JP2013126877A - ガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体 - Google Patents

ガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体 Download PDF

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佳紀 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】本発明の目的は、ガラス板積層体から合紙をより確実に除去することができるガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体を提供することである。
【解決手段】ガラス板の梱包方法は、複数のガラス板10を、それらの間に合紙12を介在させて、パレット20上に立て掛けて積層させる方法であって、積層工程と、挿入工程とを備える。積層工程では、合紙12が、ガラス板10の上辺から上方に突出している突出部12aを有するように、ガラス板10を積層させる。挿入工程では、ガラス板10の積層方向に沿って隣接している合紙12の突出部12aの間に、パレット20に連結された合紙支持部材30を挿入する。合紙支持部材30は、突出部12aの上辺の少なくとも一部の範囲を支持し、かつ、ガラス板10の積層方向に沿って、複数の合紙12の突出部12aを支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体に関する。
種種の製品に使用されるガラス板は、保管および搬送される際に、その表面に疵および汚れが付着して欠陥となりやすい。特に、液晶ディスプレイに使用されるガラス板のように、表面に電気回路が組み込まれるガラス板では、極微小な疵および汚れであっても製品不良の原因となる。そのため、このようなガラス板には、極めて高い表面特性が維持された状態で保管および搬送されることが要求される。
ガラス板の表面の疵は、ガラス板を積層させて保管および搬送する過程において、隣接するガラス板の表面が擦れ合うことによって発生する場合が多い。また、ガラス板の表面の汚れは、ガラス板を保管および搬送する際の雰囲気中に存在する有機物等が、ガラス板の表面に付着することによって発生する場合が多い。そこで、ガラス板を積層させて梱包する場合における疵および汚れの発生を抑制するために、従来、合紙を介してガラス板を積層させてガラス板の表面同士を離間させたガラス板積層体を保管および搬送するガラス板の梱包方法が用いられてきた。
例えば、特許文献1(特開2001−139138号公報)には、ガラス板の搬送装置であるパレット上に、ガラス板と合紙とを交互に積層させたガラス板積層体が開示されている。このガラス板積層体は、ガラス板がパレット上に立て掛けられている状態で梱包されている。このガラス板積層体は、ガラス板を使用する段階において、合紙吸着手段によって合紙が吸着把持されて除去され、次に、ガラス板吸着手段によってガラス板が吸着把持されて製造ラインに投入される工程が繰り返される。
また、特許文献2(特開2011−143946号公報)には、ガラス板と合紙とが交互に積層したガラス板積層体に関して、ガラス板の両側辺から突出した合紙を、ガラス板の両側辺に沿って折り曲げる方法が開示されている。これにより、ガラス板の上辺から突出した合紙の剛性が向上するので、ガラス板の上辺から突出した合紙がガラス板の積層方向に倒れることが抑制される。
しかし、特許文献2(特開2011−143946号公報)に開示されるガラス板積層体では、ガラス板の上辺から突出した合紙が倒れる度合いは低減されるが、十分に低減されない。また、合紙のサイズ、特に、合紙の幅方向の長さが大きくなると、合紙が倒れる度合いがガラス板の幅方向に沿って一様でないことによって、合紙に「うねり」が発生する場合がある。そして、ガラス板の上辺から突出した合紙にガラス板の幅方向のうねりが発生すると、合紙吸着手段は、ガラス板積層体から合紙を確実に除去することができない場合がある。
本発明の目的は、合紙に発生するこのようなうねりを抑制して、ガラス板積層体から合紙をより確実に除去することができるガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体を提供することである。
