JP2013130529A - 検査装置、検査システム、検査方法、コンピュータを検査装置として機能させるためのプログラム、コンピュータを検査システムとして機能させるためのプログラム、当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体 - Google Patents
検査装置、検査システム、検査方法、コンピュータを検査装置として機能させるためのプログラム、コンピュータを検査システムとして機能させるためのプログラム、当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】省スペース化が実現される検査装置を提供する。
【解決手段】表示モジュールの検査装置は、カメラ130Aからの撮影データと、カメラ130Bからの撮影データとを取得する。カメラ130Aからの撮影データは、表示モジュールの撮影範囲530および重複領域550を含む。カメラ130Bからの撮影データは、表示モジュールの撮影範囲540および重複領域550を含む。検査装置は、重複領域550の撮影データの特性値が一致するように各撮影データを調整して、調整後のデータを用いて表示ムラを補正するための補正データを生成する。二つのカメラを用いて撮影データを得ることにより、一つのカメラを用いて撮影データを得る場合よりも、カメラと表示モジュールとの距離を短くすることができるので、省スペース化が実現される。
【選択図】図5
【解決手段】表示モジュールの検査装置は、カメラ130Aからの撮影データと、カメラ130Bからの撮影データとを取得する。カメラ130Aからの撮影データは、表示モジュールの撮影範囲530および重複領域550を含む。カメラ130Bからの撮影データは、表示モジュールの撮影範囲540および重複領域550を含む。検査装置は、重複領域550の撮影データの特性値が一致するように各撮影データを調整して、調整後のデータを用いて表示ムラを補正するための補正データを生成する。二つのカメラを用いて撮影データを得ることにより、一つのカメラを用いて撮影データを得る場合よりも、カメラと表示モジュールとの距離を短くすることができるので、省スペース化が実現される。
【選択図】図5
Description
本発明は、撮影データを用いた検査に関し、より特定的には、表示パネルの検査に関する。
テレビその他の表示装置に用いられる液晶パネルの検査に関し、たとえば、特開2011−150349号公報(特許文献1)は、「表示むらを効率的に抑制するための画質調整装置及び画像補正データ生成プログラム」に関する発明を開示している([要約]の[課題])。当該発明の一例によると、「画質調整装置20の制御部21は、テストパターンを生成し、液晶パネル10に供給し、撮影カメラ30から出力画像を取得する。そして、出力画像データについてバンドパスフィルタリングを行ない、補正値を算出する。そして、すべての基準階調について画像補正テーブルの算出を終了した場合、ROMに書き込む。液晶パネル10に画像を表示するための画像信号は、液晶パネル10と補正回路とに供給される。画像信号を取得した補正回路は、ROM51に記録された画像補正テーブルを参照し、線形補間された補正値を取得する。そして、液晶パネル10は、補正回路から取得した補正値と、画像信号に基づいて画像を表示する。」というものである([要約]の[解決手段])。
また、特開2011−130019号公報(特許文献2)は、「表示装置の輝度ムラを適切に補正する」ための技術を開示している([要約]の[課題])。
当該技術によると、「表示パネル21に検査用画像データに応じた画像を表示させる際に、補正領域に含まれる画素のデータを、パターンA−1に基づいて、補正領域に含まれ
る画素のうちの少なくとも一部の画素の階調値を変化させるように表示用画像を補正する加算処理部35と、基準解像度の表示パネルについて予め定めたパターンA、およびパターンA−2を記憶する補正データ記憶部31と、パターンA−2を用いて、パターンAからパターンA−1を生成する復号部32とを備え、加算処理部35は、復号部32が生成したパターンA−1を用いて、表示用画像データを補正し、駆動制御部22は、加算処理
部35によって補正された表示用画像データに応じた画像を表示させるように各画素の表示状態を制御する。」というものである([要約]の[解決手段])。
る画素のうちの少なくとも一部の画素の階調値を変化させるように表示用画像を補正する加算処理部35と、基準解像度の表示パネルについて予め定めたパターンA、およびパターンA−2を記憶する補正データ記憶部31と、パターンA−2を用いて、パターンAからパターンA−1を生成する復号部32とを備え、加算処理部35は、復号部32が生成したパターンA−1を用いて、表示用画像データを補正し、駆動制御部22は、加算処理
部35によって補正された表示用画像データに応じた画像を表示させるように各画素の表示状態を制御する。」というものである([要約]の[解決手段])。
また、特開2007−108286号公報(特許文献3)は、「液晶表示装置の表示ムラに関して、2次元輝度分布に基づき表示ムラの評価や表示ムラを軽減するための調整をするに際し、CCDカメラ等を用いて取得した2次元輝度分布には液晶表示装置の視野角特性の影響が含まれており誤差を生じる」ことから([要約]の[課題])、「液晶表示装置の2次元輝度分布情報を計測する計測手段と、液晶表示装置の視野角特性による輝度
変化を表す視野角データを出力する手段と、視野角データ及び計測手段の液晶表示装置に対する視野角を用いて2次元輝度分布情報から視野角による輝度変化を打ち消す様に演算して第2の2次元輝度分布情報を出力する演算手段と、第2の2次元輝度分布情報の輝度分布のムラを判定する表示ムラ判定手段とを備え、液晶表示装置の視野角特性に基づき2次元輝度分布を補正する」ための技術を開示している([要約]の[解決手段])。
変化を表す視野角データを出力する手段と、視野角データ及び計測手段の液晶表示装置に対する視野角を用いて2次元輝度分布情報から視野角による輝度変化を打ち消す様に演算して第2の2次元輝度分布情報を出力する演算手段と、第2の2次元輝度分布情報の輝度分布のムラを判定する表示ムラ判定手段とを備え、液晶表示装置の視野角特性に基づき2次元輝度分布を補正する」ための技術を開示している([要約]の[解決手段])。
従来の工程では1台のカメラを使用して表示モジュールその他の表示モジュールの表示を撮影してムラけしの補正値を算出している。表示モジュールの大型化に伴い、表示モジュール全体を撮影するためには、カメラを表示モジュールから離して撮影する必要がある。
しかしながら、生産工程では、一般に省スペースが求められているため、表示モジュールから離せる距離にも限界がり、撮影の障害になる場合もあった。たとえば、特許文献1に開示された技術は、小中型の表示モジュールには対応できるが、大型の表示モジュールの表示画面を撮影するためには、撮影装置のためのスペースおよび高性能の撮影装置が必要となる。したがって、スペースの制約を受けることなく表示モジュールの撮影によって得られる撮影データを用いて表示モジュールの表示ムラを補正するための技術が必要とされている。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものである。ある局面の目的は、スペースの制約を受けることなく表示モジュールの撮影によって得られる撮影データを用いて表示モジュールを検査するための検査装置を提供することである。
