JP2013132148A - 被覆部材付電線束の製造方法、および、被覆部材付電線束 - Google Patents

被覆部材付電線束の製造方法、および、被覆部材付電線束 Download PDF

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Abstract

【課題】不織部材を用いて電線束を被覆する場合に、電線束の分岐部分を十分に被覆可能とする技術を提供する。
【解決手段】複数の電線が束ねられてなり、延在途中に分岐部分が形成されている電線束2と、当該分岐部分を被覆する被覆部材3とを備える被覆部材付電線束1の製造方法であって、a)電線束2の分岐部分を、不織部材4で覆った状態とする工程と、b)電線束2を覆った状態の不織部材4をホットプレスする工程とを備える。ここにおいて、a)工程が、a1)不織部材4で、電線束2の分岐点Pから延びる第1電線束部分201を覆った状態とする工程と、a2)不織部材4で、分岐点Pから延びる第2電線束部分202と、第1電線束部分201の周囲を覆う不織部材4の一部とを覆った状態とする工程とを備える。
【選択図】図9

Description

この発明は、車両等に設けられる電線に関する。
車両等においては、そこに搭載される電子部品や電装品等を電気的に接続する電線(例えば、電線を束ねた電線束)を含むワイヤーハーネスが、車室内、エンジンルーム、床下等の各所に配設される。
ワイヤーハーネスの延在方向に沿う一部領域には、電線束の周囲を覆う保護部材が装着されることがある。保護部材として、例えば、不織布をホットプレスすることによって形成されるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2011−160611号公報
ところで、電線束には、配設態様に応じて、分岐が形成されることがある。不織布等の不織部材をホットプレスすることによって形成される被覆部材で、電線束を覆って、これを保護する態様においては、分岐部分のような複雑な形状の箇所において、電線束と被覆部材との間に隙間ができやすい。このような隙間ができてしまうと、被覆部材の強度が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、不織部材を用いて電線束を被覆する場合に、電線束の分岐部分を十分に被覆可能とする技術を提供することを目的とする。
第1の態様は、複数の電線が束ねられてなり、延在途中に分岐部分が形成されている電線束と、前記分岐部分を被覆する被覆部材とを備える被覆部材付電線の製造方法であって、a)前記電線束の前記分岐部分を、不織部材で覆った状態とする工程と、b)前記電線束を覆った状態の不織部材をホットプレスする工程と、を備え、前記a)工程が、a1)不織部材で、前記電線束の分岐点から延びる第1の電線束部分を覆った状態とする工程と、a2)不織部材で、前記分岐点から延びる第2の電線束部分と、前記第1の電線束部分を覆う不織部材の一部とを、覆った状態とする工程と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係る被覆部材付電線束の製造方法であって、前記電線束の前記分岐部分を覆う不織部材が、切り込みが入れられることによって、前記切り込みを挟んで、第1の部分領域と第2の部分領域とに分割されている、一枚のシート状部材であり、前記a1)工程において、前記第1の部分領域で、前記第1の電線束部分を覆った状態とし、前記a2)工程において、前記第2の部分領域で、前記第2の電線束部分と、前記第1の電線束部分を覆う前記第1の部分領域の一部とを覆った状態とする。
第3の態様は、第1または第2の態様に係る被覆部材付電線束の製造方法であって、前記a2)工程において、前記分岐点から延びる第3の電線束部分の根元部分を、前記不織部材で覆われた第1の電線束部分に沿わすような姿勢に規制した状態で、不織部材で、前記第2の電線束部分と、前記第1の電線束部分を覆う不織部材の一部と、前記第3の電線束部分の前記根元部分と、を覆った状態とする。
第4の態様は、第1から第3のいずれかの態様に係る被覆部材付電線束の製造方法であって、前記b)工程が、上金型のプレス面と、下金型のプレス面との間で、前記電線束を覆った状態の不織部材を挟み込んで、当該不織部材をプレスする工程、を備え、前記上金型のプレス面と前記下金型のプレス面との間に形成されるプレス空間の延在方向に沿う部分領域であって、不織部材が重なり合って前記電線束を覆っている部分が配設される領域の断面サイズが、他の領域の断面サイズよりも大きく形成される。
第5の態様は、被覆部材付電線束であって、複数の電線が束ねられてなり、延在途中に分岐部分が形成されている電線束と、不織部材が前記分岐部分を覆った状態でホットプレスされることにより形成される被覆部材と、を備え、前記被覆部材が、前記電線束の分岐点から延びる第1の電線束部分を覆う第1の被覆部と、前記分岐点から延びる第2の電線束部分と、前記第1の被覆部の一部とを覆う、第2の被覆部と、を備える。
