JP2013133366A - 接着性フィルム、並びにこれを用いてなる太陽電池用封止フィルム、合わせガラス用中間フィルム、太陽電池及び合わせガラス - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする接着性フィルム、これを用いてなる太陽電池用封止フィルム及び合わせガラス用中間フィルム、並びに太陽電池及び合わせガラスに関する。
従来から、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、単に「EVA」とも記載する)を含む接着性フィルムは、接着性だけでなく透明性も有していることから、透明性が要求される用途に多く用いられている。接着性フィルムの用途として具体的には、太陽電池用封止フィルム、合わせガラス用中間フィルム、及び液晶ディスプレイ等の画像表示部に光学フィルタを貼着するためのフィルムなどが挙げられる。このような用途において、接着性フィルムは、ガラス板、プラスチックフィルム、及び無機物などの被接着部材同士を接着させるための中間フィルムとして用いられている。
接着性フィルムは耐候性が低いため、接着性フィルムによって接着された被接着部材を長期間に亘って使用すると、光や熱の影響により、被接着部材を接着している接着性フィルムの破断強度、破断伸度等の機械的特性や接着性が低下する問題があった。そこで、特許文献1には、ヒンダードアミン系光安定剤を含んでいる接着性フィルムが開示されている。ヒンダードアミン系光安定剤を用いることによって接着性フィルムの耐候性を向上させることができる。
接着性フィルムには、優れた透明性を有していることが求められている。そこで、酢酸ビニル成分の含有量が高いEVAを用いることにより、優れた透明性を有する接着性フィルムを得ることができる。しかしながら、酢酸ビニル成分の含有量が高いEVAを含む接着性フィルムにより接着された被接着部材を長期間に亘って使用していると、接着性フィルムの透明性が低下する場合があった。
そこで、本発明の目的は、酢酸ビニル成分の含有量が高いEVAを用いても、優れた透明性を長期間に亘って維持することができる接着性フィルム、これを用いてなる太陽電池用封止フィルム、合わせガラス用中間フィルム、太陽電池及び合わせガラスを提供することである。
酢酸ビニル成分の含有量が高いEVAを含む接着性フィルムの透明性が低下する原因は明らかではないが、このような接着性フィルムにより接着された被接着部材を長期間に亘って使用した際に、接着性フィルム中に浸透した水によりEVAが分解し、これによって生じた分解物などが接着性フィルムの透明性の低下に関与していると考えられる。そこで、本発明者は、このような知見に鑑み種々の検討を行った結果、特定のヒンダードアミン系光安定剤を用いることにより、上記課題を解決できることを見出した。
本発明の接着性フィルムは、酢酸ビニル成分の含有量が28〜45重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部、架橋剤0.01〜5重量部、及び下記一般式(1)で示されるヒンダードアミン系光安定剤0.01〜2重量部を含むことを特徴とする。
本発明の接着性フィルムに用いられるヒンダードアミン系光安定剤は、塩基性が低く、EVAの分解を効果的に低減することによって、接着性フィルムの透明性の低下を高く低減することができる。したがって、本発明の接着性フィルムは、酢酸ビニル成分の含有量が高いEVAを含んでいても、使用開始初期から長期間に亘って優れた透明性を維持することが可能である。
本発明の接着性フィルムは、EVA、架橋剤、及びヒンダードアミン系光安定剤を含む。
(EVA)
EVAの酢酸ビニル成分の含有量は、28〜45重量%に限定されるが、30〜45重量%が好ましく、30〜40重量%がより好ましい。EVAの酢酸ビニル成分の含有量が28重量%よりも低いと、接着性フィルムの初期透明性が低下したり、接着性フィルムに含まれているEVAを架橋させるための熱処理に長時間を要する虞れがある。また、EVAの酢酸ビニル成分の含有量が45重量%を超えると、接着性フィルムが柔らかくなり過ぎ、被接着部材を接着させる際に接着性フィルム上で被接着部材の位置決めをするのが困難となったり、接着性フィルムが重なり合った際に接着性フィルム同士が密着(ブロッキング)して剥がれ難くなる虞れがある。
EVAの酢酸ビニル成分の含有量は、28〜45重量%に限定されるが、30〜45重量%が好ましく、30〜40重量%がより好ましい。EVAの酢酸ビニル成分の含有量が28重量%よりも低いと、接着性フィルムの初期透明性が低下したり、接着性フィルムに含まれているEVAを架橋させるための熱処理に長時間を要する虞れがある。また、EVAの酢酸ビニル成分の含有量が45重量%を超えると、接着性フィルムが柔らかくなり過ぎ、被接着部材を接着させる際に接着性フィルム上で被接着部材の位置決めをするのが困難となったり、接着性フィルムが重なり合った際に接着性フィルム同士が密着(ブロッキング)して剥がれ難くなる虞れがある。