他の局面の目的は、スペースの制約を受けることなく表示モジュールの撮影によって得られる撮影データを用いて表示モジュールを検査するための検査システムを提供することである。
他の局面の目的は、スペースの制約を受けることなく表示モジュールの撮影によって得られる撮影データを用いて表示モジュールを検査するための検査方法を提供することである。
他の局面の目的は、スペースの制約を受けることなく表示モジュールの撮影によって得られる撮影データを用いて表示モジュールを検査するための検査装置または検査システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。
さらに他の局面の目的は、スペースの制約を受けることなく表示モジュールの撮影によって得られる撮影データを用いて表示モジュールを検査するための検査装置または検査システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムを格納した不揮発性のデータ記録媒体を提供することである。
一実施の形態に従うと、撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査装置が提供される。この検査装置は、検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するための取得手段と、重複領域における各撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各撮影データを調整するための調整手段と、調整後の各データに基づいて表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成する補正データ生成手段と、補正データを出力するための出力手段とを備える。
好ましくは、取得手段は、複数の撮影手段の各々によって得られた各撮影データの入力を受ける入力手段を含む。
好ましくは、取得手段は、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データが得られるように、予め設定された複数の撮影位置に一つの撮影装置を配置することによって得られる撮影データの入力を受ける入力手段を含む。
他の実施の形態に従うと、撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査システムが提供される。検査システムは、検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するための撮影手段と、重複領域における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各撮影データを調整するための調整手段と、調整後の各データに基づいて表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成する補正データ生成手段と、補正データを出力するための出力手段とを備える。
好ましくは、撮影手段は、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データが得られるように、予め設定された複数の撮影位置にそれぞれ配置される複数のカメラを含む。
好ましくは、撮影手段は、一つのカメラを含む。検査システムは、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データが得られるように、予め設定された複数の撮影位置に一つのカメラを配置するための位置決め手段をさらに備える。
他の実施の形態に従うと、コンピュータが撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査方法が提供される。この検査方法は、コンピュータが、検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するステップと、コンピュータが、重複領域における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各撮影データを調整するステップと、コンピュータが、調整後の各データに基づいて表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成するステップと、コンピュータが、補正データを出力するステップとを備える。
他の実施の形態に従うと、コンピュータを検査装置として機能させるためのプログラムが提供される。プログラムは、コンピュータのプロセッサに、検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するステップと、重複領域における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各撮影データを調整するステップと、調整後の各データに基づいて表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成するステップと、補正データを出力するステップとを実行させる。
他の実施の形態に従うと、撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。プログラムは、コンピュータのプロセッサに、検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するステップと、重複領域における各撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各撮影データを調整するステップと、調整後の各データに基づいて表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成するステップと、補正データを出力するステップとを実行させる。
さらに他の実施の形態に従うと、上記のいずれかのプログラムを格納した、コンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体が提供される。
ある実施の形態によると、表示モジュールの検査において、当該表示モジュールと撮影装置との距離を短くすることができるため、省スペース化が実現され得る。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係る表示モジュールの検査について説明する。図1は、検査対象である表示装置10と撮影部130との位置関係を表わす図である。表示装置10は、表示モジュール110を含む。表示装置10は、ある局面において、液晶表示テレビ、プラズマテレビその他の映像表示装置を含む。したがって、表示モジュールは、液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネル等である。
撮影部130は、表示モジュール110を撮影し、撮影によって得られたデータ(撮影データ)を表示モジュール検査装置に送信する。
表示モジュール110は、ある局面において、LCD(Liquid Crystal Display)モジュールであるが、その他のパネルであってもよい。
[技術思想]
図2を参照して、本実施の形態に係る技術思想について説明する。図2は、画像検査において実行される処理の一部を表わすフローチャートである。