本発明に係るガラス板の梱包方法は、複数のガラス板を、それらの間に合紙を介在させて、パレット上に立て掛けて積層させる方法であって、積層工程と、挿入工程とを備える。積層工程では、合紙が、ガラス板の上辺から上方に突出している突出部を有するように、ガラス板を積層させる。挿入工程では、ガラス板の積層方向に沿って隣接している合紙の突出部の間に、パレットに連結された合紙支持部材を挿入する。合紙支持部材は、突出部の上辺の少なくとも一部の範囲を支持し、かつ、ガラス板の積層方向に沿って、複数の合紙の突出部を支持する。
本発明に係るガラス板の梱包方法では、パレット上にガラス板と合紙とを交互に積層させて、ガラス板積層体を形成する。ガラス板は、パレット上に立て掛けられて積層される。隣接するガラス板の表面同士は、合紙によって離間されている。合紙は、立て掛けられたガラス板の上辺から上方に突出している部分である突出部を有する。合紙の突出部は、合紙支持部材によって支持されている。合紙支持部材は、ガラス板積層体を形成した後において、隣接する合紙と合紙との間に挿入される。合紙支持部材は、パレットに固定され、合紙の突出部がガラス板の積層方向に倒れることを抑制する。また、合紙の突出部は、ガラス板の幅方向に沿って所定の範囲に亘って支持されている。そのため、合紙の突出部は、合紙支持部材によって支持されていない部分において、ガラス板の主面に対して突出部が傾斜する角度が抑制される。これにより、合紙支持部材によって、合紙の突出部にガラス板の幅方向のうねりが発生することが抑制される。
合紙の突出部がガラス板の積層方向に過度に傾斜し、または、合紙の突出部にガラス板の幅方向のうねりが発生すると、ガラス板積層体からガラス板と合紙とを交互に吸着して除去する工程において、合紙が適切に吸着されない場合がある。従って、本発明に係るガラス板の梱包方法では、ガラス板積層体から合紙を吸着によって除去する際に、合紙を適切に吸着することができるので、ガラス板積層体から合紙をより確実に除去することができる。
本発明に係るガラス板の梱包体は、複数のガラス板を、それらの間に合紙を介在させて、パレット上に立て掛けて積層させたものである。合紙は、ガラス板の上辺から上方に突出している突出部を有する。合紙は、ガラス板の積層方向に沿って隣接している合紙の突出部の間に合紙支持部材が挿入される。合紙支持部材は、突出部の上辺の少なくとも一部の範囲を支持する。
本発明に係るガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体は、ガラス板積層体から合紙をより確実に除去することができる。
実施形態に係るガラス板梱包体の斜視図である。 実施形態に係るパレットの斜視図である。 実施形態に係るガラス板積層体の上部の正面図である。 実施形態に係るガラス板積層体の上部の側面図である。 実施形態に係る合紙支持部材の斜視図である。 変形例Aに係るガラス板積層体の上部の正面図である。 変形例Dに係るガラス板梱包体の斜視図である。 変形例Dに係る合紙支持部材の斜視図である。
(1)構成
本発明に係るガラス板の梱包方法、および、ガラス板の梱包体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、複数の矩形状のガラス板10が矩形状の合紙12を介して積層されたガラス板積層体14、および、パレット20からなるガラス板梱包体1の斜視図である。図2は、ガラス板積層体14が載置されていない状態のパレット20の斜視図である。なお、図1に示されるガラス板10および合紙12の数は、実際のガラス板積層体14のガラス板10および合紙12の数よりも少ない。
(1−1)パレット
パレット20は、基台22と、底面支持台24と、背面支持台26とを備えている。基台22の上面は、平坦な水平面である載置面22sである。底面支持台24および背面支持台26は、載置面22s上に載置されている。底面支持台24の上面は、背面支持台26に向かって下方に傾斜している底面支持面24sである。背面支持台26の上面は、底面支持台24の底面支持面24sに対して約90°の角度θ1で傾斜し、かつ、基台22の載置面22sに対して70°〜85°の角度θ2で傾斜している背面支持面26sである。背面支持台26には、後述する合紙支持部材30を水平方向に移動可能かつ固定可能にするためのレール28が設けられている。
(1−2)ガラス板積層体
