JP2013130015A - 可動体のアシスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックを実現するための寸法上の制約を減らして設計の自由度を向上できる可動体のアシスト装置を提供する。
【解決手段】実施形態にかかる可動体のアシスト装置は、支持体と前記支持体に相対的に移動する可動体とのいずれか一方側に設けられる当受体と、前記支持体と前記可動体とのいずれか他方側に設けられた基体と、前記基体に対して移動可能であって、回動により、前記ストライカを解放した状態で前記基体に係止される待機姿勢と、前記係止が解除され前記ストライカと係合する引込姿勢と、で切り替えられるカムを有するラッチと、前記ラッチを付勢する付勢機構と、を備え、前記ラッチは前記カムの回動中心よりも前記付勢機構による付勢方向側に位置する係止部において前記基体に係止されることで前記待機姿勢に保持されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、可動体の動作を補助する可動体のアシスト装置に関する。
引き戸や吊り戸等の可動体の動作を補助するため、付勢機構を用いて強制移動をする可動体のアシスト装置が知られている。例えば戸枠側または引き戸側の一方に当受体が設けられ、他方には当受体に係合可能な当接体が設けられている。
当接体は例えば先端が鍵状に構成され、ケースに設けられたガイドに沿ってスライド移動かつ回動可能に構成され、待機状態と引き込み状態とを切替可能であるとともに、付勢機構としての引張りコイルばねによって常時引き込み方向に付勢される。
例えば引き戸が閉めきられていない開位置にあるとき、当接体は、引張りコイルばねを最も引き伸ばした状態で待機姿勢に保持されている。開位置から操作者が引き戸を閉位置に移動させると、その途中で当接体が当受体に突き当たり、当接体の姿勢を切替わることによって当受体を捕捉する。同時に、当接体の待機位置での保持が解かれ、当接体が当受体を捕捉したまま引張りコイルばねに引張られて引込位置に向かって移動する。このため、この移動寸法の分引き戸が強制的に移動させられる。
このような可動体のアシスト装置として、基体にカムの移動方向に沿って伸びる主ガイド路と主ガイド路の先端側から移動方向に対して交差するように曲がる係止部を含むガイドを設け、カムの先端部にガイドに沿って案内される突起を形成し、係止部に突起を引っ掛けて係止させることでカムを待機位置へロックさせる構成が採用されている。
特開2011−127416号公報
上記構成のアシスト装置は、係止位置がカムの回動中心よりも先端側にあり、ばねの付勢力がロックを解除する方向に働く構成となっている。このため、ロックを実現するためには回動中心から係止位置までの寸法を大きくとる必要があり設計上の制約となる。
本発明の一形態にかかる可動体のアシスト装置は、支持体と前記支持体に相対的に移動する可動体とのいずれか一方側に設けられる当受体と、前記支持体と前記可動体とのいずれか他方側に設けられた基体と、前記基体に対して移動可能であって、回動により、前記ストライカを解放した状態で前記基体に係止される待機姿勢と、前記係止が解除され前記ストライカと係合する引込姿勢と、で切り替えられるカムを有するラッチと、前記ラッチを付勢する付勢機構と、を備え、前記ラッチは前記カムの回動中心よりも前記付勢機構による付勢方向側に位置する係止部において前記基体に係止されることで前記待機姿勢に保持されることを特徴とする。
本発明によれば、ロックを実現するための寸法上の制約を減らして設計の自由度を向上できる。
本発明の第1実施形態にかかるアシスト装置を備えた引き戸の動作を示す説明図。 同実施形態にかかるアシストユニットを示す斜視図。 同実施形態にかかるアシスト装置の分解斜視図。 同実施形態にかかるアシスト装置の動作を示す説明図。 本発明の第2実施形態にかかるアシスト装置のカムの斜視図。 同実施形態にかかるアシスト装置の動作を示す説明図。 アシスト装置のカムの動作の一例を示す説明図。
以下、本発明の一実施形態かかる可動体のアシスト装置1について、図1乃至図4を参照して説明する。各図中矢印X,Y,Zはそれぞれ互いに直交する3方向を示す。ここでは例えばX軸はスライド方向に、Y軸は幅方向に、Z軸は上下方向に、それぞれ沿っている。また、各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。
図1及び図2に示すように、アシスト装置1は、可動体及び支持体のうち一方に設けられる当受体としてのストライカ10と、可動体及び支持体のうち他方に設けられるアシストユニット20と、を備えて構成される。
