JP2013132769A - 印刷装置 - Google Patents

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裕二 ▲吉▼田
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Abstract

【課題】印刷ヘッドの温度上昇を抑制する。
【解決手段】印刷装置は、印刷媒体に対して相対的に移動してインク滴を吐出する印刷ヘッドを有する。印刷ヘッドは、1又は所定の方向に沿って並んだ2以上のノズルから成る第1のノズルセットと、1又は所定の方向に沿って並んだ2以上のノズルから成り第1のノズルセットと所定の方向に沿って隣接し第1のノズルセットと共にノズル列を形成する第2のノズルセットと、第1のノズルセットに対してノズル列を挟んで位置する2つの側のうち一方の第1の側に配置され、ノズル列に沿って延設された第1の冷却媒体流路と、第2のノズルセットに対して2つの側のうち第1の側とは異なる第2の側に配置され、ノズル列に沿って延設された第2の冷却媒体流路と、ノズル列と交差して配置され第1の冷却媒体流路と第2の冷却媒体流路とを接続する第3の冷却媒体流路と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置の有する印刷ヘッドの冷却に関する。
従来から、印刷装置として、インク吐出機構(ピエゾ式プリンターにおけるピエゾ素子や、サーマル式プリンターにおけるヒーター等)を駆動させてインクを吐出するインクジェット式プリンターが用いられている(特許文献1)。
特開2009−124715号公報
インクジェット式プリンターでは、印刷速度や印刷解像度の向上に伴って、インク吐出機構やインク吐出機構を駆動させるための制御回路の負荷が大きくなる。それゆえ、インク吐出機構や制御回路の温度が上昇して、インク吐出機構および制御回路等を収容する印刷ヘッド全体が昇温する。印刷ヘッドが昇温すると、インク吐出機構や制御回路が破壊されたり、制御回路から正確な波形の信号が出力されずに適切な量のインク滴を吐出できなくなるおそれがある。しかしながら、従来では、印刷ヘッドの昇温の抑制に対して十分な工夫がなされていないのが実情であった。なお、このような問題は、インクジェット式プリンターに限らず、印刷ヘッドを有する任意の印刷装置に共通する問題であった。
本発明は、印刷ヘッドの温度上昇を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷媒体に対して相対的に移動してインク滴を吐出する印刷ヘッドを有する印刷装置であって、前記印刷ヘッドは、1又は所定の方向に沿って並んだ2以上のノズルから成る第1のノズルセットと、1又は前記所定の方向に沿って並んだ2以上のノズルから成り、前記第1のノズルセットと前記所定の方向に沿って隣接し、前記第1のノズルセットと共にノズル列を形成する第2のノズルセットと、前記第1のノズルセットに対して、前記ノズル列を挟んで位置する2つの側のうち一方の第1の側に配置され、前記ノズル列に沿って延設された第1の冷却媒体流路と、前記第2のノズルセットに対して、前記2つの側のうち前記第1の側とは異なる第2の側に配置され、前記ノズル列に沿って延設された第2の冷却媒体流路と、前記ノズル列と交差して配置され、前記第1の冷却媒体流路と前記第2の冷却媒体流路とを接続する第3の冷却媒体流路と、を備える、印刷装置。
適用例1の印刷装置において、印刷ヘッドは、第1のノズルセットに対して第1の側に配置されノズル列に沿って延設された第1の冷却媒体流路と、第2のノズルセットに対して第2の側に配置されノズル列に沿って延設された第2の冷却媒体流路と、ノズル列と交差して配置され第1の冷却媒体流路と第2の冷却媒体流路とを接続する第3の冷却媒体流路とを備えるので、印刷ヘッドにおける冷却媒体の流通経路を長くすることができる。これにより、より多くの冷却媒体を印刷ヘッド内に流通させて、より多くの印刷ヘッドの熱を冷却媒体により奪うことができるので、印刷ヘッドの昇温を抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の印刷装置において、前記第1のノズルセット及び前記第2のノズルセットは、いずれも1つの前記ノズルで構成されている、印刷装置。
