JP2013127256A - 給水装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のポンプ3と、対応するポンプ3の回転周波数を可変制御する複数のインバータINVと、複数のインバータINVを制御する複数の制御基板CNとを備え、一方の制御基板に異常が発生した場合に、他方の制御基板が一方の制御基板をバックアップすることで運転を継続することができる給水装置1であって、一方の制御基板から複数のインバータINVを経て他方の制御基板までの間を、通信線により直列に接続し、通信線上に、通信をON/OFFするスイッチSW1を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明の好ましい態様は、前記第1の制御基板及び/または前記第2の制御基板から最初のインバータに接続される通信線上に前記スイッチを設けたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板から、それぞれ異なる通信線が直列に最後のインバータまで延びていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の制御基板または前記第2の制御基板と前記複数のインバータを接続する通信線上に、通信をON/OFFするスイッチを設けたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の制御基板及び/または前記第2の制御基板から最初のインバータに接続される通信線上に前記スイッチを設けたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記外的要因に対する耐性のレベルは、サージ及びノイズのうち少なくとも一つの耐量レベルであることを特徴とする。
これにより、一方の制御基板に異常が発生した場合に、待機中の他方の制御基板がバックアップする際に、通信をON/OFFするスイッチをOFFすることにより異常が発生した制御基板とインバータとの間の通信線を物理的に遮断する。これにより、複数のインバータは、他方の制御基板のみにより制御されるようになる。
これにより、異常が発生した制御基板を通信線上から切り離すためのスイッチを、正常な制御基板側からON/OFF信号を出力して動作させることができる。
これにより、異常が発生した制御基板と最初のインバータとの間で通信を遮断することができるため、異常が発生した制御基板から誤った指令がいずれのインバータにも送られることはない。
これにより、稼働中の制御基板に異常が発生して通信をON/OFFするスイッチがOFFとなり、制御基板を切り替えてもう一つの制御基板によりインバータを制御している間に、この制御基板の通信を止めて、OFF状態の前記スイッチをリセットしてONとする。そして、先に異常が発生した制御基板を再起動することにより、制御基板を復帰させることができる。
これにより、一方の制御基板、もしくは、それにかかわる信号系統の修理又は交換などを行う際に、電源スイッチをOFFとして一方の制御基板を切り離すことにより、他方の制御基板により運転が継続できる。
本参考例の好ましい態様によれば、前記電源スイッチは前記制御基板内に設けられていることを特徴とする。
これにより、電源スイッチは、常時投入されており、また制御基板内にある電源回路も常時投入されている。したがって、いずれか一方の制御基板に異常が発生した場合に、直ちに他方の制御基板が前記一方の制御基板をバックアップすることで、給水装置の運転を継続することができる。また異常が発生した制御基板を復帰する場合も、短時間で復帰を行うことができる。
これにより、一方の制御基板と他方の制御基板とを接続している通信線を利用して制御基板が正常か否かを監視することができる。したがって、バックアップ運転への判断、もしくは、バックアップ運転後の復帰は、その動作が可能か否かをチェックした上で、バックアップ運転をすることができ、もしくは、バックアップ運転後の復帰をすることができる。
なお、監視手段が、一方の制御基板と他方の制御基板以外のところに有る場合もある。
これにより、一方の制御基板と他方の制御基板とを接続している通信線を利用して制御基板とインバータとの間が正常に通信されているか否かを監視することができる。したがって、バックアップ運転への判断、もしくは、バックアップ運転後の復帰は、その動作が可能か否かをチェックした上で、バックアップ運転をすることができ、もしくは、バックアップ運転後の復帰をすることができる。
なお、監視手段が、一方の制御基板と他方の制御基板以外のところに有る場合もある。
これにより、全ての通信が機能不全になっても、制御基板とインバータとを繋ぐ信号線を介してアナログ信号又は接点信号によりインバータを制御することができる。すなわち、通信が異常になっても、サージやノイズ等の外的要因に対して強いアナログ信号又は接点信号でバックアップすることで、給水装置の運転を継続することができる。