図2を参照して、本実施の形態に係る技術思想について説明する。図2は、画像検査において実行される処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS210にて、表示モジュール検査装置は、表示装置の検査のためのテストデータを生成して、当該表示装置に出力する。表示装置は、そのテストデータに基づいて発色し画像を表示する。表示モジュール検査装置は、少なくとも2つ以上の撮影装置を用いて、検査対象物である表示モジュール110の画面の一部の領域の画像(撮影データ)を取得する。このとき、各撮影装置によってそれぞれ撮影される領域は、互いに重複する領域を有する。すなわち、表示モジュール検査装置は、撮影によって得られる各撮影データから上記画面全体の撮影データを導出するため、各撮影データの整合性を維持するために、各撮影装置は、重複領域が含まれる場所に位置決めされて、予め設定された撮影条件で撮影する。
ステップS220にて、表示モジュール検査装置は、取得された各撮影データから補正データを生成する。補正データは、表示モジュール110における表示ムラを補正するためのデータである。より詳細には、各撮影データは、たとえば、隣接する領域であって重複領域を有する2つの部分領域の各々を撮影することによって得られる。表示モジュール検査装置は、当該重複領域の特性値が一致するように、いずれかの撮影データまたは両撮影データを調整する。たとえば、表示モジュール検査装置は、重複領域の輝度値が一致するように、撮影データを調整する。そのような調整が終了すると、表示モジュール検査装置は、調整後の2つの撮影データを合成して一つの画面の撮影データとする。その後、表示モジュール検査装置は、撮影データから補正データを導出する。撮影データから補正データを導出するための技術は特に限定されず、公知の技術が用いられる(たとえば、特許文献1,2等参照)。
ステップS230にて、表示モジュール検査装置は、生成された補正データを用いて、検査対象物(すなわち、表示モジュール110)を駆動する。
すなわち、本実施の形態に係る表示モジュールの検査においては、当該表示モジュールの画面を分割して分割された各領域を撮影する。これにより、カメラのような撮影装置と表示モジュールとの距離を小さくすることができる。そして、画面を分割する際には、後述するように、撮影範囲を一部分重ねることによって重複領域を形成し、当該重複領域における特性値(たとえば、輝度、色)に基づいてそれぞれの画像の相互関係をとりながら、各撮影データから一画面全体の撮影データに等価な撮影データを取得する。本実施の形態に係る検査装置は、その取得された撮影データから補正データを導出し、表示モジュールの駆動にフィードバックする。
[システム構成]
図3を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140を備える検査システム100について説明する。図3は、検査システム100のシステム構成の概略を表わす図である。
図3を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140を備える検査システム100について説明する。図3は、検査システム100のシステム構成の概略を表わす図である。
図3を参照して、本発明に係る表示モジュール検査装置140を備える検査システム100について説明する。図3は、検査システム100のシステム構成の概略を表わす図である。
検査システム100は、照明部120と、撮影部130と、表示モジュール検査装置140と、表示部150とを含む。表示モジュール検査装置140は、画像入力部141と、記憶部142と、演算部143と、出力部144と、入力部145とを含む。
検査システム100は、表示モジュール110を有する表示装置10を検査する。ある局面において、撮影部130は、表示モジュール110の前方において規定された位置に配置される。
照明部120は、表示モジュール検査装置140からの信号に基づいて、当該位置に装着された表示モジュール110に対して、予め設定された強度を有する光を照射する。照射される光は、たとえば一般白色光である。撮影部130は、表示モジュール110からの反射光を受光して撮影し、撮影データ(または画像データ)として表示モジュール検査装置140に出力する。撮影部130は、たとえば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)素子、CCD(Charge Coupled Device)カメラにより実現される。
撮影部130は、少なくとも2つ以上の撮影装置を含む。各撮影装置は、表示モジュール110の画面のうち、重複領域を有する隣接する部分領域を撮影するように構成されている。撮影部130から出力される撮影データは、画像入力部141を介して入力され、記憶部142において確保されている領域に格納される。記憶部142は、たとえばハードディスク装置、フラッシュメモリ等により実現される。記憶部142におけるデータの格納の態様は後述する。また、一時的にデータを格納することで処理の高速化を図るために、一時的に生成されるデータは、RAM(Random Access Memory)その他の揮発性のメモリに格納されてもよい。
演算部143は、記憶部142に格納されている撮影データを用いて補正データを生成する。たとえば、演算部143は、各撮影データのうち重複領域に相当するデータを比較して、当該重複領域の特性値が一致するか否かを判断する。当該特性値が一致する場合には、演算部143は、各撮影データを合成して一つの画面の撮影データを導出する。このとき、重複領域のデータとしては、いずれかの撮影データに含まれるデータが用いられる。演算部143は、いわゆるCPU(Central Processing Unit)と称される演算制御装置が予め準備されたプログラムを実行することにより実現される。あるいは、演算部143は、当該プログラムにより実現される処理を実行するために構成されたハードワイヤード回路、たとえばFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。なお、前述のように、撮影データから補正データを導出する際には、公知の技術が用いられる。
出力部144は、演算部143により生成された補正データを表示部150に出力する。表示部150は、そのデータに基づいて画像を表示する。表示部150は、たとえば原画像と、画像処理に基づいて検出された放射状の塗布ムラが含まれる欠陥の画像とを表示する。
他の局面において、出力部144は、表示装置10の駆動部111に当該補正データを送信する。駆動部111は、当該補正データに基づいて表示モジュール110を駆動する。この駆動によって表示される画面は、表示ムラが補正された画面となる。
入力部145は、表示モジュール検査装置140の外部から、データあるいは操作の入力を受け付ける。入力部145は、たとえば表示部150の表面に装着されるタッチパネル、キーボード、マウスその他のポインティングデバイス等により実現される。
[コンピュータの構成]
図4を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140を実現するコンピュータシステム400の構成について説明する。図4は、コンピュータシステム400のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図4を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140を実現するコンピュータシステム400の構成について説明する。図4は、コンピュータシステム400のハードウェア構成を表わすブロック図である。
