JP2013121301A - 電動機駆動システム及び電動機駆動方法 - Google Patents

電動機駆動システム及び電動機駆動方法 Download PDF

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寛和 名倉
Shigetoshi Okamatsu
茂俊 岡松
Yoshitoshi Akita
佳稔 秋田
Masakane Shigyo
正謙 執行
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Abstract

【課題】安全な運用を可能とする電動機駆動システム及び電動機駆動方法を提供する。
【解決手段】自己消弧型の半導体素子を用いたインバータから、当該インバータと電動機とを通電又は遮断するインバータ側コンタクタを介して、電動機へ電力を供給するインバータ側給電経路と、電力系統又は交流発電機を含む系統電源から、当該系統電源と電動機とを通電又は遮断する系統側コンタクタを介して、電動機へ電力を供給する系統側給電経路と、制御手段と、を備え、電動機を、インバータ側給電経路を介した給電によって加速させた後に、系統側給電経路を介した給電への切り替えを行う電動機駆動システムであって、制御手段は、系統側コンタクタに投入信号を出力して系統側給電経路を通電させた後に、当該系統側給電経路を通流する電流の振幅値が所定値以上となった場合にインバータを停止させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動機を駆動させる電動機駆動システム及び電動機駆動方法に関する。
電動機を定格回転速度で駆動させる際に、省電力化やトルクリップルに伴う騒音の低減化を図るためには、電動機を交流発電機又は交流の電力系統(以下、これらを併せて「系統電源」と記す。)に直接接続して駆動することが望ましい。
しかし、停止状態の電動機を系統電源に直接接続する場合には、電動機に過大な突入電流が流入するとともに、トルクショックが発生するおそれがある。
このような事態を回避するために、例えば特許文献1には、停止状態から定格回転速度まではインバータで加速し、電動機の端子電圧(つまり、インバータの出力電圧)の振幅、周波数、及び位相と、系統電源の電圧の振幅、周波数、及び位相とをそれぞれ一致させた後に、変圧器を介した系統電源からの給電に切り替える技術について記載されている。
また、特許文献2には、振幅、周波数、位相の検出器に補正手段を設けた電動機駆動システムについて記載されている。また、前記電動機駆動システムにおいて電動機を起動する際に、電動機の端子電圧と、系統電源の電圧との振幅、周波数、及び位相を、それぞれ高精度に一致させる技術について記載されている。
特表2003−516107号公報 特表2003−516108号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、インバータを介した給電から、系統電源からの直接的な給電に切り替える場合に、インバータ側のコンタクタと系統電源側のコンタクタとを同時に併入する期間(以下、同時併入期間と記す。)を設けることによって、電動機の速度低下を防止している。
ここで、前記同時併入期間は、インバータ側のコンタクタ、又は、系統電源側のコンタクタの開閉タイミングの遅延を考慮して長めに設定する必要がある。したがって、同時併入期間中における系統電源の電圧の振幅、周波数、又は位相に変動に伴って、系統電源とインバータとの間で横流が発生しやすくなる。
つまり、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、同時併入期間中において、系統電源とインバータとの間に大きな横流が流れ、インバータや系統電源を構成する各種電気部品を破損させる虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、安全な運用を可能とする電動機駆動システム及び電動機駆動方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る電動機駆動システムは、制御手段が、系統側コンタクタに投入信号を出力して系統側給電経路を通電させた後に、当該系統側給電経路を通流する電流の振幅値が所定値以上となった場合にインバータを停止させることを特徴とする。
また、本発明に係る電動機駆動方法は、自己消弧型の半導体素子を用いたインバータから、当該インバータと電動機とを通電又は遮断するインバータ側コンタクタを介して前記電動機へ電力を供給する第1手順と、前記インバータからの給電によって前記電動機が略定格回転速度に達した後、系統電源の供給電圧と前記電動機の端子電圧との同期処理を行う第2手順と、前記系統電源と前記電動機とを通電又は遮断する系統側コンタクタを介して、前記電動機へ電力を供給する第3手順と、前記系統側コンタクタを介して通流する電流の振幅値が所定値以上となった場合に前記インバータを停止させる第4手順と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、安全な運用を可能とする電動機駆動システム及び電動機駆動方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動機駆動システムの系統図である。 インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 インバータを介した給電から、系統電源による直接的な給電に切り替える際の各種波形の時間的変化を示すタイムチャートである。 インバータの構成を示す回路図である。 