第1の態様によると、電線束の周囲に、第1の電線束部分を覆う第1の被覆部と、第2の電線束部分と第1の被覆部の一部とを覆う、第2の被覆部とを形成することができる。つまり、分岐点から延びる2つの電線束部分をそれぞれ覆う被覆部が、一部重ね合わされた状態の被覆部材を形成することができる。この構成によると、電線束の分岐部分において、被覆部材と電線束との間に隙間ができにくい。したがって、電線束の分岐部分を十分に被覆することができる。
第2の態様によると、一枚のシート状部材の不織部材で、被覆部材付電線束を製造することができるので、材料の部品点数を少なく抑えることが可能となる。
第3の態様によると、第2の被覆部が、第2の電線束部分と第1の被覆部の一部だけでなく、さらに第3の電線束部分の根元部分も覆う。この構成によると、電線束の分岐部分において被覆部材と電線束との間に特に隙間が生じにくい。
第4の態様によると、プレス空間の延在方向に沿う部分領域であって、不織部材が重なり合って前記電線束を覆っている部分が配設される領域の断面サイズが、他の領域の断面サイズよりも大きく形成される。この構成によると、ホットプレスにおいて、不織部材が重なり合って電線束を覆っている部分と、不織部材が一枚で電線束を覆っている部分との圧縮度合いに差が生じにくく、その結果、被覆部材の硬さにバラツキが生じにくい。
第5の態様によると、被覆部材が、第1の電線束部分を覆う第1の被覆部と、第2の電線束部分と第1の被覆部の一部とを覆う、第2の被覆部とを備える。つまり、被覆部材が、分岐点から延びる2つの電線束部分をそれぞれ覆う被覆部分が、一部重ね合わされた状態となっている。この構成によると、電線束の分岐部分において、被覆部材と電線束との間に隙間ができにくい。したがって、電線束の分岐部分を十分に被覆することができる。
被覆部材付電線束を示す概略斜視図である。 被覆部材付電線束の製造に係る第1工程を説明するための図である。 被覆部材付電線束の製造に係る第1工程を説明するための図である。 被覆部材付電線束の製造に係る第1工程を説明するための図である。 被覆部材付電線束の製造に係る第1工程を説明するための図である。 被覆部材付電線束の製造に係る第1工程を説明するための図である。 被覆部材付電線束の製造に係る第1工程を説明するための図である。 被覆部材付電線束の製造に係る第1工程を説明するための図である。 被覆対象領域が不織部材で覆われた状態となった電線束の断面の様子を模式的に示す図である。 金型の構成例を示す概略斜視図である。 準備工程の様子を、金型の正面側から見た図である。 準備工程の様子を、下金型内に配設された電線束の延在方向に沿う断面から見た図である。 ホットプレス工程の様子を、金型の正面側から見た図である。 変形例に係る金型の構成例を示す図である。 2枚の不織部材で、電線束を覆う態様を説明するための図である。 被覆対象領域が不織部材で覆われた状態となった電線束の断面の様子を模式的に示す図である。
<1.被覆部材付電線束の全体構成>
この発明の実施の形態に係る被覆部材付電線束について、図1を参照しながら説明する。図1は、被覆部材付電線束1を模式的に示す概略斜視図である。
被覆部材付電線束1は、電線束2と、電線束2を被覆する被覆部材3とを備える。
電線束2は、複数本の電線が束ねられたものである。電線としては、車両等において各種電気機器間を相互接続するものが想定される。電線束2は、例えば幹線の延在途中から枝線が引き出されることによって、その延在途中に分岐が形成されている。電線束2の分岐点Pを中心にみて、ここから放射状に延在する3本の電線束部分のうち、幹線の下流側の部分を、以下「第1電線束部分201」ともいう。また、幹線の上流側の部分を、以下「第2電線束部分202」ともいう。また、分岐された枝線の部分を、以下「第3電線束部分203」ともいう。第1電線束部分201と第2電線束部分202とは、同一の軸に沿って延在しており、以下、この延在方向を、「主延在方向」ともいう。
被覆部材3は、不織部材4(例えば、図11参照)が、電線束2(具体的には、電線束2の延在方向(長手方向)の一部であって、分岐部分を含む部分領域)を覆った状態で、ホットプレスされることにより形成される。電線束2における被覆部材3によって覆われた部分は、被覆部材3によって他の部分との接触が抑制されるように保護される。したがって、被覆部材付電線束1が車両内に配索された状態において、電線束2が車体パネル等と接触して損傷する、といった事態が回避される。つまり、被覆部材3は、電線束2を保護する保護部材として機能する。また、被覆部材付電線束1が車両内に配索された状態において、電線束2が車体パネル等と接触して騒音を発する、といった事態も回避される。つまり、被覆部材3は、防音部材としても機能する。また、電線束2における被覆部材3によって覆われた部分は、被覆部材3によってその経路を規制される。つまり、被覆部材3は、電線束2の経路を規制する規制部材としても機能する。