このような構成により、第1のノズルセット又は第2のノズルセットが2以上のノズルで構成された場合に比べて、印刷ヘッドにおける冷却媒体の流通経路をより長くすることができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の印刷装置において、前記印刷ヘッドは、さらに、前記インク滴の吐出方向に積層され、それぞれ複数の前記ノズルを形成するノズル形成孔を有する複数の板状部材を備え、前記第1ないし第3の冷却媒体流路は、いずれも前記複数の板状部材のうち少なくとも1つの前記板状部材に形成された溝を用いて形成されている、印刷装置。
このような構成により、複数の板状部材のうち少なくとも1つの板状部材に溝を形成し、かかる溝を用いて第1ないし第3の冷却媒体流路を形成できるので、第1ないし第3の冷却媒体流路を容易に形成することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の印刷装置において、さらに、前記第1ないし第3の冷却媒体流路と接続され、前記第1ないし第3の冷却媒体流路を流れる冷却媒体を冷却する冷却機構を備える、印刷装置。
このような構成により、冷却機構を用いて冷却媒体を冷却することができるので、印刷ヘッドをより効率的に冷却することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、印刷ヘッド冷却装置や、印刷ヘッドの昇温を抑制する方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての印刷装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す印刷装置におけるインクの流通経路及び冷却媒体の流通経路を模式的に示す説明図である。 図2に示すノズルプレートの詳細構成を示す分解斜視図である。 第1実施例における第2板状部材の平面図である。 第2実施例における第2板状部材の平面図である。
A.第1実施例:
A1.印刷装置の全体構成
図1は、本発明の一実施例としての印刷装置の概略構成を示す斜視図である。印刷装置100は、いわゆるオンキャリッジタイプのインクジェット式プリンターであり、キャリッジ10と、駆動ベルト5と、キャリッジモーター2と、ガイド部材6と、紙送りローラー4と、冷却媒体流通管束25と、ポンプ60と、冷却機構50と、主制御回路70と、を備えている。
キャリッジ10は、駆動ベルト5と接続されており、駆動ベルト5の駆動に伴ってガイド部材6に沿って往復動することができる。キャリッジ10は、図示しないフレキシブルケーブルを介して主制御回路70と電気的に接続されている。キャリッジ10は、図示しないインクカートリッジ装着部を備えており、かかるインクカートリッジ装着部においてインクカートリッジを取外し可能に装着することができる。図1に示すように、本実施例では、キャリッジ10には、4つのインクカートリッジ12が装着され得る。4つのインクカートリッジ12としては、例えば、シアン(C),マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色1つずつのインクカートリッジを採用することができる。
駆動ベルト5は、無端ベルトであり、一対のプーリーに架け渡されている。キャリッジモーター2は、駆動ベルト5が架設された一方のプーリーと接続されている。また、キャリッジモーター2は、主制御回路70と電気的に接続されている。キャリッジモーター2は、主制御回路70から出力される駆動信号に基づいてプーリーを回転させることにより、駆動ベルト5を駆動させる。ガイド部材6は、キャリッジ10が所定の方向(主走査方向)に移動するようにキャリッジ10を支持する。紙送りローラー4は、図示しない紙送りモーターから供給される動力により回転駆動し、印刷用紙Pを主走査方向と直交する方向(副走査方向)に搬送する。
冷却媒体流通管束25は、キャリッジ10に搭載されている後述の印刷ヘッドと、冷却機構50との間を接続する複数の冷却媒体流通管から成り、冷却媒体の流通経路として機能する。本実施例では、冷却媒体として水を採用する。ポンプ60は、冷却媒体流通管束25の途中に配置されている。冷却機構50は、冷却媒体流通管束25を介してキャリッジ10(後述の印刷ヘッド)と接続されており、キャリッジ10(後述の印刷ヘッド)から排出される冷却媒体を冷却する。なお、冷却媒体流通管束25、ポンプ60、及び冷却機構50の詳細については後述する。