図4の制御装置が備えるゲート駆動信号生成部の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る電動機駆動システムの系統図である。 インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る電動機駆動システムの系統図である。 インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 系統側コンタクタコントローラの動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る電動機駆動システムの系統図である。 インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明に係る電動機駆動システムの実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
≪第1実施形態≫
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動機駆動システムの系統図である。なお、図1において実線は電力供給線(配線)を示し、破線は信号線を示す。
<電動機駆動システムの構成>
電動機駆動システム100は、系統電源1と、インバータ2と、インバータ側コンタクタ3と、変圧器4と、電流検出器5と、系統側コンタクタ6と、電動機7と、を備える。
系統電源1は、例えば、電力系統(商用の配電線網を介して供給される電源)又は交流発電機である。なお、本実施形態に係る電動機駆動システム100では、系統電源1から配線11を介して3相の交流電流及び交流電圧が出力される。なお、以下の記載において、交流電流及び交流電圧を単に「交流」と記すことがあるものとする。
インバータ2は、交流を整流して直流とし、当該直流を所望の振幅、位相、及び周波数の3相交流に変換するものである。インバータ2の入力側は配線11を介して系統電源1に接続されている。
インバータ側コンタクタ3は、例えば、電磁開閉器(マグネットスイッチ)であり、インバータ2が備える制御部202(図4参照)から入力される指令値CIVに応じた開閉動作を行い、インバータ2と電動機7とを接続/遮断するものである。インバータ側コンタクタ3の一端は配線12を介してインバータ2の出力側に接続され、他端は配線13を介して電動機7の入力端子(図示せず)に接続されている。
また、インバータ2は、ゲートパルス信号を印加すると通電し、ゲートパルス信号がなくなると自動的に消弧(遮断)する自己消弧型の半導体素子を用いた自励式インバータであって、PWM(Pulse Width Modulation)制御などによって電動機7を定格速度まで加速させる機能を有している。なお、自己消弧型の半導体素子としては、FET(Field Effect Transistor)、バイポーラトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などが挙げられる。
インバータ側コンタクタ3は、信号線21を介してインバータ2の制御部202(図4参照)から入力される指令値CIVが“1”である場合には、インバータ2と電動機7とを接続する。また、指令値CIVが“0”である場合には、インバータ2と電動機7とを遮断する。
変圧器4は、系統電源1から入力される交流電圧を、電磁誘導を利用して所望の振幅値の交流電圧(電動機7の定格回転速度に対応する電圧)に変換するものである。変圧器4の一次側(入力側)は、配線14及び配線11を介して系統電源1に接続されている。なお、配線14は、系統電源1とインバータ2の入力側とを接続する配線11から分岐している。また、変圧器4の二次側(出力側)は電流検出器5に接続されている。
なお、系統電源1の電圧と電動機7の定格入力電圧とが等しい場合には、変圧器4を省略してもよい。
電流検出器5は、変圧器4から流入する電流の電流値Ipsを検出するものであり、変圧器4の二次側と系統側コンタクタ6との間に直列に接続されている。そして、電流検出器5は検出した電流値Ipsを、信号線23を介してインバータ2の制御部202(図4参照)に出力する。
系統側コンタクタ6は、例えば、電磁開閉器であり、インバータ2が備える制御部202(図4参照)から入力される指令値CPSに応じた開閉動作を行い、変圧器4の二次側と電動機7とを接続/遮断するものである。系統側コンタクタ6の一端は電流検出器5に接続され、他端は配線15及び配線13を介して電動機7の入力端子(図示せず)に接続されている。
なお、配線15は、インバータ側コンタクタ3と電動機7とを接続する配線13から分岐している。
系統側コンタクタ6は、信号線22を介してインバータ2の制御部202(図4参照)から入力される指令値CPSが“1”である場合には、変圧器4の二次側と電動機7とを接続する。また、指令値CPSが“0”である場合には、変圧器4の二次側と電動機7とを遮断する。
電動機7は、磁界と電界との相互作用を利用し、配線13を介して入力される電気的エネルギを機械的エネルギ(回転エネルギ)に変換するものである。電動機7の入力端子(図示せず)は、配線13を介してインバータ側コンタクタ3に接続されるとともに、配線13及び配線15を介して系統側コンタクタ6に接続されている。
したがって、電動機駆動システム100は、インバータ2からインバータ側コンタクタ3を介して電動機7へ電力を供給する「インバータ側給電経路」と、系統電源1から系統側コンタクタ6を介して電動機7へ電力を供給する「系統側給電経路」と、を備えている。
<制御部の処理手順>
