JP2013127931A - Ｌｅｄ照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】チップ型のＬＥＤの発熱を効率よく放熱できて、ＬＥＤの発熱温度を低く抑えることができて、高い発光効率と長寿命を保障できるＬＥＤ照明装置を提供すること。
【解決手段】電源部１２と台座ブラケット１３を備えたベースユニット１０と、ベースユニット１０を隠蔽し台座ブラケット１３に固定され電源部１２から給電され照明を行うＬＥＤユニット２０と、を備えてなる。ＬＥＤユニット２０は、一対の側面パネル部２１，２１と正面パネル部２２と有し、チップ型のＬＥＤ２３ｂを有し正面パネル部２２に密着して取り付けるＬＥＤ基板２３を照明カバー２４で隠蔽し、端部開口を一対のエンドカバー２６，２６で隠蔽し、正面パネル部２２の幅方向の端部を側面パネル部２１，２１に一体としたアルミニウム系金属の押出成形材からなる。
【選択図】図６

Description

本発明は、天井面に装着される長矩形のＬＥＤ照明装置に関する。

近年、天井面に装着される長矩形のＬＥＤ照明装置が提案されている（例えば、特許文献１〜３）。

特許文献１に開示されるＬＥＤ発光体を内蔵してなる照明装置は、平行一対の帯板状の取付基板の表面部に複数のＬＥＤが分配されると共に、ＬＥＤを被覆する透光カバーが装着されて棒状の発光部本体が形成され、両端部に端子を有する端子カバーを装着してなる直管状の蛍光灯型に構成されている。

特許文献２に開示されるＬＥＤ照明器具も、特許文献１の発明と略同一であり、直管内に複数のチップ型のＬＥＤを備えた基板を備え、直管状の蛍光灯型に構成されている。

特許文献３に開示されるＬＥＤ照明装置は、既存の逆富士型の２灯用ベースを利用し、断面Ｍ字状の筐体を取付け、複数のチップ型のＬＥＤを備えたＬＥＤ基板を収容し、断面Ｕ字状の半透明のカバーで隠蔽し、端部に口金ピンを有するコンタクトホルダを備えている。

特開２００９−２６６４３２号公報 特開２０１１−１７１０７５号公報 特開２０１１−１７１０７７号公報

特許文献１に開示されるＬＥＤを内蔵してなる照明装置は、蛍光灯に代えて用いることができ、光源として用いるチップ型のＬＥＤから発せられる熱を効率良く外部に放出することができるが、照明方向が互いに反対方向になるので、天井面へ取り付けて部屋の照明を行うことに適していない。

特許文献２に開示されるＬＥＤ照明器具は、天井面に備えている既存の蛍光灯用ベースを利用して、蛍光灯に代えて用いることができるが、放熱性が悪いのでチップ型のＬＥＤの発光効率が低減する影響がありかつ寿命が短くなるという問題がある。また、１つのＬＥＤが故障したときのメンテナンスが難しい。
う問題がある。

特許文献３に開示されるＬＥＤ照明装置は、天井面に備えている既存の２本型蛍光灯用ベースを利用して、蛍光灯に代えて用いることができるが、これも、放熱性が悪いのでチップ型のＬＥＤ発光効率が低減する影響がありかつ寿命が短くなり、また、１つのＬＥＤが寿命の相違等により発光不能になったときの修理交換等のメンテナンスが難しいという問題がある。さらに、デザイン性が悪い。

本発明は、上述した点に鑑み案出されたもので、チップ型のＬＥＤの発熱を外面露出面に効率よく伝熱し放熱することができ、ＬＥＤの発熱温度を抑えて高い発光効率と長寿命を保持でき、ＬＥＤ基板の交換やＬＥＤ単位での交換等に際し取り外し再装着が容易に行えて、好みの照明光が選択できてデザイン性が高いＬＥＤ照明装置を提供することを目的としている。