コンピュータシステム400は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU1と、コンピュータシステム400の使用者による指示の入力を受けるマウス2およびキーボード3と、CPU1によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス2若しくはキーボード3を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM4と、データを不揮発的に格納するハードディスク5と、光ディスク駆動装置6と、モニタ8と、通信IF(Interface)9とを備える。各構成要素は、相互にバスによって接続されている。光ディスク駆動装置6には、CD−ROM9その他の光ディスクが装着される。通信IF9は、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)インターフェイス等を含むが、これらに限られない。
コンピュータシステム400における処理は、各ハードウェアおよびCPU1により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク5に予め格納されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM9その他のコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、当該ソフトウェアは、インターネットその他のネットワークに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置6その他のデータ読取装置によってデータ記録媒体から読み取られて、あるいは、通信IF7を介してダウンロードされた後、ハードディスク5に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク5から読み出され、RAM4に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1は、そのプログラムを実行する。
図4に示されるコンピュータシステム400を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本実施の形態の最も本質的な部分は、コンピュータシステム400に格納されたプログラムであるともいえる。コンピュータシステム400の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、データ記録媒体としては、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含み得る。
<第1の実施の形態>
図5は、本実施の形態に係る画像検査の一態様を表わす図である。ある局面において、表示モジュール110の画像検査のために、撮影部130として、2つのカメラ130A,130Bが表示モジュール110の正面に配置される。このとき、表示モジュール110の表示領域うちの、カメラ130Aの撮影範囲530と、カメラ130Bの撮影範囲540とは、各々一部の領域が重複しており、重複領域550として規定されている。具体的には、重複領域550に相当する撮影データは、カメラ130Aおよびカメラ130Bのいずれによっても得られる。
図5は、本実施の形態に係る画像検査の一態様を表わす図である。ある局面において、表示モジュール110の画像検査のために、撮影部130として、2つのカメラ130A,130Bが表示モジュール110の正面に配置される。このとき、表示モジュール110の表示領域うちの、カメラ130Aの撮影範囲530と、カメラ130Bの撮影範囲540とは、各々一部の領域が重複しており、重複領域550として規定されている。具体的には、重複領域550に相当する撮影データは、カメラ130Aおよびカメラ130Bのいずれによっても得られる。
[制御構造]
図6を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140の制御構造について説明する。図6は、表示モジュール検査装置140のCPU1が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
図6を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140の制御構造について説明する。図6は、表示モジュール検査装置140のCPU1が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS610にて、CPU1は、表示モジュール110において重複領域550を有する複数の部分領域(撮影範囲530,540)の各撮影データを得るために、各カメラ130A,130B毎に定められた撮影範囲530,540が撮影されるようにカメラ130A,130Bを位置決めする。具体的には、CPU1は、カメラ130A,130Bのそれぞれに取付けられているアクチュエータ(図示しない)を駆動するための信号を、当該アクチュエータに送出する。アクチュエータは、その信号に基づきカメラ130A,130Bをそれぞれ駆動し、重複領域550が形成されるように、撮影範囲530および撮影範囲540を設定する。このときの位置情報は、CPU1にフィードバックされる。
ステップS620にて、CPU1は、カメラ130A,130Bに命令を送ることにより、130A,130Bによる撮影を実行する。
ステップS630にて、CPU1は、各130A,130Bから、撮影データをそれぞれ受信する。
ステップS640にて、CPU1は、各撮影データと撮影範囲530,540とを関連付けてそれらのデータをハードディスク5に保存する。撮影範囲530,540は、たとえば、表示モジュール110の表示領域の座標値に基づいて表わされる。表示モジュール110の表示領域が矩形である場合、その表示領域のいずれかの端部が原点(0,0)として、水平方向がX軸、垂直方向がY軸として、それぞれ規定される。撮影範囲530,540も矩形領域であり、たとえば、{左上の端部の座標値、右下の端部の座標値}として規定される。一例として、撮影範囲530は、{(Xダイレクト1L,Y1L)、(X1R,Y1R)}として表わされる。撮影範囲540は、{(X2L,Y2L)、(X2R,Y2R)}として表わされる。ここで、X軸の座標値の関係は、X1L<X2L<X1R<X2Rである。Y軸の座標値の関係は、Y1L=Y2L,Y2R=Y2Rである。このとき、重複領域550は、{(X2L,Y2L)、(X1R,Y1R)}として表わされる。
ステップS650にて、CPU1は、重複領域550における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、カメラ130Aからの撮影データおよびカメラ130Bからの撮影データをそれぞれ調整する。たとえば、CPU1は、重複領域550の輝度値あるいは色が一致するように、カメラ130Aからの撮影データまたはカメラ130Bからの撮影データを調整する。たとえば、CPU1は、重複領域550における各撮影データの差異を算出し、当該差異がなくなるように、少なくともいずれかの撮影データを調整する。