主制御回路70は、後述の印刷ヘッド、キャリッジモーター2、ポンプ60、冷却機構50、及び図示しない紙送りモーターと、それぞれ電気的に接続されている。主制御回路70は、図示しない紙送りモーターを制御して印刷用紙を所定の速度で搬送させると共に、後述の印刷ヘッド(後述の圧電素子)を制御して、所定量のインク滴を所定のタイミングで吐出させることにより印刷を実行する。また、主制御回路70は、ポンプ60及び冷却機構50を制御することにより、冷却媒体の温度を調整する。
図2は、図1に示す印刷装置におけるインクの流通経路及び冷却媒体の流通経路を模式的に示す説明図である。図2に示すように、キャリッジ10は、装着されている4つのインクカートリッジ12に加えて、インク供給路21と、印刷ヘッド30とを備えている。図2では、図示の都合上、1つのインクカートリッジ12に対応する構成について表しているが、印刷装置100は、他の3つのインクカートリッジ12についても、それぞれ、印刷ヘッド30と後述のファン52とを除き、図2と同様な構成を有している。
各インクカートリッジ12は、インク排出口13を有している。インク排出口13は、インク供給路21と接続されている。インク供給路21は、一端がインクカートリッジ12(インク排出口13)と接続され、他端が印刷ヘッド30と接続されている。インク供給路21は、可撓性を有するチューブにより構成され、例えば、シリコンゴム製チューブにより構成することができる。インクカートリッジ12内のインクは、インク排出口13から排出されてインク供給路21を介して印刷ヘッド30に供給される。
印刷ヘッド30は、いわゆるシリアル方式の印刷を行うヘッド(シリアルヘッド)である。図2に示すように、印刷ヘッド30は、ノズルプレート36と、インク貯留室32と、圧力発生室34と、インク通路33と、圧電素子31とを備えている。なお、図2では、図示の都合上、1つのノズル35のみ表し、また、この1つのノズル35に対応する圧力発生室34、インク通路33及び圧電素子31を表している。
ノズルプレート36は、印刷ヘッド30の底部(印刷用紙Pと向かい合う部分)に配置され、印刷ヘッド30の基材と接合されている。ノズルプレート36は、多数のノズル35が形成された薄板状部材であり、互いにほぼ同じ大きさの2枚の板状部材(第1板状部材36a及び第2板状部材36b)が積層された構成を有している。ノズルプレート36は、内部に冷却媒体流通路40を有している。冷却媒体流通路40は、冷却媒体流通管束25と接続されている。なお、ノズルプレート36の詳細構成については後述する。
インク貯留室32は、インク供給路21及びインク通路33に、それぞれ接続されている。インク貯留室32は、インクカートリッジ12から供給されるインクを一時的に貯留する。圧力発生室34は、ノズル35およびインク通路33と接続されており、インク通路33から供給されるインクをノズル35に供給する。インク通路33は、インク貯留室32および圧力発生室34と接続されており、インク貯留室32から供給されるインクを圧力発生室34に供給する。インク通路33を構成する側面のうち圧電素子31と接触する側面は、可撓性を有する。なお、インク貯留室32やインク通路33や圧力発生室34は、印刷ヘッド30の基材に溝を設けたり、空洞を設けることにより形成することができる。
圧電素子31は、インク通路33の一側面(前述の可撓性を有する側面)に接して配置されている。圧電素子31は、容量性負荷であるピエゾ素子であり、図示しない電極間に所定時間幅の電圧が印加された際にたわんでインク通路33を変形(収縮)させる。このたわみ分に相当する量のインクが圧力発生室34からノズル35に供給され、ノズル35からインク滴として吐出される。
冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23は、前述の冷却媒体流通管束25を構成する。冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23は、いずれも一端が冷却機構50(後述の熱交換部51)に接続され、他端がノズルプレート36に接続されている。冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23は、いずれもインク供給路21と同様に、可撓性を有するチューブ(例えば、シリコンゴム製チューブ)により構成される。ポンプ60は、冷却媒体排出管23の途中に配置されており、ノズルプレート36から排出された冷却媒体を、冷却機構50(後述の熱交換部51)へと送り出す。
冷却機構50は、熱交換部51とファン52とを備えており、印刷ヘッド30から排出された冷却媒体を冷却する。熱交換部51は、冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23とそれぞれ接続されている。熱交換部51は、冷却媒体排出管23から供給される冷却媒体と外気との間で熱交換を行い、熱交換後の冷却媒体を冷却媒体供給管22へと排出する。本実施例では、熱交換部51は、熱伝導率の高い基材で形成されたケースと、ケース内に形成されたサーペンタイン型の流路とを有している。かかるケースの基材としては、冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23の基材(例えば、シリコンゴム)よりも熱伝導率が高い基材、例えば、アルミニウム、銅やステンレス鋼などの他の金属を採用することもできる。
ファン52は、熱交換部51の近傍に配置され、図示しないモーターにより回転され、熱交換部51に向けて送風する。冷却媒体の熱は、冷却媒体が熱交換部51内の流路を通過する際に、熱交換部51のケースを介して外気へと放出される。
上記構成を有する印刷装置100には、印刷ヘッド30(ノズルプレート36)と冷却機構50とを結ぶ冷却媒体の循環路が形成されている。かかる循環路の経路は、具体的には、以下の通りである。まず、冷却機構50において冷却された冷却媒体が冷却媒体供給管22を通ってノズルプレート36に供給される。ノズルプレート36に供給された冷却媒体は、ノズルプレート36内の冷却媒体流通路40を通って冷却媒体排出管23に排出される。冷却媒体排出管23に排出された冷却媒体は、ポンプ60により熱交換部51に送り込まれて熱交換部51において冷却される。このように、印刷装置100では、循環路に沿って冷却媒体を循環させると共に、冷却媒体を冷却機構50において冷却させることにより、印刷ヘッド30の昇温を抑制することができる。
A2.ノズルプレートの詳細構成:
図3は、図2に示すノズルプレートの詳細構成を示す分解斜視図である。ノズルプレート36は、インクの吐出方向に積層された第1板状部材36a及び第2板状部材36bにより構成される。第1板状部材36a及び第2板状部材36bは、例えば、ステンレス鋼の薄板により形成することができる。第1板状部材36aは、厚さ方向に貫通する多数のノズル形成孔35aを有する。同様に、第2板状部材36bは、厚さ方向に貫通する多数のノズル形成孔35bを有する。これらノズル形成孔35a及びノズル形成孔35bは、第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、ノズル35を形成する。
第2板状部材36bは、各ノズル形成孔35bの間を縫って蛇行するサーペンタイン形状の溝40bを有している。換言すると、第2板状部材36bは、サーペンタイン形状の溝40bと、溝40bの各凹形部分にそれぞれ1つずつ配置されたノズル形成孔35bとを有している。第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、第1板状部材36aにおける第2板状部材36bとの当接面Saと溝40bとで囲まれた空間により冷却媒体流通路40が形成される。溝40bは、冷却媒体流入口形成部41と、冷却媒体排出口形成部42とを有している。冷却媒体流入口形成部41は、第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、第1板状部材36aの当接面Saと共に、冷却媒体流通路40における冷却媒体の流入口を形成する。同様に、冷却媒体排出口形成部42は、第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、第1板状部材36aの当接面Saと共に、冷却媒体流通路40における冷却媒体の排出口を形成する。
