JP2013132737A - 回転加工方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削、研削等の回転加工において、簡単な方法で仕上寸法精度及び真円度を高める。
【解決手段】円筒状のワークWの一端側の外周面1Aを主軸の3つの爪部8によって把持し、ワークWを回転させながら、他端側の外周面1Bを切削する。このとき、爪部8で把持された位置A、B、Cは、僅かに弾性変形して切削代が小さくなり、切削後、爪部8の把持を解除すると僅かに外側に膨らむ。ワークWを反転させ、切削した他端側の外周面1Bを爪部8で把持し、ワークWを回転させながら、その一端側の外周面1Aを切削加工する。このとき、ワークWの他端側の外周面1Bの膨らんだ位置A、B、Cの間の凹んだ位置D、E、Fを爪部8で把持することにより、一端側の外周面1Aの弾性変形を小さくすることができ、仕上寸法精度及び真円度を高めることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、円筒状、円柱状等の円形断面の外周面を有するワークを回転させながら切削、研削等の機械加工を行なう回転加工方法及び装置に関するものである。
一般的に、旋盤によってワークを切削加工する場合、ワークを主軸にチャックしたとき、チャックの把持力によってワークが僅かに弾性変形した状態で切削が行われる。このため、加工後にチャックを解放すると、変形が復元することにより、切削部に歪が生じて真円度が低下する。特に、ワークの軸方向長さが短い場合、チャックによる弾性歪の影響が大きい。
そこで、例えば、特許文献1には、NC旋盤による切削加工において、チャックによるワークの変形に応じて、切削工具のワーク径方向の送りを制御することにより、加工後にチャックを解放したとき、切削面が真円となるようにして切削精度を高める技術が開示されている。
特許第2686844号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものでは、主軸によるワークの回転に同期して工具のワーク径方向の送りを制御するため、NC旋盤による工具の送りの精密な制御が必要であり、制御が非常に複雑になる。
本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、切削、研削等の回転加工において、簡単な方法で仕上寸法精度を高めることができる回転加工方法及び装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る回転加工方法は、円形断面の外周面を有するワークの一端側の外周面を複数の爪部によって把持し、前記ワークを回転させながら、その他端側の外周面を機械加工した後、前記ワークを反転させて、その他端側の外周面を複数の前記爪部によって把持し、前記ワークを回転させながら、その一端側の外周面を機械加工する回転加工方法において、複数の前記爪部によって前記ワークの他端側を把持する際、前記ワークの一端側の外周面の把持位置とは円周方向において異なる位置を把持することを特徴とする。
また、本発明に係る回転加工装置は、複数の爪部によって円形断面の外周面を有するワークの一端側の外周面を把持してワークを回転させる主軸と、回転する前記ワークの外周面を機械加工する工具と、前記ワークを把持して反転させ、前記ワークの他端側の外周面を前記主軸の複数の爪部によって把持させるローダ手段とを備え、
複数の前記爪部によって前記ワークの一端側の外周面を把持して、前記ワークを回転させながらその他端側の外周面を前記工具で機械加工した後、前記ローダ手段によって前記ワークを反転させ、複数の前記爪部により、該ワークの他端側の外周面を一端側の外周面の把持位置とは円周方向において異なる位置で把持し、前記ワークを回転させながらその一端側の外周面を前記工具で機械加工することを特徴とする。
(発明の態様)
以下に、本発明において特許請求が可能と認識される発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の(1)乃至(8)の内容が請求項1乃至8に対応する。
(1)円形断面の外周面を有するワークの一端側の外周面を複数の爪部によって把持し、前記ワークを回転させながら、その他端側の外周面を機械加工した後、前記ワークを反転させて、その他端側の外周面を複数の前記爪部によって把持し、前記ワークを回転させながら、その一端側の外周面を機械加工する回転加工方法において、複数の前記爪部によって前記ワークの他端側を把持する際、前記ワークの一端側の外周面の把持位置とは円周方向において異なる位置を把持することを特徴とする回転加工方法。