EVAのメルトフローレイトは、1〜100g/10分が好ましく、1〜30g/10分がより好ましく、2〜20g/10分が特に好ましい。EVAのメルトフローレイトが小さ過ぎると、接着性フィルムの成膜安定性が低下して、均一な厚みを有する接着性フィルムが得られなかったり、得られる接着性フィルムの残留応力が高くなったりする虞れがある。厚みが不均一であったり、残留応力が高かったりする接着性フィルムは、これを加熱することによりEVAを架橋させる際に流動又は変形するため、接着性フィルム上に載置した被接着部材が動いてしまう他、被接着部材が割れるなどの損傷を発生する虞れがある。また、EVAのメルトフローレイトが大き過ぎると、接着性フィルムの製膜が困難となる他、接着性フィルムが柔らかくなり過ぎ、被接着部材を接着させる際に接着性フィルム上で被接着部材の位置決めをするのが困難となる虞れがある。なお、本発明におけるEVAのメルトフローレイトは、JIS K7210に準拠して、温度190℃、荷重2.16kgf(21.18N)の条件下で測定された値をいう。
(架橋剤)
本発明の接着性フィルムに用いられる架橋剤としては、有機過酸化物が好ましく、一時間半減期温度が110〜140℃である有機過酸化物がより好ましい。有機過酸化物の一時間半減期温度が低いと、有機過酸化物を分解させることなく接着性フィルムを製膜することができない虞れがある。また、有機過酸化物の一時間半減期温度が高いと、接着性フィルムに含まれているEVAを架橋させるための熱処理に長時間を要して接着性フィルムの生産性が低下する虞れがある。
本発明の接着性フィルムに用いられる架橋剤としては、有機過酸化物が好ましく、一時間半減期温度が110〜140℃である有機過酸化物がより好ましい。有機過酸化物の一時間半減期温度が低いと、有機過酸化物を分解させることなく接着性フィルムを製膜することができない虞れがある。また、有機過酸化物の一時間半減期温度が高いと、接着性フィルムに含まれているEVAを架橋させるための熱処理に長時間を要して接着性フィルムの生産性が低下する虞れがある。
一時間半減期温度が110〜140℃である有機過酸化物としては、例えば、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン(111℃)、2,2−ジ(4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキシル)プロパン(114℃)、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート(115℃)、t−ブチルパーオキシラウレート(118℃)、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート(118℃)、t−ブチルパーオキシマレイン酸(119℃)、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート(119℃)、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート(119℃)、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート(119℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン(119℃)、t−ブチルパーオキシアセテート(121℃)、2,2−ジ(t−ブチルパーオキシ)ブタン(122℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート(125℃)、n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート(127℃)、ジクミルパーオキサイド(136℃)、ジ−t−ヘキシルパーオキサイド(136℃)、t−ブチルクミルパーオキサイド(137℃)、ジ(2−t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン(138℃)、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン(138℃)などが挙げられる。これらの有機過酸化物は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。なお、括弧内の温度は、有機過酸化物の一時間半減期温度である。
なかでも、有機過酸化物としては、n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、及びt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネートが好ましく挙げられる。
接着性フィルム中における架橋剤の含有量は、エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、0.01〜5重量部に限定されるが、0.1〜2重量部が好ましく、0.5〜1.2重量部がより好ましい。接着性フィルム中における架橋剤の含有量が少な過ぎると、EVAを十分に架橋させることができず、接着性フィルムの接着性、耐熱クリープ性や耐候性が低下する虞れがある。また、接着性フィルム中における架橋剤の含有量が多過ぎると、EVAを架橋させる際に有機過酸化物の分解によりガスが発生し、接着性フィルムと被接着部材との間に気泡溜まりが生じるため、接着性フィルムの接着性や外観を低下させる虞れがある。