上記目的を達成するために、本発明のＬＥＤ照明装置は、天井面に固着される長矩形のベースプレート及び該ベースプレートが天井面に固着されたときに天井内配線から給電される電源部を有するベースユニットと、前記ベースユニットに取り外し可能に連結され該ベースユニットを隠蔽すると共に前記電源部から給電されてチップ型のＬＥＤより発光し照明を行うＬＥＤユニットと、を備え、前記ベースユニットは、長手方向両側の端部に台座ブラケットが配設され、前記ＬＥＤユニットは、前記ベースユニットの長辺に沿った両側方を閉塞する一対の側面パネル部と、両端が前記一対の側面パネル部同士の対向面の中途に接続され前記ベースユニットの正面を閉塞する正面パネル部と、基板表面に複数の前記チップ型のＬＥＤを有し基板裏面を前記正面パネル部に密着して取り付けられたＬＥＤ基板と、前記一対の側面パネル部の下端に支持されて該一対の側面パネル部の間を隠蔽し前記ＬＥＤ素子の発光を透過させる照明カバーと、前記正面パネル部の両端に固定されかつ該正面パネル部の長手方向外方に張り出して設けられ前記台座ブラケットに関係し固定される一対の取付プレートと、前記取付プレートに固定され前記一対の側面パネル部と前記照明カバーの端部に被さり前記一対の側面パネル部間の端部開口を隠蔽すると共に前記取付プレートを収容する空間を形成する一対のエンドカバーと、を備え、前記正面パネル部の幅方向に二分した半体と片側の前記側面パネル部とがアルミニウム系金属の押出成形材からなる一体形状であるか、又は前記正面パネル部と前記一対の側面パネル部とがアルミニウム系金属の押出成形材からなる一体形状である、ことを特徴とする。

本発明のＬＥＤ照明装置は、前記ベースユニットが、前記台座ブラケットの正面部に設けられた鍵孔と、長手方向両側の端部に前記ＬＥＤユニットに対向して分配され前記電源部と接続された雌型コネクタからなる正極端子と負極端子と、を備え、また前記ＬＥＤユニットが、中程が前記各取付プレートに回転可能に取り付けられ、ひねり操作する端部が前記エンドカバーに設けられた開口に対応し、前記各取付プレートより前記ベースユニットの方向に突出して延在し前記鍵孔に侵入し前記端部をひねることにより前記台座ブラケットの正面部に係合ロックするロック部を有する連結用鍵と、前記一対の取付プレートに分配して取り付けられ前記ＬＥＤ基板の配線と接続され、前記ベースユニットに備えられた前記雌型コネクタからなる正極端子と負極端子に対して挿し込み嵌合する雄型コネクタからなる正極端子と負極端子と、を備える形態であることが好ましい。

本発明のＬＥＤ照明装置は、前記連結用鍵のひねり操作する端部には摘みを有し、前記エンドカバーには前記摘みの形状に合致する彫刻部を有し、前記ロック部が前記台座ブラケットの正面部に係合ロックしている状態のときに、該摘みと該彫刻部とが合致する形状となり、該ロック部がロック解除状態のときには該摘みと該彫刻部とが不一致の形状となる形態であることが好ましい。

本発明のＬＥＤ照明装置は、前記正面パネル部が、前記一対の側面パネル部間の中央で屈曲して下がり幅方向両端に向かって上り勾配になっている形態であることが好ましい。

本発明のＬＥＤ照明装置は、前記一対の側面パネル部が、上端同士の間隔が下端同士の間隔よりも広くなるように傾斜している形態であることが好ましい。

本発明のＬＥＤ照明装置は、前記照明カバーが、幅方向両端を前記一対の側面パネル部の下端に設けられたＵ溝端部に挿し込み支持され、長手方向の両端外側に重なる前記エンドカバーの端縁で支持される形態であることが好ましい。

本発明のＬＥＤ照明装置によれば、ベースユニットとＬＥＤユニットとを備え、ＬＥＤユニットについて、一対の側面パネル部と正面パネル部と一対のエンドカバーとでベースユニットを隠蔽し、正面パネル部に密着して取り付けるＬＥＤ基板を照明カバーで隠蔽し、正面パネル部の端部を側面パネル部とを一体になるようにアルミニウム系金属の押出成形材で構成とした。これによれば、チップ型のＬＥＤの発熱を正面パネル部から外面露出している側面パネル部に効率よく伝熱し放熱することができ、これによって、チップ型のＬＥＤの発熱温度を低く抑えることができて、高い発光効率と長寿命を保障でき、またＬＥＤ基板の交換やチップ型のＬＥＤの取り換え等に際し取り外し再装着が容易に行えて、しかもデザイン性が高いＬＥＤ照明装置を提供することができる。

本発明のＬＥＤ照明装置によれば、正面パネル部の幅寸法を大きくしＬＥＤ基板を大きくするときには、正面パネルを幅方向に二分しその半体と片方の側面パネル部とを一体形状にすると、押出し成形の押圧力を小さくできて押出し成形にとって有利になり、また正面パネル部の幅寸法を小さくすると共にＬＥＤ基板を小さくするときには、正面パネルの両端を両側の側面パネル部と合わせた一体形状にすると、押出し成形が有利になり、部品点数が少なくなり、組立性が容易になる。

