JP2013130321A - リン含有廃油の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間でカルシウム塊状物(リン酸カルシウム系結晶物)を得ることができるとともに、該カルシウム塊状物ないしその焼却物中におけるPの回収率を増大させることが容易なリン含有廃油の処理方法を提供すること。
【解決手段】リン(P)を含有する廃油の処理方法。NaOH含有水溶液を廃油に対して0.15〜2倍量添加して乳濁状態とした後、Ca分を前記Pに対してリン酸カルシウム系結晶物を生成可能な原子比以上となる量添加する。そして再度乳濁状態とした後、放置することにより塊状物(沈澱物)を生成させ、該塊状物を焼却処理(加熱処理)する。
【選択図】なし

Description

本発明は、リン含有廃油の処理方法に関する。ここでは、リン含有廃油として、EHC(Electro Hydraulic Controlled)ユニットの油圧制御から発生するリン酸エステル油の廃油を例に採り説明する。本発明は、他の用途に使用されたリン酸エステル油その他のリン含有廃油の処理にも適用できる。
原子力・火力発電設備のEHCにおいて制御油は、タービン蒸気や高温ガス制御をするために、通常、難燃性油であるリン酸エステル油を使用する。
そしてリン酸エステル油の廃油は、そのまま燃焼すると、排ガス中に含まれるリン酸が金属や耐火物を腐食させるおそれがある。また、リン酸エステル油は上記の如く難燃性であるため、燃焼性が悪く、大量の未燃カーボンが生じて排ガスフィルタが直ぐに目詰まりしてしまう(特許文献1段落0002参照)。
これらの問題点を解決するために、特許文献1において、「リンを含有する放射性廃油にオクチル酸カルシウムのようなカルシウムを含む有機溶液を混合し、この混合廃油を焼却炉内で燃焼させる」工程を含む「リン含有廃油の処理方法」が提案されている。
すなわち、リンとカルシウムとが反応してピロリン酸カルシウム(二リン酸カルシウム)が生成し、リンの揮発を抑制する方法である。
なお、本発明の特許性に影響を与えるものではないが、リン含有廃棄物の不溶化によるリン回収(脱リン)技術を記載した文献として、下記特許文献2〜4等を挙げることができる。
特許文献2:バイオマスを高温高圧ガスで処理した後に出る灰分(リンを含む。)を濾過した濾水に水酸化ナトリウム水溶液を混ぜてモネタイト(リン酸一水素カルシウム)やヒドロキシアパタイト等の塊状物として回収する発明が記載されている(特許請求の範囲等)。
特許文献3:凝集沈澱槽に使用される硫酸バンドと消石灰を含む脱リン剤に係る発明が記載されている(特許請求の範囲等)。
特許文献4:リンおよびアルカリ金属を含む廃棄物を焼却する焼却炉中に、石灰石(CaCO)等の形でカルシウム分を供給し、生成されたリン酸カルシウム化合物を700〜1000℃の温度域で焼成してアパタイト化合物とする発明が記載されている(特許請求の範囲等)。
特開平5−126996号公報(特許請求の範囲等参照) 特開2009−242202号公報(特許請求の範囲等) 特開平2004−305992号公報(特許請求の範囲等参照) 特開平9−280526号公報(要約等)
特許文献1で記載された発明において、本発明者らが確認したところ、EHC油にオクチル酸カルシウム分を添加して、800〜1000℃に保持されている加熱炉に投入する方法で、又は、通常の焼却処分をさせた場合、生成するピロリン酸カルシウム(二リン酸カルシウム)中のP回収率(保持率)が65%と、石灰Ca(OH)を添加する場合のP回収率40%に比して高いものの、望ましいとされるリンの回収率(80%以上)としては不十分であった(表1参照)。
Figure 2013130321
即ち、燃焼炉内でカルシウムとリンを短時間で全量反応させて二リン酸カルシウムとすることが困難で、一部のリンが揮発してリン酸が生成すると考えられる。
また、オクチル酸カルシウムのEHC油に対する添加の態様は、例えば、実施例では、EHC油(TBP)10kgをドデカン18kgで希釈したものに対して、オクチル酸カルシウム33.2kgを添加混合して処理していた(段落0006)。即ち、EHC油を大量の有機溶媒(高級炭化水素)で希釈し、かつ、Pに対するCaの割合を原子比(反応比)以上とするには、大量のオクチル酸Ca(油で約2倍量に希釈していてCa含有率が5%)の添加を必要とする。このため、処理量が格段に増大して、実質的な処理生産性が低下する。