これにより、一方の制御基板に圧力センサを接続し、他方の制御基板に圧力スイッチを接続することにより、圧力スイッチの方が圧力センサよりもノイズ等の外的要因に対する耐性のレベルが高いため、外的要因の影響を低くすることができる。したがって、バックアップを必要とする際に、圧力スイッチに繋がる制御基板を含むバックアップ側の系統を確実に動作させることができる。
これにより、1系統以上の圧力検知手段を設けたため、一方の制御基板の圧力検知手段に異常が発生しても、他方の制御基板の圧力検知手段でバックアップすることができる。
これにより、圧力検知手段に故障や異常が発生した場合に、直ちに故障や異常を検知できる。
これにより、一方の電源部から一方の制御基板の電源入力部に給電している間に、この電源部が故障した場合に、他方の電源部がバックアップして、前記一方の制御基板の電源入力部に給電することができる。
本参考例の好ましい態様によれば、前記一方の制御基板と前記他方の制御基板のそれぞれに前記電源部を取り込んだことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記複数の制御基板にそれぞれ接続され、前記給水装置の操作および制御のための各種設定を行う複数の操作表示部をさらに備え、前記操作表示部は、前記給水装置の運転状況を表示する表示部を有していることを特徴とする。
これにより、一方の制御基板と他方の制御基板から、それぞれ異なる通信線により直列に複数のインバータを接続したため、一方の通信線に異常が発生した場合に、他方の通信線により通信を確保することができるため、ノイズ等による通信線の不良が原因でインバータの制御が不能になる事態が防止できる。
本参考例の好ましい態様によれば、前記一方の制御基板と前記他方の制御基板から、それぞれ異なる通信線が直列に最後のインバータまで延びていることを特徴とする。
これにより、全ての通信が機能不全になっても、制御基板とインバータとを繋ぐ信号線を介してアナログ信号又は接点信号によりインバータを制御することができる。すなわち、通信が異常になっても、サージやノイズ等の外的要因に対して強いアナログ信号又は接点信号でバックアップすることで、給水装置の運転を継続することができる。
これにより、運転中の制御基板に異常が発生した場合に、待機中の他方の制御基板がバックアップする際に、他方の制御基板からスイッチのOFF信号を出力してスイッチをOFFすることにより、異常が発生した制御基板とインバータとの間の通信線を物理的に遮断する。これにより、インバータは、他方の制御基板のみにより制御されるようになる。したがって、異常が発生した制御基板から誤った指令がインバータに送られることはない。
これにより、異常が発生した制御基板と最初のインバータとの間で、通信を遮断することができるため、異常が発生した制御基板から誤った指令がいずれのインバータにも送られることはない。
これにより、一方の制御基板に圧力センサを接続し、他方の制御基板に圧力スイッチを接続することにより、圧力スイッチの方が圧力センサよりもノイズ等の外的要因に対する耐性のレベルが高いため、外的要因の影響を低くすることができる。したがって、バックアップを必要とする際に、圧力スイッチに繋がる制御基板を含むバックアップ側の系統を確実に動作させることができる。
これにより、1系統以上の圧力検知手段を設けたため、一方の圧力検知手段に異常が発生しても、他方の圧力検知手段でバックアップすることができる。
これにより、圧力検知手段に故障や異常が発生した場合に、直ちに故障や異常を検知できる。
これにより、一方の電源部から一方の制御基板の電源入力部に給電している間に、この電源部が故障した場合に、他方の電源部がバックアップして、前記一方の制御基板の電源入力部に給電することができる。
本参考例の好ましい態様によれば、前記一方の制御基板と前記他方の制御基板のそれぞれに前記電源部を取り込んだことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記複数の制御基板にそれぞれ接続され、前記給水装置の操作および制御のための各種設定を行う複数の操作表示部をさらに備え、前記操作表示部は、前記給水装置の運転状況を表示する表示部を有していることを特徴とする。
これにより、バックアップ側の制御基板に繋がる系統におけるサージやノイズの耐量レベル、耐水圧性のレベル等の外的要因に対する耐性のレベルを高くできるので、バックアップを必要とする際に、制御基板を含むバックアップ側の系統を確実に動作させることができる。
本参考例の好ましい態様によれば、前記一方の制御基板に繋がる系統に対するサージ及び/またはノイズの耐量レベルと、前記他方の制御基板に繋がる系統に対するサージ及び/またはノイズの耐量レベルとの間で、前記一方の制御基板側よりも前記他方の制御基板側の耐量レベルを上げることを特徴とする。
これにより、圧力検知部の耐水圧性を異ならせることで、圧力検知部にウォータハンマ等の高水圧がかかった場合でも、圧力検知部の故障リスクを低減することができる。
本参考例の好ましい態様によれば、前記一方の制御基板と前記他方の制御基板のそれぞれに繋がる複数の圧力検知部を設け、同一の制御基板内の前記複数の圧力検知部同士で、耐水圧性を異ならせることを特徴とする。