図2は、インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS101において、インバータ2の制御部202(以下、単に「制御部」と記す。:図4参照)は、インバータ側コンタクタ3に指令値CIVとして“1”を出力し、インバータ側コンタクタ3を接続状態にする。
ステップS102において制御部202は、定格回転速度を最終速度指令値とした電動機7の加速処理を開始する。
ステップS103において制御部202は、電動機7の回転速度が定格回転速度に達したか否かを判定する。
ステップS103において、電動機7の回転速度が定格回転速度に達している場合(S103→Yes)、制御部202の処理はステップS104に進む。電動機7の回転速度が定格回転速度に達していない場合(S103→No)、制御部202はステップS103の処理を繰り返す。
ステップS104において制御部202は、インバータ2から出力される交流電圧を、系統電源1の電圧に同期させる処理(以下、同期処理と記す。)を開始する。
ステップS105において制御部202は、同期処理が完了したか否かを判定する。すなわち、制御部202は、系統電源1の電圧Vpsに対してインバータ2の電圧Vinvの振幅及び位相がそれぞれ略一致しているか否かを判定する。
同期処理が完了した場合(S105→Yes)、制御部202の処理はステップS106に進む。同期処理が完了していない場合(S105→No)、制御部202はステップS105の処理を繰り返し、同期処理を継続する。
ステップS106において制御部202は、系統側コンタクタ6に指令値CPSとして“1”を出力し、系統側コンタクタ6を接続状態にする。
ステップS107において制御部202は、電流検出値Ipsの大きさ|Ips|が所定値I以上であるか否かを判定する。なお、所定値Iは、インバータ2のゲートを遮断するか否かを判断する際の閾値であり、予め設定された値である。例えば、Iの値を、電動機7の定格電圧の5%に設定することができる。
電流検出値Ipsの大きさ|Ips|が所定値I以上である場合(S107→Yes)、制御部202の処理はステップS108に進む。電流検出値Ipsの大きさ|Ips|が所定値I未満である場合(S107→No)、制御部202はステップS107の処理を繰り返す。
ステップS108において制御部202は、インバータ2が備える自己消弧型の半導体素子のゲートに、ゲート遮断信号SUPとして“1”を出力する。
ステップS109において制御部202は、インバータ側コンタクタ3に指令値CIVとして“0”を出力し、インバータ側コンタクタ3を遮断状態にする。
図3は、インバータを介した給電から、系統電源による直接的な給電に切り替える際の各種波形の時間的変化を示すタイムチャートである。
なお、図3に示すタイムチャートの横軸は時間である。また、図3に示すタイムチャートの縦軸は、上から順に、(a)は電動機7の回転速度ωfb、(b)はインバータ2から系統側コンタクタ6に出力される指令値CPS、(c)は電流検出器5からインバータ2に出力される電流Ipsの振幅値|Ips|、(d)はインバータ2におけるゲート遮断信号SUP、(e)はインバータ側コンタクタ3を流れる電流Iinvの振幅値|Iinv|、(f)は電動機7に流入する電流Iの振幅値|I|、(g)はインバータ2からインバータ側コンタクタ3に出力される指令値CIV、をそれぞれ示している。
なお、図3(d)のゲート遮断信号SUPの値が“1”である場合には、インバータ2を構成する全ての自己消弧型の半導体素子がOFF状態となり、ゲート遮断信号SUPの値が“0”である場合には、インバータ2を構成する全ての自己消弧型の半導体素子がON状態となる。
図3の時刻t0においてインバータ2の制御部202(図4参照)が、インバータ側コンタクタ3に指令値CIVとして“1”を出力し(図2のステップS101、図3(g)参照)、定格回転速度を最終速度指令値とした電動機7の加速処理を開始すると(図2のステップS102)、次のような変化が生ずる。
すなわち、インバータ側コンタクタ3を流れる電流Iinv、及び、電動機7に流入する電流Iが徐々に増加するとともに(図3(e)、図3(f)参照)、電動機7の回転速度ωfbが徐々に増加する(図3(a)参照)。
そして、図3の時刻t1において電動機7の回転速度ωfbが定格回転速度に達すると(図2のステップS103→Yes)、制御部202は同期処理を開始する(図2のステップS104)。当該同期処理の間において(図3の時刻t1〜t2)、インバータ側コンタクタ3を流れる電流Iinvの振幅値|Iinv|(図3(e)参照)、及び、電動機7に流入する電流Iの振幅値|I|(図3(f)参照)は、電動機7の定格回転速度に対応する所定値を維持している。
図3の時刻t2において同期処理が完了し(図2のステップS105→Yes)、制御部202が系統側コンタクタ6に指令値CPSとして“1”を出力して(図2のステップS106、図3(b)参照)、系統側コンタクタ6を接続状態にすると、次のような変化が生ずる。
すなわち、電流検出器5が検出する電流検出値Ipsの振幅値|Ips|が、系統電圧Vpsとインバータ電圧Vinvの瞬時誤差に比例した増加率で急速に増加する(図3(c)参照)。
図3の時刻t3において電流検出値Ipsの振幅値|Ips|が所定値I以上であると制御部202が判断し(図2のS107→Yes)、インバータ2が備える自己消弧型の半導体素子のゲートに、ゲート遮断信号SUPとして“1”を出力すると(図2のステップS108、図3(d)参照)、次のような変化が生じる。
すなわち、ゲートが遮断されることによってインバータ2が停止するので、インバータ側コンタクタ3が接続状態のままであっても、電気的な同時併入の状態が解除される。これによって、インバータ2からインバータ側コンタクタ3に流れる電流Iinvの振幅値|Iinv|はゼロまで急速に減少するとともに(図3(e)参照)、系統電流Ipsに含まれる横流成分もゼロまで減少する。