本実施形態において、例えば可動体は引き戸Mであり、支持体としての戸枠Fにアシストユニット20が設けられ、可動体としての引き戸Mにストライカ10が設けられる場合について例示する。
引き戸Mは、上端部分において一部が上端面Maに対して一段上に突出して高くなる戸首M1を有している。
戸枠Fは、上側の鴨居F1及び下側の敷居と、両側の縦木F2により矩形の開口部Faを区画している。鴨居F1には引き戸Mの戸首M1に対応する溝F3が形成されている。
図1及び図3に示すように、ストライカ10は、引き戸Mの前方端部における上端面Maに設けられている。ストライカ10は、引き戸Mの上端部において、戸首M1の一部と代えた状態で取り付けられている。
ストライカ10は、例えば引き戸Mの上端面Maに取り付けられる固定板部11と、固定板部11に立設され作動部材としての係合突起12と、固定板部11の長手方向に沿って起立された遮蔽板13と一体に有する樹脂成形体で構成される。引戸Mの戸首M1の一部を戸首一端側より所定長さ切断した取付部Mbに対し固定板部11を介して装着される。遮光板部13は、戸首M1と略同じ高さ寸法であり、戸首M1の一部を戸首一端からハウジング21の長さだけ切断して形成される取付部Mbに対し固定板部11をねじなどで固定した状態で、戸首M1の片面と連続する状態に配置される。
アシストユニット20は、支持枠F側に配設されるハウジング21と、ハウジング21にスライド移動可能に配置されるスライダ22と、スライダ22に対して回動可能に支持される当接体としてのカム23と、を有するラッチ24と、カム23をハウジング21に対して引き込み方向に付勢する付勢機構としての引張りコイルばね40と、スライダ22に連結されカム23の移動に抵抗力を付与して緩衝する制動機構としてのピストンダンパ50とを有して構成される。
図2及び図3に示すハウジング21は、ケース26とカバー27とを組み合わせて構成され、横溝F3に対応する箱形状に構成される。ハウジング21の内部に、スライダ22とカム23を有するラッチ24、引張りコイルばね40、及びピストンダンパ50が収められる。
図3及び図4に示すように、ケース26は横溝F3に設置される上壁26aと一対の側壁26b,26bを有している。ケースの上壁26aの一端側にはスライダ22及びカム23を案内するガイドとしてのスリット29が形成されている。
スリット29はX軸に沿って待機位置(第1位置)と引込位置(第2位置)に至って延びる主ガイド路29aと、主ガイド路29aの中途部で拡幅する拡大部29bとを連続して有した形状となっている。拡大部29bの内縁は回転軸C1を中心とした円弧状に沿っており、この円弧状の縁にロックタブ23dが形成される。すなわち拡大部29bの縁の一部が係止部29cとなる。このスリット29は下側のロックタブ23dと係合することによりスライダ22及びカム23を案内する。ロックタブ23dがカム23の姿勢に応じて、係止部29cに係止され、あるいは主ガイド路29aにおいてスライド可能に係合する。またスリット29においてロックタブ23dよりも基端(図中X方向)側の位置には、スライド突起22aがスライド移動可能に係合するようになっている。
ケース26の端部には引張コイルばね40の端部をハウジング21に対して固定するための連結部26dが形成されている。
カバー27は、スライド方向に沿う長手方向の一端から途中までの一部分において幅細となる切り欠き部27aが形成されている。この切り欠き部27aによって、ケース26と組み合わせた際にハウジング21の一端側が開口する誘い部28が形成される。この誘い部28においてストライカ10の係合部12が通過可能であるとともにカム23が露出可能になっている。
カバー27の内側の一端側には上記ケース26側と同形状のスリット29が形成されている。スリット29はX軸に沿って待機位置(第1位置)と引込位置(第2位置)に至って延びる主ガイド路29aと、主ガイド路29aの中途部で拡幅する拡大部29bとを連続して有した形状となっている。拡大部29bの内縁は回転軸C1を中心とした円弧状に沿っており、この縁にロックタブ23dが形成される。すなわち拡大部29bの縁の一部が係止部29cとなる。このスリット29は上側ロックタブ23dと係合することによりスライダ22及びカム23を案内する。ロックタブ23dがカム23の姿勢に応じて、係止部29cに係止され、あるいは主ガイド路29aにおいてスライド可能に係合する。またスリット29においてロックタブ23dよりも基端側の位置には、上側のスライド突起22aがスライド移動可能に係合するようになっている。
