JP2013133926A - シールチェーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シール機構Sが、ブシュ端部120aに圧入嵌合して内プレート110の外側面に装着するフランジ状基板150と、外プレート140とフランジ状基板150との間に介在してブシュ端部120aの外周に遊嵌する環状リテーナ160と、連結ピン130と同心円状に外プレート140の内側面からフランジ状基板150に向って立設して環状リテーナ160を囲繞するシールカバーリング170と、環状リテーナ160とシールカバーリング170との間に挟装してラジアル方向への潤滑油の漏出を防ぐ弾性アウターリング180と、外プレート140と環状リテーナ160との間に挟装してスラスト方向で潤滑油の漏出を防ぐ弾性インナーリング190とを備えるシールチェーン100。
【選択図】図1
Description
ここで、図1は、本発明の一実施例であるシールチェーンを一部切欠いた全体概要図であり、図2は、図1に示すシールチェーンに用いるシール機構の組立分解図であり、図3は、図1に示すシールチェーンの一部切欠平面図であり、図4は、図3に示すIV−IV線から視たシールチェーンの断面図であり、図5は、図4に示すV部の部分拡大図であり、図6は、本発明のシールチェーンに用いるフランジ状基板を一部切欠いた斜視図であり、図7は、本発明のシールチェーンに用いる環状リテーナの外側面を含む斜視図であり、図8は、図7に示す環状リテーナの基板側対向面を含む斜視図である。
なお、図1中に示す符号Rは、ブシュ120の外周に遊嵌されたローラであり、図3中に示す符号131は、潤滑油を貯留する油貯留部であり、符号132は、油貯留部131内の潤滑油がブシュ120の外周面120sと連結ピン130の内周面130sとの間に供給される際に通る油経路である。
なお、本実施例に用いた環状リテーナ160およびシールカバーリング170は、それぞれステンレス製であるが、他の金属または樹脂から成るものであっても構わない。
これにより、弾性アウターリング180と弾性インナーリング190とが、内プレート110と外プレート140との間で同心円状に2重に配置可能となっている。
これにより、従来のようなシール部材が粗い表面粗さで形成された内プレートの外側面や外プレートの内側面に摺動するシールチェーンと比較すると、フランジ状基板150のリテーナ側対向面150fが、凹凸の小さい表面性状で平滑に形成された分だけフランジ状基板150のリテーナ側対向面150fと環状リテーナ160の基板側対向面160fとがさらに密接して摺動するようになっている。
これにより、弾性アウターリング180の弾性力が、環状リテーナ160をスラスト方向にも付勢して、弾性アウターリング180の弾性力と弾性インナーリング190の弾性力とを受けた環状リテーナ160が、フランジ状基板150に強固に密着している。
なお、本実施例では、樹脂コーティング層161は、PTFEを採用しているが、環状リテーナ160の樹脂コーティング層161がフランジ状基板150の基板側対向面150fと摺動する際に自己潤滑性を示す合成樹脂であれば、いかなるものであっても構わない。
これにより、樹脂コーティング層161が、合成樹脂の自己潤滑性を発揮しながらフランジ状基板150のリテーナ側対向面150fと円滑に摺動して、環状リテーナ160がフランジ状基板150に直接摺動する場合と比較すると、フランジ状基板150のリテーナ側対向面150fと環状リテーナ160の基板側対向面160fとが摺動摩耗することを長期に亘って抑制している。
なお、本実施例では、環状リテーナ160は、2列の油貯留溝162を備えているが、潤滑油の外部漏出を抑制する列数であれば良く、油貯留溝162を1列のみ設けても、または、3列以上設けても構わない。
これにより、フランジ状基板150のリテーナ側対向面150fと環状リテーナ160の基板側対向面160fとの間から外部に漏れ出ようとする潤滑油の流れが油滞留溝162内で淀み、フランジ状基板150のリテーナ対向面150fと環状リテーナ160の基板側対向面160fとの間における潤滑油の外部漏出を確実に防止している。
これにより、外プレート140が環状リテーナ160に対してラジアル方向に相対移動する場合であっても、弾性インナーリング190がリング保持溝163内に保持されたまま環状リテーナ160に対して偏心することなく環状リテーナ160に追従して、弾性インナーリング190の弾性力が環状リテーナ160に均一に作用することで環状リテーナ160の基板側対向面160fを全面に亘ってフランジ状基板150のリテーナ側対向面150fに密接させて、フランジ状基板150のリテーナ側対向面150fと環状リテーナ160の基板側対向面160fとの間における潤滑油の外部漏出を抑制している。
これにより、シールカバーリング170が、外プレート140との間に隙間なく取り付けられて、外プレート140とシールカバーリング170との間から、潤滑油が外部に漏れ出ることを防止している。