(ヒンダードアミン系光安定剤)
本発明の接着性フィルムは、下記一般式(1)で示されるヒンダードアミン系光安定剤を含んでいる。
本発明の接着性フィルムは、下記一般式(1)で示されるヒンダードアミン系光安定剤を含んでいる。
上記一般式(1)のR1及びR2は、炭素数1〜17のアルキル基、炭素数5〜10のシクロアルキル基、フェニル基、又は炭素数7〜15のフェニルアルキル基である。
炭素数1〜17のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、tert−オクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、及びオクタデシル基などが挙げられる。
炭素数5〜10のシクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノナニル基、シクロデシル基、及びシクロドデシル基などが挙げられる。
炭素数7〜15のフェニルアルキル基としては、フェニルメチル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基、フェニルヘプチル基、フェニルオクチル基、及びフェニルノニル基などが挙げられる。
上記一般式(1)のR1及びR2は、相互に同一であることが好ましい。そして、R1及びR2としては、炭素数1〜17のアルキル基が好ましく、炭素数4〜15のアルキル基がより好ましく、炭素数8〜15のアルキル基が特に好ましい。
上記一般式(1)のR3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、相互に同一であっても異なっていてもよく、炭素数1〜4のアルキル基である。炭素数1〜4のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、及びイソブチル基などが挙げられる。
上記一般式(1)のR3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、相互に同一であることが好ましい。そして、上記一般式(1)のR3、R4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10としては、メチル基及びエチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
上記一般式(1)のR12は、炭素数1〜12のアルキレン基である。炭素数1〜12のアルキレン基は、直鎖状であっても分岐状であってもよい。炭素数1〜12のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、及びウンデシレン基などが挙げられる。
上記一般式(1)で示されるヒンダードアミン系光安定剤としては、下記式(2)及び(3)で示すヒンダードアミン系光安定剤が特に好ましく挙げられる。これらのヒンダードアミン系光安定剤によれば、接着性フィルムの透明性が低下することを高く低減することができる。
接着性フィルム中におけるヒンダードアミン系光安定剤の含有量は、0.01〜2重量部に限定されるが、0.05〜1重量部が好ましく、0.1〜0.5重量部がより好ましい。接着性フィルム中におけるヒンダードアミン系光安定剤の含有量が少ないと、接着性フィルムの耐候性を十分に向上させることができない虞れがある。また、接着性フィルム中におけるヒンダードアミン系光安定剤の含有量が多いと、接着性フィルムの初期透明性が低下する虞れがある。
(シランカップリング剤)
本発明の接着性フィルムは、シランカップリング剤を含んでいることが好ましい。シランカップリング剤によれば接着性フィルムの被接着部材に対する接着性を向上させることができる。
本発明の接着性フィルムは、シランカップリング剤を含んでいることが好ましい。シランカップリング剤によれば接着性フィルムの被接着部材に対する接着性を向上させることができる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、及びビニルメチルジメトキシシランなどのビニルシラン系シランカップリング剤;3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、及び3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのメタクリルシラン系シランカップリング剤;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、及び2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどのエポキシシラン系シランカップリング剤;並びに、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、及び3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト系シランカップリング剤などが挙げられる。これらのシランカップリング剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