被覆部材3は、第1電線束部分201を覆う第1被覆部301と、第2電線束部分202と第3電線束部分203の根元部分と、第1被覆部301の一部とを覆う、第2被覆部302とを備える。つまり、主延在方向に沿って、第1被覆部301が電線束2を覆う領域A301と、第2被覆部302が電線束2を覆う領域A302とは、一部重なり合っている。なお、第1被覆部301と、第2被覆部302とは、その重なり合った部分において互いに接合しあって一体化されている。
<2.被覆部材付電線束1の製造方法>
被覆部材付電線束1を製造する方法について説明する。被覆部材付電線束1は、まず、不織部材4(例えば、不織布)が、電線束2の延在方向(長手方向)の一部であって、分岐部分を含む部分領域(以下、「被覆対象領域」という)を覆った状態とし(第1工程)、続いて、電線束2を覆った状態の不織部材4をホットプレスする(第2工程)ことによって製造される。
<2−1.第1工程>
<a.不織部材4>
第1工程について具体的に説明する前に、被覆部材3の形成材料となる不織部材4について説明する。
不織部材4としては、加熱工程を経ることにより硬くなることが可能な不織部材を用いることができる。このような不織部材として、基本繊維と、これと絡み合う接着樹脂(バインダとも呼ばれる)とを含むものを用いることができる。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、110℃〜115℃)を有する樹脂である。不織部材を基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い加工温度に加熱すると、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染みこむ。その後、不織部材が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織部材が加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時の成形形状に維持される。
ただし、基本繊維は、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得る繊維であればよく、樹脂繊維の他、各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。また、芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
基本繊維と接着樹脂の組み合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点はおよそ250℃であり、接着樹脂の融点は110℃〜150℃である。このため、不織部材を110℃〜250℃の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染込む。そして、不織部材が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、不織部材は硬くなって加熱時の成形形状を維持する。
<b.不織部材4で電線束2を覆う態様>
第1工程の具体的な態様について、図2〜図8を参照しながら説明する。図2〜図8の各図は、第1工程を説明するための図である。
まず、不織部材4を準備する(図2に示される状態)。不織部材4は、平面視矩形の、一枚のシート状部材である。以下、説明の便宜上、不織部材4における二組の一対の端辺のうちの一方の一対の端片の延在方向を左右方向と、他方の一対の端辺の延在方向を前後方向と、不織部材4の主面の法線に沿う方向を上下方向と、それぞれいう。
不織部材4には、左右方向に沿って不織部材4の中心付近まで到達する切り込み40が形成されている。切り込み40は、不織部材4の前側の端辺と後側の端辺との中心線の付近(好ましくは、当該中心線より僅かに前側寄りの位置)に、当該中心線と平行に形成される。切り込み40の形成位置を境にして不織部材4を前後に2分割した場合に、切り込み40よりも前側の不織部材4の部分を、以下「前側部分41」といい、切り込み40よりも後ろ側の不織部材4の部分を、以下「後側部分42」という。
続いて、不織部材4の上側面に、電線束2の被覆対象領域を載置した状態とする(図3に示される状態)。ただし、このとき、電線束2は、その主延在方向が不織部材4の前後方向に沿い、第1電線束部分201が前側部分41に配置され、第2電線束部分202が後側部分42に配置され、第3電線束部分203が後側部分42において切り込み40に沿って配置されるような姿勢で、不織部材4の上側面に載置される。
