JP2010214604A - 飾り物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属板やプラスチック板の表面に絵柄等を数値制御工作機械を用いて加工し、飾り物を作ることは可能である。特に、金属板やプラスチック板を素材として用いた場合には、量産に適している。量産品の飾り物はあまり好まれず、やはり、手作りの一品物が望まれる。そこで、本発明は、上記の課題を解決し、数値制御工作機械を用いて、一品物の特殊な飾り物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 中身を除去した卵の殻1の外表面に切削加工により絵柄等2を施し、前記殻を基台7に装着し、この基台7に前記殻1の内部を照らす光源を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 中身を除去した卵の殻1の外表面に切削加工により絵柄等2を施し、前記殻を基台7に装着し、この基台7に前記殻1の内部を照らす光源を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、数値制御工作機械を用いて制作した飾り物及びその製造方法に関するものである。
数値制御工作機械を用いて金属の表面に微細な加工をすることは、例えば、特開2006−263904号公報などによって、広く知られている。
金属板やプラスチック板の表面に絵柄などを数値制御工作機械を用いて加工し、飾り物を作ることは可能である。特に、金属板やプラスチック板を素材として用いた場合には、量産に適している。
量産品の飾り物はあまり好まれず、やはり、手作りの一品物が望まれる。そこで、本発明は、上記の課題を解決し、数値制御工作機械を用いて、一品物の特殊な飾り物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の飾り物は、中身を除去した卵の殻の外表面に切削加工により絵柄等を施し、前記殻を基台に装着し、この基台に前記殻の内部を照らす光源を設けたことを特徴とする。
また、前記殻の表面を透明樹脂により被覆したことを特徴とする。
また、前記殻の表面を透明樹脂により被覆したことを特徴とする。
また、本発明の飾り物の製造方法は、卵の長手方向の端部の殻部分を除去して穴を形成し、この穴よりあらかじめ卵の中身を除去し、この中身を除去した殻の長手方向の両端部を治具によって固定し、数値制御工作機械によって、前記殻の表面に絵柄等の切削加工を施し、前記殻を前記穴を下にして基台に装着し、この基台に前記殻の内部を照らす光源を設けたことを特徴とする。
また、前記数値制御工作機械における切削用刃物はボールエンドミルであることを特徴とする。
また、前記数値制御工作機械における切削用刃物はボールエンドミルであることを特徴とする。
さらに、前記治具には、前記殻の長手方向の両端を嵌入させて前記殻を保持する円筒状保持体を備えるとともに前記数値制御工作機械による切削加工を正確に行わせるため、前記数値制御工作機械の水平基準面に合わせるための水平基準面と、前記数値制御工作機械への設置方向を合わせるための方向決定基準面と、前記数値制御工作機械による切削加工開始位置を決定するためのポイントとを設けたことを特徴とする。
本発明の飾り物によれば、鶏卵などの卵を用いているため、量産には適さず、一品物の飾り物を提供することができる。そして、基台からの照明により、卵の殻の表面に切削加工された絵柄等が浮かび上がり、家庭や、小さな店舗、あるいは料亭の飾り物として好適である。そして、絵柄等を顧客の要望に応じて選択することができるので、卵、絵柄等を選ぶことにより世界に一つしかないオリジナルな飾り物を提供することができる。
また、特殊な治具を用いることにより、卵を破損することなく切削加工することができる。加工は数値制御工作機械を用いれば良く、設定を正しく行えば加工は比較的容易である。
また、特殊な治具を用いることにより、卵を破損することなく切削加工することができる。加工は数値制御工作機械を用いれば良く、設定を正しく行えば加工は比較的容易である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の飾り物の一実施例の斜視図である。
図1において、1は鶏卵などの卵の殻である。卵は鶏卵に限らず、ダチョウなどの卵であっても良い。卵の長手方向の端部の一方に穴を開けて中身を取り出して、殻1とする。この殻1に絵柄等2を切削加工する。絵柄等2は写真とか、絵画あるいは字などである。この加工は数値制御工作機械を用いて行う。具体的には(株)森精機製作所製の商品名「NH4000DCG」を使用する。
3は切削加工によって0.15mm程度削りとられた部分であり、絵柄等2は凹凸により表現される。つまり、3の部分が最深部であり、絵柄等2の濃淡を切削の深さによって表現している。
4はリング状の受台であり、一方の開口部に殻1の穴の開けられた端部がはまり込んで両者が接着剤で結合されている。
図1は本発明の飾り物の一実施例の斜視図である。