シランカップリング剤は、ビニルシラン系シランカップリング剤及びメタクリルシラン系シランカップリング剤が好ましく、メタクリルシラン系シランカップリング剤がより好ましく、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが特に好ましい。これらのシランカップリング剤によれば、接着性フィルムの接着性をより向上させることができる。
接着性フィルム中におけるシランカップリングの含有量は、エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、0.03〜3重量部が好ましく、0.05〜2重量部がより好ましく、0.1〜0.6重量部が特に好ましい。接着性フィルム中におけるシランカップリング剤の含有量が少ないと、接着性フィルムの接着性を十分に向上できない虞れがある。また、接着性フィルム中におけるシランカップリングの含有量が多くても、接着性フィルム表面にWBL(Weak Boundary Layer)と呼ばれる接着脆弱層が形成され、接着性フィルムの接着性がかえって低下する虞れがある。
(紫外線吸収剤)
本発明の接着性フィルムは、紫外線吸収剤を含んでいるのが好ましい。紫外線吸収剤によれば、光や熱の影響により架橋されたEVAが分解することをより高く抑制することができ、接着性フィルムの耐候性をより向上させることができる。
本発明の接着性フィルムは、紫外線吸収剤を含んでいるのが好ましい。紫外線吸収剤によれば、光や熱の影響により架橋されたEVAが分解することをより高く抑制することができ、接着性フィルムの耐候性をより向上させることができる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、及びベンゾエート系紫外線吸収剤が好ましく挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(オクチルオキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクタデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、及び2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンなどが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α’ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどがある。
トリアジン系紫外線吸収剤としては、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)フェノール、及び2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシルオキシ)フェノール等が挙げられる。
ベンゾエート系紫外線吸収剤としては、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、及びヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましく、2−ヒドロキシ−4−(オクチルオキシ)ベンゾフェノンがより好ましい。これらの紫外線吸収剤と上述したヒンダードアミン系光安定剤とを組み合わせて用いることにより、これらの相互作用により接着性フィルムの耐候性を向上させることができると共に、接着性フィルムの透明性が低下することを高く低減することができる。
接着性フィルム中における紫外線吸収剤の含有量は、0.01〜3重量部が好ましく、0.05〜2重量部がより好ましく、0.1〜0.5重量部が特に好ましい。接着性フィルム中における紫外線吸収剤の含有量が少ないと、接着性フィルムの耐候性を十分に向上させることができない虞れがある。また、接着性フィルム中における紫外線吸収剤の含有量が多いと、紫外線吸収剤がブリードアウトして、接着性フィルムの接着性を低下させる虞れがある。
(架橋助剤)
本発明の接着性フィルムは、架橋助剤をさらに含んでいるのが好ましい。架橋助剤によれば、EVAを効率的に架橋させることができ、接着性フィルムの接着性を向上させることができる。
本発明の接着性フィルムは、架橋助剤をさらに含んでいるのが好ましい。架橋助剤によれば、EVAを効率的に架橋させることができ、接着性フィルムの接着性を向上させることができる。
架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、及びジアリルマレエートなどのポリアリル化合物;エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、及びトリメチロールプロパントリメタクリレートなどのポリ(メタ)アクリロキシ化合物;並びにジビニルベンゼンなどが挙げられる。これらの架橋助剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。架橋助剤としては、トリアリルイソシアヌレートが好ましい。