スライダ22は、樹脂製の小ブロック状をなし、X方向に細長形成されて上下に突出するスライド突起22aを上下面にそれぞれ有している。なお、図1には上面を示すが、下面にも同様のスライド突起22aが形成されている。スライド突起22aはケース26及びカバー27に形成されたスリット29の主ガイド路29aにそれぞれ係合している。
この係合によって、ハウジング21内においてケース26とカバー27との間の空間にスライダ22がX方向に案内されて摺動可能に配置されている。スライダ22の後端部にはピストンダンパ50のロッド52が連結される連結部22bが設けられている。
カム23は、係合部12と同程度の厚さからなる樹脂成形体であり、スライダ22の前端においてZ軸に沿う回動中心C1を中心に第1回動方向R1及びその逆の第2回動方向R2に回動可能に軸支されている。
カム23は、その外周に、キャッチャ23aと、ストライカ10に押圧される被押圧部23bと、引張りコイルばね40に引っ張られる被付勢部23cとを備えている。さらにカム23は、回動中心C1を含む回動中心位置において上下方向に突出するロックタブ23dを上下面にそれぞれ備えている。なお、図1乃至図3においては上面側のみを示すが下面側も同様に構成されている。カム23はストライカ10を解放して待機位置にロックされる待機姿勢と、ストライカ10と係合して引き込む引込姿勢とに切り換えられる。
キャッチャ23aはカム23の先端側に設けられ、第1の回動方向R1に向けて突出し、被押圧部23bとの間にストライカ10の係合部12を挟持するフック形状をなしている。
被押圧部23bは回動中心C1からY方向手前側(図4中下方)に延びる面を形成し、可動体の移動によりストライカ10の係合部12に当接して引込方向に押圧される。
被付勢部23cは、回動中心C1のY方向奥方(図4中上)に配置されている。この被付勢部23cはハウジング21の下部に配置され、引張コイルばね40の一端41が連結されている。この引張りコイルばね40により被付勢部23cが常時引込方向に引張られる。
ロックタブ23dは、Z方向に沿う回動中心C1を有するとともにZ方向に突出形成され、スリット29に移動可能に係合している。ロックタブ23dは、短手方向の寸法l1が主ガイド路29aの幅l3よりも小さく、長手方向l2の寸法は主ガイド路29aの幅l3よりも大きく構成された細長形状の突起であり、カム23の姿勢に応じて主ガイド路29aに対する角度を変えるようになっている。
図4はスリット29とラッチ24の位置関係を示している。図4<a>は待機姿勢を示し、図4<b>はカム23のR1への回動により引込み姿勢となった状態であって引込みによるスライド移動の前の状態を示している。ロックタブ23dは、引き込み姿勢において長手方向がスライド方向に沿う配置となることにより主ガイド路29a内を移動可能となり、待機姿勢ではスライド方向に対して傾斜することによりロックタブ23dの端部が係止部29cに係止するようになっている。
図4<a>に示すように、待機姿勢において係止部29cにロックタブ23dが係止される係止位置P1は、回動中心C1よりもX方向一方側(付勢方向側)であって、Y方向手前側(図4中下)に位置している。一方被付勢部23cが引張りコイルばね40によって一方側に引張られる付勢位置P2は、回動中心C1よりもX方向一方側であって、かつY方向奥側(図4中上)に位置している。
ここで、引張りコイルばね40の引張り力:F、カム23の回動中心C1から係止位置P1までの距離:Rsとし、カム23の回動中心C1から付勢位置P2までの距離:Rrとする。スライド方向にばね力が付加されたときに発生する係止位置P1に加わる回転トルク:Trとし、ばね力による回転トルク:Ts、係止位置P1にかかる荷重をFrとする。
上述したカム23の構造では、ばね力によるロック方向の回転トルクTsと、係止位置P1にかかるトルクTrは、回動中心C1を基準として同じ方向となり、Ts=Trとなる。すなわち、ばね力Fにより常にロック方向に回転しようとするトルクが発生していることになる。したがって、TrはFr×Rrである。ゆえにFr×Rr=F×Rsとなり、Fr=F×Rs/Rrとなる。ここで、Trの方向がロック方向のため、Frが小さくてもロックの実現が可能となる。