これにより、一方の制御基板に圧力センサを接続し、他方の制御基板に圧力スイッチを接続することにより、圧力スイッチの方が圧力センサよりもノイズ等の外的要因に対する耐性のレベルが高いため、外的要因の影響を低くすることができる。したがって、バックアップを必要とする際に、圧力スイッチに繋がる制御基板を含むバックアップ側の系統を確実に動作させることができる。
これにより、1系統以上の圧力検知手段を設けたため、一方の圧力検知手段に異常が発生しても、他方の圧力検知手段でバックアップすることができる。
これにより、圧力検知手段に故障や異常が発生した場合に、直ちに故障や異常を検知できる。
これにより、一方の電源部から一方の制御基板の電源入力部に給電している間に、この電源部が故障した場合に、他方の電源部がバックアップして、前記一方の制御基板の電源入力部に給電することができる。
本参考例の好ましい態様によれば、前記一方の制御基板と前記他方の制御基板のそれぞれに前記電源部を取り込んだことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板または前記第2の制御基板に、前記スイッチをON/OFFするための信号を出力する出力手段を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板及び/または前記第2の制御基板から最初のインバータに接続される通信線上に前記スイッチを設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板の異常により前記スイッチをOFFに切り替えた後、前記第1の制御基板を再起動させるために、現在運転中の第2の制御基板の通信を止めて、前記スイッチをONに戻す機能を制御基板に持たせたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記電源スイッチは前記制御基板内に設けられていることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板には、常に電源が投入されていることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との間を通信線で接続し、制御基板が正常か否かを監視する監視手段を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板との間を通信線で接続し、制御基板と前記インバータとの間が正常に通信されているか否かを監視する監視手段を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板に、それぞれ1系統以上の圧力検知部を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板の前記圧力検知部のうち、いずれか一方に圧力センサを設け、他方に圧力スイッチを設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに電源入力部を持たせ、前記各電源入力部には、対応する各電源部を接続するとともに他方の電源部を接続可能とすることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記電源部を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記複数の制御基板にそれぞれ接続され、前記給水装置の操作および制御のための各種設定を行う複数の操作表示部をさらに備え、前記操作表示部は、前記給水装置の運転状況を表示する表示部を有していることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記複数の制御基板にそれぞれ2つ以上の異なる通信ポートを設け、前記第1の制御基板、前記複数のインバータ及び前記第2の制御基板を複数の通信線によりそれぞれ直列に接続したことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板から、それぞれ異なる通信線が直列に最後のインバータまで延びていることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板または前記第2の制御基板と前記複数のインバータを接続する通信線上に、通信をON/OFFするスイッチを設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板及び/または前記第2の制御基板から最初のインバータに接続される通信線上に前記スイッチを設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板の圧力検知部のうち、いずれか一方に圧力センサを設け、他方に圧力スイッチを設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記圧力