図4は、第1実施例における第2板状部材の平面図である。図4に示すように、第2板状部材36bには、長手方向(方向Dx)に並んだ多数のノズル形成孔35bから成るノズル形成孔列が4つ形成されている。
溝40bは、第1共通流路形成部A4と、第2共通流路形成部A5と、各ノズル孔列に対応する4つの蛇行流路形成部A6とを有している。第1共通流路形成部A4は、冷却媒体流入口形成部41を端部として有しており、冷却媒体流入口形成部41から供給された冷却媒体を各蛇行流路形成部A6に導く。第2共通流路形成部A5は、冷却媒体排出口形成部42を端部として有しており、各蛇行流路形成部A6から排出された冷却媒体を冷却媒体排出口形成部42を介して冷却媒体排出管23へと排出する。
各蛇行流路形成部A6は、第1流路形成部A1と、第2流路形成部A2と、第3流路形成部A3との組が複数連なって形成されている。第1流路形成部A1は、第1のノズル形成孔セットS1に対して、ノズル列Cxを挟んで位置する2つの側のうち、一方の側(本実施例では第1の側)に配置され、ノズル列Cxに沿って延設されている。本実施例において第1のノズル形成孔セットS1は、1つのノズル形成孔35bから成る。第2流路形成部A2は、第2のノズル形成孔セットS2に対して前述の第1の側とは反対の第2の側に配置され、ノズル列Cxに沿って延設されている。本実施例において第2のノズル形成孔セットS2は、1つのノズル形成孔35bから成る。第2のノズル形成孔セットS2を構成するノズル形成孔35bは、第1のノズル形成孔セットS1を構成するノズル形成孔35bの隣りに位置する。第3流路形成部A3は、ノズル列Cxと交差して配置され、第1流路形成部A1と第2流路形成部A2とを接続する。
このような形状を有する蛇行流路形成部A6は、第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、第1板状部材36aの当接面Saと共に、各ノズル35の間を通りつつ方向Dxに沿って延びたサーペンタイン形状の冷却媒体流路を形成する。なお、第1流路形成部A1は、第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、第1板状部材36aの当接面Saと共に、第1のノズルセット(1つのノズル35)に対して第1の側に配置され、ノズル列Cxに沿って延設された第1の冷却媒体流路を形成する。同様に、第2流路形成部A2は、第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、第1板状部材36aの当接面Saと共に、第2のノズルセット(第1のノズルセットを構成するノズル35の隣りに位置する1つのノズル35)に対して第2の側に配置され、ノズル列Cxに沿って延設された第2の冷却媒体流路を形成する。第3流路形成部A3は、第1板状部材36a及び第2板状部材36bが積層された状態において、第1板状部材36aの当接面Saと共に、ノズル列Cxと交差して配置され、第1の冷却媒体流路と第2の冷却媒体流路とを接続する第3の冷却媒体流路を形成する。
冷却媒体流通路40がサーペンタイン形状の冷却媒体流路を有することにより、ノズルプレート36内における冷却媒体の流通経路を長くすることができる。これにより、より多くの冷却媒体をノズルプレート36内に流通させることができ、より多くのノズルプレート36の熱を冷却媒体によって奪うことができる。
A3.印刷ヘッドの冷却:
高速印刷又は高解像度印刷を行う際、圧電素子31は、たわみ動作を高速に行うために発熱量が増加する。圧電素子31の発熱量の増加に伴って圧電素子31と接する印刷ヘッド30の基材が昇温し、印刷ヘッド30の基材と接合されているノズルプレート36も昇温する。ノズルプレート36において、冷却媒体の流入口(冷却媒体流入口形成部41)から供給された冷却媒体は、各ノズル35の間を蛇行しながら流れて、冷却媒体の排出口(冷却媒体排出口形成部42)から排出される。冷却媒体は、冷却媒体流通路40を通る間にノズルプレート36から熱が供給されて昇温する。
