JP2013126831A - アームレスト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アームレスト10のフレーム24は、使用姿勢においてシートクッションの座面に対して対面するように延在する支持板部30と、この支持板部30の側縁の夫々から下方に延出する一対の側板部32,32とを有している。また、フレーム24は、両側板部32,32の下端縁間が後部から途中部位までに亘って開口すると共に、この開口25に対応する両側板部32,32の上縁部位および下縁部位の夫々に外側方へ延出する補強板部34が形成されている。
【選択図】図2
Description
支持軸を介してシートにおけるシートバックに対して回動可能に配設され、該シートバックからシートクッションに沿って前方に延出した使用姿勢と、前記シートバックに設けられた収納部に前記支持軸から立てた状態で収納されて該シートバックの一部をなす起立姿勢との間で姿勢変位可能に構成されたアームレストにおいて、
合成樹脂から一体成形されて、使用姿勢での後部が前記支持軸によって前記シートバックに支持されたフレームと、このフレームの周りを囲む弾性体と、この弾性体を覆う表皮材とを備え、
前記フレームは、前記使用姿勢において前記シートクッションの座面に対して対面するように延在する支持板部と、この支持板部の側縁の夫々から下方に延出する一対の側板部とを有し、
前記フレームは、前記一対の側板部の前記使用姿勢における下端間が、該フレームの後部から前部にかけての少なくとも一部で開口すると共に、この開口に対応する前記両側板部の上縁部位および下縁部位の夫々に外側方へ延出する補強板部が形成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、フレームは、アームレストを起立姿勢とした際にシート面側に臨む両側板部間の少なくとも一部が開口するよう構成されているので、シートに座って起立姿勢のアームレストにもたれた乗員の座り心地を損ねない。また、アームレストは、フレームにおいて両側板部間に開口を設けても、支持板部および支持板部の両側に設けられた側板部および補強板部によってシートバックからの延出方向の剛性が担保されているので、使用姿勢において荷重を適切に支持し得る。
請求項2に係る発明によれば、スリットによって支持板部の撓み易さを調節することができる。
請求項3に係る発明によれば、支持板部を凸または凹となる湾曲形状とすることで、支持板部の上方に配設される弾性体の厚みを変えて、使用姿勢における上面の支持性およびクッション性を調節することができる。
請求項4に係る発明によれば、フレームにおける延出端側の剛性を向上することができる。また、アームレストを起立姿勢とした際に、フレームにおいて乗員の臀部近傍を支持する支持軸側が開口しているので、座り心地の悪化をきたさない。
請求項5に係る発明によれば、弾性体で充填されない中空部を設けることで軽量化を図ることができると共に、中空部をカップホルダ等の部材の収納空間として用いることができる。
次に、実施例に係るアームレスト20の作用について説明する。アームレスト20を起立姿勢とすると、シート面20b側に開放されたフレーム24の開口25が前側(乗員側)に向く。すなわち、アームレスト20は、フレーム24における支持軸22側がシート面20b側に開口しているので、リアシート10に座ってアームレスト20のシート面20bにもたれた乗員Gの荷重をフレーム24の面で受けず、荷重を好適に分散することができる。アームレスト20のシート面20bにおいて、特に腰から後方に突き出た臀部Gcに対応する支持軸22側に前記開口25をフレーム24に設けることで、臀部Gcにフレーム24による底付き感を与えない。しかも、開口25を設けることで、支持板部30のシート面20b側に配置される弾性体26を厚くすることができるので、クッション性を向上することができる。このように、リアシート10に座って起立姿勢のアームレスト20のシート面20bにもたれた乗員の座り心地を損ねない。
前述した実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更可能である。
(1)保持板部にも、支持板部と同様にスリットを形成してもよい。保持板部にスリットを設けることで、起立姿勢で乗員側に臨む保持板部を撓み易くすることができる。
(2)支持板部または保持板部に形成するスリットの形状は、実施例の横長形状に限定されず、円形、矩形状、波状やその他の形状を採用し得る。すなわち、スリットの形状によって例えば図6に示す変更例1のフレーム42のように、スリット44を直線部44aの一端間を連通する略「U」字形状としてもよい。なお、変更例1のフレーム42では、前後に並ぶ複数のスリット44が、延出端側のスリット44になるにつれて直線部44aの左右幅が小さくなるように設定されている。