本発明のＬＥＤ照明装置は、ベースユニットにＬＥＤユニットを被せたときに、ベースユニットに備えた雌型コネクタからなる正極端子と負極端子に、ＬＥＤユニットに備えた雄型コネクタからなる正極端子と負極端子を挿入嵌合すると同時に、エンドカバーの外から連結用鍵をひねり操作して台座ブラケットの正面部に鍵孔に係合ロックする形態にした場合には、ワイヤーハーネスの結線が不要、ベースユニットの取り付け工事をしてから、ＬＥＤユニットの取付けを行うと電気接続が同時に達成できて、取り付け工事、メンテナンスが容易になる。

本発明のＬＥＤ照明装置は、連結用鍵の端部には摘みを有し、エンドカバーには摘みの形状に合致する彫刻部を有する形態にした場合には、ＬＥＤユニットをベースユニットに被せて押しつけて連結用鍵のひねり操作することで、ＬＥＤユニットとベースユニットの内部での連結ロック状態と非ロック状態を実現でき、連結用鍵の端部を見ることでＬＥＤユニットの取付けが確実に行われたかを視覚により確認できる。

本発明のＬＥＤ照明装置は、正面パネル部を、一対の側面パネル部間の中央で屈曲して下がり幅方向両端に向かって上り勾配である形態にした場合には、照明方向を広くすることができる。

本発明のＬＥＤ照明装置は、一対の側面パネル部を、上端同士の間隔が下端同士の間隔よりも広くなるように傾斜している形態にした場合には、放射面を広く取れる。また、デザイン性を高めることができる。

本発明のＬＥＤ照明装置は、照明カバーの４辺をねじ止めせずに一対の側面パネル部の下端とエンドカバーの端縁とで支持する形態にした場合には、照明カバーの取付けにおいて高いデザイン性が得られ、簡素な組み付け構造を実現することができ、照明カバーに落下の虞が無く迅速な組立性が得られる。

本発明の第１の実施形態に係るＬＥＤ照明装置の分解斜視図である。 図１に示すベースユニットの下方から見た分解斜視図である。 図１に示すＬＥＤユニットの上方から見た斜視図である。 図１に示すＬＥＤユニットの上方から見た分解斜視図である。 図１に示すＬＥＤユニットの下方から見た分解斜視図である。 図１に示すＬＥＤ照明装置の組付時の縦断面図である。 （ａ）図は図１に示すＬＥＤ照明装置の構成要素の雌型コネクタからなる正極端子又は負極端子の斜視図であり、（ｂ）図は雄型コネクタからなる正極端子又は負極端子の斜視図である。 図１に示すＬＥＤ照明装置の構成要素の連結用鍵による連結状態を示す断面図である。 図１に示すＬＥＤ照明装置の構成要素の連結用鍵とエンドカバーの関係形状を示す斜視図である。 本発明の第２の実施形態に係るＬＥＤ照明装置の組付時の縦断面図である。

以下、本発明のＬＥＤ照明装置の実施形態について図面を参照して説明する。
〔第１の実施形態〕
第１の実施形態に係るＬＥＤ照明装置を図１〜図８に示す。図１は、ＬＥＤ照明装置の分解斜視図である。ＬＥＤ照明装置１は、天井面に固着されるベースユニット１０と、ベースユニット１０に取り外し可能に連結され該ベースユニット１０を隠蔽すると共に電源部１２から給電されてチップ型のＬＥＤより発光し照明を行うＬＥＤユニット２０と、を備える。

〔ベースユニット１０について〕
図２は、ベースユニット１０の分解斜視図を示す。ベースユニット１０は、天井面等にねじ１４ａにより固着される正面より見て長矩形のベースプレート１１と、ベースプレート１１に固定して設けられベースプレート１１が天井面に固着されたときに天井内配線と接続され給電される電源部１２と、ベースプレート１１の長手方向両側の端部に配設された一対の台座ブラケット１３，１３と、長手方向両側の端部にＬＥＤユニット２０に対向するように分配された雌型コネクタからなる正極端子１５と負極端子１６と、を備えている。

ベースプレート１１は、アルミニウム系金属の押出成形材を用いることができ、長矩形の正面部１１ａ（符号なし）と幅方向の両端に折り曲げ強度を担保するリブ１１ｂ（符号なし）を有し、正面部１１ａには天井に固定するためのねじ１４ａを通す小径孔１８ａと、長さ方向の中央部に給電のための配線を天井内より導出する大径孔１８ｂを有している。