冷却媒体流通路40において昇温した冷却媒体は、ノズルプレート36から排出された後、ポンプ60の動作によって熱交換部51に供給される。熱交換部51に供給された冷却媒体は、熱交換部51のケースを介して大気との間で熱交換を行う。このとき、熱交換部51のケースにはファン52から送られる風が当たっているので、熱交換部51の近傍における大気温度は、熱交換部51内の冷却媒体温度よりも低い。したがって、熱交換部51において冷却媒体の熱は大気に放出され、冷却媒体は冷却される。熱交換部51において冷却された冷却媒体は、冷却媒体供給管22を介して印刷ヘッド30(ノズルプレート36)に戻り、再び冷却媒体流通路40に供給される。
このようにして、冷却媒体流通路40には、冷却機構50で冷却された冷却媒体が連続的に供給されるので、圧電素子31の駆動により生じた熱は、冷却媒体によって熱交換部51に連続的に運ばれて大気へと放出される。したがって、印刷ヘッド30の昇温が継続的に抑制される。なお、本実施例において、「印刷ヘッド30の昇温の抑制」とは、印刷ヘッド30の温度を同じ温度で維持することや、印刷ヘッド30の温度の上昇度合い(圧電素子31が同じだけ駆動した場合の単位時間当たりの上昇温度)を、循環路における冷却媒体の循環及び冷却機構50による冷却媒体の冷却を行わない場合に比べて低減させることを意味する。
以上説明したように、印刷装置100では、ノズルプレート36内の冷却媒体流通路40が、各ノズル35の間を通りつつノズル35列に沿って延びたサーペンタイン形状の冷却媒体流路を有するので、ノズルプレート36内における冷却媒体の流通経路を長くすることができる。これにより、より多くの冷却媒体をノズルプレート36内に流通させて、より多くのノズルプレート36の熱を冷却媒体によって奪うことができるので、印刷ヘッド30の昇温を抑制することができる。
加えて、ノズルプレート36に冷却媒体流通路40を設けることにより、印刷ヘッド30の基材に冷却媒体流路を設ける構成に比べて、より長い流路を形成することができる。これは、印刷ヘッド30の基材は、圧電素子31やインク貯留室32やインク通路33等を形成するために多くの領域が使用されるので、冷却媒体流路用に確保可能な領域が、ノズルプレート36に比べて小さいからである。また、冷却媒体流通路40を、第2板状部材36bに設けた溝40bと第1板状部材36aの当接面Saとで囲まれた空間として形成するので、これら2つの板状部材36a,36bとは異なる部材を用いて冷却媒体流通路40を形成する構成に比べて、容易に構成することができると共に印刷装置100の製造コストを抑えることができる。
B.第2実施例:
図5は、第2実施例における第2板状部材の平面図である。第2実施例の印刷装置は、第2板状部材136bに形成された溝140bの形状において、第1実施例の印刷装置100と異なり、他の構成は、第1実施例の印刷装置100と同じである。
図5に示すように、第2実施例において、第2板状部材136bに形成された溝140bは、各ノズル形成孔列に対応する4つの蛇行流路形成部A16を有している。第2実施例の蛇行流路形成部A16は、第1のノズル形成孔セットS11及び第2のノズル形成孔セットS12が、いずれも隣り合う2つのノズル形成孔35bにより構成されている点と、第1のノズル形成孔セットS11に対応する第1流路形成部A11が第2の側に配置されている点と、第2のノズル形成孔セットS12に対応する第2流路形成部A12が第1の側に配置されている点とにおいて、第1実施例の蛇行流路形成部A6と異なり、他の構成は、蛇行流路形成部A6と同じである。
第2実施例では、第1板状部材36a及び第2板状部材136bが積層された状態において、ノズル列方向(方向Dx)に沿って並んだ2つのノズル35毎に、隣接する2つのノズル35の間を通りつつノズル列に沿って延設されたサーペンタイン形状の冷却媒体流路がノズルプレート36内に形成される。以上の構成を有する第2実施例の印刷装置は、第1実施例の印刷装置100と同様な効果を有する。
C.変形例:
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