接着性フィルム中における架橋助剤の含有量は、0.01〜3重量部が好ましく、0.01〜1重量部がより好ましく、0.1〜0.5重量部が特に好ましい。接着性フィルム中における架橋助剤の含有量が少ないと、架橋助剤により得られる効果が十分ではない虞れがある。また、接着性フィルム中における架橋助剤の含有量が多いと、接着性フィルムの製膜時に押出機やTダイ内でEVAの架橋が進行してゲルを生じ、均一な厚みを有する接着性フィルムが得られない虞れがある。
本発明の接着性フィルムは、必要に応じて、他の添加剤を含んでいてもよい。他の添加剤としては、例えば、酸化防止剤、光拡散剤、難燃剤、重金属不活性剤、及び変色防止剤などが挙げられる。
本発明の接着性フィルムは、押出成形法、カレンダー成形法、キャスト法など公知の製膜方法を用いて製造することができる。接着性フィルムの製造方法としては、例えば、EVA、架橋剤、及びヒンダードアミン系光安定剤、並びに必要に応じて他の添加剤をそれぞれ所定量、押出機に供給して溶融混練した後、押出機の先端に取り付けたTダイからシート状に押出す方法が用いられる。
接着性フィルムの厚みは、接着性フィルムが用いられる用途に応じて決定すればよいが、100μm〜2mmが好ましく、200〜800μmがより好ましい。
本発明の接着性フィルムは、ガラス板、プラスチックフィルム、及び無機物などの被接着部材同士を接着させるための中間フィルムとして用いることができる。本発明の接着性フィルムは、優れた透明性を有していると共に、このような優れた透明性を長期間に亘って維持することができる。したがって、本発明の接着性フィルムは、優れた透明性が求められる用途、例えば、太陽電池用封止フィルム、合わせガラス用中間フィルム、及び液晶ディスプレイ等の画像表示部に光学フィルタを貼着するためのフィルムとして用いることができ、太陽電池用封止フィルムや合わせガラス用中間フィルムとして特に好適に用いられる。
(太陽電池)
本発明の接着性フィルムは、上述の通り、優れた透明性を長期間に亘って維持することができる。したがって、このような接着性フィルムを太陽電池用封止フィルムとして用いてなる太陽電池は、外観不良を発生することなく、発電開始初期から長期間に亘って優れた発電性能を安定して発揮することができる。
本発明の接着性フィルムは、上述の通り、優れた透明性を長期間に亘って維持することができる。したがって、このような接着性フィルムを太陽電池用封止フィルムとして用いてなる太陽電池は、外観不良を発生することなく、発電開始初期から長期間に亘って優れた発電性能を安定して発揮することができる。
本発明の接着性フィルムを太陽電池用封止フィルムとして用いてなる太陽電池モジュールの縦断面図を図1に示す。
図1に示す太陽電池モジュールは、太陽電池素子1の表面側に太陽電池用封止フィルムA を介して透明保護材2が配設され、太陽電池素子1の裏面側に太陽電池用封止フィルムA'を介して裏面保護材3が配設され、太陽電池素子1と透明保護材2及び裏面保護材3とが太陽電池用封止フィルムA 、A'により積層一体化されてなる構造を有している。
本発明の接着性フィルムは、太陽電池用封止フィルムA 、A'として用いることができる。上述した通り、本発明の接着性フィルムは優れた透明性を長期間に亘って維持することができることから、太陽電池素子1の表面側に配置される太陽電池用表面側封止フィルムA として用いることが好ましい。なお、本発明において、太陽電池素子の表面とは、太陽電池素子の光が照射される面を意味する
太陽電池素子1としては、単結晶又は多結晶のシリコン結晶系ウェハを用いてなる太陽電池素子、及びGaAs単結晶を用いてなる太陽電子素子などが挙げられる。透明保護材2としては、ガラス板などが挙げられる。また、裏面保護材3としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及びフッ素系樹脂等の合成樹脂からなるプラスチックフィルムなどが挙げられる。
そして、図1に示す太陽電池モジュールの製造方法としては、例えば、太陽電池素子1の表面側に太陽電池用封止フィルムA 及び透明保護材2をこの順で積層し、太陽電池素子1の裏面側に太陽電池用封止フィルムA'及び裏面保護材3をこの順で積層することにより積層体を得、この積層体を減圧下で加熱圧着することにより、太陽電池用封止フィルムA 、A'に含まれるEVAを架橋させる方法が用いられる。すると、太陽電池素子1の表面側及び裏面側に積層した太陽電池用封止フィルムA 、A'が溶融し、太陽電池素子1間の隙間を埋めた後に硬化して太陽電池素子1が太陽電池用封止フィルムA 、A'によって封止される。
上記では、太陽電池素子をその表面側及び裏面側から太陽電池用封止フィルムを用いて積層一体化してなる構造を有する太陽電池モジュールを説明したが、本発明の接着性フィルムは、下記の構造の太陽電池モジュールにも用いることができる。
本発明の接着性フィルムを太陽電池用封止フィルムとして用いてなる次の太陽電池モジュールの縦断面図を図2に示す。
図2に示す太陽電池モジュールは、透明基板5上に、太陽電池セル6が薄膜状に積層一体化されており、この太陽電池セル6上に太陽電池用封止フィルムAを介して裏面保護材4が配設され、薄膜状の太陽電池セル6が積層一体化されている透明基板5と裏面保護材4とが太陽電池用封止フィルムAにより積層一体化されてなる構造を有している。このような構造を有している太陽電池モジュールは、一般的に「薄膜太陽電池」とも呼ばれている。
