JP2013129182A - 装飾用置物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 家庭などで廃棄される卵の殻を用いて、誰でも制作の楽しみを満喫できて、しかも一定以上の強度を有し、卵の殻特有の脆弱性のない、装飾用置物とその製造方法を提供する。
【解決手段】 卵の殻の内部にシリコーン系やウレタン系の反応硬化型の高分子材料を注入して硬化させ、卵の殻1を補強する。表面には汎用の水彩絵の具などで、彩色3を施し、耐水性などの向上を目的に、彩色3の上にアクリル系の透明ラッカーなどを塗布することも可能である。また、本発明の装飾用置物は、例えばクリスマス・リースのような装飾品の部品にも適用可能である。
【選択図】図1
【解決手段】 卵の殻の内部にシリコーン系やウレタン系の反応硬化型の高分子材料を注入して硬化させ、卵の殻1を補強する。表面には汎用の水彩絵の具などで、彩色3を施し、耐水性などの向上を目的に、彩色3の上にアクリル系の透明ラッカーなどを塗布することも可能である。また、本発明の装飾用置物は、例えばクリスマス・リースのような装飾品の部品にも適用可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、卵の殻を用いた装飾用置物、特に、表面に絵や文字からなるデザインを彩色した装飾用置物と、その製造方法に関するものである。
卵、特に鶏卵は、比較的安価で、かつ価格が安定し、栄養も豊富であるため、単独で食用に供される他、様々な料理の素材として極めて有用であり、大量に消費されている。そして卵の殻は、例えばマヨネーズのような、卵を原材料として製造される食品のメーカーの一部で、カルシウム補給源のサプリメント用に加工されているが、一般家庭では、そのままゴミとして廃棄されたり、家庭菜園の肥料として用いられたりしている。
この他の卵の殻の利用方法として、特許文献1には、表面に彩色を施した卵を、熱収縮性フィルムで被覆し、イースターエッグとして使用可能なことが開示されている。また、手造りの一品物の装飾品が珍重されることから、特許文献2には、卵の殻の表面に彩色を施し、内部に照明の光源を配した装飾品と、その製造方法が開示されている。
前者は、消耗品に類するものなので、機械的な強度や耐久性を要求されることがないものであり、後者は、誰にでも制作の楽しみが体験できるものの、置物として飾るには、卵殻の脆弱性に起因する、機械的な強度の低さが問題となる可能性がある。
そこで、本発明の課題は、家庭で廃棄される卵の殻を用いて、誰でも制作の楽しみを満喫できて、しかも一定以上の強度を有し、卵の殻特有の脆弱性のない、装飾用置物とその製造方法を提供することにある。
本発明は、前記課題の解決のため、卵の殻の中に充填材を注入することにより、強度を向上することを検討した結果なされたものである。
即ち、本発明は、内部に熱硬化性高分子材料を充填してなる卵の殻の表面に、塗料を用いてなされた彩色と、前記彩色の表面に形成されてなる透明な被覆を有することを特徴とする装飾用置物である。
また、本発明は、前記熱硬化性高分子材料が、シリコーン系の高分子材料またはウレタン系の高分子材料の少なくともいずれかを含むことを特徴とする、前記の装飾用置物である。
また、本発明は、内容物を除去した卵の殻の内部に、熱硬化性高分子材料を充填する工程と、前記卵の殻の表面に塗料を用いて彩色を施す工程と、前記彩色の表面に透明な塗膜を形成する工程を有することを特徴とする、装飾用置物の製造方法である。
また、本発明は、前記熱硬化性高分子材料の硬化が完了する前に、前記卵の殻の内部に支持棒を挿入することを特徴とする、前記の装飾用置物の製造方法である。
また、本発明は、前記熱硬化性高分子材料が、シリコーン系の高分子材料またはウレタン系の高分子材料の少なくともいずれかを含むことを特徴とする、前記の装飾用置物の製造方法である。
本発明の装飾用置物は、内容物を除去した卵の殻の内部にシリコーン系又はウレタン系の高分子材料を含む充填材が充填されていて、しかも、充填材が一定の可撓性を具備しているので、外力が加わっても簡単に破壊されることがない。
また、表面の彩色に、汎用の水彩絵の具を用いても、彩色後に例えばアクリル系の透明ラッカーのような塗膜形成能を有する材料を塗布することで、耐水性を付与し、簡単に剥離しないようにすることが可能である。