各実施例における印刷装置の構成は、あくまでも一例であり、種々変形可能である。例えば、各実施例の印刷装置は、いわゆるシリアルプリンターであったが、これに代えて、ライン方式の印刷を行ういわゆるラインプリンターを採用することもできる。また、各実施例における印刷装置は、インク吐出機構としてピエゾ素子を用いるいわゆるピエゾ式のプリンターであったが、ピエゾ式のプリンターに代えて、インク吐出機構としてヒーターを用いるいわゆるサーマル式プリンターを採用することもできる。各実施例では、印刷用紙Pが搬送されていたが、これに代えて、印刷用紙Pが固定配置され、印刷ヘッド30が副走査方向に搬送される構成を採用することができる。すなわち、一般には、印刷ヘッドが印刷用紙に対して相対的に移動する任意の構成を、本発明の印刷装置に採用することができる。また、各実施例において、キャリッジ10に搭載されるインクカートリッジ12の数は4つであったが、4つに限らず、任意の数とすることもできる。また、各実施例で用いられる冷却媒体は水であったが、不凍液など任意の液体や、空気や窒素など任意の気体を採用することができる。また、各実施例において、冷却機構50(熱交換部51及びファン52)は、キャリッジ10とは異なる位置に配置されていたが、これに代えて、キャリッジ10に搭載することもできる。また、各実施例では、インクカートリッジ12は、印刷装置の内部に配置され、印刷装置の一部を構成していたが、これに代えて、インクカートリッジ12を印刷装置の外部に配置し、印刷装置と別体の装置(例えばインクタンク)として構成することもできる。
C2.変形例2:
第1実施例では、第1のノズル形成孔セットS1及び第2のノズル形成孔セットS2は、いずれも1つのノズル形成孔35bにより構成されていた。また、第2実施例では、第1のノズル形成孔セットS11及び第2のノズル形成孔セットS12は、いずれも2つのノズル形成孔35bにより構成されていた。しかしながら、本発明は、これらの例に限定されるものではない。第1のノズル形成孔セットS1,S11を、任意の数のノズル形成孔35bにより構成することができる。同様に、第2のノズル形成孔セットS2,S12を、任意の数のノズル形成孔35bにより構成することができる。この場合において、第1のノズル形成孔セットS1,S11と、第2のノズル形成孔セットS2,S12とで、互いに異なる数のノズル形成孔35bにより構成することもできる。
C3.変形例3:
各実施例では、冷却機構50は、熱交換部51とファン52とで構成されていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、ファン52に代えて、ペルチェ素子を用いる構成とすることもできる。この構成では、例えば、ペルチェ素子を、熱交換部51と接して又は近接して配置して、ペルチェ素子により熱交換部51(の表面)を冷却することにより、熱交換部51内部の冷却媒体を冷却することもできる。また、例えば、ファン52を省略し、熱交換部51にフィンを設ける構成を採用することもできる。この構成においてもフィンにより放熱が促進されるので、熱交換部51内部の冷却媒体を冷却することができる。また、例えば、単にファン52を省略するだけの構成を採用することもできる。この構成においても、熱交換部51の構成部材として、熱交換部51内の流路とは異なる他の流路(冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23)を構成する部材(例えば、シリコンゴム)に比べてより高い熱伝導率の材料を用いることにより、他の流路(流路表面を介して冷却媒体と大気との熱交換が行われる)に比べて、冷却効率を高めることができる。なお、各実施例において、冷却機構50を省略することもできる。かかる構成においても、冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23において、冷却媒体と大気との熱交換を行うことができる。
C4.変形例4:
各実施例では、ノズルプレート36は、積層された2枚の板状部材により形成されていたが、1枚や3枚以上など、積層された任意の数の板状部材により形成することもできる。なお、複数の板状部材を用いてノズルプレート36を形成することにより、各実施例のように、ノズルプレート36内に冷却媒体流通路40を容易に形成することができる。また、各実施例では、第1板状部材36aには溝を設けていなかったが、第1板状部材36aにも溝を設けることもできる。例えば、第1板状部材36aにおいて、第2板状部材36bの溝40bに対応する位置に、溝40bと同じ形状の溝を設けることもできる。このような構成により、冷却媒体流通路40の断面積を大きくすることができるので、より多くの冷却媒体をノズルプレート36内に流通させることができる。
