JP2013132715A - 産業用ロボットの安全装置 - Google Patents
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Abstract
ショックセンサやリミットスイッチからインターロック信号が出力されたときに、動力遮断器による停止よりも早くロボットを停止させる。
【解決手段】
安全装置はマニピュレータ10の駆動モータを作動するサーボアンプ54に対して電力の供給及び遮断を行う動力遮断器60と、マニピュレータ10に設けられたショックセンサSSと該ショックセンサSSをロボット制御装置20に接続する回路(インターロック信号生成手段)と、インターロック信号に基づいて動力遮断器60に遮断を行わせるシーケンス部40を備える。インターロック信号に基づき動力遮断器60が遮断動作する以前にサーボドライブ52はサーボアンプ54のサーボ制御を停止することができる。また、マニピュレータ10が複数台接続されている場合、どのマニピュレータからインターロック信号が出力されたのかを知ることができる。
【選択図】図1
Description
図5において、ショックセンサSSがマニピュレータ100に設けられた従来例を説明する。同図に示すように、マニピュレータ100に装着された図示しないツールに所定値を超えた外力が加わると、ショックセンサSSはインターロック信号を、ロボット制御装置110に設けられたシーケンス回路120に出力する。シーケンス回路120に設けられた動力遮断回路130は、当該インターロック信号に基づいてマニピュレータ100の駆動モータ(図示しない)の制御を行っているサーボアンプ140に電力を供給している回路を遮断器150により遮断する。なお、図5において、160は交流電源である。
以下、本発明を具体化した産業用ロボットの安全装置の第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。本実施形態の産業用ロボットは、アーク溶接ロボットであるが、本発明はアーク溶接ロボットの安全装置に限定するものではなく、他の産業用ロボット、例えばハンドリングロボット、塗装ロボット、搬送ロボット等の安全装置としてもよい。
図1に示すロボット制御装置20は、制御手段としての主制御部30と、主制御部30に電気的に接続されたシーケンス部40と、主制御部30に電気的に接続されたモータ制御部50と、モータ制御部50に対して3相交流電源70からの電力を供給及び遮断する動力遮断器60を備えている。動力遮断器60は電磁スイッチからなる。シーケンス部40は遮断制御手段に相当する。
前記ショックセンサSSは、ロボット制御装置20のモータ制御部50に設けられたフォトカプラ55に接続されている。フォトカプラ55は、ショックセンサSSに電気的に接続された発光ダイオードDと、一対の受光素子(例えばフォトトランジスタ)K1,K2とからなる。
1) リレースイッチ42がオンであって、かつ主制御部30からのオン指令が継続して出力されている場合、動力遮断器60にオン信号を出力する。
動力遮断器60は、主制御部30からのオン信号により、サーボアンプ54へ電力を供給するとともに、主制御部30からのオフ信号により、サーボアンプ54への電力を遮断する。
さて、上記のように構成された安全装置による処理を図2のフローチャートを参照して説明する。
ここで図示しない溶接トーチの周辺の物に対する干渉が除去されて、ショックセンサSSが閉路されると発光ダイオードDが発光して受光素子K1が導通することにより、リレーコイル41が励磁してリレースイッチ42がオンする。この状態で、主制御部30から動力遮断回路部43にオン指令が出力されると、動力遮断器60は閉路してサーボアンプ54に電力を供給する。また、主制御部30は、動力遮断回路部43へのオン指令とともにサーボドライブ52に制御指令が付与する。一方、受光素子K2は、発光ダイオードDが発光すると、サーボドライブ52にサーボアンプ54のPWM制御を許容するオン信号を入力する。このため、サーボドライブ52は、前記制御指令に基づいて指令電流値の算出し、サーボアンプ54はその指令電流値に基づきPWM変換した3相交流をマニピュレータ10の駆動モータ(サーボモータ)に出力してロボット動作させてS10に戻る。