続いて、前側部分41の右側部分を、上側から左側に向けて折り返して、第1電線束部分201の周囲が前側部分41で覆われた状態とする(図4に示される状態)。
続いて、後側部分42を、左右方向に延在する折り返し線T1に沿って下側から前側に向けて折り返す。ただし、この折り返し線T1は、切り込み40に沿って規定される。切り込み40に沿う折り返し線T1から折り返されることによって、後側部分42が前側部分41の下側に重ねられた状態となる(図5に示される状態)。この状態で、後側部分42の一部を、前側部分41に対して例えば溶着によって固定しておくことが好ましい。ただし、この場合の溶着領域Yは、後述する折り返し線T2よりも前側にはみ出ない範囲において折り返し線T2になるべく近い位置に少なくとも形成することが好ましい。具体的には、溶着領域Yは、折り返し線T1と折り返し線T2との間に配置される、直径が10mm(ミリメートル)程度の円形領域とすることが好ましい。この溶着は、例えば、超音波ホッチキスを用いて行うことができる。
続いて、前側部分41の下側に重ねられている後側部分42を、左右方向に延在する折り返し線T2に沿って下側から後側に向けて折り返す。ただし、この折り返し線T2は、切り込み40から一定の距離dだけ離間した位置に規定される。後に明らかになるように、この距離dは、電線束2における前側部分41によって覆われる領域M41と、電線束2における後側部分42によって覆われる領域M42とが重なり合う部分の幅(主延在方向に沿う長さ)、ひいては、第1被覆部301と第2被覆部302とが重なり合う部分の幅を規定する寸法であり、例えば、10mm程度とすることが好ましい。切り込み40から距離dだけ離間したこの折り返し線T2から折り返されることによって、後側部分42は、その一部が、第1電線束部分201の周囲を覆う前側部分41の下側に重ねられ、残りの部分が、第2電線束部分202および第3電線束部分203の下側に配設された状態となる(図6に示される状態)。
続いて、第3電線束部分203の根元部分を、第1電線束部分201(すなわち、前側部分41で覆われた第1電線束部分201)に沿わせる姿勢に規制する(図7に示される状態)。
続いて、後側部分42の右側部分を、上側から左側に向けて折り返して、第2電線束部分202と、第3電線束部分203の根元部分と、第1電線束部分201を覆う前側部分41の一部とが、後側部分42で覆われた状態とする(図8に示される状態)。
最後に、不織部材4の左側の部分部と右側の部分とが相互に接触された部分(拝み合わせ部分)を、上方に向けた状態とし、これによって、第1工程が完了する。
図9には、上記の一連の作業を経ることによって、被覆対象領域が不織部材4で覆われた状態となった電線束2の断面(電線束2の延在方向に沿って切断した断面)の様子が模式的に示されている。この状態において、分岐点Pから延びる第1電線束部分201は、その周囲が不織部材4の前側部分41で覆われた状態となっており、分岐点Pから延びる第2電線束部分202は、その周囲が不織部材4の後側部分42で覆われた状態となっている。また、分岐点Pから延びる第3電線束部分203の根元部分は、その周囲が不織部材4の前側部分41および後側部分42で覆われた状態となっている。また、主延在方向に沿ってみると、電線束2における前側部分41によって覆われた領域M41と、電線束2における後側部分42によって覆われた領域M42とは、一部重なり合っている。
<2−2.第2工程>
第2工程は、上述したとおり、電線束2を覆った状態の不織部材をホットプレスする工程である。ここで、「ホットプレス」とは、加工対象物である不織部材を金型間に挟込み、加熱状態で金型に圧を加えて不織部材を成型加工することをいう。
<a.ホットプレス用成形型>
第2工程について具体的に説明する前に、第2工程に用いられる金型(ホットプレス用金型)8の構成例について、図10を参照しながら説明する。図10は、金型8の構成例を示す概略斜視図である。ただし、金型8の形状は、製造すべき被覆部材付電線束1の形状に応じて決定されるものであり、図10には、図1に例示される被覆部材付電線束1の製造に用いられる金型8が例示されている。
金型8は、下金型81と上金型82を備える。
下金型81は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その上面に、下型面811が形成されている。下型面811は、概略的には、上方および両端部に開口する溝状に形成されている。下型面811の溝底面は、断面が凹弧状に形成されており、後述する上側のプレス面820との間で不織部材4を挟み込む、下側のプレス面810を構成する。下型面811における、溝の側壁には、溝と連通する切り欠き部80が形成されている。この切り欠き部80は、下型面811の溝に沿って配設された電線束2(不織部材4によって覆われた状態の電線束2)の、第3電線束部分203を引き出す引き出し口として機能する。