なお、特許文献1の[従来技術]の項において、リン酸エステル油と水酸化カルシウムとを乾留炉内でピロリン酸カルシウムとするリン含有廃油の処理方法が記載されている。しかし、当該リン含有廃油の処理方法は、反応に長時間を要し、乾留炉等の大型の設備と複雑な工程を必要とするという問題点があった(段落0003)。
本発明は、上記にかんがみて、処理量を増大させずに、望ましいリン回収率を容易に達成できるリン含有廃油の処理方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意開発に努力をした結果、下記構成のリン含有廃油の処理方法に想到した。
リン(P)を含有する廃油の処理方法であって、0.04〜8%のNaOH含有水溶液を廃油に対して0.15〜2倍量添加後、攪拌して乳濁状態とした後、Ca分を前記Pに対して、融点1500℃以上のリン酸カルシウム系結晶物を生成可能な原子(反応)比以上となる量添加して再度乳濁状態として、放置することにより塊状物(沈澱物)を生成させ、該塊状物を焼却処理(加熱処理)することを特徴とするリン含有廃油の処理方法。
上記構成の発明を、作用的に記載すると、下記の如くになる。
Pを含有する廃油の処理方法であって、NaOHによりpH12以上に調節したNaOH含有水溶液を廃油に対して0.15〜2倍量添加後、攪拌して乳濁状態として廃油を加水分解させた後、Ca分を前記Pに対して融点1500℃以上のリン酸カルシウム系結晶物を生成可能な原子比以上となる量添加して再度乳濁状態として、放置することにより塊状物(沈澱物)を生成させ、該塊状物を焼却処理(加熱処理)することを特徴とする。
NaOH含有水溶液を廃油に添加して乳濁化(エマルション化)することにより、廃油(有機リン酸)の加水分解が加速される。その結果、Ca(OH)等のCa分との反応が促進され融点1500℃以上のリン酸カルシウム系結晶物である塊状物の生成が短時間で完了する。即ち、廃油中のリン濃度が7〜8%と高くても、融点1500℃以上の塊状物には廃油中のPが殆ど回収される。このため、焼却処理(加熱処理温度:1200〜1300℃)に際して、焼却炉中に再溶融されて炉壁に灰が融着したりすることがないとともに、焼却炉を傷めるリン酸が生成することも殆どない。さらに、Ca分の添加量も相対的に少なくて済み、希釈化油も不要となって、処理生産性が向上する。
また、特許文献1に記載の如く、予備(事前)加熱をする必要もなく、さらには、上記加水分解で生成するアルコール類又はフェノール類もリン酸エステルの形態でないため、燃焼性も向上し、煤等の発生も少なくなる。
EHC油の塊状物生成反応の流れ図である。 試料A3−1の塊状物の焼却で発生した焼却灰のXRDチャートである。
以下、本発明のリン含有廃油の処理方法について説明する。
本発明を適用するリン含有廃油としては、EHCユニットの油圧制御から発生するリン酸エステル油が代表的である。リン酸エステル油としては、リン酸トリフェニル(アルキル置換フェニルを含む。)(後述の化学反応式(1)の左端参照)や、リン酸トリアルキル等を挙げることができる。より具体的には、前者としてリン酸トリクレジル(TCP)、後者としてリン酸トリブチル(TCB)等を挙げることができる。
そして、本発明のリンを含有する廃油の処理方法は、下記各工程を含むものである。
(1)加水分解工程:
NaOH含有水溶液を、前記廃油に添加して、乳濁状態として加水分解させる工程。
ここで、NaOH含有水溶液とは、NaOHのみ又はNaOHを主体とする塩基性化合物によりpH12以上(望ましくはpH13〜14)に調節したものをいう。すなわち、NaOH以外の塩基性化合物(KaOHやCa(OH)等)を含んでいてもよい。ちなみに、NaOH含有水溶液をNaOHのみで調節した場合、pH12が0.04%の、モル濃度2Mが8%の、pH13が0.4%の、pH14が4%の各NaOHの濃度に対応する。
ここでNaOH含有水溶液の濃度は、加水分解を促進する濃度以上で可及的に濃度が低いことが望ましい(後述の<試験例1>参照。)。リン酸にP−O―Naの固定的結合が生成して、Ca2+がリン酸と結合するのを阻害するためと考えられる。
そして、エマルションの水相を形成する溶液(水)の量は、NaOH含有水溶液(NaOHaq)の濃度にもよるが、通常、廃油の0.15〜2倍量(望ましくは、0.25〜1.5倍量)を添加する。溶液量が過少では、加水分解作用を奏し難い。溶液量が過多では相対的に水の量が多くなり、燃焼処理に際してのエネルギー消費が増大する。
なお、エマルション化の手段は、特に限定されず、汎用の機械的・超音波攪拌を使用でき、例えば、ホモジナイザーを使用する。処理時間は30s前後とする。