電源部１２は、ベースプレート１１にねじ１４ｂにより固定されるアルミニウム系金属板のプレス成形体である放熱ケース１２ａと、放熱ケースの外部に設けられベースプレート１１の大径孔１８ｂから導出する天井内配線（給電線；アース線も含む）が接続される端子台１２ｂと、放熱ケース１２ａの内部に設けられ端子台１２ｂから供給される交流を直流に変換するＡＣ／ＤＣ変換回路部、及びＡＣ／ＤＣ変換回路部で変換された直流をＬＥＤが適切な輝度で発光するように調整する調光回路部を有する基板（図示しない）と、を備えている。端子台１２ｂは、アース端子（図示しない）天井内配線のアース線と接続される。なお、基板は、ＡＣ／ＤＣ変換回路部と調光回路部とに２つに分かれて設けられてもよい。

台座ブラケット１３は、鉄系金属板（例えば、ＳＥＣＣ、亜鉛メッキ鋼板）のプレス成形体であり、ベースプレート１１にねじ１４ｃにより固定されると共に四隅の係止爪１３ｂにカシメ変形を加えることにより該係止爪１３ｂでベースプレート１１を抱え込み、これにベースプレート１１に強固に固定されている。
台座ブラケット１３は、ベースプレート１１から所要寸法離間した位置に正面部１３ａを有し、該正面部１３ａにＬＥＤユニット２０との間で連結ロックを行うための鍵孔１９を備えている。

ベースプレート１１の長手方向の両端に取付けられる台座ブラケット１３，１３は、いずれも内側（互いに対向する側）に補助台座部１３ｃ（符号なし）を備えており、該補助台座部１３ｃに雌型コネクタからなる正極端子１５と負極端子１６とを備えている。台座ブラケット１３，１３並びに正極端子１５と負極端子１６は、それぞれ共通部品であり、向きを１８０°変えて取付けることができる。正極端子１５は、電源部１２の基板と接続され直流を供給される。負極端子１６は、電源部１２の端子台１２ｂに備えるアース端子（図示しない）に接続される。

〔ＬＥＤユニット２０について〕
図３は、上方から見たＬＥＤユニットの斜視図である。図４は、上方から見たＬＥＤユニットの分解斜視図である。図５は、下方から見たＬＥＤユニットについて分解斜視図である。ＬＥＤユニット２０は、一対の側面パネル部２１，２１と、正面パネル部２２と、ＬＥＤ基板２３と、照明カバー２４と、一対の取付プレート２５，２５と、一対のエンドカバー２６，２６と、連結用鍵２７と、雄型コネクタからなる正極端子２８ａと負極端子２８ｂと、を備える。図５では、両側にエンドカバーが図示されていない。

図６は、ＬＥＤユニット２０をベースユニット１０に組み付けたときの縦断面図を示す。一対の側面パネル２１，２１は、上端同士の間隔がベースユニット１０から十分に離間し下端同士の間隔よりも広くなるように傾斜し、ベースユニット１０の長辺に沿った両側方を閉塞する。正面パネル部２２は、両端が一対の側面パネル部２１，２１同士の対向面の中途に接続されベースユニット１０の正面を閉塞する。正面パネル部２２は、切り妻屋根を天地逆にした屈曲面形状、すなわち、一対の側面パネル部２１，２１間の中央で屈曲して下がりかつ幅方向両端に向かって上り勾配になっている。

正面パネル部２２は、この実施形態では、幅方向の寸法が大きく形成されているので、押出成形加工においてダイスが小さくかつ押出力が小さく抑えられて有利であるようにするために、幅方向に二分して設けられている。正面パネル部２２の半体と片側の側面パネル部２１とがアルミニウム系金属の押出成形材からなる一体形状として設けられている。

ＬＥＤ基板２３は、熱伝導性が高い絶縁性を有する基板２３ａと、該基板の表面にパターン形成された導電回路と、該導電回路に結線されるように表面実装された複数のチップ型のＬＥＤ２３ｂと、を有し、さらに、基板が熱による反り返り防止のために該基板の裏面に適宜パターンに形成された表面側の導電回路とほぼ同等の面積を有する導電金属膜（図示しない）を有し、基板の裏面を正面パネル部２２に密着され固着されている。ＬＥＤ基板２３は、複数の取付孔（符号なし）を有し該取付孔にねじ２３ｃを通し、該ねじ２３ｃを正面パネル部２２の正面部（下面部）側から窪んで形成されている複数のＵ字溝２２ａにねじ込むことにより、正面パネル部２２に固着されている。基板の表面に形成された導電回路は、複数のチップ型のＬＥＤ２３ｂが並列接続され給電される構成である。なお、導電回路は、複数のチップ型のＬＥＤ２３ｂが直列接続される構成でも良い。