検知部から入力した検出値を比較をして、異なった場合には、前記圧力検知部の異常と判断する判断手段を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記電源部を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記複数の制御基板にそれぞれ接続され、前記給水装置の操作および制御のための各種設定を行う複数の操作表示部をさらに備え、前記操作表示部は、前記給水装置の運転状況を表示する表示部を有していることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記外的要因に対する耐性のレベルは、サージ及びノイズのうち少なくとも一つの耐量レベルであることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記外的要因に対する耐性のレベルは、圧力検知部の耐水圧性であることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに繋がる複数の圧力検知部を設け、同一の制御基板内の前記複数の圧力検知部同士で、耐水圧性を異ならせることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板の圧力検知部のうち、いずれか一方に圧力センサを設け、他方に圧力スイッチを設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記圧力検知部から入力した検出値を比較をして、異なった場合には、前記圧力検知部の異常と判断する判断手段を設けたことを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに電源入力部を持たせ、前記各電源入力部には、対応する各電源部を接続するとともに他方の電源部を接続可能とすることを特徴とする。
本参考例の好ましい態様によれば、前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記電源部を設けたことを特徴とする。
(1)雷によるサージ、ノイズ等の発生や、各種センサの寿命によって、一方の制御基板が機能しなくなった場合でも、他方の制御基板により、給水能力を低下させずに、給水装置の運転を継続することができる。
(2)一方の制御基板と他方の制御基板から、それぞれ異なる通信線により直列に複数のインバータを接続したため、一方の通信線に異常が発生した場合に、他方の通信線により通信を確保することができるため、ノイズ等による通信線の不良が原因でインバータの制御が不能になる事態が防止できる。
(3)バックアップ側の制御基板に繋がる系統におけるサージやノイズの耐量レベル、耐水圧性のレベル等の外的要因に対する耐性のレベルを高くできるので、バックアップを必要とする際に、制御基板を含むバックアップ側の系統を確実に動作させることができる。
(4)制御基板が同時に故障する原因として、圧力検知部にウォータハンマ等の高水圧がかかった場合に、圧力検知部の耐水圧をオーバーして破損にいたる場合もあったが、本発明によれば、圧力検知部の耐水圧性を異ならせることで、圧力検知部の故障リスクを低減することができる。
図1は、本発明の給水装置1の全体構成を示す概略図である。図1において、実線(太線)は電源系統を示し、破線は制御系統(通信線)を示し、矢印は信号系統(信号線)を示す。給水装置は、複数台のポンプおよびインバータを備えるが、本実施形態においては、3台のポンプおよびインバータを備えた給水装置について説明する。
ここで、制御基板CN1(又はCN2)に異常が発生とは、制御基板CN1(又はCN2)そのものの異常(例えば、制御基板内のCPUの異常)に限らず、制御基板CN1(又はCN2)に接続された各系統のいずれかの機器(又はいずれかの箇所)において異常が発生して当該制御基板CN1(又はCN2)が正常に動作できなくなる状況をも含むものである。この状況には、電源の異常、制御基板に給電する電源系統の異常、制御基板に繋がる圧力センサ(後述する圧力センサPS1,PS2等)の故障等があげられる。
図7(a)は、制御基板CN1と制御基板CN2とを接続している通信線を利用して相手側制御基板を監視する監視システムのフローチャートである。図7(a)に示すように、相手側制御基板の監視処理は、次の手順で行われる。以下においては、制御基板CN1で運転していて制御基板CN2でバックアップ運転する場合を説明する。なお、制御基板CN2で運転していて制御基板CN1でバックアップ運転する場合については括弧内に示す。