(1) 本実施形態の産業用ロボットの安全装置では、マニピュレータ10の駆動モータを作動するサーボアンプ54に対して電力の供給及び遮断を行う動力遮断器60と、マニピュレータ10に設けられたショックセンサSSと該ショックセンサSSをロボット制御装置20に接続する回路(インターロック信号生成手段)と、インターロック信号生成手段が生成したインターロック信号に基づいて動力遮断器60に遮断を行わせるシーケンス部40(遮断制御手段)を備えている。そして、本実施形態の安全装置は、インターロック信号に基づき、動力遮断器60が遮断動作する以前にサーボアンプ54のサーボ制御を停止するサーボドライブ52(サーボアンプ停止手段)を有する。
次に、第2実施形態の産業用ロボットの安全装置を図3を参照して説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態の構成と異なる構成を中心にして説明する。本実施形態のロボット制御装置20では、制御手段としての主制御部30により、複数のマニピュレータを協調制御するところが異なっている。以下、ロボット制御装置20の主制御部30により、2台のマニピュレータ10a,10bを制御する場合の例で説明する。
また、第1実施形態では、マニピュレータ10に関連する構成として、モータ制御部50、フォトカプラ55(発光ダイオードD、受光素子K1,K2)、サーボドライブ52、サーボアンプ54、及び動力遮断器60を備えているが、第2実施形態ロボット制御装置20においても、各マニピュレータ10a,10b毎に同様の構成が設けられている。すなわち、各マニピュレータ10a,10bには、図3に示すようにモータ制御部50a,50b、フォトカプラ55a.55b(発光ダイオードDa,Db、受光素子K1a,K1b,K2a,K2b)、サーボドライブ52a,52b、サーボアンプ54a,54b、動力遮断器60a,60bが第1実施形態と同様に接続されている。第1実施形態と同一構成又は相当する構成には、同じ番号を付すと共に、各マニピュレータに関連する構成では、各マニピュレータに関連することを識別するために、それぞれa及びbの符号を当該番号に付加している。
次に、上記のように構成された第2実施形態の産業用ロボットの安全装置の作用について説明する。
(1) 本実施形態の産業用ロボットの安全装置は、複数のマニピュレータ10a,10bをそれぞれ作動する複数のサーボアンプ54a,54bに対してそれぞれ電力の供給及び遮断を行う複数の動力遮断器60a,60bと、各々のマニピュレータ10a,10bに対してそれぞれ設けられたショックセンサSSa,SSbを含む回路(インターロック信号生成手段)と、インターロック信号に基づいて当該ショックセンサSSa,SSbを含む回路を有するマニピュレータに関する動力遮断器60a,60bに遮断を行わせる単一のシーケンス部40(遮断制御手段)を備える。そして、ショックセンサSSa,SSbを含む回路が生成したインターロック信号に基づき、ショックセンサSSa,SSbを含む回路を有するマニピュレータ10a,10bに関する動力遮断器60a,60bが遮断動作する以前に、当該マニピュレータ10a,10bに関するサーボアンプ54a,54bのサーボ制御を停止するサーボドライブ52a,52b(サーボアンプ停止手段)を有する。
次に、第3実施形態に具体化した産業用ロボットの安全装置を図4を参照して説明する。本実施形態は第1実施形態の変形例であり、第1実施形態と同一構成及び相当する構成については同一符号を付して異なる構成を中心に説明する。
また、フォトカプラ56の受光素子K4は、サーボドライブ52に接続されている。受光素子K4は、発光ダイオードD1が発光した場合、サーボドライブ52に、サーボアンプ54のPWM制御を許容するオン信号を入力するとともに、発光ダイオードD1が消光した場合、サーボドライブ52にサーボアンプ54のPWM制御を無効にするオフ信号を入力する。ショックセンサSSを含む回路及びオーバートラベルリミットスイッチLSを含む回路は、インターロック信号生成手段に相当する。
(第3実施形態の作用)