ここで、機械加工とは、切削、研削、その他の同様な機械加工を含む概念である。
これにより、複数の爪部によってワークの他端側の外周面を把持したとき、ワークの変形量が小さくなるので、ワークの一端側の外周面の機械加工の精度及び真円度を高めることができる。
(2)(1)の構成において、複数の前記爪部は、円周方向に沿って等間隔で配置され、複数の前記爪部によって前記ワークの他端側を把持する際、複数の前記爪部による前記ワークの一端側の外周面の把持位置の円周方向における中央部を把持することを特徴とする回転加工方法。
(3)(1)又は(2)の構成において、前記ワークの他端側の外周面を機械加工した後、前記ワークをその他端側を把持してワーク保持手段によって受取り、前記ワークの一端側をローダ手段によっては把持して前記ワークを反転させ、前記ワークの他端側の外周面を複数の前記爪部によって把持することを特徴とする回転加工方法。
これにより、ワークの軸方向の寸法が小さい場合でも、ワークを反転させて複数の爪部によって把持することができる。
(4)(1)乃至(3)のいずれかの構成において、前記機械加工は、切削加工であることを特徴とする回転加工方法。
(5)複数の爪部によって円形断面の外周面を有するワークの一端側の外周面を把持してワークを回転させる主軸と、回転する前記ワークの外周面を機械加工する工具と、前記ワークを把持して反転させ、前記ワークの他端側の外周面を前記主軸の複数の爪部によって把持させるローダとを備え、
複数の前記爪部によって前記ワークの一端側の外周面を把持して、前記ワークを回転させながらその他端側の外周面を前記工具で機械加工した後、前記ローダ手段によって前記ワークを反転させ、複数の前記爪部により、該ワークの他端側の外周面を一端側の外周面の把持位置とは円周方向において異なる位置で把持し、前記ワークを回転させながらその一端側の外周面を前記工具で機械加工することを特徴とする回転加工装置。
ここで、機械加工とは、切削、研削を含む概念であり、工具は、刃物、砥石を含む。
これにより、複数の爪部によってワークの他端側の外周面を把持したとき、ワークの変形量が小さくなるので、ワークの一端側の外周面の機械加工の精度及び真円度を高めることができる。
(6)(5)の構成において、複数の前記爪部は、円周方向に沿って等間隔で配置され、前記爪部によって前記ワークの他端側を把持する際、複数の前記爪部による前記ワークの一端側の外周面の把持位置の円周方向における中央部を把持することを特徴とする回転加工装置。
(7)(5)又は(6)の構成において、前記ローダ手段は、複数の前記爪部によって把持された前記ワークの他端側を把持して該ワークを前記主軸から受取るワーク保持手段と、前記ワーク保持手段に把持された前記ワークの一端側を把持し、該ワークを反転させて、その他端側を複数の前記爪部によって把持させることを特徴とする回転加工装置。
これにより、ワークの軸方向の寸法が小さい場合でも、ワークを反転させて複数の爪部によって把持することができる。
(8)(5)乃至(7)のいずれかの構成において、前記工具は、切削工具であることを特徴とする回転加工装置。
本発明に係る回転加工方法及び装置によれば、切削、研削等の回転加工において簡単な方法で仕上寸法精度を高めることができる
本発明の一実施形態に係る回転加工装置の概略構成を斜視図である。 図1に示す回転加工装置によって切削(旋削)加工されるワークの縦断面図である。 図1に示す回転加工装置によって図2に示すワークを切削加工する際の加工工程を示す説明図である。 図1に示す回転加工装置の主軸のチャックの爪部及びワーク保持機構のサブチャックの爪部によって図2に示すワークを把持した状態を示す正面図である。 図1に示す回転加工装置において、図2に示すワークの一端側及び他端側の外周面を主軸のチャックの爪部によって把持した状態を示す説明図である。 図2に示すワークの一端側の外周面の切削加工後の真円度を示すグラフ図である。 図2に示すワークの一端側の端面の切削加工後の平面度を示すグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る回転加工装置の要部の概略構成を図1に示し、ワークの縦断面図を図2に示す。