ステップS660にて、CPU1は、調整後の各撮影データに基づいて補正データを生成する。たとえば、CPU1は、公知の技術を用いて各撮影データから補正データを導出する。
ステップS670にて、CPU1は、補正データを用いて表示装置10を駆動する。具体的には、CPU1は、出力部144として機能する通信IF7を介して、補正データを駆動部111に送信する。駆動部111は、そのような補正データを受信すると、当該補正データに基づいて表示モジュール110を駆動する。これにより、表示装置10は、補正後の制御データ(補正データ)に従って画像を表示するので、表示ムラが抑制された画像が表示され得る。
以上のようにして、本実施の形態によると、表示モジュール110における検査対象領域の撮影画像として予め細分化された複数の部分領域の各画像が、それぞれ撮影される。このとき、互いに隣接する領域の一部が重複するように、各部分領域は撮影される。各部分領域の撮影データが得られると、CPU1は、重複する領域の撮影データの特徴(たとえば輝度、濃淡値等)が一致するように、当該重複する領域のうちのいずれかの領域の撮影データを調整する。CPU1は、調整後の撮影データをまとめて一画面の撮影データを導出する。CPU1は、当該撮影データを用いて補正データを導出する。表示装置10は、その補正データに従って駆動される。
このようにすると、撮影部130(カメラ130A,130B)と、表示モジュール110との間の距離は、検査対象領域の全体を一度で撮影する場合における撮影部130と表示モジュール110との間の距離よりも短くすることができる。その結果、表示モジュール110を撮影するための撮影部130の設置場所が十分に取れない場合であっても、画像検査を実行することができる。
<第2の実施の形態>
図7を参照して、第2の実施の形態について説明する。図7は、一台のカメラ130Aが複数の位置において一つの表示モジュール110を撮影することにより複数の画像を得る態様を表わす図である。本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140は、1台のカメラの撮影によって得られたデータを用いて画像検査を実行する点で、前述の第1の実施の形態に係る表示モジュール検査装置140と異なる。
図7を参照して、第2の実施の形態について説明する。図7は、一台のカメラ130Aが複数の位置において一つの表示モジュール110を撮影することにより複数の画像を得る態様を表わす図である。本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140は、1台のカメラの撮影によって得られたデータを用いて画像検査を実行する点で、前述の第1の実施の形態に係る表示モジュール検査装置140と異なる。
なお、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140は、第1の実施の形態に係る表示モジュール検査装置140と同一のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
図7を参照して、ある局面において、カメラ130Aは、位置Aにおいて、撮影範囲710を撮影する。その後、カメラ130Aは、位置Aから位置Bに移される。この移動は、カメラ130Aに取付けられたリニアアクチュエータ(図示しない)によって行なわれる。位置Aおよび位置Bは、表示モジュール110の検査対象領域と、カメラ130Aの撮影画角とに基づいて、表示モジュール検査装置140のユーザによって予め定められる。撮影範囲が広い場合には、カメラ130Aの位置は、位置Aおよび位置Bに限られず、さらに多くの位置において撮影されてもよい。
位置Bにおいて、カメラ130Aは、撮影範囲720を撮影する。このとき、位置Bは、重複領域730が形成されるように位置決めされる。
位置Aにあるカメラ130Aから得られる撮影データと、位置Bにあるカメラ130Aから得られる撮影データとは、それぞれ表示モジュール検査装置140に送られる。表示モジュール検査装置140は、重複領域730における各特性値を一致させるために、撮影範囲710の撮影データの特性値と撮影範囲720の撮影データの特性値とを調整する。たとえば、表示モジュール検査装置140は、位置Aからの撮影によって得られた撮影データにおける重複領域730の輝度値と、位置Bからの撮影によって得られた撮影データにおける重複領域730の輝度値とを比較する。これらの輝度値が一致しない場合、表示モジュール検査装置140は、当該輝度値が一致するまで、少なくともいずれかの撮影データを調整する。
[制御構造]
図8を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140の制御構造について説明する。図8は、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400のCPU1が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。なお、第1の実施の形態における処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。したがって、当該処理の詳細な説明は、繰り返さない。
図8を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140の制御構造について説明する。図8は、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400のCPU1が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。なお、第1の実施の形態における処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。したがって、当該処理の詳細な説明は、繰り返さない。
ステップS810にて、CPU1は、被検査基板(表示モジュール110)における最初の撮影範囲710が撮影されるようにカメラ130Aを位置決めする。具体的には、カメラ130Aは、位置Aに配置される。
ステップS820にて、CPU1は、カメラ130Aに命令を送ることによりカメラ130Aによる撮影を実行する。CPU1は、当該撮影を識別するための番号と、位置Aを識別するためのデータとを関連付けて、RAM4に保存する。
ステップS830にて、CPU1は、カメラ130Aによって送られた撮影データを通信IF77を介して受信する。
ステップS640にて、CPU1は、撮影データと撮影範囲710とを関連付けて保存する。
ステップS850にて、CPU1は、すべての範囲の撮影が終了したか否かを判断する。この判断は、たとえば、CPU1はまず表示モジュール110において撮影が必要な範囲を予め取得する。CPU1は、さらに、撮影範囲を分割することによって何回の撮影が必要かを予め計算する。回数は、表示モジュール110の全体の範囲と、1度の撮影による範囲と、重複領域に用いられる範囲の大きさとの比較によって算出される。CPU1は、必要な回数の撮影に対して実際に行なわれた撮影の回数を記録しておき、実際に行なわれた撮影の回数が予め算出された必要回数に到達したか否かを判断することによってすべての範囲の撮影が終了したか否かを判断する。CPU1は、すべての範囲の撮影が終了したと判断すると(ステップS850にてYES)、制御をステップS650に切り換える。そうでない場合には(ステップS850にてNO)、CPU1は、制御をステップS860に切り換える。