ガラス板積層体14は、ガラス板10がパレット20上に立て掛けられている状態で、パレット20上に載置されている。ガラス板積層体14がパレット20上に形成される過程について、具体的に説明する。最初に、何も載置されていないパレット20上に、一枚の合紙12を立て掛ける。立て掛けた合紙12の主面は、背面支持台26の背面支持面26sに密着している。次に、一枚のガラス板10をパレット20上に立て掛ける。立て掛けたガラス板10の主面は、その前に立て掛けた合紙12の主面に密着している。次に、一枚の合紙12をパレット20上に立て掛ける。以上の工程を繰り返し、ガラス板10と合紙12とを交互にパレット20上に立て掛けることで、ガラス板積層体14を形成する。パレット20上に載置されるガラス板積層体14のガラス板10の枚数は、例えば、厚みが0.5mmの第5世代のガラス基板の場合は約600枚、厚みが0.7mmの第5世代のガラス基板の場合は約400枚である。パレット20上に載置されたガラス板積層体14は、ベルト等によってパレット20上に固定された状態で、ガラス板梱包体1として保管および運搬される。
合紙12は、ガラス板10同士が直接接触することを防止して、ガラス板10を保護するためのシートである。合紙12は、隣接するガラス板10の表面が擦れ合うことによって発生するガラス板10の表面の疵を抑制する。また、合紙12は、ガラス板10を保管および搬送する際の雰囲気中に存在する有機物等がガラス板10の表面に付着することによって発生するガラス板の表面の汚れを抑制する。合紙12に含まれる樹脂等がガラス板10の表面に付着することを防ぐために、合紙12の表面は、ある程度の粗さを有している。
合紙12は、ガラス板10よりも大きいサイズを有している。図1に示されるように、合紙12は、ガラス板10の上辺および両側辺からはみ出している部分を有している。以下、合紙12の一部であって、ガラス板10の上辺からはみ出して上方に突出している部分を、突出部12aという。突出部12aの出代、すなわち、ガラス板10の上辺から突出部12aの上辺までの長さは、90mm以下であり、好ましくは50mm〜75mmである。なお、合紙12の厚みは、0.05mm〜0.2mmであることが好ましい。
パレット20上に載置されたガラス板積層体14は、ガラス板梱包体1として保管および運搬された後、液晶ディスプレイの製造ライン等において、合紙12が除去されながらガラス板10が取り出される。このとき、ガラス板10および合紙12は、積層された順番とは逆の順番で、パレット20上のガラス板積層体14から交互に抜き取られる。合紙12は、例えば、ガラス板10の幅方向に沿って複数の吸引ノズルを備える棒状の吸着装置によって、突出部12aが複数のポイントで吸着される。これにより、突出部12aが吸着装置によって把持されて、ガラス板積層体14から合紙12が抜き取られる。
(1−3)合紙支持部材
合紙支持部材30は、ガラス板積層体14の合紙12の突出部12aを支持する部材である。合紙支持部材30は、背面支持台26に対して取り外し可能である。図3は、パレット20上に載置されたガラス板積層体14の上部を、ガラス板10の積層方向に沿って見た場合の正面図である。図4は、パレット20上に載置されたガラス板積層体14の上部を、ガラス板10の主面に沿って見た場合の側面図である。図5は、スライド板36が取り付けられた合紙支持部材30の斜視図である。なお、図4に示されるガラス板10および合紙12の数は、実際のガラス板積層体14のガラス板10および合紙12の数よりも少ない。
合紙支持部材30は、複数の歯板32と、歯固定板34とから構成される「くし型」の部材である。合紙支持部材30は、歯板32および歯固定板34が一体成形されている部材でもよく、また、独立した歯板32および歯固定板34が組み合わされた部材でもよい。歯板32および歯固定板34の材質は、例えば、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂等の樹脂、および、アルミニウム等の金属である。合紙支持部材30は、歯固定板34が合紙12の突出部12aの上端よりも上方に位置するように、背面支持台26に取り付けられている。
歯板32は、隣接する2枚の合紙12の突出部12a間に挿入される矩形状の板状部材である。歯板32のサイズは、歯板32の下端がガラス板10の上端よりも上方に位置するように、決められる。なお、歯板32の厚みは、0.5mm〜5mmであることが好ましい。
歯固定板34は、複数の歯板32がガラス板10の積層方向に沿って所定の間隔L1で連結されている板状部材である。すなわち、隣接する2つの歯板32の間隔は、一定の値L1である。歯板32の間隔L1は、突出部12aの出代にsin20°を乗じた長さ未満であり、好ましくは、突出部12aの出代にsin10°を乗じた長さ未満であり、より好ましくは、突出部12aの出代にsin5°を乗じた長さ未満である。例えば、突出部12aの出代が75mmの場合、歯板32の間隔L1は、約25.7mm未満であり、好ましくは、約13.0mm未満であり、より好ましくは、約6.5mm未満である。従って、図1および図4に示されている場合と異なり、歯板32と歯板32との間には、実際には、数十枚のガラス板10および合紙12が交互に積層されている。