図2に示すように、本実施形態に係るワークWは、自動車の変速機等に使用される歯車用の粗形材であって、円形断面の一端側及び他端側の外周面1A、1Bを有する軸方向の寸法が短い円筒部1と、円筒部1の内周部の軸方向中間部に形成されたフランジ部2とを有する断面形状が略T字形の環状部材である。ワークWは、歯車の歯形が形成される前に、円筒部1の一端側の外周面1A、他端側の外周面1B、一端側の端面1C、他端側の端面1D、フランジ部2の一端側の端面2A、他端側の端面2B、及び、内周面2Cが切削加工される。
図1に示すように、本実施形態に係る回転加工装置3は、ワークWを上述のように切削加工するための自動旋盤であって、主軸4と、主軸4からワークWを受取って保持するワーク保持機構5(一部のみ図示する)と、ワーク保持機構5からワークWを受取って反転させて主軸4にセットする自動ローダ6(ローダ手段)と、ワークWを切削するための送り機構を有する切削工具(図示せず)とを備えている。
主軸4は、チャック7によってワークWを把持する。チャック7は、ワークWの外周面1A、1Bを把持する3つの爪部8、及び、ワークWの端面に1C、1Dに当接する突き当て部9(図3A参照)を有している。爪部8は、円周方向に沿って等間隔(中心角120°)で配置され、それぞれがチャック7の径方向に沿って移動可能であり、ワークWの外周面1A、1Bに押圧されて、ワークWを主軸4の回転軸R上に位置決めする。このとき、突き当て部9がワークWの端面に当接することにより、ワークWを軸方向に位置決めする。また、主軸4は、主軸オリエンテーション機能を有しており、チャック7でワークWを把持する際、ワークWに対するチャック7(爪部8)の回転軸R回りの回転位置(位相)を調整できるようになっている。
ワーク保持機構5は、主軸4に対向して回転軸R上に配置され、ワークWのフランジ部2の開口に挿入されて、拡開してワークWを把持するサブチャック10を備えている。サブチャック10は、図3(B)及び図4(B)に示すように、円周方向に沿って等間隔(中心角120°)で配置されて、それぞれが径方向に移動可能な3つの爪部11を有している。そして、3つの爪部11をワークWのフランジ部2の開口に挿入して拡開することにより、ワークWを把持する。このとき、ワークWの端面を突き当て部12(図3(B)参照)に当接させてワークWを軸方向に位置決めする。サブチャック10は、主軸4に対して、回転軸R上を進退動可能に設けられ、主軸4のチャック7からワークWを受取るようになっている。なお、サブチャック10は、ワークWの他端側の外周面1Bを把持するものでもよい。
自動ローダ7は、ワークWの外周部を把持するハンド13を備え、ハンド13は、主軸の回転軸Rに沿ったX軸方向、X軸に直交するY軸方向(水平方向)、X軸及びY軸に直交するZ軸方向(鉛直方向)に移動可能であり、更に、Z軸回りに回転可能となっている。そして、自動ローダ6は、ハンド13によってワークWを把持し、ワーク保持機構5からワークWを受取り、また、主軸4のチャック7にワークWを受け渡すようになっている。
切削工具(図示せず)は、主軸4の回転軸Rに対して適宜の方向に送られ、主軸4によって回転するワークWの円筒部1の一端側の外周面1A、他端側の外周面1B、両端面1C、1D、フランジ部2の両端面2A、2B、及び、内周面2Cを切削する。
次に、回転加工装置3によりワークWを切削加工する工程について説明する。
図3(A)及び図4(A)に示すように、先ず、主軸4のチャック7の3つの爪部8によってワークWの一端側の外周面1Aを把持し、ワークWを回転させながら、切削工具を送り、ワークWの円筒部1の他端側の外周面1B、端面1C、フランジ部2の端面2A及内周面2Cを順次切削する(図2において、切削部をクロスハッチングで示す)。
その後、図3(B)及び図4(B)に示すように、ワーク保持機構5のサブチャック10を回転軸Rに沿って移動させ、主軸4のチャック7に把持されたワークWのフランジ部2の開口にサブチャック10の爪部11を挿入して拡開させ、ワークWを把持する。主軸4のチャック7による把持を解除し、ワークWを主軸4のチャック7からワーク保持機構5のサブチャック10に受け渡して、サブチャック10を後退させる。そして、サブチャック10によって把持されたワークWの一端側の外周面1Aを自動ローダ6のハンド13によって把持し、サブチャック10の爪部11による把持を解除して、ワークWをワーク保持機構5のサブチャック10から自動ローダ6のハンド13に受け渡す。
図3(C)に示すように、ワークWを把持した自動ローダ6のハンド13をZ軸回りに180°回転させてワークWを反転させ、主軸4のチャック7に向ってX軸方向に移動させ、ワークWの切削加工された他端側の外周面1Bを主軸4のチャック7によって把持し、ワークWの他端側の端面1Dを突き当て9に当接させる。そして、自動ローダ6のハンド13の把持を解除し、自動ローダ6のハンド13から主軸4のチャック7にワークWを受け渡す。