(2)Ca分添加によるリン酸カルシウム系結晶物生成工程:
Ca分としては、アルカリ(塩基性)水溶液中で、Ca2+が解離可能な化合物であれば特に限定されない。例えば、Ca(OH)、CaO等を好適に使用可能である。これらの内で、Ca(OH)がCa2+を解離し易くて望ましい。
Ca分の添加量は、Ca分を前記Pに対して、融点1500℃(望ましくは1600℃)以上のリン酸カルシウム系結晶物を生成可能な原子比以上となる量とする。ちなみに、リン酸カルシウム系結晶物の各融点は、メタリン酸カルシウム(Ca(PO):975℃、二リン酸カルシウム(Ca):1230℃、リン酸カルシウム(Ca(PO):1670℃と、Ca/Pの原子比が高い方が、融点は高くなる傾向にある。なお、各融点は、日本化学会編「化学便覧 基礎編 I 改定3版」(昭59-6-25)丸善、p.116から引用したものである。
例えば、生成リン酸カルシウム系結晶がリン酸カルシウム(Ca(PO)の場合、Ca/P原子比で約1.5〜5の範囲が望ましいことを確認している(表2参照)。特に、Ca/P原子比を2.5以上でP回収率が70%以上、さらには4以上では、殆どが塊状化してP回収率が100%に近くなることを確認している。
Ca分の量が少なすぎては、Pの回収率を高くし難く、Ca分の量が多すぎると、結果的に廃棄物の量が多くなる。
このCa分添加後、エマルション化を行い、1週間程度放置しておく。すると、リン酸カルシウム系結晶の塊状物(沈澱物)が生成する。
(3)焼却処理工程:
上記で得た塊状物を、液が少量の場合はそのまま、液が多い場合は液相と分離して焼却処理をする。焼却処理の温度は、700〜1200℃(望ましくは800〜1000℃)とする。
この加熱処理で生成する灰分には、リン酸二カルシウムが転化して水酸アパタイト(Ca10(PO・OH)になっていることを確認している(図2参照)。
なお、リン酸カルシウムや水酸アパタイトは、融点が1600℃以上であり、焼却炉内で再溶融することない。このため、炉壁に灰が融着したり、Pが溶出したりするおそれはない。
本発明の効果を確認するために比較例とともに行なった実施例(試験例)について説明する。
NaOHaqを用いればEHC油の下記加水分解の反応が円滑に進むことを確認している。
Figure 2013130321
Ca(OH)aqを用いれば、Ca(OH)は、NaOHと同様、P−O―Caの結合が形成される。しかし、Ca(OH)は、溶解性が非常に小さい。
そこで、加水分解の初期において、低濃度(試料No.A群)のNaOHaq(0.4〜4%:0.1〜1M)を補うことに着眼した。他方、高濃度のNaOHaq(試験No.B群)(40%:10M)を用いると、P−O−Naの固定的結合が形成されてしまい、P−O−Caの結合の形成が阻害されると考えられる。
したがって、低濃度のNaOHaq(試験No.A群)を用いると、P−O−Caが短時間で形成され、適度な混合比率で添加すると、EHC油を固化(塊状化)でき、結果的にPを殆ど回収できることを知見した。
EHC油100gに、0.4%NaOHaqおよび40%NaOHaqを、それぞれ100g添加した各試料を、「A群」と「B群」とした。なお、EHC油は、P含有率7%のものを使用した。
さらに、Ca(OH)を、それぞれ、25gおよび50gを添加した試料を、「A1」、「A2」および「B1」、「B2」とした。
一旦形成した化合物(リン酸カルシウム系)が、炉内で再溶融するのは困る。即ち、1600℃程度まで溶融することなく、安定な焼却灰(セラミックス)であることが望まれる。そこで、塊状物として水不溶性のリン酸カルシウム(Ca(PO)(mp=1670℃)やアパタイト(Ca(POOH)などの融点が1600℃以上の化合物が生成するように上記Ca(OH)の添加量を調製した。
これらの試料の調製方法を、図1に示す。即ち、EHC油とNaOHaqを単純混合した後、ホモジナイザーで一次攪拌して乳濁状態とした後、所定量のCa(OH)を添加して、再度、ホモジナイザーで二次攪拌して懸濁状態として、放置した。
表2に各組成を示すとともに、一次攪拌前、一次攪拌後20分経過時、二次攪拌後20分経過時、二次攪拌後1週間放置時の各試料の状態を表3に示す。
即ち、一次攪拌時において、A0、B0ともに2層分離したが、A0では、NaOHaq層が上となり、B0ではNaOHaq層が下と、濃い色の層が逆となった。A0で使用した0.4%NaOHaqがEHC油より軽いためであり、BOで使用した40%NaOHaqがEHC油より重いためである。なお、EHC油の比重は1.14である。