なお、太陽電池セル6としては、アモルファスシリコン、微結晶シリコン、及びセレン化銅インジウム(CIS)などの化合物半導体を用いてなる太陽電池セル、並びに、CISにガリウムを添加したCIGS、及びカドミウムテルル(CdTe)を用いてなる太陽電池セルなどが挙げられる。透明基板5としては、ガラス板、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなるプラスチックフィルムなどが挙げられる。また、裏面保護材4としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からなるプラスチックフィルムなどが挙げられる。
そして、図2に示す太陽電池の製造方法としては、薄膜状の太陽電池セル6が積層一体化されている透明基板5上に、太陽電池用封止フィルムA 及び裏面保護材4をこの順で積層することにより積層体を得、この積層体を減圧下で加熱圧着することにより、太陽電池用封止フィルムA に含まれるEVAを架橋させる方法が用いられる。
(合わせガラス)
本発明の接着性フィルムは、上述の通り、優れた透明性を長期間に亘って維持することができる。したがって、このような接着性フィルムを合わせガラス用中間膜として用いてなる合わせガラスは、外観不良を発生することなく、長期間に亘って優れた外観を維持することがでる。
本発明の接着性フィルムは、上述の通り、優れた透明性を長期間に亘って維持することができる。したがって、このような接着性フィルムを合わせガラス用中間膜として用いてなる合わせガラスは、外観不良を発生することなく、長期間に亘って優れた外観を維持することがでる。
合わせガラスは、2枚の透明基材がこれらの間に合わせガラス用中間フィルムを介在させた状態で積層一体化されてなる構造を有する。また、合わせガラスの用途に応じて、透明基材は2枚以上用いられてもよい。このような場合、合わせガラスは、2枚以上の透明基材がこれらの間のそれぞれに合わせガラス用中間フィルムを介在させた状態で積層一体化されてなる構造を有する。
透明基材を構成する材料としては、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系樹脂などの合成樹脂が好ましく挙げられる。合わせガラスに用いられる2枚の透明基材は、同一の材料からなるものであっても、異なる材料からなるものであってもよい。例えば、2枚の透明基材が共にガラス板からなる合わせガラスや、2枚の透明基材のうち一方の透明基材がガラス板からなり、他方の透明基材が合成樹脂板からなる合わせガラスであってもよい。
そして、合わせガラスの製造方法としては、2枚以上の透明基材をこれらの間にそれぞれ合わせガラス用中間フィルムを介在させた状態で積層することにより積層体を得、この積層体を減圧下で加熱することにより、合わせガラス用中間フィルムに含まれているEVAを架橋させる方法が用いられる。
本発明の接着性フィルムを合わせガラス用中間膜として用いてなる合わせガラスは、長期間に亘って優れた透明性及び外観を維持することがでる。したがって、このような合わせガラスは、自動車、鉄道車両、船舶などの乗り物の窓ガラスや、住宅やビルなどの建築物の窓ガラスとして好適に用いられる。
以下に、本発明を実施例を用いてより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
(実施例1〜5、比較例1〜3)
以下に示す材料をそれぞれ表1に示す配合量で押出機に供給して100℃にて溶融混練し、押出機の先端に取り付けたTダイから120℃で押出して接着性フィルム(厚み600μm)を得た。
以下に示す材料をそれぞれ表1に示す配合量で押出機に供給して100℃にて溶融混練し、押出機の先端に取り付けたTダイから120℃で押出して接着性フィルム(厚み600μm)を得た。
接着性フィルム材料:
EVA1(酢酸ビニル成分含有量:28重量%、メルトフローレイト:15g/10分)
EVA2(酢酸ビニル成分含有量:33重量%、メルトフローレイト:14g/10分)
EVA3(酢酸ビニル成分含有量:40重量%、メルトフローレイト:2g/10分)
EVA4(酢酸ビニル成分含有量:19重量%、メルトフローレイト:15g/10分)
架橋剤1(n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート)
架橋剤2(2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン)
架橋剤3(t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート)
ヒンダードアミン系光安定剤1(上記式(2)で示される化合物:デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル))
ヒンダードアミン系光安定剤2(下記式(4)で示される化合物:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)
EVA1(酢酸ビニル成分含有量:28重量%、メルトフローレイト:15g/10分)
EVA2(酢酸ビニル成分含有量:33重量%、メルトフローレイト:14g/10分)