上金型82は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その下面に、上型面821が形成されている。上型面821は、概略的には、幅方向に沿う中央付近が突出した横断面T字状に形成されている。上型面821の突出部分は、下型面811の溝の上方開口を閉塞可能な形状に形成されている。上型面821の突出部分の先端面は、断面が凹弧状に形成されており、この先端面が、上側のプレス面820を形成する。上型面821の突出部分が、下型面811の溝の上方開口を閉塞し、当該突出部分が下型面811の溝内部に配置された状態において、下型面811の溝の底面(下側のプレス面810)と、上型面821の突出部分の先端面(上側のプレス面820)との間に、断面略円形状のプレス空間が形成される。ただし、この実施の形態においては、下側のプレス面810と上側のプレス面820とは、互いに平行に延在し、いずれも、その延在方向と直交する幅方向の大きさが一定である。したがって、下側のプレス面810と上側のプレス面820との間に形成されるプレス空間は、その延在方向に沿って、断面(延在方向と直交する断面)のサイズが一定となる。
下金型81の下面812および上金型82の上面822のそれぞれは、水平面に沿う平坦な形状とされており、その全面において、加熱板7(図13参照)の加熱面と当接可能とされている。以下において、これら各面812,822を、「当接面812,822」ともいう。ここで、「加熱板7」は、下金型81および上金型82に熱を伝達して、プレス面810,820を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱する加熱装置である。加熱板7は、平板状の部材であり、その主面(加熱面)は、例えば矩形に形成され、全域にわたって均一な温度に制御可能とされている。下金型81および上金型82のそれぞれは、鉛直方向(当接面812,822の法線方向)からみた平面視において、加熱板7の加熱面内におさまるようなサイズに形成されており、当接面812,822の全域において加熱板7と当接する。
<b.ホットプレスの態様>
第2工程の具体的な態様について、図10および図11〜図13を参照しながら説明する。図11は、第2工程に係る準備工程の様子を、金型8の正面側から見た図である。図12は、図11のI−I線断面図である。図13は、第2工程に係るホットプレス工程の様子を、金型8の正面側から見た図である。
まず、下金型81の下型面811内に、被覆対象領域が不織部材4によって覆われた電線束2が配設された状態とする(準備工程)。より具体的には、被覆対象領域が不織部材4によって覆われた電線束2を、その主延在方向を下型面811の溝の延在方向に沿わせるようにして、溝の内部に収容し、さらに、第3電線束部分203を、溝の側壁に形成された切り欠き部80を介して溝の外部に引き出す。ただし、このとき、電線束2を覆う不織部材4の、拝み合わせ部分を、下型面811の上方開口側に配置する。
続いて、下金型81の上方に配置されていた上金型82を下降させて、上金型82の上型面821を下型面811内に近接移動させ、上型面821の突出部分が下型面811の溝の上方開口を閉塞し、当該突出部分が下型面811の溝内部に配置された状態として、下型面811と上型面821との間に圧を加える。さらに、下金型81の当接面812、および、上金型82の当接面822のそれぞれに、加熱板7を当接させる(ホットプレス工程)。
これによって、上側のプレス面820と下側のプレス面810との間で電線束2を覆う不織部材4が挟み込まれて、これがプレスされた状態となり、不織部材4が、電線束2を覆った状態で圧縮される。さらに、上側のプレス面820と下側のプレス面810との間に挟み込まれた不織部材4に熱が伝達され、不織部材4が、加圧状態で、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱される。不織部材4が、電線束2を覆った状態で加熱および圧縮されることによって、電線束2の周囲に被覆部材3が形成される。なお、このとき、電線束2よりも上型面82側の部分では、不織部材4が圧縮されて不織部材4の両側縁部が加圧接合される。
上述したとおり、不織部材4の前側部分41は、電線束2の第1電線束部分201の周囲を覆っている。また、不織部材4の後側部分42は、第2電線束部分202と、第3電線束部分203の根元部分と、第1電線束部分201を覆う前側部分41の一部とを覆っている。したがって、電線束2を覆った状態の不織部材4が、ホットプレスされることによって、第1電線束部分201を覆う第1被覆部301と、第2電線束部分202と第3電線束部分203の根元部分と、第1被覆部301の一部とを覆う、第2被覆部302とが形成される(図1参照)。また、第1被覆部301と、第2被覆部302とは、その重なり合った部分において、加圧接合されることによって一体化される。