ステップS860にて、CPU1は、次の撮影範囲720にカメラ130Aを移動する。具体的には、カメラ130Aは、位置Bに配置される。その後、CPU1は、制御をステップS820に戻す。
ステップS650にて、CPU1は、重複領域550における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、カメラ130Aからの撮影データおよびカメラ130Bからの撮影データをそれぞれ調整する。
ステップS660にて、CPU1は、調整後の各撮影データに基づいて補正データを生成する。
ステップS670にて、CPU1は、補正データを用いて表示装置10を駆動する。
以上のようにして、本実施の形態によると、一台のカメラ130Aが複数の位置において表示モジュール110を撮影することにより、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400は、重複領域が含まれる複数の撮影データを検査対象の画像を取得することができる。コンピュータシステム400は、各撮影データに含まれる重複領域のデータの特性値を比較し、特性値が一致するようにいずれかの撮影データを補正する。このようにすると、撮影のためのスペースが十分に取れない場合であっても、当該スペースに応じて表示モジュール110に近接した複数の位置から撮影することにより、複数の撮影データから、画面全体の撮影データに等価な撮影データを得ることができる。これにより、表示装置10の表示ムラを補正するための補正データを導出することができる。
以上のようにして、本実施の形態によると、一台のカメラ130Aが複数の位置において表示モジュール110を撮影することにより、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400は、重複領域が含まれる複数の撮影データを検査対象の画像を取得することができる。コンピュータシステム400は、各撮影データに含まれる重複領域のデータの特性値を比較し、特性値が一致するようにいずれかの撮影データを補正する。このようにすると、撮影のためのスペースが十分に取れない場合であっても、当該スペースに応じて表示モジュール110に近接した複数の位置から撮影することにより、複数の撮影データから、画面全体の撮影データに等価な撮影データを得ることができる。これにより、表示装置10の表示ムラを補正するための補正データを導出することができる。
<第3の実施の形態>
図9および図10を参照して、本実施の形態の第3の実施の形態について説明する。図9は、本実施の形態における画像検査の態様を表わす図である。
図9および図10を参照して、本実施の形態の第3の実施の形態について説明する。図9は、本実施の形態における画像検査の態様を表わす図である。
本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140は、複数のカメラとして4つのカメラ130A,130B,130C,130Dによってそれぞれ撮影されたデータを用いて検査する構成を有する点で、前述の各実施の形態に係る表示モジュール検査装置と異なる。なお、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140は、第1の実施の形態に係る表示モジュール検査装置140と同一のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
ある局面において、表示モジュール110のような検査対象物の画像検査のために、4つのカメラ130A,130B,130C,130Dが表示装置10の前に配置される。このとき、カメラ130Aの撮影範囲は撮影範囲910となる。撮影範囲920は、カメラ130Bによってカバーされる。撮影範囲930は、カメラ130Cによってカバーされる。撮影範囲940は、カメラ130Dによってカバーされる。
重複領域950は、撮影範囲910と撮影範囲920とが重複する領域である。重複領域960は、撮影範囲910と撮影範囲930とが重複する領域である。重複領域970は、撮影範囲930と撮影範囲940とが重複する領域である。重複領域980は、撮影範囲920と撮影範囲940とが重なる領域である。重複領域990は、すべての撮影範囲910,920,930,940が重なる範囲である。
本実施の形態においては、5つの重複領域が生じることになる。この場合、撮影データは複数の重複領域を含むことになるため、撮影データの調整の際に複数の制約条件が存在することになる。そこで、制約条件を緩和するために、重複領域ごとにその大きさ(幅)、すなわち、データ量を変化させてもよい。
具体的には、カメラ130Aからの撮影データは、撮影範囲910と、重複領域950,960,990を含む。カメラ130Bからの撮影データは、撮影範囲920と、重複領域950,980,990を含む。カメラ130Cからの撮影データは、撮影範囲930と、重複領域960,970,990を含む。カメラ130Dからの撮影データは、撮影範囲940と、重複領域970,980,990を含む。
この場合、たとえば、重複領域990の撮影データの特性値が一定になるように、各カメラからの撮影データが調整されてもよい。あるいは、他の局面において、5つの重複領域のうちのいずれかの重複領域が、表示モジュール110が構成される態様に応じて無視されてもよい。たとえば、一定方向に表示ムラが生じることが設計情報等から予想される場合には、当該一定方向に沿った領域間の重複領域の撮影データが調整の対象となってもよい。
[制御構造]
図10を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140の制御構造について説明する。図10は、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400のCPU1が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。なお、前述の実施の形態における処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。したがって、当該処理の詳細な説明は、繰り返さない。
図10を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140の制御構造について説明する。図10は、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400のCPU1が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。なお、前述の実施の形態における処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。したがって、当該処理の詳細な説明は、繰り返さない。
ステップS1010にて、CPU1は、検査対象物(表示モジュール110)における最初の撮影範囲910,920,930,940が撮影されるように4つのカメラ130A,130B,130C,130Dをそれぞれ位置決めする。
ステップS620にて、CPU1は、カメラ130A,130B,130C,130Dに命令をそれぞれ送信することにより、表示モジュール110の撮影を実行する。