図1において、1は鶏卵などの卵の殻である。卵は鶏卵に限らず、ダチョウなどの卵であっても良い。卵の長手方向の端部の一方に穴を開けて中身を取り出して、殻1とする。この殻1に絵柄等2を切削加工する。絵柄等2は写真とか、絵画あるいは字などである。この加工は数値制御工作機械を用いて行う。具体的には(株)森精機製作所製の商品名「NH4000DCG」を使用する。
3は切削加工によって0.15mm程度削りとられた部分であり、絵柄等2は凹凸により表現される。つまり、3の部分が最深部であり、絵柄等2の濃淡を切削の深さによって表現している。
4はリング状の受台であり、一方の開口部に殻1の穴の開けられた端部がはまり込んで両者が接着剤で結合されている。
図2に示すように、5が殻1に設けられている穴、6aが接着剤である。基台7が設けられ、その凹部8に3色のLEDなどの発光部9が収納されている。10はその制御部・電源部であり、3個の発光部9が順次発光するように構成され全体として光源となっている。この光源は市販されている。
リング状の受台4が発光部9の上方に置かれ、接着剤6bによって、基台7に結合されている。光は殻1の穴5から入り、殻1の内壁を照らすことになる。殻1の外からみると、絵柄等2が浮き上がって見える。発光部9を殻1の中に入れることも可能である。発光部9を殻1に入れる場合には殻1を破損しないように注意して行う必要がある。図1の飾り物全体は、図示していないが、透明のケースに収納される。
リング状の受台4が発光部9の上方に置かれ、接着剤6bによって、基台7に結合されている。光は殻1の穴5から入り、殻1の内壁を照らすことになる。殻1の外からみると、絵柄等2が浮き上がって見える。発光部9を殻1の中に入れることも可能である。発光部9を殻1に入れる場合には殻1を破損しないように注意して行う必要がある。図1の飾り物全体は、図示していないが、透明のケースに収納される。
次に、この飾り物の製造方法について説明する。
図3、図4は、卵の中身を抜いた殻1が治具によって保持されている状態を示している。断面コ字状に構成された治具本体11の一方の壁11aにボルト12とナット13により保持部材14が取り付けられている。また、壁11aと対向する壁11bのねじ穴にボルト15が螺合しており、ナット16、17が取り付けられ、ボルト15の先端部にナット18、19により保持部材20が固定されている。保持部材14、20はプラスチックなどで構成されており、有底筒状のものである。殻1の両端部が保持部材14、20の開口部より入って、その開口縁に当接する。ボルト15を回転させることにより、保持部材20を図4の左方に移動させることにより、しっかりと殻1を治具本体11に保持することができる。
図3、図4は、卵の中身を抜いた殻1が治具によって保持されている状態を示している。断面コ字状に構成された治具本体11の一方の壁11aにボルト12とナット13により保持部材14が取り付けられている。また、壁11aと対向する壁11bのねじ穴にボルト15が螺合しており、ナット16、17が取り付けられ、ボルト15の先端部にナット18、19により保持部材20が固定されている。保持部材14、20はプラスチックなどで構成されており、有底筒状のものである。殻1の両端部が保持部材14、20の開口部より入って、その開口縁に当接する。ボルト15を回転させることにより、保持部材20を図4の左方に移動させることにより、しっかりと殻1を治具本体11に保持することができる。
治具本体11の壁11a、11bの上端部には数値制御工作機械による切削加工開始位置を決定するためのポイントとなるピン21a、21b、21cが突設されている。このピンは一本でも良い。
数値制御工作機械による切削加工を正確に行わせるため、治具本体11には、数値制御工作機械の水平基準面に合わせるための水平基準面22と、数値制御工作機械への設置方向を合わせるための方向決定基準面23とが設けられている。
数値制御工作機械による切削加工を正確に行わせるため、治具本体11には、数値制御工作機械の水平基準面に合わせるための水平基準面22と、数値制御工作機械への設置方向を合わせるための方向決定基準面23とが設けられている。
殻1を装着した治具本体11を3Dスキャナでスキャンし、得られたデータの一部、つまり、殻1の一部分に絵柄等を貼りつける。つまり、両者のデータを合成する。スキャナはRoland PICZA LPX−1200を用い、ソフトはDr.PICZA3およびPixform Proを用いる。
次に、上記によって作成された合成データに含まれる基準面、すなわち、水平基準面22と方向決定基準面23が数値制御工作機械の基準面に合致するように、上記合成データをソフトを用いて変換する。このソフトはCAD/CAM:GRAPHIC PRODUCTS社製の商品名「tools V3」を用いる。
次に、上記によって作成された合成データに含まれる基準面、すなわち、水平基準面22と方向決定基準面23が数値制御工作機械の基準面に合致するように、上記合成データをソフトを用いて変換する。このソフトはCAD/CAM:GRAPHIC PRODUCTS社製の商品名「tools V3」を用いる。