すなわち、時刻t2以後において、インバータ2と系統電源1との間の横流に起因して系統電流検出値Ipsの振幅値|Ips|が急速に増加しても、時刻t3でインバータ2が停止するためインバータ側コンタクタ3を流れる電流Iinvの振幅値|Iinv|がゼロまで減少する。
このとき、系統側コンタクタ6は接続状態にあることから、系統電流Ipsは電動機7の定格回転速度に対応する所定値まで増加する。図3の時刻t4において、制御部202がインバータ側コンタクタ3に指令値CIVとして“0”を出力し(図2のステップS109、図3(g)参照)、インバータ側コンタクタ3を遮断状態にすると、インバータ2と電動機7とが物理的に遮断されるため、機械的な同時併入の状態が解除される。
なお、時刻t4においてインバータ2が備える半導体素子のゲートは時刻t3において遮断されているため、インバータ側コンタクタ3への電流Iinvの振幅値|Iinv|はゼロになっている(図3(e)参照)。
<インバータの構成>
図4は、インバータの構成を示す回路図である。インバータ2は、自己消弧型の半導体素子であるIGBTを用いた3相の自励式5レベルインバータである。
インバータ2は、変圧器201と、U相電力変換器2Uと、V相電力変換器2Vと、W相電力変換器2Wと、制御部202と、電源電圧検出器203と、出力電力検出器204と、出力電圧検出器205と、を備えている。
変圧器201の1次側は系統電源1に接続され、2次側はU相電力変換器2U、V相電力変換器2V、及びW相電力変換器2Wに接続されている。
U相電力変換器2U、V相電力変換器2V、及びW相電力変換器2Wは同様の構成を備えるため、ここではV相電力変換器2Vについて説明し、U相電力変換器2U及びW相電力変換器2Wについての説明を省略する。
V相電力変換器2Vは、整流部21Vと、平滑部22Vと、及び単相3レベル電力変換部23V,24Vを直列接続した5レベル電力変換器となっている。
整流部21Vは、変圧器201を介して系統電源1から入力された交流電圧を整流する。
整流部21Vは、ダイオードD11〜D14が同方向に直列接続された整流ユニットが3個並列に接続された第1整流部と、ダイオードD15〜D18が同方向に直列接続された整流ユニットが3個並列に接続された第2整流部と、が直列接続されて構成されている。
また、ダイオードD12とダイオードD13とを接続する配線、ダイオードD16とダイオードD17とを接続する配線がそれぞれ分岐して、変圧器201に接続されている。なお、他の整流ユニットについても同様である。
平滑部22Vは、整流部21Vと並列接続されており、ダイオードによって整流された電圧を平滑化して直流電圧に変換する。
また、平滑部22Vは、直列接続されたコンデンサC1と、コンデンサC2と、を備えている。
単相3レベル電力変換部23Vは、平滑部22Vと並列接続されている。また、単相3レベル電力変換部23Vは、制御部202から入力されるゲートパルス信号GVAに応じて、平滑部22Vから入力される直流電圧を所定周波数の単相3レベル交流電圧に変換する。
単相3レベル電力変換部23Vは、IGBT(F1)とダイオードD1とが逆並列に接続された逆並列ユニットと同様の構成を備える逆並列ユニットが、4個直列に接続されている。また、ダイオードD5とダイオードD6が同方向に直列接続され、ダイオードD5のカソードはIGBT(F1)のエミッタに接続され、ダイオードD6のアノードはIGBT(F4)のコレクタに接続されている。
単相3レベル電力変換部24Vは、単相3レベル電力変換部23Vと直列に接続され、単相3レベル電力変換部23Vと同様の構成を備えている。
また、整流部21Vの前記第1整流部と前記第2整流部とを接続する配線、コンデンサC1とコンデンサC2とを接続する配線、ダイオードD5とダイオードD6とを接続する配線、ダイオードD11とダイオードD12とを接続する配線、はそれぞれ分岐して互いに接続されている。
また、IGBT(F2)とIGBT(F3)とを接続する配線が分岐して、U相電力変換器2Uにおける前記と同様の接続箇所、及び、W相電力変換器2Wにおける前記と同様の接続箇所に接続されている。
さらに、IGBT(F8)とIGBT(F9)とを接続する配線が分岐して、インバータ側コンタクタ3に接続されている。
制御部202は、電源電圧検出器203が検出した電源電圧Vps、出力電流検出器204が検出した電流Iinv、出力電圧検出器205が検出したインバータ電圧Vinv、及び電流検出器5から入力される検出値Ipsに基づいて、インバータ側コンタクタ3に指令値CIVを出力し、系統側コンタクタ6に指令値CPSを出力する。
また、制御装置202は、単相3レベル電力変換部23U,24U,23V,24V,23W,23WのそれぞれのIGBTに、ゲートパルス信号GUA,GUB,GVA,GVB,GWA,GWBを出力する。
このような構成により、図1に示す系統電源1から供給される3相の交流電圧は、図4に示す変圧器201によって変圧され、整流部21U,21V,21Wでそれぞれ整流され、平滑部22U,22V,22Wでそれぞれ平滑化されて直流電圧となる。そして、単相3レベル電力変換部23U,24U,23V,24V,23W,23WによってU相,V相,及びW相の各相電圧に変換され、インバータ側コンタクタ3に向けて出力される。
このようにして出力された3相電圧は、図1に示すインバータ側コンタクタ3を介して電動機7へ供給され、PWM制御によって電動機7を可変速制御する。