付勢機構としての引張コイルばね40は、ハウジング21内に収められ、軸方向がスライド方向に沿うように配置されている。引張コイルばね40の一端41はカム23の被付勢部23cに連結され、他端42はハウジング21側の連結部26dに連結されている。この引張コイルばね40は、待機姿勢にあるカム23を引込方向に付勢することでロックタブ23dを係止位置P1に引っ掛けて保持させる機能と、引込み姿勢にあるカム23を引込方向に付勢して強制移動させる機能と、第1位置においてカム23をR2方向に付勢する機能と、を有している。
ピストンダンパ50は、ハウジング21内に設けられ、内部に流体が封入されたシリンダ51と、シリンダ51内でスライド軸に沿って往復動するピストンと、このピストンに連結されたピストンロッド52とを有している。ピストンロッド52の端部はハウジング21内に固定され、ピストンに対向するシリンダ51の外側端部がスライダ22の後端に接続されている。
シリンダ51内に納められたピストンの動作にシリンダ51内の流体の流体抵抗を作用させることで、シリンダ51もしくはピストンロッド52の押し込み及び引張り動作に対して抵抗力を付与してスライダ22及びカム23のハウジング21に対するスライド動作を制動する。なおシリンダ51に封入される流体としては典型的にはシリコンオイルなどの粘性流体が用いられるがこれに限られず、気体を用いてもよい。
以下、本実施形態にかかるアシスト装置1の動作について説明する。図1及び図4<a>に示すように、引き戸Mがストライカ10に到達していない状態では、カム23は待機姿勢にあって、ハウジング21の端部の待機位置に保持されている。このとき、被付勢部23cが引張りコイルばね40によって後方に引っ張られることによってカム23はR2方向に付勢されるとともに、ロックタブ23dが主ガイド路29aに対して傾斜した状態で係止部29cに引っかかり、保持される。
この状態から操作者が引き戸Mを第1の方向に移動させることにより、引き戸Mが所定位置に至ると、ストライカ10がカム23の被押圧部23bに当接する。そして、ストライカ10が被押圧部23bを後方に押し込むことにより、引張りコイルばね40の付勢力に抗して回動中心C1を中心としてカム23がR1方向に回動する。
この回動によって、図4<b>に示すように、カム23の先端のキャッチャ23aがストライカ10に係合し、ラッチ24にストライカ10が捕捉される。また、カム23がR1方向に回動すると同時にロックタブ23dが回動して長手方向がスライド方向に沿う姿勢となり、主ガイド路29aに進入可能な状態となる。係止部29cへの保持が解除されることで、X方向にスライド移動可能な状態となる。
そして、引張コイルばね40の復元力によりハウジング21に対してスライダ22及びカム23が引込み方向(図4中右方)に相対移動して引込位置まで相対移動させられる。この移動に伴い可動体M及びストライカ10に対して、支持体F及びハウジング21が相対的に強制移動させられる。このときピストンダンパ50により抵抗力が付与され、緩衝しながらゆっくり自動的に引き戸Mが閉まる方向に移動することとなる。
第2状態から第1状態とする第2の動作では上記第1の動作とは逆の順で動作する。すなわち、引き戸Mが終了位置に移動し切った第2状態から引き戸Mを右側に移動させる操作をすると、引張コイルばね40の付勢力に抗してカム23がストライカ10を捕捉したまま支持枠F及びハウジング21に対して相対移動する。このとき、スライダ22の後端はピストンダンパ50のピストンロッド52に連結されているため、ピストンを移動させつつシリンダ51内の流体の抵抗力を受ける。
所定位置に至ると、被押圧部23bからストライカ10が離れて引張りコイルばね40の復元力により回動中心C1中心としてカム23がR2方向に回動する。この回動によりキャッチャ23aとストライカ10との係合が解除される。同時にロックタブ23dは主ガイド路29aから拡大部29bに入り込む。さらに拡大部29b内でR1方向に回動することにより、移動経路から外れて傾斜し、引張りコイルばね40により引張られることにより係止部29cに係止されてロックされる。この後、引き戸Mの移動は引張コイルばね40の付勢力から開放される。そしてストライカ10が解放されて再び待機姿勢に戻る。
本実施形態によれば、係止位置P1を回動中心C1よりも付勢方向側に配置したことにより、寸法設定に関係なくロックが可能となり、設計の制約が無くなるので、サイズの小型化が可能となる。
比較例として、図7に示すようにカム23の先端側に係止位置P3がある場合を例示する。ここでは、待機姿勢においてハウジング221にロックタブ223dが係止される係止位置P3は、回動中心C1よりもX方向他方側であって、Y方向奥側(図7中上)に位置している。