合紙支持部材30は、背面支持台26のレール28、および、スライド板36によってパレット20に固定される。レール28は、背面支持台26の上面に形成される溝である。スライド板36は、歯固定板34の端部に接続され、図4に示されるように、レール28の溝に嵌合する嵌合部36aを有し、ガラス板10の幅方向に沿ってスライド可能な部材である。また、スライド板36は、ネジ等によって、背面支持台26に固定することができる。これにより、合紙支持部材30は、ガラス板10の幅方向に沿って水平方向に移動可能であり、かつ、任意の位置に固定することができる。なお、本実施形態では、レール28およびスライド板36が用いられているが、合紙支持部材30が、ガラス板10の幅方向に沿って水平方向に移動可能であり、任意の位置に固定することができる方法であれば、他の部材および方法が用いられてもよい。
以下、本実施形態では、図1に示されるように、複数の合紙支持部材30が、ガラス板10の幅方向に沿って背面支持台26に取り付けられているとする。複数の合紙支持部材30は、ガラス板10の幅方向に沿って所定の間隔L2で取り付けられている。すなわち、隣接する2つの合紙支持部材30の間において、合紙支持部材30の歯板32によって支持されていない突出部12aの上辺の長さは一定の値L2である。また、すべての合紙支持部材30の歯板32の幅(ガラス板10の幅方向の長さ)の合計は、合紙12の全幅の少なくとも10分の1であり、好ましくは、合紙12の全幅の少なくとも3分の1である。また、突出部12aの両端は、合紙支持部材30の歯板32によって支持されていることが好ましい。
(2)特徴
(2−1)
ガラス板梱包体1を長期間保管すると、合紙12の突出部12aが、ガラス板10の積層方向に徐々に倒れて傾斜する現象が起こる。突出部12aの傾斜の原因の一つとして、ガラス板梱包体1の保管場所の雰囲気に含まれる水分が、合紙12に吸着され、または、合紙12から放出される過程が挙げられる。以下、図4に示されるように、パレット20の背面支持面26sから最も離れた位置にある合紙12を、最外側合紙112という。最外側合紙112の、ガラス板10に接していない方の主面112sは、大部分がガラス板梱包体1の保管場所の雰囲気に露出しているので、雰囲気中の水分を吸着および放出しやすい。一方、最外側合紙112の、ガラス板10に接している方の主面は、他方の主面112sに比べて水分を吸着および放出しにくい。合紙12は、水分を吸着すると伸び、水分を放出すると縮む傾向を有する。そのため、ガラス板梱包体1の保管場所が乾燥している場合、最外側合紙112は、ガラス板10に接していない主面112sの方が、蒸発によって水分を失いやすく縮みやすい。この場合、最外側合紙112の突出部12aは、背面支持面26sから離れる方向に傾斜する。
そして、傾斜した最外側合紙112の突出部12aと、隣接する合紙12の突出部12aとの間の空間が広がることにより、当該隣接する合紙12の突出部12aの最外側合紙112側の主面も、水分を吸着および放出しやすくなる。従って、ガラス板梱包体1の保管場所が乾燥している場合、最外側合紙112から背面支持面26sに向かって順番に、合紙12の突出部12aが連鎖的に傾斜する。なお、ガラス板梱包体1の保管場所および保管状態によっては、上述の過程に従わずに突出部12aが傾斜する現象が起こる。例えば、合紙12が自重および繊維の向きに応じて湾曲することにより、突出部12aが傾斜する場合もある。いずれにせよ、ガラス板梱包体1を長期間保管することによって、合紙12の突出部12aは、ガラス板10の積層方向に徐々に傾斜する傾向を示す。
そして、ガラス板10の主面に対する、合紙12の突出部12aの傾斜角度が大きい場合、ガラス板積層体14からガラス板10を取り出して使用する工程において、合紙12の突出部12aが吸着装置によって適切に把持されず、合紙12が除去されない可能性がある。
本実施形態では、図4に示されるように、合紙支持部材30の歯板32が、ガラス板積層体14の隣接する合紙12の突出部12aの間に挿入されている。そのため、突出部12aがガラス板10の積層方向に倒れた場合でも、突出部12aは、歯板32aによって上端部が支持されるので、突出部12aの傾斜角度が制限される。図4には、傾斜した最外側合紙112が歯板32によって支持されている状態が示されている。そして、これにより、ガラス板積層体14からガラス板10を取り出して使用する工程において、合紙12の突出部12aが吸着装置によって適切に把持されずに合紙12が除去されない不具合の発生が抑えられる。なお、本実施形態では、歯板32の間隔L1は、突出部12aの出代にsin20°を乗じた長さ未満である。これは、ガラス板10の主面に対する突出部12aの傾斜角度が20°未満の場合には、吸着装置の角度を調整することによって対応可能であるが、傾斜角度が20°以上の場合には、吸着装置は合紙12を確実に把持することができないからである。