(3)支持板部または保持板部に形成するスリットの配置パターンは、延出端側のスリットになるにつれて左右幅が小さくなる構成に限定されず、全てのスリットを同じ大きさで形成しても、延出端側になるにつれて左右幅が大きくなってもよい。このように、スリットの大きさを適宜変更することで、スリットが形成された支持板部または保持板部の撓み易さを調節することができる。
(4)支持板部および保持板部は、実施例の如く平坦状に形成する構成に限定されず、両側板部間の中央部が凹または凸となる湾曲形状に形成してもよい。例えば図7に示す変更例2のフレーム46は、支持板部48における両側板部32,32の中央部が上方に凸になるように湾曲形成されると共に、保持板部50における両側板部32,32の中央部が下方に凸になるように湾曲形成されている。変更例2のフレーム46が用いられたアームレスト45は、実施例と同じ表皮材28で弾性体26を発泡成形すれば、支持面20aおよびシート面20bが平坦であるので、全体形状を実施例と変えることなく支持板部48および保持板部50を覆う弾性体26を薄くすることができる。すなわち変更例2のアームレスト45は、支持板部48を凸状に湾曲形成することで、支持面20a側の弾性体26のクッション性を抑えることができ、保持板部50を凸状に湾曲形成することで、シート面20b側の弾性体26のクッション性を抑えることができる。また変更例2のフレーム46によれば、部材配設領域に画成された中空部38を広くが確保することが可能になり、支持板部48が撓んだ場合であっても、中空部38に配設されたカップホルダ54(図7(b)参照)の出し入れに影響を与え難い。
支持板部における両側板部間の中央部を下方に凹むように湾曲形成すると共に、保持板部における両側板部の中央部を下方に凹むように湾曲形成してもよい。このようなフレームから構成されたアームレストは、全体形状を実施例と変えることなく支持板部および保持板部を覆う弾性体を厚くすることができ、弾性体によるクッション性を向上し得る。なお、支持板部または保持板部の一方だけを、湾曲形状としてもよい。
(5)実施例のフレームは、延出端側に保持板部を設けたが、支持軸側(使用姿勢での後部)から延出端側(使用姿勢での前部)に亘って両側板部の間を開口させて、支持板部の側縁全体に補強部を設けてもよい。また、フレームの両側板部間において、延出端側から支持軸側に向かう途中部位までに亘って開口を設け、途中部位から支持軸側を保持板部で塞いでもよく、延出端側と支持軸側との中間部に開口を設けてもよい。
(6)中空部を画成する支持板部または保持板部にスリットを形成する場合は、図7(b)に示すようにスリット40を柔軟性のあるフィルム52で塞いで弾性体26を発泡成形すればよい。
14 シートバック,16 収納部,22 支持軸,24 フレーム,25 開口,
26 弾性体,28 表皮材,30 支持板部,32 側板部,34 補強板部,
36 保持板部,38 中空部
Claims (5)
- 支持軸を介してシートにおけるシートバックに対して回動可能に配設され、該シートバックからシートクッションに沿って前方に延出した使用姿勢と、前記シートバックに設けられた収納部に前記支持軸から立てた状態で収納されて該シートバックの一部をなす起立姿勢との間で姿勢変位可能に構成されたアームレストにおいて、
合成樹脂から一体成形されて、使用姿勢での後部が前記支持軸によって前記シートバックに支持されたフレームと、このフレームの周りを囲む弾性体と、この弾性体を覆う表皮材とを備え、
前記フレームは、前記使用姿勢において前記シートクッションの座面に対して対面するように延在する支持板部と、この支持板部の側縁の夫々から下方に延出する一対の側板部とを有し、
前記フレームは、前記一対の側板部の前記使用姿勢における下端間が、該フレームの後部から前部にかけての少なくとも一部で開口すると共に、この開口に対応する前記両側板部の上縁部位および下縁部位の夫々に外側方へ延出する補強板部が形成された
ことを特徴とするアームレスト。 - 前記支持板部には、複数のスリットが形成された請求項1記載のアームレスト。
- 前記支持板部は、前記両側板部間の中央部が凹または凸となる湾曲形状に形成された請求項1または2記載のアームレスト。
- 前記フレームは、前記両側板部の前記使用姿勢における下端間が該フレームの後部から前部に向かう途中部位までに亘って開口すると共に、該途中部位から前部までに亘って保持板部で塞がれた請求項1〜3の何れか一項に記載のアームレスト。
- 前記フレームにおける前記支持板部、前記両側板部および前記保持板部によって画成される部分に、前記弾性体を充填しない中空部を形成した請求項4記載のアームレスト。
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JPH09193701A (ja) * | 1996-01-16 | 1997-07-29 | Daihatsu Motor Co Ltd | リヤシートのアームレスト構造 |
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