下金型81および上金型82のそれぞれに加熱板7が当接されてから定められた時間が経過すると、下金型81および上金型82のそれぞれから加熱板7を離間移動させる。そして、下金型81および上金型82に冷却風をあてる等して、これらの間に挟まれている被覆部材付電線束1を冷却する。冷却後に、下金型81および上金型82を離間移動させて、下型面811からホットプレスされた被覆部材付電線束1を取り出すと、被覆部材付電線束1が得られる。なお、ホットプレス後の冷却は、被覆部材付電線束1が下金型81と上金型82との間から取出された状態で行われてもよい。
<3.効果>
上記の実施の形態によると、電線束2の周囲に、第1電線束部分201を覆う第1被覆部301と、第2電線束部分202と第1被覆部301の一部とを覆う、第2被覆部302とが形成される。つまり、分岐点Pから延びる2つの電線束部分201,202をそれぞれ覆う被覆部301,302が、一部重ね合わされた状態の被覆部材3を形成することができる。この構成によると、電線束2の分岐部分において、被覆部材3と電線束2との間に隙間ができにくい。したがって、電線束2の分岐部分を十分に被覆することができ、その結果、被覆部材3の強度を担保することができる。また、被覆部301,302が重なり合う部分は特に被覆部材3の強度が向上するため、電線束2の分岐部分が十分に保護される。
また、上記の実施の形態によると、一枚のシート状部材の不織部材4で、被覆部材付電線束1を製造することができるので、材料の部品点数を少なく抑えることが可能となる。
また、上記の実施の形態によると、第2被覆部302が、第2電線束部分202と第1被覆部301の一部だけでなく、さらに第3電線束部分203の根元部分も覆う。この構成によると、電線束2の分岐部分において被覆部材3と電線束2との間に特に隙間が生じにくい。
<4.変形例>
<4−1.第1の変形例>
上記の実施の形態において、金型8のプレス空間は、その延在方向に沿って、断面のサイズが一定であったが、プレス空間は、その一部の領域(不織部材4が重なり合って電線束2を覆っている部分が配設される部分領域)の断面サイズが他の領域よりも大きくなるように形成されていてもよい。
図14には、この変形例に係る金型8aの構成例が示されている。ただし、図14は、下金型81aを、溝の延在方向に沿う断面から見た図である。なお、この図には、下金型81aの下型面内に配設された電線束2(被覆対象領域が不織部材4によって覆われた電線束2)が示されているとともに、下金型面の溝内部に配置された上金型82aが仮想線で示されている。
この変形例に係る下金型81aは、その下型面の溝部の延在方向に沿う一部領域に、他の領域よりも幅広の領域(幅広領域)が形成されている。ただし、下金型81aの溝の側壁の厚みは、溝の延在方向に沿って略一定に形成されることが好ましい。また、これに対応して、上金型82aには、その上型面の突出部の延在方向に沿う一部領域(具体的には、下金型81aの幅広領域に対応する領域)に、他の部分よりも幅広の領域が形成されている。したがって、下金型81aのプレス面と、上金型82aのプレス面との間に形成されるプレス空間は、その一部分に、断面サイズが他の領域よりも大きい、膨らみ領域Mが形成される。ただし、この膨らみ領域Mは、不織部材4が重なり合って電線束2を覆っている部分が配設される位置に形成される。したがって、膨らみ領域Mは、切り欠き部80の付近に形成されることになる。
この変形例によると、プレス空間の延在方向に沿う部分領域であって、不織部材4が重なり合って電線束2を覆っている部分が配設される領域(すなわち、当該部分をプレスする領域)の断面サイズが、他の領域の断面サイズよりも、大きく形成される。この構成によると、ホットプレスにおいて、不織部材4が重なり合って電線束2を覆っている部分と、不織部材4が一枚で電線束2を覆っている部分との圧縮度合い(プレス圧)に差が生じにくい。ホットプレスにおいて不織部材4が圧縮される度合いが部分的に大きく(あるいは、小さく)なると、ホットプレス後の被覆部材における当該部分の硬さが他の部分よりも硬く(あるいは、柔らかく)なるところ、この変形例によると、被覆部材3の硬さにバラツキが生じにくい。
なお、上記の実施の形態のように、プレス空間が、その延在方向に沿って、断面サイズが一定とされている場合、ホットプレスにおいて、不織部材4が重なり合って電線束2を覆っている部分は、不織部材4が一枚で電線束2を覆っている部分に比べて圧縮度合いが大きくなる。不織部材4をホットプレスする際の圧縮の度合いが相対的に大きい部分では、基本繊維がより密に絡まると共に接着樹脂が不織布の内部までよく融けて基本繊維をより強固に結合するため、ホットプレス後の不織布はより硬くなる。つまり、上記の実施の形態においては、被覆部材3における、第1被覆部301と第2被覆部302とが重なり合った部分が、他の部分よりも硬く形成される。この構成によると、電線束2の分岐点Pの付近をより確実に保護できるという利点が得られる。また、被覆部材3の表面形状に凸部が形成されにくいという利点も得られる。