次に、制御装置202が備えるゲート駆動信号生成部(図示せず)の構成及び動作について説明する。ここでは、ゲート駆動信号生成部のうち、単相3レベル電力変換部23Vを駆動させるゲート駆動信号生成部202Aのユニットの構成について説明するが、その他のユニットも同様の構成を備えている。
図5は、図4の制御装置が備えるゲート駆動信号生成部の構成図である。図4に示すように、単相3レベル電力変換部23Vは4個のIGBTF1〜F4を備えている。したがって、図5に示すゲートパルス信号GVAを送信するゲート駆動信号生成部には、出力側に4本の信号線が設けられている。なお、それぞれの信号線は、ANDロジック202d〜202gに接続されている。
また、それぞれのANDロジック202d〜202gが備える2つの入力端子のうち、一方の入力端子には三角波比較部202cの出力信号線が接続され、他方の入力端子にはNOTロジック202bの出力信号線が接続されている。また、三角波比較部202cは、V相の電圧指令Vv*と三角波発生部202aからの三角波信号とが入力される。さらに、NOTロジック202bの入力側にはインバータゲート遮断信号SUPが入力され、その否定ロジックが、それぞれのANDロジック202d〜202gに接続されている。
ここで、ANDロジック202d〜202gはそれぞれ、2つの入力がいずれも“1”の場合にのみ出力が“1”となり、それ以外のときは出力が“0”となる。また、NOTロジックは、入力されるインバータゲート遮断信号SUPが“1”のときに出力が“0”で、入力されるインバータゲート遮断信号SUPが“0”のときに出力が“1”となる。また、三角波比較部202cは、V相の電圧指令V*と三角波発生部202aから入力される三角波信号との大小比較に基づいて“1”または“0”の信号を生成し、それぞれのANDロジック202d〜202gに出力する。
インバータ2のゲート遮断信号SUPが“0”のときはNOTロジック202bの出力が“1”となるため、それぞれのANDロジック202d〜202gは、V相の電圧指令V*と三角波発生部202aが出力する三角波信号との大小比較に基づいて“1”または“0”の信号を出力し、この信号がゲートパルス信号GVAとして、単相3レベル電力変換部23Vの4個のIGBT(F1)〜(F4)の各ゲート端子に出力される。したがって、図4に示す3相の自励式5レベルインバータ(つまり、図1に示すインバータ2)は、PWM制御により変換された交流電力を電動機7へ供給することができる。
なお、インバータ2のゲート遮断信号SUPが“1”のときはNOTロジック202bの出力が“0”となる。したがって、ANDロジック202d〜202gのそれぞれの入力端子にPWM制御を行うための“1”または“0”の信号が入力された場合でも、各ANDロジック202d〜202gの出力は全て“0”となる。前記動作は、単相3レベル電力変換部23U,24U,24V,23W,23Wについても同様である。つまり、制御部202からインバータ2のゲート遮断信号SUP=1が出力されると、全てのゲートパルス信号が遮断されインバータ2は直ちに停止するようになっている。
<効果1>
以上説明したように、本実施形態に係る電動機駆動システム100によれば、インバータ側コンタクタ3及び系統側コンタクタ6の開閉動作遅延のばらつきに起因する機械的な同時併入期間の長さに関わらず、インバータ2と系統電源1との間の横流が増大する前に、インバータ2へのゲートパルス信号を遮断する。したがって、インバータ2を停止させることにより、電気的な同時併入期間を短縮させることができる。その結果、インバータ2と系統電源1との間に流れる横流を抑制することができる。
なお、系統電源1がやや不安定な小型発電機である場合には、電動機7の端子電圧と系統電源1の電圧との間に、電圧振幅誤差ΔVや位相誤差Δθが僅かながら発生するおそれがある。このときに、系統電源1とインバータ2との間に流れる電流ΔI(横流)の振幅|ΔI|は、系統電源1のインピーダンスをX、系統電源1に挿入した変圧器4のリアクタンス分をXtとすると、以下に示す(式1)で表わされる。
Figure 2013121301
すなわち、系統電源1とインバータ2との間に流れる横流の振幅|ΔI|は、系統電源1のインピーダンスXsと系統電源1に挿入した変圧器4のリアクタンスXtとの和(Xs+Xt)に反比例する。一般的に、この(Xs+Xt)は小さい値であるので、系統電源1とインバータ2との間に流れる横流の振幅値|ΔI|は大きくなる。
本実施形態に係る電動機駆動システム100では、インバータ2を介してから電動機7に電力を供給する際に、系統電流Ipsの振幅値|Ips|を監視し、振幅値|Ips|が所定値I以上となった時点で、ゲートを遮断してインバータ2を停止させ、電気的な同時併入を解除している。これによって、機械的同時併入期間の長さに関わらず、電気的同時併入期間を短縮して系統電源1とインバータ2との間に流れる横流の増大を抑制しながら、インバータ2から系統電源1へ切替えを適切に行うことができる。
すなわち、本発明の電動機駆動システム100によれば、インバータ2から比較的電力が不安定な系統電源1(例えば、交流発電機)に電動機の供給電源を切り替える場合でも、横流の継続期間を短縮することができる。したがって、インバータ2を構成する半導体素子が大電流によって劣化・破損したり、電源電圧の変動などによって系統電源1が影響を受けてシステム全体が不安定となったりすること回避し、安全な運用を行うことができる。
≪第2実施形態≫
第1実施形態に係る電動機駆動システム100では、系統電流Ipsを検出する電流検出器5を備えていたのに対し、第2実施形態に係る電動機駆動システム100Aでは、電流検出器5の代わりに電動機7に流入する電流Iを検出する電流検出器8を備える点が異なる。