次に、数値制御工作機械を用いて、殻1の表面に絵柄等を切削加工する。加工の最初はピン21a、21b、21cによって切削加工開始位置を決定する。加工した殻1を図1、2のように組立て飾り物とする。切削加工した殻1の内外表面(表面のみでも良い)を透明樹脂でコーティングすれば、殻1を長期に保存できる。
以上のように、本発明の飾り物によれば、鶏卵などの卵を用いているため、量産には適さず、一品物の飾り物を提供することができる。そして、基台からの照明により、卵の殻の表面に切削加工された絵柄等が浮かび上がり、家庭や、小さな店舗、あるいは料亭の飾り物として好適である。そして、絵柄等を顧客の要望に応じて選択することができるので、卵、絵柄等を選ぶことにより世界に一つしかないオリジナルな飾り物を提供することができる。
また、特殊な治具を用いることにより、卵を破損することなく切削加工することができる。加工は数値制御工作機械を用いれば良く、設定を正しく行えば加工は比較的容易である。
また、特殊な治具を用いることにより、卵を破損することなく切削加工することができる。加工は数値制御工作機械を用いれば良く、設定を正しく行えば加工は比較的容易である。
本発明の飾り物は家庭、小さな店舗、料亭などの飾りとして用いて良好である。
1 殻
2 絵柄等
3 切削加工部分
4 受台
5 穴
6a、6b 接着剤
7 基台
8 凹部
9 発光部
10 制御部
11 治具本体
11a、11b 壁
12、15 ボルト
13、16、17、18、19 ナット
14、20 保持部材
21a、21b、21c ピン
22 水平基準面
23 方向決定基準面
2 絵柄等
3 切削加工部分
4 受台
5 穴
6a、6b 接着剤
7 基台
8 凹部
9 発光部
10 制御部
11 治具本体
11a、11b 壁
12、15 ボルト
13、16、17、18、19 ナット
14、20 保持部材
21a、21b、21c ピン
22 水平基準面
23 方向決定基準面
Claims (5)
- 中身を除去した卵の殻の外表面に切削加工により絵柄等を施し、前記殻を基台に装着し、この基台に前記殻の内部を照らす光源を設けたことを特徴とする飾り物。
- 前記殻の表面を透明樹脂により被覆したことを特徴とする請求項1記載の飾り物。
- 卵の長手方向の端部の殻部分を除去して穴を形成し、この穴よりあらかじめ卵の中身を除去し、この中身を除去した殻の長手方向の両端部を治具によって固定し、数値制御工作機械によって、前記殻の表面に絵柄等の切削加工を施し、前記殻を前記穴を下にして基台に装着し、この基台に前記殻の内部を照らす光源を設けたことを特徴とする飾り物の製造方法。
- 前記数値制御工作機械における切削用刃物はボールエンドミルであることを特徴とする請求項3記載の飾り物の製造方法。
- 前記治具には、前記殻の長手方向の両端を嵌入させて前記殻を保持する円筒状保持体を備えるとともに前記数値制御工作機械による切削加工を正確に行わせるため、前記数値制御工作機械の水平基準面に合わせるための水平基準面と、前記数値制御工作機械への設置方向を合わせるための方向決定基準面と、前記数値制御工作機械による切削加工開始位置を決定するためのポイントとを設けたことを特徴とする請求項3または4記載の飾り物の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009060655A JP2010214604A (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | 飾り物及びその製造方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129182A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Katsuzo Kikuchi | 装飾用置物及びその製造方法 |
CN103273779A (zh) * | 2013-05-29 | 2013-09-04 | 中国地质大学(武汉) | 全自动平珠车花机及其加工方法 |
CN103600615A (zh) * | 2013-12-10 | 2014-02-26 | 北京精雕科技有限公司 | 一种在不规则蛋壳面上雕刻图案的方法 |
CN104209868A (zh) * | 2014-09-01 | 2014-12-17 | 滁州市鑫隆三江机械装备有限公司 | 一种在蛋类蛋壳上进行雕刻的装置及方法 |
CN112297694A (zh) * | 2020-11-25 | 2021-02-02 | 单县华民工艺品有限公司 | 在禽类蛋壳上刻画的工艺 |
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2009
- 2009-03-13 JP JP2009060655A patent/JP2010214604A/ja active Pending
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