一方、被付勢部123cが引張りコイルばねによって一方側に引張られる付勢位置P2は、回動中心C1よりもX方向一方側であって、かつY方向奥側(図4中上)に位置している。
したがって、ばね力によるロック方向のトルクTsと、ロック部にかかるトルクTrは、回動中心C1を基準として逆方向となり、Ts=−Trとなる。すなわち、ここではTr=-Tsとなり、ばね力Fによりロック解除方向に回転しようとするトルクが発生している。
ここで、ばねの引張り力:F、カム223の回動中心C1から係止位置P3までの距離:Rsとし、カム23の回動中心C1から付勢位置P2までの距離:Rrとする。
ロック部にかかる荷重をFrとすると、TrはFr×Rrである。ゆえにFr×Rr=ーF×Rsとなり、Fr=ーF×Rs/Rrとなる。したがって、確実にロックさせるにはFrをできるだけ小さくすることが重要であり、Rr>Rsの条件を満たすように設定する必要が生じる。
すなわち、本実施形態では先端側に係止位置がある場合に比べて小さい力でロック実現が可能となる。このため、係止位置までの距離を小さく設定でき、設計自由度が高く、小型化も容易となる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態かかるアシストユニット120について、図5、図6を参照して説明する。なお、スリット129及びロックタブ123dの形状などの構成を一部変更したが、その他の構成や動作については上記実施形態と同様であるため共通する説明を省略する。
本実施形態では、図5及び図6に示すように、ハウジング21の上下面に形成されたスリット129はスライド方向に沿う主ガイド路129aと、主ガイド路129aの端部でスライド方向経路から外れるように曲がる係止路129bと、を連続して有した形状となっている。なお、係止路129bの一方側の縁は回転軸C1を中心とした円弧状に沿っており、この円弧状の縁にロックタブ123dが係止される。すなわち係止路129bの縁の一部が係止部129cとなる。このスリット129はロックタブ123dと係合することによりスライダ22及びカム23を案内する。
図5に示すように、カム123は、第1実施形態と同様であって、その外周に、キャッチャ123aと、ストライカ10に押圧される被押圧部123bと、引張りコイルばね40に引っ張られる被付勢部123cとを備えている。さらにカム123は、回動中心C1を含む回動中心位置において上下方向に突出するロックタブ123dを上下面にそれぞれ備えている。
ロックタブ123dは回動中心C1から離間した所定位置において上下に突出し、主ガイド路129a及び係止路129bを移動可能な所定形状をなしている。ロックタブ123dは、寸法l1が主ガイド路129aの幅l3よりも小さく構成された突起であり、カム123の回動に伴って円弧状の軌跡に沿って移動するとともに、スライダ122のスライド移動に伴ってX軸に沿う移動経路に沿って移動する。さらに本実施形態ではスライダ22の裏面側にはロックタブ123dが移動可能な円弧状のガイド孔122bが形成されている。係止位置P1と付勢位置P2と回動中心C1との関係は上記第1実施形態と同様に設定した。
図6はスリット129とラッチ124の位置関係を示している。図6<a>は待機姿勢を示し、図6<b>はカム123のR1への回動により引込み姿勢となった状態であって引込みによるスライド移動の前の状態を示している。ロックタブ123dは、引き込み姿勢において主ガイド路129a内を移動可能となり、待機姿勢では主ガイド路129aから外れた係止路129bに位置して係止部129cに係止するようになっている。
この実施形態においては、図6<a>に示すように、引き戸Mがストライカ10に到達していない状態では、カム23は待機姿勢にあって、ハウジング21の端部の待機位置に保持されている。このとき、被付勢部123cが引張りコイルばね40によって後方に引っ張られることによってカム123はR2方向に付勢されるとともに、ロックタブ123dが主ガイド路129aから外れた係止路129b内にあって、係止部29cに引っかかり、保持される。
この状態から操作者が引き戸Mを第1の方向に移動させることにより、引き戸Mが所定位置に至ると、ストライカ10がカム23の被押圧部123bに当接する。そして、ストライカ10が被押圧部123bを後方に押し込むことにより、引張りコイルばね40の付勢力に抗して回動中心C1を中心としてカム123がR1方向に回動する。
この回動によって、図6<b>に示すように、カム123の先端のキャッチャ123aがストライカ10に係合し、ラッチ24にストライカ10が捕捉される。また、カム123がR1方向に回動すると同時にロックタブ123dが円弧状に沿って移動して主ガイド路129aに進入可能な状態となる。これにより係止部29cへの保持が解除されることで、X方向にスライド移動可能な状態となる。