ステップS630にて、CPU1は、通信IF77を介して、各カメラ130A,130B,130C,130Dから、撮影データをそれぞれ受信する。
ステップS640にて、CPU1は、各撮影データと各撮影範囲とを関連付けて保存する。
ステップS650にて、CPU1は、撮影範囲のうちの重複領域950,960,970,980,990における撮影データの特性値が同一の特性値となるように各撮影データを調整する。
ステップS660にて、CPU1は、調整後の各撮影データに基づいて補正データを生成する。
ステップS670にて、CPU1は、補正データを用いて表示装置10を駆動する。
以上のようにして、本実施の形態によると、第1の実施の形態に示された2台のカメラ130A,130Bを用いて撮影データを取得する場合よりも多くの撮影データが一度に取得される。これにより、カメラ130A,130B,130C,130Dと表示モジュール110との間の距離をさらに短くすることができる。
以上のようにして、本実施の形態によると、第1の実施の形態に示された2台のカメラ130A,130Bを用いて撮影データを取得する場合よりも多くの撮影データが一度に取得される。これにより、カメラ130A,130B,130C,130Dと表示モジュール110との間の距離をさらに短くすることができる。
<第4の実施の形態>
以下、本実施の形態の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、複数のカメラがそれぞれ移動する構成を有する点で、前述の各実施の形態に係る表示モジュール検査装置と異なる。すなわち、一部の撮影範囲を撮影するために複数のカメラが用いられるとともに、撮影後に当該複数のカメラは、それぞれ次の撮影のための位置にアクチュエータによって移動される。
以下、本実施の形態の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、複数のカメラがそれぞれ移動する構成を有する点で、前述の各実施の形態に係る表示モジュール検査装置と異なる。すなわち、一部の撮影範囲を撮影するために複数のカメラが用いられるとともに、撮影後に当該複数のカメラは、それぞれ次の撮影のための位置にアクチュエータによって移動される。
なお、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置140は、第1の実施の形態に係る表示モジュール検査装置140と同一のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
[制御構造]
図11を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置の制御構造について説明する。図11は、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400のCPU1が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。なお、前述の処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。したがって、当該処理の詳細な説明は繰り返さない。
図11を参照して、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置の制御構造について説明する。図11は、表示モジュール検査装置140として機能するコンピュータシステム400のCPU1が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。なお、前述の処理と同一の処理には同一のステップ番号を付してある。したがって、当該処理の詳細な説明は繰り返さない。
ステップS610にて、CPU1は、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを得るために、各カメラ毎に予め定められた範囲が撮影するようにカメラを位置決めする。ステップS620にて、CPU1は、各カメラによる撮影を実行する。ステップS630にて、CPU1は、各カメラから撮影データを受信する。ステップS640にて、CPU1は、各撮影データと撮影範囲とを関連付けてハードディスク5に保存する。
ステップS850にて、CPU1は、すべての範囲の撮影が終了したか否かを判断する。この判断は、前述の処理と同様にして行なわれる。CPU1は、すべての範囲の撮影が終了したと判断すると(ステップS850にてYES)、制御をステップS650に切り換える。そうでない場合には(ステップS850にてNO)、CPU1は、制御をステップS860に切り換える。
ステップS860にて、CPU1は、アクチュエータ(図示しない)に命令を送ることにより、次の撮影範囲の位置にカメラを移動させる。
ステップS650にて、CPU1は、撮影範囲のうちの重複領域における撮影データの特性値が同一の特性値となるように各撮影データを調整する。
ステップS660にて、CPU1は、調整後の各撮影データに基づいて補正データを生成する。
ステップS670にて、CPU1は、補正データを用いて表示装置10を駆動する。
以上のようにして、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置によると、複数のカメラが移動する構成を有するので、一度に撮影される画像を増やせると共にカメラと表示モジュール110との距離を短くすることができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る表示モジュール検査装置によると、複数のカメラが移動する構成を有するので、一度に撮影される画像を増やせると共にカメラと表示モジュール110との距離を短くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 CPU、2 マウス、3 キーボード、4 RAM、5 ハードディスク、6 光ディスク駆動装置、8 モニタ、9 ROM、10 表示装置、100 検査システム、110 表示モジュール、111 駆動部、120 照明部、130 撮影部、130A,130B,130C,130D カメラ、140 表示モジュール検査装置、141 画像入力部、142 記憶部、143 演算部、144 出力部、145 入力部、150 表示部、400 コンピュータシステム。
Claims (10)
- 撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査装置であって、
検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するための取得手段と、
前記重複領域における各前記撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各前記撮影データを調整するための調整手段と、
調整後の各データに基づいて前記表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成する補正データ生成手段と、
前記補正データを出力するための出力手段とを備える、検査装置。 - 前記取得手段は、複数の撮影手段の各々によって得られた各前記撮影データの入力を受ける入力手段を含む、請求項1に記載の検査装置。