その他の点については第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
<電動機駆動システムの構成>
図6は、電動機駆動システムの系統図である。図6に示すように、電流検出器8が電動機7とインバータ側コンタクタ3の一端との間に直列に接続されている。また、電流検出器8は、インバータ側コンタクタ3の一端と系統側コンタクタ6の一端との接続点よりも電動機7側に接続されている。そして、電流検出器8は、電動機7への電流Iの値をインバータ2の制御部202(図4参照)に出力する。
なお、電流検出器8から制御部202に、電流Ipsの値ではなく電流Iの値が入力される点を除いて、インバータ2の構成は図4に示す構成と同様である。
<制御部の処理手順>
図7は、インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態での制御部202の処理において、図7のステップS201〜S206,S208,及びS209の処理はそれぞれ、図2のステップS101〜S106,S108,109の処理と同様である。したがって、図7のステップS207の処理について説明し、その他の処理については説明を省略する。
ステップS207において制御部202は、電動機7に流入する電流の値Iとインバータ2から出力される電流の値Iinvとの差の絶対値|I−Iinv|が所定値I以上であるか否かを判定する。ここで、電流値Iから電流値Iinvを減じた値は、図2に示すフローチャートのステップS107の電流検出値Ipsに相当する。つまり、|I−Iinv|の値が所定値I以上であるか否かを判断することは、|Ips|の値が所定値I以上であるか否かを判断することに相当する。
電動機7に流入する電流の値Iと、インバータ2から出力される電流の値Iinvとの差の絶対値|I−Iinv|が所定値I以上である場合(S207→Yes)、制御部202の処理はステップS208に進む。電動機7に流入する電流の値Iと、インバータ2から出力される電流の値Iinvとの差の絶対値|I−Iinv|が所定値I未満である場合(S207→No)、制御部202は、ステップS207の処理を繰り返す。
<効果2>
本実施形態に係る電動機駆動システム100Aは、第1実施形態に係る電動機駆動システム100と同様に、インバータ側コンタクタ3及び系統側コンタクタ6の開閉タイミングのばらつきに起因する機械的な同時併入期間の長さに関わらず、インバータ2と系統電源1との間の横流が増大する前に、インバータ2へのゲートを遮断する。したがって、インバータ2を停止させることにより、電気的な同時併入期間を短縮させることができる。その結果、インバータ2と系統電源1との間に流れる横流を抑制することができる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態に係る電動機駆動システム100Bは、第1実施形態に係る電動機駆動システム100と比較して、系統コンタクタコントローラ9が追加されている点が異なる。その他の点では第1実施形態の場合と同様であるから、重複する部分については説明を省略する。
<電動機駆動システムの構成>
図8は、電動機駆動システムの系統図である。図8に示すように、系統コンタクタコントローラ9には、変圧器4の2次側から流入する電流Ipsの値が信号線25を介して入力される。そして、系統コンタクタコントローラ9は前記電流Ipsの値に基づいて、インバータ2に信号線26を介してゲート遮断信号SUPを出力する。
また、系統コンタクタコントローラ9には、インバータ2から信号線28を介して指令値CPSが入力される。そして、系統コンタクタコントローラ9はこれを中継して、系統側コンタクタ6に指令値CPS*を出力する。なお、指令値CPSと指令値CPS*の値は同一である。
<制御部及び系統コンタクタコントローラの処理手順>
図9は、インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
図9のステップS301〜S306,及びS308の処理はそれぞれ、図2のステップS101〜S106,S109の処理と同様である。したがって、図9のステップS307の処理について説明し、その他の処理については説明を省略する。
ステップS307において、制御部202は、系統コンタクタコントローラ9がインバータ2にゲート遮断信号SUPとして“1”を出力しているか否かを判定する。系統コンタクタコントローラ9がインバータ2にゲート遮断信号SUPとして“1”を出力している場合(S307→Yes)、制御部202の処理はステップS308に進む。系統コンタクタコントローラ9がインバータ2にゲート遮断信号SUPとして“0”を出力している場合(S307→No)、制御部202はステップS307の処理を繰り返す。
図10は、系統側コンタクタコントローラの動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS401において系統側コンタクタコントローラ9は、インバータ2から入力された系統側コンタクタ6への指令値CPSが“1”であるか否かを判定する。
系統側コンタクタコントローラ9への指令値CPSが“1”である場合(S401→Yes)、系統側コンタクタコントローラ9の処理はステップS402に進む。系統側コンタクタコントローラ9への指令値CPSが“0”である場合(S401→No)、系統側コンタクタコントローラ9はステップS401の処理を繰り返す。
ステップS402において系統側コンタクタコントローラ9は、インバータ2から入力された情報(CPS=1)に基づいて、系統側コンタクタ6に出力する指令値CPS*の値を“1”として、系統側コンタクタ6を接続状態にする。なお、当該処理は、図3のタイムチャートの時刻t2に対応する。
