前記溝の深さよりも深いことを特徴とする請求項1に記載の電極。
- 前記溝部の底部は、前記金属シートに対して傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の電極。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極を備えたことを特徴とする蓄電装置。
- 請求項4に記載の蓄電装置を搭載したことを特徴とする車両。
- 金属シートに活物質を塗布して活物質層を形成する工程と、
エキスパンドメタルを前記活物質層の表面に配置した状態でプレス加工し、前記活物質層の表面に、格子状に溝を配置した溝部を形成する工程と、
前記エキスパンドメタルを除去する工程と、を含むことを特徴とする電極の製造方法。 - 予めプレス加工されていないエキスパンドメタルを用いて前記溝部を形成することを特徴とする請求項6に記載の電極の製造方法。
- 予めプレス加工したエキスパンドメタルを用いて前記溝部を形成することを特徴とする請求項6に記載の電極の製造方法。
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JP2011284275A JP2013134894A (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 電極、蓄電装置、車両、及び電極の製造方法 |
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