そして、引張コイルばね40の復元力によりハウジング21に対してスライダ22及びカム23が相対移動して引込位置まで相対移動させられる。この移動に伴い可動体M及びストライカ10に対して、支持体F及びハウジング21が相対的に強制移動させられる。このときピストンダンパ50により抵抗力が付与され、緩衝しながらゆっくり自動的に引き戸Mが閉まる方向に移動することとなる。
引込姿勢から待機姿勢とする第2の動作では上記第1の動作とは逆の順で動作する。すなわち、引き戸Mが終了位置に移動し切った第2状態から引き戸Mを右側に移動させる操作をすると、引張コイルばね40の付勢力に抗してカム123がストライカ10を捕捉したまま支持枠F及びハウジング21に対して相対移動する。このとき、スライダ22の後端はピストンダンパ50のピストンロッド52に連結されているため、ピストンを移動させつつシリンダ51内の流体の抵抗力を受ける。
所定位置に至ると、被押圧部123bからストライカ10が離れて引張りコイルばね40の復元力により回動中心C1中心としてカム123がR2方向に回動する。この回動によりキャッチャ123aとストライカ10との係合が解除される。同時にロックタブ123dは主ガイド路129aから係止路129bに入り込む。さらに係止路129bの係止部129cに係止されてロックされ、引張りコイルばね40により再び待機姿勢に戻る。この後、引き戸Mの移動は引張コイルばね40の付勢力から開放される。そしてストライカ10が解放されて第1状態に戻る。
本実施形態においても上記第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、カム123の構造では、ばね力によるロック方向の回転トルクTsと、係止位置P1にかかるトルクTrは、回動中心C1を基準として同じ方向となり、Ts=Trとなる。すなわち、ばね力Fにより常にロック方向に回転しようとするトルクが発生していることになる。したがって、TrはFr×Rrである。ゆえにFr×Rr=F×Rsとなり、Fr=F×Rs/Rrとなる。ここで、Trの方向がロック方向のため、Frが小さくてもロックの実現が可能となる。したがって、係止位置P1を回動中心C1よりも一方側(付勢方向側)に配置したことにより、寸法設定に関係なくロックが可能となり、設計の制約が無くなるので、サイズの小型化が可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。また、各部の具体的構成や材質等は上記実施形態に例示したものに限られるものではなく適宜変更可能である。
例えば上記実施形態においては、支持体としての戸枠F側にアシストユニット20を備え、可動体としての引き戸M側にストライカ10を設けた場合について例示したが、これに限られるものではなく、可動体側にアシストユニット20を、支持体側にストライカ10を、それぞれ設けてもよい。
また、上記実施形態においては可動体が引き戸Mである場合について例示したが、吊り戸、昇降式のスライドドア等、他の可動体にも本発明を適用可能である。
上記実施形態においては一枚の引き戸Mに着目して説明したが、実際には同様の引き戸M及びアシストユニット20が2以上備えられている場合にも本発明を適用できる。
さらに、上記実施形態の構成要件のうち一部を省略しても本発明を実現可能である。
M…引き戸(可動体)、F…戸枠(支持体)、C1…回転軸、P1…係止位置、P2…付勢位置、Ts…回転トルク、Tr…トルク、P3…係止位置、1…アシスト装置、10…ストライカ、12…係合部、20…アシストユニット、21…ハウジング、22…スライダ、22a…スライド突起、22b…連結部、23…カム、23a…キャッチャ、23b…被押圧部、23c…被付勢部、23d…ロックタブ、24…ラッチ、26…ケース、27…カバー、29…スリット(ガイド)、29a…主ガイド路、29b…拡大部、29c…係止部、30…引戸、40…引張りコイルばね(付勢機構)、50…ピストンダンパ(制動機構)、120…アシストユニット、121…ハウジング、122…スライダ、122b…ガイド孔、123d…ロックタブ、123c…被付勢部、123…カム、123a…キャッチャ、123b…被押圧部、124…ラッチ、129…スリット(ガイド)、129a…主ガイド路、129b…係止路、129c…係止部。

Claims (7)

  1. 支持体と前記支持体に相対的に移動する可動体とのいずれか一方側に設けられる当受体と、