EVA3(酢酸ビニル成分含有量:40重量%、メルトフローレイト:2g/10分)
EVA4(酢酸ビニル成分含有量:19重量%、メルトフローレイト:15g/10分)
架橋剤1(n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート)
架橋剤2(2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン)
架橋剤3(t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート)
ヒンダードアミン系光安定剤1(上記式(2)で示される化合物:デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル))
ヒンダードアミン系光安定剤2(下記式(4)で示される化合物:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)
シランカップリング剤(3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)
紫外線吸収剤(2−ヒドロキシ−4−(オクチルオキシ)ベンゾフェノン)
架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート)
紫外線吸収剤(2−ヒドロキシ−4−(オクチルオキシ)ベンゾフェノン)
架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート)
(評価)
実施例及び比較例で作製した接着性フィルムの透明性(全光線透過率及びヘイズ)を下記手順に従って評価した。結果を表1に示す。
実施例及び比較例で作製した接着性フィルムの透明性(全光線透過率及びヘイズ)を下記手順に従って評価した。結果を表1に示す。
(透明性)
一方の面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「離型PETフィルム」と記載する)を2枚用意し、これらの離型PETフィルムを縦20cm×横20cmの正方形状に裁断し、正方形状の離型PETフィルムを得た。また、接着性フィルムを縦15cm×横15cmの正方形状に裁断し、正方形状の接着フィルムを得た。次に、2枚の離型PETフィルムの間の中央部に1枚の接着性フィルムを介在させた状態で、2枚の離型PETフィルムと1枚の接着性フィルムと積層することにより積層体(I)を得た。この時、離型PETフィルムをその離型処理面が正方形状の接着性フィルムと接触するように配置した。そして、積層体(I)を、真空ラミネーターを用いて150℃で−750mmHgまで5分間に亘って減圧した後に、−750mmHgの減圧下で積層体(I)を150℃で20分間に亘って厚み方向に押圧しながら加熱することにより、接着性フィルムに含まれているEVAを架橋させて接着性フィルムを硬化させることにより積層体(I')を得た。
一方の面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「離型PETフィルム」と記載する)を2枚用意し、これらの離型PETフィルムを縦20cm×横20cmの正方形状に裁断し、正方形状の離型PETフィルムを得た。また、接着性フィルムを縦15cm×横15cmの正方形状に裁断し、正方形状の接着フィルムを得た。次に、2枚の離型PETフィルムの間の中央部に1枚の接着性フィルムを介在させた状態で、2枚の離型PETフィルムと1枚の接着性フィルムと積層することにより積層体(I)を得た。この時、離型PETフィルムをその離型処理面が正方形状の接着性フィルムと接触するように配置した。そして、積層体(I)を、真空ラミネーターを用いて150℃で−750mmHgまで5分間に亘って減圧した後に、−750mmHgの減圧下で積層体(I)を150℃で20分間に亘って厚み方向に押圧しながら加熱することにより、接着性フィルムに含まれているEVAを架橋させて接着性フィルムを硬化させることにより積層体(I')を得た。
次に、積層体(I')から離型PETフィルムを剥離して硬化させた接着性フィルムのみを取り出し、この硬化させた接着性フィルムを縦5cm×横5cmの平面正方形状に切断することによって試験片(A)を得た。そして、試験片(A)を、温度121℃、相対湿度85%の雰囲気下、96時間に亘って放置し、放置前及び放置後の試験片(A)の厚み方向における全光線透過率及びヘイズをヘイズメーター(日本電色工業株式会社製 商品名「NDH−300A」)を用いて測定した。
そして、上記と同様の手順に従って、硬化させた接着性フィルムから3枚の試験片(A)を作製し、各試験片(A)の全光線透過率及びヘイズを測定し、その相加平均値を試験片(A)の全光線透過率及びヘイズとする。なお、放置前及び放置後の試験片(A)の全光線透過率及びヘイズは、それぞれ下記評価基準に従って表1に記載した。
(評価基準:全光線透過率)
放置前の試験片(A)について、全光線透過率が93%以上であったものを「○」とし、試験片(A)の全光線透過率が93%未満であったものを「×」とした。また、放置後の試験片(A)について、全光線透過率が91%以上であったものを「○」とし、試験片(A)の全光線透過率が91%未満であったものを「×」とした。