<4−2.第2の変形例>
上記の実施の形態においては、電線束2を1枚の不織部材4で覆う構成であったが、電線束2を2枚以上の不織部材で覆う構成としてもよい。例えば、2枚の不織部材で、電線束2を覆う態様について、図15を参照しながら説明する。
ここでは、不織部材4aとして、2枚の不織部材41a,42aを準備する。不織部材41a,42aは、いずれも、平面視矩形のシート状部材である。
まず、一方の不織部材42aを配設し、その前側に、一部を重ね合わせるようにして他方の不織部材41aを配設する。つまり、後側に配置された不織部材(以下、「後側不織部材」ともいう)42aの前側端部付近の上側に、前側に配置された不織部材(以下、「前側不織部材」ともいう)41aが重ねられた状態とする。
続いて、不織部材41a,42aの上側面に、電線束2の被覆対象領域を載置した状態とする。ただし、このとき、電線束2は、その主延在方向が不織部材41a,42aの前後方向に沿い、第1電線束部分201が前側不織部材41aに配置され、第2電線束部分202が後側不織部材42aに配置され、第3電線束部分203が後側部分42aにおいて前側不織部材41aの後側端辺に沿って配置されるような姿勢で、不織部材4aの上側面に載置される。
続いて、前側不織部材41aの右側部分を、上側から左側に向けて折り返して、第1電線束部分201の周囲が前側不織部材41aで覆われた状態とする。
続いて、第3電線束部分203の根元部分を、第1電線束部分201(すなわち、前側不織部材41aで覆われた第1電線束部分201)に沿わせる姿勢に規制し(図15に示される状態)、続いて、後側不織部材42aの右側部分を、上側から左側に向けて折り返して、第2電線束部分202と、第3電線束部分203の根元部分と、第1電線束部分201を覆う前側不織部材41aの一部とが、後側不織部材42aで覆われた状態とする。
そして、前側不織部材41aおよび後側不織部材42aそれぞれの左側の部分部と右側の部分とが相互に接触された部分(拝み合わせ部分)を、上方に向けた状態とする。以上で、電線束2の被覆対象領域が不織部材4aで覆われた状態となる。
図16には、上記の一連の作業を経ることによって、被覆対象領域が不織部材4aで覆われた状態となった電線束2の断面(電線束2の延在方向に沿って切断した断面)の様子が模式的に示されている。この状態において、分岐点Pから延びる第1電線束部分201は、その周囲が前側不織部材41aで覆われた状態となっており、分岐点Pから延びる第2電線束部分202は、その周囲が後側不織部材42aで覆われた状態となっている。また、分岐点Pから延びる第3電線束部分203の根元部分は、その周囲が前側不織部材41aおよび後側不織部材42aで覆われた状態となっている。また、主延在方向に沿ってみると、電線束2における前側不織部材41aによって覆われた領域M41aと、電線束2における後側不織部材42aによって覆われた領域M42aとは、一部重なり合っている。
この変形例においても、電線束2の周囲に、第1電線束部分201を覆う第1被覆部と、第2電線束部分202と第1被覆部の一部とを覆う、第2被覆部とが形成される。したがって、電線束2の分岐部分において、被覆部材3と電線束2との間に隙間ができにくく、電線束2の分岐部分を十分に被覆することができる。
<4−3.第3の変形例>
上記の実施の形態においては、不織部材4の後側部分42は、第2電線束部分202と、第3電線束部分203の根元部分と、第1電線束部分201を覆う前側部分41の一部とを覆う構成であったが、後側部分42は、必ずしも第3電線束部分203の根元部分を覆う必要はない。例えば、後側部分42にスリット、あるいは貫通孔等を形成しておき、第3電線束部分203を、当該スリット等を介して引き出した上で、後側部分42の右側部分を、上側から左側に向けて折り返して、第2電線束部分202と第1電線束部分201を覆う前側部分41の一部とが、後側部分42で覆われた状態としてもよい。この場合、第3電線束部分203の根元部分を、第1電線束部分201に沿わせる姿勢に規制する必要がない。
<4−4.その他の変形例>
上記の実施の形態における金型8は、凹型と凸型との組合せであったが、金型は、例えば、凹型と凹型との組合せであってもよい。