なお、図7(b)に示すように、制御基板CN1と制御基板CN2とを接続している通信線の途中に監視基板30を設けることもできる。監視基板30は、制御基板CN1、制御基板CN2と接続可能な通信ポートを備えており(図示せず)、通信線により制御基板CN1、制御基板CN2に接続されている。監視基板30はこの通信線を介して制御基板CN1、制御基板CN2がそれぞれ正常に動作しているかどうかを監視し、一方の制御基板CN1(又はCN2)に異常があった場合には、他方の制御基板CN2(又はCN1)に通信線を介して一方の制御基板CN1(又はCN2)に異常があったことを通達するように構成されている。このように、制御基板CN2(又はCN1)にもう一方の制御基板CN1(又はCN2)の異常を判断する機能を持たせるのではなく、両方の制御基板CN1,CN2の異常を一括して判断する機構を設けることもでき、それぞれの制御基板CN1,CN2は自ら異常の判断を行うのではなく、異常を通達されるという点で異なるのみで、図7(a)に示した動作には違いが生じない。
上記構成により、バックアップ運転への判断、もしくは、バックアップ運転後の復帰は、その動作が可能か否かをチェックした上で、バックアップ運転をすることができ、もしくは、バックアップ運転後の復帰をすることができる。
上記構成により、バックアップ運転への判断、もしくは、バックアップ運転後の復帰は、その動作が可能か否かをチェックした上で、バックアップ運転をすることができ、もしくは、バックアップ運転後の復帰をすることができる。
すなわち、制御基板CN1,CN2に2つの通信ポート(すなわち、通信ポート1と通信ポート2)を設け、各インバータINV1,INV2,INV3に2つのポート(すなわちポート1とポート2)を設け、制御基板CN1、インバータINV1〜INV3、制御基板CN2を異なる通信線L1,L2で直列に接続する。これにより、通信線を通信1と通信2が可能な二系統にしている。実施形態では、通信線L1,L2にはRS485を用いている。図9(a)においては、一方の通信線L1を実線で示し、他方の通信線L2を破線で示している。そして、制御基板CN1と制御基板CN2とは、通信ポート3を介して通信線L3で接続し、制御基板CN1と制御基板CN2との間で通信3が可能な構成としている。通信線L3にもRS485を用いている。
なお、図9(b)に示すように、制御基板CN1と制御基板CN2のそれぞれに、通信ポートを1つだけ設け、制御基板CN1とインバータINV1〜INV3、制御基板CN2とインバータINV1〜INV3を異なる通信線で直列に接続することも出来る。
すなわち、制御基板CN1,CN2に2つの通信ポート(すなわち、通信ポート1と通信ポート2)を設け、各インバータINV1,INV2,INV3に2つのポート(すなわちポート1とポート2)を設け、制御基板CN1とインバータINV1,INV2,INV3を通信線L1で直列に接続し、制御基板CN2とインバータINV3,INV2,INV1を通信線L2で直列に接続し、さらに制御基板CN2とインバータINV1,INV2,INV3との間でアナログ信号もしくは接点信号を送ることができる信号線SL1,SL2,SL3を設けたものである。なお、通信線L1は、制御基板CN1から最後のインバータINV3まで延びており、通信線L2は、制御基板CN2から最後のINV1まで延びている。
なお、各制御基板に繋がる圧力センサの数は、適宜決めることができる。
図14に示すように、制御基板CN1に圧力センサPSを接続し、制御基板CN2に圧力スイッチPWを接続することにより、圧力スイッチPWの方が圧力センサPSよりもノイズ等の外的要因に対する耐久性のレベルが高いため、外的要因の影響を低くすることができる。したがって、バックアップを必要とする際に、制御基板CN2を含むバックアップ側の系統を確実に動作させることができる。
なお、図15においては、制御基板内に電源部を設けた例を説明したが、電源部を制御基板と別体にして電源基板として構成してもよい。
(1)制御基板CN1または圧力センサPS1の故障が発生し(制御基板CN2への切り替え条件が成立)、
(2)制御基板CN1に連結された操作表示器OD1が故障の発生を知らせる警報を発し、
(3)給水装置の運転制御が制御基板CN1から制御基板CN2に切り替わり、制御基板CN2によるポンプ3の運転を開始し、そして、
(4)両方の操作表示器OD1,OD2にバックアップ運転を知らせるコードを表示し、制御盤40のバックアップランプ45が点灯する。
(i)制御基板CN1の異常
(ii)圧力センサPS1の異常
(iii)制御基板CN1と全てのインバータINV1〜INV3との間の通信異常
(iv)制御基板CN1と制御基板CN2との間の通信異常(制御基板CN1に接続される電源基板PWS1の異常もこれに含む)
2 受水槽
3 ポンプ
4 モータ
5 電源
10 配管
12a 電極棒
14 吸水管
16 電磁弁
18 配管
20 吐出管
22 チェッキ弁
24 フロースイッチ
28 圧力タンク
45 バックアップランプ
INV1,INV2,INV3 インバータ
CN1,CN2 制御基板
ELB1,ELB2,ELB3 漏電遮断器
NF1,NF2 ノイズフィルタ
AL1,AL2 サージ吸収素子
WL1,WL2 水位検知器
PS1,PS2 圧力センサ
SW1,SW2 スイッチ
L1,L2,L3 通信線
PSW1,PSW2 電源スイッチ
PW 圧力スイッチ
PIN1,PIN2 電源入力部
PWS1,PWS2 電源部
OD1,OD2 操作表示器