ステップS403において系統側コンタクタコントローラ9は、電流検出値Ipsの振幅値|Ips|が所定値I以上であるか否かを判定する。なお、所定値Iは、インバータ2のゲートを遮断するか否かを判定する際の閾値であり、予め設定された値である。
電流検出値Ipsの振幅値|Ips|が所定値I以上である場合(S403→Yes)、系統側コンタクタコントローラ9の処理はステップS404に進む。電流検出値Ipsの振幅値|Ips|が所定値I未満である場合(S403→No)、系統側コンタクタコントローラ9はステップS403の処理を繰り返す。
ステップS404において系統側コンタクタコントローラ9は、インバータ2が備える自己消弧型の半導体素子のゲートに、ゲート遮断信号SUPとして“1”を出力する。なお、当該処理は図3のタイムチャートの時刻t3に対応する。
<効果3>
本実施形態の電動機駆動システム100Bによれば、制御部202の信号を中継するための系統コンタクタコントローラ9をインバータ2の外部に設ける。したがって、図8に示す電動機駆動システム100Bにおける変圧器4の近傍に設けられた電流検出器5とインバータ2との距離が遠い場合でも、インバータ2と変圧器4の中間点または変圧器4の近傍に系統コンタクタコントローラ9を設けることにより、電流検出器5からインバータ2に、配線長が非常に長い信号線を設ける必要がなくなる。
ちなみに、配線長が長い場合には、配線のインピーダンスによって電流検出値Ips,Iの信号レベルが減衰したり、配線のインダクタンスによって電流検出値Ips,Iの信号の伝送が遅延したりする可能性がある。
これに対して本実施形態に係る電動機駆動システム100Bは、系統コンタクタコントローラ9を備えているため、電流検出値Ips,Iの信号が、ノイズの影響を受けたり、減衰したり、遅延したりするおそれがなくなる。
≪第4実施形態≫
第1実施形態に係る電動機駆動システム100では、電流検出器5(図1参照)を設けて、検出された電流値に基づいてインバータ2へのゲート遮断信号SUPの値を決定していた。これに対して第4実施形態に係る電動機駆動システム100Cでは、インバータ2の内部に電流検出器(インバータ電流検出器:図示せず)を設け、電流検出器の検出値Iinvに基づいてゲート遮断信号SUPの値を決定する点が異なる。
その他の点では第1実施形態の場合と同様であるから、説明を省略する。
図11は、電動機駆動システムの系統図である。図11に示す本発明の第4実施形態に係る電動機駆動システム100Cは、図1に示す本発明の第1実施形態に係る電動機駆動システム100の構成から、電流検出器5及び信号線23を省略し、インバータ2の内部に電流検出器(図示せず)を追加した構成となっている。
図12は、インバータの制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。なお、図12のステップS501〜S505,S509,及びS510の処理はそれぞれ、図2のステップS101〜S105,S108,及びS109の処理と同様である。したがって、図12のステップS506〜S508の処理について説明し、その他の処理については説明を省略する。
ステップS505において同期処理が完了すると(S505→Yes)、制御部202の処理はステップS506に進む。ステップS506において制御部202は、内部に備える電流検出器(図示せず)から入力される電流の値IinvをIinv_bkとして記憶する。
ステップS507において制御部202は、系統側コンタクタ6に指令値CPSとして“1”を出力し、系統側コンタクタ6を接続状態にする。
ステップS508において制御部202は、系統側コンタクタ6を接続した時点におけるインバータ電流の検出値Iinvと、系統側コンタクタ6を接続する前のステップS506で記憶したインバータ電流Iinv_bkとの差分の大きさ(変化量)|Iinv−Iinv_bk|が、所定値I以上であるか否かを判定する。
ここで、系統側コンタクタ6を接続状態にして横流が流れた場合には、インバータ2の電流が増減するために、インバータ電流検出値Iinvと、記憶しているインバータ電流Iinv_bkとの差分の大きさ(変化量)|Iinv−Iinv_bk|の値が増加していく。
|Iinv−Iinv_bk|の値が所定値I以上である場合(S508→Yes)、制御部202の処理はステップS509に進む。|Iinv−Iinv_bk|の値が所定値I未満である場合(S508→No)、制御部202はステップS508の処理を繰り返す。
<効果4>
本実施形態に係る電動機駆動システム100Cによれば、系統側の電流検出器、及び電動機電流検出器の何れも設置しなくてもよい。したがって、インバータ側コンタクタ3及び系統側コンタクタ6の開閉動作の遅延ばらつきに起因する機械的な同時併入状態の長さに関わらず、インバータゲート遮断信号によってインバータ2を停止させて電気的同時併入期間を短縮させることにより、横流が増大するのを抑制することができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る電動機駆動システムについて各実施形態により説明したが、本発明の実施態様はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更などを行うことができる。
例えば、前記各実施形態では、インバータ2が備える半導体素子としてIGBTを用いた場合について説明したが、これに限らない。すなわち、インバータ2が備える半導体素子として、バイポーラトランジスタ、又はFETなどの自己消弧型の半導体素子を用いてもよい。