照明カバー２４は、長手方向に対し垂直な方向の断面形状が円弧状であるプラスチック成型板であり、一対の側面パネル部２１，２１の下端に支持されて該一対の側面パネル部２１，２１の間を隠蔽しチップ型のＬＥＤ２３ｂの発光を透過させる。照明カバー２４は、４辺をねじ止めされて支持されるのでなく、長手方向に沿った両側の端縁を、一対の側面パネル部２１，２１の下端に横向きのＵ字溝状に形成された照明カバー用支持部２１ａに嵌合支持され、長手方向両側の端縁を、２つの短辺端縁の下側に後から組付けられるエンドカバー２６，２６の端縁が重なり該端縁により係合支持され、照明カバーが落下する虞が無く、高いデザイン性が得られる。

照明カバー２４のＵ字溝状の照明カバー用支持部２１ａ，２１ａへの組付けは、照明カバー用支持部２１ａ，２１ａの一端に照明カバー２４の一端側の２つの角部を嵌め込み、続いて嵌合が深くなるように照明カバー２４をスライドさせていくことにより行われ、照明カバー２４と側面パネル部２１，２１との境目が僅かな段差に抑えられ、迅速な組立性が得られ、美観向上に寄与し得る。

照明カバー２４は、形状付与後に着色されるか又は着色された半透明のプラスチック板素材を成型してなり、該着色をＬＥＤ２３ｂが発光する光に反映させることができる。従って、ユーザーの趣味に合わせて照明カバーの選択し組付けることで、ユーザーに好みに応じた高いデザイン性が得られる。逆に、照明カバー２４を取り外すには、ＬＥＤユニット２０をベースユニット１０から取り外し、片方の照明カバー２４を取り外し、照明カバー２４を長手方向にスライドさせる。これにより、照明カバー２４を部屋の雰囲気や好みに応じて手軽に交換できる。

一対のエンドカバー２６，２６は、プラスチック製の射出成形体よりなり、左右で共通使用できる形状である。エンドカバー２６は、端縁が一対の側面パネル部２１，２１の端部及び照明カバー２４の端部に対し外側に重なって一対の側面パネル部２１，２１間の端部開口を隠蔽すると共に、取付プレート２５を収容する空間を形成する。エンドカバー２６は、正面パネル部２２の端部に当接するリブ２６ａと取付プレート２５の３点に当接するねじ孔を有する３本の支柱２６ｂとを備えることで、正面パネル部２２の端部と取付プレート２５に対して安定して密着し、３つねじ２９ａにより取付プレート２５に固定される。

図６は、正面パネル部２２の裏面に取付プレート２５が固定される状態を示すと共に、取付プレート２５に正極端子２８ａ又は負極端子２８ｂが固定される状態を示す。図７（ａ）は、ベースユニット１０に備える雌型コネクタからなる正極端子１５又は負極端子１６の斜視図を示し、図７（ｂ）は、ＬＥＤユニット２０に備える雄型コネクタからなる正極端子２８ａ又は負極端子２８ｂの斜視図を示す。一対の取付プレート２５，２５は、アルミニウム系金属板のプレス成形体であり、大きな矩形の半部２５ａが、正面パネル部２２の両端の裏面（上面）に重ねられねじで固定され、かつ残りの半部２５ｂが、該正面パネル部２２の長手方向外方に張り出して設けられ、該残りの半部２５ｂに、連結用鍵２７及び雄型コネクタからなる正極端子２８ａ又は負極端子２８ｂが設けられている。

一対の取付プレート２５，２５と幅方向に２分割構造の正面パネル部２２とは、強固な一体性を保有するトラス構造に組付けられる。詳述すると、正面パネル部２２の半体は、突き合わせ端部より立ち上がるリブ２２ｂと、裏面（上面）の中程に長手方向に延在するＵ字状の溝部２２ｃ（符号なし）と、Ｕ字状の溝部２２ｃとリブ２２ｂの中間に設けられたフック型の係止用リブ２２ｄとを備えている。また、取付プレート２５は、半部２５ａに係止用リブ２２ｄに組手構造となるように対応する２つのフック２５ｅを有する。
そして、正面パネル部２２の半体同士がリブ２２ｂ，２２ｂにて合掌状に突き合わされ、取付プレート２５の２つのフック２５ｅが正面パネル部２２のフック型の２つの係止用リブ２２ｄ，２２ｄに対しスライドされ組手構造に係合し、取付プレート２５が、２つのＵ字状の溝部２２ｃの上に重なりねじ２９ｂを該取付プレート２５に開けたねじ通し孔（符号なし）に通しさらに溝部２２ｃにねじ込むことにより固定されている。