従って、本実施形態では、ガラス板積層体14から合紙12を吸着によって除去する際に、合紙12を適切に吸着することができるので、ガラス板積層体14から合紙12をより確実に除去することができる。
(2−2)
上述したように、ガラス板梱包体1を長期間保管することによって、合紙12の突出部12aは、ガラス板10の積層方向に徐々に傾斜する傾向を示す。そして、ガラス板10の主面に対する突出部12aの傾斜角度が、ガラス板10の幅方向に沿って均一でない場合、突出部12aの上辺が波打った状態となり、合紙12の突出部12aに「うねり」が発生する。このとき、ガラス板積層体14からガラス板10を取り出す工程において、合紙12の突出部12aと吸着装置との間隔がガラス板10の幅方向に沿って均一でなくなる。そのため、突出部12aの一部が吸着装置の吸引ノズルによって吸着されず、吸着装置にエラーが発生し、結果として、合紙12が除去されない現象が発生するおそれがある。
本実施形態では、すべての合紙支持部材30の歯板32の幅の合計は、合紙12の全幅の少なくとも10分の1である。すなわち、合紙12の突出部12aの上辺の少なくとも10分の1は、歯板32によって支持されることになる。そして、合紙支持部材30によって支持される突出部12aの範囲が大きいほど、合紙支持部材30によって支持されない突出部12aの範囲が小さくなり、その分、当該支持されない突出部12aの傾斜角度も抑制される。すなわち、歯板32によって支持される突出部12aの範囲をある程度確保することによって、突出部12aの傾斜が抑制され、結果として、突出部12aの「うねり」も抑制される。
なお、複数の合紙支持部材30で突出部12aを支持する場合、合紙支持部材30をガラス板10の幅方向に沿って均等に配置することで、合紙支持部材30によって支持されない突出部12aの範囲を小さくすることができる。すなわち、合紙支持部材30の間隔を一定にすることで、突出部12aの傾斜が抑制され、結果として、突出部12aの「うねり」も抑制される。
従って、本実施形態では、ガラス板積層体14から合紙12を吸着によって除去する際に、合紙12を適切に吸着することができるので、ガラス板積層体14から合紙12をより確実に除去することができる。
(2−3)
本実施形態では、合紙支持部材30は、背面支持台26に対して取り外し可能であり、かつ、レール28に沿って水平方向に移動可能である。そのため、背面支持台26に取り付けられる合紙支持部材30の数および位置は、容易に変更可能である。また、合紙支持部材30の歯板32等の形状も、容易に変更可能である。従って、ガラス板10および合紙12のサイズに応じて、合紙支持部材30の数および位置等を適宜に変更することができる。従って、本実施形態では、合紙支持部材30を用いて、合紙12の突出部12aを適切に支持することができる。
(3)変形例
(3−1)変形例A
実施形態では、合紙支持部材30の歯板32は矩形状であるが、傾斜した合紙12の突出部12aの上辺を支持可能であれば、他の形状を有してもよい。例として、図6に、下部が半円形の歯板132を有する合紙支持部材130を示す。このように、合紙支持部材の歯板の形状を変更することで、合紙支持部材の軽量化を図ることができる。また、例えば、合紙支持部材30の歯固定板34に貫通穴を設けることによって、合紙支持部材の軽量化を図ることができる。
(3−2)変形例B
実施形態では、合紙支持部材30の間隔は一定であるが、一定でなくてもよい。また、実施形態では、複数の合紙支持部材30は、すべて、同一形状の歯板32を有するが、同一形状の歯板32を有さなくてもよい。例えば、合紙支持部材30の歯板32のサイズおよび形状は、合紙支持部材30の位置に応じて変化させてもよく、また、背面支持台26と歯板32との間の距離に応じて変化させてもよい。
(3−3)変形例C
実施形態では、合紙支持部材30の歯板32の間隔は一定であるが、一定でなくてもよい。上述したように、ガラス板積層体14は、パレット20の背面支持面26sから最も離れた合紙12である最外側合紙112から連鎖的に傾斜する傾向がある。そのため、例えば、背面支持面26sから離れるに従って歯板32の間隔が小さくなる合紙支持部材30を用いてもよい。
(3−4)変形例D