    前記支持体と前記可動体とのいずれか他方側に設けられた基体と、
    前記基体に対して移動可能であって、回動により前記ストライカを解放した状態で前記基体に係止される待機姿勢と、前記係止が解除され前記ストライカと係合する引込姿勢と、で切り替えられるカムを有するラッチと、
    前記ラッチを付勢する付勢機構と、を備え、
    前記ラッチは前記カムの回動中心よりも前記付勢機構による付勢方向側に位置する係止部において前記基体に係止されることで前記待機姿勢に保持されることを特徴とする可動体のアシスト装置。
  2. 前記カムの回動中心に対して、前記カムが前記付勢機構によって付勢される付勢位置における付勢力のトルクの方向と、前記カムの係止部において前記付勢機構の付勢力によって発生する係止力のトルクの方向とが、同じ向きになることを特徴とする請求項1に記載の可動体のアシスト装置。
  3. 前記基体には、所定の移動経路に沿う主ガイド路と、前記主ガイド路に連続し前記主ガイド路の前記移動経路の方向から外れる係止部と、を有するガイドが設けられ、
    前記ラッチは、前記主ガイド路に案内されて前記移動経路に沿ってスライド移動可能であって前記カムを回動可能に支持するスライダを有し、
    前記カムは前記ガイドに係合して案内されるロック部を有し、前記カムが第1の回動方向に回動すると前記ロック部が前記係止部に係止される前記待機姿勢となり、前記カムが前記第1の回動方向と反対方向の第2の回動方向に回動すると前記ロック部が前記主ガイド路において移動可能な前記引込姿勢となることを特徴とする請求項1または2記載の可動体のアシスト装置。
  4. 前記主ガイド路は前記スライド方向に沿うスリットで構成され、前記係止部は前記スリットの幅が拡大される拡大部の縁に形成され、
    前記ロック部は前記スリットに係合する細長形状のロックタブであって、前記カムの回動に伴って前記ロックタブが回転することにより、前記ロックタブの長手方向が前記スライド方向に対して傾斜した姿勢で前記係止部に係止される待機姿勢と、前記ロックタブの長手方向が前記スライド方向に沿い、前記主ガイド路に進入して前記付勢機構により移動可能となる引込姿勢と、が切り替えられることを特徴とする請求項3記載の可動体のアシスト装置。
  5. 前記主ガイド路は前記スライド方向に沿うスリットで構成され、前記係止部は前記スリットがスライド方向経路から外れるように曲がる係止路の縁で構成され、
    前記ロック部は前記ガイドに係合するロックタブであって、
    前記カムの回動に伴って前記ロックタブが円弧状の軌道を移動することにより、前記係止路に係止される待機姿勢と、前記主ガイド路に進入して前記付勢機構により移動可能となる引込姿勢と、が切り替えられることを特徴とする請求項3記載の可動体のアシスト装置。
  6. 前記カムは、前記可動体の移動により前記当受体に当接して押圧される被押圧部と、前記回動により前記当受体に係合及び係合及び係合解除可能なキャッチャと、前記スリット内を移動可能なロック部と、前記付勢機構によって付勢される被付勢部と、を有し、
    前記可動体の第1方向の移動により、前記被押圧部が当受体に押圧されて前記ラッチが第1回動方向に回動し、前記キャッチャにて前記当受体を捕捉するとともに、前記ロック部が主ガイド路に入ることで前記付勢機構によって前記ラッチ及び前記スライダが前記基体に対して引っ張られる引込み姿勢となり、
    前記可動体の第2方向の移動により、前記被押圧部が前記当受体から離れて前記ラッチが前記第2回動方向に回動し、前記キャッチャにて前記当受体を解放するとともに、前記ロック部が前記係止部に移動し、前記付勢機構によって前記ラッチが前記係止部に係止されて待機姿勢となる、ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか記載の可動体のアシスト装置。
  7. 前記当接体の移動に抵抗力を付与する制動機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至6記載の可動体のアシスト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015121014A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 日東工器株式会社 引戸開閉補助装置

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