C5.変形例5:
各実施例では、冷却媒体流通管束25(冷却媒体供給管22及び冷却媒体排出管23)は、印刷ヘッド30においてノズルプレート36と接続されていたが、ノズルプレート36に代えて、印刷ヘッド30の基材と接続することもできる。この構成では、印刷ヘッド30の基材と冷却媒体流通路40とを接続する冷却媒体の流路を設けることが好ましい。
100…印刷装置
2…キャリッジモーター
4…紙送りローラー
5…駆動ベルト
6…ガイド部材
10…キャリッジ
12…インクカートリッジ
13…インク排出口
21…インク供給路
22…冷却媒体供給管
23…冷却媒体排出管
25…冷却媒体流通管束
30…印刷ヘッド
31…圧電素子
32…インク貯留室
33…インク通路
34…圧力発生室
35…ノズル
36…ノズルプレート
36a…第1板状部材
36b…第2板状部材
50…冷却機構
51…熱交換部
52…ファン
60…ポンプ
70…主制御回路
P…印刷用紙
35a…ノズル形成孔
35b…ノズル形成孔
40…冷却媒体流通路
40b…溝
41…冷却媒体流入口形成部
42…冷却媒体排出口形成部
136b…第2板状部材
140b…溝
A1…第1流路形成部
A2…第2流路形成部
A3…第3流路形成部
A4…第1共通流路形成部
A5…第2共通流路形成部
A6…蛇行流路形成部
S1…第1のノズル形成孔セット
S2…第2のノズル形成孔セット
Cx…ノズル列
Dx…長手方向(ノズル列に沿った方向)
A11…第1流路形成部
A12…第2流路形成部
A16…蛇行流路形成部
S11…第1のノズル形成孔セット
S12…第2のノズル形成孔セット
Sa…当接面

Claims (4)

  1. 印刷媒体に対して相対的に移動してインク滴を吐出する印刷ヘッドを有する印刷装置であって、
    前記印刷ヘッドは、
    1又は所定の方向に沿って並んだ2以上のノズルから成る第1のノズルセットと、
    1又は前記所定の方向に沿って並んだ2以上のノズルから成り、前記第1のノズルセットと前記所定の方向に沿って隣接し、前記第1のノズルセットと共にノズル列を形成する第2のノズルセットと、
    前記第1のノズルセットに対して、前記ノズル列を挟んで位置する2つの側のうち一方の第1の側に配置され、前記ノズル列に沿って延設された第1の冷却媒体流路と、
    前記第2のノズルセットに対して、前記2つの側のうち前記第1の側とは異なる第2の側に配置され、前記ノズル列に沿って延設された第2の冷却媒体流路と、
    前記ノズル列と交差して配置され、前記第1の冷却媒体流路と前記第2の冷却媒体流路とを接続する第3の冷却媒体流路と、
    を備える、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記第1のノズルセット及び前記第2のノズルセットは、いずれも1つの前記ノズルで構成されている、印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
    前記印刷ヘッドは、さらに、前記インク滴の吐出方向に積層され、それぞれ複数の前記ノズルを形成するノズル形成孔を有する複数の板状部材を備え、
    前記第1ないし第3の冷却媒体流路は、いずれも前記複数の板状部材のうち少なくとも1つの前記板状部材に形成された溝を用いて形成されている、印刷装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、さらに、
    前記第1ないし第3の冷却媒体流路と接続され、前記第1ないし第3の冷却媒体流路を流れる冷却媒体を冷却する冷却機構を備える、印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7516855B2 (ja) 2019-07-23 2024-07-17 株式会社リコー 液体を吐出する装置

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