実施形態の合紙支持部材30の他の形態について説明する。図7は、本変形例の合紙支持部材230が挿入されたガラス板積層体14が載置されたパレット20の斜視図である。図8は、合紙支持部材230の斜視図である。実施形態と同様に、合紙支持部材230も、複数の矩形状の歯板232を有している。これらの歯板232は、合紙12の突出部12aのほぼ全幅を支持している。また、歯板232の上端部の両端には、一対の歯固定板234が連結されている。これらの歯固定板234は、実施形態と同様に、パレット20の背面支持台26に対して水平方向に移動可能であり、かつ、固定可能である。なお、本変形例における合紙支持部材230も、実施形態の合紙支持部材30と同様に、側面視した場合において「くし型」の形状を有する部材である。
(3−5)変形例E
実施形態では、合紙支持部材30の歯板32が、ガラス板積層体14の隣接する合紙12の突出部12aの間に挿入されている。そして、合紙支持部材30は、歯板32および歯固定板34が組み合わされた部材でもよく、例えば、歯板32は、歯固定板34に対して、直接、取り付けおよび取り外し可能な部材であってもよい。この場合、ガラス板積層体14のガラス板10の枚数に応じて、歯固定板34に取り付けられる歯板32の枚数を適宜に調節することができる。
本変形例では、例えば、ガラス板10および合紙12を交互にパレット20上に積層する工程と同時に、あらかじめパレット20に固定された合紙支持部材30の歯固定板34に歯板32を取り付けることができる。この場合、所定の枚数のガラス板10および合紙12をパレット20上に積層する度に、歯板32を歯固定板34に取り付けることによって、ガラス板積層体14の隣接する合紙12の突出部12aの間に歯板32が挿入される。
(3−6)変形例F
実施形態では、ガラス板10の幅方向に沿って複数の吸引ノズルを備える棒状の吸着装置によって、合紙12の突出部12aが複数のポイントで吸着把持されて、ガラス板積層体14から合紙12が除去される。しかし、合紙12は、吸着以外の方法によって除去されてもよい。この場合においても、合紙12の突出部12aのうねりが抑制されることによって、ガラス板積層体14から合紙12をより確実に除去することができる。
1 ガラス板梱包体
10 ガラス板
12 合紙
12a 突出部
14 ガラス板積層体
20 パレット
22 基台
22s 載置面
24 底面支持台
24s 底面支持面
26 背面支持台
26s 背面支持面
28 レール
30 合紙支持部材
特開2001−139138号公報 特開2011−143946号公報

Claims (6)

  1. 複数のガラス板を、それらの間に合紙を介在させて、パレット上に立て掛けて積層させるガラス板の梱包方法であって、
    前記合紙が、前記ガラス板の上辺から上方に突出している突出部を有するように、前記ガラス板を積層させる積層工程と、
    前記ガラス板の積層方向に沿って隣接している前記合紙の前記突出部の間に、前記パレットに連結された合紙支持部材を挿入する挿入工程と、
    を備え、
    前記合紙支持部材は、前記突出部の上辺の少なくとも一部の範囲を支持し、かつ、前記ガラス板の積層方向に沿って、複数の前記合紙の前記突出部を支持する、
    ガラス板の梱包方法。
  2. 前記合紙の前記突出部は、複数の前記合紙支持部材によって支持され、
    前記合紙支持部材は、前記ガラス板の上辺に沿って、一定の間隔を空けて配置されている、
    請求項1に記載のガラス板の梱包方法。
  3. 前記合紙支持部材は、前記ガラス板の積層方向に沿って、前記突出部の突出方向の長さにsin20°を乗じた長さ未満の間隔で、前記突出部を支持する、
    請求項1または2に記載のガラス板の梱包方法。
  4. 前記合紙支持部材は、前記突出部の上辺の少なくとも10分の1を支持する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のガラス板の梱包方法。
  5. 前記合紙支持部材は、前記突出部の上辺の両端を支持する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のガラス板の梱包方法。
  6. 複数のガラス板を、それらの間に合紙を介在させて、パレット上に立て掛けて積層させたガラス板の梱包体であって、
    前記合紙は、前記ガラス板の上辺から上方に突出している突出部を有し、かつ、前記ガラス板の積層方向に沿って隣接している前記合紙の前記突出部の間に合紙支持部材が挿入され、
    前記合紙支持部材は、前記突出部の上辺の少なくとも一部の範囲を支持する、
    ガラス板の梱包体。
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