また、前記各実施形態では、制御部202がインバータ2に含まれる構成となっていたが、これに限らない。すなわち、制御部202をインバータ2の外部に設置することとしてもよい。
また、前記各実施形態は適宜組み合わせることができる。例えば、第3実施形態に係る電動機駆動システム100Bを第2実施形態に係る電動機駆動システム100Aに適用し、電動機7に流入する電流の値Iとインバータ2から出力される電流の値Iinvとの差の絶対値が所定値I以上になっている場合に、系統コンタクタコントローラ9がインバータ2を停止させることとしてもよい。
1 系統電源
2 インバータ
202 制御部(制御手段)
204 電流検出器
3 インバータ側コンタクタ
4 変圧器
5 電流検出器
6 系統側コンタクタ
7 電動機
8 電流検出器
9 系統コンタクタコントローラ
102 変圧器
F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8 IGBT(半導体素子)

Claims (8)

  1. 自己消弧型の半導体素子を用いたインバータから、当該インバータと電動機とを通電又は遮断するインバータ側コンタクタを介して、前記電動機へ電力を供給するインバータ側給電経路と、
    電力系統又は交流発電機を含む系統電源から、当該系統電源と前記電動機とを通電又は遮断する系統側コンタクタを介して、前記電動機へ電力を供給する系統側給電経路と、
    制御手段と、を備え、
    前記電動機を、前記インバータ側給電経路を介した給電によって加速させた後に、前記系統側給電経路を介した給電への切り替えを行う電動機駆動システムであって、
    前記制御手段は、前記系統側コンタクタに投入信号を出力して前記系統側給電経路を通電させた後に、当該系統側給電経路を通流する電流の振幅値が所定値以上となった場合に前記インバータを停止させること
    を特徴とする電動機駆動システム。
  2. 前記制御手段は、
    前記系統側給電経路を通流する電流の振幅値を、前記電動機に流入する電流と、前記インバータから流出する電流との差に基づいて算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の電動機駆動システム。
  3. 前記制御手段の信号を中継するための系統コンタクタコントローラを前記インバータの外部に備え、
    前記系統コンタクタコントローラは、前記インバータから投入信号を前記制御手段から受信した後に、前記系統側コンタクタに投入信号を出力し、前記系統側給電経路を通流する電流の振幅値が所定値以上となった場合に前記インバータを停止させること
    を特徴とする請求項1に記載の電動機駆動システム。
  4. 自己消弧型の半導体素子を用いたインバータから、当該インバータと電動機とを通電又は遮断するインバータ側コンタクタを介して、前記電動機へ電力を供給するインバータ側給電経路と、
    電力系統又は交流発電機を含む系統電源から、当該系統電源と前記電動機とを通電又は遮断する系統側コンタクタを介して、前記電動機へ電力を供給する系統側給電経路と、
    制御手段と、を備え、
    前記電動機を、前記インバータ側給電経路を介した給電によって加速させた後に、前記系統側給電経路を介した給電への切り替えを行う電動機駆動システムであって、
    前記制御手段は、前記系統側コンタクタに投入信号を出力して前記系統側給電経路を通電させた後に、前記インバータに流れるインバータ電流の変化量が所定値以上となった場合に前記インバータを停止させること
    を特徴とする電動機駆動システム。
  5. 前記半導体素子は、FET、バイポーラトランジスタ、又はIGBTのいずれかであること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電動機駆動システム。
  6. 自己消弧型の半導体素子を用いたインバータから、当該インバータと電動機を通電又は遮断するインバータ側コンタクタを介して前記電動機へ電力を供給する第1手順と、
    前記インバータからの給電によって前記電動機が略定格回転速度に達した後、系統電源の供給電圧と前記電動機の端子電圧との同期処理を行う第2手順と、
    前記系統電源と前記電動機とを通電又は遮断する系統側コンタクタを介して、前記電動機へ電力を供給する第3手順と、
    前記系統側コンタクタを介して通流する電流の振幅値が所定値以上となった場合に前記インバータを停止させる第4手順と、を含むこと
    を特徴とする電動機駆動方法。
  7. 前記第4手順において、前記系統側給電経路を通流する電流の振幅値を、前記電動機に流入する電流と、前記インバータから流出する電流との差に基づいて算出すること
    を特徴とする請求項6に記載の電動機駆動方法。
  8. 自己消弧型の半導体素子を用いたインバータから、当該インバータと電動機とを通電又は遮断するインバータ側コンタクタを介して前記電動機へ電力を供給する第1手順と、
    前記インバータからの給電によって前記電動機が略定格速度に達した後、系統電源の供給電圧と前記電動機の端子電圧との同期処理を行う第2手順と、
    前記系統電源と前記電動機とを通電又は遮断する系統側コンタクタを介して、前記電動機へ電力を供給する第3手順と、
    前記インバータに流れるインバータ電流の変化量が所定値以上となった場合に前記インバータを停止させる第4手順と、を含むこと
    を特徴とする電動機駆動方法。
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