特に、フランジ状基板150の環状リテーナ160に対向して摺接するリテーナ側対向面150fが内プレート110のフランジ状基板150に対向する基板側対向面110fよりも平滑な表面粗さで形成されていることにより、フランジ状基板150のリテーナ側対向面150fと環状リテーナ160の基板側対向面160fとの間における潤滑油の外部漏出や外部からの異物侵入を阻止することができる。
110 ・・・ 内プレート
110s・・・ (内プレートの)外側面
110f・・・ (内プレートの)基板側対向面
111 ・・・ ブシュ孔
120 ・・・ ブシュ
120s・・・ (ブシュの)内周面
120a・・・ ブシュ端部
130 ・・・ 連結ピン
130s・・・ (連結ピンの)外周面
131 ・・・ 油貯留部
132 ・・・ 油経路
140 ・・・ 外プレート
140s・・・ (外プレートの)内周面
141 ・・・ 被圧入溝
150 ・・・ フランジ状基板
150f・・・ リテーナ側対向面
160 ・・・ 環状リテーナ
160p・・・ リテーナ外周面
160f・・・ (環状リテーナの)基板側対向面
160s・・・ (環状リテーナの)外側面
161 ・・・ 樹脂コーティング層
162 ・・・ 油滞留溝
163 ・・・ リング保持溝
170 ・・・ シールカバーリング
170s・・・ リング内周面
171 ・・・ 環状脚部
180 ・・・ 弾性アウターリング
190 ・・・ 弾性インナーリング
S ・・・ シール機構
1 ・・・ シールチェーン
2 ・・・ 外リンクプレート
2a・・・ ピン孔
2b・・・ 対向面
3 ・・・ ピン
4 ・・・ 外リンク
5 ・・・ 内リンクプレート
5a・・・ ブシュ孔
5b・・・ 対向面
6 ・・・ ローラ
7 ・・・ ブシュ
7a・・・ 傾斜面
8 ・・・ 内リンク
9 ・・・ シール機構
10・・・ 弾性リング
11・・・ シールリング
11a・・・傾斜面
12・・・ 舌片付き樹脂製環状シール部材
12a・・・舌片
13・・・ リング状プレート
Claims (7)
- 離間配置する左右一対の内プレートと該内プレートのブシュ孔に圧入嵌合してブシュ端部を内プレートの外側面から一部突出するブシュと該ブシュ内に遊嵌する連結ピンと該連結ピンを圧入嵌合して内プレートをチェーン長手方向に連結する左右一対の外プレートとで構成され、前記ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に封入した潤滑油の外部漏出を抑制するシール機構を内プレートと外プレートとの間に設けたシールチェーンにおいて、
前記シール機構が、前記ブシュ端部に圧入嵌合して内プレートの外側面に装着するフランジ状基板と、前記外プレートとフランジ状基板との間に介在してブシュ端部の外周に遊嵌する環状リテーナと、前記連結ピンと同心円状に外プレートの内側面からフランジ状基板に向って立設して環状リテーナを囲繞するシールカバーリングと、前記環状リテーナとシールカバーリングとの間に挟装してラジアル方向への潤滑油の漏出を封止する弾性アウターリングと、前記外プレートと環状リテーナとの間に挟装してスラスト方向で潤滑油の漏出を遮断する弾性インナーリングとで構成されていることを特徴とするシールチェーン。 - 前記フランジ状基板の環状リテーナに対向して摺接するリテーナ側対向面が、前記内プレートのフランジ状基板に対向する基板側対向面よりも平滑な表面粗さで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシールチェーン。
- 前記環状リテーナが、前記外プレートに向って漸次縮径する円錐台状のリテーナ外周面を備え、
前記シールカバーリングが、前記内プレートに向って漸次拡径するリング内周面を備え、
前記弾性アウターリングが、前記環状リテーナのリテーナ外周面とシールカバーリングのリング内周面との間に挟装されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシールチェーン。 - 前記環状リテーナのフランジ状基板に対向して摺接する基板側対向面が、合成樹脂からなる樹脂コーティング層で被覆されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシールチェーン。
- 前記環状リテーナが、前記フランジ状基板に対向して摺接する基板側対向面に凹設してフランジ状基板のリテーナ側対向面に向って開口する油滞留溝を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシールチェーン。
- 前記環状リテーナが、前記弾性インナーリングを位置決め保持するリング保持溝を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシールチェーン。
- 前記外プレートが、該外プレートの内側面に連結ピンと同心円状に凹設した被圧入溝を備え、
前記シールカバーリングが、前記外プレートの被圧入溝に圧入嵌合する環状脚部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシールチェーン。
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