Claims (10)
- 複数のポンプと、
対応するポンプの回転速度を可変制御する複数のインバータと、
前記複数のインバータを制御する、第1の制御基板および第2の制御基板を含む複数の制御基板とを備え、
前記第1の制御基板に異常が発生した場合に、前記第2の制御基板が前記第1の制御基板をバックアップすることで運転を継続することができる給水装置であって、
前記第1の制御基板から前記複数のインバータを経て前記第2の制御基板までの間を、通信線により直列に接続し、
前記通信線上に、通信をON/OFFするスイッチを設け、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板に、それぞれ1系統以上の圧力検知部を設け、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記圧力検知部から入力した検出値を比較をして、異なった場合には、前記圧力検知部の異常と判断する判断手段を設けたことを特徴とする給水装置。 - 前記第1の制御基板または前記第2の制御基板に、前記スイッチをON/OFFするための信号を出力する出力手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の給水装置。
- 前記第1の制御基板及び/または前記第2の制御基板から最初のインバータに接続される通信線上に前記スイッチを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の給水装置。
- 複数のポンプと、
対応するポンプの回転速度を可変制御する複数のインバータと、
前記複数のインバータを制御する、第1の制御基板および第2の制御基板を含む複数の制御基板とを備え、
前記第1の制御基板に異常が発生した場合に、前記第2の制御基板が前記第1の制御基板をバックアップすることで運転を継続することができる給水装置であって、
前記複数のインバータに、それぞれ2つ以上の異なる通信ポートを設け、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板から、それぞれ異なる通信線により直列に前記複数のインバータを接続し、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板に、それぞれ1系統以上の圧力検知部を設け、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記圧力検知部から入力した検出値を比較をして、異なった場合には、前記圧力検知部の異常と判断する判断手段を設けたことを特徴とする給水装置。 - 前記複数の制御基板にそれぞれ2つ以上の異なる通信ポートを設け、前記第1の制御基板、前記複数のインバータ及び前記第2の制御基板を複数の通信線によりそれぞれ直列に接続したことを特徴とする請求項4記載の給水装置。
- 前記第1の制御基板と前記第2の制御基板から、それぞれ異なる通信線が直列に最後のインバータまで延びていることを特徴とする請求項4または5記載の給水装置。
- 前記第1の制御基板または前記第2の制御基板と前記複数のインバータを接続する通信線上に、通信をON/OFFするスイッチを設けたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項記載の給水装置。
- 前記第1の制御基板及び/または前記第2の制御基板から最初のインバータに接続される通信線上に前記スイッチを設けたことを特徴とする請求項7記載の給水装置。
- 複数のポンプと、
対応するポンプの回転速度を可変制御する複数のインバータと、
前記複数のインバータを制御する、第1の制御基板および第2の制御基板を含む複数の制御基板とを備え、
前記第1の制御基板に異常が発生した場合に、前記第2の制御基板が前記第1の制御基板をバックアップすることで運転を継続することができる給水装置であって、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに繋がる電源系統、信号系統、制御系統のうちの少なくとも一つにおいて、前記第2の制御基板に繋がる系統の外的要因に対する耐性のレベルを、前記第1の制御基板に繋がる系統の外的要因に対する耐性のレベルより高くし、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板に、それぞれ1系統以上の圧力検知部を設け、
前記第1の制御基板と前記第2の制御基板のそれぞれに前記圧力検知部から入力した検出値を比較をして、異なった場合には、前記圧力検知部の異常と判断する判断手段を設けたことを特徴とする給水装置。 - 前記外的要因に対する耐性のレベルは、サージ及びノイズのうち少なくとも一つの耐量レベルであることを特徴とする請求項9記載の給水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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