また、下金型は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であって、上面に下型面が形成された本体部と、本体部の下型面上に着脱可能に被せられる保持具とから構成されてもよい。この場合、保持具は、熱伝導性に優れた金属板等により形成され、本体部に形成された下型面と同じ凹凸形状に形成されている。ここでは、本体部に被せられた保持具の上面の少なくとも一部の領域が、プレス面を形成することになる。保持具を設ける構成によると、不織部材4および電線束2のセット作業、および、ホットプレス後の被覆部材付電線束1を下金型から取出す作業が容易化される。
また、上記の実施の形態においては、被覆部材3の断面が円形状の被覆部材付電線束1を例示したが、被覆部材3の断面形状は、配索対象箇所の断面形状に応じて自由に規定可能であり、例えば、各種の多角形状、長円(2つの半円を直線でつないだ形状)形状、楕円形状、半円形状、等であってもよい。
また、上記の実施の形態においては、被覆部材付電線束1は直線状に延びる形状とされ、電線束2が直線状に維持される構成とされていたが、被覆部材付電線束1は必ずしも直線状である必要はなく、弧状に或は角度をなして曲っており、電線束2を弧状或は角度をなすように曲げた形態で経路規制するものであってもよい。
また、上記の実施の形態においては、下金型81および上金型82とは別体に形成された加熱板7を用いて、下金型81および上金型82を加熱する構成であったが、下金型81および上金型82を加熱する加熱装置は、例えば、下金型81および上金型82のそれぞれの内部に埋設されたものであってもよい。
1 被覆部材付電線束
2 電線束
201 第1電線束部分
202 第2電線束部分
203 第3電線束部分
3 被覆部材
301 第1被覆部
302 第2被覆部
4、4a 不織部材
7 加熱板
81 下金型
82 上金型

Claims (5)

  1. 複数の電線が束ねられてなり、延在途中に分岐部分が形成されている電線束と、前記分岐部分を被覆する被覆部材とを備える被覆部材付電線の製造方法であって、
    a)前記電線束の前記分岐部分を、不織部材で覆った状態とする工程と、
    b)前記電線束を覆った状態の不織部材をホットプレスする工程と、
    を備え、
    前記a)工程が、
    a1)不織部材で、前記電線束の分岐点から延びる第1の電線束部分を覆った状態とする工程と、
    a2)不織部材で、前記分岐点から延びる第2の電線束部分と、前記第1の電線束部分を覆う不織部材の一部とを、覆った状態とする工程と、
    を備える被覆部材付電線束の製造方法。
  2. 請求項1に記載の被覆部材付電線束の製造方法であって、
    前記電線束の前記分岐部分を覆う不織部材が、切り込みが入れられることによって、前記切り込みを挟んで、第1の部分領域と第2の部分領域とに分割されている、一枚のシート状部材であり、
    前記a1)工程において、前記第1の部分領域で、前記第1の電線束部分を覆った状態とし、
    前記a2)工程において、前記第2の部分領域で、前記第2の電線束部分と、前記第1の電線束部分を覆う前記第1の部分領域の一部とを覆った状態とする、被覆部材付電線束の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の被覆部材付電線束の製造方法であって、
    前記a2)工程において、前記分岐点から延びる第3の電線束部分の根元部分を、前記不織部材で覆われた第1の電線束部分に沿わすような姿勢に規制した状態で、不織部材で、前記第2の電線束部分と、前記第1の電線束部分を覆う不織部材の一部と、前記第3の電線束部分の前記根元部分と、を覆った状態とする、
    被覆部材付電線束の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の被覆部材付電線束の製造方法であって、
    前記b)工程が、
    上金型のプレス面と、下金型のプレス面との間で、前記電線束を覆った状態の不織部材を挟み込んで、当該不織部材をプレスする工程、
    を備え、
    前記上金型のプレス面と前記下金型のプレス面との間に形成されるプレス空間の延在方向に沿う部分領域であって、不織部材が重なり合って前記電線束を覆っている部分が配設される領域の断面サイズが、他の領域の断面サイズよりも大きく形成される、
    被覆部材付電線束の製造方法。
  5. 複数の電線が束ねられてなり、延在途中に分岐部分が形成されている電線束と、
    不織部材が前記分岐部分を覆った状態でホットプレスされることにより形成される被覆部材と、
    を備え、
    前記被覆部材が、
    前記電線束の分岐点から延びる第1の電線束部分を覆う第1の被覆部と、
    前記分岐点から延びる第2の電線束部分と、前記第1の被覆部の一部とを覆う、第2の被覆部と、
    を備える被覆部材付電線束。
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