一対の取付プレート２５，２５の各張出側半部２５ｂは、ベースユニット１０にＬＥＤユニット２０を被せて連結するときに、ベースユニット１０側の座ブラケット１３，１３の正面部１３ａに密着する。そして、張出側半部２５ｂに設けられた連結用鍵２７と正面部１３ａに設けられた鍵孔１９とにより連結を行える。

図８は、連結用鍵２７によるベースユニット１０とＬＥＤユニット２０との連結を示す断面図である。図９は、連結用鍵２７の摘み２７ｅと該摘み２７ｅの周辺であるエンドカバー２６の周辺部形状を示す斜視図である。連結用鍵２７は、エンドカバー２６の内部に設けられた円筒部２６ｃに回転可能に収容され端部がエンドカバー２６の外面の彫刻部２６ｄに露出する軸部２７ａと、軸部２７ａに連接して設けられ取付プレート２５に設けられた鍵通し孔２５ｃに通された尖端形状の棒状部２７ｂと、軸部２７ａと棒状部２７ｂとの間に位置して設けられたフランジ部２７ｃと、該フランジ部２７ｃから取付プレート２５と台座ブラケット１３の正面部１３ａの合計の厚さ分の寸法＋例えば０．５ｍｍだけ離間する位置となるように前記棒状部２７ｂに凸設されたロック部２７ｄと、前記軸部２７ａの端面より凸設された摘み２７ｅとを備える形状である。この構成により、連結用鍵２７は、軸方向には移動不能でかつ摘み２７ｅをひねることにより回転可能に取り付けられている。

連結用鍵２７は、ベースユニット１０にＬＥＤユニット２０を連結するためにベースユニット１０側の台座ブラケット１３の正面部１３ａにＬＥＤユニット２０側の取付プレート２５を密着させる際に、ロック部２７ｄが台座ブラケット１３の正面部１３ａに開口された鍵孔１９に合致したときに通され、摘み２７ｅをひねることにより、ロック部２７ｄが正面部１３ａに当接し鍵孔１９からロック脱出不能になり、もって係合ロック状態に連結し得る。

図９（ａ）に示すように、摘み２７ｅの形状とエンドカバー２６に設けられた彫刻部２６ｄの形状とは、摘み２７ｅを９０°ひねることにより、形状が合致する状態と合致しない状態になる。該摘み２７ｅは、ロック部２７ｄが台座ブラケット１３の正面部１３ａに係合ロックしている状態のときに、該摘み２７ｅと該彫刻部２６ｄとが形状を合致しない状態となる。図９（ｂ）に示すように、摘み２７ｅを９０°ひねり、彫刻部２６ｄに対し不一致の形状にすると、ロック部２７ｄがロック解除状態になる。このため、ベースユニット１０にＬＥＤユニット２０を連結する際には摘み２７ｅを彫刻部２６ｄに対し形状を合致しない状態としてベースユニット１０にＬＥＤユニット２０を押し付けると、ロック部２７ｄを鍵孔１９に通すことができ、摘み２７ｅを９０°ひねり、摘み２７ｅの形状を彫刻部２６ｄの形状に合致させることで係合ロック状態に連結する。従って、連結用鍵２７の端部の摘み２７ｃの向きを見ることでＬＥＤユニット２０の取付けロックが行われたか否かを視覚により確認できる。

雄型コネクタからなる正極端子２８ａ及び負極端子２８ｂは、ＬＥＤユニット２０がベースユニット１０に正対される状態において、雌型コネクタからなる正極端子１５と負極端子１６に挿し込み嵌合可能に対向し、さらにＬＥＤユニット２０をベースユニット１０に押し付けるようにすると深く嵌合する。正極端子２８ａ及び負極端子２８ｂは、取付プレート２５より下側に延びるロッド（符号なし）がリブ２２ｂ，２２ｂの上に当接し、正極端子１５と負極端子１６に挿し込み嵌合時に反力を受ける。
正極端子２８ａはＬＥＤ基板２３の基板の表面にパターン形成された導電回路の正極端子（図示しない）と電気的に結線され、また負極端子２８ｂは導電回路の負極端子（図示しない）と電気的に結線される。