このとき、複数の爪部8によって、ワークWの切削加工された他端側の外周面1Bを把持する際、ワークWの一端側の外周面1Aの把持位置A、B、Cとは円周方向において異なる位置を把持する。主軸4の主軸オリエンテーション機能を用いて、爪部8によるワークWの一端側の外周面1Aの把持位置A、B、C(図5(A)参照)に対して、爪部8の中心角120°の2分の1である中心角60°だけ回転位置(位相)が異なる位置D、E、Fを爪部8により把持する(図5(B)参照)。すなわち、爪部8によるワークWの一端側の外周面1Aの把持位置A、B、Cの円周方向における中央部を把持する。
そして、主軸4によってワークWを回転させながら、切削工具を送り、ワークWの円筒部1の一端側の外周面1A、端面1C及びフランジ部2の端面2Aを順次切削する。
このようにして、ワークWの一端側の外周面1A、他端側の外周面1B、一端側の端面1C、他端側の端面1D、フランジ部2の一端側の端面2A、他端側の端面2B及び内周面2Cを順次切削することができる。このとき、ワークWの軸方向の長さが短い場合でも、一端側を切削したワークWを一旦、ワーク保持機構5のサブチャック10によって保持することにより、自動ローダ6のハンド13によってワークWの一端側の外周面1Aを把持することができるので、ハンド13をZ軸回りに回転させてワークWを反転させることにより、ワークWの他端側の外周面1Bを主軸4のチャック7の爪部8によって把持することができる。
次に、ワークWの一端側の外周面1Aの切削加工について説明する。
図3(A)及び図5(A)を参照して、ワークWの他端側の外周面1Bを切削する際、一端側の外周面1Aが3つの爪部8によって把持されているので、爪部8によって把持されている位置A、B、Cが僅かに弾性変形して凹む。この状態で切削加工が行なわれると、位置A、B、Cの切削代(図5(A)においてクロスハッチングで示す)は小さくなる。その後、爪部8による把持が解放されると、位置A、B、Cが僅かに膨らむことになる。
そして、図3(C)及び図5(B)を参照して、ワークWをワーク保持機構5及び自動ローダ6を用いて反転させて、ワークWの切削加工された他端側の外周面1Bを主軸4のチャック7の爪部8によって把持する際、爪部8によるワークWの一端側の外周面1Aの把持位置A、B、Cに対して、爪部8の中心角120°の2分の1である中心角60°だけ回転位置(位相)が異なる位置D、E、Fを把持する。すなわち、外周面1Bの切削代が最も小さくなる位置A、B、C(外側に膨らむ部位)の間の切削代が最も大きくなる位置D、E、F(内側に凹む部位)を爪部8によって把持する。このように、ワークWの切削加工後の他端側の外周面1Bの位置D、E、Fを爪部8によって把持することにより、爪部8の押圧によるワークWの一端側の外周面1Aの弾性変形量が最も小さくなることが実験的に分かった。
これにより、ワークWの他端側の外周面1Bの位置D、E、Fを3つの爪部8によって把持して、ワークWの一端側の外周面1Aを切削することにより、ワークWの外周面1Aの変形を抑制して切削代の変動を小さくすることができ、切削後の寸法精度及び真円度を高めることができる。
ワークWの他端側の外周面1Bの爪部8による把持位置を位置A、B、C及び位置D、E、Fとした場合におけるワークWの一端側の外周面1Aの切削後の外径の変動を図6に示す。図6において、横軸は、ワークWの一端側の外周面1Aの円周方向の位置(中心角)を表し、縦軸は、外周面1Aの外径の変動を表している。グラフa1〜a3は、位置A、B、Cを把持した場合を示し、グラフb1〜b3は、位置D、E、Fを把持した場合を示している。図6から、位置D、E、Fを把持することにより、位置A、B、Cを把持した場合に比して、外周面1Aの外径の変動を抑制して、仕上寸法精度及び真円度を高めることができることが分かる。
同様に、ワークWの他端側の端面1Cの切削加工においても、位置D、E、Fを爪部8によって把持することにより、端面1Cの弾性変形量を抑えることができ、切削量の変動を抑えて、端面1Cの仕上寸法精度及び平面度を高めることが分かった。ワークWの他端側の外周面1Bの爪部8による把持位置を位置A、B、C及び位置D、E、Fとした場合におけるワークWの一端側の端面1Cの切削後の軸方向の寸法の変動を図7に示す。図76において、横軸は、ワークWの一端側の外周面1Aの円周方向の位置(中心角)を表し、縦軸は、端面1Cの軸方向の寸法の変動を表している。グラフa1〜a3は、位置A、B、Cを把持した場合を示し、グラフb1〜b3は、位置D、E、Fを把持した場合を示している。図7から、位置D、E、Fを把持することにより、位置A、B、Cを把持した場合に比して、端面1Cの軸方向の寸法の変動を抑制して、仕上寸法精度及び平面度を高めることができることが分かる。