本実施形態では、ショックセンサSSが衝撃により、オフ動作した場合、及びショックセンサSSが断線した場合は、第1実施形態と同様の処理がサーボドライブ52及びシーケンス部40で行われる。
(1) 本実施形態の産業用ロボットの安全装置では、インターロック信号生成手段をショックセンサSSを含む回路及びオーバートラベルリミットスイッチLSを含む回路でそれぞれ構成している。この結果、本実施形態によれば、インターロック信号生成手段を、ショックセンサSSを含む回路及びオーバートラベルリミットスイッチLSを含む回路で構成しても、第1実施形態と同様の効果を容易にそうすることができる。
・ 前記実施形態では、ショックセンサSSをフォトカプラ55に接続したが、フォトカプラの代わりに、半導体リレー等のリレーに変更してもよい。
・ 前記シーケンス部40の代わりに、遮断制御手段をマイクロプロセッサで構成してもよい。
・ 前記各実施形態では、フォトカプラ55、56を設けたが、フォトカプラ55の代わりに論理回路で構成するようにしてもよい。
40…シーケンス部(遮断制御手段)、
50、50a、50b…モータ制御部、
52、52a、52b…サーボドライブ、
54、54a、54b…サーボアンプ、55…フォトカプラ、
60、60a、60b…動力遮断器、
SS,SSa,SSb…ショックセンサ、LS…オーバートラベルリミットスイッチ。
Claims (6)
- マニピュレータを作動するサーボアンプに対して電力の供給及び遮断を行う動力遮断器と、前記マニピュレータに設けられたインターロック信号生成手段と、前記インターロック信号生成手段が生成したインターロック信号に基づいて前記動力遮断器に遮断を行わせる遮断制御手段を備えた産業用ロボットの安全装置において、
前記インターロック信号に基づき、前記動力遮断器が遮断動作する以前に前記サーボアンプのサーボ制御を停止するサーボアンプ停止手段を有することを特徴とする産業用ロボットの安全装置。 - 複数のマニピュレータをそれぞれ作動する複数のサーボアンプに対してそれぞれ電力の供給及び遮断を行う複数の動力遮断器と、各々の前記マニピュレータに対してそれぞれ設けられたインターロック信号生成手段と、前記インターロック信号生成手段が生成したインターロック信号に基づいて、当該インターロック信号生成手段を有するマニピュレータに関する動力遮断器に遮断を行わせる単一の遮断制御手段を備えた産業用ロボットの安全装置において、
前記インターロック信号生成手段が生成した前記インターロック信号に基づき、当該インターロック信号生成手段を有するマニピュレータに関する前記動力遮断器が遮断動作する以前に、当該マニピュレータに関するサーボアンプのサーボ制御を停止するサーボアンプ停止手段を有することを特徴とする産業用ロボットの安全装置。 - 前記サーボアンプ停止手段は、前記インターロック信号があったとき、当該インターロック信号を生成したインターロック信号生成手段を有するマニピュレータを制御する制御手段に対して、異常通知を行い、
前記制御手段は、前記異常通知を、当該異常通知と関連のあるマニピュレータを特定して記憶することを特徴とする請求項2に記載の産業用ロボットの安全装置。 - 前記サーボアンプのサーボ制御を停止後は、サーボアンプはマニピュレータが備える駆動モータのトルクを低減させるように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の産業用ロボットの安全装置。
- 前記インターロック信号生成手段が、ショックセンサ及びオーバートラベルリミットスイッチの少なくともいずれか1つを含む回路であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の産業用ロボットの安全装置。
- 前記インターロック信号生成手段の回路は、断線したときに、インターロック信号を生成し、前記サーボアンプ停止手段は、前記インターロック信号に基づき、当該インターロック信号生成手段を有するマニピュレータに関するサーボアンプのサーボ制御を停止し、その後、当該インターロック信号生成手段を有するマニピュレータに関する前記動力遮断器を遮断動作させることを特徴とする請求項5に記載の産業用ロボットの安全装置。
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