上記のように構成されたＬＥＤ照明装置１によれば、ベースユニット１０を天井面に取付け、天井内配線を端子台に結線し、ＬＥＤユニット２０をベースユニット１０の下側に正対させて近接させると、ベースユニット１０に備える雌型コネクタからなる正極端子１５と負極端子１６に対してＬＥＤユニット２０に備える雄型コネクタからなる正極端子２８ａ及び負極端子２８ｂがそれぞれ嵌合開始状態になるので、ＬＥＤユニット２０を天井方向に押し付けると、正極端子２８ａと正極端子１５とが挿し込み嵌合して電気的に接続すると共に負極端子２７ｂと負極端子１６とが深く嵌合して電気的に接続する。この状態で、連結用鍵２７の摘み２７ｅをひねり、エンドカバー２６，２６の彫刻部２６ｄに形状を一致させると、連結用鍵２７のロック部２７ｄが台座ブラケット１３の正面部１３ａに係合ロックする。

ＬＥＤ照明装置１を点灯すると、複数のチップ型のＬＥＤ２３ｂが発光する光が照明カバー２４を透過し部屋を照明する。ＬＥＤ２３ｂの発熱は、基板２３ａから正面パネル部２２に伝達され、さらに正面パネル部２２から側面パネル部２１に伝達され、側面パネル部２１の外面で放熱される。正面パネル部２２と側面パネル部２１とがアルミニウム系金属の押出成形材で形成されているので、伝熱が効率よく行われ、放熱が良好に行われる。このため、ＬＥＤ２３ｂの発光効率が発熱で阻害されることが無く該発光効率が高く得られると共に、ＬＥＤ２３ｂの寿命の発熱による短縮化を阻害して長寿命を保障できる。

またＬＥＤ照明装置１によれば、ＬＥＤユニット２０の取り外し再装着が容易に行えるから、ＬＥＤ基板２３の交換やＬＥＤ２３ｂ単体の交換によるＬＥＤ基板２３の修理等を行い易く、しかもデザイン性が高いＬＥＤ照明装置を提供することができる。

〔第２の実施形態〕
図１０は第２の実施形態のＬＥＤ照明装置の長手方向に対して垂直の断面図を示す。
実施形態のＬＥＤ照明装置１Ａは、第１の実施形態のものと同一のベースユニット１０と、第１の実施形態のものと相違するＬＥＤユニット２０Ａと、を備えてなる。ＬＥＤユニット２０Ａは、正面パネル部２２Ａの幅寸法が小さいので、第１の実施形態の幅方向に２分割された正面パネル部２２とは異なり、正面パネル部２２Ａと両側の側面パネル部２１Ａ，２１Ａとが一体に形成されている。また、正面パネル部２２Ａの幅寸法が小さいので、これに対応し、ＬＥＤ基板２３Ａと照明カバー２４Ａとエンドカバー２６Ａの幅寸法が小さい。その他の構成は、第１の実施形態のものと同一であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
正面パネル部２２Ａと両側の側面パネル部２１Ａ，２１Ａは、アルミニウム系金属の押出成形材よりなるので、熱伝達性、放熱性が高く得られるから、第１の実施形態のＬＥＤ照明装置１と同様に、ＬＥＤの発光効率が高く得られ、ＬＥＤの長寿命化に寄与する。照明カバー２４Ａの交換も第１の実施形態と同様に行える。

＜その他の実施形態＞
本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて把握される技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、例えば以下のように、種々、設計変更した形態が含まれる。
例えば、連結用鍵２７をひねり操作してベースユニット１０とＬＥＤユニット２０との連結及び連結解除する構成に限定されるものでなく、照明装置に採用されているベースと照明器具本体との種々の連結構造を採用する構成もしてもよい。また、エンドカバー２６，２６が、一対の側面パネル部２１，２１の外側端部に重なる構成に限定されるものでなく、一対の側面パネル部２１，２１の内側端部に重なる構成でもよく、さらに、エンドカバー２６，２６と側面パネル部２１，２１とが端面同士で隙間なく突き合わさり、又は近接する構成でもよい。