放置前の試験片(A)について、全光線透過率が93%以上であったものを「○」とし、試験片(A)の全光線透過率が93%未満であったものを「×」とした。また、放置後の試験片(A)について、全光線透過率が91%以上であったものを「○」とし、試験片(A)の全光線透過率が91%未満であったものを「×」とした。
(評価基準:ヘイズ)
放置前の試験片(A)について、ヘイズが0.8%未満であったものを「◎」とし、ヘイズが0.8%以上で且つ1.2%未満であったものを「○」とし、ヘイズが1.2%以上であったものを「×」とした。また、放置後の試験片(A)について、ヘイズが15%未満であったものを「◎」とし、ヘイズが15%以上で且つ25%未満であったものを「○」とし、ヘイズが25%以上であったものを「×」とした。
放置前の試験片(A)について、ヘイズが0.8%未満であったものを「◎」とし、ヘイズが0.8%以上で且つ1.2%未満であったものを「○」とし、ヘイズが1.2%以上であったものを「×」とした。また、放置後の試験片(A)について、ヘイズが15%未満であったものを「◎」とし、ヘイズが15%以上で且つ25%未満であったものを「○」とし、ヘイズが25%以上であったものを「×」とした。
A 太陽電池用封止フィルム
A' 太陽電池用封止フィルム
1 太陽電池素子
2 透明保護材
3 裏面保護材
4 裏面保護材
5 透明基板
6 太陽電池セル
A' 太陽電池用封止フィルム
1 太陽電池素子
2 透明保護材
3 裏面保護材
4 裏面保護材
5 透明基板
6 太陽電池セル
Claims (9)
- 架橋剤が、n−ブチル4,4−ジ−(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、及びt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネートよりなる群から選択される少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1に記載の接着性フィルム。
- シランカップリング剤を、エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、0.03〜3重量部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の接着性フィルム。
- 紫外線吸収剤を、エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、0.01〜3重量部含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着性フィルム。
- 架橋助剤を、エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対して、0.01〜3重量部含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の接着性フィルム。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の接着性フィルムからなることを特徴とする太陽電池用封止フィルム。
- 請求項6に記載の太陽電池用封止フィルムを用いてなることを特徴とする太陽電池。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の接着性フィルムからなることを特徴とする合わせガラス用中間フィルム。
- 請求項8に記載の合わせガラス用中間フィルムを用いてなることを特徴とする合わせガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011283086A JP2013133366A (ja) | 2011-12-26 | 2011-12-26 | 接着性フィルム、並びにこれを用いてなる太陽電池用封止フィルム、合わせガラス用中間フィルム、太陽電池及び合わせガラス |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015118980A (ja) * | 2013-12-17 | 2015-06-25 | 三菱樹脂株式会社 | 太陽電池モジュール |
US10841721B2 (en) | 2013-07-11 | 2020-11-17 | Dolby Laboratories Licensing Corporation | Methods and apparatus for decoding encoded HOA signals |
JP7435849B2 (ja) | 2020-11-12 | 2024-02-21 | 大日本印刷株式会社 | 太陽電池モジュール用の封止材シート、それを用いた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールの製造方法 |
-
2011
- 2011-12-26 JP JP2011283086A patent/JP2013133366A/ja active Pending
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