さらに、一次攪拌後20分経過時、A0では2層分離であるが上層が乳濁層となり、B0では三層に分離した。攪拌することにより、EHC油とNaOHとの間で何らかの反応が進んでいることが伺えた。
そして、A0、B0と同様に一次攪拌した後の試料において、Ca(OH)をそれぞれ所定量添加したA1、A2およびB1、B2を二次攪拌後20分経過時、各試料は何れも均一な乳濁相であった。しかし、A1,A2は、若干粘性(硬さ)を有しておりホイップクリームのような感じであった。一方、B1、B2は、コーヒーミルクのような感じであった。
さらに、A1、A2の二次攪拌後1週間経過時の様子は、上層は水溶液層、下層は塊状層であり、水溶液層の比率はA1:30%、A2:27%(質量比率:以下同じ。)であった。なお、水溶液層中のP含有率は、いずれも数ppmであり、殆ど塊状層中に存在することを、誘導結合高周波プラズマ分光分析(Inductively coupled plasma spectrometry:ICP分析)で確認している。
他方、B1、B2も、A1、A2同様に2層分離するが、上下層とも水溶液層のままであった。なお、10ヶ月経過時においても、この状態のままであった。
また、A2において0.4%NaOHaqの代わりに4%NaOHaqを初期添加した以外は同一の試料A2−1の場合でも、同様に2層分離して、下層が塊状層となった(水溶液層比率:約27%)。
さらに、A2において0.4%NaOHaqの添加量を約1/3の34gとした以外は同一の試料A2−2の場合でも、同様に2層分離して、下層が塊状層となった(水溶液層比率:約10%)。
また、A2において、Ca(OH)75部とした以外は同一試料のA3、及び、該A3において0.4%NaOHaqの添加量を34部とした以外は同一試料のA3−1の各場合において、上層水溶液層が略0%になることを確認した。
そして、EHC油100g(88mL)中のPをCa(OH)75g(Ca/P原子比≒4.4)で混合・放置して生成した塊を、捕集して800℃で焼却すると水酸化アパタイト(Ca(POOH)およびCaOの混合結晶76g(24mL)が生成した。
これにより、EHC油の容積を1/4程度まで減容できることが分かった。
なお、A3−1の焼却物についてのX線回折計(XRD)によるチャート(図2)から、Ca(POOHおよびCaOが同定でき、それらの生成反応が確認できた。なお、A1〜A3−1でも同様のXRDチャートが得られた。
Figure 2013130321
Figure 2013130321

Claims (7)

  1. リン(P)を含有する廃油の処理方法であって、0.04〜8%のNaOH含有水溶液を廃油に対して0.15〜2倍量添加後、攪拌して乳濁状態とした後、
    Ca分を前記Pに対して、融点1500℃以上のリン酸カルシウム系結晶物を生成可能な原子(反応)比以上となる量添加して再度乳濁状態として、放置することにより塊状物(沈澱物)を生成させ、該塊状物を焼却処理(加熱処理)することを特徴とするリン含有廃油の処理方法。
  2. Pを含有する廃油の処理方法であって、NaOHによりpH12以上に調節したNaOH含有水溶液を廃油に対して0.15〜2倍量添加後、攪拌して乳濁状態として廃油を加水分解させた後、
    Ca分を前記Pに対して融点1500℃以上のリン酸カルシウム系結晶物を生成可能な原子比以上となる量添加して再度乳濁状態として、放置することにより塊状物(沈澱物)を生成させ、該塊状物を焼却処理(加熱処理)することを特徴とするリン含有廃油の処理方法。
  3. 前記Ca分がCa(OH)であることを特徴とする請求項1又は2記載のリン含有廃油の処理方法。
  4. 前記Ca(OH)の添加量を、前記Pに対してmol比で2.5以上となるものとすることを特徴とする請求項3記載のリン含有廃油の処理方法。
  5. 前記Ca(OH)の添加量を、前記Pに対してmol比で4.0以上となるものとすることを特徴とする請求項3記載のリン含有廃油の処理方法。
  6. 前記焼却処理の温度が700〜1200℃であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のリン含有廃油の処理方法。
  7. 前記焼却処理後の焼却灰(リン酸カルシウム系結晶)が、CaO及びCa(PO又はCa10(PO(OH)を含有するものであることを特徴とする請求項6記載のリン含有廃油の処理方法。
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