１，１Ａ…ＬＥＤ照明装置
１０…ベースユニット
１１…ベースプレート
１２…電源部
１３…台座ブラケット
１３ａ…正面部
１５…雌コネクタの正極端子
１６…雌コネクタの負極端子
１９…鍵孔
２０，２０Ａ…ＬＥＤユニット
２１，２１Ａ…側面パネル部
２２，２２Ａ…正面パネル部
２３，２３Ａ…ＬＥＤ基板
２３ｂ…ＬＥＤ
２４，２４Ａ…照明カバー
２５，２５…取付プレート
２６，２６Ａ…エンドカバー
２６ｄ…彫刻部
２７…連結用鍵
２７ｄ…ロック部
２７ｅ…摘み
２８ａ…雄コネクタの正極端子
２８ｂ…雄コネクタの負極端子

Claims (6)

1. 天井面に固着される長矩形のベースプレート及び該ベースプレートが天井面に固着されたときに天井内配線から給電される電源部を有するベースユニットと、
   前記ベースユニットに取り外し可能に連結され該ベースユニットを隠蔽すると共に前記電源部から給電されてチップ型のＬＥＤより発光し照明を行うＬＥＤユニットと、を備え、
   前記ベースユニットは、長手方向両側の端部に台座ブラケットが配設され、
   前記ＬＥＤユニットは、
   前記ベースユニットの長辺に沿った両側方を閉塞する一対の側面パネル部と、
   両端が前記一対の側面パネル部同士の対向面の中途に接続され前記ベースユニットの正面を閉塞する正面パネル部と、
   基板表面に複数の前記チップ型のＬＥＤを有し基板裏面を前記正面パネル部に密着して取り付けられたＬＥＤ基板と、
   前記一対の側面パネル部の下端に支持されて該一対の側面パネル部の間を隠蔽し前記ＬＥＤ素子の発光を透過させる照明カバーと、
   前記正面パネル部の両端に固定されかつ該正面パネル部の長手方向外方に張り出して設けられ前記台座ブラケットに関係し固定される一対の取付プレートと、
   前記取付プレートに固定され前記一対の側面パネル部と前記照明カバーの端部に被さり前記一対の側面パネル部間の端部開口を隠蔽すると共に前記取付プレートを収容する空間を形成する一対のエンドカバーと、を備え、
   前記正面パネル部の幅方向に二分した半体と片側の前記側面パネル部とがアルミニウム系金属の押出成形材からなる一体形状であるか、又は前記正面パネル部と前記一対の側面パネル部とがアルミニウム系金属の押出成形材からなる一体形状である、
   ことを特徴とするＬＥＤ照明装置。
2. 前記ベースユニットは、
   前記台座ブラケットの正面部に設けられた鍵孔と、長手方向両側の端部に前記ＬＥＤユニットに対向して分配され前記電源部と接続された雌型コネクタからなる正極端子と負極端子と、を備え、
   前記ＬＥＤユニットは、
   中程が前記各取付プレートに回転可能に取り付けられ、ひねり操作する端部が前記エンドカバーに設けられた開口に対応し、前記各取付プレートより前記ベースユニットの方向に突出して延在し前記鍵孔に侵入し前記端部をひねることにより前記台座ブラケットの正面部に係合ロックするロック部を有する連結用鍵と、
   前記一対の取付プレートに分配して取り付けられ前記ＬＥＤ基板の配線と接続され、前記ベースユニットに備えられた前記雌型コネクタからなる正極端子と負極端子に対して挿し込み嵌合する雄型コネクタからなる正極端子と負極端子と、を備える、請求項１に記載のＬＥＤ照明装置。
3. 前記連結用鍵のひねり操作する端部には摘みを有し、前記エンドカバーには前記摘みの形状に合致する彫刻部を有し、前記ロック部が前記台座ブラケットの正面部に係合ロックしている状態のときに、該摘みと該彫刻部とが合致する形状となり、該ロック部がロック解除状態のときには該摘みと該彫刻部とが不一致の形状となる、請求項１又は２に記載のＬＥＤ照明装置。
4. 前記正面パネル部は、前記一対の側面パネル部間の中央で屈曲して下がり幅方向両端に向かって上り勾配になっている、請求項１ないし３のいずれかに記載のＬＥＤ照明装置。
5. 前記一対の側面パネル部は、上端同士の間隔が下端同士の間隔よりも広くなるように傾斜している、請求項１ないし４のいずれかに記載のＬＥＤ照明装置。
6. 前記照明カバーは、幅方向両端を前記一対の側面パネル部の下端に設けられたＵ溝端部に挿し込み支持され、長手方向の両端外側に重なる前記エンドカバーの端縁で支持される、請求項１ないし５のいずれかに記載のＬＥＤ照明装置。

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