なお、上記実施形態において、ワークWの軸方向長さが充分長く、ワークWを主軸4のチャック7の爪部8によって把持した状態で、自動ローダ6のハンド13によってワークWの他端側の外周面1B以外の部分を把持してワークWを反転させることができ、その状態で、ワークWの外周面1Bを爪部8によって把持することができる場合には、ワーク保持機構5を省略することができる。
また、上記実施形態では、等間隔(中心角120°)に配置された3の爪部8によってワークWを把持しているが、爪部8の数は、複数であればよい。この場合、ワークWの一端側を切削加工する際、他端側の切削加工時の把持位置とは、円周方向において異なる位置を把持し、好ましくは、等間隔で配置された爪部8の中心角の2分の1だけ異なる位置を把持するとよい。
本実施形態では、ワークWを自動旋盤である回転加工装置3を用いて切削(旋削)加工する場合について説明しているが、本発明は、これに限らず、ワークを回転させて外周面を機械加する切削加工、研削加工、その他の同様の回転加工にも適用することができる。
1A、1B…外周面、4…主軸、6…自動ローダ(ローダ手段)、5…ワーク保持手段、8…爪部、W…ワーク

Claims (8)

  1. 円形断面の外周面を有するワークの一端側の外周面を複数の爪部によって把持し、前記ワークを回転させながら、その他端側の外周面を機械加工した後、前記ワークを反転させて、その他端側の外周面を複数の前記爪部によって把持し、前記ワークを回転させながら、その一端側の外周面を機械加工する回転加工方法において、複数の前記爪部によって前記ワークの他端側を把持する際、前記ワークの一端側の外周面の把持位置とは円周方向において異なる位置を把持することを特徴とする回転加工方法。
  2. 複数の前記爪部は、円周方向に沿って等間隔で配置され、複数の前記爪部によって前記ワークの他端側を把持する際、複数の前記爪部による前記ワークの一端側の外周面の把持位置の円周方向における中央部を把持することを特徴とする請求項1に記載の回転加工方法。
  3. 前記ワークの他端側の外周面を機械加工した後、前記ワークをその他端側を把持してワーク保持手段によって受取り、前記ワークの一端側をローダ手段によっては把持して前記ワークを反転させ、前記ワークの他端側の外周面を複数の前記爪部によって把持することを特徴とする請求項1又は2に記載の回転加工方法。
  4. 前記機械加工は、切削加工であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回転加工方法。
  5. 複数の爪部によって円形断面の外周面を有するワークの一端側の外周面を把持してワークを回転させる主軸と、回転する前記ワークの外周面を機械加工する工具と、前記ワークを把持して反転させ、前記ワークの他端側の外周面を前記主軸の複数の爪部によって把持させるローダ手段とを備え、
    複数の前記爪部によって前記ワークの一端側の外周面を把持して、前記ワークを回転させながらその他端側の外周面を前記工具で機械加工した後、前記ローダ手段によって前記ワークを反転させ、複数の前記爪部により、該ワークの他端側の外周面を一端側の外周面の把持位置とは円周方向において異なる位置で把持し、前記ワークを回転させながらその一端側の外周面を前記工具で機械加工することを特徴とする回転加工装置。
  6. 複数の前記爪部は、円周方向に沿って等間隔で配置され、前記爪部によって前記ワークの他端側を把持する際、複数の前記爪部による前記ワークの一端側の外周面の把持位置の円周方向における中央部を把持することを特徴とする請求項5に記載の回転加工装置。
  7. 前記ローダ手段は、複数の前記爪部によって把持された前記ワークの他端側を把持して該ワークを前記主軸から受取るワーク保持手段と、前記ワーク保持手段に把持された前記ワークの一端側を把持し、該ワークを反転させて、その他端側を複数の前記爪部によって把持させることを特徴とする請求項5又は6に記載の回転加工装置。
  8. 前記工具は、切削工具であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の回転加工装置。
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