- 前記取得手段は、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データが得られるように、予め設定された複数の撮影位置に一つの撮影装置を配置することによって得られる撮影データの入力を受ける入力手段を含む、請求項1に記載の検査装置。
- 撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査システムであって、
検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するための撮影手段と、
前記重複領域における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各前記撮影データを調整するための調整手段と、
調整後の各データに基づいて前記表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成する補正データ生成手段と、
前記補正データを出力するための出力手段とを備える、検査システム。 - 前記撮影手段は、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データが得られるように、予め設定された複数の撮影位置にそれぞれ配置される複数のカメラを含む、請求項4に記載の検査システム。
- 前記撮影手段は、一つのカメラを含み、
前記検査システムは、
重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データが得られるように、予め設定された複数の撮影位置に前記一つのカメラを配置するための位置決め手段をさらに備える、請求項4に記載の検査システム。 - コンピュータが撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査方法であって、
前記コンピュータが、検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するステップと、
前記コンピュータが、前記重複領域における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各前記撮影データを調整するステップと、
前記コンピュータが、調整後の各データに基づいて前記表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成するステップと、
前記コンピュータが、前記補正データを出力するステップとを備える、検査方法。 - コンピュータを検査装置として機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するステップと、
前記重複領域における撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各前記撮影データを調整するステップと、
調整後の各データに基づいて前記表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成するステップと、
前記補正データを出力するステップとを実行させる、プログラム。 - 撮影データを用いて表示パネルを検査するための検査システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
検査対象領域の複数の部分領域の撮影データとして、重複領域を有する複数の部分領域の各撮影データを取得するステップと、
前記重複領域における各前記撮影データの特性値が同一の特性値となるように、各前記撮影データを調整するステップと、
調整後の各データに基づいて前記表示パネルの駆動を補正するための補正データを生成するステップと、
前記補正データを出力するステップとを実行させる、プログラム。 - 請求項8または請求項9に記載のプログラムを格納した、コンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011281639A JP2013130529A (ja) | 2011-12-22 | 2011-12-22 | 検査装置、検査システム、検査方法、コンピュータを検査装置として機能させるためのプログラム、コンピュータを検査システムとして機能させるためのプログラム、当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011281639A JP2013130529A (ja) | 2011-12-22 | 2011-12-22 | 検査装置、検査システム、検査方法、コンピュータを検査装置として機能させるためのプログラム、コンピュータを検査システムとして機能させるためのプログラム、当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013130529A true JP2013130529A (ja) | 2013-07-04 |
Family
ID=48908181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011281639A Pending JP2013130529A (ja) | 2011-12-22 | 2011-12-22 | 検査装置、検査システム、検査方法、コンピュータを検査装置として機能させるためのプログラム、コンピュータを検査システムとして機能させるためのプログラム、当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013130529A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018104838A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 株式会社PSM International | 長尺シート材の品質計測方法および品質計測装置 |
CN108918548A (zh) * | 2018-04-28 | 2018-11-30 | 赵启林 | 一种串联拼装式结构外观拍照检测设备 |
WO2019229919A1 (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-05 | 株式会社PSM International | 長尺シート材の品質計測方法および品質計測装置 |
-
2011
- 2011-12-22 JP JP2011281639A patent/JP2013130529A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018104838A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 株式会社PSM International | 長尺シート材の品質計測方法および品質計測装置 |
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US11231363B2 (en) | 2018-05-31 | 2022-01-25 | Psm International, Inc. | Quality measurement method and quality measurement device for long sheet material |
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