ここで、充填材として熱硬化性高分子材料を用いたのは、粘土のような安価な材料を充填するには、卵の殻に大きな注入孔を設ける必要があることと、一般に粘土は粘性係数が大きく流動し難いので、充填の際に大きな力を必要とし、卵の殻が耐えられないことがあるためである。
また、ここで用いる熱硬化性高分子材料は、反応硬化型であり、室温でも硬化する材料も含むものである。これらの材料は、硬化前の状態では大きな流動性を具備しているので、卵の殻を破壊することなく、内部に充填可能である。しかも完全に硬化する前であれば、木材や金属の棒を容易に刺し込むことができるので、台座に据える場合、台座に植設した支持棒を挿入して、当該台座と一体化することが可能である。
図1は、本発明に係る装飾用置物の一例の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した一例の断面図である。図1及び図2において、1は卵の殻、2は台座、3は彩色、4は充填材、5は支持棒である。
図1に示したような彩色3は、前記のように汎用の水彩絵の具、アクリル絵の具などで描くことが可能であり、水彩絵の具を用いた場合で、彩色3に耐水性を付与するには、さらにアクリル系の透明ラッカーなどを塗布する。
卵の殻1が鶏卵程度の大きさであれば、支持棒5として爪楊枝などが使用可能であり、木材の台座2に、錐などを用いて穴をあけ、支持棒5を挿入すればよい。充填材4の充填作業には、プランジャのような器具を用いることができる他、市販のコーキング材を用いる場合は容器をそのまま注入用具として用いることができる。硬化前の充填材が十分に低粘度であれば、漏斗を用いて注入することもできる。
図3及び図4は本発明の装飾用置物の例を示す写真である。図3は、鶏卵に人の顔を描き、竹製の籠にセットした例であり、図4は、同じく鶏卵の表面に天使を描き、クリスマス・リース風にアレンジしたものである。卵の殻をこのように使用する場合は、組み立て工程を円滑に行うために一定の強度を要し、本発明が非常に有用となる。
以上に説明したように、本発明によれば、廃棄物を利用して、従来にない装飾用置物を提供できる。なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、例えば鶏卵の代替としてウズラの卵を使用するような、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正などの、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。
1 卵の殻
2 台座
3 彩色
4 充填材
5 支持棒
2 台座
3 彩色
4 充填材
5 支持棒
Claims (5)
- 内部に熱硬化性高分子材料を充填してなる卵の殻の表面に、塗料を用いてなされた彩色と、前記彩色の表面に形成されてなる透明な被覆を有することを特徴とする装飾用置物。
- 前記熱硬化性高分子材料は、シリコーン系の高分子材料またはウレタン系の高分子材料の少なくともいずれかを含むことを特徴とする、請求項1に記載の装飾用置物。
- 内容物を除去した卵の殻の内部に、熱硬化性高分子材料を充填する工程と、前記卵の殻の表面に塗料を用いて彩色を施す工程と、前記彩色の表面に透明な塗膜を形成する工程を有することを特徴とする、装飾用置物の製造方法。
- 前記熱硬化性高分子材料の硬化が完了する前に、前記卵の殻の内部に支持棒を挿入することを特徴とする、請求項3に記載の装飾用置物の製造方法。
- 前記熱硬化性高分子材料は、シリコーン系の高分子材料またはウレタン系の高分子材料の少なくともいずれかを含むことを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の装飾用置物の製造方法。
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JP2017185765A (ja) * | 2016-04-01 | 2017-10-12 | 克三 菊地 | 装飾用置物 |
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2011
- 2011-12-21 JP JP2011290647A patent/JP2013129182A/ja active Pending
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